JPH0765732A - マグネトロン陽極体 - Google Patents
マグネトロン陽極体Info
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- JPH0765732A JPH0765732A JP21067093A JP21067093A JPH0765732A JP H0765732 A JPH0765732 A JP H0765732A JP 21067093 A JP21067093 A JP 21067093A JP 21067093 A JP21067093 A JP 21067093A JP H0765732 A JPH0765732 A JP H0765732A
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Landscapes
- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 マグネトロン陽極体が、高出力化による高温
動作にも対応しうるように、ストラップリングの耐久性
を向上して信頼性を維持すると共に、コストを低く抑え
る。 【構成】 陽極円筒1の内周面に放射状にベイン2が配
置され、ベイン2の軸方向端部にベイン2を1枚おきに
接続する小径ストラップリング3と大径ストラップリン
グ4が連結され、少なくとも小径ストラップリング3は
銀と無酸素銅の合金で形成される。
動作にも対応しうるように、ストラップリングの耐久性
を向上して信頼性を維持すると共に、コストを低く抑え
る。 【構成】 陽極円筒1の内周面に放射状にベイン2が配
置され、ベイン2の軸方向端部にベイン2を1枚おきに
接続する小径ストラップリング3と大径ストラップリン
グ4が連結され、少なくとも小径ストラップリング3は
銀と無酸素銅の合金で形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグネトロン陽極体に関
する。さらに詳しくは、マグネトロンの高出力化に対し
てもストラップリングが熱により破損することがないマ
グネトロンの陽極体に関する。
する。さらに詳しくは、マグネトロンの高出力化に対し
てもストラップリングが熱により破損することがないマ
グネトロンの陽極体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子レンジなどに用いられるマグ
ネトロン陽極体は図1に示されるような構造になってい
る。
ネトロン陽極体は図1に示されるような構造になってい
る。
【0003】すなわち、図1において(a)は平面説明
図であり、(b)は(a)のA−A線断面図で、陽極体
は陽極円筒1と、その内周面に放射状に配列された偶数
枚のベイン2と、該ベイン2を1枚おきに連結した小径
ストラップリング3および大径ストラップリング4とか
ら構成されている。ストラップリング3、4はベイン2
の軸方向の一端側のみに設けられるばあいもあるし、図
1に示すようにベイン2の軸方向両端部に設けられるば
あいもあるが、ストラップリングは大小2個のストラッ
プリングでそれぞれ別々のベインを接続するのが一般的
である。この構造で、2枚のベイン2と陽極円筒1の周
壁とで囲まれた小空洞5を偶数個形成し、その全体によ
りマグネトロンの共振空洞を形成している。マグネトロ
ンは通常πモードで発振させるため、各小空洞5はπラ
ジアンずつ位相をずらして発振させている。そのため、
マグネトロンの発振を安定させるため、1つおきのベイ
ンを小径および大径のストラップリング3、4で同電位
になるよう連結している。
図であり、(b)は(a)のA−A線断面図で、陽極体
は陽極円筒1と、その内周面に放射状に配列された偶数
枚のベイン2と、該ベイン2を1枚おきに連結した小径
ストラップリング3および大径ストラップリング4とか
ら構成されている。ストラップリング3、4はベイン2
の軸方向の一端側のみに設けられるばあいもあるし、図
1に示すようにベイン2の軸方向両端部に設けられるば
あいもあるが、ストラップリングは大小2個のストラッ
プリングでそれぞれ別々のベインを接続するのが一般的
である。この構造で、2枚のベイン2と陽極円筒1の周
壁とで囲まれた小空洞5を偶数個形成し、その全体によ
りマグネトロンの共振空洞を形成している。マグネトロ
ンは通常πモードで発振させるため、各小空洞5はπラ
ジアンずつ位相をずらして発振させている。そのため、
マグネトロンの発振を安定させるため、1つおきのベイ
