JPH0753648B2 - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

水中油型乳化化粧料

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JPH0753648B2 JP61159493A JP15949386A JPH0753648B2 JP H0753648 B2 JPH0753648 B2 JP H0753648B2 JP 61159493 A JP61159493 A JP 61159493A JP 15949386 A JP15949386 A JP 15949386A JP H0753648 B2 JPH0753648 B2 JP H0753648B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、安全性の高いイオン性界面活性剤による乳化
性にすぐれた安定な水中油型乳化化粧料であって、翌朝
までしっとり感が持続する肌効果に優れた水中油型乳化
化粧料に関する。
[従来の技術] 従来、イオン性界面活性剤を油の増粘・ゲル化剤及び乳
化剤として使用する試みがなされており、例えばイオン
性界面活性剤と多価アルコールと油相成分とを混合し、
安定な多価アルコール中油型非水エマルションを得た
後、これに水を添加してなる水中油型エマルションが知
られている(特開昭57−7235号公報)。また、イオン性
界面活性剤と分子内に2個以上の水酸基を有する水溶性
多価アルコールと油相成分とを含む乳化組成物と、炭素
数が10〜30の高級アルコールを含む水とを混合して得ら
れる水中油型乳化組成物も知られている(特開昭59−69
38号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、化粧料等に応用する場合、人体に対して
安定性の高いものが要望されており、イオン性界面活性
剤のなかには一般消費者の間で安全性に不安を抱くもの
も少なくなく、また、使用後の肌に対する効果も期待で
きないものが多かった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は係る点に鑑み、イオン性界面活性剤を利用
した水中油型乳化化粧料につき、安全性ならびに安定化
方法について鋭意研究の結果、イオン性界面活性剤とし
てN−長鎖アシルメチルタウリン塩と、溶解パラメータ
ーが12.5〜18となるように調製された水溶性多価アルコ
ールとの組み合わせが特に有効であることを見い出し、
本発明を完成させた。また、本組み合わせに於いて、イ
オン性界面活性剤として、N−長鎖アシルメチルタウリ
ン塩とレシチンとを組み合わせて使用することが、更に
安定性を向上させることを見い出した。なお、本発明の
水中油型乳化化粧料は、N−長鎖アシルメチルタウリン
塩の作用により、翌朝までしっとり感が持続する肌効果
に優れたものでもあった。
すなわち本発明は、N−長鎖アシルメチルタウリン塩
と、水溶性多価アルコールから選ばれる1種もしくは2
種以上の組み合わせまたはこれらと水との組み合わせで
あって溶解パラメーターが12.5〜18となるように調製さ
れた成分と、油相成分とを含む乳化組成物に、更に水を
添加することを特徴とする水中油型乳化化粧料、及び上
記水中油型乳化化粧料に於いて、乳化組成物を得るに際
して、N−長鎖アシルメチルタウリン塩にリン脂質及び
/またはその塩を併用することを特徴とする水中油型乳
化化粧料である。
特にN−長鎖アシルメチルタウリン塩は、洗浄剤として
は応用されてはいるものの、乳化剤としてはその特性を
生かした応用は見られなかったものである。今回、乳化
剤として水中油型乳化化粧料へ適用することにより、そ
の効果が著大であることを見い出したものである。
以下に本発明の構成について述べる。
本発明に使用するN−長鎖アシルメチルタウリン塩は、
