JPH0768387B2 - シクロヘキシミドのマイクロカプセルを含む塩化ビニル系樹脂コーテイング層を有する積層シートの製造方法 - Google Patents

シクロヘキシミドのマイクロカプセルを含む塩化ビニル系樹脂コーテイング層を有する積層シートの製造方法

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JPH0768387B2
JPH0768387B2 JP11662690A JP11662690A JPH0768387B2 JP H0768387 B2 JPH0768387 B2 JP H0768387B2 JP 11662690 A JP11662690 A JP 11662690A JP 11662690 A JP11662690 A JP 11662690A JP H0768387 B2 JPH0768387 B2 JP H0768387B2
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microcapsules
vinyl chloride
sol
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公博 藤井
誠 菱田
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Bando Chemical Industries Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、シクロヘキシミドのマイクロカプセルを含む
塩化ビニル系樹脂コーテイングを有する積層シートの製
造方法に関する。
従来の技術 シクロヘキシミドは、 なる構造式を有し、数種の放線菌が生産する抗生物質の
一種であつて、融点は115〜117℃である。このようなシ
クロヘキシミドは、特に、鼠忌避剤として有効であり、
田辺製薬(株)から「ナラマイシン」(登録商標)とし
て市販されており、それを内包したマイクロカプセル
も、特開昭61−155325号公報に記載されているように、
既に知られており、市販されている。
そこで、シクロヘキシミドの鼠忌避剤としての作用効果
を利用して、鼠による電線ケーブルの食害を防止するこ
とが「電気と管理」1988月2月号第2〜11頁に提案され
ている。また、特開平1−146946号公報には、ポリ塩化
ビニル樹脂に上記シクロヘキシミドを内包したマイクロ
カプセルと可塑剤とを配合してなる防鼠性熱可塑性樹脂
組成物や、このような組成物からなる種々の成形品、例
えば、チユーブ、フイルム、シート、テープ、更には、
上記組成物で被覆してなる電線ケーブルが提案されてい
る。
上記シクロヘキシミドを内包したマイクロカプセルは、
耐熱性にもすぐれており、約210℃の加工温度まで耐え
得るが、しかし、剪断応力に対しては非常に弱い。従つ
て、例えば、加工中に剪断応力によつて、マイクロカプ
セル殻が破壊されたとき、上記のような高温の加工条件
下においては、シクロヘキシミドは速やかに分解する。
他方、従来、例えば、電気絶縁テープは、カレンダー法
にて製造されているが、カレンダー加工によれば、ロー
ル圧延される際に、シクロヘキシミドのマイクロカプセ
ルには大きい剪断応力が加えらえるので、マイクロカプ
セルが破壊される結果、得られる製品におけるシクロヘ
キシミドのマイクロカプセルの残存率が低く、通常、50
%を下回る。
また、押出加工によれば、カレンダー法に比べて、剪断
応力が低いので、シクロヘキシミドのマイクロカプセル
の残存率が幾分高いが、精々70%が限度である。
発明が解決しようとする課題 本発明者は、シクロヘキシミドのマイクロカプセルを含
む塩化ビニル系樹脂成形品の製造における上記した問題
を解決するために鋭意研究した結果、上記シクロヘキシ
ミドのマイクロカプセルを含有させた塩化ビニル系重合
体のゾルを基材樹脂フイルム又はシート上に塗布して、
塩化ビニル系重合体フイルムを形成させることによつ
て、塩化ビニル系重合体中に上記シクロヘキシミドのマ
イクロカプセルの残存率を高く保持させた積層シートを
容易に得ることができることを見出して、本発明に至つ
たものである。
即ち、本発明は、シクロヘキシミドのマイクロカプセル
の残存率が高い塩化ビニル系樹脂フイルムをコーテイン
グ層として有する積層シート又はフイルム(以下、単に
積層シートという。)の製造方法を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 本発明によるシクロヘキシミドのマイクロカプセルを含
む塩化ビニル系樹脂コーテイング層を有する積層シート
