JPH0776569A - 光学活性2−フェニルチオ−2−シクロアルケン誘導体およびその製造法 - Google Patents

光学活性2−フェニルチオ−2−シクロアルケン誘導体およびその製造法

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JPH0776569A
JPH0776569A JP24643893A JP24643893A JPH0776569A JP H0776569 A JPH0776569 A JP H0776569A JP 24643893 A JP24643893 A JP 24643893A JP 24643893 A JP24643893 A JP 24643893A JP H0776569 A JPH0776569 A JP H0776569A
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JP
Japan
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phenylthio
cycloalkene
optically active
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lipase
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JP24643893A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Kuniro Ogasawara
国郎 小笠原
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は医薬、農薬などの光学活性ビルデン
グブロックとして有用な新規な光学活性2−フェニルチ
オ−2−シクロアルケン誘導体と、この誘導体のリパ−
ゼを利用した製造法に関するものである。 【構成】 ラセミ体の2−フェニルチオ−2−シクロア
ルケン−1−オ−ルをリパ−ゼ存在下、立体選択的にエ
ステル交換反応する、あるいはラセミ体の2−フェニル
チオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケンを加水分
解反応することにより 【化1】 (式中、*は不斉炭素を示し、Rは水素、アルキルカル
ボニルを示し、nは1から4を示す。)で表される光学
活性な2−フェニルチオ−1−アシルオキシ−2−シク
ロアルケン誘導体を製造する。 【効果】 医薬、農薬等の光学活性体のビルデングブロ
ックとして有用な、しかも安定で汎用性の高い新規の2
−フェニルチオ−2−シクロアルケン誘導体とその製造
法を提供出来た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、農薬等の出発物
質として有用な光学活性2−フェニルチオ−2−シクロ
アルケン誘導体、およびその製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光学活性2−フェニルチオ−2−シクロ
アルケン−1−オ−ルは水酸基とフェニルチオエ−テル
という異なる2つの置換基を持つ。これら置換基は、立
体選択的、あるいは立体特異的に各種官能基に変換する
ことが可能である。さらに分子内の二重結合を利用して
3位にも立体選択的、あるいは立体特異的に各種の官能
基を導くことができ、医薬、農薬などの原料となる光学
活性体のビルデングブロックとして有用な化合物であ
る。しかしながら、従来その光学活性体が合成されてお
らず、その有用性を充分評価することが出来なかった。
類縁な化合物である光学活性な2−ヨ−ド−2−シクロ
アルケン−1−オ−ル類の製造法は、ジョンソンら(Sy
nlett,813(1992) )によって、また光学活性な2−アル
コキシカルボニル−2−シクロアルケン−1−オ−ル類
の製造法は、高野ら(特願平4−190215)によっ
て報告されている。ジョンソンらの報告によれば、リパ
−ゼSP−435を用いたエステル交換反応の結果は、
基質に2−ヨ−ド−2−シクロペンテン−1−オ−ルを
用いた場合、S−体が、>98%eeで得られるのに対
し、2−シクロペンテン−1−オ−ルでは、16%ee
しか得られない。また、2−ブロモ−2−シクロアルケ
ン−1−オ−ルの場合は87%eeであり、10%ee
近く、2−ヨ−ド−2−シクロアルケン−1−オ−ルに
比較して光学収率は低くなっている。シクロアルケノ−
ル誘導体のリパ−ゼによる光学分割法においては、2位
の官能基によって、その光学収率が大きく異なると言え
る。さらに2−ヨ−ド−2−シクロアルケン−1−オ−
ルでは、置換基であるヨウ素に脱離性がある為、化合物
の安定性という点では問題がある。置換基がヨウ素であ
るため、求核置換反応に限定される欠点がある。更に2
ーヨードー2ーシクロヘキセンー1ーオールでは2ーヨ
ードー2ーシクロペンテンー1ーオールより光学収率が
