JPH0762000A - モノクローナル抗体 - Google Patents

モノクローナル抗体

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JPH0762000A
JPH0762000A JP5209610A JP20961093A JPH0762000A JP H0762000 A JPH0762000 A JP H0762000A JP 5209610 A JP5209610 A JP 5209610A JP 20961093 A JP20961093 A JP 20961093A JP H0762000 A JPH0762000 A JP H0762000A
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monoclonal antibody
antibody
nucleobindin
nuc
cells
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JP5209610A
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Tetsuro Kubota
哲朗 窪田
Yoshiyuki Kanai
芳之 金井
Keiji Miura
惠二 三浦
Yoshikazu Kurosawa
良和 黒沢
Akira Awaya
昭 粟屋
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Fujita Health University
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Fujita Health University
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新しく発見されたDNA結合性タンパク質であ
るヌクレオバインディンに、特異的に反応するモノクロ
ーナル抗体および該モノクローナル抗体を産生するハイ
ブリドーマを提供する。 【構成】 本発明のモノクローナル抗体を用いることに
より、新しく発見されたDNA結合性タンパク質ヌクレオ
バインディンの、生体内での発現の状況(時期、細胞周
期、場所等)を検討することができる。さらに種々の試
験管内および生体内の実験系に添加することによって、
ヌクレオバインディンの生理的役割や病態との関与につ
いて研究し、種々の疾患の病因・病態の解析、その予防・
治療に寄与することが期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモノクローナル抗体、さ
らに詳しくは、新しく発見されたDNA結合性タンパク質
であるヌクレオバインディンに対して作製された、抗マ
ウスヌクレオバインディンモノクローナル抗体、および
抗ヒトヌクレオバインディンモノクローナル抗体および
これらモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自己免疫疾患、すなわち自己の組織や細
胞の構成成分との間に過剰な免疫応答を生ずることによ
って発症する疾患の範疇には、全身性エリテマトーデス
(SLE),慢性関節リウマチ、その他多くの疾患が含ま
れる。国の内外を問わず精力的な研究が続けられている
にもかかわらず、それらは依然として原因不明の難病で
あると言わざるを得ない。ヒトの自己免疫疾患と類似の
病態を示すモデル動物も作出されているが、とりわけSL
EのモデルであるMRL/1prマウスは広く用いられている。
【0003】MRL/1prマウスは、加齢とともに抗DNA抗体
をはじめ、種々の自己抗体を産生し、やがてヒトSLEに
みられるループス腎炎と類似の病変を生じて、平均5〜
6ケ月齢で死亡する。このマウスの発症要因を明らかに
することは、ヒトSLEの病因・病態の解明のためにもき
わめて有用であると考えられるが、従来の報告で、MRL/
1prマウスの自己抗体産生機構を明らかに説明し得たも
のはない。
【0004】本発明者らは、MRL/1prマウスのリンパ節
細胞を試験管内で長期培養することにより、抗DNA抗体
などの自己抗体の産生を促進する活性のあるタンパク質
性因子を産生する細胞株KML1株等を得た。そしてその因
子を精製し、ペプチド断片のアミノ酸ー次配列などを通
して、遺伝子のクローニングを行い、ついで全塩基配列
の決定に成功した。その結果この因子は従来に報告のな
い新しいDNA結合性タンパク質であることが判明し、こ
