JPH0779580A - 振動波モータ - Google Patents

振動波モータ

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JPH0779580A
JPH0779580A JP5224747A JP22474793A JPH0779580A JP H0779580 A JPH0779580 A JP H0779580A JP 5224747 A JP5224747 A JP 5224747A JP 22474793 A JP22474793 A JP 22474793A JP H0779580 A JPH0779580 A JP H0779580A
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JP
Japan
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vibrating body
vibration wave
annular portion
wave motor
moving body
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JP5224747A
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English (en)
Inventor
Takayuki Shirasaki
隆之 白崎
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 要求特性を満足し、ビビリ音の発生がなく、
しかも脱調現象の緩和された高トルク、高精度の振動波
モータを提供する。 【構成】 波長λの進行性振動波を生じ、スリットによ
り形成されるλ/2あたり2の整数倍の突起部を有する
振動体と、この振動体に接触して振動体の進行性振動波
により摩擦駆動で回転される移動体と、この移動体の回
転を取出すように移動体に連結された回転軸とを備え、
この振動体302は接触部の内径部に薄板円環部302
aを有し、この薄板円環部302aに3或は4の整数倍
の取付孔302dを有しており、これらの取付孔302
dは薄板円環部302aの同心円状に等間隔で、かつ該
スリットの角度位置に対応して形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気−機械エネルギー変
換素子に電圧を印加することにより、振動体に進行性振
動波を生じさせ、この振動体に接触する移動体との間の
摩擦駆動で相対移動を起こさせる移動波モータ、特に高
トルク高精度型の振動波モータの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の振動波モータの縦断面図、
図4の(a)は電極構成図、図4の(b)はステータの
展開側面図、図5は振動体の正面図、図6は加圧用の圧
縮ばね部材である。
【0003】図3及び図4で1は厚さbの薄い円環形状
の圧電素子で、弾性材料からなりλ/2あたり4個の突
起を等間隔に全周にわたり形成した振動体2にベタ電極
面を固着してステータとしている。
【0004】圧電素子1の他面の電極構成は図4の
(a)に示す通り、励起されるべき振動数の波長λに対
し、交互に逆の伸縮極性となるようλ/2ピッチで分極
された駆動用のA電極群(A1 〜A8 )及びB電極群
(B1 〜B8 )と、これらA及びB電極間にあり、それ
ぞれの電極群の振動状態を検出するλ/4ピッチの振動
検出用電極SA 及びSB と、他に接地用の3つの共通電
極Gからなっている。
【0005】前記の駆動用A電極群(A1 〜A8 )に対
し駆動用B電極群(B1 〜B8 )は3/λずれたピッチ
で配置され、一方振動検出用の電極SA 及びSB は駆動
用のA電極群(A1 〜A8 )及びB電極群(B1
8 )によるそれぞれ定在波の実質的に腹の位置を中心
として配置されている。
【0006】図4の(b)で振動体2の突起は、軸心に
対して一定幅(t)のスリットを入れることで形成され
るが、Hは振動体2の全高さ、hはスリット深さであ
る。
【0007】更に図4の(b)に示したように圧電素子
1の振動検出用の電極SA 及びSBの中央点を振動体2