低く充分汎用性のある製造方法とは言えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に明らかなように
本発明の目的は、安定な化合物で、種々の置換基の導入
が容易な、汎用性のある光学活性体のビルデングブロッ
クとして有用な新規化合物とその製造法を提供すること
である。2−フェニルチオ−2−シクロアルケン−1−
オ−ルでは、チオフェニルの安定性には問題なく、他の
置換基への変換が容易である。
【化9】
【化10】
【化11】 例えば、上記に例示したように、ラネ−ニッケル触媒な
どを用いると、容易にフェニルチオを脱離させる事が可
能である。また四塩化チタンなどを用いてケトン体も得
ることも可能である。そして、分子内の二重結合にエス
テルを導入しさらにリチウム−アンモニアでチオフェニ
ルを引き抜き不飽和テルペンへの誘導も可能である。こ
の様に光学活性2−フェニルチオ−2−シクロアルケン
−1−オ−ルは、非常に汎用性の高い化合物なのであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)
【化12】 (式中、*は不斉炭素を示し、Rはアルキル基を示し、
nは1から4を示す。)で表される光学活性な2−フェ
ニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケン、一
般式(2)
【化13】 (式中、*は不斉炭素を示し、nは1から4を示す。)
で表される光学活性な2−フェニルチオ−2−シクロア
ルケン−1−オ−ル、あるいは一般式(3)
【化14】 (式中、nは1から4を示す。)で表されるラセミ体の
2−フェニルチオ−2−シクロアルケン−1−オ−ルを
リパーゼ存在下、アシル化剤とエステル交換することに
より一般式(1)
【化15】 (式中、*は不斉炭素を示し、Rはアルキル基を示し、
nは1から4を示す。)で表される光学活性な2−フェ
ニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケンと一
般式(2)
【化16】 (式中、*は不斉炭素を示し、nは1から4を示す。)
で表される光学活性な2−フェニルチオ−2−シクロア
ルケン−1−オ−ルをそれぞれ得ることを特徴とする光
学活性2−フェニルチオ−2−シクロアルケン誘導体の
製造法と一般式(4)
【化17】 (式中、Rはアルキル基を示し、nは1から4を示
す。)で表されるラセミ体の2−フェニルチオ−1−ア
シルオキシ−2−シクロアルケンをリパ−ゼ存在下に加
水分解することにより一般式(1)
【化18】 (式中、*は不斉炭素を示し、Rはアルキル基を示し、
nは1から4を示す。)で表される光学活性な2−フェ
ニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケンと一
般式(2)
【化19】 (式中、*は不斉炭素を示し、nは1から4を示す。)
で表される光学活性な2−フェニルチオ−2−シクロア
ルケン−1−オ−ルをそれぞれ得ることを特徴とする光
学活性2−フェニルチオ−2−シクロアルケン誘導体の
製造法に関する。
【0005】本発明の出発物質であるラセミ体の2−フ
ェニルチオ−2−シクロアルケン−1−オ−ル(3)お
よび、2−フェニルチオ−1−アシルオキシ−2−シク
ロアルケン(4)は、以下の式の通り容易に合成するこ
とが可能である。
【0006】
【化20】
【0007】まず市販のシクロアルカノンをN,N−ジ
メチルホルムアミド中、130℃、7時間加熱すること
によりトリメチルシリル化し、テトラブチルアンモニウ
ムフロリド存在下、テトラヒドロフラン溶液中ー78℃
で10分間、S−フェニルベンゼンチオサルフェ−トと
反応させ、2−フェニルチオシクロアルカン−1−オン
へと誘導する。2−フェニルチオシクロアルカン−1−
オンを塩化メチレン中、0℃でm−クロロ過安息香酸で
酸化し、無水酢酸−塩化メチレン中0℃でメタンスルホ
ン酸で6hrs処理し2−フェニルチオシクロアルケン
−1−オンとする。さらに2−フェニルチオシクロアル
ケン−1−オンは、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元
剤で還元し、ラセミ体の2−フェニルチオ−2−シクロ
アルケン−1−オ−ル(3)を得ることができる。ま
た、ラセミ体の2−フェニルチオ−2−シクロアルケン
−1−オ−ル(3)を例えば、酸クロリド、トリエチル
アミンを用いる等の常法に従ってエステル化することに
より、一般式(4)で示されるラセミ体の2−フェニル
チオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケンを得るこ
とが出来る。
【0008】また、本発明の製造法の反応経路は以下の
式に示される。
【化21】
【0009】ラセミ体の2−フェニルチオ−2−シクロ
アルケン−1−オ−ル(3)は、アシル化剤とリパ−ゼ
の懸濁液を加え、室温で攪はんすることにより、鏡像異
性体のどちらか一方が優先的にアシル化され、光学活性
な2−フェニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロア
