JPH0745529B2 - カチオン性水性樹脂分散液 - Google Patents

カチオン性水性樹脂分散液

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JPH0745529B2
JPH0745529B2 JP5709286A JP5709286A JPH0745529B2 JP H0745529 B2 JPH0745529 B2 JP H0745529B2 JP 5709286 A JP5709286 A JP 5709286A JP 5709286 A JP5709286 A JP 5709286A JP H0745529 B2 JPH0745529 B2 JP H0745529B2
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aqueous resin
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義広 有田
雅年 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、新規なカチオン性水性樹脂分散液に関するも
のである。さらに詳しくは、優れた乳化力を有し、且つ
架橋反応性を有するカチオン性乳化剤を利用して得られ
る耐水性をはじめ諸物性に優れた皮膜を形成し得るカチ
オン性水性樹脂分散液に関するものである。 本発明のカチオン性水性樹脂分散液は、カチオン性の粒
子荷電を有するため様々な物質への吸着性、接着性に優
れ、当業界において汎用されている公知の乳化剤を用い
たものにくらべて発泡が少なく、耐水性の良好な強度の
高い皮膜を形成し得るので、繊維加工、ガラス繊維加
工、皮革加工及びガラス、金属、セメント、プラスチツ
クなどのような種々の無機及び有機材料へのコーテイン
グ、接着などの広汎なる分野において有用なものであ
る。 (従来の技術) 従来からドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロリドなどのような
カチオン性乳化剤及びそれらの存在下にビニル化合物を
乳化重合して得られるカチオン性エマルシヨンは公知で
あり、カチオン性であることを生かして各種の用途に用
いられているが、皮膜の耐水性や強度が劣るという欠点
があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来のカチオン性エマルシヨンが有していた
前記問題点を解消するものであり、従つて、その目的
は、皮膜の耐水性や強度に優れかつ乳化重合中の安定性
や保存中の安定性に優れたカチオン性水性樹脂分散液を
提供することにある。 (問題点を解決するための手段及び作用) 本発明者らは、親水性である第1級アミノ基及び/又は
第2級アミノ基を有するポリアミン及び/又はその誘導
体に、疎水性基もしくは疎水性基と親水性基とをエポキ
シ基、カルボキシル基、イソシアネート基等の反応性基
を介して導入してなるカチオン性の変性ポリアミンが優
れた乳化力を示し、更に該変性ポリアミンが特定の官能
基を有する化合物との間での架橋性を有することを見出
した。また、前記変性ポリアミンを乳化剤として重合性
単量体の乳化重合に使用すると、重合中の安定性良く水
性樹脂分散液が製造でき、得られた水性樹脂分散液は、
保存中の安定性に優れ、かつ耐水性に優れ強度の大きい
皮膜を形成し、更にはカチオン性であるために各種の材
質に対する密着性が良好な皮膜を形成することを見出
し、本発明に到達した。 即ち、本発明は、第1級アミノ基及び/又は第2級アミ
ノ基を有するポリアミン及び/又はその誘導体に、一般
式 ROAnX (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは炭
素数2〜4のアルキレン基を示し、Xはエポキシ基、カ
ルボキシル基、ビニル基もしくはイソシアネート基を有
する原子団又はハロゲン原子を示し、nは0又は1から
30の整数を示す。)で表わされる化学物を反応させて得
られる変性ポリアミンを乳化剤として、水性媒体中で重
合性単量体の1種又は2種以上を乳化重合して得られる
カチオン性水性樹脂分散液に関するものである。 本発明に用いられるポリアミン及び/又はその誘導体と
は、分子中に少なくとも2個の窒素原子を有し、しかも
第1級及び/又は第2級アミノ基を少なくとも2個有す
るものであるが、該分子中には第3級アミノ基を有して
いても構わない。ポリアミンとしては例えば、エチレン
イミンの重合によつて得られるポリエチレンイミンなど
