JPH076720B2 - 着色氷塊の製造方法 - Google Patents

着色氷塊の製造方法

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JPH076720B2
JPH076720B2 JP1231286A JP23128689A JPH076720B2 JP H076720 B2 JPH076720 B2 JP H076720B2 JP 1231286 A JP1231286 A JP 1231286A JP 23128689 A JP23128689 A JP 23128689A JP H076720 B2 JPH076720 B2 JP H076720B2
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淳也 中山
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中山エンジニヤリング株式会社
トリー食品工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、着色された氷塊を製造形成する着色氷塊の製
造方法に関する。
(従来の技術) 賞味、飲用に供される氷塊として、透明な氷塊の外に、
着色されたり、着香されたり、特別な形状に形成された
り等の様々なものが、消費者のニーズに応じて提供され
ている。特に近時は、ウイスキー、酒その他のアルコー
ル飲料、ジュース等の清涼飲料等を飲用する際、氷塊に
よって冷却し、また、ライトな舌触りとなるよう薄める
ことが多く、そのためにも、単に冷却するばかりでなく
爽快感が得られるものが好まれる。
こうしたことから、従来提供されているものの中に、着
色された氷塊のものがあり、これは飲料の冷却ばかりで
なく、色彩的感覚に富み、雰囲気を醸し出すのに有効で
あるから、特に好まれる。
ところが、従来提供されている着色された氷塊は、氷結
晶中に着色剤が混入されているものではなく、多数の細
氷が結合しているのにすぎず、単に細かな氷塊と着色剤
とが交じりあっているために透明性がないものである。
これは、氷結晶構造による性質、すなわち氷の結晶格子
内で不純物が水分子と入れ替わったり、氷の結晶格子の
隙間に異分子が入り込んだりすることが、水分子の水素
結合である極めて特徴的な分子結合をしている氷の性質
上困難なことであったからであり、また、色素と氷結晶
の分離を抑制しながら着色氷塊を製造することが困難と
されていたからでもある。そのために、透明感に優れる
着色された氷塊自体の開発は極めて困難とされていたも
のである。
こうしたことから、氷結晶構造の性質を克服すべく従来
提案されていた着色氷塊の製造方法、製造装置として、
以下の幾つかのものがある。
例えば、第1の方法として、着色された氷塊の製造に適
する特殊な安定剤を添加し、その後、蒸気を注入し、脱
気することで形成した水を使用し、これを凍結させると
する特開昭62−56753号公報のものがある。
第2の方法として、純水と飲料水とを混合して用意され
た原水中に着色料を混入し、柱状の容器内に注水し、静
水状態で冷却、氷結させるとする特開昭63−286677号公
報のものがある。
第3の方法として、粉砕された透明氷塊の間隙に純水、
着色料を注水し、氷結させるとする特開昭63−286678号
公報のものがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の製造法、製造装置によれ
ば、第1の方法にあるような安定剤の添加には、氷結可
能で無害な安定剤の開発が必要でありまた、蒸気の注
入、脱気の前処理を必要とするから面倒である。
第2、第3の方法にあるように、予め純水を用意するの
はコストアップの一因となり、更に第3の方法にあるよ
うに、粉砕された透明氷塊の事前の準備は、それが透明
である故に面倒でもある。
このように、従来の製造法、製造装置は、手間が掛かる
ばかりでなく、設備が複雑になって製造コストが嵩み、
着色氷塊の安価な提供が困難であった。
その他に、氷結晶を製氷プレートで緩慢に成長させる方