のスリット部の中央点に合致させてステータとしている
ので、駆動用のA電極群(A1 〜A8 )或いはB電極群
(B1 〜B8 )の中央点は全てスリット部の中央点に合
致している。
【0008】図3で圧電素子1は耐熱性のあるエポキシ
系接着剤で振動体2の裏面に同心的にかつ振動体2のス
リット位置に対し前述の通り電極構成を特定して固着し
ている。
【0009】3は熱伝導性の優れた材料からなる筐体
で、振動体2の接触部の内径側の薄板円板部2aを介し
て振動体2を強固にビス4で固定している。又筐体3の
中心部の内径嵌合部3aには第1のボール軸受11がそ
の外輪11aを固着して設けられている。
【0010】100は中間にフランジ部100cが、例
えば焼ばめ等で固着された回転軸であり、その一端部1
00aは第1のボール軸受11の内輪に軸方向摺動可能
に支持され、また他端部100bは、筐体カバー108
の中心部に筐体3とは反対側に張り出た軸受嵌合部10
8aに外輪12aを固着して設けられた第2のボール軸
受12の内輪12bに軸方向摺動可能に支持されてい
る。回転軸100の他端100bには又エンコーダの入
力軸を固定するための内径嵌合部100c及び固定ネジ
孔100dが設けられている。
【0011】215は回転軸100のフランジ部100
cにネジ116で同心的に固定された円盤形状の中間部
材であり、外周端部には環状の移動体7が同心的に嵌合
して設けられている。この移動体7は複合樹脂からなる
環状の摺動体6と摺動体6をエポキシ系接着剤で同心的
に固着した例えばアルミ合金からなる支持体5とで形成
されており、この摺動体6が振動体2の摺動面2bに接
触する。なお、支持体5にはこの接触部の内径側に薄板
円環部5aが形成されている。
【0012】移動体7はその底部のゴム製の弾性シート
部材17を介して前記の中間部材215で支持されてお
り、中間部材215のフランジ部215aと第2のボー
ル軸受12の内輪12aとの間に設けられた例えば図6
に示すダイヤフラム形状の圧縮ばね部材114が発生す
る軸方向荷重が、弾性シート部材17を介して支持体5
の軸方向に与えられて、振動体2の摺動面2bと移動体
7の摺動体6が加圧接触している。
【0013】108は前記の筐体カバーであり、ネジ9
により筐体3に固定されている。
【0014】筐体カバー108に設けられた第2のボー
ル軸受12の内輪12bとの間には図示されていないス
ペーサ部材が設置され、圧縮ばね部材114の発生する
軸方向荷重を調整することが可能である。
【0015】前記の振動波モータの要求特性は下記第1
表の通りであり、又主設計仕様は下記第2表の通りであ
る。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら従来
型の振動波モータを要求特性に対応して評価したところ
下記のように不満足な点があった。
【0018】振動波モータの回転軸をトルク計に固定
し、定格回転数の22.5rpmで、順次入力を大にし
ていくと定格トルク8kgcmは得られたが、わずかに
ビビリ音が発生しており、トルクの時間変動をみると不
安定であった。次にトルク対回転数特性を同様に入力を
大にして測定したが、いずれの特性カーブもトルクが8
kgcm近辺で回転数が低下するいわゆる「脱調現象」
が見られた。
【0019】次に分解能が81000PPRのレーザ
ロータリーエンコーダを回転軸の一端に固定し、他端に
1kgcmの負荷をつけ回転数33.3rpmで駆動
し、フラッタメータで回転精度を測定したところカット
オフ周波数500Hzで0.04%RMSと要求特性を
満たさなかった。
【0020】更に33.3rpm1kgcmで回転精
度を測定しながら2.000時間の連続運転を行ったと
ころフラッター値が0.025%RMSと変っていた。
【0021】2.000時間の連続運転後、再び定格
回転数22.5rpmで駆動するとわずかにあったビビ
リ音の発生がなくなり8kgcmの安定したトルク値が
得られた。又トルク対回転数特性を測定してみると8k
gcm近辺の高トルク領域での「脱調現象」が緩和さ
れ、定格の22.5rpm.8kgcmを通る特性カー
ブが得られた。
【0022】従来型の振動数モータは図3に見られるよ
うに、ステンレスからなる振動体2は移動体7との接触
