JPH0757565B2 - 自動車用空調制御装置 - Google Patents

自動車用空調制御装置

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JPH0757565B2
JPH0757565B2 JP25496190A JP25496190A JPH0757565B2 JP H0757565 B2 JPH0757565 B2 JP H0757565B2 JP 25496190 A JP25496190 A JP 25496190A JP 25496190 A JP25496190 A JP 25496190A JP H0757565 B2 JPH0757565 B2 JP H0757565B2
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blowout
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正雄 西村
貞一 鍋田
俊孝 藤原
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日本電装株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の車室内への温調空気吹出の方向を変更
させて車室内の空調を制御する自動車用空調制御装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、車室内が高温状態であるような急冷要求時には、
自動車に搭乗した搭乗者が急冷感を得るため自身で中
央,左右等に設けた吹出口を切替調整して自分の方向に
冷風を吹出させ、この後に車室内温度が暫時低下してく
ると車室内全体の温度を下降させるとともに、直接当た
る冷気を少なくするため中央,左右に設けた吹出口を適
度に切替調整して車室内全体を空調するようにしてい
る。
このような手動操作では、搭乗者が寒い,暑いと感じて
から、中央,左右の吹出口を切替えているために、搭乗
者にとっては安定した空調状態を得るまでに時間がかか
り、またそのために度々吹出口切替を行なわなければな
らないという問題がある。
そこで従来、実開昭51−66948号公報に開示されるよう
に、車室内温度と、乗員が任意に設定する設定温度とに
基づいて吹出状態を集中吹出から拡散吹出にわたって自
動的に変化させるものが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし上記のような従来の技術では、車室内温度の自動
制御を行なう場合には、吹出方向調節の設定温度と室温
制御の設定温度とが一致しないと、車室内温度が設定温
度となって乗員は快適な空調感を得ているにもかかわ
ず、集中吹出が継続して行なわれたり、車室内温度が設
定温度になっていないにもかかわらず集中吹出から拡散
吹出へ早めに切替わるといった不具合があった。
また、一般的な自動車の場合、運転席用の複数の吹出口
と、助手席用の複数の吹出口とを設けて空調が行なわれ
るが、助手席には乗員がいない場合が多くあり、このよ
うな場合に助手席に対しても集中吹出を行なうと、その
集中吹出が全く無駄になるという問題点があった。特に
助手席に乗員がいないときに集中吹出を行なうと、車室
内全体の温度を低下させる効果が弱められたり、集中吹
出による吹出音が発生するといった不具合が生じること
になる。
本発明は上記のごとき問題点に鑑み、車室内温度を目標
温度に一致させようとする空調制御の過程における車室
内温度と目標温度との偏差に応じて集中吹出と全体吹出
とを切換え、乗員に快適な空調感を与えることができ、
しかも無駄な集中吹出をすることがない自動車用空調制
御装置を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は上記目的を達成するために、車室内温度を検出
する室温センサと、 目標温度を設定する温度設定器と、 車室内へ吹出される空気温度を調節する調節装置と、 前記室温センサで検出される車室内温度を前記温度設定
器で設定される目標温度に近づけるように前記調節装置
