JPH0756117B2 - 意匠効果の優れたシート状物 - Google Patents

意匠効果の優れたシート状物

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JPH0756117B2
JPH0756117B2 JP2180145A JP18014590A JPH0756117B2 JP H0756117 B2 JPH0756117 B2 JP H0756117B2 JP 2180145 A JP2180145 A JP 2180145A JP 18014590 A JP18014590 A JP 18014590A JP H0756117 B2 JPH0756117 B2 JP H0756117B2
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JP
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sheet
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polyester
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JP2180145A
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栄志 川端
康晴 酒井
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、文字,図柄等の意匠を形成したシート状物に
係り、更に詳しくは服飾材料,靴,袋物等の日用品等の
材料として好適な、着色立体模様を有する意匠効果の優
れたシート状物に関する。
(従来の技術) 従来、人工皮革のようなシート状物に文字,図柄等の立
体模様を有する意匠を形成させる方法として、(ア)熱
をかけた時に変色する塗料又は樹脂層を形成させた後文
字,図柄を有した加熱モールドを押圧して意匠を形成さ
せる方法、(イ)着色塗膜層の表面に多孔質状構造の塗
膜層を形成した後文字,図柄を有した加熱モールドを押
圧して意匠を形成させる方法(特開昭61−108776号公
報)等が知られている。しかしながら、上述の方法で
は、立体模様は樹脂層の厚味減少による凹凸で形成され
るに過ぎず、立体感が十分ではなく、外観並びに装飾性
の点で必ずしも満足し得るものではなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、文字,図柄等の凹凸模様の立体感に富
んだ意匠効果の優れたシート状物を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の目的は、繊維質基材に高分子弾性体を含浸して
なるシート基材と顔料又は染料を含有してなる着色樹脂
層とからなるシート状物であって、前記繊維質基材が潜
在捲縮性を有するポリエステル系複合繊維よりなる不織
布であり、前記高分子弾性体がウレタンと塩化ビニルの
共重合体を3重量%以上含有してなり、且つその軟化点
が着色樹脂層の軟化点より低いことを特徴とする意匠効
果の優れたシート状物によって達成される。
本発明の繊維質基材は、潜在捲縮性を有するポリエステ
ル系複合繊維をニードルパンチング等により絡合化せし
めたのち、これを熱処理して不織布としたものである。
本発明において、潜在捲縮性を有するポリエステル系複
合繊維とは、2成分のポリエステル系重合体が接合され
た複合繊維であって、無緊張下熱処理を受けることによ
り一方のポリエステル系重合体が高収縮し、よってスパ
イラルクリンプを発現する繊維である。かかるポリエス
テル系複合繊維としては、一方の重合体が5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸,5−カリウムスルホイソフタル
酸,5−リチウムスルホイソフタル酸,4−ナトリウムスル
ホイソフタル酸,4−ナトリウムスルホ2,6−ナフタレン
ジカルボン酸等のスルホン酸塩が共重合されたエチレン
テレフタレート単位主体の共重合ポリエステルであり、
他方の重合体がポリエチレンテレフタレートである2成
分からなる複合繊維が好適であるが、これらに限定され