のようなアルキレンイミン類の重合又は共重合によつて
得られるポリアルキレンイミン;エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラ
エチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどの
ような(ポリ)アルキレンポリアミン;ポリアルキレン
イミン及び/又は(ポリ)アルキレンポリアミンとアジ
ピン酸などの多塩基酸との縮合によつて得られるポリア
ミドポリアミン;ポリアルキレンイミン及び/又は(ポ
リ)アルキレンポリアミン及び/又はアルキレンイミン
と尿素との反応によつて得られるポリウレアポリアミ
ン;アルキレンイミンとフタル酸などの酸無水物との共
重合によつて得られるポリアミドポリエステルポリアミ
ンなどを挙げることができる。またポリアミン誘導体と
しては、前記ポリアミンにエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシドなどのアルキレンオキシドやアクリルアミド
などのα,β−不飽和酸アミド化合物を付加反応させた
物などを挙げることができる。 本発明に用いられる一般式 ROAnX (式中、R,A,X及びnは前記と同様である。)で表わさ
れる化合物(以下、化合物(I)という。)において、
式中のRに相当する炭素数4〜28の炭化水素基として
は、炭素数4〜28の直鎖状もしくは分枝状のアルキル
基、(アルキル)アリール基、(アルキル)水添アリー
ル基、(アルキル)アラルキル基などを挙げることがで
きる。該化合物(I)としては、例えばエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、イソブチレンオキシドなどの
ようなアルキレンオキシドの付加モル数が1から30のn
−オクチルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、
n−ノニルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、
ラウリルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ス
テアリルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、2
−エチルヘキシルポリオキシアルキレングリシジルエー
テルなどのような第1級アルキルポリオキシアルキレン
グリシジルエーテル類;炭素数12ないし14の第2級アル
コールの化合物にアルキレンオキシドを1から30モル付
加し、さらにグリシジルエーテル化したもの、炭素数10
ないし12の第2級アルコールの混合物にアルキレンオキ
シドを1から30モル付加し、さらにグリシジルエーテル
化したものなどのような第2級アルキルポリオキシアル
キレングリシジルエーテル類;アルキレンオキシドの付
加モル数が1から30のオクチルフエニルポリオキシアル
キレングリシジルエーテル、ノニルフエニルポリオキシ
アルキレングリシジルエーテル、ラウリルフエニルポリ
オキシアルキレングリシジルエーテル、ステアリルフエ
ニルポリオキシアルキレングリシジルエーテルなどのよ
うなアルキルフエニルポリオキシアルキレングリシジル
エーテル類;アルキレンオキシドの付加モル数が1から
30のオクチルシクロペンチルポリオキシアルキレングリ
シジルエーテル、オクチルシクロヘキシルポリオキシア
ルキレングリシジルエーテル、ノニルシクロペンチルポ
リオキシアルキレングリシジルエーテル、ノニルシクロ
ヘキシルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ラ
ウリルシクロペンチルポリオキシアルキレングリシジル
エーテル、ラウリルシクロヘキシルポリオキシアルキレ
ングリシジルエーテル、ステアリルシクロペンチルポリ
オキシアルキレングリシジルエーテル、ステアリルシク
ロヘキシルポリオキシアルキレングリシジルエーテルな
どのようなアルキルシクロアルキルポリオキシアルキレ
ングリシジルエーテル類;アルキレンオキシドの付加モ
ル数が1から30のオクチルベンジルポリオキシアルキレ
ングリシジルエーテル、ノニルベンジルポリオキシアル
キレングリシジルエーテル、ラウリルベンジルポリオキ
シアルキレングリシジルエーテル、ステアリルベンジル
ポリオキシアルキレングリシジルエーテルなどのような
アルキルベンジルポリオキシエチレングリシジルエーテ
ル類;オクチルグリシジルエーテル、ラウリルグリシジ
ルエーテル、ステアリルグリシジルエーテル、2−エチ