を制御する温度制御手段と を備える自動車用空調制御装置において、 前記調節空気を運転席へ供給する複数の運転席吹出口
と、 前記調節空気を助手席へ供給する複数の助手席吹出口
と、 前記複数の運転席吹出口の中の特定の運転席吹出口に前
記調節空気を集中させる集中吹出状態と、前記複数の運
転席吹出口に前記調節空気を拡散させる全体吹出状態と
を切り換える運転席吹出変更装置と、 前記複数の助手席吹出口の中の特定の助手席吹出口に前
記調節空気を集中させる集中吹出状態と、前記複数の助
手席吹出口に前記調節空気を拡散させる全体吹出状態と
を切り換える助手席吹出変更装置と、 前記室温センサで検出される車室内温度と前記温度設定
器で設定される目標温度との偏差の大きさに応じ、前記
偏差が大きく車室内の温度制御が過渡状態にあるとき前
記集中吹出状態となり、前記偏差が小さく車室内の温度
制御が定常状態にあるとき前記全体吹出状態となるよう
に前記運転席吹出変更装置および前記助手席吹出変更装
置を制御する吹出制御手段と、 助手席の乗員の有無を判定する判定手段と、 前記判定手段により助手席に乗員がいないと判定される
時、前記吹出制御手段による制御にかかわらず前記全体
吹出状態となるように前記助手席吹出変更装置を制御す
る助手席吹出制御手段と を備えるという技術的手段を採用する。
なお、第7図において破線は、調節空気の流れを示して
いる。
〔作用〕
上記の本発明の構成によると、車室内への吹出空気の温
度が調節装置により調節され、この調節された空気が複
数の運転席吹出口と複数の助手席吹出口とから吹出され
る。
しかも、複数の運転席吹出口からの吹出状態は、運転席
吹出変更装置によって、特定の吹出口から集中的に吹出
す集中吹出状態と、複数の吹出口から拡散して吹出す全
体吹出状態とに切換えられる。また、複数の助手席吹出
口からの吹出状態は、助手席吹出変更装置によって、特
定の吹出口から集中的に吹出す集中吹出状態と、複数の
吹出口から拡散して吹出す全体吹出状態とに切換えられ
る。
そして温度制御手段は、室温センサで検出された車室内
温度と、温度設定器で設定された目標温度とに応じて調
節手段を制御し、車室内温度を目標温度に近づけるよう
に温度制御を行なう。
一方、吹出制御手段は、室温センサで検出された車室内
温度と、温度設定器で設定された目標温度との偏差に応
じて、この偏差が大きく車室内の温度制御が過渡状態に
あるとき集中吹出状態となり、この偏差が小さく車室内
の温度制御が定常状態にあるとき全体吹出状態となるよ
うに運転席吹出変更装置と助手席吹出変更装置とを制御
する。
これにより、車室内温度が目標温度に接近していないと
きには、特定の吹出口に調節空気を集中させて強い吹出
しを行ない、乗員に調節空気を調節当てることを可能に
させ、また車室内温度が目標温度に接近したときには複
数の吹出口から全体的な吹出しを行ない、乗員にやわら
かな空調感が与えられる。
さらに本発明の構成では、判定手段によって助手席に乗
員がいないと判定されると、助手席制御手段は助手席吹
出変更装置を全体吹出状態とするように制御する。
これにより、助手席が乗員がいないときの無駄な集中吹
出が防止される。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明の構成,作用によると、車室内温度を
目標温度に近づける車室内の温度制御と連動して運転席
および助手席への吹出状態が集中吹出状態から全体吹出
状態へと切換えられるから、車室内の温度制御開始直後
の急速かつ強力な空調感と、車室内の温度制御が進行し
た後のやわらかな空調感とを乗員に与えることができ
る。
しかも、助手席に乗員がいない場合を想定し、助手席に
乗員がいない場合には全体吹出状態となるようにしたか
ら、無駄な集中吹出をすることがなく、運転席の乗員に
対して、快適な空調フィーリングを与えることができ
る。
〔実施例〕
以下、特に全ての座席に着座する対象搭乗者に対して有
効に作動するようにした本発明自動車用空調制御装置の
一実施例について説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図である。
この第1図において、1は空調ユニットで公知の空気導