部に対し、内径側の薄板円板部2aを介して支持されて
おり、一方移動体7のアルミ合金からなる支持体5は振
動体2との接触部の内径側に薄板円環部5aが形成され
ている。
【0023】従って圧縮ばね部材114の発生する軸方
向荷重が前記の振動体2に対し前記の移動体7を加圧接
触した状態では、摺動体6の内径側で接触する傾向があ
り、こうした振動体2と移動体7の接触状態でモータを
駆動し、トルクを大きくしていくと、特定のトルク値で
回転数が一気に低下するいわゆる「脱調現象」が発生し
やすくなる。
【0024】長時間の連続運転を行うと、複合樹脂から
なる摺動体6の内径側から摩耗が進みその結果接触面積
が大きくなるので「脱調現象」が緩和しより高トルク化
が可能となり、又より安定した接触状態が得られて回転
精度が安定したものと思われる。
【0025】本発明は前記の課題を解決するもので、振
動体と移動体との接触状態を改善し、高トルク領域での
「脱調現象」を緩和し、低速高トルクの定格値を得ると
ともに、振動体に発生する内部応力をより均一値する等
として回転精度の向上をはかり高トルク高精度型の振動
波モータを得ようとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
構成は、特許請求の範囲の各請求項に記載した通りであ
り、具体的には以下のようである。
【0027】本発明は、第1に波長λの進行性振動波を
生じ、スリットにより形成されるλ/2あたり2の整数
倍(2,4,6…)の突起部を有する振動体と、この振
動体に接触して振動体の進行性振動波により摩擦駆動で
回転される移動体と、この移動体の回転を取出すように
移動体に連結された回転軸とを備えた振動波モータにお
いて、前記振動体は接触部の内径側に薄板円環部を有
し、前記薄板円環部に3或いは4の整数倍(3,6,9
…或いは4,8,12…)の取付ネジ孔或いは取付孔を
備え、前記3或いは4の整数倍の取付ネジ孔或いは取付
孔が前記薄板円環部の同心円上に等間隔で、かつ前記ス
リットの角度位置に対応して設けて、振動体をより剛性
的に支持し、又振動体の内部応力をより均一化するもの
である。
【0028】第2に波長λの進行性振動波を生じ、スリ
ットにより形成されるλ/2あたり2の整数倍(2,
4,6…)の突起部を有する振動体と、この振動体に接
触して振動体の進行性振動波により摩擦駆動で回転され
る移動体とこの移動体の回転を取出すように移動体に連
結された回転軸とを備えた振動波モータにおいて、前記
振動体は接触部の内径側に薄板の円環部と、該円環部の
内径側に厚板の円環部を有し、前記厚板円環部に3或い
は4の整数倍(3,6,9…或いは4,8,12…)の
取付ネジ或いは取付孔を備え、前記3或いは4の整数倍
の取付ネジ或いは取付孔が前記厚板円環部の同心円上に
等間隔で且つ前記スリットの角度位置に対応して設けて
振動体をより剛性的に支持し、又振動体の内部応力をよ
り均一化するものである。
【0029】又前記振動体の薄板円環部に3或いは4の
整数倍(3,6,9…或いは4,8,12…)の孔を同
心円上に等間隔で且つ隣り合う孔の中間に前記スリット
が配置するようにして、振動体の発生する振動音を無く
して、損失を軽減したものである。
【0030】第3に接触面にスリットで形成される複数
個の突起を有する振動体と、この振動体に接触して振動
体の進行性振動波により摩擦駆動で回転される移動体
と、この移動体の回転を取出すように移動体に連結され
た回転軸とを備えた振動波モータにおいて、前記振動体
の接触面の内径側中立面上に3或いは4の整数倍(3,
6,9…或いは4,8,12…)の取付孔或いは取付ネ
ジを有する支持部を備える、或いは中立面上の肉抜きさ
れた薄板円環部に3或いは4の整数倍の取付孔或いは取
付ネジを備える、そして前記3或いは4の整数倍の取付
孔或いは取付ネジが同心円上等間隔でかつスリットの角
度位置に対応して設けて振動体を剛性的に支持し、又振
動体の内部応力をより均一化するものである。
【0031】第4に接触部にスリットに形成される複数
個の突起と接触部の内径側中立面上に薄板円環部を有し
て、進行性振動波を生ずる振動体と、この振動体に接触
して振動体の進行性振動波により摩擦駆動で回転される
移動体と、この移動体の回転を取出すように移動体に連