れをヌクレオバインディン(Nucleobindin,以下Nucと略
記する)と命名した。ヌクレオバインディン遺伝子は、
その後ヒト細胞にも存在することが判明し、その全塩基
配列も決定された(Biochem.Biophys.Res.Commun.vo1.1
87,pp375-380などを参照)。
【0005】さらに、これらの結果を基にして、大腸菌
等を用いて、マウス、ヒト、それぞれのレコンビナント
ヌクレオバインディン(recombinant Nucleobindin,以
下rNucと略記する)のタンパク発現に成功した。
【0006】ついでMRL/1prマウスのB細胞に、このマウ
スrNuc(以下rmNucと略記する)を添加し、試験管内で
培養すると、抗DNA抗体の産生が増強した(Immuno1.Let
t.vo1.32,pp43-48を参照)。さらにまた、MRL/1prマウ
スと比べて、発症の著しく遅いMRL/nマウスにrmNucを投
与すると、その自己抗体産生が促進されることが確認さ
れた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、抗DNA抗
体産生などの自己免疫現象の生ずる機構は、従来不明で
あったが、本発明者らの研究により、Nucは試験管内で
も、生体内でも、抗DNA抗体産生を促進する効果を発揮
することが明らかになり、Nucは自己免疫現象の根幹に
深くかかわっている物質であると考えられるに至った。
しかしながら、マウスおよびヒトにおいて、Nucの遺伝
子の存在は認められるものの、タンパク質レベルで実際
にどこの組織に、どの程度発現しているか、また、正常
および病的状態においてどのような調節を受けているの
か、また、どのような時期に発現するのかなどが不明で
ある。本発明は、これらの問題を解決するために必要不
可欠な生体物質である、マウスおよびヒトNucを特異的
に認識するモノクローナル抗体を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マウスNu
cおよびヒトNucを特異的に認識するモノクローナル抗体
を得るべく鋭意検討した結果、それを得ることに成功
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は
マウスNucおよびヒトNucを特異的に認識するモノクロー
ナル抗体、またマウスNucあるいはヒトNucをそれぞれ免
疫された動物のB細胞と、形質細胞腫株との融合細胞株
の産生するマウスNucあるいはヒトNucと特異的に反応す
るモノクローナル抗体およびそのモノクローナル抗体を
産生するハイブリドーマさらにはそれら抗体およびハイ
ブリドーマを製造する方法を提供するものである。また
該モノクローナル抗体を用いる各種疾患の診断薬、治療
薬を提供するものである。
【0009】以下に本発明の詳細を説明する。
【0010】本発明の抗マウスヌクレオバインディンモ
ノクローナル抗体および抗ヒトヌクレオバインディンモ
ノクローナル抗体は次の各工程を経て製造された。 1.抗原の製造 2.免疫 3.抗体価の測定系の設定 4.細胞融合 5.ハイブリドーマの選択、クローニング 6.モノクローナル抗体の採取 以下各工程につき説明する。 1.抗原の製造 先に本発明者らが報告した方法[ビオケミカ ビオフィ
ジカ リサーチ コミュニケーション(Biochem. Biophy
s. Res. Commun.)第187巻、375-380頁、1992年]により
大腸菌等を用い、大量に製造できる。
【0011】得られたNuc抗原を生食や緩衝液に溶解
し、ついでアジュバントとして市販のフロイント完全ア
ジュバント、フロイント不完全アジュバント、BCG、キ
ーホールリンペットヘモシアニン(KLH)含有オイル、
酸処理されたサルモネラ菌体(Salmonella minnesota)
を含むリン酸緩衝液などと混合する。 2.免疫 上記のようにして得られた免疫原を哺乳動物、たとえば
ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、モルモット、ハム
スター、ラット、マウス等に投与する。モノクローナル
抗体を得るためには、ラット、ハムスター、マウスが好
ましく、特にマウスが好ましい。免疫の方法は、動物の
皮下、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内等のいずれの投与
経路でも可能であるが、主として静脈内、皮下、腹腔内