入装置より車室内または車室外よりの空気を選択的に導
入して送風するブロワモータ1aと、このブロワモータ1a
による送風空気を冷却通過させるエバポレータ1bと、エ
ンジン冷却水を導入してその熱により送風空気を加熱通
過させるヒータコア1cと、エバポレータ1bの通過空気に
対しヒータコア1c側に導入する割合を調整して温度調整
を行なうエアミックスダンパ1dなどより構成されてい
る。2は前中央吹出口、2′,2″は前横吹出口で、風向
変更板群2a,2b,2c,2dを備えて車室内前側の吹出方向を
切替えるものである。3は後中央吹出口3′,3″は後横
吹出口で、風向変更板群3a,3b,3c,3dを備えて車室内後
側の吹出方向を切替えるものである。これら吹出口には
公知のものと同様に吹出方向を手動調節し得る変更グリ
ルを設けてある。そして、前中央吹出口2および後中央
吹出口3における風向変更板群はそれぞれ実線で示す開
度から破線で示す開度まで連続的に位置決めし得るよう
に回転自在に支持され、吹出方向変更手段を構成してい
る。4はリヤークラユニットで、ブロワモータ4aとエバ
ポレータ4bなどより構成されている。5,6,7は座席スイ
ッチで、それぞれ助手席,後左席,後右席に搭乗者が着
席した時に閉成して座席信号を発生するものである。8
はリヤクーラスイッチで、運転席前面の計器パネルまた
は後席乗員が操作できる位置に配設してあり、リヤクー
ラを作動させる時に投入されてリヤクーラ信号を発生す
るものである。9は目標温度を定める温度設定器で、前
記計器パネル等に配設され乗員がマニュアルにて希望の
温度を定めるものである。19は室温センサで、たとえば
車室内の前記パネルに設けられた車室内の代表温度を検
出するものである。11はアナログ信号をディジタル信号
に変換するA/D変換器で、室温センサ9よりの室温信
号,温度設定器11よりの設定信号を順次ディジタル信号
に変換するものである。
12は予め定めた制御プログラムに従ってソフトウエアに
よるディジタル演算処理を実行するディジタルコンピュ
ータで、マイクロコンピュータを使用している。このコ
ンピュータは数プガヘルツ(MHz)の水晶振動子13を接
続するとともに、車載バッテリより電源供給を受けて5
ボルト(V)の安定化電圧を発生する安定化電源回路
(図示せず)よりの安定化電圧の供給を受けて作動状態
になるものである。そして、このマイクロコンピュータ
12は、演算手順を定めた制御プログラムを記憶している
読出専用メモリ(ROM)と、このROMの制御プログラムを
順次読出してそれに対応する演算処理を実行する中央処
理部(CPU)と、このCPUの演算処理に関連する各種デー
タを一時記憶するとともにそのデータのCPUによる読出
しが可能なメモリ(RAM)と、水晶振動子13を伴って上
記各種演算のための基準クロックパルスを発生するクロ
ック発生部と、各種信号の入出力(I/O)回路部とを主
要部に構成したものである。このマイクロコンピュータ
12の演算処理によって、ブロワモータ1a,4aの回転速度
制御の指令信号,前中央吹出口2における風向変更板群
2a,2b,2c,2d、および後中央吹出口3における風向変更
板群3a,3b,3c,3dの方向変更の指令信号を発生する。
14,15はブロワモータ1a,4aの回転速度をそれぞれ制御す
るモータ駆動回路で、第2図に示すように、マイクロコ
ンピュータ12よりの回転速度を示すディジタルの指令信
号12aをラッチ指令パルス信号12bに応答してラッチする
ラッチ回路20と、ラッチされたディジタル信号をアナロ
グ信号に変換するD/A変換器21と、一定周波数で一定振
幅の三角波信号を発生する発振回路22と、この発信回路
22よりの三角波信号と前記D/A変換器21よりのアナログ
信号を比較して一定周波数でかつアナログ信号の大きさ
に比例したデューティ比のパルス列を発生する比較回路
23と、このパルス列を増幅する増幅回路24とから構成さ
れ、ブロワモータの通電電流をデューティ比制御するこ
とによって回転速度を制御するものである。16,17,18,1
9は駆動手段としての変更アクチュエータで、それぞれ
前中央吹出口2の風向変更板群2a,2b,2c,2d,後中央吹出