ルケンと光学活性な2−フェニルチオ−2−シクロアル
ケン−1−オ−ルが得られる。反応時間は、処理量によ
って異なるが、1時間〜1カ月である。これらの分離法
としては、例えばカラムクロマトグラフィ−があり、そ
れぞれ鏡像体を分離することが可能である。
【0010】以上の製法において、使用するアシル化剤
は、脂肪酸エステル、安息香酸エステル類など、リパ−
ゼのエステル交換反応の基質となるものであれば幅広く
用いることが出来るが、好ましくは、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル
などのビニルエステルである。使用する有機溶媒は、ベ
ンゼン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、ジクロロメタ
ン、t−ブチルジメチルエ−テルなどが好ましいが、リ
パ−ゼの反応を阻害しないものであればその種類を問わ
ない。
【0011】ラセミ体の2−フェニルチオ−1−アシル
オキシ−2−シクロアルケン(4)は、リン酸緩衝液
(緩衝液/アセトン=9/1(v/v))にリパ−ゼを
加え加水分解反応させることにより、鏡像異性体のどち
らか一方が優先的に加水分解され光学活性な2−フェニ
ルチオ−2−シクロアルケン−1−オ−ルと光学活性な
2−フェニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロアル
ケンが得られる。この場合、リパ−ゼは固定化されてい
ても、いなくても良い。リン酸緩衝液はpH4〜9で、
好ましくは、pH7〜8である。
【0012】リパ−ゼは、菌の種類としてはシュ−ドモ
ナス、アルスロバクタ−、アルカリゲネス、アスペルギ
ルス、クロモバクテリウム、カンジダ、ムコ−ル、リゾ
プスなどがある。この菌体そのものを用いるか、その抽
出物を用いることもできる。さらに固定化して用いても
良い。また、動物の内臓から抽出することも可能であ
り、例えば豚や、牛の肝臓、あるいは膵臓等から抽出し
て得ることが出来る。そのほか市販されているものが使
用できる。例えば、リパ−ゼPS、OF、AY、AK
(以上、天野製薬製)、MY(名糖)、PPL(和光純
薬)、パラタ−ゼA、リポザイムIM、SP435(以
上、ノボノルディスク製)などがある。この中で特に好
ましくは、シュ−ドモナス菌由来のものである。
【0013】固定化担体としてはクロモソルブ、セライ
ト、セルロ−ス、カラギ−ナン、各種ポリマ−など、リ
パ−ゼの活性を阻害しないものであれば良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明した方法により、農薬、医薬等
の生理活性物質のビルデングブロックとして安定で、汎
用性の高い、新規の光学活性2−フェニルチオ−2−シ
クロアルケン−1−オ−ル及び、2−フェニルチオ−1
−アシルオキシ−2−シクロアルケンとその合成法を提
供できた。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明は、これら実施例によって制限されるも
のではない。
【0016】実施例1 (±)−2−フェニルチオ−2−シクロペンテノ−ルの
合成:2−フェニルチオ−2−シクロペンテノン(2.72
g,14.3mmol)をメタノ−ル(70ml)に溶解し、室温で三塩
化セリウム・7水和物(5.85g,15.7mmol)を加えた。0℃
まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(544.0mg,14.3mmo
l)を滴下した。滴下終了後、0℃で1時間攪はんした。
その後、アセトン(1ml) を加え減圧下で溶媒を留去し
た。残さに水を加え、エ−テルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を
留去した後、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−に付し、ジエチルエ−テル/n−ヘキサン(20%v/v)の
流分より黄色油状の(±)−2−フェニルチオ−2−シ
クロペンテノ−ル(2.61g,94.9%) を得た。 IR(neat):3500-3100, 1582cm-1.1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.84-2.03(2H,m,1Hexchangeab
le with D2O), 2.25-2.43(2H,m),2.46-2.61(1H,m), 4.6
8(1H,t,J=3.3, 2.9Hz),5.92(1H,t,J=2.6, 1.8Hz), 7.21
-7.35(3H,m),7.37-7.44(2H,m). MS:m/z=192(M+,100%). HRMS:Calcd:C11H12OS:192.0609. FOUND:192.0623. C11H12OS:Calcd:C,68.73, H,6.30, S,16.65 Found:C,68.65, H,6.27, S,16.56
