JPH0745513B2 - 二環性化合物の製造方法 - Google Patents

二環性化合物の製造方法

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JPH0745513B2
JPH0745513B2 JP14610786A JP14610786A JPH0745513B2 JP H0745513 B2 JPH0745513 B2 JP H0745513B2 JP 14610786 A JP14610786 A JP 14610786A JP 14610786 A JP14610786 A JP 14610786A JP H0745513 B2 JPH0745513 B2 JP H0745513B2
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秀治 糸川
勗 井上
勲 梅沢
雅之 湯浅
隆之 稲葉
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東菱薬品工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薬効を有する二環性ペプチド化合物の新規製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
本発明者らは茜草より強い制ガン効果を有する二環性ヘ
キサペプチド(以下RA化合物という)を単離し、この構
造を決定して特許出願した(特開昭58-21655号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、RA化合物の茜草よりの抽出は茜草の収穫
時期、地域等によつてその含有量が0mgから500mg/kg以
上と極端に変動し、茜草の需要が世界的に低下している
ことからも栽培が限定され、安定して入手することが困
難であり、多量のRA化合物を取得するためには化学的な
製造方法の確立が必須であつた。
本発明の目的は前記RA化合物及びその類縁の化合物を、
全工程化学的に製造する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明は下記一般式I: (式中R1及びR5は水素又はメトキシ基、R2はメトキシ
基、又は酸素を介してR4と結合する基、R3は水素、又は
酸素を介してR5と結合する基、R4は水素、又は酸素を介
してR2と結合する基、R5はメトキシ基、又は酸素を介し
てR3と結合する基を示す。ただし、R2とR5が同時にメト
キシ基であることはないが、どちらか一方は必ずメトキ
シ基である)で表わされる二環性化合物の製造方法に関
する発明であつて、下記一般式II: (式中R1〜R6は前記式Iと同義である)で表わされる化
合物、あるいはその遊離のアミノ基及び/又はカルボキ
シ基における反応性誘導体を、縮合剤の存在下で縮合さ
せることを特徴とする。
RA化合物は2分子のN-メチルチロシンがアミド結合する
と共にフエノール環でもエーテル結合をした14員環と、
この2分子のN-メチルチロシンの他、L-アラニン2分
子、D-アラニン1分子、N-メチルチロシン1分子の計6
分子のアミノ酸が環を形成した18員環とが結合した構造
を有しているところ、この内、14員環化合物について
は、その前駆体となりうる化合物の製造方法を開発し、
既に特許出願した(特願昭61-79322号)。
更に、この研究を継続した結果、RA化合物の製造に成功
して本発明に到達した。
本発明による化合物は、RASY化合物と総称され、前記一
般式Iで表わされる。
そしてR1、R3、R6が水素、R2は酸素を介してR4と結合
し、R5がメトキシ基である化合物をRASY-VII、 R1、R3が水素、R2は酸素を介してR4と結合し、R5、R6
メトキシ基である化合物をMeO RASY-VII、 R1、R4、R6が水素、R3は酸素を介してR5と結合し、R2
メトキシ基である化合物をiso RASY-VII、 R4、R6が水素、R3は酸素を介してR5と結合し、R1、R2