に注入するのが好ましい。また免疫間隔、抗原免疫等は
いくらも変えることが可能であるが、数日から4週間隔
で、好ましくは3日〜2週間隔で、2〜10回免疫し、
最終免疫後、1〜5日、好ましくは約2〜4日後に、抗
体産生細胞を採取すればよい。抗体産生細胞としては、
脾臓細胞、各部位のリンパ節細胞、胸腺細胞、末梢血細
胞が用いられるが、脾臓細胞を用いるのが一般である。
抗原の免疫量は1回にマウス1匹あたり、0.1〜500μ
g、好ましくは1〜300μg用いることが望ましい。免疫
の方法として、免疫される動物を予め、免疫抑制状態に
しておく方法も、免疫による抗体産生細胞の活性化に効
果がある方法として用いられる。その場合にシクロホス
ファミド、アザチオプリン、シクロスポリン、FK-506な
どの免疫抑制剤が用いられうる。免疫した動物の脾臓を
摘出する前に、部分採血を行い、血中の抗体価の上昇を
確認することが望ましい。 3.抗体価の測定系の設定 免疫した動物の血中抗体価、あるいは後記の抗体産生細
胞の培養上清中の抗体価を測定する方法を確立する必要
がある。抗体検出の方法としてRIA、EIA、Elisa、FIAな
どの方法が一般によく使われており、本発明においても
特にどの方法を用いるという限定はしないが、Elisaが
簡便である。12〜96穴のプラスチックプレートの各ウエ
ルにNuc抗原を添加して室温で放置し、固相化する。仔
牛血清アルブミンまたはウシ胎児血清あるいはスキムミ
ルクなどを用いて、抗原非着部位をブロックする。つい
でリン酸緩衝生理食塩水(以下PBSと略記する)で希釈
した抗血清あるいはハイブリドーマ培養上清などをプラ
スチックプレート上の固相体に添加する。次にPBSで希
釈した市販の酵素あるいは蛍光あるいはビオチン標識抗
マウス免疫グロブリン溶液を添加し、ついでElisaにお
いては、基質を加えて発色させ、抗Nuc抗体の存在量を
分光学的に測定することができる。 4.細胞融合 上記脾臓細胞と形質細胞腫株との細胞融合は、たとえば
摘出したマウスの脾臓細胞を、ヒポキサンチン−グアニ
ン−ホスホリボシルトランスフェラーゼ欠損(HGPRT-
や、チミジンキナーゼ欠損(TK-)の様なマーカーを持
った同種または異種の、好ましくは同種の形質細胞腫株
との間で融合させる。細胞腫株としてはミエローマが好
ましく、マウスミエローマとしてPAI(BALB/cミエロー
マ、IgE非分泌型)、MOPC-21ライン由来のP3-X63/Ag8、
p3-X63/Ag8.653、Sp2/0-Ag14、p3-NS1/1Ag4.1、NSO/uな
ど、またラットミエローマとしてY3-AG1.2.3.、YB2/3.0
AG20、IR983F、210.RCY3Ag1.2.3.など、またヒトミエロ
ーマとしてU-266-AR1、GM15006TG-A12などがあげられ
る。細胞融合はたとえばケラーおよびミルシュタインら
の方法(Nature, 256, 495(1975))に準じて行うことが
できる。107〜108個のミエローマ細胞と脾臓細胞とを混
合比1:1〜1:10で、たとえば約1:5の割合で、ME
M、RPMI-1640培地、あるいはRPMI-1640培地とジメチル
スルホキサイド(DMSO)の混合溶液等の培地中で、融合
促進剤の存在下、30〜37℃水浴中で1〜10分間混合する
ことにより細胞融合を行う。融合促進剤としてセンダイ
ウイルス、平均分子量1000〜6000のポリエチレングリコ
ール(PEG)、ポリビニールアルコールなどを用いるこ
とができる。PEGは濃度が約10〜80%、好ましくは30〜5
0%で、約0.5〜30分、好ましくは約3〜15分間処理する
ことにより、効率良く細胞融合が達成される。融合促進
剤のかわりに電気刺激等の方法も用いられる。 5.ハイブリドーマの選択、クローニング 融合細胞は、10〜20%ウシ胎児血清含有RPMI-1640培地
などで希釈し、マイクロタイタープレートに1×105〜1
×106個/ウエルの濃度でまき、ヒポキサンチン−アミ
ノプテリン−チミジン培地(HAT培地)等を用いて、選
択的に増殖させることができる。10〜14日目頃からヒポ
キサンチン−チミジン(HT)培地に交換し、更に培養を
継続する。培養7〜10日目頃から生育してくる細胞は、
すべてハイブリドーマである。増殖してきた細胞の培養
上清につき、目的とする抗体産生があるか否かをスクリ
ーニングする。ハイブリドーマのスクリーニングは、常
法によればよく、特に限定はされない。たとえばハイブ
リドーマの生育したウエルの上清の一部を採取し、目的
とする抗Nuc抗体と標識したNucとをインキュベートする