口3の風向変更板群3a,3b,3c,3dを変更駆動するもので
ある。
これらの変更アクチュエータは、それぞれ2つの変更板
をコンピュータ12の指令により同時に駆動するようにな
っており、例えばアクチュエータ16は変更板2aと2bを連
動して駆動する。そして、変更板2a,2b(他の変更板に
ついても同じ)が破線位置にあるとき、空調ユニット1
からの空気の一部は前中央吹出口2から前左席に向って
吹出され、また横吹出口2′からも車室に吹出される。
変更アクチュエータ16が作動すると、その作動量に比例
して変更板2a,2bは破線位置から実線位置へと変更し、
つまり横吹出口2′からの吹出量を減少させると同時
に、中央吹出口2から前左席に向う吹出量を増加させ
る。他の変更アクチュエータ17,18,19も同様に作動し、
その作動量が小さいと直接座席搭乗者に向う吹出量が小
さく車室内全体へ吹出を行ない、作動量が大きくなるに
比例して座席に向う吹出量が増加する。
第3図は変更アクチュエータの構成を示すもので、マイ
クロコンピュータ12よりの作動量を示すディジタルの指
令信号12cをラッチする指令パルス12dに応答してラッチ
するラッチ回路25と、ラッチされたディジタル信号をア
ナログ信号に変換するD/A変換器26と、誤差増幅器27
と、この誤差増幅器27に作動量を帰還しつつ誤差増幅器
27の出力信号によって駆動されるサーボモータ28とから
構成され、サーボモータ28の出力作動量により前記風向
変更板2a,2b(2c,2d,3a,3b,3c,3dも同じ)の変更量を制
御する。
次に、上記構成においてその作動を第4乃至第6図に示
す演算流れ図とともに説明する。
この第4図は制御プログラムによるマイクロコンピュー
タ12の全体の演算処理を示す演算流れ図、第5図は第4
図中のブロワ速度制御演算ルーチンの詳細な演算処理を
示す演算流れ図、第6図は第4図中の吹出方向制御演算
ルーチンの詳細な演算処理を示す演算流れ図である。ま
ず、演算処理について説明する。
今、この装置を備えた自動車において、エアコンスイッ
チ(図示せず)を投入すると、マイクロコンピュータ12
はイグニッションスイッチ(図示せず)を介して車載バ
ッテリより電源供給される安定化電源回路よりの安定化
電圧の供給を受けて作動状態となり、数百ミリ秒(m se
c)程度の周期にて制御プログラムの演算処理を実行す
る。
すなわち、第4図のスタートステップ100より演算処理
を開始し、初期設定ルーチン200に進んでマイクロコン
ピュータ12内のレジスタ,カウンタ,ラッチなどを演算
処理の開始に必要な初期状態にセットするとともに、マ
イクロコンピュータ12により制御される回路に初期設定
信号を発してその回路を初期状態にセットする。そし
て、この初期設定誤にブロワ速度制御演算ルーチン300
に進む。
このブロワ速度制御演算ルーチン300では、室温センサ1
0よりの室温信号および温度設定器9よりの設定信号に
基づき、室温と設定温の偏差に対する風量を求め、この
風量に対応させてブロワモータ1aおよびリヤクーラスイ
ッチ8の投入時にはブロワモータ4aの回転速度を制御す
るための演算処理を実行し、次の温度制御演算ルーチン
400に進む。
この温度制御演算ルーチン400では、室温と設定温との
偏差に基づき、エアミックスダンパ1dの開閉角度制御、
図示しないコンプレッサのオン,オフ制御、および内外
気切替ダンパの切替制御など温度を調整するための各種
演算処理を実行し、吹出方向制御演算ルーチン500に進
む。
この吹出方向制御演算ルーチン500では、室温と設定温
との偏差、座席スイッチ5,6,7、リヤクーラスイッチ8
よりの信号状態に基づき、前中央吹出口2の風向変更板
群2a,2b,2c,2dおよび後中央吹出口3の風向変更板群3a,
3b,3c,3dの駆動装置制御のための演算処理を実行し、ブ
ロワ速度制御演算ルーチン300にもどる。以後このブロ
ワ速度制御演算ルーチン300から吹出方向制御演算ルー
チン500への演算処理を数百m secの周期にて繰返す。
次に、上記繰返演算におけるブロワ速度制御演算ルーチ
ン300の詳細な演算処理を第4図の演算流れ図とともに
説明する。