法などもあるが、それには何等かの補機を必要もしくは
製造プロセスの上での面倒な工程上の問題を有している
ものであった。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑
み、上述の如き市場及び製氷業界の要請に応じるべく創
出されたもので、簡単な製法によって透明度が高く、か
つ適宜に着色された氷を製造でき、しかも、比較的安価
な設備、低いランニングコストによって製造できる着色
氷塊の製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述した目的を達成するため、本発明にあっては、所定
量の割合の着色料を混入した製氷原水Wを耐圧容器1内
に注水し、上部には適当な空間を残した状態で、密閉し
た後、製氷原水Wには不溶である加圧気体によって耐圧
容器1内を加圧し、加圧圧縮状態のままで製氷原水Wを
氷結することを特徴とする。
また。製氷原水として、純水を使用することができる。
(作用) 本発明に係る着色氷塊の製造方法にあっては、着色料を
配合した製氷原水Wを耐圧容器1内で製氷原水Wには不
溶である加圧気体が耐圧容器1の上部空間内に充満さ
れ、その充満された加圧状態によって加圧し、そのまま
冷却するから、製氷原水W中の着色料はそのまま封じ込
められ、しかも、生成された氷塊中に気泡は認められ
ず、着色されていながら、透明度を高いものとする。
また、氷結した氷塊の内部は、加圧圧縮されたことによ
って製氷原水W中の着色料が均一に分散して封じ込めら
れ、着色状態を均一にする。
(実施例) 以下、本発明方法の実施に使用される図示の製氷装置と
ともに、本発明の一実施例を説明する。
<製氷装置> 図において示される符号1は着色料と共に製氷原水Wが
注水収容される耐圧容器である。この耐圧容器1の上部
開口は、閉塞時に内部を気密状態に保持するように、耐
圧容器1開口部との間にシール材2を介在させて蓋体3
によって閉塞され、図示を省略した冷却手段によって、
耐圧容器1自体あるいは耐圧容器1の内部が冷却される
ようになっている。
蓋体3には、耐圧容器1内部に連通する送気管4が接続
されており、図示を省略した加圧源から供給される加圧
気体が開閉弁5を経て送気管4によって耐圧容器1内に
送り込まれる。加圧気体は、生成製造された氷塊が供食
使用されることを考慮して、耐圧容器1内に注水収容さ
れる製氷原水Wには不溶性にヘリウムガス、アルゴンガ
ス等の不活性ガス、難水溶性のものである窒素ガス等で
あり、また、製氷原水Wが充分な飽和状態であれば、炭
酸ガスであってもよく、これらの加圧気体によって耐圧
容器1内に収容された製氷原 Wに対しての所定の加圧
状態とする。加圧制御は、加圧源、開閉弁5の操作によ
って調整設定されるように行なわれる。
なお、この耐圧容器1自体は、ブライン槽(図示せず)
に浸して冷却することができる。
<製氷工程> 次に、以上のように構成された製氷装置によって、製氷
する場合を説明する。
まず、第1工程として、製氷原水Wを用意するのであ
り、この製氷原水W中には、使用目的に応じた着色料、
香料、調味料等が調合混入される。
着色料は、人体に無害で、例えば食品添加物としての使
用が認められているタール色素製剤青色、タール色素製
剤紅色、タール色素製剤黄色等であり、これらを適等量
に配合し、所定の色彩が得られるようにする。
次いで、第2工程として、着色料、香料、調味料等が調
合混入された製氷原水Wを耐圧容器1内に注水し、耐圧
容器1上部開口に蓋体3を取り付け、耐圧容器1内を密
閉する。なお、耐圧容器1内への製氷原水Wの注水に際
しては、その上部には適当な空間を残した状態で蓋体3
を取り付け、耐圧容器1内部を気密に保持する。
第3工程として、耐圧容器1内に加圧源からの加圧気
体、例えばヘリウムガス等の難水溶性ガスを開閉弁5の
開放によって供給し、耐圧容器1内部を、上部空間内に
充満される加圧気体によって例えば10atm程度の加圧状
態にする。このようにして耐圧容器1内部を10atm程度
に加圧後、開閉弁5を閉鎖し、耐圧容器1内部が難水溶
性ガスによって加圧されている状態を維持する。
更に、第4工程として、加圧状態を維持したままで、ブ