ンを小径および大径のストラップリング3、4で同電位
になるよう連結している。
【0004】陽極円筒1の両開口端部には、一対の磁極
片(図示せず)が配設され、陽極円筒1の中心軸上で、
ベイン2の先端2a部対向部分に配設される陰極(図示
せず)とベイン2とのあいだの作用空間に印加される高
電圧とあわせて直交静電磁界を形成すべく図示してない
磁石により磁場が形成されている。
片(図示せず)が配設され、陽極円筒1の中心軸上で、
ベイン2の先端2a部対向部分に配設される陰極(図示
せず)とベイン2とのあいだの作用空間に印加される高
電圧とあわせて直交静電磁界を形成すべく図示してない
磁石により磁場が形成されている。
【0005】このような構造のマグネトロンの陽極体を
構成する素材としては、熱伝導や電気伝導が良好で、し
かもガス放出の少ない無酸素銅が一般に使用されてい
る。ところが陽極体の中で陰極に近いベイン2の先端2
a部およびベイン2の先端部に設けられたストラップリ
ング3、4は高温になり易く、ストラップリングはとく
に細いリングであるため、無酸素銅で製造されたストラ
ップリング3、4は高い熱応力の繰返しに対し折れや曲
がりなどの変形をおこし易く最終的には破断に至る。各
小空洞はストラップリング間の容量(C)やストラップ
リングとベインとのあいだの容量(C)、ベインのイン
ダクタンス(L)などにより共振周波数が定められてい
るため、ストラップリングが破断したり、変形したりす
ると共振周波数が変わり、ひいては発振周波数が変動す
る。またストラップリングが切断すると前述の同電位の
ベインを連結して発振を安定させるというストラップリ
ングの目的が達せられずマグネトロン特性が低下する。
構成する素材としては、熱伝導や電気伝導が良好で、し
かもガス放出の少ない無酸素銅が一般に使用されてい
る。ところが陽極体の中で陰極に近いベイン2の先端2
a部およびベイン2の先端部に設けられたストラップリ
ング3、4は高温になり易く、ストラップリングはとく
に細いリングであるため、無酸素銅で製造されたストラ
ップリング3、4は高い熱応力の繰返しに対し折れや曲
がりなどの変形をおこし易く最終的には破断に至る。各
小空洞はストラップリング間の容量(C)やストラップ
リングとベインとのあいだの容量(C)、ベインのイン
ダクタンス(L)などにより共振周波数が定められてい
るため、ストラップリングが破断したり、変形したりす
ると共振周波数が変わり、ひいては発振周波数が変動す
る。またストラップリングが切断すると前述の同電位の
ベインを連結して発振を安定させるというストラップリ
ングの目的が達せられずマグネトロン特性が低下する。
【0006】一方、近年の電子レンジの調理能力向上の
傾向として、出力が従来の500 〜600 W程度から700
W、さらには1000Wの出力にする動きもあり、そのよう
な高出力化に伴い、高温に耐えうるマグネトロン素材の
研究がすすめられている。
傾向として、出力が従来の500 〜600 W程度から700
W、さらには1000Wの出力にする動きもあり、そのよう
な高出力化に伴い、高温に耐えうるマグネトロン素材の
研究がすすめられている。
【0007】そのような素材としてたとえば特開平4−
121932号公報に記載されているように、ジルコニ
ウムを添加し、機械的強度を向上させた析出硬化型金属
をストラップリングなどに使用することが提案されてい
る。
121932号公報に記載されているように、ジルコニ
ウムを添加し、機械的強度を向上させた析出硬化型金属
をストラップリングなどに使用することが提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のジルコ
ニウム入り無酸素銅は高価であり、導電率の点でも劣っ
ている。また、ストラップリングはベインにロウ材など
でロウ接されるが、ジルコニウム入り無酸素銅はこのロ
ウ接用材料である銀ロウに対するぬれ性が劣り、ロウづ
け作業の効率や信頼性を低下させるという問題がある。
ニウム入り無酸素銅は高価であり、導電率の点でも劣っ
ている。また、ストラップリングはベインにロウ材など
でロウ接されるが、ジルコニウム入り無酸素銅はこのロ
ウ接用材料である銀ロウに対するぬれ性が劣り、ロウづ
け作業の効率や信頼性を低下させるという問題がある。
【0009】本発明は、少なくとも高温になり易い小径
ストラップリングに高価で電気特性の低下するジルコニ
ウム入り無酸素銅を使用せず、銀入りの無酸素銅を使用