メトキシ基である化合物をMeO iso RASY-VIIと名付け
た。以下、本明細書では、この略称で化合物名を記載す
る。
本発明による化合物の製造方法の1例を説明すると特願
昭60-287976号明細書記載の方法で得られた14員環ジエ
ノン化合物を亜鉛/酢酸で還元してジフエニル環化合物
とし、水酸基をメチル化し、次いで接触還元によつて常
法通りハロゲン元素を離脱させたのち、アミノ保護基を
外した14員環化合物に保護アミノ基を有するテトラペプ
チドを化合させ、双方の保護基を外した化合物を閉環し
て、18員環を製造するものである。
本発明によるRASY化合物と特開昭58-21655号公報に開示
したRA化合物の化合物としての異同については、RASY-V
IIがRA化合物中のTPC-Bと分子量、NMR、IR的に同一であ
ると共にP388細胞を用いたインビトロ殺細胞試験によつ
てすべてに同等の値を示したのに対し、特願昭60-28797
6号明細書実施例1に記載の生成物を出発物質として同
様の操作方法により得られたiso RASY-VIIは分子量でRA
SY-VIIと同一であつたがNMR的に相違すると共にRASY-VI
Iと同時に行つた上記殺細胞試験によつてもRASY-VIIと
は明らかに異なつていた(RASY-VIIの1/1000の活性)こ
とからRASY化合物とiso RASY化合物は異なった化合物で
ありRA化合物はRASY化合物と同一の化合物であると判断
出来た。また、18員環を製造するに当つては14員環の構
造が原因とみられる立体異性体が存在し、18員環の成立
以前にはNMRによる常に2つの化合物が存在するが、こ
の2つの化合物は18員環の閉環と共に同一のNMRを示す
ようになつた。このことも茜よりのRA化合物がNMR的に
は1つの化合物のみ存在するという特徴と一致した。
本発明方法の出発物質を製造する際に用いるカルボキシ
保護基としては一般に用いられている保護基が普通に使
用出来るが、保護物質のその後の反応条件によつて反応
中に切断されないものが好ましい。例えば、接触還元に
よつて除去出来るものとしてはベンジルアルコール、フ
エナシルアルコール、p-クロロベンジルアルコール、p-
ニトロベンジルアルコール、o-シアノベンジルアルコー
ルのごときベンジルアルコール類及びピコリルアルコー
ル及びこれらの反応性エステル化誘導体を、酸処理で除
去し得るものとしては、t-ブチルアルコール、ジフエニ
ルメチルアルコール、トリチルアルコール、トリメチル
ベンジルアルコール、ペンタメチルベンジルアルコール
など及びこれらの反応性エステル化誘導体を、またアル
カリ処理で除去し得るものとしてはメチルアルコールの
他β‐メチルチオエチルアルコール、フタルイミドメチ
ルアルコール、シクロペンチルアルコールなど及びこれ
らの反応性エステル化誘導体を主として用いることがで
きる。
一方、アミノ保護基としては、カルボキシ保護基と同様
にその後の反応に適当なものが選択され、接触還元で除
去出来るものとしてはベンジルオキシカルボン酸の他p-
ニトロベンジルオキシカルボン酸、ジイソプロピルメチ
ルオキシカルボン酸、ベンツヒドリルオキシカルボン
酸、ベンジルスルホン酸及びそれらの反応性誘導体を、
酸処理で除去出来るものとしてはt-ブトキシカルボン
酸、t-アミルオキシカルボン酸、ベンジルオキシカルボ
ン酸、p-メトキシベンジルオキシカルボン酸、p-ビフエ
ニルイソプロピルオキシカルボン酸及びそれらの反応性
誘導体を、またアルカリ処理で除去出来るものとしては
ギ酸の他トリフルオロ酢酸、β‐(p-メチルフエニルチ
オ)エトキシカルボン酸、o-ニトロフエノキシカルボン
酸、2-シアノ‐1,1-ジメチルエトキシカルボン酸、β‐
(p-トルエンスルホニル)エトキシカルボン酸及びそれ
らの反応性誘導体を主として利用することができる。
本発明方法で用いる縮合剤としては縮合反応によつて目
的化合物と共に生成する副生成物質を補そくするための
