JPH0747295B2 - 易滑性ポリアリ−レンチオエ−テルフイルムおよびその製造法 - Google Patents
易滑性ポリアリ−レンチオエ−テルフイルムおよびその製造法Info
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- JPH0747295B2 JPH0747295B2 JP61276999A JP27699986A JPH0747295B2 JP H0747295 B2 JPH0747295 B2 JP H0747295B2 JP 61276999 A JP61276999 A JP 61276999A JP 27699986 A JP27699986 A JP 27699986A JP H0747295 B2 JPH0747295 B2 JP H0747295B2
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G75/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G75/02—Polythioethers
- C08G75/0204—Polyarylenethioethers
- C08G75/0209—Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2381/00—Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon only; Polysulfones; Derivatives of such polymers
- C08J2381/02—Polythioethers; Polythioether-ethers
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は、実質的に粉末状滑材を含まない易滑性ポリア
リーレンチオエーテルフィルム及びその製造法に関する
ものである。
リーレンチオエーテルフィルム及びその製造法に関する
ものである。
従来技術 従来、電子・電気製品の分野、特に磁気記録材、コンデ
ンサーフィルム、絶縁フィルム等の膜状製品分野におい
ては、各種合成樹脂フィルム、就中易滑性フィルムがベ
ースフィルムとして多量に使用されている。特に、耐熱
性の易滑性フィルムの分野では、ポリエステルフィルム
やポリイミドフィルムがベースフィルムとして使用され
て来た。
ンサーフィルム、絶縁フィルム等の膜状製品分野におい
ては、各種合成樹脂フィルム、就中易滑性フィルムがベ
ースフィルムとして多量に使用されている。特に、耐熱
性の易滑性フィルムの分野では、ポリエステルフィルム
やポリイミドフィルムがベースフィルムとして使用され
て来た。
これらのフィルムは有用なものであるが、しかし、近年
に到って磁気記録材の蒸着タイプや、コンデンサーのチ
ップ化が進められるようになり、そのような用途に対し
てはポリエステルフィルムは耐熱性が不足することが指
摘されて、さらにそれ以上の耐熱性の高い易滑性フィル
ムが要望されるようになって来た。一方、耐熱性の点で
は極めて優れているポリイミドフィルムは、コストが極
端に高いこと、溶融製膜が困難なこと、温度膨張係数が
大きいこと等が問題があり、汎用には適さないという問
題があった。
に到って磁気記録材の蒸着タイプや、コンデンサーのチ
ップ化が進められるようになり、そのような用途に対し
てはポリエステルフィルムは耐熱性が不足することが指
摘されて、さらにそれ以上の耐熱性の高い易滑性フィル
ムが要望されるようになって来た。一方、耐熱性の点で
は極めて優れているポリイミドフィルムは、コストが極
端に高いこと、溶融製膜が困難なこと、温度膨張係数が
大きいこと等が問題があり、汎用には適さないという問
題があった。
そこで、溶融製膜が容易であり、かつ耐熱性、機械的特
性、寸法安定性、経済性などにバランスのとれた易滑性
ベースフィルムの有力な候補の一つとして、ポリアリー
レンチオエーテル(以降PATEと略記)の易滑性ベースフ
ィルムが特開昭55−34968号公報に発表された。しか
し、本発明者らの知る限りでは、これに開示されている
炭酸カルシウム等の粉末状添加剤を添加する方法では、
フィルム欠陥や異常突起が発生し易いことや、粉末状添
加剤の粒度の小さいものをつくるには技術的な限界があ
り、また小さい粒度のものを凝集しないように均一にフ
ィルム中に分散させるのも難しいことから、表面粗度の
小さく且つ異常突起のない易滑性ベースフィルム(たと
えば蒸着タイプフィルム用のもの)を作ることは困難で
あるという問題があった。さらにまた、この添加剤を用
いる方法では片面だけ易滑性化することは困難であると
いう問題があった。
性、寸法安定性、経済性などにバランスのとれた易滑性
ベースフィルムの有力な候補の一つとして、ポリアリー
レンチオエーテル(以降PATEと略記)の易滑性ベースフ
ィルムが特開昭55−34968号公報に発表された。しか
し、本発明者らの知る限りでは、これに開示されている
炭酸カルシウム等の粉末状添加剤を添加する方法では、
フィルム欠陥や異常突起が発生し易いことや、粉末状添
加剤の粒度の小さいものをつくるには技術的な限界があ
り、また小さい粒度のものを凝集しないように均一にフ
ィルム中に分散させるのも難しいことから、表面粗度の
小さく且つ異常突起のない易滑性ベースフィルム(たと
えば蒸着タイプフィルム用のもの)を作ることは困難で
あるという問題があった。さらにまた、この添加剤を用
いる方法では片面だけ易滑性化することは困難であると
いう問題があった。
粉末状添加剤を用いないで易滑性フィルムをつくる方法
として、フィルム表面の粗面化ロールなどで機械的に粗
面化して易滑性ベースフィルムとする方法なども従来か
ら知られているが、この機械的粗面化方法では表面粗度
が小さな易滑性フィルムはつくり難く、蒸着タイプの磁
気テープや磁気ディスク等のような表面粗度が特に小さ
な易滑性フィルムが要求される用度には不適であるとい
う問題点があった。
として、フィルム表面の粗面化ロールなどで機械的に粗
面化して易滑性ベースフィルムとする方法なども従来か
ら知られているが、この機械的粗面化方法では表面粗度
が小さな易滑性フィルムはつくり難く、蒸着タイプの磁
気テープや磁気ディスク等のような表面粗度が特に小さ
な易滑性フィルムが要求される用度には不適であるとい
う問題点があった。
片面だけの易滑性化が可能であること、並びに表面粗度
が小さく、異常突起の無い易滑性ベースフィルムである
こと、の両者を満足するポリアリーレンチオエーテル
(以後、PATEと略記する)ベースフィルムの製造方法と
して、平滑フィルムの表面に粗面層をコートする方法も
考えられよう。しかし、そのような方法には、先ずその
コートするために平滑フィルムをロールや機械に巻取
り、巻戻す等の操作が困難なことや、粗面層のバインダ
ーの耐熱性が不充分である、等の問題がある。そのう
え、粗面層用の粉末状添加剤については、前記した問題
点が依然として存在する。
が小さく、異常突起の無い易滑性ベースフィルムである
こと、の両者を満足するポリアリーレンチオエーテル
(以後、PATEと略記する)ベースフィルムの製造方法と
して、平滑フィルムの表面に粗面層をコートする方法も
考えられよう。しかし、そのような方法には、先ずその
コートするために平滑フィルムをロールや機械に巻取
り、巻戻す等の操作が困難なことや、粗面層のバインダ
ーの耐熱性が不充分である、等の問題がある。そのう
え、粗面層用の粉末状添加剤については、前記した問題
点が依然として存在する。
要 旨 本発明は上記の点に解決を与えることを目的とし、粉末
状添加剤の粒子に代るものとしてフィルム表面に形成さ
せたPATEそのものの微細突出部を利用することによって
この目的を達成しようとするものである。
状添加剤の粒子に代るものとしてフィルム表面に形成さ
せたPATEそのものの微細突出部を利用することによって
この目的を達成しようとするものである。
即ち、本発明による易滑性PATEフィルムは、繰返し単位 を主構成要素とするPATEを素材樹脂とすると共に粉末状
滑材を実質的に含まないフィルムからなり、その少くと
も片面が表面粗度Ra(JIS B−0601法)2〜200nmの範
囲及び動摩擦係数μk(少くとも一方が粗面化された面
であるフィルム間の測定値25℃、ASTMD−1894法)0.1〜
0.6の範囲の表面特性を有するものであること、を特徴
とするものである。
滑材を実質的に含まないフィルムからなり、その少くと
も片面が表面粗度Ra(JIS B−0601法)2〜200nmの範
囲及び動摩擦係数μk(少くとも一方が粗面化された面
であるフィルム間の測定値25℃、ASTMD−1894法)0.1〜
0.6の範囲の表面特性を有するものであること、を特徴
とするものである。
また、本発明によるポリアリーレンチオエーテル易滑性
フィルムの製造法は、繰返し単位 を主構成要素とするPATEを基材樹脂とすると共に粉末状
滑材を実質的に含まないポリアリーレンチオエーテルの
