JPH0751654B2 - 摺動材用組成物 - Google Patents

摺動材用組成物

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JPH0751654B2
JPH0751654B2 JP59041632A JP4163284A JPH0751654B2 JP H0751654 B2 JPH0751654 B2 JP H0751654B2 JP 59041632 A JP59041632 A JP 59041632A JP 4163284 A JP4163284 A JP 4163284A JP H0751654 B2 JPH0751654 B2 JP H0751654B2
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聡 石井
宜行 林
清高 斉藤
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族ビニル−不飽和ジカルボン酸イミド共重
合体を含む摺動材用組成物に関するものである。
従来から固定減摩剤を含む摺動材用組成物は知られてい
る(特公昭50−5748,特公昭50−6024,特開昭54−8775
2)。
しかしなからこれらの摺動材用組成物は耐熱性が低いた
め用途が限定されている。
本発明はこの欠点を改良すべく鋭意研究を行なつた結
果、芳香族ビニル単量体残基35〜75重量%および不飽和
ジカルボン酸イミド誘導体残基25〜65重量%を含む共重
合体(以下しばしば「芳香族ビニル−不飽和ジカルボン
酸イミド共重合体」という)を15重量%以上含有する熱
可塑性樹脂100重量部に、固体減摩剤0.1〜100重量部お
よび高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミ
ドおよびシリコンオイルの群から選ばれた少なくとも一
種を最高10重量部(ただし、0重量部ではない)配合し
た組成物は、予期せる以上に摩擦摩耗特性および耐熱性
に優れることを見出し、本発明に到達したものである。
本発明に用いる熱可塑性樹脂は芳香族ビニル−不飽和ジ
カルボン酸イミド共重合体のみからなるものであつても
よいが、この共重合体を少なくとも15重量%以上含んで
いればこれに更にアクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン−α−メチルスチレン共重合体、アクリロニトリル−
スチレン共重合体、アクリロニトリル−α−メチルスチ
レン共重合体、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチ
レン共重合体、アクリロニトリル−エチレン・プロピレ
ン系ゴム−スチレン共重合体、メチルメタクリレート−
ブタジエン−スチレン共重合体、芳香族ポリカーボネー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート、ナイロン−6、ナイロン−6.6、ポリフエニ
レンサルフアイドおよびポリスルホン等の熱可塑性樹脂
を混合したものでもよい。
ここで芳香族ビニル−不飽和ジカルボン酸イミド共重合
体およびその製法について説明する。共重合体を構成す
る芳香族ビニル単量体としてはスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロロ
スチレン等のスチレン単量体およびその置換体があげら
れこれらの中でスチレンが特に好ましい。芳香族ビニル
−不飽和ジカルボン酸イミド共重合体は不飽和ジカルボ
ン酸無水物を芳香族ビニル単量体と共重合させた後アン
モニアおよび/又は第一級アミンと反応させてイミド誘
導体にしても、又はマレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−シクロキシルマレイミ
ド、N−フエニルマレイミド、N−ナフチルマレイミド
等のイミド単量体を直接芳香族ビニル単量体と共重合さ
せたものでもよい。しかしながらこれら共重合体を製造
する方法としては前者、すなわち不飽和ジカルボン酸無
水物を芳香族ビニル単量体と共重合させた後にイミド化
する方法が共重合性および経済性の点でより好ましい。
不飽和ジカルボン酸無水物としてはマレイン酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、アコニツト酸等の無水物があり、
マレイン酸無水物が特に好ましい。イミド化反応に用い
るアンモニアや第一級アミンは無水又は水溶液のいずれ
の状態であつてもよく、また第一級アミンの例としてメ