有機又は無機の塩基性物質、ビストリメチルシリルアセ
トアミド(BSA)及びビストリメチルシリルウレア(BS
U)などのシリル化合物と、主にカルボキシ基の活性化
のためのカツプリング試薬〔例えば、ジシクロヘキシル
カルボジイミド(DCC)、カルボニルジイミダゾール、
ウツドワード試薬K、1-エトキシカルボニル‐2-エトキ
シ‐1,2-ジヒドロキノリン(EEDQ)など〕などが含ま
れ、縮合方法としてはアジド法、混合酸無水物法、活性
エステル法、対称酸無水物法及びピリジニウム塩を用い
る向山法などが適当であるが、これらの方法を採用する
にしても目的化合物の光学異性、立体異性を誘引するよ
うな条件は回避するのが望ましく、当然強塩基の使用、
高温下の反応などは好ましくなかつた。
細胞増殖抑制効果(IC50) 対象化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解して
段階的に希釈し、DMSO濃度が0.1%になるようにP388細
胞の浮遊液に添加し、常法に従つて48時間培養の後に細
胞数をコールターカウンター(ZBIモデル)にて計測し
た。対象化合物添加時の細胞濃度は1.26〜2.3×104細胞
個/mlとした。
〔実施例〕 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されない。
実施例1 化合物(1)400mgを90%酢酸15mlに溶解後、氷冷下亜
鉛末800mgを加え、室温下2時間かくはんした。不溶物
をろ別物、ろ液を濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液40mlを加え、クロロホルム30mlで抽出した。水
層を更にクロロホルム20mlで2回抽出し、抽出液をすべ
て合わせ、硫酸マグネシウム乾燥、ろ過後、ろ液を濃縮
し、残渣をシリカゲルカラム及びODS液体クロマトグラ
フにかけ精製し、コンホーマー2成分(メジヤーA、マ
イナーB)の混合物(7:3)である化合物(2)の無色
無定形結晶150mgを得た。
化合物(2) IR(CHCl3):3530、1742、1683、1643cm-1 NMR(CDCl3)δ:2.55(e,3H,A)、270(dd,J=3Hz,11H
z,1H,A)、2.72(s,3H,B)、2.78=2.96(m,1H,A,B)、
2.99(s,3H,B)、3.02(s,3H,A)、3.13(dd,J=5Hz,11
Hz,1H,B)、3.35〜3.41(m,1H,A,B)、3.49(s,3H,
A)、3.54(s,3H,B)、3.57〜3.67(m,1H,A,B)、4.61
(d,J=2Hz,1H,A)、4.72(dd,J=4Hz,12Hz,1H,A)、4.
92(dd,J=3Hz,11Hz,1H,A)、5.06(d,J=2Hz,1H,B)、
5.11(d,J=9Hz,1H,A)、5.13(d,J=9Hz,1H,A)、5.20
(s,2H,B)、5.29(dd,J=5Hz,12Hz,1H,B)、5.54(dd,
J=5Hz,12Hz,1H,B)、6.07(b,1H,A,B)、6.95(d,J=2
Hz,1H,A)、6.98(d,J=2Hz,1H,B)、7.13〜7.48(m,7
H,A,B) 化合物(2)150mgをメタノール1mlに溶解後、氷冷下ジ
アゾメタンのエーテル溶液を窒素ガスが発生しなくな
り、着色するまで加えた。次いで、室温下1時間放置
後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムにかけ精製
し、コンホーマー2成分(メジャーA、マイナーB)の
混合物(7:3)である化合物(3)の無色無定形結晶120
mgを得た。
化合物(3) IR(CHCl3):1740、1680、1643cm-1 NMR(CDCl3)δ:2.57(s,3H,A)、2.72(dd,J=3Hz,10H
z,1H,A)、2.82(s,3H,B)、2.86〜2.95(m,1H,A,B)、
3.00(s,3H,B)、3.03(s,3H,A)、3.18(dd,J=3Hz,10