実質的に非晶質のフィルムの少なくとも片面を、有機溶
剤の少なくとも一種またはそれと水、アルコール、若し
くは脂肪族炭化水素系溶剤との混合溶剤の、液体もしく
は蒸気を用いて、当該溶剤の凝固点〜130℃の温度範囲
において当該非晶フィルムの表面粗度Raが10〜150nmに
なるまで処理し、次いで、当該処理済フィルムを温度70
〜130℃の範囲、面積倍率4〜18倍の範囲で、一方向に
延伸し、もしくは二方向に同時または逐次延伸し、温度
180〜280℃の範囲、時間1〜2000秒間の範囲で熱処理
し、必要に応じてさらに温度180〜280℃の範囲、時間1
〜2000秒間の範囲で熱処理することによって、前記特性
のフィルムを得ること、を特徴とするものである。
フィルムの製造法は、繰返し単位 を主構成要素とするPATEを基材樹脂とすると共に粉末状
滑材を実質的に含まないポリアリーレンチオエーテルの
実質的に非晶質のフィルムの少なくとも片面を、有機溶
剤の少なくとも一種またはそれと水、アルコール、若し
くは脂肪族炭化水素系溶剤との混合溶剤の、液体もしく
は蒸気を用いて、当該溶剤の凝固点〜130℃の温度範囲
において当該非晶フィルムの表面粗度Raが10〜150nmに
なるまで処理し、次いで、当該処理済フィルムを温度70
〜130℃の範囲、面積倍率4〜18倍の範囲で、一方向に
延伸し、もしくは二方向に同時または逐次延伸し、温度
180〜280℃の範囲、時間1〜2000秒間の範囲で熱処理
し、必要に応じてさらに温度180〜280℃の範囲、時間1
〜2000秒間の範囲で熱処理することによって、前記特性
のフィルムを得ること、を特徴とするものである。
効 果 本発明によれば、PATE延伸フィルムの表面粗面の凸部が
実質的にその表面の結晶化度をフィルムの内部に対して
上げたPATEからなり、しかもこの凸部がフィルムの表面
に巧みに形成された微細クラックによってもたらされた
ものであるので、前記した従来技術の問題点はすべて解
決されている。
実質的にその表面の結晶化度をフィルムの内部に対して
上げたPATEからなり、しかもこの凸部がフィルムの表面
に巧みに形成された微細クラックによってもたらされた
ものであるので、前記した従来技術の問題点はすべて解
決されている。
すなわち、本発明は粉末状滑材を粗面化材として使用し
ないので粉末状滑材使用に伴う問題点は当然に存在せ
ず、またフィルム表面に形成させる粗面はフィルム表面
のみを結晶化させて、フィルム内実部との延伸に対する
挙動を異ならせることによって生じさせるものであると
ころから、片面のみの粗面化が極めて容易である。そし
て、本発明によるフィルムは延伸フィルムの製造工程に
フィルムの液体または気体による表面処理工程を組合せ
た製法によって製造されるものであるが、これらの技術
はそれぞれが慣用のものであって実施上の問題点は認め
られない。
ないので粉末状滑材使用に伴う問題点は当然に存在せ
ず、またフィルム表面に形成させる粗面はフィルム表面
のみを結晶化させて、フィルム内実部との延伸に対する
挙動を異ならせることによって生じさせるものであると
ころから、片面のみの粗面化が極めて容易である。そし
て、本発明によるフィルムは延伸フィルムの製造工程に
フィルムの液体または気体による表面処理工程を組合せ
た製法によって製造されるものであるが、これらの技術
はそれぞれが慣用のものであって実施上の問題点は認め
られない。
本発明による易滑性PATEフィルムは、それ自身またはそ
のものとして、あるいはその易滑性の表面に磁性層、着
色層、メッキ層その他の層を塗布、蒸着等の手段で形成
させるための基材、すなわちベースフィルム、として、
各種の用途に使用することができる(詳細後記)。PATE
フィルムの用途からいって、本発明による易滑性PATEフ
ィルムは磁性層等を施すべきベースフィルムとして特に
有用なものであるということができる。
のものとして、あるいはその易滑性の表面に磁性層、着
色層、メッキ層その他の層を塗布、蒸着等の手段で形成
させるための基材、すなわちベースフィルム、として、
各種の用途に使用することができる(詳細後記)。PATE
フィルムの用途からいって、本発明による易滑性PATEフ
ィルムは磁性層等を施すべきベースフィルムとして特に
有用なものであるということができる。
粗面化原理 本発明による粗面化は本発明者らの見出した新しい原理
ないし着想に基づくものであって、PATEフィルムの特性
を巧みに利用したものである。
ないし着想に基づくものであって、PATEフィルムの特性
を巧みに利用したものである。
すなわち、(イ)PATEの非晶フィルムの表面を、PATEに
適度の親和性を有する有機溶剤を用いてPATEの溶解や膨
潤が生じる温度より遥かに低い温度で処理すると、フィ
ルム表面のPATEだけが結晶化して、実質的に非晶質のフ
ィルム内部のPATEに比べて伸度が低下すること、(ロ)
このように表面だけが伸度の低下したフィルムを延伸す
ると、表面層のみが微細に寸断されて、表面層に一種の
ミクロな放射状の「しわ」が形成されること、および
(ハ)この「しわ」によって所望の滑性を実現すべき粗
面となること、が判明したのである。
適度の親和性を有する有機溶剤を用いてPATEの溶解や膨
潤が生じる温度より遥かに低い温度で処理すると、フィ
ルム表面のPATEだけが結晶化して、実質的に非晶質のフ
ィルム内部のPATEに比べて伸度が低下すること、(ロ)
このように表面だけが伸度の低下したフィルムを延伸す
ると、表面層のみが微細に寸断されて、表面層に一種の
ミクロな放射状の「しわ」が形成されること、および
(ハ)この「しわ」によって所望の滑性を実現すべき粗
面となること、が判明したのである。
このようにして形成される粗面は、添付の模式断面図
(第1図)によって判り易く示すことができる。非晶層
1のみからなる非晶フィルムを溶剤処理(イ)(この例
では片面)に付すとその面に結晶層2が形成され、これ
を延伸(ロ)すると、寸断された結晶層2aが延伸非晶層
1bの表面に分散して存在するようになる。
(第1図)によって判り易く示すことができる。非晶層
1のみからなる非晶フィルムを溶剤処理(イ)(この例
では片面)に付すとその面に結晶層2が形成され、これ
を延伸(ロ)すると、寸断された結晶層2aが延伸非晶層
1bの表面に分散して存在するようになる。
そして、このようにして形成される粗面が従来の粉末上
滑材の添加によって形成される易滑性フィルムの粗面と
は全く異なるものであることは、フィルム表面を電子顕
微鏡で観測することによって明らかである。
滑材の添加によって形成される易滑性フィルムの粗面と
は全く異なるものであることは、フィルム表面を電子顕
微鏡で観測することによって明らかである。
基材樹脂 本発明易滑性フィルムの基材樹脂であるPATEとは、繰返
し単位Ar−S(Ar:アリーレン基)を構成要素とす
るポリマーを意味する。
し単位Ar−S(Ar:アリーレン基)を構成要素とす
るポリマーを意味する。
本発明の易滑性フィルムの原料としてのPATEとしては、
アリーレン基としてパラフェニレン基を主構成要素とす
るものがフィルムの耐熱性、成形性、機械特性等の物性
上の点からも好ましい。
アリーレン基としてパラフェニレン基を主構成要素とす
るものがフィルムの耐熱性、成形性、機械特性等の物性
上の点からも好ましい。
主構成要素のパラフェニレン基以外のアリーレン基とし
ては、m−フェニレン基 o−フェニレン基 アルキル置換フェニレン基 (R:アルキル基(好ましくは低級アルキル基)、nは1
〜4の整数)、p,p′−ジフェニレン−スルフォン基 ,p,p′−ビフェニレン基 p,p′−ジフェニレンエーテル基 p,p′−ジフェニレンカルボニル基 ナフタレン基 などを有するものが使用できる。
ては、m−フェニレン基 o−フェニレン基 アルキル置換フェニレン基 (R:アルキル基(好ましくは低級アルキル基)、nは1
〜4の整数)、p,p′−ジフェニレン−スルフォン基 ,p,p′−ビフェニレン基 p,p′−ジフェニレンエーテル基 p,p′−ジフェニレンカルボニル基 ナフタレン基 などを有するものが使用できる。
加工性という点からは、一般に 繰返し単位だけのホモポリマーよりも、異種繰返し単位
を含んだコポリマーの方がすぐれている場合が多い。コ
ポリマーとしては のコポリマーが好ましく、特にこれらの繰返し単位がラ
ンダム状よりは、ブロック状に含まれているもの(たと
えば特開昭61−14228号公報に記載のもの)が好まし
い。ランダム状共重合体に比べて、ブロック状共重合体
を使用した場合は、加工性の点ではほぼ同等であるが、
物性上(耐熱性、機械的性質等)の点からランダム共重
合体を使用した場合に比較して顕著に優れているからで
ある。
を含んだコポリマーの方がすぐれている場合が多い。コ
ポリマーとしては のコポリマーが好ましく、特にこれらの繰返し単位がラ
ンダム状よりは、ブロック状に含まれているもの(たと
えば特開昭61−14228号公報に記載のもの)が好まし
い。ランダム状共重合体に比べて、ブロック状共重合体
を使用した場合は、加工性の点ではほぼ同等であるが、