ルヘキシルグリシジルエーテルなどのような高級アルコ
ールのグリシジルエーテル類;オクチルフエニルグリシ
ジルエーテル、ノニルフエニルグリシジルエーテル、ラ
ウリルフエニルグリシジルエーテル、ステアリルフエニ
ルグリシジルエーテルなどのようなアルキルフエノール
のグリシジルエーテル類;オクチルシクロペンチルグリ
シジルエーテル、オクチルシクロヘキシルグリシジルエ
ーテル、ノニルシクロペンチルグリシジルエーテル、ノ
ニルシクロヘキシルグリシジルエーテル、ラウリルシク
ロペンチルグリシジルエーテル、ラウリルシクロヘキシ
ルグリシジルエーテル、ステアリルシクロペンチルグリ
シジルエーテル、ステアリルシクロヘキシルグリシジル
エーテルなどのようなアルキルシクロアルカノールのグ
リシジルエーテル類;オクチルベンジルグリシジルエー
テル、ノニルベンジルグリシジルエーテル、ラウリルベ
ンジルグリシジルエーテル、ステアリルベンジルグリシ
ジルエーテルなどのようなアルキルベンジルアルコール
のグリシジルエーテル類;炭素数12又は14のα−オレフ
インエポキシド、炭素数16又は18のα−オレフインエポ
キシドなどのような1,2−エポキシアルカン類;オクチ
ルイソシアネート、デシルイソシアネート、オクタデシ
ルイソシアネートなどのようなアルキルイソシアネート
類;オクタノール、ラウリルアルコール、ステアリルア
ルコールなどのようなアルコール類又はそれらアルコー
ル類のアルキレンオキシド付加物とトリレンジイソシア
ネートなどのようなジイソシアネート類との反応により
得られるモノイソシアネート化合物類;オクタノール、
ラウリルアルコール、ステアリルアルコールなどのよう
なアルコール類又はそれらアルコール類のアルキレンオ
キシド付加物の未端水酸基を塩素、臭素、ヨウ素などの
ハロゲン原子で置換したハロゲン化物類;ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などのよう
な飽和脂肪酸類;オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、エレオステアリン酸などのような不飽和脂肪酸類;
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸ステアリルなどのようなアクリル酸アルキル
エステル類、アクリルアミド、メタクリルアミドなどを
挙げることができ、これらの群から選ばれる1種又は2
種以上を使用することができる。 本発明に用いられる変性ポリアミンを得るための上記化
合物(I)の使用量は特に限定されないが、充分な界面
活性を再現させるためには、ポリアミン及び/又はその
誘導体中のアミン水素1個あたり0.01から1分子の化合
物(I)を使用するのが好ましい。 本発明に用いられる変性ポリアミンを得るための反応条
件は特に制限がなく、ポリアミン及び/又はその誘導体
と化合物(I)の性状や反応性に応じて適宜選定すれば
よく、必要であれば適当な触媒を使用してもよい。また
得られた変性ポリアミンに酸を添加してpH調整をするこ
ともできる。上記酸としては、塩酸、硫酸、リン酸など
のような無機酸やギ酸、酢酸、アクリル酸、メタクリル
酸などのような有機酸を使用できる。 このようにして得られた変性ポリアミンよりなる乳化剤
は、乳化力が優れ、広汎な種類の重合性単量体の乳化重
合を安定に行うことができ、よつて本発明の優れた性能
を有するカチオン性水性樹脂分散液を提供するものであ
る。 本発明に用いられる重合性単量体とは、重合性不飽和基
を含有するものであれば特に限定されないが、例示すれ
ば、アクリル酸もしくはメタクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、オ
クチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ステアリルあ
るいはシクロヘキシルエステルなどのような炭素数1か
ら18個の直鎖状もしくは分枝状脂肪族アルキルアルコー
ル又は脂環式アルキルアルコールとアクリル酸もしくは
メタクリル酸とのエステル化合物である(メタ)アクリ
ル酸エステル類;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イ
タコン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸もしくは
マレイン酸もしくはフマル酸のモノエステル化物などの
ような重合性不飽和カルボン酸類およびその塩類;ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリル
酸スルホエチルなどのような重合性不飽和スルホン酸類
およびその塩類;(メタ)アクリル酸アミノエチル、
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、
ビニルイミダゾール、ビニルピロリドンなどのような塩
基性不飽和単量体類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸とポリプロピレングリコール
もしくはポリエチレングリコールとのモノエステルなど
のようなヒドロキシル基含有不飽和単量体類;(メタ)
アクリル酸グリシジルなどのようなエポキシ基含有不飽
和単量体類;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−
クロロプロピルなどのようなハロヒドリン基含有不飽和
単量体類;(メタ)アクリル酸イソシアナートエチルの
フエノール付加物などのようなブロツク化イソシアネー
ト基含有不飽和単量体類;(メタ)アクリロイルアジリ
ジン、(メタ)アクリロイルオキシエチルアジリジンな
どのようなアジリジニル基含有不飽和単量体類;2−イソ
プロペニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−2−オキ
サゾリンなどのようなオキサゾリン基含有不飽和単量体
類;アクリル酸もしくはメタクリル酸とエチレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールなどの2価アルコールと
のジエステル、アクリル酸もしくはメタクリル酸とトリ
メチロールプロパンなどの3価アルコールとのトリエス
テルなどのような分子内に重合性不飽和基を2個以上含
有する多官能性(メタ)アクリル酸エステル類;(メ
タ)アクリルアミド、メチロール化(メタ)アクリルア
ミド、炭素数1から4個のアルコキシメチロール化(メ
タ)アクリルアミドなどのような(メタ)アクリルアミ
ド類;ビニルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、アリルトリエトキ
シシラン、トリメトキシシリルプロピルアリルアミンな
どのような有機珪素単量体類;及びスチレン、ビニルト
ルエン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、弗化ビニル、弗
化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、エチレン、プロ
ピレン、ブタジエン、イソプレン、ジシクロペンタジエ
ン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートなどを挙げ
ることができ、これらの群から選ばれる1種又は2種以
上の混合物を使用することができる。 本発明のカチオン性水性樹脂分散液は、前記変性ポリア
ミンを乳化剤として用いて、該重合性単量体の1種又は
2種以上を水性媒体中で乳化重合させて得られるもので
ある。 乳化重合は、公知の重合開始剤、その他必要があれば各
種の添加剤を使用して、公知の方法に従つて行うことが
できる。 乳化重合の際に乳化剤として用いる前記変性ポリアミン
の量は特に制限はないが、重合性単量体100重量部に対
して0.5〜200重量部の範囲で使用することが好ましい。
又、前記変性ポリアミンよりなる乳化剤を単独で用いる
のが好ましいが、本発明の特徴を損なわない程度に従来
公知の乳化剤を併用して用いることは自由である。更に
乳化重合した後、必要であればpH調節剤、硬化触媒、希
釈剤などを加えることもできる。 このようにして得られた本発明のカチオン性水性樹脂分
散液は、様々な物質への吸着性、接着性に優れ、発泡が
少なく、しかも長期の乳化安定性が優れている等の特徴
を有するものであるが、カチオン性水性樹脂分散液を調
製するのに使用する重合性単量体の少なくとも1種が本
発明に用いられる変性ポリアミンと反応し得る官能基を
有する化合物であれば、得られるカチオン性水性樹脂分
散液の性能をさらに向上できるので好ましい。 変性ポリアミンと反応し得る官能基としては、例えばカ
ルボキシル基、スルホン酸基、アジリジニル基、オキサ
ゾリン基、ヒドロキシル基、エポキシ基、ハロヒドリン
基、ブロツク化イソシアネート基、アルコキシシリル基
などを挙げることができ、これらの官能基を有する化合
物としては、前記重合性単量体のうち重合性不飽和カル
ボン酸類、アジリジニル基含有不飽和単量体類、オキサ
ゾリン基含有不飽和単量体類、ヒドロキシル基含有不飽
