JPH0768673B2 - ゴム製品補強用スチールコード - Google Patents
ゴム製品補強用スチールコードInfo
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- JPH0768673B2 JPH0768673B2 JP3358017A JP35801791A JPH0768673B2 JP H0768673 B2 JPH0768673 B2 JP H0768673B2 JP 3358017 A JP3358017 A JP 3358017A JP 35801791 A JP35801791 A JP 35801791A JP H0768673 B2 JPH0768673 B2 JP H0768673B2
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Wire Processing (AREA)
Description
ヤベルト等のゴム補強材として使用されるゴム製品補強
用スチールコードに関するものである。
4(イ)〜(ニ)に示すような複数本の素線を密着して
撚り合わせた、所謂クローズド撚り構造のものがよく使
用されている。そして、上記スチールコード4の複数本
が平行に引揃えられた状態でゴム材により被覆され、自
動車用タイヤ、コンベアベルト等のゴム製品補強材とし
て使用されている。
強材として使用される場合の必要不可欠な要件として
は、まず機械的強度に優れることの他に、化学的物理的
にゴム材とよく接着すること、およびスチールコード内
部へのゴム材の浸入性が良好であることが挙げられる。
すなわち、スチールコードがゴム補強材としての役割を
充分に果たすためには、ゴム材との完全な複合体になっ
ていることが必要である。
いずれもコードを構成する各素線5が相互に密着して撚
り合わせられているため、スチールコードとゴムシート
との複合体シート成形時にゴム材はコード内部の空洞部
Dまで浸入せず、単に、コードの外周を被覆するのみで
あり、コード長手に亘り連続して上記空洞部Dが存在す
ることとなる。このようなスチールコードを使用したゴ
ム製品、たとえば自動車用タイヤでは、上記空洞部D内
に、ゴム材より生起したガスの凝縮の結果生じた湿気、
またはタイヤが外傷を受けた場合、この傷口より該空洞
部D内に浸入した水分がこの空洞部D内をコードの長手
方向に伝播してスチールコードを腐食させ、スチールコ
ードとゴム材との接着を低下させ、スチールコードとゴ
ム材とが剥離する、いわゆるセパレーション現象を起し
て、タイヤの寿命を著しく短くしていた。
とゴム材との接着性を改善し得る構造のスチールコード
が各種提案されている。たとえば、特開昭62−234
921号公報には、図5(イ)に示すように2本の素線
7を撚り合わせた1×2撚り構造のスチールコード6が
開示され、特開昭57−193253号公報には、図5
(ロ)に示すように平行または平行に近い撚りピッチを
有する2本の素線群8と2本の素線群9とを撚り合わせ
た2+2撚り構造のスチールコード10が開示され、ま
た、特開昭55−90692号公報には、図6(イ)〜
(ホ)に示すように各素線12の形付を通常の撚り状態
よりも大きくし、各素線12間に隙間Cを設けながら撚
り合わせた撚りの甘い、所謂オープン撚りコードと称す
るスチールコード11が開示されている。
(ロ)、図6(イ)〜(ホ)に示されたオープン撚り構
造のスチールコードにあってはゴム材との接着性を幾分
向上し得るが、以下のような課題を伴う。
ルコード6にあっては、素線によって囲まれる空洞部D
は存在しないが、素線7同士の強固な接触個所Eが長手
に亘って連続して存在しており、この接触個所がフレッ
ティング摩耗、挫屈等を生じ易い他、素線本数の減少に
伴って柔軟性を低下させるといった課題を有する。
スチールコード10にあっては、撚りの形態が長手方向
に非常に不安定であるため、繰り返し曲げ応力が加わっ
た場合に挫屈を生じ易く、耐疲労性に劣る等の課題を有
する。
ン撚り構造のスチールコード11にあっては、コード内
部にゴム材を充分に浸入させるためには各素線12間の
隙間Cを少なくとも0.01mm以上とる必要がある。
しかし、隙間Cを充分にとると各素線12の移動できる
自由空間が大きくなるため、図7(イ)、(ロ)に示す
如く素線の片寄りを生ずる等、撚りが長手方向に不均一