物性上(耐熱性、機械的性質等)の点からランダム共重
合体を使用した場合に比較して顕著に優れているからで
ある。
本発明フィルム原料としてのPATEとしては実質的に線状
構造であるものがフィルムの加工性及び物性上から好ま
しい。但し、加工性及び物性を損わない範囲内におい
て、重合時に微量の架橋剤(例えば1,2,4−トリハロベ
ンゼン)を用いて得た架橋物も許容できる。
構造であるものがフィルムの加工性及び物性上から好ま
しい。但し、加工性及び物性を損わない範囲内におい
て、重合時に微量の架橋剤(例えば1,2,4−トリハロベ
ンゼン)を用いて得た架橋物も許容できる。
本発明のフィルム原料としてのポリマーとして、未熱架
橋PATEが好ましい。熱架橋したPATEは、分肢・架橋構造
が多いため、その成形物の機械的強度が不足し、着色が
激しく、又その溶融加工時の熱安定性が低いことなど、
物性上、加工性上の観点から問題が多い。
橋PATEが好ましい。熱架橋したPATEは、分肢・架橋構造
が多いため、その成形物の機械的強度が不足し、着色が
激しく、又その溶融加工時の熱安定性が低いことなど、
物性上、加工性上の観点から問題が多い。
本発明のフィルム原料としてのPATEは、融点が260℃を
超えるもの、より好ましくは270℃を超えるもの、が好
ましい。融点が260℃未満では耐熱性フィルムとしての
特長が損なわれるからである。
超えるもの、より好ましくは270℃を超えるもの、が好
ましい。融点が260℃未満では耐熱性フィルムとしての
特長が損なわれるからである。
本発明の易滑性フィルムの原料としてのPATEは、分子量
が適切な範囲のものが望ましい。即ち、濃度0.4(g/d
l)の1−クロロナフタレン溶液の206℃の溶液固有粘度
ηinhが0.25〜0.8(dl/g)の範囲、より好ましくは0.30
〜0.7(dl/g)の範囲、に相当する分子量のPATEが好ま
しい。ηinh0.25(dl/g)未満のものは、本発明のよう
な易滑性フィルムをつくり難いこと、特に延伸工程で均
一延伸された延伸フィルムを作り難いことから、好まし
くない。一方、ηinh0.8(dl/g)超過のものも、溶融粘
度が高過ぎて延伸工程で極端に大きな延伸力が必要とな
るので、高価な特別設備が必要となって、加工面及び経
済面から好ましくない。
が適切な範囲のものが望ましい。即ち、濃度0.4(g/d
l)の1−クロロナフタレン溶液の206℃の溶液固有粘度
ηinhが0.25〜0.8(dl/g)の範囲、より好ましくは0.30
〜0.7(dl/g)の範囲、に相当する分子量のPATEが好ま
しい。ηinh0.25(dl/g)未満のものは、本発明のよう
な易滑性フィルムをつくり難いこと、特に延伸工程で均
一延伸された延伸フィルムを作り難いことから、好まし
くない。一方、ηinh0.8(dl/g)超過のものも、溶融粘
度が高過ぎて延伸工程で極端に大きな延伸力が必要とな
るので、高価な特別設備が必要となって、加工面及び経
済面から好ましくない。
上記のような、本発明に好ましいPATEは、たとえば、本
発明者等の出願にかかわる特開昭61−7332号公報等に記
載の方法により経済的に製造することが可能である。そ
の他に、特公昭52−12240号公報等に記載のカルボン酸
塩等の重合助剤を重合系に多量に添加して、高分子量の
PATEを得る方法なども用いることができる。たゞし、後
者は経済的見地から不利である。
発明者等の出願にかかわる特開昭61−7332号公報等に記
載の方法により経済的に製造することが可能である。そ
の他に、特公昭52−12240号公報等に記載のカルボン酸
塩等の重合助剤を重合系に多量に添加して、高分子量の
PATEを得る方法なども用いることができる。たゞし、後
者は経済的見地から不利である。
本発明の易滑性フィルム 本発明の易滑性フィルムは、前述のようなPATEを基材樹
脂とするフィルムであって、従来の易滑性フィルムに通
常添加して用いられている粉末状滑材、たとえば炭酸カ
ルシウム、シリカ、クレイ、カオリン、チタン白など、
を実質的に含まないもの、である、ここで、「粉末状滑
材を実質的に含まない」ということは、本発明の性質
上、粗面化材としてこのような粉末は使用しないが、粗
面化以外の目的、例えば溶融加工時の加工性の調整の目
的、などで粉末滑材などを少量併用することは本発明の
思想の範囲内である、ということを示すものである。
脂とするフィルムであって、従来の易滑性フィルムに通
常添加して用いられている粉末状滑材、たとえば炭酸カ
ルシウム、シリカ、クレイ、カオリン、チタン白など、
を実質的に含まないもの、である、ここで、「粉末状滑
材を実質的に含まない」ということは、本発明の性質
上、粗面化材としてこのような粉末は使用しないが、粗
面化以外の目的、例えば溶融加工時の加工性の調整の目
的、などで粉末滑材などを少量併用することは本発明の
思想の範囲内である、ということを示すものである。
そして、本発明による容易滑性PATEフィルムは、表面粗
度Ra、即ち中心線平均粗さ(JISB−0601法)が、2〜20
0nmの範囲、より好ましくは5〜150nmの範囲、のもので
ある。表面粗度が2nmより小さくても、また逆に200nmよ
り大きくても、易滑性フィルムとなり難いからである。
また、本発明の易滑性PATEフィルムは、動摩擦係数μk
(少なくとも一方が粗面化された面であるフィルム間の
測定値ASTM D−1894法)が0.1〜0.6の範囲、より好ま
しくは0.2〜0.5の範囲、のものである。動摩擦係数μk
が0.1未満のものは、PATEフィルムからは製造が非常に
難かしく、一方、0.6超過のものは、滑り性が不充分で
あって、いずれも好ましくない。
度Ra、即ち中心線平均粗さ(JISB−0601法)が、2〜20
0nmの範囲、より好ましくは5〜150nmの範囲、のもので
ある。表面粗度が2nmより小さくても、また逆に200nmよ
り大きくても、易滑性フィルムとなり難いからである。
また、本発明の易滑性PATEフィルムは、動摩擦係数μk
(少なくとも一方が粗面化された面であるフィルム間の
測定値ASTM D−1894法)が0.1〜0.6の範囲、より好ま
しくは0.2〜0.5の範囲、のものである。動摩擦係数μk
が0.1未満のものは、PATEフィルムからは製造が非常に
難かしく、一方、0.6超過のものは、滑り性が不充分で
あって、いずれも好ましくない。
一方、本発明の易滑性フィルムは、破断強度15kg/mm2以
上、破断伸度20%以上、引張弾性率が300kg/mm2以上、
融点260℃以上のものが望ましい。これらの機械的、熱
的物性の値は、特に耐熱性の磁気記録材、ベースフィル
ム、コンデンサーフィルム、絶縁用フィルム等の用途に
は必要とされる物性値である。本発明の易滑性フィルム
は、これらの用途に適合した物性を有するものである。
なお、このような機械的、熱的物性を有するものは、通
常PATEの非晶フィルムを延伸配向させて得られるもので
ある。換言すれば、この物性値は、本発明易滑性PATEフ
ィルムが延伸配向フィルムであることを示すものであ
る。未延伸配向フィルムではこのような物性値は達成で
きないのであるが、未延伸PATEフィルムは通常厚手でも
あって、表面未処理でも相互間の付着の問題はあまり生
じない。
上、破断伸度20%以上、引張弾性率が300kg/mm2以上、
融点260℃以上のものが望ましい。これらの機械的、熱
的物性の値は、特に耐熱性の磁気記録材、ベースフィル
ム、コンデンサーフィルム、絶縁用フィルム等の用途に
は必要とされる物性値である。本発明の易滑性フィルム
は、これらの用途に適合した物性を有するものである。
なお、このような機械的、熱的物性を有するものは、通
常PATEの非晶フィルムを延伸配向させて得られるもので
ある。換言すれば、この物性値は、本発明易滑性PATEフ
ィルムが延伸配向フィルムであることを示すものであ
る。未延伸配向フィルムではこのような物性値は達成で
きないのであるが、未延伸PATEフィルムは通常厚手でも
あって、表面未処理でも相互間の付着の問題はあまり生
じない。
易滑性フィルムの製造 本発明のPATEの易滑性フィルムの製造方法は、PATEの非
晶フィルムを特定の有機溶剤で処理し、延伸、熱固定及
び必要に応じて熱緩和することからなるものである。
晶フィルムを特定の有機溶剤で処理し、延伸、熱固定及
び必要に応じて熱緩和することからなるものである。
(1)非晶フィルム製造 本発明で用いるPATEの非晶フィルムとして適したフィル
ムは、前述のPATEを、融点以上、400℃以下の温度で溶
融押出しゝ、冷却ドラム若しくは水などの冷媒中におい
て、二次転移温度以下まで急冷することによって製造す
ることができる。
ムは、前述のPATEを、融点以上、400℃以下の温度で溶
融押出しゝ、冷却ドラム若しくは水などの冷媒中におい
て、二次転移温度以下まで急冷することによって製造す
ることができる。
なお、本発明で非晶フィルムとは、実質的に無定型フィ
ルムを意味し、例えば結晶化度(密度法)で表現するな
らば、約10%程度以下のものを意味する。ここで密度法