このブロワ速度演算ルーチン300では、温度入力ステッ
プ301よりその演算処理を開始し、室温センサ10よりの
室温信号および温度設定器9よりの設定信号をA/D変換
器11を介して順次ディジタルの信号として入力し、偏差
計算ステップ302に進む。この偏差計算ステップ302で
は、温度入力ステップ301にて入力した室温Tr,設定温Ts
により偏差ΔTをΔT=Tr−Tsの計算式にて求め、次の
風量設定ステップ303に進む。なお、偏差計算ステップ3
02にて求めた偏差ΔTはマイクロコンピュータ12のRAM
における所定番地に記憶される。そして風量設定ステッ
プ303では、偏差ΔTにより図に示す特性関係により風
量Wを求める。その特性関係は予めマイクロコンピュー
タ12のROMに記憶されており、偏差ΔTの数値範囲を探
索し、その数値範囲に対する直線関数の係数を読出し、
偏差ΔTに対する風量Wを算出して求める。そして、次
のリヤクーラ判定ステップ304に進み、リヤクーラスイ
ッチ8よりリヤクーラ信号が発生しているか否かを判定
し、リヤクーラ信号が発生している時にその判定がイエ
ス(YES)になるが、リヤクーラ信号が発生していない
時にはその判定がノー(NO)になって出力ステップ305
に進む。この出力ステップ305では、風量設定ステップ3
03にて求めた風量Wに対応する指令信号をモータ駆動回
路14に発し、ブロワ速度制御演算ルーチン300の演算処
理を終了する。
他方、前記リヤクーラ判定ステップ304の判定がYESの時
には出力ステップ306に進み、風量設定ステップ303にて
求めた風量Wに対応する指令信号をモータ駆動回路14,1
5の両方に発し、ブロワ速度制御演算ルーチン300の演算
処理を終了する。
次に、吹出方向制御演算ルーチン500の詳細な演算処理
を第6図の演算流れ図とともに説明する。
この吹出方向制御演算ルーチン500では、偏差ΔTに応
じて風向変更板群2a,2b,2c,2d,3a,3b,3c,3dの位置を設
定する。まず変更板群位置設定ステップ501において、
図に示す特性関係より前記変更アクチュエータ16〜19の
作動量Sを求める。この特性関係は予めマイクロコンピ
ュータ12のROMに記憶されており、偏差ΔTの数値範囲
を探索し、その数値範囲に対する直線関数の係数を読み
出し、偏差ΔTに対する作動量Sを算出して求める。
ここで、ΔTが大きい時作動量Sも最大値となり、風向
変更板はその吹出方向を前述のごとく座席方向に集中し
た吹出方向となり、ΔTが小さい時作動量Sは最小値S0
となり吹出方向は全体に均一な吹出方向となる。
各アクチュエータ16,17,18,19の作動は、まず助手席方
向吹出判定ステップ502において、助手席に設けた座席
スイッチ5より座席信号が発生しているか否かを判定
し、座席信号が発生していない時にその判定がNOとな
り、運転席吹出指令ステップ504に進み、偏差ΔTに応
じて上記ステップ501で求めたストロークSを得るべく
運転席アクチュエータ17に指令信号を発しこれを駆動
し、左後席方向吹出判定ステップ505へ進む。一方助手
席方向吹出判定ステップ502の判定がYESの時には、運転
席及び助手席吹出指令ステップ503へ進み、運転席及び
助手席のアクチュエータ16,17に指令信号を発し、偏差
ΔTに応じた作動量Sを生じるようアクチュエータ16,1
7を駆動し、左後席方向吹出判定ステップ505へ進む。
この左後席方向吹出判定ステップ505では座席スイッチ
6より座席信号が発生しているか否かを判定し、座席信
号が発生していない時にその判定がNOとなり、ステップ
506では左後席のアクチュエータ18に最小作動量S0を生
じさせるように指令信号を発し、右後席方向吹出判定ス
テップ508へ進む。一方、判定がYESの時は、左後席吹出
指令ステップ507へ進み、左後席のアクチュエータ18に
指令信号を発し、偏差ΔTに応じた作動量Sを生じるよ
うアクチュエータ18を駆動し、右後席方向吹出判定ステ
ップ508へ進む。
この右後席方向吹出判定ステップ508では、座席スイッ
チ7により座席信号が発生しているか否かを判定し、座
席信号が発生していない時にはその判定がNOとなり、右
後席方向吹出指令ステップ509へ進み、右後席のアクチ