となり、繰り返し曲げ応力が加わった場合に挫屈を生じ
易い。また、このスチールコード11は極低荷重での伸
びが大きいため、取扱作業性が悪いばかりか、複合体シ
ート成形時に加えられる低荷重での張力によって隙間C
が減少し、結局図4に示すようなスチールコード4と同
様となり、コード内部へゴム材が充分に浸入しない場合
もある。
あって、その目的は、低荷重域での伸度が良好で柔軟性
にも優れ、かつコード強力、耐疲労性の低下を伴うこと
のない撚りが安定したゴム材との完全な複合体となり得
るスチールコードを提供することにある。
イラル状のくせを有する素線と真直性を有する素線とを
撚り合わせ、この両者の素線の破断時伸びの比を限定す
ることにより、上記目的を達成せんとするものである。
すなわち、本発明は小さな略スパイラル状のくせを有す
る素線と真直性を有する素線とを撚り合わせてなる1×
n(n=2〜6)構造のスチールコードであって、その
スチールコードを構成する小さな略スパイラル状のくせ
を有する素線の破断時伸びξ1と真直性を有する素線の
破断時伸びξ2との比が、スチールコードを撚りほぐし
た後において、 ξ1/ξ2=1.08〜1.70 であり、かつスチールコードの5Kg荷重における伸び
SLが SL(%)=0.15〜0.50 であるゴム製品補強用スチールコードを第1の発明とす
る。
構造のスチールコードであって、そのスチールコードを
構成する小さな略スパイラル状のくせを有する素線の破
断時伸びξ1と、真直性を有する素線の破断時伸びξ2と
の比がスチールコードを撚りほぐした後において、 ξ1/ξ2=1.1〜1.3 であり、かつスチールコードの5Kg荷重における伸び
SLが SL(%)=0.15〜0.20 であるゴム製品補強用スチールコードを第2の発明とす
る。
施した素線は、1乃至2本が好ましく、あまり多くなり
すぎると、スチールコードは低荷重での伸びが大きくな
り、コード内部へのゴム材の浸入を阻害する恐れがあ
り、また、撚りも不安定となり易い。なお、ゴム材は一
部分でも浸入し得る隙間があれば、そこから浸入し内部
に充分充塞する。ところで、本発明において小さな略ス
パイラル状のくせを有する素線は、スチールコードを撚
りほぐした後においては、撚りピッチに合わせてコード
撚りのためのスパイラルくせと、小さな略スパイラル状
のくせの2種のスパイラルくせが付与された複雑な形と
なっている。また真直性を有する素線といっても、撚ら
れた後では前記コード撚りのためのスパイラルくせは付
与されている。
イラル状のくせを有する素線の破断時伸びξ1と真直性
を有する素線の破断時伸びξ2との比ξ1/ξ2を1.0
8〜1.70に限定したのは1.08より小さいと、加
圧加硫時にスチールコード内部へのゴム材の浸入が充分
でなく、また1.70より大きいと、撚りの安定性が悪
くなり耐疲労性低下をきたすだけでなく、コード強力も
低下し、かつ極低荷重における伸度も大きくなるからで
ある。また、スチールコードの5Kg荷重における伸び
SL(%)を0.15〜0.50としたのは、複数本の
素線を撚り合わせた場合、素線間の伸びの比を一定にし
ても必ずしもコードの伸びは限定できないため、コード
としても限定条件を付したもので、0.15より小さい
と、やはり加圧加硫時にスチールコード内部へのゴム材
の浸入が劣る。また、0.50より大きいと、極低荷重
における伸度も大きく作業性にも悪影響するし、引張圧
縮等繰返し疲労試験に対し挫屈の発生が多くなる。第2
の発明における1×3構造のスチールコードにおいて
も、上記と同様の理由により、さらに好ましい効果を奏
する範囲を限定したものである。
0.10〜0.40mmのものが採用される。そして、
小さな略スパイラル状のくせを有する素線は、その小さ
な略スパイラル形状が、コード撚りのスパイラル形状と
同方向同ピッチである必要はなく、適宜その形状を選択
すればよく、ξ1/ξ2=1.08〜1.70の範囲を保
つためには、P1=0.1P〜0.7P、d1=(d+2
/100mm)〜(d+2/10mm)(ただし、P1
はくせピッチ、Pは撚りピッチ、d1はくせ外径、dは
素線径である。)の式を満足するものであることが望ま
しい。
ムシート間に挾んで加圧加硫作業を行なうと、低荷重に
おける伸びも少なく、フィラメント間の隙間も一定であ
るため、作業性もよくゴムの浸入も良好となる。また、