結された回転軸とを備えた振動波モータにおいて、前記
振動体は薄板円環部に3或いは4の整数倍(3,6,9
…或いは4,8,12…)の取付孔を同心円上等間隔に
且つ接触部のスリットの角度位置に対応して備えてお
り、同様に3或いは4の整数倍の取付孔或いは取付ネジ
を備えた円環部材で挟持されて筐体に固定されるもので
ある。
【0032】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
【0033】図1は本発明による振動波モータの第1の
実施例を示す縦断面図、図2は図1に示す振動体の正面
図である。
【0034】図1の1は圧電素子、5は支持体、6は摺
動体、7は移動体、108は筐体カバー、9はネジ、1
00は回転軸、11は第1のボール軸受、12は第2の
ボール軸受、114は圧縮ばね部材、215は中間部
材、116はネジ、17は弾性シート部材で以上の構成
部品は図3の従来例の振動波モータと同等であり、詳し
い説明は省略する。
【0035】302は振動体で、図5に示す従来例の振
動体2と同様、スリットにより形成されるλ/2あたり
2の整数倍(但し図2では4)の突起部を有しており、
圧電素子1が耐熱性のエポキシ系接着剤で裏面に同心的
にかつ振動体302のスリット位置に対し、その電極構
成を特定して、固着している。
【0036】又、図5の従来型の振動体2が薄板円板部
2aを介して内径側の厚板円環部2cで筐体3に固定さ
れていたのに対し、本実施例の振動体302では図2に
示すように、同じ板厚であるが、径方向の長さが小さい
薄板円環部302aで筐体203にネジ104で固定さ
れている。
【0037】従って振動体302の薄板円環部302a
の剛性は、図5に示す従来の振動体2の薄板円板部2a
の剛性より高いので、圧縮ばね部材114の発生する従
来型と同等の軸方向荷重が中間部材215、弾性シート
部材17を介して支持体5に与えられて振動体302の
摺動面302bと摺動体6が加圧接触する状態で、振動
体302の摺動面302bの傾きはより小さくなるので
移動体7の摺動体6との接触状態が改善される。
【0038】又、図5に示すように従来の振動体2の固
定は3個のネジ4が用いられていたが、図2に示すよう
に本実施例では3の整数倍(但し図では9)のネジ11
4が用いられている。
【0039】図4の(a)に示す通り従来例及び本実施
例で用いられている圧電素子1の駆動波数は9波であ
り、従って従来例及び本実施例のいずれの振動体2及び
302共、λ/2あたり4の突起部を有するので全体で
72の突起部及びスリットが形成されている。
【0040】本実施例の振動体302では、薄板円環部
302aの同心円上等間隔にその整数倍(図では9)の
取付孔302dを設け、かつ全ての取付孔302dが振
動体302のスリットの中心の角度位置に合致するよう
にした。
【0041】前記の通り筐体203にその整数倍(3,
6,9…)或いは4の整数倍(4,8,12…)と多く
のネジで強固に固定された振動体302は駆動時に発生
する振動体の内部応力がより均一化されている。
【0042】上記の説明では振動体302の薄板円環部
302aに3の整数倍或いは4の整数倍の取付孔302
dを設けているが、これを取付ネジ孔として対応する筐
体203に取付孔を設け振動体と筐体を固定してもよ
い。
【0043】図7は本発明の第2の実施例の振動体40
2の正面図である。
【0044】この実施例での圧電素子は9波駆動の圧電
素子1とは異なり、7波駆動の電極構成を形成してい
る。
【0045】従って振動体402はλ/2あたり4の突
起部を有するので全体で56の突起部及びスリットが形
成されている。
【0046】又、振動体402では薄板円環部402a
の同心円上等間隔に4の整数倍(図では8)の取付孔4
02dが設けられており、この全ての取付孔402dが
振動体402のスリットの中心の角度位置に合致するよ
うにしてある。
【0047】なお、振動体402の薄板円環部402a
の同心円上等間隔に4の整数倍(図では8)の取付孔4
02fが前記隣り合う取付孔402dの中間に設けられ
ており、402dの取付孔の他にこの取付孔402fを
用いて振動体402を固定してもよい。
【0048】図8は本発明による振動波モータの第3の