とは、サンプルを恒量に達するまで減圧乾燥したのち、
密度勾配管を用いて密度を測定し、その値から結晶化度
を算出することからなるものである(但し、結晶部密度
=1.43、非晶部密度=1.32とする)。
ルムを意味し、例えば結晶化度(密度法)で表現するな
らば、約10%程度以下のものを意味する。ここで密度法
とは、サンプルを恒量に達するまで減圧乾燥したのち、
密度勾配管を用いて密度を測定し、その値から結晶化度
を算出することからなるものである(但し、結晶部密度
=1.43、非晶部密度=1.32とする)。
(2)有機溶剤処理 本発明の易滑性フィルムの製造方法は、先ず、PATEの非
晶フィルム表面を、有機溶剤を用いて、処理することか
らなる。処理温度は130℃以下であって、有機溶剤処理
の作用は、非晶フィルムの表面層だけを結晶化させて、
伸度を低下させることである。従って、これは、非晶フ
ィルムを溶剤で溶解・溶出させる所謂「エッチング」作
用ではない。
晶フィルム表面を、有機溶剤を用いて、処理することか
らなる。処理温度は130℃以下であって、有機溶剤処理
の作用は、非晶フィルムの表面層だけを結晶化させて、
伸度を低下させることである。従って、これは、非晶フ
ィルムを溶剤で溶解・溶出させる所謂「エッチング」作
用ではない。
PATEフィルムは熱によっても結晶化させることができる
が、表面層だけを選択的に結晶化させることは至難の技
である。これに対して、本発明の有機溶剤処理によれ
ば、PATEに適度の親和性を有する有機溶剤の液体もしく
は蒸気にフィルムの表面だけを曝すことによって、表面
のPATE層に当該溶剤分子が侵入し、一種のコロのような
作用によって、表面のPATE層だけを選択的に結晶化させ
ることができるものと推論される。したがって、PATEの
二次転移温度以下の温度でも容易にフィルム表面層を結
晶化させることができる。一方、溶剤処理温度を余り高
めると、PATEの表面に形成された結晶層が溶解もしくは
溶出してしまうので好ましくない。
が、表面層だけを選択的に結晶化させることは至難の技
である。これに対して、本発明の有機溶剤処理によれ
ば、PATEに適度の親和性を有する有機溶剤の液体もしく
は蒸気にフィルムの表面だけを曝すことによって、表面
のPATE層に当該溶剤分子が侵入し、一種のコロのような
作用によって、表面のPATE層だけを選択的に結晶化させ
ることができるものと推論される。したがって、PATEの
二次転移温度以下の温度でも容易にフィルム表面層を結
晶化させることができる。一方、溶剤処理温度を余り高
めると、PATEの表面に形成された結晶層が溶解もしくは
溶出してしまうので好ましくない。
本発明のPATE非晶フィルムの有機溶剤処理工程で使用す
る有機溶剤としては、PATEに対して適度の親和性を有す
るものが好ましい。これらは、液体として、あるいは場
合によっては、その蒸気として用いられる。
る有機溶剤としては、PATEに対して適度の親和性を有す
るものが好ましい。これらは、液体として、あるいは場
合によっては、その蒸気として用いられる。
PATEと溶剤と親和性に関しては、一般にSP値(溶解度パ
ラメーター)が有効な尺度となる。
ラメーター)が有効な尺度となる。
本発明の目的に対しては、SP値の小さな脂肪族炭化水素
や、SP値の大きすぎるものあるいは水素結合力の大き
な、水、アルコール類、アミン類などは好ましくない。
や、SP値の大きすぎるものあるいは水素結合力の大き
な、水、アルコール類、アミン類などは好ましくない。
従って、本発明で使用する有機溶剤としては、SP値が8.
5〜11.5、好ましくは9〜11、の間の有機溶剤が好まし
い。
5〜11.5、好ましくは9〜11、の間の有機溶剤が好まし
い。
本発明のフィルム表面の結晶化度を上げる処理に適用す
る有機溶剤としては、エーテル類(テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等)、有機アミド類(ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、
ジメチルイミダゾリジノン、テトラメチル尿素、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等)、ハロゲン化炭化水素(ク
ロロホルム、トリクレン、ジクロロメタン、パークロロ
エチレン、エチレンジクロライド、ブロモベンゼン
等)、二硫化炭素、ケトン類(アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン等)、チオエーテル類(ジフ
ェニルエーテル等)、芳香族炭化水素(トルエン等)、
エステル類(酢酸エチル等)、ニトロ化合物類(ニトロ
ベンゼン等)、ピリジンもしくはキノリン類、シアノ化
合物類(シアノベンゼン等)、スルフォン類(スルフォ
ラン等)などのうちSP値が8.5〜11.5のものが挙げられ
る。これらは単独でも、あるいは2種以上の混合溶剤と
しても、使用することができる。これらの中で、エーテ
ル類、有機アミド類及びハロゲン化炭化水素が効果が適
度に高いので特に好ましい。二硫化炭素は作用が強すぎ
るので、使用するのがやゝ難かしい。水、アルコール、
脂肪族炭化水素は、実質的に効果は無いが、上記の有機
溶剤の希釈剤として用いることができる。なお、SP値に
関する詳細は、たとえば、Polymer、13、285頁(1972
年)に開示されているので、本発明において必要な場合
はその開示を参照するものとする。
る有機溶剤としては、エーテル類(テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等)、有機アミド類(ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、
ジメチルイミダゾリジノン、テトラメチル尿素、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等)、ハロゲン化炭化水素(ク
ロロホルム、トリクレン、ジクロロメタン、パークロロ
エチレン、エチレンジクロライド、ブロモベンゼン
等)、二硫化炭素、ケトン類(アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン等)、チオエーテル類(ジフ
ェニルエーテル等)、芳香族炭化水素(トルエン等)、
エステル類(酢酸エチル等)、ニトロ化合物類(ニトロ
ベンゼン等)、ピリジンもしくはキノリン類、シアノ化
合物類(シアノベンゼン等)、スルフォン類(スルフォ
ラン等)などのうちSP値が8.5〜11.5のものが挙げられ
る。これらは単独でも、あるいは2種以上の混合溶剤と
しても、使用することができる。これらの中で、エーテ
ル類、有機アミド類及びハロゲン化炭化水素が効果が適
度に高いので特に好ましい。二硫化炭素は作用が強すぎ
るので、使用するのがやゝ難かしい。水、アルコール、
脂肪族炭化水素は、実質的に効果は無いが、上記の有機
溶剤の希釈剤として用いることができる。なお、SP値に
関する詳細は、たとえば、Polymer、13、285頁(1972
年)に開示されているので、本発明において必要な場合
はその開示を参照するものとする。
有機溶剤処理温度は、使用する有機溶剤の凝固点以上で
あって130℃以下、特に0℃〜100℃、の範囲が好まし
い。凝固点未満では、表面層の結晶化が殆ど起こらない
ので好ましくない。一方、130℃超過ではフィルム内実
部の結晶化も促進されるので好ましくない。
あって130℃以下、特に0℃〜100℃、の範囲が好まし
い。凝固点未満では、表面層の結晶化が殆ど起こらない
ので好ましくない。一方、130℃超過ではフィルム内実
部の結晶化も促進されるので好ましくない。
本発明の易滑性フィルムの製造方法における非晶フィル
ムの溶剤処理は、前述の様に、フィルム表面層のみを選
択的に結晶化させて表面層の伸度を低下させるためのも
のであるが、結晶化層が厚くなりすぎると、延伸の際に
フィルムの破断が起るおそれがあるので好ましくない。
溶剤処理の程度を表わす指標として、延伸前の溶剤処理
フィルムの表面粗度Ra(JIS B−0601法)を用いるこ
とができる。なおこのRaの値は、このフィルムを延伸、
熱固定して得られる最終的易滑性フィルムのRaの値と
は、通常、かなり異なる。
ムの溶剤処理は、前述の様に、フィルム表面層のみを選
択的に結晶化させて表面層の伸度を低下させるためのも
のであるが、結晶化層が厚くなりすぎると、延伸の際に
フィルムの破断が起るおそれがあるので好ましくない。
溶剤処理の程度を表わす指標として、延伸前の溶剤処理
フィルムの表面粗度Ra(JIS B−0601法)を用いるこ
とができる。なおこのRaの値は、このフィルムを延伸、
熱固定して得られる最終的易滑性フィルムのRaの値と
は、通常、かなり異なる。
本発明では、延伸前の溶剤処理フィルムのRaが、10〜15
0nmの範囲、より好ましくは15〜130nmの範囲、になるよ
うに有機溶剤処理をすることが好ましい。Raが10nm未満
では、最終的に得られるフィルムの動摩擦係数が0.6以