することにより、導電率を高め、ロウ接材料である銀ロ
ウに対するぬれ性も良くし、かつ、機械的強度を保持し
て、電子レンジなどの高出力化、高温化に対応できる信
頼性の高いマグネトロン陽極体を提供することを目的と
する。
ストラップリングに高価で電気特性の低下するジルコニ
ウム入り無酸素銅を使用せず、銀入りの無酸素銅を使用
することにより、導電率を高め、ロウ接材料である銀ロ
ウに対するぬれ性も良くし、かつ、機械的強度を保持し
て、電子レンジなどの高出力化、高温化に対応できる信
頼性の高いマグネトロン陽極体を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるマグネトロ
ン陽極体は、陽極円筒と、該陽極円筒の内周面に放射状
に配設された複数枚のベインと、該ベインを1枚おきに
電気的に接続する大径ストラップリングおよび小径スト
ラップリングとからなるマグネトロン陽極体であって、
前記小径ストラップリングが銀と無酸素銅の合金からな
ることを特徴とするものである。
ン陽極体は、陽極円筒と、該陽極円筒の内周面に放射状
に配設された複数枚のベインと、該ベインを1枚おきに
電気的に接続する大径ストラップリングおよび小径スト
ラップリングとからなるマグネトロン陽極体であって、
前記小径ストラップリングが銀と無酸素銅の合金からな
ることを特徴とするものである。
【0011】前記銀と無酸素銅の合金は銀が0.025 〜0.
3 重量%含まれる合金であることが好ましい。
3 重量%含まれる合金であることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明によれば少なくとも内側の小径ストラッ
プリングが銀と無酸素銅の合金で形成されているため、
小径ストラップリングの温度が高温になっても充分に機
械的強度をうることができる。しかも導電率を高く維持
することができるため、電気特性を損うこともない。
プリングが銀と無酸素銅の合金で形成されているため、
小径ストラップリングの温度が高温になっても充分に機
械的強度をうることができる。しかも導電率を高く維持
することができるため、電気特性を損うこともない。
【0013】すなわち、銀と無酸素銅との合金は無酸素
銅に比べて機械的強度が高く、ストラップリングの破
断、変形を起しにくく、導電率は100 %IACS(イン
タナショナル アニールド カッパ スタンダード、In
ternational Annealed CopperStandard、体積固有抵抗1
7.24 nΩ・mの国際標準軟銅線の導電率を100 %とす
る)で、無酸素銅の102 %IACSとほぼ同程度であ
り、また、ロウ材の銀に対するぬれ性も無酸素銅に対す
るぬれ性と殆ど差がないため、少ないロウ材で接着力も
強い。その結果、高特性で信頼性を高く維持することが
できる。
銅に比べて機械的強度が高く、ストラップリングの破
断、変形を起しにくく、導電率は100 %IACS(イン
タナショナル アニールド カッパ スタンダード、In
ternational Annealed CopperStandard、体積固有抵抗1
7.24 nΩ・mの国際標準軟銅線の導電率を100 %とす
る)で、無酸素銅の102 %IACSとほぼ同程度であ
り、また、ロウ材の銀に対するぬれ性も無酸素銅に対す
るぬれ性と殆ど差がないため、少ないロウ材で接着力も
強い。その結果、高特性で信頼性を高く維持することが
できる。
【0014】
【実施例】つぎに、図面に基づき本発明について詳細に
説明する。
説明する。
【0015】本実施例のマグネトロン陽極体は、構造と
しては図1に示した構造と同様に、陽極円筒1の内周面
に放射状に複数枚のベイン2がその根元でロウづけされ
ており、また、ベイン2を1枚おきに連結する小径スト
ラップリング3および大径ストラップリング4がベイン
2に設けられたストラップリング用溝内にロウづけされ
ている。
しては図1に示した構造と同様に、陽極円筒1の内周面
に放射状に複数枚のベイン2がその根元でロウづけされ
ており、また、ベイン2を1枚おきに連結する小径スト
ラップリング3および大径ストラップリング4がベイン
2に設けられたストラップリング用溝内にロウづけされ
ている。
【0016】この構造で、ストラップリング3、4は1
枚おきの電位の等しいベイン2を連結してπモード発振
を安定させるもので、電位の高いところで連結するのが
効果的であり、小径ストラップリング3はベイン2の先