るものではなく、感熱潜在捲縮性を有すれば他のポリエ
ステル系重合体の組合せであってもよい。本発明に用い
られる上記複合繊維のステープル性状は、繊度0.5〜10
デニール,繊維長35〜100mm,捲縮数10〜30山/インチの
ものが絡合不織布とするうえで好ましい。
本発明において絡合不織布を得る方法は、通常の方法す
なわちステープルをカードにかけ、クロスラッパーある
いはランダムウェバーによってウェブ化し、ニードルロ
ッカールームに導いてニードルパンチングを行い、三次
元絡合化せしめる方法による。ニードルパンチングにお
けるパンチング密度は、好ましくは100〜1000本/cm2で
ある。得られる絡合不織布の性状は特に限定されるもの
ではないが、通常、厚味1〜5mm,重量100〜1000g/m2,見
掛け密度0.1〜0.3g/cm3である。
本発明に用いられる不織布は、上記絡合不織布に熱処理
を施したものである。ここで熱処理とは、無緊張下熱処
理を意味し、その方法としては特に限定されるものでは
なく例えば熱水に浸積したり、スチームや熱風をあてる
方法などが挙げられる。熱処理における方法、条件等は
用いたポリエステル系複合繊維の潜在縮性能の応じて適
宜選定すればよい。本発明の目的を達成するには、熱処
理により絡合不織布が面積収縮率で10%以上収縮すれば
十分である。
本発明で云うシート基材は、上記不織布からなる繊維質
基材に高分子弾性体を含浸したものである。本発明にお
ける高分子弾性体としては、ウレタン・塩化ビニル共重
合体のみから成るものであってもよく、また他の重合体
との混合物であってもよい。混合物の場合は、ウレタン
・塩化ビニル共重合体を3重量%以上、好ましくは5重
量%以上混合したものである。混合する他の重合体とし
ては例えば、ポリウレタン樹脂,塩化ビニル樹脂,アク
リル酸エステル・スチレン共重合体,スチレン・ブタジ
エン共重合体等を挙げることができ、就中ポリウレタン
樹脂が好適である。本発明においては、ウレタン・塩化
ビニル共重合体の割合の高い程熱可塑性がよくなり立体
感に優れたものが得られるが、風合は硬くなる傾向にあ
る。
本発明のシート基材は、前記高分子弾性体の溶液又はエ
マルジョンを不織布からなる繊維質基材にスプレー法,
コーティング法,含浸絞液法等で付与したのち、乾式
法,感熱法,湿式法等によって凝固させ、繊維質基材内
に高分子弾性体を充填させたものである。その際、高分
子弾性体の溶液又はエマルジョン中に、必要に応じて充
填剤,着色剤,難燃剤等を混合してもよい。
本発明においては、顔料又は塗料を含有してなる着色樹
脂層を、上記シート基材の表面に形成せしめる。ここで
用いられる顔料又は塗料は特に限定されるものではない
が、有彩色のものが色変化が大きく好ましい。着色樹脂
層に用いる樹脂としては、通常ポリウレタン樹脂が用い
られるがこれに限定されるものではない。着色樹脂層は
樹脂を適宜な有機溶剤に溶解し、これに所望する色の顔
料又は染料を適量添加して、有機溶剤液とした後、これ
を上記シート状基材に塗布し、湿式凝固後水洗し乾燥す
ることにより形成することができる。
本発明においては、前記高分子弾性体の軟化点は、上記
着色樹脂層に使用される樹脂の軟化点より低くする必要
があり、好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以
上、更に好ましくは30℃以上低いものである。高分子弾
性体の軟化点が着色樹脂層の樹脂の軟化点以上の場合は
凹凸模様の立体感にすぐれたものが得られない。
(発明の効果) 本発明のシート状物に、加熱したモールドを押圧すれ
ば、モールドの文字,図柄等が表面の着色樹脂層だけで
なくシート基材層まで深く入り、且つ型沿いも良好であ
る。又、押圧面の平滑性も良く、更に押圧面が濃色化さ
れ色変化の大きいものが得られる。従って、本発明のシ
ート状物を用いると立体感に優れた鮮明な意匠を得るこ
とができる。
(実施例1) 5−ナトリウムスルホイソフタル酸を5.5モル%共重合
したエチレンテレフタレート単位主体の共重合ポリエス
テルとポリエチレンテレフタレートからなり複合比1:1
のサイドバイサイド型の潜在捲縮性を有するポリエステ
ル系複合繊維(繊度2デニール,繊維長51mm,捲縮数13
山/25mm)をカーディング後、クロスラッパーによりウ