の製造方法は、塩化ビニル系重合体と可塑剤とを高速攪
拌してゾル化し、このゾルにシクロヘキシミドのマイク
ロカプセルを加え、低速攪拌にて混練し、かくして得ら
れたゾルを基材樹脂フイルム上に塗布し、加熱し、ゲル
化させることを特徴とする。
即ち、本発明による方法における特徴は、予め、塩化ビ
ニル系重合体と可塑剤とからなるゾルを調製し、かくし
て得られたゾルにマイクロカプセルを加え、大きい剪断
応力を加えることなく、低速攪拌によつてマイクロカプ
セルを分散させる点にあり、かかるゾルを適宜の基材樹
脂シート又はフイルム上に塗布し、加熱して、上記ゾル
をゲル化させることによつて、マイクロカプセルの残存
率を高く維持しつつ、かかるマイクロカプセルを含む塩
化ビニル系重合体のコーテイング層を有する積層シート
を容易に得ることができるのである。
一般に、攪拌機による攪拌の程度を一義的に定めること
は困難である。従つて、本発明においては、高速攪拌と
は、塩化ビニル系重合体と可塑剤とを攪拌によつてゾル
化し得るに有効な程度の攪拌をいい、低速攪拌とは、こ
のようにして調製したゾルにシクロヘキシミドのマイク
ロカプセルを加え、そのマイクロカプセルを実質的に破
壊させないように攪拌して、ゾル中に分散させ得るに有
効な程度の攪拌をいい、このような攪拌条件は、用いる
塩化ビニル系重合体、可塑剤、シクロヘキシミドのマイ
クロカプセルの種類やその配合量に応じて、また、用い
る攪拌機に応じて、実験的に最適に定めることができ
る。
本発明においては、マイクロカプセルを含むコーテイン
グ層を形成するための塩化ビニル系重合体としては、ポ
リ塩化ビニルが好ましく用いられるが、必要に応じて、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体も用いられる。
また、本発明においては、可塑剤としては、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジ
ブチルフタレート、ジベンジルフタレート等が好ましく
用いられる。また、必要に応じて、アジペート系、ポリ
エステル系、エポキシ系、リン酸エステル系可塑剤も、
単独で、又は上記可塑剤と併用される。しかし、特に、
ジ−2−エチルヘキシルフタレートやジイソノニルフタ
レート、これらの混合物を主体とする可塑剤が好ましく
用いられる。
本発明の方法において、可塑剤は、塩化ビニル系重合体
100重量部について、35〜60重量部、好ましくは40〜50
重量部の範囲で用いられる。
必要に応じて、可塑剤と共に、マイクロカプセル殻を溶
解しない有機溶剤、例えば、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等を用いて、得
られるゾルを低粘度化することもできる。
しかしながら、例えば、炭酸カルシウムのような無機充
填剤は、混練において、マイクロカプセルを破壊しやす
く、更に、混練物の流動性を低下させるので、本発明に
おいては、用いないのが好ましい。
シクロヘキシミドのマイクロカプセルとしては、田辺製
薬(株)から市販されている「ナラマイシン(登録商
標)マイクロカプセルD−80」が好ましく用いられる。
このマイクロカプセルは、メラミン樹脂マイクロカプセ
ルであつて、シクロヘキシミドの有効量は8%である。
粒度は、一次粒子が10μm以下、二次粒子が60μm以
下、100μm以下の粒子が98%以上であるとされてい
る。
マイクロカプセル量は、実用的な鼠の忌避効果を考慮し
て、塩化ビニル系重合体100重量部について、0.1〜20重
量部、好ましくは2〜10重量部の範囲である。
このようにして調製したゾルを適宜の基材樹脂フイルム
又はシート上に塗布し、加熱して、ゾルをゲル化させれ
ば、本発明によるシクロヘキシミドを内包したマイクロ
カプセルを含む塩化ビニル系樹脂からなるコーテイング
層を有する積層シートを得ることができる。上記加熱温
度は、通常、160〜180℃の範囲である。
本発明において、基材樹脂シート又はフイルムは、特に
限定されるものではなく、用途や要求される特性に応じ
て適宜に選ばれ、例えば、軟質又は硬質塩化ビニル系重
合体、ABS樹脂フイルム、ポリウレタンフイルム、ポリ
エチレンテレフタレートフイルム等が用いられる。塩化
ビニル系重合体からなるシート又はフイルムは特に好適
に用いられる。これらはその製造方法において特に限定
されるものではなく、例えば、押出法、カレンダー法、
その他のいずれによるものでもよい。
しかしながら、本発明においては、特に、基材樹脂シー
ト又はフイルムも、ポリ塩化ビニルゾルから形成された
ものが好適に用いられる。このように、基材樹脂シート