和単量体類、ハロヒドリン基含有不飽和単量体類、ブロ
ツク化イソシアネート基含有不飽和単量体類、エポキシ
基含有不飽和単量体類及び有機珪素単量体類を挙げるこ
とができる。 (発明の効果) 本発明のカチオン性水性樹脂分散液は、保存中の安定性
に優れ、かつ架橋性の乳化剤を使用してなるため、耐水
性に優れ強度の大きい皮膜を形成し、更にカチオン性で
あるため、金属、ガラス、セメント、プラスチツク及び
各種繊維製品などのような種々の無機及び有機材料への
密着性に優れた皮膜を形成するものである。このような
特長を有しているため、本発明のカチオン性水性樹脂分
散液は、紙加工、繊維、ガラス繊維、皮革、土木建築、
接着、塗料などのような広汎なる分野において有用であ
る。 (実施例) 以下実施例によつて本発明を詳細に説明するが、本発明
の範囲がこれら実施例のみに限定されるものではない。
なお例中特にことわりのない限り%は重量%を、部は重
量部をそれぞれ示すものとする。 参考例1 滴下ロート、攪拌機、不活性ガス導入管、温度計及び還
流冷却器を備えたフラスコにポリエチレンイミン(エポ
ミンSP−006、日本触媒化学工業(株)製、平均分子量
約600)45部、炭素数12及び14のα−オレフインエポキ
シドの混合物(AOE−X24、ダイセル化学(株)製)14.7
部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃
に加熱し、2時間反応させて乳化剤(1)を得た。 参考例2〜6 ポリアミン及び化合物(I)を第1表に示した通りとす
る他は参考例1と同様の操作をくり返して乳化剤(2)
〜(6)を得た。 参考例7 参考例1で使用したのと同じフラスコに、ポリエチレン
イミン(エポミンSP−012、日本触媒化学工業(株)
製、平均分子量約1200)100部、ステアリン酸50部及び
キシレン70部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込み
ながら140℃に加熱し4時間かけて脱水縮合を行つた。
反応終了後、キシレンを留去して乳化剤(7)を得た。 参考例8 参考例1で使用したのと同じフラスコに、アジピン酸14
6.1部、ジエチレントリアミン112.5部及び水50部仕込
み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら200℃に加熱
し4時間かけて脱水縮合を行つた。冷却後滴下ロートよ
りα−オレフインエポキシド(AOE−X24)39.2部を滴下
し、120℃で3時間反応させて乳化剤(8)を得た。 参考例9 参考例1で使用したのと同じフラスコに、ポリエチレン
イミン(エポミンSP−006)60部、α−オレフインエポ
キシド(AOE−X24)19.6部を仕込み、参考例1と同様に
反応させた。冷却後水179.2部を加え、攪拌して均一な
水溶液とし、次いでそこへ滴下ロートより予め調製して
おいたアクリルアミド49.8部及び水112.1部から成るア
クリルアミド水溶液を滴下し、50℃で4時間反応させて
不揮発分30.7%の乳化剤(9)の水溶液を得た。 実施例1 滴下ロート、攪拌機、不活性ガス導入管、温度計及び還
流冷却管を備えたフラスコに参考例1で得た乳化剤
(1)5部及び水100部を仕込み攪拌して均一な水溶液
とし、pHが4.5となるように酢酸でpH調整した後、全量
が167部となるように水で希釈した。重合触媒として2,
2′−アゾビス(2−メチルプロパンジアミン)二塩酸
塩の10%水溶液3部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹
き込みながら55℃に加熱し、攪拌して均一な水溶液と
し、次いでそこへ滴下ロートより予め調製しておいたメ
タクリル酸メチル50部、アクリル酸ブチル50部から成る
単量体混合物を55〜60℃で2時間かけて滴下した。その
後、温度を55〜60℃で保持し、さらに1時間攪拌して不
揮発分39.8%、pH5.3のカチオン性水性樹脂分散液
〔1〕を得た。 実施例2〜9 単量体混合物組成、乳化剤及び乳化剤のpH調整剤の種類
を第2表に示した通りとする他は、実施例1と同様の操
作をくり返してカチオン性水性樹脂分散液〔2〕〜
〔9〕を得た。 実施例10 実施例1で使用したのと同じフラスコに、参考例9で得
た乳化剤(9)の水溶液16.3部および水90部を仕込み攪
拌して均一な水溶液とし、pHが4.5となるように酢酸でp
H調整した後、全量が167部となるように水で希釈した。
重合触媒として2,2′−アゾビス(2−メチルプロパン