実施例を示す縦断面図、図9は図8に示す振動体の正面
図である。
【0049】図8において、1は圧電素子、4はネジ、
5は支持体、6は摺動体、7は移動体、108は筐体カ
バー、9はネジ、100は回転軸、11は第1のボール
軸受、12は第2のボール軸受、114は圧縮ばね部
材、215は中間部材、116はネジ、17は弾性シー
ト部材で以上の構成部品は図3の従来例の振動波モータ
と同等であり、詳しい説明は省略する。
【0050】102は本実施例による振動体で、従来例
の図5の振動体2と同様、スリットにより形成されるλ
/2あたり2の整数倍(但し図9では4)の突起部を有
しており、圧電素子1が耐熱性のエポキシ系接着剤で裏
面に同心的にかつ振動体102のスリット位置に対し、
その電極構成を特定して固着している。
【0051】又、図5の従来型の振動体2が薄板円板部
2aを介して内径側の厚板円環部2cで筐体3に固定さ
れていたのに対し、図8に示す本実施例の振動体102
では同じ板厚であるが径方向の長さが小さい薄板円環部
102aを介して内径側の厚板円環部102cで筐体1
03にネジ4で固定されている。
【0052】従って振動体102の薄板円環部102a
の剛性は、図5に示す従来の振動体2の薄板円板部2a
の剛性より高いので、圧縮ばね部材114の発生する従
来型と同等の軸方向荷重が中間部材215、弾性シート
部材17を介して支持体5に与えられて、振動体102
の摺動面102bと摺動体6が加圧接触する状態で、振
動体102の摺動面102bの傾きはより小さくなるの
で、移動体7の摺動体6との接触状態が改善される。
【0053】又、図5に示す従来の振動体2の固定は3
個のネジ4が用いられていたが、図2に示すように本実
施例では3の整数倍(但し図では9)のネジ4が用いら
れている。
【0054】図4の(a)に示す通り従来例及び本実施
例で用いられている圧電素子1の駆動波数は9波であ
り、従って従来例及び本実施例のいずれの振動体2及び
102共、λ/2あたり4の突起部を有するので全体で
72の突起部及びスリットが形成されている。
【0055】本実施例の振動体102では厚板円環部1
02cの同心円上等間隔に3の整数倍(図では9)の取
付ネジ孔102dを設け、かつ全ての取付ネジ孔102
dが振動体102のスリットの中心の角度位置に合致す
るようにした。
【0056】前記の通り筐体103に3の整数倍(3,
6,9…)或いは4の整数倍(4,8,12…)と多く
のネジで強固に固定された振動体102は駆動時に発生
する振動体の内部応力がより均一化されている。
【0057】更に本実施例の振動体102では薄板円環
部102aに3の整数倍或いは4の整数倍(但し図では
36)の円孔102eを同心円上等間隔に形成し、かつ
隣り合う円孔102eの中心の角度位置に取付ネジ孔1
02dが全て合致するようにした。
【0058】このため振動体102の振動音の発生を防
ぎ、薄板円環部102aによる損失を軽減することが出
来る。
【0059】上記の説明では振動体102の厚板円環部
102cに3の整数倍或いは4の整数倍の取付ネジ孔1
02dを設けているが、これを取付孔として対応する筐
体103に取付ネジ孔を設け振動体と筐体を固定しても
よい。
【0060】図10は本発明の第4の実施例の振動体2
02の正面図である。
【0061】この実施例での圧電素子は9波駆動の圧電
素子1とは異なり7波駆動の電極構成を形成している。
【0062】従って振動体202はλ/2あたり4の突
起部を有するので、全体で56の突起部及びスリットが
形成されている。
【0063】振動体202では厚板円環部202cの同
心円上等間隔に4の整数倍(図では8)の取付ネジ孔2
02dが設けられており、この全ての取付ネジ孔202
dが振動体202のスリットの中心の角度位置に合致す
るようにしてある。
【0064】更に振動体202の薄板円環部202aに
4の整数倍(但し図では8)の長孔202eを同心円上
等間隔に形成し、かつ隣り合う長孔202eの中心の角
度位置に取付ネジ孔202dが全て合致するようにし
た。
【0065】図11は本発明による振動波モータの第5
の実施例を示す縦断面図、図12は図11に示す振動体
の正面図である。
【0066】図11において、1は圧電素子、5は支持
体、6は摺動体、7は移動体、108は筐体カバー、9