か、Nucを固相化し、目的とする抗Nuc抗体とを結合させ
た後、標識した第2抗体を加えてインキュベートし、そ
の結合能を3.で示したElisaやRIA、FIAなどにより測
定することにより、抗Nuc抗体産生ハイブリドーマを得
ることができる。この際、各ウエル中には2種以上のハ
イブリドーマが生育している可能性があり、そのためピ
ックアップ法または限界希釈法などによりクローニング
を行い、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを取得
できる。 6.モノクローナル抗体の採取 目的とする抗体を産生するハイブリドーマを、約0.1〜4
0%、好ましくは10〜20%のウシ胎児血清、仔牛血清な
どの血清を含むMEM、RPMI-1640培地などの適当な培養液
中で、あるいは無血清培地中で約2〜14日間、好ましく
は3〜7日間、培養し、その培養液から、抗体を得ること
ができる。また大量の抗体を得るためにはミエローマ細
胞の由来の哺乳動物と同種の動物にプリスタン(2、6、
10、14−テトラメチルペンタデカン)などの鉱物油を腹
腔内投与し、その後ハイブリドーマを1×104〜107個、
好ましくは1〜5×106個を腹腔内に投与し、ハイブリド
ーマを大量に増殖させ、約6〜25日後、好ましくは8〜18
日後に腹水または血清を採取する。得られた腹水または
血清から抗Nuc抗体を精製するには、塩析、クロマトグ
ラフィーなどの通常の分画方法を用いて実施できる。た
とえば硫安分画、DEAE-セルロースイオン交換カラムク
ロマトグラフィー、プロテインAやプロテインGを用いた
アフィニティーカラムクロマトグラフィー等により、容
易にモノクローナル抗体を免疫グロブリンとして単離す
ることができる。またモノクローナル抗体は、その使用
の目的によって、ハイブリドーマ培養上清そのものの形
で提供することもできる。
【0012】このようにして得られた各モノクローナル
抗体につき抗原特異性を調べることが必要で、ヒトNuc
とマウスNucにつき相互に交差反応性を検討した。rhNuc
の他、rhNucの一部アミノ酸の欠損したタンパク質、rmN
ucなどを対照として用いたが、rmNucとは全く反応しな
いモノクローナル抗体を取得していることが明らかにさ
れた。
【0013】本発明のモノクローナル抗体はNucに対し
特異的に結合することから、Nucの測定用試薬として有
用である。また本抗体は生体臓器、組織、細胞、血液中
のNucあるいはNucとエピトープを共通とする他の類似抗
原、Nucの断片ペプチドなどの存在、分布を明らかにす
る有用な試薬であり、その存在量を測定する試薬・診断
薬として価値があるものである。生体臓器、組織、細
胞、血液中のNucの検出ならびに測定は、EIA、RIA、FI
A、ウエスタンブロット法などによる定性、定量に基づ
き実施できる。たとえばヒト腫瘍組織の凍結標本、ホル
マリン等固定標本を、本発明の抗Nucモノクローナル抗
体を用い、免疫組織化学法により染色したところ、各種
の癌、肉腫などがよく染色され、Nucの発癌過程、細胞
増殖、細胞分化における関与が推察された。この知見を
もとに担癌動物に放射線同位元素で標識した本抗体を投
与すると、癌組織がよくイメージングされ、また担癌動
物に本抗体を反復投与すると、癌組織が縮小していっ
た。よって本発明のモノクローナル抗体を用いて、上記
の各種の癌等の治療も可能である。またNucは自己免疫
疾患発症の根幹にかかわることから、本発明の抗Nucモ
ノクローナル抗体は各種の免疫疾患、内分泌疾患、神経
疾患など様々な疾患の診断薬・治療薬として有用であ
る。
【0014】本発明のモノクローナル抗体は、Nucの精
製にも用いることができる。本抗体をアガロース、セル
ロース、ポリアクリルアミドゲルビーズ、たとえばアフ
ィゲル-10(バイオラド社)、ヤトロビーズなどの担体
に常法に従ってカップリングさせた後、カラムにつめ、
Nucを含有する細胞抽出液、細胞培養液などをこの抗体
アフィニティーカラムにかけ、吸着させた後、洗浄し、
その後適当な溶媒、緩衝液で溶出させることにより、Nu
cを効率良く精製できる。
【0015】
【実施例】以下に実施例、実験例をもって本発明をより
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0016】[参考例1] ヒトヌクレオバインディンの調製 本発明者らがビオケミカ ビオフィジカ リサーチ コ
ミュニケーション(Biochem. Biophys. Res. Commun.)第