Hz,1H,B)、3.36〜3.46(m,1H,A,B)、3.48(s,3H,
A)、3.54(s,3H,B)、3.60〜3.67(m,1H,A,B)、4.08
(s,3H,A)、4.10((s,3H,B)、4.50(d,J=2Hz,1H,
A)、4.71(dd,J=4Hz,12Hz,1H,A)、4.93(dd,J=3Hz,
11Hz,1H,A)、5.11(d,J=12Hz,1H,A)、5.12(d,J=12
Hz,1H,A)、5.20(s,2H,B)、5.29(bd,J=12Hz,1H,
B)、5.56(dd,J=5Hz,11Hz,1H,B)、6.98(d,J=2Hz,1
H,A)、7.00(b,1H,B)、7.25〜7.50(m,7H,A,B) 化合物(3)110mgをメタノール3mlに溶解後、氷冷下酢
酸カリウム150mg及び5%パラジウム炭素100mgを加え、
次いで、水素雰囲気下室温で6時間激しくかくはんし
た。反応終了後、不溶物をろ別し、ろ液を濃縮し、残渣
に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mlを加え、クロロホ
ルム20mlで3回抽出した。抽出液を合わせ、硫酸マグネ
シウム乾燥、ろ過後、ろ液を減圧濃縮し、残渣をPTLCで
精製し、コンホーマー2成分(メジャーA、マイナー
B)の混合物(5:4)である化合物(4)の無色無定形
結晶46mgを得た。
化合物(4) メジヤーA IR(KBr):3460、1760、1636cm-1 NMR(CDCl3)δ:2.35(s,3H)、2.72(s,3H)、2.96〜
3.24(m,4H)、3.40(dd,J=4Hz,10Hz,1H)、3.70(s,3
H)、3.94(s,3H)、4.29(d,J=2Hz,1H)、4.35(dd,J
=4Hz,11Hz,1H)、6.61(dd,J=2Hz,8Hz,1H)、6.82
(d,J=8Hz,1H)、6.92(dd,J=2Hz,9Hz,1H)、7.14(d
d,J=2Hz,8Hz,1H)、7.25(dd,J=2Hz,9Hz,1H)、7.34
(dd,J=2Hz,8Hz,1H)マイナーB IR(KBr):3460、1760、1636cm-1 NMR(CDCl3)δ:2.46(s,3H)、2.73(s,3H)、2.96〜
3.12(m,4H)、3.53(dd,J=4Hz,10Hz,1H)、3.67(s,3
H)、3.86(dd,J=5Hz,11Hz,1H)、3.93(s,3H)、4.74
(d,J=2Hz,1H)、6.61(dd,J=2Hz,8Hz,1H)、6.75
(d,J=8Hz,1H)、7.05(dd,J=2Hz,8Hz,1H)、7.21〜
7.28(m,2H)、7.43(dd,J=2Hz,8Hz,1H) N-メチル‐N-ベンジルオキシカルボニル‐L-チロシン3
9.5g、アラニンメチルエステル塩酸塩30g及びN-ヒドロ
キシベンゾトリアゾール23gを塩化メチレン500mlに溶解
後、室温かくはん下トリエチルアミン30mlを加え、次い
でDCC30gの塩化メチレン溶液(塩化メチレン150mlに溶
解)を30分間かけて滴下し、更に12時間かくはんした。
生じた不溶物をろ別し、ろ液を濃縮後、残渣に酢酸エチ
ル500mlを加え、再度不溶物をろ別した。ろ液を1N塩酸
水溶液500ml、飽和食塩水500ml、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液500ml及び飽和食塩水500mlにて順次洗浄し、硫
酸マグネシウム乾燥、ろ過後、ろ液を濃縮した。次にシ
リカゲルカラムにかけ精製し、化合物(7)の無色油状
物48.1gを得た。
化合物(7) IR(CHCl3):3600、3410、1740、1680cm-1 NMR(CDCl3)δ:1.48(d,J=7Hz,3H)、2.86(s,3H)、
2.93(bd,J=11Hz,1H)、3.22(bdd,J=6Hz,11Hz,1
H)、3.71(s,3H)、4.49,4.53(各q,J=7Hz,計1H)、