ュエータ19に最小作動量S0を生じさせるよう指令信号を
発し、アクチュエータ19を駆動し吹出方向制御演算ルー
チン500の演算処理を終了する。右後席座席信号が発生
している時には、判定はYESとなり右後吹出指令ステッ
プ510へ進み、アクチュエータ19に指令信号を発し偏差
ΔTに応じた作動量Sを生じるようアクチュエータ19を
駆動し、吹出方向制御演算ルーチン500の演算処理を終
了する。
次に、種々の状態における空調制御の全体作動を順次説
明する。
まず、車室内温度が設定温度よりも5℃以上高いような
車室内高温状態時に2人の乗員がこの車両に搭乗した時
について説明する。このとき、車室内高温状態であるた
めに運転開始と同時にエアコンスイッチを投入すると、
安定化電源回路より安定化電圧が供給されるマイクロコ
ンピュータ12が作動状態となる。そして、第3図のスタ
ートステップ100よりその演算処理を開始し、初期設定
ルーチン200に進んで各種初期設定を行なった後にブロ
ム速度制御演算ルーチン300に進む。
このブロワ速度制御演算ルーチン300では、温度入力ス
テップ301にて室温Tr,設定温Tsを入力し、偏差計算ステ
ップ302に進んで偏差ΔTを求める。このとき、車室内
が高温状態であるためにその偏差ΔTは5℃以上の値に
なる。従って、次の風量設定ステップ303にて求める風
量Wは最大の約370m3/hになる。そして、次のリヤクー
ラ判定ステップ304に進むが、この時リヤクーラスイッ
チ8を投入しているとその判定がYESになり、出力ステ
ップ306に進んで前記求めた風量W、すなわち約370m3/h
に対応する指令信号をモータ駆動回路14,15に発し、ブ
ロワ速度延在演算ルーチン300の1回の演算処理を終了
する。従って、ブロワモータ1aは高速回転される。
そして、次の温度制御演算ルーチン400に進み、その時
の偏差ΔTに対応してエアミックスダンパ1dの開閉角度
を制御し、コンプレッサをオンして冷風を吹出させるた
めの演算処理を実行し、次の吹出方向制御演算ルーチン
500に進む。
この吹出方向制御演算ルーチン500では、まず風向変更
板群位置設定ステップ501にて求められる作動量は、偏
差ΔTが5℃以上の値であるため、最大の20mmになる。
そして、次の助手席方向吹出判定ステップ502に進むが
助手席に乗員が着席しているためにその判定がYESにな
り、運転席及び助手席吹出指令ステップ503に進んで、
アクチュエータ16,17に指令信号を発し、各々20mmのス
トロークになるようアクチュエータを駆動させ、運転席
及び助手席に集中的に風を吹出させる。
次に左後席方向吹出判定ステップ505へ進むが乗員が2
人であるため、判定はNOとなり、次の右後席方向吹出判
定ステップ507へ進むが同じく判定はNOとなり、左・右
後席方向吹出一定指令ステップ509へ進んで、アクチュ
エータ18,19に最小作動量S0の指令信号を送り、リヤク
ーラの作動にかかわらずリヤクーラの吹出を全体吹出に
するようにアクチュエータを駆動させ、吹出方向制御演
算ルーチン500の1回の演算処理を終了してブロワ速度
制御演算ルーチン300にもどる。
以後、このブロワ速度制御演算ルーチン300から吹出方
向制御演算ルーチン500への演算処理を数百m secの周期
にて繰返すことにより、前中央吹出口2における風向変
更板群2bを運転席方向に、風向変更板群2aを助手席方向
にし、ブロワモータ1aの最大回転による最大冷風を運転
席と助手席方向に吹出して集中吹出による冷房を行な
う。
その後、車室内温度が順次低下して設定温との偏差が5
℃よりも低くなると、ブロワ速度制御演算ルーチン300
における風量設定ステップ303にて求める風量Wが順次
小さくなる。従って、車室内への冷風吹出量は順次少な
くなっていく。
それと共に風向変更板群位置の作動量Sも最大値から順
次小さくなることによって、集中吹出から、その吹出方
向幅を徐々にひろげていく。そして、車室内温度Tsと設
定温Trとの偏差ΔTが2℃以内になると風量Wは最小の
約180m3/hとなり、また風向変更板群位置の作動量も最
小値S0(約4mm)となり全吹出口から、室内へ全体に風