ライン槽内に浸す等の冷却手段によって耐圧容器1を冷
却する。すると、調合された製氷原水Wが氷結し、前記
の着色料、香料、調味料を散在させた状態で氷結し、着
色された透明な氷塊が生成される。
このときの冷却手段により設定される冷却温度は−10℃
以下が望ましい。
なお、高圧下にある水の凍結点は、0℃以下になるた
め、着色氷の成分となる着色料及び香料の凍結点と一層
接近し、親似的なものとなり得る。また40atm中の水の
凍結点は、James Thomsonより得られた式 T=Texp{(P−P)ΔVmelt,m/ΔHmelt,m}よ
り、 −0.3131665℃となる。
第5工程として、生成後は、開閉弁5を開放して耐圧容
器1内の加圧気体を除去し、蓋体3を開放して耐圧容器
1内の氷を取り出す。
<純水の使用> しかして、製氷原水Wとして純水を使用することがで
き、純水の使用によって、製氷原水Wが氷結するときの
氷の結晶格子中に、着色料を確実に封じ込めることがで
きる。
なお、純水は溶存する気体が取り除かれたものであり、
例えば、飲料水として入て可能な天然水、水道水を煮
沸、真空ポンプによる減圧等によって水溶性の気体を取
り除き、更には、過によって不純物を除去して得られ
る水である。また、公知の手段によって一旦透明な氷塊
を形成し、その氷塊を真空ポンプで減圧して氷塊内部に
封入されている気体を取り除き、その後に溶解して得ら
れる水等である。
(発明の効果) 本発明は、以上のように、着色料が混入された製氷原水
Wを耐圧容器1内で製氷原水Wには不溶である加圧ガス
を上部空間内に充満させることによって加圧し、そのま
ま冷却して製品である氷塊とするから、特に、生成され
た氷塊中に氷塊自体を懸濁させる気泡を認めることがで
きず、また、砕氷、細氷等を使用しないから硬度に優
れ、透明度が高い着色されたものとすることができる。
しかも、氷結形成された氷塊の内部は、加圧圧縮された
ことによって製氷原水W中の着色料が均一に分散して封
じ込まれるから、着色状態に均一性がある氷塊を生成で
きる。
特に、氷の結晶格子内で不純物が結晶格子点の水分子と
入れ替わったり、氷の結晶格子の間隙に入り込んだりし
て、水分子の水素結合である極めて特徴的な分子結合を
する氷の性質を抑制することが可能である。その結果、
氷の結晶格子内の不純物と氷の結晶との分離を抑制で
き、製造された氷塊は、水に溶解した色素が呈するよう
に、氷塊中でも色素が散在し、透明感に優れた着色され
た製品となるものである。
また、製氷原水Wとしての純水の使用は、着色料以外の
不純物を混入させず、一層のクリスタルな印象を有する
着色氷塊を得ることができる。
更には、耐圧容器1自体を冷却するに際し、製氷缶をブ
ライン槽に浸して冷却、製造する氷と同様な方法で行な
うことができ、低いランニングコストを実現できる。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な方法によ
って着色された氷塊を製造でき、また、これを実施する
装置も比較的簡単で、ランニングコストも低くて済み、
しかも、製造された氷製品は透明度が高く、着色料の分
散に均一性のあるものにできる等の優れた効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明方法を実施するのに好適な製氷装置の概略
断面図である。 W…製氷原水、1…耐圧容器、2…シール材、3…蓋
体、4…送気管、5…開閉弁。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定量の割合の着色料を混入した製氷原水
    を耐圧容器内に注水し、上部には適当な空間を残した状
    態で密閉した後、製氷原水には不溶である加圧気体によ
    って耐圧容器内を加圧し、加圧圧縮状態のままで製氷原
    水を氷結することを特徴とした着色氷塊の製造方法。
  2. 【請求項2】製氷原水は純水である請求項1記載の着色
    氷塊の製造方法。
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