端に近い方が望ましい。しかしベイン2の先端にストラ
ップリング3、4を配置するための凹溝6(通常はベイ
ンを金型で打抜き成形する際に同時に形成される)を形
成する加工上の問題から、通常は先端からの距離Mが2
〜4mm程度に形成され、本実施例においても2.8 mm程度
で形成されている。前述のようにベイン2の先端部で囲
まれた陽極筒の中心部には陰極が配置され、1700℃程度
になっているため、その輻射熱および陰極からの電子の
ボンバードによりベイン先端部が非常に高温(たとえば
400 〜500 ℃程度)になり、一部の熱はベイン2を陽極
円筒1の方に伝導し、陽極円筒1の外周壁から外部に放
出されるが、熱勾配は大きく、マグネトロンのON、O
FFに伴う熱応力によりストラップリングの破断が生じ
易い。
枚おきの電位の等しいベイン2を連結してπモード発振
を安定させるもので、電位の高いところで連結するのが
効果的であり、小径ストラップリング3はベイン2の先
端に近い方が望ましい。しかしベイン2の先端にストラ
ップリング3、4を配置するための凹溝6(通常はベイ
ンを金型で打抜き成形する際に同時に形成される)を形
成する加工上の問題から、通常は先端からの距離Mが2
〜4mm程度に形成され、本実施例においても2.8 mm程度
で形成されている。前述のようにベイン2の先端部で囲
まれた陽極筒の中心部には陰極が配置され、1700℃程度
になっているため、その輻射熱および陰極からの電子の
ボンバードによりベイン先端部が非常に高温(たとえば
400 〜500 ℃程度)になり、一部の熱はベイン2を陽極
円筒1の方に伝導し、陽極円筒1の外周壁から外部に放
出されるが、熱勾配は大きく、マグネトロンのON、O
FFに伴う熱応力によりストラップリングの破断が生じ
易い。
【0017】本発明者らは、ストラップリングの破断、
変形を抑制するため鋭意検討を重ねた結果、とくに温度
が高くなり易い小径ストラップリング3の材料に銀と無
酸素銅との合金を使用することにより、ストラップリン
グの強度が向上し破断や変形を抑制できると共に、導電
率も高く維持することができ、ストラップリングの機能
も充分に発揮し、高特性のマグネトロンがえられること
を見出した。
変形を抑制するため鋭意検討を重ねた結果、とくに温度
が高くなり易い小径ストラップリング3の材料に銀と無
酸素銅との合金を使用することにより、ストラップリン
グの強度が向上し破断や変形を抑制できると共に、導電
率も高く維持することができ、ストラップリングの機能
も充分に発揮し、高特性のマグネトロンがえられること
を見出した。
【0018】本発明者らは、さらに銀と無酸素銅との合
金の銀の含有率の適切な範囲について鋭意検討を重ねた
結果、銀の含有率が多くなる程高強度の性質を有し、強
度が向上して好ましいが、余り多くなると導電率が低く
なり好ましくなく、銀の含有量が0.025 〜0.3 重量%の
範囲であれば好適であることを見出した。すなわち本発
明者らは、小径ストラップリング3として銀の含有量を
種々変えた銀と無酸素銅の合金を使用してマグネトロン
を製作し、発振周波数のずれが10MHzに達する時間を
調べることにより機械的強度を調べた。この方法を採用
した理由は、マグネトロンではストラップリングが大き
く変動したり、破損したりすると発振周波数が10MHz
〜数十MHz変動することが知られている。そのため、
たとえば10MHzの発振周波数のずれが生じる時間が早
い程、ストラップリングの変形が生じ易いことを示して
いる。ベインが10枚で発振周波数が2450MHz、出力が
1200Wのマグネトロンで小径ストラップリングの銀の含
有量を変えて発振周波数が10MHzずれるときの時間を
調べた結果を図2に示す。このときのマグネトロンの動
作条件は、マグネトロンを電子レンジに装着し、無負荷
に近い状態(マイクロ波が吸収されないため大きな反射
電力がマグネトロンに戻り、ベイン先端の温度も上昇し
易い)で2分間ON、1分間OFFのヒートショックを
与える条件である(小径ストラップリング3の推定温度
370 ℃で一定)。図2から明らかなように、銀の含有量
が0.025 重量%以上になると急激に小径ストラップリン
グの強度が向上する。また銀の含有量が0.3 %を超える
と導電率が低くなるため、製作はしなかった。その結
果、0.025 〜0.3 重量%の範囲では機械的強度は向上
し、電気的特性でも劣化は生じなかった。
金の銀の含有率の適切な範囲について鋭意検討を重ねた
結果、銀の含有率が多くなる程高強度の性質を有し、強
