JPH0755823B2 - バテライト型炭酸カルシウム - Google Patents
バテライト型炭酸カルシウムInfo
- Publication number
- JPH0755823B2 JPH0755823B2 JP1197433A JP19743389A JPH0755823B2 JP H0755823 B2 JPH0755823 B2 JP H0755823B2 JP 1197433 A JP1197433 A JP 1197433A JP 19743389 A JP19743389 A JP 19743389A JP H0755823 B2 JPH0755823 B2 JP H0755823B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium carbonate
- vaterite
- type calcium
- calcium
- natural polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Fodder In General (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はバテライト型炭酸カルシウムに関し、更に詳し
くは、動物や人等の生体に対して吸収性が良好で長期安
定性を有するバテライト型炭酸カルシウムに関するもの
である。
くは、動物や人等の生体に対して吸収性が良好で長期安
定性を有するバテライト型炭酸カルシウムに関するもの
である。
現在、動物及び人等の生体におけるカルシウム摂取不足
を補う目的で、一般的にカルサイト型炭酸カルシウムが
使用されている。
を補う目的で、一般的にカルサイト型炭酸カルシウムが
使用されている。
炭酸カルシウムには、菱面体晶であるカルサイト、棒状
のアラゴナイト、球状のバテライトという3種の結晶多
形が存在し、常温、常圧の条件ではカルサイトが安定相
である。しかし、常温、常圧の条件下ではこれら3種の
多形間の自由エネルギー差は小さく、従って自然界にお
いても、或いは炭酸カルシウムを合成する際にも、バテ
ライトやアラゴナイトが準安定相として析出、存在する
場合がある。
のアラゴナイト、球状のバテライトという3種の結晶多
形が存在し、常温、常圧の条件ではカルサイトが安定相
である。しかし、常温、常圧の条件下ではこれら3種の
多形間の自由エネルギー差は小さく、従って自然界にお
いても、或いは炭酸カルシウムを合成する際にも、バテ
ライトやアラゴナイトが準安定相として析出、存在する
場合がある。
バテライトは、上述の3種の結晶形の中で最も不安定な
形態であり、他の2種の結晶に比較して見かけの溶解度
が高いことが報告されている(日本化学会誌,7,1107(1
984))。一般に、物質を経口投与する際の吸収の良否
は、同一物質であれば水に対する溶解度の大小に支配さ
れると考えられる。このことを、炭酸カルシウムにおい
て考えれば、バテライトを使用すれば、カルサイトを利
用するよりもカルシウムの吸収を増加できると考えられ
る。
形態であり、他の2種の結晶に比較して見かけの溶解度
が高いことが報告されている(日本化学会誌,7,1107(1
984))。一般に、物質を経口投与する際の吸収の良否
は、同一物質であれば水に対する溶解度の大小に支配さ
れると考えられる。このことを、炭酸カルシウムにおい
て考えれば、バテライトを使用すれば、カルサイトを利
用するよりもカルシウムの吸収を増加できると考えられ
る。
従来、バテライトの製法としては、水酸化カルシウム水
溶液中にアンモニアを添加し炭酸化を行う方法(特公昭
48-35195号)、塩化カルシウムと重炭酸ソーダの水溶液
中にアンモニアを添加し炭酸化を行う方法(特公昭57-6
0294号)、炭酸カルシウムを水溶液から結晶化させる際
に水溶性スルホン化ポリマーを添加する方法(特開昭62
-91416号)等の方法が提案されている。
溶液中にアンモニアを添加し炭酸化を行う方法(特公昭
48-35195号)、塩化カルシウムと重炭酸ソーダの水溶液
中にアンモニアを添加し炭酸化を行う方法(特公昭57-6
0294号)、炭酸カルシウムを水溶液から結晶化させる際
に水溶性スルホン化ポリマーを添加する方法(特開昭62
-91416号)等の方法が提案されている。
しかし乍ら、上記の方法で製造したバテライト型炭酸カ
ルシウムは、添加した物質の残留による生体への影響及
びバテライト型炭酸カルシウムとしての長期安定性に疑
問がある。
ルシウムは、添加した物質の残留による生体への影響及
びバテライト型炭酸カルシウムとしての長期安定性に疑
問がある。
本発明者らはかかる実情に鑑み、上記の如き従来技術の
問題点を解消するべく鋭意研究の結果、生体に対する吸
収性が良好で、且つ長期安定性を有するバテライト型炭
酸カルシウムを発明するに至ったものである。
問題点を解消するべく鋭意研究の結果、生体に対する吸
収性が良好で、且つ長期安定性を有するバテライト型炭
酸カルシウムを発明するに至ったものである。
即ち、本発明はゼラチン、カゼイン、寒天、デキストラ