【0017】実施例2 (±)−2−フェニルチオ−2−シクロヘキセノ−ルの
合成:2−フェニルチオ−2−シクロヘキセノン(3.63
g,17.8mmol)をメタノ−ル(90ml)に溶解し、室温で三塩
化セリウム・7水和物(7.27g,19.6mmol)を加えた。0℃
まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(679.1mg,17.8mmo
l)を徐々に加えた。終了後、0℃で1時間攪はんした。
その後、アセトン(2ml) を加え減圧下で溶媒を留去し
た。残さに水(2ml) を加え、ジエチルエ−テルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−に付し、ジエチルエ−テル/n−ヘキ
サン(15 %v/v) の流分より黄色油状の(±)−2−フェ
ニルチオ−2−シクロヘキセノ−ル(3.47g,94.6%) を得
た。 IR(neat):3600-3100, 1581cm-1.1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.50-2.00(4H,m),2.15-2.30(2
H,m),2.28(1H, br s, exchangeable withD2O), 4.05(1
H, br s), 6.26(1H,t, J=4.0,3.7Hz),7.20-7.40(5H,m). MS:m/z=206(M+), 110(100%). HRMS:Calcd:C12H14OS:206.0766. FOUND:206.0744. C12H14OS:Calcd:C,69.88, H,6.85, S,15.51 Found:C,69.59, H,6.67, S,15.29
【0018】実施例3 (±)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−2−シク
ロペンテンの合成:実施例1で得られた(±)−2−フ
ェニルチオ−2−シクロペンテノ−ル(889.8mg,4.63 mm
ol) 、無水酢酸(1.31ml,13.9mmol) 、トリエチルアミン
(1.93ml,13.9mmol) 、4−N,N−ジヂメチルアミノピ
リジン(16.9mg,0.14mmol) を塩化メチレン(23ml)中、室
温で12時間攪はんした。その後、反応混合物を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶
媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−に付し、ジエチルエ−テル/n−ヘキサン(20%v/v)
の流分より無色油状の(±)−1−アセトキシ−2−フ
ェニルチオ−2−シクロペンテン(1.18g,93.8%) を得
た。 IR(neat):1735, 1581cm-1.1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.96(3H,s), 1.83-2.00(1H,m) 2.30-2.44(2H,m), 2.44-2.62(1H,m),5.66(1H,t, J=4.7,
2.6Hz), 5.94(1H, br s),7.23-7.37(3H,m), 7.38-7.48
(2H,m). MS:m/z=234(M+), 174(100%). HRMS:Calcd:C13H14O2S:234.0715. FOUND:234.0715. C13H14O2S:Calcd:C,66.65, H,6.03, S,13.66 Found:C,66.48, H,5.92, S,13.51
【0019】実施例4 (±)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−2−シク
ロヘキセンの合成:実施例2で得られた(±)−2−フ
ェニルチオ−2−シクロヘキセノ−ル(918.6mg,4.45 mm
ol) 、無水酢酸(1.25ml,13.3mmol) 、トリエチルアミン
(1.85ml,13.3mmol) 、4−N,N−ジヂメチルアミノピ
リジン(16.2mg,0.13mmol) を塩化メチレン(22ml)中、室
温で12時間攪はんした。その後、反応混合物を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶
媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−に付し、ジエチルエ−テル/n−ヘキサン(15%v/v)
の流分より無色油状の(±)−1−アセトキシ−2−フ
ェニルチオ−2−シクロヘキセン(1.08g,97.9%) を得
た。 IR(neat):1731, 1581cm-1.1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.60-1.90(4H,m), 1.93(3H,s) 2.10-2.40(2H,m), 5.29(1H,br s),6.34(1H,t, J=4.6,3.