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、シクロヘ
キシルアミン等のアルキルアミンおよびこれらのクロル
又はブロム置換アルキルアミン、アニリン、トリルアミ
ン、ナフチルアミン等の芳香族アミンおよびクロル又は
ブロム置換芳香族アミンがあげられるが、これらの中で
特にアニリンが好ましい。
芳香族ビニル単量体と不飽和ジカルボン酸無水物との共
重合体のイミド化反応は、溶液状態又は懸濁状態で行な
う場合は通常の反応容器、例えばオートクレーブなどを
用いるのが好ましく、塊状溶融状態で行なう場合は脱揮
装置のついた押出機を用いてもよい。イミド化反応の温
度は約80〜350℃であり、好ましくは、100〜300℃であ
る。80℃未満の場合には反応速度が遅く、反応に長時間
を要し実用的でない。一方350℃を越える場合には重合
体の熱分解による物性低下をきたす。
イミド化反応時には触媒を用いてもよく、その場合は第
三級アミン、例えばトリエチルアミン等が好ましく用い
られる。
本発明における芳香族ビニル−不飽和ジカルボン酸イミ
ド共重合体中芳香族ビニル単量体残基は35〜75重量%で
あり、芳香族ビニル単量体残基の含有量が35重量%未満
であると芳香族ビニル化合物の特徴である成形性、寸法
安定性が失なわれる。また不飽和ジカルボン酸イミド誘
導体残基が25重量%未満では、成形物の耐熱性、耐熱水
性および耐薬品性が十分でなくなる。一方イミド誘導体
残基が65重量%を越えると成形物の機械的強度が十分で
なくなりまた成形性も著しく悪くなる。
本発明で用いる芳香族ビニル単量体残基と不飽和ジカル
ボン酸イミド誘導体残基を含む共重合体には0〜40重量
%のゴム状重合体および/又は、芳香族ビニル単量体、
不飽和ジカルボン酸無水物および/又は不飽和ジカルボ
ン酸イミド誘導体と共重合可能な単量体残基を0〜40重
量%含有することができる。ゴム状重合体としてはブタ
ジエン重合体、ブタジエンと共重合可能なビニル単量体
との共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体、ブタジエンと芳香族
ビニルとのブロック共重合体、アクリル酸エステル重合
体およびアクリル酸エステルとこれと共重合可能なビニ
ル単量体との共重合体等が用いられる。芳香族ビニル単
量体、不飽和ジカルボン酸無水物および/又は不飽和ジ
カルボン酸イミド誘導体と共重合可能な単量体としては
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロア
クリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチルアク
リル酸エステル、エチルアクリル酸エステル、ブチルア
クリル酸エステル等のアクリル酸エステル単量体、メチ
ルメタクリル酸エステル、エチルメタクリル酸エステル
等のメタクリル酸エステル単量体、アクリル酸、メタク
リル酸等のビニルカルボン酸単量体、アクリル酸アミド
およびメタクリル酸アミド等がある。
本発明に用いられる固体減摩剤としては、MoS2、グラフ
アイト、アスベスト、フツ化黒鉛、ボロンナイトライド
等があげられる。
本発明に用いられる固体減摩剤の使用量は、芳香族ビニ
ル−不飽和ジカルボン酸イミド共重合体を含む熱可塑性
樹脂100重量部に対し、摩擦摩耗性への向上効果を考え
て0.1重量部以上、かつ樹脂の機械的強度を考慮して100
重量部以下、好ましくは0.5〜20重量部である。
本発明に用いられる高級脂肪酸としては、例えばミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸、オ
レイン酸、エルカ酸、リノール酸、リノレン酸等が含ま
れる。
高級脂肪酸エステルとしては高級脂肪酸とアルコールと
の縮合で得られる化合物で例えばステアリン酸の誘導体
についてみるとポリオキシエチレンジステアレート、グ
リセロールモノステアレート、ソルビタンステアレー
ト、プロピレングリコールモノステアレート、ポリオキ
シプロピレングリコールモノステアレート、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノステアレートなどがある。同様
にミリスチン酸、パルミチン酸、モンタン酸、オレイン
酸、エルカ酸、リノール酸、リノレン酸等のエステルも
含まれる。
高級脂肪酸アミドとしては例えばパルミチン酸アミド、
ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、リノール酸ア
ミド、リノレン酸アミド、エルカ酸アミド等がある。