4.73,4.90(各bm,計1H)、5.11(bs,2H)、6.23(b,1
H)、6.67(d,J=8Hz,2H)、6.92(b,1H)6.96(bd,J=
8Hz,2H)、7.26〜7.37(m,5H) 化合物(7)40.6gをメタノール120mlに溶解後、氷冷下
ジアゾメタンのエーテル溶液をTLC上原料化合物がなく
なるまで加え、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムに
かけ精製し、化合物(8)の無色無定形結晶42gを得
た。
化合物(8) IR(CHCl3):3410、1740、1680cm-1 NMR(CDCl3)δ:1.34(d,J=7Hz,3H)、2.84(s,3H)、
2.93(bm,1H)、3.25(bm,1H)、3.72(s,3H)、3.77
(s,3H),4.50,4.53(各q,J=7Hz,計1H)、4.90,5.03
(各bm,計1H)、5.11(bs,2H)、6.52,7.02(各b,計1
H)、6.78(bd,J=8Hz,2H)、7.11(bd,J=8Hz,2H)、
7.26〜7.36(m,5H) 化合物(8)42.5gをメタノール300mlに溶解後、5%パ
ラジウム炭素5g及び濃塩酸9.5mlを加え、次いで、水素
雰囲気下室温で4時間激しくかくはんした。反応終了
後、不溶物をろ別、ろ液を減圧濃縮し、化合物(9)の
無色結晶29.9gを得た。
化合物(9) NMR(CDCl3)δ:1.45(d,J=7Hz,3H)、3.40(m,2H)、
3.67(s,3H)、3.73(s,3H)、4.38(bm,2H)、6.80
(d,J=9Hz,2H)、7.25(d,J=9Hz,2H)、8.95,9.91
(各bs,計2H) 化合物(9)29.64g及びN-ベンジルオキシカルボニアラ
ニン25gを塩化メチレン400mlに溶解後、氷冷下トリエチ
ルアミン14mlを加え、更にかくはん下DCC23.1gの塩化メ
チレン溶液(塩化メチレン150mlに溶解)を30分間かけ
て滴下し、更に室温下15時間かくはんした。生じた不溶
物をろ別し、ろ液を濃縮後、残渣に酢酸エチル500mlを
加え、再度不溶物をろ別した。ろ液を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液500ml及び飽和食塩水500mlにて順次洗浄
し、硫酸マグネシウム乾燥、ろ過後、ろ液を濃縮した。
次にシリカゲルカラムにかけ精製し、化合物(11)の無
色無定形結晶42.4gを得た。
化合物(11) IR(CHCl3):3420、3310、1740、1705、1675、1640cm-1 NMR(CDCl3)δ:0.41,1.27,1.33,1.37(各d,J=7Hz,計6
H)、2.91,2.96(各s,計3H)、2.99〜3.32(m,2H)、3.
70,3.74,3.75(各s,計6H)、4.23,4.50,4.84(各m,計3
H)、4.90〜5.16(m,2H)、6.79,6.82(各d,J=9Hz,計2
H)、7.04,7.10(各d,J=9Hz,計2H)、7.25〜7.37(m,5
H)、5.33,5.60,6.58,8.10(各bd,J=7Hz,8Hz,7Hz,7Hz,
計2H) 化合物(11)42.1gをメタノール500mlに溶解後、5%パ
ラジウム炭素5g及び濃塩酸8.5mlを加え、次いで、水素
雰囲気下室温で5時間激しくかくはんした。反応終了
後、不溶物をろ別、ろ液を減圧濃縮し、残渣にベンゼン
を加え、析出結晶をろ取、乾燥し、化合物(12)の無色
結晶33.2gを得た。
化合物(12) NMR(CDCl3)δ:0.69,1.35,1.46,1.50(各d,J=7Hz,7H
z,7Hz,9Hz,計6H)、3.65,3.69(各s,計3H)、3.73,3.76
(各s,計3H)、4.35〜4.83(m,3H)、6.78,6.81(各d,J
=9Hz,計2H)、7.08,7.10(各d,J=9H,計2H)、8.15,8.