7Hz), 7.20-7.40(5H,m). MS:m/z=248(M+), 188(100%). HRMS:Calcd:C14H16O2S:248.0871. FOUND:248.0858. C14H16O2S:Calcd:C,67.72, H,6.50, S,12.89 Found:C,67.69, H,6.51, S,12.86
【0020】実施例5 (±)−2−フェニルチオ−2−シクロペンテノ−ルの
リパ−ゼによるエステル交換反応:実施例1で得られた
(±)−2−フェニルチオ−2−シクロペンテノ−ル
(1.04g,5.44mm ol) 、酢酸ビニル(5.0ml,54.4mmol)、リ
パ−ゼPS(天野製薬製、シュ−ドモナス菌由来、544m
g )を塩化メチレン(27ml)中、30℃で12日間攪はん
した。その後、反応液をセライトロ過し、減圧下で溶媒
を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−に付し、ジエチルエ−テル/n−ヘキサン(10 〜20%v
/v) の流分より無色油状のR−(+)−1−アセトキシ
−2−フェニルチオ−2−シクロペンテン((644mg,50.
5%) 、[ α]D 29+80.0゜(c=1.28 ,CHCl3))と無色油状の
S−(−)−2−フェニルチオ−2−シクロペンテノ−
ル((487.6mg,46.6%) 、[ α]D 32-153.8゜(c=1.02,CHC
l3) )を得た。R−(+)−1−アセトキシ−2−フェ
ニルチオ−2−シクロペンテンの光学純度は、光学分割
HPLC(キラルセルOD、流出溶媒i−PrOH/n
−ヘキサン(1%v/v) )で93.2%eeであった。S−
(−)−2−フェニルチオ−2−シクロペンテノ−ルの
光学純度は、光学分割HPLC(キラルセルOD、流出
溶媒i−PrOH/n−ヘキサン(5%v/v))で100%
eeであった。
【0021】実施例6 (±)−2−フェニルチオ−2−シクロヘキセノ−ルの
リパ−ゼによるエステル交換反応:実施例2で得られた
(±)−2−フェニルチオ−2−シクロヘキセノ−ル
(1.02g,4.97mm ol) 、酢酸ビニル(4.58ml,54.4mmol) 、
リパ−ゼPS(天野製薬製、シュ−ドモナス菌由来、49
7mg )を塩化メチレン(25ml)中、30℃で12日間攪は
んした。その後、反応液をセライトロ過し、減圧下で溶
媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−に付し、ジエチルエ−テル/n−ヘキサン(5〜15%v
/v) の流分より無色油状のR−(+)−1−アセトキシ
−2−フェニルチオ−2−シクロヘキセン((599.3mg,4
8.5%) 、[ α]D 31+191.2゜(c=1 .29,CHCl3))と無色油状
のS−(−)−2−フェニルチオ−2−シクロヘキセノ
−ル((47 7.6mg,46.6%)、[ α]D 31-283.3゜(c=1.29,CHC
l3) )を得た。R−(+)−1−アセトキシ−2−フェ
ニルチオ−2−シクロヘキセンの光学純度は、光学分割
HPLC(キラルセルOD、流出溶媒i−PrOH/n
−ヘキサン(99%v/v))で98.0%eeであった。S−
(−)−2−フェニルチオ−2−シクロヘキセノ−ルの
光学純度は、光学分割HPLC(キラルセルOD、流出
溶媒i−PrOH/n−ヘキサン(5%v/v))で100%
eeであった。
【0022】実施例7 (±)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−2−シク
ロペンテンのリパ−ゼによる加水分解反応:実施例3で
得られた(±)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−
2−シクロペンテン( 965.6mg,4.12mmol) 、リパ−ゼP
S(天野製薬製、シュ−ドモナス菌由来、412mg )を
0.1Mリン酸バッファ−/アセトン(1:9 v/v,20ml)
中、30℃で12日間攪はんした。その後、反応液をセ
ライトロ過し、減圧下で溶媒を留去した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−に付し、ジエチルエ−テ
ル/n−ヘキサン(10 〜20%v/v) の流分より無色油状の
S−(−)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−2−
シクロペンテン((460.1mg,47.6%) 、[ α] D 30-84.0゜
(c=1.12,CHCl3) )と無色油状のR−(+)−2−フェ
ニルチオ−2−シクロペンテノ−ル((367.6mg,46.3%)
、[ α]D 32+154.1゜(c=1.10,CHCl3) )を得た。S−
(−)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−2−シク
ロペンテンの光学純度は、光学分割HPLC(キラルセ
ルOD、流出溶媒i−PrOH/n−ヘキサン(1%v/v)
)で93.2%eeであった。R−(+)−2−フェ
ニルチオ−2−シクロペンテノ−ルの光学純度は、光学
分割HPLC(キラルセルOD、流出溶媒i−PrOH
/n−ヘキサン(5%v/v))で100%eeであった。
【0023】実施例8 (±)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−2−シク
ロヘキセンのリパ−ゼによる加水分解反応:実施例3で
得られた(±)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−
2−シクロヘキセン( 103.0mg,0.42mmol) 、リパ−ゼP
S(天野製薬製、シュ−ドモナス菌由来、41.5mg)を
0.1Mリン酸バッファ−/アセトン(1:9 v/v,2ml)
中、30℃で12日間攪はんした。その後、反応液をセ
ライトロ過し、減圧下で溶媒を留去した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−に付し、ジエチルエ−テ
ル/n−ヘキサン(5〜15%v/v) の流分より無色油状のS
−(−)−1−アセトキシ−2−フェニルチオ−2−シ
クロヘキセン((49.2mg,47.7%)、[ α]D 28-194.8゜(c=0.