度が向上して好ましいが、余り多くなると導電率が低く
なり好ましくなく、銀の含有量が0.025 〜0.3 重量%の
範囲であれば好適であることを見出した。すなわち本発
明者らは、小径ストラップリング3として銀の含有量を
種々変えた銀と無酸素銅の合金を使用してマグネトロン
を製作し、発振周波数のずれが10MHzに達する時間を
調べることにより機械的強度を調べた。この方法を採用
した理由は、マグネトロンではストラップリングが大き
く変動したり、破損したりすると発振周波数が10MHz
〜数十MHz変動することが知られている。そのため、
たとえば10MHzの発振周波数のずれが生じる時間が早
い程、ストラップリングの変形が生じ易いことを示して
いる。ベインが10枚で発振周波数が2450MHz、出力が
1200Wのマグネトロンで小径ストラップリングの銀の含
有量を変えて発振周波数が10MHzずれるときの時間を
調べた結果を図2に示す。このときのマグネトロンの動
作条件は、マグネトロンを電子レンジに装着し、無負荷
に近い状態(マイクロ波が吸収されないため大きな反射
電力がマグネトロンに戻り、ベイン先端の温度も上昇し
易い)で2分間ON、1分間OFFのヒートショックを
与える条件である(小径ストラップリング3の推定温度
370 ℃で一定)。図2から明らかなように、銀の含有量
が0.025 重量%以上になると急激に小径ストラップリン
グの強度が向上する。また銀の含有量が0.3 %を超える
と導電率が低くなるため、製作はしなかった。その結
果、0.025 〜0.3 重量%の範囲では機械的強度は向上
し、電気的特性でも劣化は生じなかった。
【0019】一方、出力が大きくなるに従ってベイン2
の先端、すなわち小径ストラップリング3の温度も上昇
するが、その小径ストラップリング3の温度と発振周波
数が10MHzずれるまでの時間との関係を調べ、その結
果を図3のAに示す。この小径ストラップリング3の温
度は、ベイン2の軸心側と陽極円筒1側とのあいだに一
定の熱勾配を有するとの前提のもとに、陽極円筒1の温
度を測定して小径ストラップリング3の温度を推定(陽
極円筒1よりたとえば170 ℃程度高い)し、ブロアで陽
極円筒1の温度を変化させることにより、小径ストラッ
プリング3の推定温度を変化させた。なお図3では小径
ストラップリングも無酸素銅のままの従来例Bを対比さ
せて示した。図3から明らかなように、従来例に比して
1.4 倍程度に向上した。
の先端、すなわち小径ストラップリング3の温度も上昇
するが、その小径ストラップリング3の温度と発振周波
数が10MHzずれるまでの時間との関係を調べ、その結
果を図3のAに示す。この小径ストラップリング3の温
度は、ベイン2の軸心側と陽極円筒1側とのあいだに一
定の熱勾配を有するとの前提のもとに、陽極円筒1の温
度を測定して小径ストラップリング3の温度を推定(陽
極円筒1よりたとえば170 ℃程度高い)し、ブロアで陽
極円筒1の温度を変化させることにより、小径ストラッ
プリング3の推定温度を変化させた。なお図3では小径
ストラップリングも無酸素銅のままの従来例Bを対比さ
せて示した。図3から明らかなように、従来例に比して
1.4 倍程度に向上した。
【0020】さらにベインの数が8枚で、発振周波数が
2450MHzのマグネトロンについても同様に1200Wにつ
いて発振周波数が10MHzずれるときの時間の変化を調
べたが同様の結果がえられた。
2450MHzのマグネトロンについても同様に1200Wにつ
いて発振周波数が10MHzずれるときの時間の変化を調
べたが同様の結果がえられた。
【0021】前述の動作条件は通常の電子レンジにおけ
る動作条件より過酷な条件で行っているため、小径スト
ラップリング3の破損に至っているが、通常の動作では
銀と無酸素銅の合金からなる小径ストラップリング3が
破損することはない。
る動作条件より過酷な条件で行っているため、小径スト
ラップリング3の破損に至っているが、通常の動作では
銀と無酸素銅の合金からなる小径ストラップリング3が
破損することはない。
【0022】なお、前述の説明では小径ストラップリン
グ3のみを銀と無酸素銅の合金で行ったが、大径ストラ
ップリング4やベイン2も銀の含有量が0.025 〜0.3 重
量%の銀と無酸素銅の合金を使用することもでき、この
ばあい一層信頼性が高いマグネトロン陽極体がえられ
る。
グ3のみを銀と無酸素銅の合金で行ったが、大径ストラ
ップリング4やベイン2も銀の含有量が0.025 〜0.3 重