ン、デキストリン、レシチン及びムチンから選択される
少なくとも1種の天然高分子物質を含有してなることを
特徴とするバテライト型炭酸カルシウムを内容とするも
のである。
ン、デキストリン、レシチン及びムチンから選択される
少なくとも1種の天然高分子物質を含有してなることを
特徴とするバテライト型炭酸カルシウムを内容とするも
のである。
本発明のバテライト型炭酸カルシウムの製造方法は特に
制限されないが、上記天然高分子物質を石灰乳(水酸化
カルシウム水懸濁液)に溶解混合した後、炭酸ガスによ
る炭酸化反応を行う方法が好ましい。この方法は特願昭
63-15090号に詳記されている。
制限されないが、上記天然高分子物質を石灰乳(水酸化
カルシウム水懸濁液)に溶解混合した後、炭酸ガスによ
る炭酸化反応を行う方法が好ましい。この方法は特願昭
63-15090号に詳記されている。
以下、本発明を実施例を挙げて更に具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。
尚、バテライトの含有率は、生成した粉末のX線回折の
ピーク強度からRaoらの式により求めた。
ピーク強度からRaoらの式により求めた。
f(v)=1−f(c) バテライト含有率=f(v)×100 上記式中、I104(c)はカルサイトの104面のX線回折
のピーク強度、I110(v)はバテライトの110面のX線
回折のピーク強度を示している(Bull.Chem.Soc.Japan,
46,1414(1973))。
のピーク強度、I110(v)はバテライトの110面のX線
回折のピーク強度を示している(Bull.Chem.Soc.Japan,
46,1414(1973))。
実施例1 (1)生成方法 (i)1次炭酸化反応 下記の如く所定量の天然高分子を水酸化カルシウム飽和
溶液に溶解させ、反応容器(直径15cm、高さ20cmのステ
ンレス製)に500ml入れ、所定温度に保った。そこへ、
炭酸ガス(純度99%以上)を所定流量で導入し炭酸化反
応を行った。
溶液に溶解させ、反応容器(直径15cm、高さ20cmのステ
ンレス製)に500ml入れ、所定温度に保った。そこへ、
炭酸ガス(純度99%以上)を所定流量で導入し炭酸化反
応を行った。
反応液温度:5℃ 炭酸ガス流量:0.1/分 天然高分子添加量:カゼイン0.4g/100ml反応液 (ii)2次炭酸化反応 次に、下記の如く所定量の天然高分子を水酸化カルシウ
ム懸濁液に溶解させ、これを上記(i)の1次炭酸化反
応終了後に滴下すると同時に炭酸ガス(純度99%以上)
を所定流量で導入し、反応液pHが10.5±0.5の範囲で炭
酸化反応を行った。
ム懸濁液に溶解させ、これを上記(i)の1次炭酸化反
応終了後に滴下すると同時に炭酸ガス(純度99%以上)
を所定流量で導入し、反応液pHが10.5±0.5の範囲で炭
酸化反応を行った。
反応液温度:5℃ 炭酸ガス流量:0.1/分 天然高分子添加量:カゼイン0.4g/100ml 水酸化カルシウム懸濁液 水酸化化カルシウム懸濁液濃度:1.0重量% (2)バテライト含有率 以上の方法により得られた炭酸カルシウムのバテライト
含有率は96.4重量%であった。
含有率は96.4重量%であった。
実施例2 (1)生成方法 下記の如く所定量の天然高分子を水酸化カルシウム懸濁
液に溶解させた後、反応容器(直径15cm、高さ20cmのス
テンレス製)に500ml入れ、所定温度に保った。そこ
へ、炭酸ガス(純度99%以上)を所定流量で導入し炭酸
化反応を行った。
液に溶解させた後、反応容器(直径15cm、高さ20cmのス
テンレス製)に500ml入れ、所定温度に保った。そこ
へ、炭酸ガス(純度99%以上)を所定流量で導入し炭酸
化反応を行った。
水酸化カルシウム濃度:5重量% 炭酸ガス流量:0.5l/分 反応液温度:5℃ 天然高分子添加量:ゼラチン1.5g/100ml 水酸化カルシウム懸濁液 (2)バテライト含有率 以上の方法により得られた炭酸カルシウムの含有率は9
3.6重量%であった。
3.6重量%であった。
安定性試験 上記実施例1及び2で得られたバテライト型炭酸カルシ
ウムについて、(1)水中加熱による安定性試験、及び
(2)常温長期安定性試験をそれぞれ実施した。結果を
それぞれ第1表、第2表に示す。
ウムについて、(1)水中加熱による安定性試験、及び
(2)常温長期安定性試験をそれぞれ実施した。結果を
それぞれ第1表、第2表に示す。
第1表、第2表の結果から明らかな様に、本発明のバテ
ライト型炭酸カルシウムは安定性に優れていることが判
る。
ライト型炭酸カルシウムは安定性に優れていることが判
る。
応用例 実施例1、2で得られたバテライト型炭酸カルシウムと
既存の食品添加用カルサイト型炭酸カルシウムをカルシ
ウムの欠乏したラットに与え、成長変化を観察した。
既存の食品添加用カルサイト型炭酸カルシウムをカルシ
ウムの欠乏したラットに与え、成長変化を観察した。
使用ラット及びその飼育方法: SPF Wister系雄、4週令、体重60〜70gを1週間標準固
形食(オリエンタル酵母工業製)で飼育した後、低カル
シウム食(日本クレア製)に切り替えた。この後、ラッ