32(各bs,計3H)、8.43(d,J=8Hz,1H) 化合物(12)13.16g、N-ベンジルオキシカルボニル‐D-
アラニン11g及びN-ヒドロキシベンゾトリアゾール7.55g
を塩化メチレン500mlに溶解後、氷冷下トリエチルアミ
ン6mlを加え、次いでDCC10.17gの塩化メチレン溶液(塩
化メチレン80mlに溶解)を30分間かけて滴下し、更に室
温下37時間かくはんした。生じた不純物をろ別し、ろ液
を濃縮後、残渣にベンゼン500mlを加え、再度不溶物を
ろ別した。ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムにか
け精製し、化合物(14)の無色無定形結晶18.28gを得
た。
化合物(14) IR(CHCl3):3420、3300、1720、1660cm-1 NMR(CDCl3)δ:0.43,1.22〜1.37(各m,9H)、2.87,2.9
5(各s,計3H)、3.04,3.22(各m,計2H)、3.66,3.70
(各s,計3H)、3.75,3.76(各s,計3H)、4.28,4.50,4.7
3,4.97(各m,計4H)、5.06〜5.11(m,2H)、5.45,5.75,
6.68,8.21(各d,J=8Hz,8Hz,7Hz,7Hz,計3H)、6.77〜6.
86(m,2H)、7.01〜7.11(m,2H)、7.31〜7.35(m,5H) 化合物(14)4.00gをメタノール25mlに溶解後、1N水酸
化ナトリウム水溶液8.5mlを加え、室温下1時間かくは
んした。次に、氷冷下塩酸酸性にし、クロロホルム抽
出、飽和食塩水洗、硫酸マグネシウム乾燥、ろ過後、ろ
液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムにかけ精製し、化
合物(15)の無色無定形結晶3.88gを得た。
化合物(15) IR(CHCl3):3420、3300、1720、1660cm-1 NMR(CDCl3)δ:0.49,1.23〜1.45(各m,計9H)、2.83,
2.87,2.90,2.92(各s,計3H)、2.98,3.23(各m,計2
H)、3.72,3.74,3.75,3.79(各s,計3H)、4.20,4.37,4.
49,4.71,4.89,5.00(各m,計4H)、5.04〜5.11(m,2
H)、5.53,5.93,8.00(各bs,計3H)、6.82(d,J=8Hz,2
H)、7.06(d,J=8Hz,2H)、7.23〜7.34(m,5H) 化合物(4)40mg及び化合物(15)120mgをジオキサン3
mlに溶解後、室温下DCC50mgのジオキサン溶液(ジオキ
サン2mlに溶解)を滴下し、更に4時間かくはんした。
生じた不溶物をろ別し、ろ液を濃縮後、残渣に酢酸エチ
ルを加え、再度不溶物をろ別した。ろ液を濃縮後、残渣
をシリカゲルカラムにかけ精製し、化合物(16)の無色
無定形結晶60mgを得た。
化合物(16) IR(KBr):3420、3320、1740、1720、1640cm-1 NMR(CDCl3)δ:0.48〜0.60,1.22〜1.37(各m,計9H)、
2.54(s,3H)、2.72〜3.28(m,6H)、2.87,2.89,2.95
(各s,計3H)、3.12,3.17,3.24(各s,計3H)、3.58,3.6
2,3.63(各s,計3H)、3.77(s,3H)、3.94,3.96(各s,
計3H)、4.16〜4.37(m,2H)、4.37(b,1H)、4.58〜4.