量%の銀と無酸素銅の合金を使用することもでき、この
ばあい一層信頼性が高いマグネトロン陽極体がえられ
る。
【0023】以上説明したように、少なくとも小径スト
ラップリング3を銀と無酸素銅の合金で形成することに
より、ストラップリングの変動がなく、マグネトロンの
信頼性、耐久性が増し、高出力化、高温化に対応しうる
安価なマグネトロンをうることができる。
ラップリング3を銀と無酸素銅の合金で形成することに
より、ストラップリングの変動がなく、マグネトロンの
信頼性、耐久性が増し、高出力化、高温化に対応しうる
安価なマグネトロンをうることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、高出力下での動作にお
いて大径ストラップリングより先に破断をおこしやすい
小径ストラップリングを、機械的強度が優れ、かつ、導
電率の高い銀と無酸素銅の合金で形成することにより、
マグネトロンの高出力化に対しても充分な耐久度と発振
効率がえられる。その結果、安価で高出力化に対応でき
るマグネトロンがえられる。
いて大径ストラップリングより先に破断をおこしやすい
小径ストラップリングを、機械的強度が優れ、かつ、導
電率の高い銀と無酸素銅の合金で形成することにより、
マグネトロンの高出力化に対しても充分な耐久度と発振
効率がえられる。その結果、安価で高出力化に対応でき
るマグネトロンがえられる。
【図1】マグネトロン陽極体の一例で、(a)は平面説
明図、(b)は(a)のA−A線断面説明図である。
明図、(b)は(a)のA−A線断面説明図である。
【図2】小径ストラップリングに銀と無酸素銅の合金を
用い、銀の含有量を変えたときの発振周波数が10MHz
ずれるまでの時間の関係を示す図である。
用い、銀の含有量を変えたときの発振周波数が10MHz
ずれるまでの時間の関係を示す図である。
【図3】小径ストラップリングの推定温度と発振周波数
が10MHzずれるまでの時間の関係を示す図である。
が10MHzずれるまでの時間の関係を示す図である。
1 陽極円筒 2 ベイン 3 小径ストラップリング 4 大径ストラップリング
Claims (2)
- 【請求項1】 陽極円筒と、該陽極円筒の内周面に放射
状に配設された複数枚のベインと、該ベインを1枚おき
に電気的に接続する大径ストラップリングおよび小径ス
トラップリングとからなるマグネトロン陽極体であっ
て、前記ストラップリングのうち少なくとも小径ストラ
ップリングは、銀と無酸素銅の合金からなるマグネトロ
ン陽極体。 - 【請求項2】 前記銀と無酸素銅の合金は、銀が0.025
〜0.3 重量%含まれる合金である請求項1記載のマグネ
トロン陽極体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21067093A JPH0765732A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | マグネトロン陽極体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21067093A JPH0765732A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | マグネトロン陽極体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0765732A true JPH0765732A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16593174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21067093A Pending JPH0765732A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | マグネトロン陽極体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765732A (ja) |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP21067093A patent/JPH0765732A/ja active Pending
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