47,CHCl3) )と無色油状のR−(+)−2−フェニルチ
オ−2−シクロヘキセノ−ル((38.4mg,44.8%)、[ α]D
31+277.6゜(c=1.32,CHCl3) )を得た。S−(−)−1−
アセトキシ−2−フェニルチオ−2−シクロヘキセンの
光学純度は、光学分割HPLC(キラルセルOD、流出
溶媒i−PrOH/n−ヘキサン(1%v/v) )で100%
eeであった。R−(+)−2−フェニルチオ−2−シ
クロヘキセノ−ルの光学純度は、光学分割HPLC(キ
ラルセルOD、流出溶媒i−PrOH/n−ヘキサン(5
%v/v))で100%eeであった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、*は不斉炭素を示し、Rはアルキル基を示し、
    nは1から4を示す。)で表される光学活性な2−フェ
    ニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケン。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (式中、*は不斉炭素を示し、nは1から4を示す。)
    で表される光学活性な2−フェニルチオ−2−シクロア
    ルケン−1−オ−ル。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化3】 (式中、nは1から4を示す。)で表されるラセミ体の
    2−フェニルチオ−2−シクロアルケン−1−オ−ルを
    リパーゼ存在下、アシル化剤とエステル交換することに
    より一般式(1) 【化4】 (式中、*は不斉炭素を示し、Rはアルキル基を示し、
    nは1から4を示す。)で表される光学活性な2−フェ
    ニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケンと一
    般式(2) 【化5】 (式中、*は不斉炭素を示し、nは1から4を示す。)
    で表される光学活性な2−フェニルチオ−2−シクロア
    ルケン−1−オ−ルをそれぞれ得ることを特徴とする光
    学活性2−フェニルチオ−2−シクロアルケン誘導体の
    製造法。
  4. 【請求項4】 一般式(4) 【化6】 (式中、Rはアルキル基を示し、nは1から4を示
    す。)で表されるラセミ体の2−フェニルチオ−1−ア
    シルオキシ−2−シクロアルケンをリパ−ゼ存在下に加
    水分解することにより一般式(1) 【化7】 (式中、*は不斉炭素を示し、Rはアルキル基を示し、
    nは1から4を示す。)で表される光学活性な2−フェ
    ニルチオ−1−アシルオキシ−2−シクロアルケンと一
    般式(2) 【化8】 (式中、*は不斉炭素を示し、nは1から4を示す。)
    で表される光学活性な2−フェニルチオ−2−シクロア
    ルケン−1−オ−ルをそれぞれ得ることを特徴とする光
    学活性2−フェニルチオ−2−シクロアルケン誘導体の
    製造法。
  5. 【請求項5】 請求項3においてアシル化剤がビニルエ
    ステルである光学活性2−フェニルチオ−2−シクロア
    ルケン誘導体の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項3においてリパ−ゼがシュウドモ
    ナス菌由来である光学活性2−フェニルチオ−2−シク
    ロアルケン誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】 請求項4においてリパ−ゼがシュウドモ
    ナス菌由来である光学活性2−フェニルチオ−2−シク
    ロアルケン誘導体の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009232735A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Tadakatsu Bandai (1r,2r)−1−アシロキシ−3−シクロアルケン又は(1s,2s)−3−シクロアルケン−1−オールの製造方法

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