又はフイルムをゾルから形成するときは、例えば、この
ゾルを離型紙上に塗布し、加熱して、半硬化させ、その
上にマイクロカプセルを含むゾルを塗布し、加熱して、
積層シートを得るのが有利である。
更に、本発明によれば、基材樹脂シート又はフイルムに
おける可塑剤の配合量をコーテイング層よりも多くし
て、柔軟性をもたせ、他方、コーテイング層をやや硬く
することによつて、積層シート全体としての柔軟性を確
保して、本来の軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートの特性を
もたせながら、鼠忌避硬化を高めることができる。即
ち、本来の軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートの柔軟性は、
例えば絶縁テープとして要求される重要な特性であり、
他方、コーテイング層を硬くすることによつて、マイク
ロカプセルを固定し、鼠がテープを噛んだときの破壊性
を高めることができる。
更に、本発明においては、積層シートは3層以上の多層
であつてもよく、例えば、基材樹脂シート又はフイルム
間に上記コーテイング層を含む構造とすることもでき
る。
本発明において、積層シートにおけるコーテイング層及
び基材樹脂シート又はフイルムの厚さは、その用途等に
応じて適宜に定められるので、特に限定されるものでは
ないが、通常、コーテイング層は0.02〜0.2mm、好まし
くは0.05〜0.1mmの範囲であり、基材樹脂フイルム又は
シートは0.05〜0.5mmの範囲である。
発明の効果 以上のように、本発明の方法によれば、予め塩化ビニル
系重合体と可塑剤とからなるゾルを調製し、かくして得
られたゾルにマイクロカプセルを加え、大きい剪断応力
を加えることなく、低速攪拌によつてマイクロカプセル
を分散させ、これを基材樹脂シート又はフイルムに塗布
し、加熱し、ゲル化させるので、マイクロカプセルの残
存率を高く維持しつつ、マイクロカプセルを含有するコ
ーテイング層を備えた積層シートを容易に得ることがで
きる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 基材樹脂フイルム用のゾルとして、ペーストレジン(日
本ゼオン(株)製ゼオン121)100重量部、可塑剤ジ−2
−エチルヘキシルフタレート50重量部、充填剤1重量部
及び安定剤2重量部を約30分間、高速攪拌して、ゾルを
得た。
別に、コーテイング層用のために、上記と同じペースト
レジン100重量部、可塑剤ジオクチルフタレート40重量
部及び安定剤2重量部を約30分間、高速攪拌して、前ゾ
ルを得た。
ここに、攪拌機としては、井上製作所(株)製真空式二
軸バタフライミキサーDHB−010V−150Vを用い、上記ゾ
ルの調製においては、いずれも1000回転/分で攪拌し
た。
次いで、ジオクチルフタレート5重量部に「ナラマイシ
ン(登録商標)マイクロカプセル−D−80」(田辺製薬
(株)製)6重量部を混合し、これを上記前ゾルに混合
した後、低速攪拌によつて、約30分間、混練して、コー
テイング層用ゾルを得た。ここに、攪拌機としては、上
記と同じものを用い、50回転/分で攪拌した。
そこで、前記基材樹脂フイルム用のゾルを離型紙上に厚
さ100μmに塗布し、約140℃で1分間、加熱して、ゾル
を半硬化させ、次に、前記コーテイング層用のゾルを厚
さ50μmに塗布し約180℃で2分間、加熱して、基材樹
脂フイルム用のゾルとコーテイング層用の硬化させ、か
くして、本発明による積層シートを得た。
その結果、コーテイング層中のマイクロカプセルの残存
率は90%であつた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル系重合体と可塑剤とを高速攪拌
    してゾル化し、このゾルにシクロヘキシミドのマイクロ
    カプセルを加え、低速攪拌にて混練し、かくして得られ
    たゾルを基材樹脂フイルム上に塗布し、加熱し、ゲル化
    させることを特徴とするシクロヘキシミドのマイクロカ
    プセルを含む塩化ビニル樹脂コーテイング層を有する積
    層シートの製造方法。
  2. 【請求項2】基材樹脂フイルムが塩化ビニル系重合体の
    フイルムであることを特徴とする請求項第1項記載の積
    層シートの製造方法。
  3. 【請求項3】塩化ビニル系重合体のフイルムがゾルから
    形成されたフイルムであることを特徴とする請求項第2
    項記載の積層シートの製造方法。
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