本発明の摺動材用組成物は高級脂肪酸、高級脂肪酸エス
テル、高級脂肪酸アミド又はシリコンオイルの添加によ
り、摩擦摩耗特性の向上が認められるが、芳香族ビニル
−不飽和ジカルボン酸イミド共重合体を含む熱可塑性樹
脂100重量部に対し、樹脂の耐熱性、加工時の発煙及び
成形品表面のブリードアウト等の悪影響を考慮して、添
加量は10重量部以下、好ましくは3重量部以下に抑え
る。
本発明の摺動材用組成物には、安定剤、難燃剤、可塑
剤、滑剤、紫外線吸収剤、着色剤、タルク、クレー、シ
リカ、アルミナ、マイカ、炭酸カルシウム等の充填剤、
フツ素樹脂および帯電防止剤等が含有されていてもよ
い。
本発明の摺動材用組成物は、従来の摺動材用組成物に比
べ耐熱性に著しく優れているため、高度の耐熱性が要求
される分野において特に有利に使用されることができ
る。
以下本発明をさらに実施例によつて説明するが、以下の
実施例に限定されるものではない。なお実施例中の部、
%はいずれも重量基準で表わした。
実験例(1) 撹拌機を備えたオートクレーブ中にスチレン60部、メチ
ルエチルケトン100部を仕込み、系内を窒素ガスで置換
した後、温度を83℃に昇温し、無水マレイン酸40部とベ
ンゾイルパーオキサイド0.15部をメチルエチルケトン20
0部に溶解した溶液を8時間で連続的に添加した。添加
後さらに3時間温度を83℃に保つた。粘稠な反応液の一
部をサンプリングしてガスクロマトグラフイーにより未
反応単量体の定量を行なつた結果、重合率はスチレン9
4.5%、無水マレイン酸99%であつた。ここで得られた
非重合体溶液に無水マレイン酸に対し当量のアニリン38
部、トリエチルアミン0.3部を加え140℃で7時間反応さ
せた。反応溶液にメチルエチルケトン200部を加え、室
温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール1500部に注
ぎ、析出、別、乾燥しイミド化重合体を得た。C−13
NMR分析により酸無水物基のイミド基への転化率は98%
であつた。このイミド化重合体は不飽和ジカルボン酸イ
ミド誘導体としてのN−フエニルマレイミド単位を54.6
%含む共重合体であり、これを重合体Aとした。
実験例(2) 実験例(1)と同様のオーオクレーブ中にスチレン60
部、メチルエチルケトン100部、小片状に切断したポリ
ブタジエン10部を仕込み、室温で一昼夜撹拌しゴムを溶
解した後、系内を窒素ガスで置換し、温度を83℃に昇温
した。無水マレイン酸40部とベンゾイルパーオキサイド
0.075部およびアゾビスイソブチロニトリル0.075部をメ
チルエチルケトン200部に溶解した溶液を8時間で連続
的に添加した。これ以降は実験例(1)と全く同じ操作
を行なつた。重合率はスチレン96%、無水マレイン酸99
%であつた。このイミド化重合体は不飽和ジカルボン酸
イミド誘導体としてのN−フエニルマレイミド単位を4
9.9%含む共重合体であり、これを重合体Bとした。
実験例(3) 実験例(1)と同様のオートクレーブ中にスチレン50
部、アクリロニトリル10部を仕込み、実験例(1)のベ
ンゾイルパーオキサイド0.15部をアゾビスイソブチロニ
トリル0.15部に代え、アニリン38部をアニリン30部およ
びメチルアミン2.67部に代えた以外は実験例(1)と全
く同じ操作を行なつた。重合率は、スチレン98%、アク
リロニトリル91%、無水マレイン酸98%であつた。酸無
水物基のイミド基への転化率は99%であつた。このイミ
ド化重合体は不飽和ジカルボン酸イミド誘導体としての
N−フエニルマレイミドおよびN−メチルマレイミド単
位を52.5%含む共重合体であり、これを重合体Cとし
た。
実験例(4) ポリブタジエンラテツクス143部(固形分35%、重量平
均粒径0.35μ、ゲル含率90%)、ステアリン酸カリウム
1部、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.1
部、テトラソジウムエチレジアミンテトラアセテイツク
アシツド0.03部、硫酸第1鉄0.003部および水150部を50
℃に加熱し、これにスチレン70%およびアクリロニトリ
ル30%よりなる単量体混合物50部、t−ドデシルメルカ
プタン0.2部、キユメンハイドロパーオキサイド0.15部
を6時間で連続添加し、さらに添加後65℃に昇温し2時
間重合した。重合率はガスクロマトグラフイー分析より
スチレン98%、アクリロニトリル97%であつた。得られ
たラテツクスに酸化防止剤を添加した後、塩化カルシウ
ムで凝固、水洗、乾燥後白色粉末としてグラフト共重合
体を得た。これを重合体Dとした。