脂肪酸とN−メチルタウリン塩との縮合物で、アミドス
ルホネート型アニオン界面活性剤であり、人や動物の胆
汁中に存在する生体内界面活性剤であるタウロコール酸
と類似した構造を持っている安全性の高いものである。
N−長鎖アシルメチルタウリン塩の製造法に関しては、 脂肪酸クロライドとN−メチルタウリン塩とのアル
カリ存在下に於ける脱塩酸反応 脂肪酸とN−メチルタウリン塩との脱水反応 脂肪酸イソプロペニルエステルとN−メチルタウリ
ン塩との脱アセトン反応 等がある。
また、脂肪酸は炭素数が12〜26のものであり、特に好ま
しくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸である。
塩を生成する塩基としては、例えば、トリエタノールア
ミン・水酸化ナトリウム・水酸化カリウム・アルギニン
・リジン・ヒスチジン・オルニチン・オキシリジン等を
挙げることができる。また、このうちで塩基性アミノ酸
は、D−体・L−体・DL−体の別を問わず使用できる。
また、塩基は単独で用いてもよく、あるいは複数の組み
合わせで用いてもよい。
溶解パラメーターは、例えば、ポリマーハンドブック
(Polymer hand book;E.H.Immergut,Interscience Publ
ishers)に記載されているもので、溶媒の熱力学的性質
を示し、相溶性(親和性)を測定するために用いられる
ものであり、二種の溶媒がほぼ同一な値を持てばその溶
媒は互いに混和するとされている。溶解パラメーターの
計算方法は、蒸発熱から求める方法、ファンデル・ワー
ルス・ガス定数から求める方法、臨界圧から求める方
法、表面張力から求める方法があるが、本発明において
は次式に従い蒸発熱から求めたものを使用した。
δ=(ΔE/V)1/2 ………(1) ΔE=ΔH−RT ………(2) ΔH=23.7Tb−0.02Tb2−2950 ………(3) δ:溶解パラメーター ΔE:蒸発エネルギー V:分子容 ΔH:蒸発熱 Tb:沸点(゜K) 補正:アルコールの場合計算値に1.4を加える。
以上の方法によって測定した水溶性多価アルコール、水
の溶解パラメーターは表1の如くである。本発明で使用
できるものは、水溶性多価アルコールから選ばれる1種
もしくは2種以上の組み合わせまたはこれらと水との組
み合わせであって溶解パラメーターが12.5〜18となるよ
うに調製されたものである。以下、本発明の水溶性多価
アルコール類と呼ぶものとする。
混合物の溶解パラメーターは次式により求められる(2
種の混合物の場合)。
x1,x2:それぞれのモル分率 V1,V2:それぞれの分子容 δ12:それぞれの溶解パラメーター ここで、モル分率は次式により求められる。
x2=1−x1 W1,W2:それぞれの配合重量 M1,M2:それぞれの分子量 参考のために、表1に分子量と分子容をも示した。
本発明に使用可能な水溶性多価アルコール類は、例え
ば、プロピレングリコール・1,3−ブチレングリコール
・ジプロピレングリコール・エチレングリコール・ポリ
エチレングリコール等のグリコール類、グリセリン・ジ
グリセリン・ポリグリセリン等のグリセロール類、ソル
ビトール・マルチトール・ショ糖・でんぷん糖・還元で
んぷん糖・ラクチトール等の糖類、ペンタエリスリトー
ルから選ばれる1種もしくは2種以上の組み合わせまた
はこれらと水との組み合わせであって溶解パラメーター
が12.5〜18となるように調製されたものである。
次に油相成分としては、通常化粧品の分野で使用され、
人体に対して安全とされているものが用い得る。例え
ば、オリーブ油.ヒマシ油等の植物油、ミツロウ・ラノ
リン・キャンデリラワックス・木ロウ等のワックス類、
流動パラフィン・スクワラン・ワセリン・パラフィンワ
ックス等の炭化水素、セタノール・ステアリルアルコー
ル・ベヘニルアルコール等の高級アルコール、その他の
エステル油、シリコン油等を挙げることができる。