このゴムシートを補強材として用いた場合、各素線間の
伸びの差異が大きくないため、破断強度においては真直
な素線だけに負担がかかることは少なく、また耐圧縮疲
労性においては小さな略スパイラル状のくせを有する素
線に負担がかかることは少なくなる。
比較例と比べて具体的に説明する。表1は、表面にブラ
スメッキを施した複数本の素線を撚り合わせた各種構成
のスチールコードの試作結果を示したものである。スチ
ールコードの素線本数、素線径、コードを撚りほぐした
後の小さな略スパイラル状のくせを有する素線と、真直
性を有する素線の破断時伸びの比ξ1/ξ2、コードの低
荷重(5Kg荷重)での伸びを変化させてある。なお、
表中、WEは素線の伸び比、SLは5Kg荷重時のコー
ド伸び、FSは破断強力、RPはゴム浸入性、RFは圧
縮引張曲げ疲労性、RSは残存強力およびHWは取扱作
業性を表す。
4(イ)、(ハ)、図5(イ)、図6(イ)、(ロ)、
(ニ)にその断面形状を示す従来のゴム製品補強用スチ
ールコード、実験番号4、5、10、11、12、1
6、17は図1(イ)、(ロ)、(ホ)、図2(ハ)に
その断面形状を示す本発明のゴム製品補強用スチールコ
ードであって、実験番号3、8、9、15は、図1
(イ)、(ロ)、(ホ)にその断面形状を示す(本発明
と同じでないが概念的には類似)本発明との比較例とし
てのゴム製品補強用スチールコードである。
コードの製造方法には、撚線機としてバンチャー機を用
いた。従来例のスチールコード(実験番号1、2、6、
7、13、14)には、撚りの集合点前に設けられたく
せ付けコーンのピン3〜5本の間を通すことにより撚り
のスパイラル状のくせ付けを行った。
り構造とするためには、コーンピンの径および間隔、素
線の張力等を変化させてくせを過大にすればよい。
段としては、特公昭63−63293号公報に示される
ように、供給される素線を軸芯として回転するくせ付け
装置で以って、二度撚り撚線機に供給される素線に予め
一定のくせ付けを施す仕方や、単線のままで歯車等に噛
み込ませて、その素線を捻じって施す仕方等がある。
験番号3、4、5、8、9、10、11、12、15、
16、17)では、素線に小さい略スパイラル状のくせ
を施す手段として、くせ付け装置上に設けられた複数個
のピンの間に素線を通し、かつその素線を軸芯としての
くせ付け装置を高速回転させ、通過する素線に小さいス
パイラル状のくせを施し、その後撚りの集合点直前に設
けられたくせ付けコーンピン3本の間を通すことにより
撚りのためのスパイラル状のくせ付けを行った。ここ
で、各素線の破断時伸びの値の範囲を選定するために
は、素線別にコーンピンの径や間隔、押し込み程度並び
に素線の張力等を種々選定して決定するとともに、撚っ
た後の過撚りローラの回転数並びに矯正ローラーの押し
込み具合等を調整する。そして、これらのスチールコー
ドを図8(イ)に示すように上下よりゴムシート13で
覆い、複合体シート14を作成した。またこの複合体シ
ート14を図8(ロ)に示す如く、タイヤ16のベルト
部15に用いた。
おける破断強力、ゴム加硫した場合の素線間へのゴム浸
入率、ゴムとの複合体としての圧縮引張曲げ疲労性、5
Kg荷重時伸びおよびゴム製品化工時における取扱作業
性を次のようにして評価した。
である。
ートで3点プーリー曲げ疲労の繰り返しを一定回数行な
い、その後ゴムシートよりコードを取り出して破断強力
を測定し、疲労試験前の破断強力と比較し、それぞれ指
数表示した。
して加硫した後、スチールコードを抜きとりその素線を
引き剥がし、素線全周を観察しゴム材と接触した面積率
を表示した。
ートで3点プーリー曲げ疲労試験機により評価した。結
果は実験番号1、6、13を100として指数表示し
た。最終的にはフレッティング摩耗、挫屈等により破断
に至るが、この状態になるまでの繰り返し回数で評価し
た。
に埋設する場合、並びにタイヤ等の成形工程でのスチー
ルコードの取扱作業性をいい、スチールコードのフレア
ー性、低荷重伸び、スチールコード相互間のからみ合い
および真直性等が関係する。従来品と比較して非常に劣
るものを×、少し劣るものを△、差がないものを〇とし
て評価した。
互に接触している所謂クローズド撚りスチールコードで
あり、ゴム材の浸入性に乏しい。
付率〔(各素線間に隙間を設けて撚り合わせたときのコ
ード径/各素線をタイトに撚り合わせたときのコード