下になり難いので好ましくない。一方Raが150nm超過ま
で溶剤処理すると、通常、結晶化層が厚くなり過ぎるた
め、延伸工程で破断を起こすおそれがあり、好ましくな
い。
0nmの範囲、より好ましくは15〜130nmの範囲、になるよ
うに有機溶剤処理をすることが好ましい。Raが10nm未満
では、最終的に得られるフィルムの動摩擦係数が0.6以
下になり難いので好ましくない。一方Raが150nm超過ま
で溶剤処理すると、通常、結晶化層が厚くなり過ぎるた
め、延伸工程で破断を起こすおそれがあり、好ましくな
い。
有機溶剤処理は、溶剤処理フィルムのRaが、10〜150nm
の範囲内の適切な値になるまで十分な温度と時間をかけ
て行うのが望ましいが、その為の適性処理時間は、使用
有機溶剤の種類、その希釈の程度、処理温度などの因子
によって変動するので、通常は0.1〜1000秒間の範囲、
より好ましくは0.5〜500秒間の範囲、が好ましい。0.1
秒間未満の場合は、処理時間のコントロールが非常に難
かしくなるので好ましくない。一方、1000秒間超過で
は、易滑性フィルムの生産性が著しく低下するので、工
業的生産性・経済性の点から好ましくない。
の範囲内の適切な値になるまで十分な温度と時間をかけ
て行うのが望ましいが、その為の適性処理時間は、使用
有機溶剤の種類、その希釈の程度、処理温度などの因子
によって変動するので、通常は0.1〜1000秒間の範囲、
より好ましくは0.5〜500秒間の範囲、が好ましい。0.1
秒間未満の場合は、処理時間のコントロールが非常に難
かしくなるので好ましくない。一方、1000秒間超過で
は、易滑性フィルムの生産性が著しく低下するので、工
業的生産性・経済性の点から好ましくない。
有機溶剤と非晶フィルムとの接触は、合目的的な任意の
方法によって行なうことができる。一般的には、たとえ
ば当該フィルムを当該溶剤に浸漬する方法、当該フィル
ムの表面に当該溶剤に塗布する方法、当該フィルムの表
面を当該溶剤の蒸気に曝らす方法などが好ましい。接触
時間の制御は、接触してから所定時間後に、表面に付着
した溶剤を水、アルコール、脂肪族炭化水素などの液体
で洗浄もしくは希釈する方法、あるいは接触してから所
定時間後に、加熱もしくは減圧等の方法により揮散、除
去する方法などによって行なうのが好ましい。溶剤の除
去し易すさの点から、表面処理用溶剤の沸点は150℃以
下、より好ましくは100℃以下、のものであることが好
ましい。
方法によって行なうことができる。一般的には、たとえ
ば当該フィルムを当該溶剤に浸漬する方法、当該フィル
ムの表面に当該溶剤に塗布する方法、当該フィルムの表
面を当該溶剤の蒸気に曝らす方法などが好ましい。接触
時間の制御は、接触してから所定時間後に、表面に付着
した溶剤を水、アルコール、脂肪族炭化水素などの液体
で洗浄もしくは希釈する方法、あるいは接触してから所
定時間後に、加熱もしくは減圧等の方法により揮散、除
去する方法などによって行なうのが好ましい。溶剤の除
去し易すさの点から、表面処理用溶剤の沸点は150℃以
下、より好ましくは100℃以下、のものであることが好
ましい。
(3)延 伸 溶剤処理によってフィルムの片面もしくは両面の表面層
のみを適当に結晶化させた非晶フィルムを、フィルムの
結晶化が進まない範囲で、予熱もしくは予熱せずに、延
伸温度70〜130℃、より好ましくは80〜120℃、の範囲で
面積延伸倍率4〜18倍、より好ましくは8〜16倍、の範
囲で、適当な装置、たとえばロールあるいはテンター、
を用いて、一方向に延伸もしくは二方向に同時または逐
次延伸することが好ましい。
のみを適当に結晶化させた非晶フィルムを、フィルムの
結晶化が進まない範囲で、予熱もしくは予熱せずに、延
伸温度70〜130℃、より好ましくは80〜120℃、の範囲で
面積延伸倍率4〜18倍、より好ましくは8〜16倍、の範
囲で、適当な装置、たとえばロールあるいはテンター、
を用いて、一方向に延伸もしくは二方向に同時または逐
次延伸することが好ましい。
延伸温度が70℃未満では、フィルムが破断するおそれが
あって好ましくない。一方130℃超過では、フィルムが
粗大球晶を形成して白化するおそれがあるので好ましく
ない。面積延伸倍率が4倍未満では、次の熱固定工程
で、粗大球晶を形成して白化したり、しわを発生したり
するおそれがあるので好ましくない。一方、18倍超過で
はフィルムが破断するおそれがあるので好ましくない。
あって好ましくない。一方130℃超過では、フィルムが
粗大球晶を形成して白化するおそれがあるので好ましく
ない。面積延伸倍率が4倍未満では、次の熱固定工程
で、粗大球晶を形成して白化したり、しわを発生したり
するおそれがあるので好ましくない。一方、18倍超過で
はフィルムが破断するおそれがあるので好ましくない。
この延伸によりフィルム機械的、熱的物性が向上できる
と共に、フィルム表面に適度な粗面が形成され、易滑性
フィルムが形成されることができる。
と共に、フィルム表面に適度な粗面が形成され、易滑性
フィルムが形成されることができる。
(4)熱固定 一方又は二方に延伸配向したフィルムを、熱固定温度18
0〜280℃、より好ましくは200〜270℃、の範囲で、熱固
定時間1〜2000秒間、より好ましくは5〜1000秒間、熱
固定することが好ましい。熱固定温度が180℃未満で
は、フィルムの耐熱性向上が不充分となるおそれがある
ので好ましくない。一方、280℃超過ではフィルムが再
び溶融するおそれがあるので、好ましくない。また、熱
固定時間が1秒未満では、フィルムの耐熱性向上が不充
分となるおそれがあるので好ましくない。一方、2000秒
間超過では、フィルムが熱劣化したり、生産性が著しく
低下するおそれかあるので好ましくない。
0〜280℃、より好ましくは200〜270℃、の範囲で、熱固
定時間1〜2000秒間、より好ましくは5〜1000秒間、熱
固定することが好ましい。熱固定温度が180℃未満で
は、フィルムの耐熱性向上が不充分となるおそれがある
ので好ましくない。一方、280℃超過ではフィルムが再
び溶融するおそれがあるので、好ましくない。また、熱
固定時間が1秒未満では、フィルムの耐熱性向上が不充
分となるおそれがあるので好ましくない。一方、2000秒
間超過では、フィルムが熱劣化したり、生産性が著しく
低下するおそれかあるので好ましくない。
この熱固定処理により、フィルムの耐熱性が向上できる
と共に、延伸工程で形成された粗面化表面の安定化をも
実現することができる。
と共に、延伸工程で形成された粗面化表面の安定化をも
実現することができる。
(5)熱緩和 延伸熱固定フィルムは、さらに必要に応じて熱緩和する
ことができる。即ち、熱処理温度180〜280℃、より好ま
しくは200〜270℃、の範囲で、熱処理時間1〜2000秒
間、より好ましくは5〜1000秒間、熱緩和処理すること
が好ましい。
ことができる。即ち、熱処理温度180〜280℃、より好ま
しくは200〜270℃、の範囲で、熱処理時間1〜2000秒
間、より好ましくは5〜1000秒間、熱緩和処理すること
が好ましい。
熱緩和温度が180℃未満では、フィルムの熱緩和効果が
不充分となるおそれがあるので好ましくない。一方、28
0℃超過では、フィルムが再溶融するおそれがあるので
好ましくない。また、熱緩和時間が1秒間未満では、熱
緩和効果が不充分となるおそれがあるので好ましくな
い。一方、2000秒間超過では、フィルムが熱劣化した
り、生産性が著しく低下したりするおそれがあるので好
ましくない。
不充分となるおそれがあるので好ましくない。一方、28
0℃超過では、フィルムが再溶融するおそれがあるので
好ましくない。また、熱緩和時間が1秒間未満では、熱
緩和効果が不充分となるおそれがあるので好ましくな
い。一方、2000秒間超過では、フィルムが熱劣化した
り、生産性が著しく低下したりするおそれがあるので好
ましくない。
この熱緩和処理により、フィルムの高温における寸法安
定性を向上させることができる。
定性を向上させることができる。
本発明のフィルムの用途 本発明のPATEの易滑性フィルムは、その粉末状滑材を必
要としない易滑性フィルムであり、欠陥が少なく、表面
粗度のコントロールも比較的自由であり、しかも機械的
物性に優れ、ポリエステルフィルム以上の耐熱性や耐湿
性を有することから、高性能磁気記録材ベースフィルム
(特に蒸着タイプ用等)、高性能コンデンサーフィルム
(特にチップコンデンサー用等)、絶縁用フィルム、プ
リンター用テープ、写真用フィルム、等のベースフィル
ムとして広く用いることができる。さらにまた、本発明
のフィルムの中でも表面粗度が大きなものは、メッキが
し易いこと、印刷や接着がし易いことなどの特徴も有す
るために、プリント配線基板、印刷用フィルム、塗布用
フィルムなどとしても好適である。
要としない易滑性フィルムであり、欠陥が少なく、表面
粗度のコントロールも比較的自由であり、しかも機械的
物性に優れ、ポリエステルフィルム以上の耐熱性や耐湿
性を有することから、高性能磁気記録材ベースフィルム