187巻、375-380頁、1992年に報告した方法により、大腸
菌を用いて調製した。
【0017】[実施例1]抗ヒトヌクレオバインディン
モノクローナル抗体の製造の全過程を続けて示す。 1)ヒトレコンビナントヌクレオバインディン(rhNuc)1
0μgを、等量の完全フロイントアジュバントと混合して
乳濁化させ、BALB/cマウス足蹠皮下に注射した。 2)rhNucを等量の不完全フロイントアジュバントと混合
して乳濁化させ、腹腔内に2週間隔で2回追加免疫した。
3)最終免疫の3日後に脾臓を摘出し、脾細胞をSFWM(2mM
L-グルタミン、100mMペニシリン-ストレプトマイシ
ン、1mMピルビン酸ナトリウムを含むダルベコ改変イー
グル培地)に浮遊させた。4)遠心して上清を除き、沈澱
した細胞にTAC(17mMトリス、67mM塩化アンモニウム、p
H7.2)も加えて赤血球を溶血除去した。5)遠心し、沈澱
したリンパ球をSFWMに浮遊させた。6)マウス形質細胞腫
株Sp2/0-Ag14をSFWMに浮遊させ5)の脾リンパ球と混合し
た。Sp2/0-Ag14と脾リンパ球との比率は1:2とした。
7)遠心し、上清を除去し、44.4%ポリエチレングリコー
ル0.5mlを加えて細胞を融合させた。8)60秒後にSFWM7ml
をゆっくり加えて遠心した。9)PFRM(2mM L−グルタミ
ン、5mMペニシリン-ストレプトマイシン、1mMピルビン
酸ナトリウム、10mMHEPES、25μg/mlゲンタマイシン、1
5%ウシ胎児血清を含むダルベコ改変イーグル培地)に
て洗浄した。10)PFRM中に浮遊させ、5%CO2存在下、37
℃の培養器中で24時間培養した。11)培地をHAT(2mM L-
グルタミン、125mMペニシリン-ストレプトマイシン、1m
Mピルビン酸ナトリウム、非必須アミノ酸(シグマ社
製)、10mM HEPES、1×10-4Mヒポキサンチン、4×10-7M
アミノプテリン、1.6×10-5Mチミジン、15%ウシ胎児血
清を含むダルベコ改変イーグル培地)に変え、96穴平底
培養プレート(コースター社製)でSp2/0-Ag14が105
/ウエルとなるように培養した。12)融合細胞のコロニ
ーが増殖したところで、抗Nuc抗体が分泌されているか
否か検査するために、上清を採取した。13)イムロン1
(Immulon1R、ダイナテック社製)プレートに、抗原と
してrhNucを1μg/mlに50mM炭酸緩衝液、pH9.6に溶解し
たものを50μl/ウエル添加して4℃に一晩静置すること
により吸着させた。14)TBS(25mMトリス、140mM塩化ナ
トリウム、pH7.4)にて3回洗浄し、1%仔ウシ血清アル
ブミン含有TBS、140μl/ウエルを1時間反応させること
によって、抗原非付着部位をブロッキングした。15)TBS
にて3回洗浄した後、細胞の培養上清50μlを加えて、室
温にて1時間反応させた。16)TBSにて4回洗浄した後、2
次抗体としてアルカリホスファターゼ標識抗マウスIgG
(シグマ社製)を、0.1%仔ウシ血清アルブミン含有TBS
にて1000倍に希釈したものを、50μl/ウエル加え、室
温にて1時間反応させた。17)TBSにて3回洗浄した後、基
質としてパラニトロフェノールリン酸を1mg/mlに、2mM
のマグネシウムイオンを含む50mM炭酸緩衝液、pH9.6に
溶解したものを100μl/ウエル加え、室温にて1時間反
応させた。18)呈色の度合いをオートリーダーにて測定
し、陽性の融合細胞を識別し、培養フラスコに移して増
殖させた。19)細胞を徐々に順化させながら、HT培地(H
AT培地からアミノプテリンを除いたもの)、さらにHy-P
ass培地(2mM L-グルタミン、50mMペニシリン-ストレプ
トマイシン、非必須アミノ酸(シグマ社製)、100μg/m
lゲンタマイシン、10%ウシ胎児血清を含むダルベコ改
変イーグル培地)に変えた。20)限外希釈法により、モ
ノクローナリティーを確立した。すなわち、平均0.5個
/ウエルとなるように希釈した細胞を、96穴平底培養プ
レート上で培養し、増殖したコロニーの100%が抗Nuc抗
体陽性となるまで限外希釈法を繰り返した。21)このよ
うにして得られたIgG型抗hNucモノクローナル抗体H-1D8
およびH-2B5は、図1に示す如く、rhNucと濃度依存的に
反応したが、rmNucとは反応せず、当該抗原に特異的な
抗体であることが確認された。22)各抗体の免疫グロブ
リンクラスを測定したところ、H-1D8はIgG1(κ)、H-2
B5はIgG2b(λ)であった。