本発明に使用するリン脂質は、大豆・トウモロコシ・落
花生・ナタネ・麦等の植物、卵黄・牛等の動物、大腸菌
等の微生物から抽出されるリン脂質であり、ホスファチ
ジン酸・ホスファチジルグリセリン・ホスファチジルイ
ノシトール・ホスファチジルエタノールアミン・ホスフ
ァチジルモノメチルエタノールアミン・ホスファチジル
ジメチルエタノールアミン・ホスファチジルコリン(レ
シチン)・ホスファチジルセリン・ビスホスファチジン
酸・ジホスファチジルグリセリン(カルジオリピン)等
のグリセロリン脂質、スフィンゴミエリン等のスフィン
ゴリン脂質を挙げることができ、さらに、これらを水素
添加処理したものも挙げることができる。特に、水素添
加処理したリン脂質は、非常に安定性が高く好ましい。
これらは単独で用いてもよく、あるいは複数の組み合わ
せで用いてもよい。
リン脂質を塩として利用する場合、塩を形成する物質と
しては、水酸化リチウム・水酸化ナトリウム・水酸化カ
リウム・水酸化セシウム・水酸化アンモニウム等の無機
塩基、アルギニン・リジン・ヒスチジン・オルニチン等
の塩基性アミノ酸、塩基性アミノ酸を残基として有する
塩基性オリゴペプチド、モノエタノールアミン・ジエタ
ノールアミン・トリエタノールアミン等の塩基性アミン
を挙げることができる。リン脂質の塩も単独で用いても
よく、あるいは複数の組み合わせで用いてもよい。
本発明に於ける乳化組成物に於いて、N−長鎖アシルメ
チルタウリン塩と、溶解パラメーターが12.5〜18となる
ように調製された本発明の水溶性多価アルコール類との
配合量は、重量比1:1〜1:30の範囲である。油相成分の
配合量は、N−長鎖アシルメチルタウリン塩と溶解パラ
メーターが12.5〜18となるように調製された本発明の水
溶性多価アルコール類との合計量の300重量倍以下の範
囲である。上記範囲内に於いて、均一な乳化組成物が得
られ、次いで水を加えることによって安定な水中油型乳
化化粧料を得ることができる。
また、本発明に係る他の水中油型乳化化粧料は、上記乳
化組成物を得るに際して、N−長鎖アシルメチルタウリ
ン塩にリン脂質及び/またはその塩を併用することを特
徴とするものである。N−長鎖アシルメチルタウリン塩
と、リン脂質及び/またはその塩との配合割合は、重量
比1:9〜9:1の範囲である。溶解パラメーターが12.5〜18
となるように調製された本発明の水溶性多価アルコール
類の配合量は、N−長鎖アシルメチルタウリン塩と、リ
ン脂質及び/またはその塩との合計量の1〜20重量倍の
範囲である。この場合の油相成分の配合量は、N−長鎖
アシルメチルタウリン塩と、リン脂質及び/またはその
塩と、溶解パラメーターが12.5〜18となるように調製さ
れた本発明の水溶性多価アルコール類との合計量の300
重量倍以下の範囲である。上記範囲内に於いて、均一な
乳化組成物が得られ、次いで水を加えることによって安
定な水中油型乳化化粧料を得ることができる。リン脂質
及び/またはその塩の併用により、混合界面活性剤系の
HLB値を下げることによってより良好な乳化性をもたら
しており、更に、N−長鎖アシルメチルタウリン塩の溶
解性を高め、析出等を防止するので、より安定性を高め
ている。
なお、乳化組成物を得るに際して、N−長鎖アシルメチ
ルタウリン塩と、本発明の水溶性多価アルコール類と、
場合によっては、リン脂質及び/またはその塩を加え
て、先ず均一なゲルを調製後、油相成分を加えて乳化組
成物を得る方法を採用しても良いし、これら成分を一度
に加えて混合して、均一な乳化組成物を得る方法を採用
してもかまわない。
本発明の水中油型乳化化粧料には、前記必須成分に加え
て更に、化粧品に一般に使用される薬剤・粉体・一般界
面活性剤・色素・香料・アルコール・保湿剤・防腐剤・
美容剤・酸化防止剤・紫外線吸収剤・水溶性高分子等を
適宜配合することができる。
[実施例] 次に本発明について実施例を挙げてさらに説明する。こ
れらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例[1]〜[2]、比較例[1]〜[3] 表2及び表3に示す如く、N−長鎖アシルメチルタウリ
ン塩、水溶性多価アルコール類、油相成分を70℃にてホ
モミクサー処理して乳化組成物を得た後、70℃に加熱し
た水相成分を加えて水中油型のクリームを得た。
実施例[3]、比較例[4]〜[5] 表4に示す如く、N−長鎖アシルメチルタウリン塩、リ
ン脂質、水溶性多価アルコール類を70℃にてホモミクサ
ー処理してゲルを調製後、70℃に加熱した油相成分を加
えて乳化組成物を得、更に70℃に加熱した水相成分を加
えて水中油型のクリームを得た。
[発明の効果] 本発明の水中油型乳化化粧料の安定性の良さを確認する
為に、実施例[1]〜[3]につき、比較例[1]〜
[5]と共に、40℃に於ける1カ月後の状態を観察し
た。結果は表2〜4に示す。実施例[1]〜[3]のク
リームは、それぞれ均一なエマルジョンであって、製造
時と何ら変わることなく、良好な安定性を示した。一
方、比較例[3]、[5]のクリームは分離しており、
また、比較例[1]、[2]、[4]のクリームは、N
−長鎖アシルメチルタウリン塩と思われる固体の析出が
見られ、安定性に劣るものであった。
また、本発明の水中油型乳化化粧料の翌朝までしっとり
感が持続する肌効果について、その効果を確認する為
に、実施例[1]のクリームにつき、比較例[6]のク
リーム(以下に示す)と共に、官能検査を行なった。
比較例[6] (処方) (重量%) 1.ステアリン酸ナトリウム 0.5 2.グリセリン 10.0 3.流動パラフィン 20.0 4.セタノール 5.0 5.香料 0.2 6.1,3−ブチレングリコール 10.0 7.防腐剤 適量 8.精製水 残量 (製造方法) 実施例[1]の製造方法に準ずる。
(官能検査) 10名の女性パネルにて洗顔後、就寝前に試料クリームを
左右の頬部にそれぞれ0.05gずつ塗布し、翌朝25℃の恒
温室内で、下記の評価項目にて相対評価を行なった。
(評価項目) 1.肌ざわりの良さ 2.肌の柔らかさ 3.肌のなめらかさ 4.肌のしっとり感 5.肌のツヤ (評価基準) 5段階の一対比較法により2種のサンプルを比較した。
結果は表5に人数で示す。
表5の結果より明らかな如く、実施例[1]のクリーム
は、比較例[6]のクリームに比較して、翌朝の肌効果
に於いて、肌ざわりの良さ、肌のなめらかさの点で優れ
ていた。また、肌の柔らかさ、肌のなめらかさの点でも
優れている傾向がみられた。
以上の如く、本発明の水中油型乳化化粧料は、安全性・
安定性の高い、翌朝までしっとり感が持続する肌効果に
優れた水中油型乳化化粧料である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−長鎖アシルメチルタウリン塩と、水溶
    性多価アルコールから選ばれる1種もしくは2種以上の
    組み合わせまたはこれらと水との組み合わせであって溶
    解パラメーターが12.5〜18となるように調製された成分
    と、油相成分とを含む乳化組成物に、更に水を添加する
    ことを特徴とする水中油型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】N−長鎖アシルメチルタウリン塩と、リン
    脂質及び/またはその塩と、水溶性多価アルコールから
    選ばれる1種もしくは2種以上の組み合わせまたはこれ
    らと水との組み合わせであって溶解パラメーターが12.5
    〜18となるように調製された成分と、油相成分とを含む
    乳化組成物に、更に水を添加することを特徴とする水中
    油型乳化化粧料。
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