(特に蒸着タイプ用等)、高性能コンデンサーフィルム
(特にチップコンデンサー用等)、絶縁用フィルム、プ
リンター用テープ、写真用フィルム、等のベースフィル
ムとして広く用いることができる。さらにまた、本発明
のフィルムの中でも表面粗度が大きなものは、メッキが
し易いこと、印刷や接着がし易いことなどの特徴も有す
るために、プリント配線基板、印刷用フィルム、塗布用
フィルムなどとしても好適である。
実 験 例 以下の実験例は、本発明を具体例によって説明するため
のものである。本発明は、これらによって制約を受ける
ものではない。
のものである。本発明は、これらによって制約を受ける
ものではない。
合成例1 含水硫化ソーダ(水分46.12%)64.5kgおよびN−メチ
ルピロリドン(NMP)163.5kgをTi張りオートクレーブに
仕込み、約203℃まで昇温して水32kgを溜出させた。水
1.2kg及びNMP49.5kgを追加した(全水量/NMP=2.4モル/
kg)。次いで、m−ジクロルベンゼン60.5kgを仕込んだ
(全アリーレン基/NMP=1.9モル/kg)。
ルピロリドン(NMP)163.5kgをTi張りオートクレーブに
仕込み、約203℃まで昇温して水32kgを溜出させた。水
1.2kg及びNMP49.5kgを追加した(全水量/NMP=2.4モル/
kg)。次いで、m−ジクロルベンゼン60.5kgを仕込んだ
(全アリーレン基/NMP=1.9モル/kg)。
230℃/2時間および235℃/8時間の条件で重合を行なっ
て、生成した(m−フェニレンチオエーテル)プレポリ
マーを含むスラリーM−1を得た。
て、生成した(m−フェニレンチオエーテル)プレポリ
マーを含むスラリーM−1を得た。
一方、含水硫化ソーダ(純度46.12%)304.6kgおよびNM
P820kgをTi張りオートクレーブに仕込み、約203℃まで
昇温して水116kgを溜出させた。水1kg及びNMP52kgを追
加した(全水量/NMP=3.0モル/kg)。次いで、p−ジク
ロルベンゼン259kgを仕込んだ(全アリーレン基/NMP=
2.0モル/kg)。
P820kgをTi張りオートクレーブに仕込み、約203℃まで
昇温して水116kgを溜出させた。水1kg及びNMP52kgを追
加した(全水量/NMP=3.0モル/kg)。次いで、p−ジク
ロルベンゼン259kgを仕込んだ(全アリーレン基/NMP=
2.0モル/kg)。
215℃/10時間の条件で反応させた。次いで、前記したス
ラリー−M−1の72重量%と水151kgを加えて、260℃/5
時間の条件で重合を行なって、生成したブロック・コポ
リマーを含むスラリーを得た。
ラリー−M−1の72重量%と水151kgを加えて、260℃/5
時間の条件で重合を行なって、生成したブロック・コポ
リマーを含むスラリーを得た。
得られたスラリーを目開0.1mmのスクリーンで篩分して
粒状ポリマーだけを分離し、アセトン洗および水洗し
て、洗浄ポリマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減
圧乾燥して、ポリマーAを得た。Aの溶液粘度η
inh(濃度0.4g/dl、1−クロロナフタレン溶液、206℃
(以下同様))は0.38(dl/g)であった。
粒状ポリマーだけを分離し、アセトン洗および水洗し
て、洗浄ポリマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減
圧乾燥して、ポリマーAを得た。Aの溶液粘度η
inh(濃度0.4g/dl、1−クロロナフタレン溶液、206℃
(以下同様))は0.38(dl/g)であった。
合成例2 含水硫化ソーダ(純度46.27%)371kgおよびNMP1028kg
をTi張りオートクレーブに仕込み、約203℃まで昇温し
て水143kgを溜出させた。水4kg及びNMP45kgを追加した
(全水量/NMP=3.0モル/kg)。次いで、p−ジクロルベ
ンゼン318kgを仕込んだ(全アリーレン基/NMP=2.0モル
/kg)。
をTi張りオートクレーブに仕込み、約203℃まで昇温し
て水143kgを溜出させた。水4kg及びNMP45kgを追加した
(全水量/NMP=3.0モル/kg)。次いで、p−ジクロルベ
ンゼン318kgを仕込んだ(全アリーレン基/NMP=2.0モル
/kg)。
220℃/5時間の条件で反応させた後、水96.5kgを追加し
た(全水量/NMP=8.0モル/kg)。そして、256℃/2時間
および244℃/9時間の条件で重合を行なって、生成した
ポリマーを含むスラリーを得た。
た(全水量/NMP=8.0モル/kg)。そして、256℃/2時間
および244℃/9時間の条件で重合を行なって、生成した
ポリマーを含むスラリーを得た。
スラリーを目開0.1mmのスクリーンで篩分して粒状ポリ
マーだけを分離し、アセトン洗および水洗して、洗浄ポ
リマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減圧乾燥し
て、ポリマーBを得た。Bの溶液粘度ηinhは、0.43(d
l/g)であった。
マーだけを分離し、アセトン洗および水洗して、洗浄ポ
リマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減圧乾燥し
て、ポリマーBを得た。Bの溶液粘度ηinhは、0.43(d
l/g)であった。
合成例3 含水硫化ソーダ(純度45.70%)427kgおよびNMP925kgを
Ti張りオートクレーブに仕込み、約203℃まで昇温して
水173kgを溜出させた。水3.5kg及びNMP51.5kgを追加し
た(全水量/NMP=3.5モル/kg)。次いで、p−ジクロル
ベンゼン374kgを仕込んだ(全アリーレン基/NMP=2.6モ
ル/kg)。
Ti張りオートクレーブに仕込み、約203℃まで昇温して
水173kgを溜出させた。水3.5kg及びNMP51.5kgを追加し
た(全水量/NMP=3.5モル/kg)。次いで、p−ジクロル
ベンゼン374kgを仕込んだ(全アリーレン基/NMP=2.6モ
ル/kg)。
220℃/5時間の条件で反応させた後、水61.5kgを追加し
た(全水量/NMP=7.0モル/kg)。そして、256℃/5時間
の条件で重合を行なって、生成したポリマーを含むスラ
リーを得た。
た(全水量/NMP=7.0モル/kg)。そして、256℃/5時間
の条件で重合を行なって、生成したポリマーを含むスラ
リーを得た。
スラリーを目開0.1mmのスクリーンで篩分して粒状ポリ
マーだけを分離し、アセトン洗および水洗して、洗浄ポ
リマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減圧乾燥し
て、ポリマーCを得た。Cの溶液粘度ηinhは、0.22(d
l/g)であった。
マーだけを分離し、アセトン洗および水洗して、洗浄ポ
リマーを得た。この洗浄ポリマーを80℃で減圧乾燥し
て、ポリマーCを得た。Cの溶液粘度ηinhは、0.22(d
l/g)であった。
非晶フィルム調製例1 上記で得られたポリマーA、B及びCの夫々の一部をエ
クストルーダーに供給し、320℃で溶融させてストラン
ド状に押出し、水で急冷し、カットして、ペレットA、
B及びCを調製した。ペレットA、B及びCをエクスト
ルーダーに供給し、320℃で溶融させて、直線状リップ
を有するTダイから押出し、金属ドラム上にキャストし
て、冷却固化させた。このとき、押出された融体がドラ
ムに接触する点から約0.5cmの位置にドラム軸に平行に
ステンレス・ワイヤを張り、約7KVの静電印加をしなが
らキャストした。得られた非晶フィルムA、B及びC
は、厚み約150μmであって、密度はそれぞれ1.324g/cm
3、1.323g/cm3および1.325g/cm3であった。
クストルーダーに供給し、320℃で溶融させてストラン
ド状に押出し、水で急冷し、カットして、ペレットA、
B及びCを調製した。ペレットA、B及びCをエクスト
ルーダーに供給し、320℃で溶融させて、直線状リップ
を有するTダイから押出し、金属ドラム上にキャストし
て、冷却固化させた。このとき、押出された融体がドラ
ムに接触する点から約0.5cmの位置にドラム軸に平行に
ステンレス・ワイヤを張り、約7KVの静電印加をしなが
らキャストした。得られた非晶フィルムA、B及びC
は、厚み約150μmであって、密度はそれぞれ1.324g/cm
3、1.323g/cm3および1.325g/cm3であった。
非晶フィルム調製例2 上記で得られたポリマーAの一部に平均粒径300nmのカ
オリン粉末を0.1(PHR)添加して、ミキサーでフッレン
ドし、例1と同様にして非晶フィルム(A2)を調製し
た。非晶フィルム(A2)は、厚み約1.50μm、および密
度1.325g/cm3であった。
オリン粉末を0.1(PHR)添加して、ミキサーでフッレン
ドし、例1と同様にして非晶フィルム(A2)を調製し
た。非晶フィルム(A2)は、厚み約1.50μm、および密
度1.325g/cm3であった。