82(m,3H)、4.88〜5.17(m,2H)、5.29(m,1H)、5.80
(m,1H)、6.58(b,1H)、6.59(m,1H)、6.74〜7.38
(m,14H)、7.79(b,1H) 化合物(16)40mgをメタノール1ml及びアセトニトリル1
mlの混合溶媒に溶解後、室温下1N水酸化ナトリウム水溶
液0.5mlを加え、2時間かくはんした。次に、飽和クエ
ン酸水溶液5ml及び飽和食塩水20mlを加え、クロロホル
ム20mlで3回抽出した。抽出液を合わせ、硫酸マグネシ
ウム乾燥、ろ過後、ろ液を減圧濃縮し、残渣をPTLCにか
け精製し、化合物(17)の無色無定形結晶9.5mgを得
た。
化合物(17) IR(KBr):3420、3320、1725、1640cm-1 NMR(CDCl3)δ:0.44〜0.56,1.06〜1.37(各m,計9H)、
2.68〜3.72(m,6H)、2.61,2.78,2.95,3.11,3.21(各s,
計9H)、3.77,3.78(各s,計3H)、3.94,3.95(各s,計3
H)、4.12〜5.12(m,5H)、4.39(bs,1H)、5.05,5.08
(各s,計2H)、5.50(m,2H)、6.32(b,1H)、6.60(b
d,1H)、6.76〜7.43(m,15H)、8.27(b,1H) 化合物(17)9.5mgをメタノール1mlに溶解後、5%パラ
ジウム炭素5mgを加え、次いで、水素雰囲気下室温で3
時間かくはんした。反応終了後、不溶物をろ別、ろ液を
減圧濃縮し、化合物(18)6.1mgを得た。
得られた化合物(18)をジオキサン2mlに溶解後、DCC5m
gのジオキサン溶液(ジオキサン3mlに溶解)を20分間か
けて滴下し、更に室温下15時間かくはんした。次いで、
反応液を減圧濃縮し、残渣に少量の酢酸エチルを加え、
不溶物をろ別した。ろ液を濃縮し、残渣をPTLCにかけ精
製し、RASY-VIIの無色無定形結晶3mgを得た。
RASY-VII IR(KBr):1660、1640、1630、1510cm-1 NMR(CDCl3)δ:1.11(d,J=7Hz,3H)、1.31(d,J=7H
z,3H)、1.36(d,J=7Hz,3H)、2.67(bd,J=10Hz,1
H)、2.70(s,3H)、2.86(s,3H)、2.94〜3.17(m,2
H)、3.13(s,3H)、3.47(m,1H)、3.55〜3.80(m,2
H)、3.80(s,3H)、3.94(s,3H)、4.33(bs,1H)、4.
37(t,J=7Hz,1H)、4.55(dd,J=5Hz,12Hz,1H)、4.72
〜4.90(m,2H)、5.42(bd,J=10Hz,1H)、6.36(d,J=
8Hz,1H)、6.44(d,J=7Hz,1H)、6.59(bd,J=8Hz,1
H)、6.72(d,J=8Hz,1H)、6.81(d,J=8Hz,1H)、6.8
4(d,J=9Hz,2H)、6.88(dd,J=2Hz,8Hz,1H)、7.05
(d,J=9Hz,2H)、7.18〜7.30(m,2H)、7.43(dd,J=2
Hz,8Hz,1H) 実施例2 化合物(19)1.02gを化合物(1)と同様に処理してMeO
RASY-VIIの無色結晶32mgを得た。
MeO RASY-VII IR(CHCl3):1680、1660、1630cm-1 NMR(CDCl3)δ:1.10(d,J=7Hz,3H)、1.31(d,J=7H
z,3H)、1.36(d,J=7Hz,3H)、2.67(bd,J=10Hz,1
H)、2.72(s,3H)、2.87(s,3H)、2.90〜3.15(m,2
H)、3.13(s,3H)、3.47(m,1H)、3.55〜3.80(m,2
H)、3.79(s,3H)、3.80(s,3H)、3.97(bs,1H)、4.