径)×100〕116〜120%のオープン撚りコード
であり、ゴム材の浸入性および疲労性において優れる
が、初期荷重伸びが大きく取扱作業性に劣る。
イラル状のくせを有する素線を用いた1×2、1×3、
1×5の撚り構造のスチールコードであるが、小さな略
スパイラル状のくせを有する素線の破断時伸びξ1と真
直性を有する素線の破断時伸びξ2との比ξ1/ξ2が適
当でないため、圧縮引張曲げ疲労性および残存強力並び
に破断強力において劣る。比較例および実施例における
ξ1/ξ2の値は、各素線におけるξ1、ξ2を測定し、そ
れらを組み合わせて求めた全てのξ1/ξ2値の平均値を
示す。
6、17は本発明の第1の発明である1×2、1×3、
1×5構造のゴム製品補強用スチールコードであり、ま
たその中でも実験番号10、11は本発明の第2の発明
に入るもので、前記ξ1/ξ2、5Kg荷重における伸び
およびP1を一定範囲に限定したものである。上記比較
テスト結果より、本発明の第1の発明および第2の発明
スチールコードは破断強力FS、5Kg荷重時のコード
伸びSL、ゴム浸入性PR、圧縮引張曲げ疲労性RF、
残存強力RS、取扱作業性HWのいずれをも満足するこ
とのできるものである。なお、符号1はスチールコー
ド、2は小さなスパイラル状のくせを有する素線、3は
真直性を有する素線である。
は上記構成であるため、ゴム材で被覆した場合、素線
2、3間に生じた隙間よりゴム材が容易にスチールコー
ドの内部へ浸入でき、コードを構成する各素線2、3を
確実にゴム材で覆うことができ、ゴム材とスチールコー
ドとの接着が確実に行われる。
ため、作業性が非常に改善される。例えば、スチールコ
ードをリールに巻き取る時や、ゴムシートにカレンダす
る時、極く低荷重における伸びが大きいとリールがパン
クしたり、ゴムシートにしわができる等の悪影響を及ぼ
す弊害があるが、本発明にあってはこれが解消される。
さらにスチールコード長手方向の撚りが安定され、素線
に小さなスパイラル状の過酷なくせを付与しているにも
かかわらず破断強力、圧縮引張曲げ疲労性、残存強力の
低下もなく著しく優れた効果を奏する。
のスチールコードの概略断面図である。
ルコードの概略断面図である。
面図である。
ルコードの概略断面図である。
造のスチールコードの概略断面図である。
の概略断面図である。
寄った状態を示す概略断面図である。
の断面図、(ロ)はそのシートをベルト部に用いたタイ
ヤの要部断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】小さな略スパイラル状のくせを有する素線
と、真直性を有する素線とを撚り合わせてなる1×n
(n=2〜6)構造のスチールコードであって、そのス
チールコードを構成する小さな略スパイラル状のくせを
有する素線の破断時伸びξ1と真直性を有する素線の破
断時伸びξ2との比が、スチールコードを撚りほぐした
後において、 ξ1/ξ2=1.08〜1.70 であり、かつスチールコードの5Kg荷重における伸び
SLが SL(%)=0.15〜0.50 であるゴム製品補強用スチールコード。 - 【請求項2】小さな略スパイラル状のくせを有する素線
と、真直性を有する素線とを撚り合わせてなる1×3構
造のスチールコードであって、そのスチールコードを構
成する小さな略スパイラル状のくせを有する素線の破断
時伸びξ1と真直性を有する素線の破断時伸びξ2との比
が、スチールコードを撚りほぐした後において、 ξ1/ξ2=1.1〜1.3 であり、かつスチールコードの5Kg荷重における伸び
SLが SL(%)=0.15〜0.20 であるゴム製品補強用スチールコード。
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|---|---|---|---|
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3358017A Expired - Lifetime JPH0768673B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ゴム製品補強用スチールコード |
Country Status (5)
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