易滑性フィルム調製実施例1〜20 上記で得られた非晶フィルムA、B、C及びA2につい
て、表1に示すように有機溶剤及び温度、処理時間を変
えて処理を行ない、処理後直ちに、メタノール中に浸漬
して、処理溶剤を除去し、風乾した。
て、表1に示すように有機溶剤及び温度、処理時間を変
えて処理を行ない、処理後直ちに、メタノール中に浸漬
して、処理溶剤を除去し、風乾した。
風乾物を小型フィルムストレッチャー(T.M.Long社製)
を用いて、99℃で、一方向3.5倍及び直角方向3.5倍づつ
逐次延伸配向させて、延伸フィルムを調製した。延伸中
に破断しなかった延伸フィルムについて、これを金属フ
レームに固定して、263℃/5分間の熱固定処理を行なっ
た。フレームから得られた熱固定フィルムをはずして、
フリー状態で257℃/2分間の熱緩和処理を行なった。
を用いて、99℃で、一方向3.5倍及び直角方向3.5倍づつ
逐次延伸配向させて、延伸フィルムを調製した。延伸中
に破断しなかった延伸フィルムについて、これを金属フ
レームに固定して、263℃/5分間の熱固定処理を行なっ
た。フレームから得られた熱固定フィルムをはずして、
フリー状態で257℃/2分間の熱緩和処理を行なった。
風乾フィルム及びそれらの延伸/熱固定熱緩和処理フィ
ルムについて、表面粗度並びに動摩擦係数を、それぞれ
JIS B−0601法及びASTM D−1894法(25℃)、によ
り測定した。表面粗度測定と同時に200nm以上の異常突
起個数をも求めた。これらの結果は、一括して表1及び
表2に示した通りであった。
ルムについて、表面粗度並びに動摩擦係数を、それぞれ
JIS B−0601法及びASTM D−1894法(25℃)、によ
り測定した。表面粗度測定と同時に200nm以上の異常突
起個数をも求めた。これらの結果は、一括して表1及び
表2に示した通りであった。
メッキ例 易滑性フィルム調製実施例2及び9で得られたコントロ
ールフィルム及び本発明フィルムについて、次のように
して化学銅メッキをほどこした。
ールフィルム及び本発明フィルムについて、次のように
して化学銅メッキをほどこした。
(i)キャタライジング処理:両フィルムを夫々0.020g
PdCl2/0.2 SnCl2/10mlHCl/水を含む全容100mlからな
るキャタライジング液で両フィルムを夫々10分間浸漬処
理した。
PdCl2/0.2 SnCl2/10mlHCl/水を含む全容100mlからな
るキャタライジング液で両フィルムを夫々10分間浸漬処
理した。
(ii)水洗:得られたキャタライズド・フィルムを脱イ
オン水で洗浄した。
オン水で洗浄した。
(iii):化学銅メッキ処理:1.56gCuSO4・5H2O/1.0gNaO
H/5.0gNaKC4H4O6・4H2O/1.0ml37%ホリマリン/水を含
む全容100mlからなるメッキ液に0℃で20分間浸漬処理
した。
H/5.0gNaKC4H4O6・4H2O/1.0ml37%ホリマリン/水を含
む全容100mlからなるメッキ液に0℃で20分間浸漬処理
した。
(iv)水洗:メッキ処理したフィルムを脱イオン水で充
分洗浄し、風乾した。
分洗浄し、風乾した。
得られた銅メッキフィルムのうち、本発明のフィルムか
らのメッキフィルムは、メッキが強固に付着していた
が、コントロール・フィルムからのメッキフィルムは、
軽くこすったゞけでメッキがはく離した。
らのメッキフィルムは、メッキが強固に付着していた
が、コントロール・フィルムからのメッキフィルムは、
軽くこすったゞけでメッキがはく離した。
第1図は本発明による粗面化の原理を示す説明図であ
る。 1……非晶フィルムの非晶層 1a……溶剤処理後の非晶層 2……溶剤処理によって生成した結晶層 1b……延伸後の非晶層 2a……延伸によって寸断された結晶層 イ……溶剤処理 ロ……延伸
る。 1……非晶フィルムの非晶層 1a……溶剤処理後の非晶層 2……溶剤処理によって生成した結晶層 1b……延伸後の非晶層 2a……延伸によって寸断された結晶層 イ……溶剤処理 ロ……延伸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00
Claims (6)
- 【請求項1】繰返し単位 を主構成要素とするポリアリーレンチオエーテルを基材
樹脂とすると共に粉末状滑材を実質的に含まないフィル
ムからなり、その少なくとも片面が表面粗度Ra(JIS
B−0601法)2〜200nmの範囲及び動摩擦係数μk(少
なくとも一方が粗面化された面であるフィルム間の測定
値25℃、ASTM D−1894法)0.1〜0.6の範囲の表面特性
を有するものであることを特徴とする、易滑性ポリアリ
ーレンチオエーテルフィルム。 - 【請求項2】フィルムとして破断強度が15kg/mm2以上、
破断伸度が20%以上、引張弾性率が300kg/mm2以上及び
融点が260℃以上のものであることを特徴とする、特許
請求の範囲第1項記載の易滑性ポリアリーレンチオエー
テルフィルム。 - 【請求項3】繰返し単位 を主構成要素とするポリアリーレンチオエーテルを基材
樹脂とすると共に粉末状滑材を実質的に含まないポリア
リーレンチオエーテルの実質的に非晶質のフィルムの少
なくとも片面を、有機溶剤の少なくとも一種またはそれ
と水、アルコール若しくは脂肪族炭化水素系溶剤との混
合溶剤の、液体もしくは蒸気を用いて、当該溶剤の凝固
点〜130℃の温度範囲において当該非晶フィルムの表面
粗度Raが10〜150nmになるまで処理し、次いで当該処理
済フィルムを温度70〜130℃の範囲、面積倍率4〜18倍
の範囲で、一方向に延伸し、もしくは二方向に同時また
は逐次延伸し、温度180〜280℃の範囲、時間1〜2000秒
間の範囲で熱処理し、必要に応じてさらに温度180〜280
℃の範囲、時間1〜2000秒間の範囲で熱処理することに
よって、その少なくとも片面が表面粗度Ra(JIS B−0
601法)2〜200nmの範囲及び動摩擦係数μk(25℃、AS
TM D−1894法)0.1〜0.6の範囲の表面特性を有するフ
ィルムを得ることを特徴とする、易滑性ポリアリーレン
チオエーテルフィルムの製造法。 - 【請求項4】フィルムとして破断強度が15kg/mm2以上、
破断伸度が20%以上、引張弾性率が300kg/mm2以上及び
融点が260℃以上であるフィルムを得ること特徴とす
る、特許請求の範囲第3項記載の易滑性ポリアリーレン
チオエーテルフィルムの製造法。 - 【請求項5】有機溶剤が、エーテル類、チオエーテル
類、有機アミド類、ハロゲン化炭化水素類、二硫化炭
素、芳香族炭化水素類、ピリジン若しくキノリン類、ニ
トロ化合物類、ケトン類、エステル類、シアノ化合物類
及びスルフォン類からなる群から選らばれたSP値8.5〜1
1.5の範囲の一種または二種以上の混合物である、特許
請求の範囲第3項または第4項記載の易滑性ポリアリー
レンチオエーテルフィルムの製造法。 - 【請求項6】有機溶剤が、エーテル類、有機アミド類及
びハロゲン化炭化水素類からなる群から選ばれたSP値8.
5〜11.5の範囲の一種又は二種以上の混合物である、特
許請求の範囲第5項記載の易滑性ポリアリーレンチオエ
ーテルフィルムの製造法。
Priority Applications (11)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61276999A JPH0747295B2 (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 易滑性ポリアリ−レンチオエ−テルフイルムおよびその製造法 |
| DE8787310240T DE3769928D1 (de) | 1986-11-20 | 1987-11-19 | Leichtgleitender polyarylenthioaetherfilm und verfahren zu seiner herstellung. |
| CA000552275A CA1317431C (en) | 1986-11-20 | 1987-11-19 | Easily-slidable polyarylene thioether film and process for producing the same |
| AT87310240T ATE63326T1 (de) | 1986-11-20 | 1987-11-19 | Leichtgleitender polyarylenthioaetherfilm und verfahren zu seiner herstellung. |
| EP87310240A EP0268489B1 (en) | 1986-11-20 | 1987-11-19 | Easily-slidable polyarylene thioether film and process for producing the same |
| ES87310240T ES2022377B3 (es) | 1986-11-20 | 1987-11-19 | Pelicula de tioeter de poliarileno facilmente deslizante y procedimiento para producirla. |