【0018】[参考例2] マウスヌクレオバインディンの調製 参考例1と同様に大腸菌を用いて調製した。
【0019】[実施例2] 抗マウスヌクレオバインディンモノクローナル抗体の製
造 実施例1と全く同じ操作を行い、IgG型抗mNucモノクロ
ーナル抗体M-5A3(IgG1、κ)およびM-6F7(IgG1、
κ)、またIgM型抗mNucモノクローナル抗体M-4E1(Ig
M、κ)、M-3F3(IgM、κ)、M-6C7(IgM、κ)およびM
-2B8(IgM、κ)を得た。各抗体の免疫グロブリンクラ
スは( )内に示した。
【0020】ハイブリドーマH-2B5、H-1D8は日本国通商
産業省 工業技術院 生命工学工業技術研究所 特許微
生物寄託センターに寄託されそれぞれFERM P-13808およ
びFERM P-13809の受託番号を付された。
【0021】
【発明の効果】本発明の抗Nucモノクローナル抗体は基
礎医学的研究にもまた臨床医学的応用にも有用な抗体で
ある。Nucの生体内での存在、分布、役割、細胞周期と
の関連、また細胞の増殖、分化、がん化におけるNucの
消長を明らかにするのに本抗体は役立つ。リウマチ、SL
Eなどの各種自己免疫疾患を含む広く免疫疾患、癌、神
経疾患、内分泌疾患、先天的代謝異常疾患ほか各種の疾
病における血清診断、組織化学的診断等の診断、さらに
はこれら疾患の治療に本抗体は適応しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抗ヒトレコンビナントヌクレオバインディンモ
ノクローナル抗体がマウスレコンビナントヌクレオバイ
ンディンと全く反応しないことを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 9161−4B // A61K 39/395 AAA ABB N AEE (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 窪田 哲朗 東京都新宿区西落合一丁目23番10号の103 (72)発明者 金井 芳之 東京都杉並区和田一丁目13番19号の103 (72)発明者 三浦 惠二 愛知県名古屋市緑区太子一丁目141 (72)発明者 黒沢 良和 愛知県名古屋市名東区扇町1−39 (72)発明者 粟屋 昭 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4978

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウスヌクレオバインディンを特異的に
    認識するモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 マウスヌクレオバインディンにて免疫さ
    れた動物のB細胞と、形質細胞腫株との融合細胞株の産
    生する、マウスヌクレオバインディンと特異的に反応す
    る請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のモノクローナル抗体を産
    生するハイブリドーマ。
  4. 【請求項4】 ヒトヌクレオバインディンを特異的に認
    識するモノクローナル抗体。
  5. 【請求項5】 ヒトヌクレオバインディンにて免疫され
    た動物のB細胞と、形質細胞腫株との融合細胞株の産生
    する、ヒトヌクレオバインディンと特異的に反応する請
    求項4記載のモノクローナル抗体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のモノクローナル抗体を産
    生するハイブリドーマ。
JP5209610A 1993-08-24 1993-08-24 モノクローナル抗体 Pending JPH0762000A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63316770A (ja) * 1987-06-12 1988-12-26 ローヌ―プーラン・アグリカルチヤー・リミテツド N−フェニルピラゾール誘導体

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JPS63316770A (ja) * 1987-06-12 1988-12-26 ローヌ―プーラン・アグリカルチヤー・リミテツド N−フェニルピラゾール誘導体

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