ジアミン)二塩酸塩の10%水溶液3部を仕込み、ゆるや
かに窒素ガスを吹き込みながら55℃に加熱し、攪拌して
均一な水溶性とし、次いでそこへ滴下ロートより予め調
製しておいたメタクリル酸グリシジル10部、メタクリル
酸メチル45部及びアクリル酸ブチル45部から成る単量体
混合物を55〜60℃で2時間かけて滴下した。その後、温
度を55〜60℃に保持し、さらに1時間攪拌して不揮発分
39.9%、pH5.2のカチオン性水性樹脂分散液〔10〕を得
た。 実施例11〜13 単量体混合物組成、乳化剤及び乳化剤のpH調整剤の種類
を第2表に示した通りとする他は、実施例1と同様の操
作をくり返してカチオン性水性樹脂分散液〔11〕〜〔1
3〕を得た。 比較例1 実施例1における乳化剤(1)水溶液のpH調整物の替わ
りに、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド5部を
水162部に溶解して得た乳化剤水溶液を用いる他は、実
施例1と同様の操作をくり返して、不揮発分39.9%、pH
5.5の比較用水性樹脂分散液〔1〕を得た。 比較例2 比較例1と同様に、ポリオキシエチレンノニルフエニル
エーテル(ノニポール200、三洋化成工業(株)製)5
部を水162部に溶解して得た乳化剤水溶液を用いる他
は、実施例1と同様の操作をくり返して、不揮発分40.0
%、pH6.3の比較用水性樹脂分散液〔2〕を得た。 実施例14 実施例1〜13及び比較例1〜2で得られたカチオン性水
性樹脂分散液〔1〕〜〔13〕及び比較用水性樹脂分散液
〔1〕〜〔2〕を、テフロン板上で乾燥時の膜厚が0.2
〜0.3mmになるようにキヤステイングし、80℃で15分間
加熱乾燥して成膜させ、次いで120℃で10分間加熱して
試験フイルムを作成した。 得られたフイルムについて下記の性能試験を行い、各水
性樹脂分散液の性能を評価した。評価結果を第3表に示
す。 1. 耐水性:試験フイルムを約2cm角に切り取り秤量し
た(W0)。 フイルムを3日間脱イオン水に浸漬し、引上げてフイル
ム表面の水分を軽くふき取つた後秤量した(W1)。 さらにそのフイルムを100℃で1時間乾燥し、放冷後秤
量した(W2)。 下記計算式により吸水率及び溶出率を求め試験フイルム
の耐水性を評価した。 2. フイルム強度:JIS K−6732記載の試験方法に基づき
フイルムの伸び率と引張強度を測定した。 実施例15 実施例1〜13及び比較例1〜2で得られたカチオン性水
性樹脂分散液〔1〕〜〔13〕及び比較用水性樹脂分散液
〔1〕〜〔2〕を、ガラス板、アルミニウム板及びポリ
カーボネート板にNo.16バーコーターにより塗布し、次
いで80℃で10分間加熱乾燥して、コーテイングの施され
た試験板を作成した。得られた試験板について下記の性
能試験を行い、各水性樹脂分散液の性能を評価した。評
価結果を第4表に示す。 1. 常態密着性:塗膜上にカツターナイフを用いて1mm
間隔で10mm×10mmのゴバン目を切り、セロハンテープを
圧着したのち勢いよく剥離してゴバン目の剥離状態を
◎、○、△及び×で採点した。 ◎は剥離しなかつた部分の割合が90〜100% ○は剥離しなかつた部分の割合が70〜 90% △は剥離しなかつた部分の割合が40〜 70% ×は剥離しなかつた部分の割合が 0〜 40% 2. 耐水密着性:試験板を脱イオン水に1日間浸漬し、
引上げて1分以内に塗膜表面の水分をふきとつた後、上
記常態密着性と同様にして密着性試験を行つた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1級アミノ基及び/又は第2級アミノ基
    を有するポリアミン及び/又はその誘導体に、 一般式 ROAnX (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは炭
    素数2〜4のアルキレン基を示し、Xはエポキシ基、カ
    ルボキシル基、ビニル基もしくはイソシアネート基を有
    する原子団又はハロゲン原子を示し、nは0又は1から
    30の整数を示す。) で表わされた化合物を反応させて得られる変性ポリアミ
    ンを乳化剤として、水性媒体中で重合性単量体の1種又
    は2種以上を乳化重合して得られるカチオン性水性樹脂
    分散液。
  2. 【請求項2】重合性単量体の少なくとも1種が変性ポリ
    アミンと反応し得る官能基を有する化合物である特許請
    求の範囲第1項記載のカチオン性水性樹脂分散液。
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