| AU81466/87A AU582316B2 (en) | 1986-11-20 | 1987-11-20 | Easily-slidable polyarylene thioether film and process for producing the same |
| KR1019870013162A KR910002476B1 (ko) | 1986-11-20 | 1987-11-20 | 이활성(易滑性)폴리아릴렌 티오에테르 필름 및 그의 제법 |
| US07/382,033 US5137992A (en) | 1986-11-20 | 1989-07-19 | Process for producing an easily-slidable polyarylene thioether film |
| US07/660,842 US5200501A (en) | 1986-11-20 | 1991-02-26 | Easily-slidable polyarylene thioether film and process for producing the same |
| GR91400783T GR3002104T3 (en) | 1986-11-20 | 1991-06-10 | Easily-slidable polyarylene thioether film and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61276999A JPH0747295B2 (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 易滑性ポリアリ−レンチオエ−テルフイルムおよびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63130333A JPS63130333A (ja) | 1988-06-02 |
| JPH0747295B2 true JPH0747295B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=17577352
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61276999A Expired - Lifetime JPH0747295B2 (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 易滑性ポリアリ−レンチオエ−テルフイルムおよびその製造法 |
Country Status (10)
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| EP (1) | EP0268489B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0747295B2 (ja) |
| KR (1) | KR910002476B1 (ja) |
| AT (1) | ATE63326T1 (ja) |
| AU (1) | AU582316B2 (ja) |
| CA (1) | CA1317431C (ja) |
| DE (1) | DE3769928D1 (ja) |
| ES (1) | ES2022377B3 (ja) |
| GR (1) | GR3002104T3 (ja) |
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| JPH0714625B2 (ja) * | 1987-03-30 | 1995-02-22 | 呉羽化学工業株式会社 | 高結晶化ポリアリ−レンチオエ−テル成形物 |
| WO1989010252A1 (fr) * | 1988-04-22 | 1989-11-02 | Toray Industries, Inc. | Pellicule en sulfure de polyphenylene, son procede de production et procede d'exposition de la pellicule a une deposition sous vide |
| US7265076B2 (en) * | 2002-12-26 | 2007-09-04 | Matsushita Electric Industrial Co, Ltd. | CO removal catalyst, method of producing CO removal catalyst, hydrogen purifying device and fuel cell system |
| CN108137931B (zh) * | 2015-10-16 | 2021-06-08 | 住友化学株式会社 | 树脂溶液组合物 |
Family Cites Families (21)
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| US4127713A (en) * | 1977-11-14 | 1978-11-28 | Phillips Petroleum Company | Aromatic sulfide/sulfone polymer production |
| US4286018A (en) * | 1978-04-28 | 1981-08-25 | Toray Industries, Incorporated | Biaxially oriented poly-p-phenylene sulfide films |
| JPS595101B2 (ja) * | 1978-09-05 | 1984-02-02 | 東レ株式会社 | 易滑性フイルム |
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| US4588789A (en) * | 1983-12-07 | 1986-05-13 | Phillips Petroleum Company | Method for the crystallization of poly(arylene sulfide) |
| US4645826A (en) * | 1984-06-20 | 1987-02-24 | Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Process for production of high to ultra-high molecular weight linear polyarylenesulfides |
| US4774298A (en) * | 1984-06-29 | 1988-09-27 | Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Process for producing biaxially oriented paraphenylene sulfide block copolymer film |
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| JPS61204267A (ja) * | 1985-03-07 | 1986-09-10 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 易結晶性アリ−レンスルフイド樹脂組成物の製造法 |
| EP0233494A3 (en) * | 1986-01-23 | 1988-12-07 | Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for producing high-crystallinity polyarylene thioether formed products |
| JPS62172033A (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-29 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 結晶化度を高めたポリアリ−レンチオエ−テル成形物の製造法 |
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| JPH0714625B2 (ja) * | 1987-03-30 | 1995-02-22 | 呉羽化学工業株式会社 | 高結晶化ポリアリ−レンチオエ−テル成形物 |
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- 1991-06-10 GR GR91400783T patent/GR3002104T3/el unknown
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