はネジ、100は回転軸、11は第1のボール軸受、1
2は第2のボール軸受、114は圧縮ばね部材、215
は中間部材、116はネジ、17は弾性シート部材で以
上の構成部品は図3の従来例の振動波モータと同等であ
り、詳しい説明は省略する。
【0067】702は本実施例による振動体で、従来例
の図5の振動体2と同様、スリットにより形成されるλ
/2あたり2の整数倍(但し図12では4)の突起部を
有しており、圧電素子1が耐熱性のエポキシ系接着剤で
裏面に同心的にかつ振動体702のスリット位置に対
し、その電極構成を特定して固着している。
【0068】又、図5の従来例の振動体2が中立面上の
薄板円板部2aを介して、内径側の厚板円環部2cで筐
体3に固定していたのに対し、本実施例の振動体702
は、やや厚めの板厚であるが、径方向の長さが小さい薄
板円環部を部分的に削除して4の整数倍(図12では
8)の支持部702dと取付孔702cがあり、ネジ1
04で筐体403に固定されている。
【0069】図4の(a)に示す通り従来例及び実施例
で用いられている圧電素子1の駆動波数は9波であり、
従って本実施例の振動体702はλ/2あたり4の突起
部を有するので全体で72の突起がスリットにより形成
されている。
【0070】前記の通り振動体702の支持部702d
の剛性を高くしてあるので、圧縮ばね部材114の発生
する従来型と同等の軸方向荷重が中間部材215、弾性
シート部材17を介して支持体5に与えられて、振動体
702の摺動面702bと摺動体6が加圧接触する状態
で振動体702の摺動面702aの傾きはより小さくな
るので移動体7の摺動面6との接触状態が改善される。
【0071】本実施例の振動体702では接触面の内径
側中立面上に同心円上等間隔に4の整数倍(図では8)
の取付孔702cを有する支持部702dを設け、かつ
全ての取付孔702cが振動体702のスリットの中心
の角度位置に合致するようにした。
【0072】前記の通り振動体702は3或いは4の整
数倍(3,6,9…或いは4,8,12…)の支持部7
02dの取付孔702cを用いて筐体403に強固に固
定されるので、振動体702は駆動時に発生する振動体
の内部応力がより均一される。
【0073】又、振動体702の接触面の内径側の中立
面上の薄板円環部を部分的に削除して支持部702dを
形成したので、損失が減少し、モータの効率向上が期待
出来る。
【0074】上記の説明では振動体702の支持部70
2dに3或いは4の整数倍(3,6,9…或いは4,
8,12…)の取付孔を設けているが、これを取付ネジ
として対応する筐体403に取付孔を設けて振動体を筐
体に固定してもよい。
【0075】図13は本発明の振動波モータの第6の実
施例における振動体の正面図を示すものである。
【0076】振動体802は接触面の内径側中立面上に
やや厚めの板厚であるが、径方向の長さが小さい薄板円
環部802bを形成しており、その薄板円環部の同心円
上等間隔に振動体の突起を形成するスリットの中心の角
度位置に合わせて3の整数倍(図では6)の取付ネジ8
02cがあり、図示されていない筐体の対応する取付孔
に固定されるものである。
【0077】又、振動体802の薄板円環部802bに
3の整数倍(図では6)の長孔802eを同心円上等間
隔に形成し、かつ隣り合う長孔802eの中心の角度位
置に取付ネジ802cが全て合致するようにした。
【0078】図14は本発明による振動波モータの第7
の実施例を示す縦断面図、図15は図14に示す振動体
の正面図で、図16は固定部材である。
【0079】図において、1は圧電素子、5は支持体、
6は摺動体、7は移動体、108は筐体カバー、9はネ
ジ、100は回転軸、11は第1のボール軸受、12は
第2のボール軸受、114は圧縮ばね部材、215は中
間部材、116はネジ、17は弾性シート部材で以上の
構成部品は図3の従来例の振動波モータと同等であり詳
しい説明は省略する。
【0080】502は本実施例における振動体で、従来
例の図5の振動体2と同様、スリットにより形成される
λ/2あたり2の整数倍(但し図15では4)の突起部
を有しており、圧電素子1が耐熱性のエポキシ接着剤で
裏面に同心的にかつ振動体502のスリット位置に対
し、その電極構成を特定して、固着している。