トの体重増加が少なくなってきた時(低カルシウム食飼
育4週間)に、実施例1、2のバテライト型炭酸カルシ
ウムと既存カルサイト型炭酸カルシウムを低カルシウム
食に混合した試料の給餌を開始した。この時の飼料に対
する炭酸カルシウムの配合量は0.4重量%である。
形食(オリエンタル酵母工業製)で飼育した後、低カル
シウム食(日本クレア製)に切り替えた。この後、ラッ
トの体重増加が少なくなってきた時(低カルシウム食飼
育4週間)に、実施例1、2のバテライト型炭酸カルシ
ウムと既存カルサイト型炭酸カルシウムを低カルシウム
食に混合した試料の給餌を開始した。この時の飼料に対
する炭酸カルシウムの配合量は0.4重量%である。
ラットは炭酸カルシウム1種類に対し1群6匹とし、体
重は6匹の平均値である。ラット飼育環境は温度:22±
2℃、湿度:55±5%であった。結果を第3表に示し
た。
重は6匹の平均値である。ラット飼育環境は温度:22±
2℃、湿度:55±5%であった。結果を第3表に示し
た。
第3表からも明らかな様に、本発明のバテライト型炭酸
カルシウムは、生体に対し有効に作用することが判る。
カルシウムは、生体に対し有効に作用することが判る。
以上説明した本発明のバテライト型炭酸カルシウムは、
安定性に優れ、生体への吸収性も従来のカルサイト型炭
酸カルシウムと比較して良好であり、カルシウム不足に
対する十分な補強効果を有している。
安定性に優れ、生体への吸収性も従来のカルサイト型炭
酸カルシウムと比較して良好であり、カルシウム不足に
対する十分な補強効果を有している。
Claims (1)
- 【請求項1】ゼラチン、カゼイン、寒天、デキストラ
ン、デキストリン、レシチン及びムチンから選択される
少なくとも1種の天然高分子物質を含有してなることを
特徴とするバテライト型炭酸カルシウム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1197433A JPH0755823B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | バテライト型炭酸カルシウム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1197433A JPH0755823B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | バテライト型炭酸カルシウム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0360427A JPH0360427A (ja) | 1991-03-15 |
| JPH0755823B2 true JPH0755823B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=16374433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1197433A Expired - Lifetime JPH0755823B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | バテライト型炭酸カルシウム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755823B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3878235B2 (ja) * | 1995-11-16 | 2007-02-07 | 新田ゼラチン株式会社 | 安定化カルシウムの製造方法 |
| KR20010088513A (ko) * | 2001-07-31 | 2001-09-28 | 강헌수 | 물에 녹는 탄산칼슘 및 그 함유물 제조방법 |
| JP2009091180A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Shiraishi Calcium Kaisha Ltd | 生体吸収率が高い炭酸カルシウム及びその製造方法 |
| JP5330982B2 (ja) * | 2009-12-17 | 2013-10-30 | 太平洋セメント株式会社 | バテライト型炭酸カルシウムの製造方法 |
| CN106145173B (zh) * | 2016-06-24 | 2017-12-01 | 张文凯 | 一种碳酸钙自组装结构的制备方法 |
| CN112274695A (zh) * | 2020-09-22 | 2021-01-29 | 西北大学 | 一种含球霰石的水凝胶支架材料的制备方法 |
-
1989
- 1989-07-28 JP JP1197433A patent/JPH0755823B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0360427A (ja) | 1991-03-15 |
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