ェブ化し、次いでニードルパンチンダを行い厚さ2.7mm,
目付300g/m2,見掛け密度0.11g/cm3の三次元絡合不織布
を得た。
この絡合不織布を75℃及び95℃の熱水により無緊張下、
順次2段階で熱処理を行って捲縮処理をした後、冷却し
絞液して不織布となした。
次いで得られた不織布に17%ポリビニルアルコール水溶
液を含浸し絞液した後、ネット乾燥し、ポリビニルアル
コールが35重量%付着した基体となし用意した。
次にウレタン・塩ビ共重合物(商品名:アロンNP−201
0,軟化点160℃,東亜合成社製)7重量部をDMF40重量部
に添加し70℃で2時間予備溶解した。これとは別に、エ
ステル系ポリウレタンエラストマー(軟化点170℃,固
形分35%)100重量部,DMF90重量部,ノニオン系界面活
性剤(商品名:CUT−40,大日精化社製)3重量部,顔料M
Cトナー(大日精化社製)5重量部を混合溶解した液を
作り、これと先に予備溶解したウレタン・塩ビ共重合体
溶液とを混合して高分子弾性体形成用の溶液とした。
先に用意した基体に上記溶液を400重量%含浸し、湿式
凝固せしめた後、十分水洗し、更に柔軟,揆水処理を施
し、150℃で乾燥してシート基材を得た。このシート基
材の高分子弾性体の軟化点は160〜170℃であった。
続いて、軟化点210℃のエステル系ポリウレタンエラス
トマー(固形分35%)100重量部,界面活性剤(CUT−4
0)2重量部,顔料(商品名:BS−147,大日精化社製)3
重量部,DMF75重量部,水3重量部を混合した溶液を上記
シート基材表面に塗布し、これを湿式凝固せしめ、茶色
に着色された着色樹脂層を形成させ、十分水洗した後15
0℃で乾燥しシート状物を得た。
得られたシート状物は、厚さ2.0mmの表面平滑性に優れ
た着色樹脂層を有するものであった。このシート状物に
凹凸模様を有したモールドを200℃で、2秒間熱プレス
したところ凹部がシート基材部深くまで達し、面が平滑
で且つ立体感に極めて優れた凹凸模様を有し、押圧され
た部分が濃色となり鮮明で良好な意匠が得られた。
(比較例1) 実施例1で用いた高分子弾性体溶液に代えて、軟化点21
0℃でエステル系ポリウレタンエラストマー(固形分35
%)100重量部,DMF90重量部,ノニオン系界面活性剤3
重量部,顔料5重量部を混合溶解した液を用いる他は、
実施例1の同様にしてシート状物を得た。
得られたシート状物のシート基材中のポリウレタン及び
着色樹脂層のポリウレタンの軟化点はいずれも210℃で
あった。このシート状物にモールドを実施例1と同様の
条件で熱プレスしたところ、凹部がシート基材まで入り
込まず立体感に乏しい凹凸模様となり、鮮明な意匠が得
られなかった。
(比較例2) 潜在捲縮性を有するポリエステル系複合繊維を用いた実
施例1の不織布に代えて、潜在捲縮性のない通常のポリ
エステル短繊維(繊度1.5デニール,繊維長38mm)を使
用した不織布を用いるほかは実施例1の同様にしてシー
ト状物を得た。
得られたシート状物にモールドを実施例1と同様の条件
で熱プレスしたところ、凹部が基材まで入り込まず、立
体感に乏しい凹凸模様となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質基材に高分子弾性体を含浸してなる
    シート基材と顔料又は染料を含有してなる着色樹脂層と
    からなるシート状物であって、前記繊維質基材が潜在捲
    縮性を有するポリエステル系複合繊維よりなる不織布で
    あり、前記高分子弾性体がウレタンと塩化ビニルの共重
    合体を3重量%以上含有してなり、且つその軟化点が着
    色樹脂層の軟化点より低いことを特徴とする意匠効果の
    優れたシート状物。
JP2180145A 1990-07-06 1990-07-06 意匠効果の優れたシート状物 Expired - Lifetime JPH0756117B2 (ja)

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JPH0473279A JPH0473279A (ja) 1992-03-09
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