【0081】又、図5の従来型の振動体2が中立面上の
薄板円板部2aを介して内径側の厚板円環部2cで筐体
3に固定されていたのに対し、本実施例の振動体502
は同じ板厚であるが、径方向の長さが小さい薄板円環部
502bで筐体303に図16に示す円環形状の固定部
材18に挟持され、ネジ204をネジ18aにねじ込ん
で固定されている。
【0082】従って振動体502の薄板円環部502a
の剛性は振動体2の薄板円板部2aの剛性より高いの
で、圧縮ばね部材114の発生する従来型と同等の軸方
向荷重が中間部材215、弾性シート部材17を介して
支持体5に与えられて振動体502の摺動面502bと
摺動体6が加圧接触する状態で振動体502の摺動面5
02aの傾きはより小さくなるので、移動体7の摺動体
6との接触状態が改善される。図15に示す振動体50
2は従来例の摺動体2と同様その駆動波数は9波であ
り、従って全体での突起数は72である。
【0083】又、振動体502の薄板円環部502bに
は4個(4の整数倍)の取付孔502cがy−y’軸を
対称に同心円上等間隔に、かつ全ての取付孔502cが
振動体502のスリットの中心の角度位置に合致するよ
うに設けられている。
【0084】前記の通り筐体303に3の整数倍(3,
6,9…)或いは4の整数倍(4,8,12…)の取付
孔を設け、振動体502をやはり3の整数倍(3,6,
9…)或いは4の整数倍(4,8,12…)の固定ネジ
18aを有する固定部材で挟持して強固に固定するの
で、振動体502は駆動時に発生する振動体502の内
部応力がより均一化される。
【0085】図17は本発明の第8の実施例の振動体の
正面図、図18は図17の振動体に対応する固定部材で
ある。
【0086】図17で振動体602の薄板円環部602
bには6個(3の整数倍)の取付孔602cがy−y’
軸を対称に同心円上等間隔に、かつ全ての取付孔602
cが、図2の振動体502と同様に振動体602のスリ
ットの中心の角度位置に合致するように設けられてい
る。
【0087】振動体602は6個(3の整数倍)の取付
孔118aを有する固定部材118を図示されていない
やはり6個(3の整数倍)のネジ孔を有する筐体に挟持
されてやはり図示されていないネジで強固に固定され
る。
【0088】以上の各実施例における振動波モータを要
求特性に対応して評価したところ下記のような結果を得
た。
【0089】定格回転数22.5rpmで、入力を大
にしていくと、定格トルク8kgcmが得られ、ビビリ
音の発生もなくトルクの時間変動も安定していた。又ト
ルク対回転数特性を入力を大にして測定したが、いずれ
の特性カーブもトルクが8kgcm以上より「脱調現
象」の緩和が見られた。
【0090】レーザーロータリーエンコーダを用いて
の回転精度の測定では、従来型と同条件で0.02%R
MSと要求特性を満たしていた。
【0091】
【発明の効果】以上の通り本発明の振動波モータでは要
求特性を満足し、ビビリ音の発生がなく、しかも脱調現
象の緩和された高トルク高精度型の振動波モータが得ら
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動波モータの第1の実施例を示
す断面図。
【図2】図1の振動体の正面図。
【図3】従来の振動波モータの断面図。
【図4】図3及び本発明の各実施例のステータの基本的
構成を示し、(a)は電極構成を示す図、(b)はステ
ータの展開正面図。
【図5】図3の振動体の正面図。
【図6】図3の圧縮バネ部材の正面図。
【図7】第2の実施例の振動体の正面図。
【図8】第3の実施例を示す振動波モータの断面図。
【図9】図8の振動体の正面図。
【図10】第4の実施例を示す振動体の正面図。
【図11】第5の実施例を示す振動波モータの断面図。
【図12】図11の振動体の正面図。
【図13】第6の実施例を示す振動体の正面図。
【図14】第7の実施例を示す振動波モータの断面図。
【図15】図14の振動体の正面図。
【図16】図14の支持体の正面図。
【図17】第8の実施例を示す振動体の正面図。
【図18】第8の実施例の支持体を示す正面図。
【符号の説明】
1…圧電素子 2,202,102,302,402,702,802