を吹出させる指令信号をモータ駆動回路14,15及びアク
チュエータ16,17,18,19に発することになり、車室内全
体の空調を行なう。
なお、上記説明では乗員が2人で、リヤクーラを作動さ
せる場合を示したが、リヤクーラを作動させない時に
は、モータ4aによるリヤクーラユニットからの送風が停
止される。
3人あるいは4人の搭乗時には、リヤクーラスイッチ8
の投入により座席位置に応じ、後席吹出方向を風向変更
板群3a,3b,3c,3dにより、前席と同様に調節する。
さらに、温調空気吹出を対象搭乗者の方向にさせる集中
吹出は車室内高温時のみでなく、車室内低温時にも行な
われる。すなわち、ステップ501に示される特性関係に
より車室内温度が設定温よりも所定温度差以上低い時に
は、暖風が対象搭乗者の方向に集中して吹出される。
なお、本発明は上述の実施例に限られるものではなく次
のような変形を付加して実施することもできる。
(1)空調ユニット1は上記実施例のようにいわゆるエ
アミックス型のものを使用するほか、エバポレータとそ
の下流に配置したヒータコアと、そのヒータコアを通る
エンジン冷却水の量を調節する弁機構とからなる、いわ
ゆるリヒート型のものを使用してもよい。
(4)室温センサ10は車室内に複数個設け、この平均検
出値により代表温度としてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図、第2図は
第1図中のモータ駆動回路図14,15の詳細構成図、第3
図は第1図中の変更アクチュエータ16,17,18,19の詳細
構成図、第4図は第1図中のマイクロコンピュータの制
御プログラムによる全体の演算処理を示す演算流れ図、
第5図は第4図中のブロワ速度制御演算ルーチンの詳細
な演算処理を示す演算流れ図、第6図は第4図中の吹出
方向制御演算ルーチンの詳細な演算処理を示す演算流れ
図、第7図は本発明のブロック構成図である。 1……空調ユニット,2a,2b,2c,2d,3a,3b,3c,3d……風向
変更板群,4……リヤクーラユニット,9……温度設定器,1
0……室温センサ,12……マイクロコンピュータ,16,17,1
8,19……変更アクチュエータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内温度を検出する室温センサと、 目標温度を設定する温度設定器と、 車室内へ吹出される空気温度を調節する調節装置と、 前記室温センサで検出される車室内温度を前記温度設定
    器で設定される目標温度に近づけるように前記調節装置
    を制御する温度制御手段と を備える自動車用空調制御装置において、 前記調節空気を運転席へ供給する複数の運転席吹出口
    と、 前記調節空気を助手席へ供給する複数の助手席吹出口
    と、 前記複数の運転席吹出口の中の特定の運転席吹出口に前
    記調節空気を集中させる集中吹出状態と、前記複数の運
    転席吹出口に前記調節空気を拡散させる全体吹出状態と
    を切り換える運転席吹出変更装置と、 前記複数の助手席吹出口の中の特定の助手席吹出口に前
    記調節空気を集中させる集中吹出状態と、前記複数の助
    手席吹出口に前記調節空気を拡散させる全体吹出状態と
    を切り換える助手席吹出変更装置、 前記室温センサで検出される車室内温度と前記温度設定
    器で設定される目標温度との偏差の大きさに応じ、前記
    偏差が大きく車室内の温度制御が過渡状態にあるとき前
    記集中吹出状態となり、前記偏差が小さく車室内の温度
    制御が定常状態にあるとき前記全体吹出状態となるよう
    に前記運転席吹出変更装置および前記助手席吹出変更装
    置を制御する吹出制御手段と、 助手席の乗員の有無を判定する判定手段と、 前記判定手段により助手席に乗員がいないと判定される
    時、前記吹出制御手段による制御にかかわらず前記全体
    吹出状態となるように前記助手席吹出変更装置を制御す
    る助手席吹出制御手段と、 を備えることを特徴とする自動車用空調制御装置。
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