実施例1 実験例(1)で得られた重合体Aを46部、実験例(2)
で得られた重合体Bを30部、ABS樹脂(電気化学工業株
式会社製、GR−2000)24部、平均粒径10μの鱗片状天然
グラフアイト10部、グリセロールモノステアレート0.5
部、オクタデシル3−(3,5−ジターシヤリブチル−4
−ヒドロキシフエニル)−プロピオネート0.5部をヘン
シエルミキサーにより混合後、ベント付押出機で押出し
ペレット化し、射出成形機にて、試験片を作成した。こ
のようにして作成した成形物の物性試験を行ないその結
果を第1表に示した。
実施例2 平均粒径10μの鱗片状天然グラフアイト10部の代りに、
平均粒径5μのMoS210部を用いたほかは、実施例1と同
様の方法で混合、ペレット化、成形し物性試験を行いそ
の結果を第1表に示した。
実施例3 実験例(2)で得られた重合体B60部、実験例(4)で
得られた重合体Dを40部、平均粒径10μの鱗片状天然グ
ラフアイト5部、ステアリン酸0.5部とした以外は実施
例1と同様に行った。その結果を第1表に示した。
実施例4 平均粒径10μの鱗片状天然グラフアイト5部の代りに、
平均粒径5μのMoS25部を用いたほかは、実施例3と同
様に行った。その結果を第1表に示した。
実施例5 実験例(3)で得られた重合体C70部、実験例(4)で
得られた重合体Dを30部、平均粒径10μの鱗片状天然グ
ラフアイト5部、エルカ酸アミド1部とした以外は実施
例1と同様に行った。その結果を第1表に示した。
実施例6 実験例(3)で得られた重合体C70部、実験例(4)で
得られた重合体Dを30部、平均粒径5μのボロンナイト
ライド1部、シリコンオイル0.5部とした以外は実施例
1と同様に行った。その結果を第1表に示した。
比較例1 実施例1の混合物から、グリセロールモノステアレート
を除き、トリステアリルホスファイト1部を添加して実
施例1と同様に行い、その結果を第1表に示した。
比較例2 実施例2の混合物から、グリセロールモノステアレート
を除き、トリステアリルホスファイト1部を添加して実
施例2と同様に行い、その結果を第1表に示した。
比較例3 実施例3の混合物で、平均粒径10μの鱗片状天然グラフ
アイトの量を10部にし、ステアリン酸を除き、トリステ
アリルホスファイト1部を添加して実施例3と同様に行
い、その結果を第1表に示した。
比較例4 実施例5の混合物で、平均粒径10μの鱗片状天然グラフ
アイトの量を10部にし、エルカ酸アミドを除き、トリス
テアリルホスファイト1部を添加して、実施例5と同様
に行い、その結果を第1表に示した。
比較例5 実施例1の混合物から、鱗片状天然グラフアイト、グリ
セロールモノステアレートを除き、トリステアリルホス
ファイト1部を添加して実施例1と同様に行い、その結
果を第1表に示した。
比較例6〜8 ポリスチレン(電気化学工業株式会社製、MW−2),ナ
イロン−6(東レ株式会社品、CM1026),平均粒径10μ
の鱗片状天然グラフアイト、および平均粒径5μのMoS2
を第1表に示す割合で実施例1と同様の方法で混合、ペ
レット化、成形し、それぞれの物性試験を行い、その結
果を第1表に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5:10) (C08K 13/02 3:30 5:20) (56)参考文献 特開 昭59−27943(JP,A) 特開 昭58−71952(JP,A) 特開 昭50−100451(JP,A) 特公 昭50−5748(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ビニル単量体残基35〜75重量%およ
    び不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基25〜65重量%を
    含む共重合体を15重量%以上含有する熱可塑性樹脂100
    重量部と固体減摩剤0.1〜100重量部および高級脂肪酸、
    高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミドおよびシリコン
    オイルの群から選ばれた少なくとも一種を最高10重量部
    (ただし、0重量部ではない)までを含有することを特
    徴とする摺動材用組成物。
JP59041632A 1984-03-05 1984-03-05 摺動材用組成物 Expired - Lifetime JPH0751654B2 (ja)

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