00(s,3H)、4.42(t,J=7Hz,1H)、4.55(d,J=10Hz,1
H)、4.80(t,J=7Hz,1H)、4.83(t,J=7Hz,1H)、5.4
2(bd,J=10Hz,1H)、6.20(bs,1H)、6.50(d,J=7Hz,
1H)、6.70〜6.95(m,3H)、6.84(d,J=9Hz,2H)、7.0
6(d,J=9Hz,2H)、7.10〜7.30(m,2H)、7.42(dd,J=
2Hz,9Hz,1H) 実施例3 化合物(20)2.18gを化合物(1)と同様に処理してiso
RASY-VIIの白色粉末150mgを得た。
iso RASY-VII NMR(CDCl3)δ:0.98(d,J=7Hz,3H)、1.41(bd,J=8H
z,3H)、1.45(d,J=7Hz,3H)、2.22(d,J=16Hz,1
H)、2.80(s,3H)、2.88(s,3H)、3.22(s,3H)、2.6
0〜3.80(コンプレツクス、6H)、3.62(bd,J=2Hz,1
H)、3.80(s,6H)、3.96(s,3H)、4.36(t,J=7Hz,1
H)、4.45(bd,J=11Hz,1H)、4.65(t,J=7Hz,1H)、
4.81(t,J=7Hz,1H)、5.26(bd,J=10Hz,1H)、6.18
(d,J=6Hz,1H)、6.22(bd,J=2Hz,1H)、6.67(d,J=
9Hz,1H)、6.84(d,J=9Hz,2H)、7.02(d,J=9Hz,2
H)、7.00〜7.60(コンプレツクス、5H) 実施例4 化合物(21)1.00gを化合物(1)と同様に処理してMeO
iso RASY-VIIの無色無定形結晶50mgを得た。
MeO iso RASY-VII NMR(CDCl3)δ:0.97(d,J=7Hz,3H)、1.39(d,J=7H
z,3H)、1.44(d,J=7Hz,3H)、2.24(bd,J=15Hz,1
H)、2.79(s,3H)、2.87(s,3H)、3.11(bd,J=15Hz,
2H)、3.22(s,3H)、3.26〜3.39(m,3H)、3.56(dd,J
=5Hz,10Hz,1H)、3.65〜3.77(m,1H)、3.79(s,3
H)、3.91(s,3H)、3.93(d,J=2Hz,1H)、4.35〜4.48
(m,2H)、4.61(t,J=7Hz,1H)、4.83(dd,J=7Hz,9H
z,1H)、5.25(bd,J=10Hz,1H)、6.55(b,1H)、6.59
(bd,J=2Hz,8Hz,1H)、6.67(d,J=9Hz,1H)、6.76
(d,J=8Hz,1H)、6.83(d,J=9Hz,2H)、7.0〜7.2(m,
6H)、7.54(dd,J=2Hz,9Hz,1H) 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、RA化合物及びそ
の類縁体の化学的全合成が可能となつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 隆之 東京都練馬区高松1−38−12 (56)参考文献 特開 昭60−109600(JP,A) 特開 昭58−21655(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式II: (式中R1及びR6は水素又はメトキシ基、R2はメトキシ
    基、又は酸素を介してR4と結合する基、R3は水素、又は
    酸素を介してR5と結合する基、R4は水素、又は酸素を介
    してR2と結合する基、R5はメトキシ基、又は酸素を介し
    てR3と結合する基を示す。ただし、R2とR5が同時にメト
    キシ基であることはないが、どちらか一方は必ずメトキ
    シ基である)で表わされる化合物、あるいはその遊離の
    アミノ基及び/又はカルボキシ基における反応性誘導体
    を、縮合剤の存在下で縮合させることを特徴とする下記
    一般式I: (式中R1〜R6は前記式IIと同義である)で表わされる二
    環性化合物の製造方法。
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