…振動体 102a,302a,402a…薄板円環部 102c,202c…厚板円環部 102b,3
02b…摺動面 302d,402d,402f,702c…取付孔 203…筐体 4…ネジ 5…支持体 6…摺動体 7…移動体 108…筐体
カバー 9…ネジ 100…回転
軸 11…第1のボール軸受 12…第2の
ボール軸受 14,114…圧縮バネ部材 215…中間
部材 116…ネジ 17…弾性シ
ート部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長入の進行性振動波を生じ、スリット
    により形成されるλ/2あたり2の整数倍(2,4,6
    …)の突起部を有する振動体と、この振動体に接触して
    振動体の進行性振動波により摩擦駆動で回転され移動体
    と、この移動体の回転を取出すように移動体に連結され
    た回転軸とを備えた振動波モータにおいて、 前記振動体は接触部の内径側に薄板円環部を有し、前記
    薄板円環部に3或いは4の整数倍(3,6,8…,或い
    は4,8,12…)の取付孔或いは取付ネジ孔を備えた
    ことを特徴とする振動波モータ。
  2. 【請求項2】 前記3或いは4の整数倍の取付孔或いは
    取付ネジ孔が前記薄板円環部の同心円上に等間隔で且つ
    前記スリットの角度位置に対応して設けられていること
    を特徴とする請求項1の振動波モータ。
  3. 【請求項3】 波長λの進行性振動波を生じ、スリット
    により形成されるλ/2あたり2の整数倍(2,4,6
    …)の突起部を有する振動体と、この振動体に接触して
    振動体の進行性振動波により摩擦駆動で回転される移動
    体と、この移動体の回転を取出すように移動体に連結さ
    れた回転軸とを備えた振動波モータにおいて、 前記振動体は接触部の内径側に薄板の円環部と、該円環
    部の内径側に厚板の円環部を有し、前記厚板円環部に3
    或いは4の整数倍(3,6,9…或いは4,8,12
    …)の取付ネジ孔或いは取付け孔を備えたことを特徴と
    する振動波モータ。
  4. 【請求項4】 前記3或いは4の整数倍(3,6,9…
    或いは4,8,12…)の取付ネジ孔或いは取付孔が前
    記厚板円環部の同心円上に等間隔で且つ前記スリットの
    角度位置に対応して設けられていることを特徴とする請
    求項3の振動波モータ。
  5. 【請求項5】 前記振動体の薄板円環部に3或いは4の
    整数倍(3,6,9…或いは4,8,12…)の孔を形
    成したことを特徴とする請求項3の振動波モータ。
  6. 【請求項6】 前記3或いは4の整数倍(3,6,9…
    或いは4,8,12…)の孔が前記薄板円環部の同心円
    上に等間隔で、且つ隣り合う孔の中間に前記スリットが
    対応して配置されていることを特徴とする請求項5の振
    動波モータ。
  7. 【請求項7】 前記3或いは4の整数倍(3,6,9…
    或いは4,8,12…)の孔が丸孔或いは長孔であるこ
    とを特徴とする請求項5の振動波モータ。
  8. 【請求項8】 接触部にスリットで形成される複数個の
    突起を有する振動体と、この振動体に接触して振動体の
    進行性振動波により摩擦駆動で回転される移動体と、こ
    の移動体の回転を取出すように移動体に連結された回転
    軸とを備えた振動波モータにおいて、 前記振動体の接触面の内径側中立面上に3或いは4の整
    数倍(3,6,9…或いは4,8,12…)の取付孔或
    いは取付ネジを有する支持部を備えたことを特徴とする
    振動波モータ。
  9. 【請求項9】 前記3或いは4の整数倍の取付孔或いは
    取付けネジが同心円上に等間隔でかつ前記スリットの角
    度位置に対応して設けられていることを特徴とする請求
    項8の振動波モータ。
  10. 【請求項10】 接触部にスリットで形成される複数個
    の突起を有する振動体と、この振動体に接触して振動体
    の進行性振動波により摩擦駆動で回転される移動体と、
    この移動体の回転を取出すように移動体に連結された回
    転軸とを備えた振動波モータにおいて、 前記振動体の接触面の内径側中立面上の薄板円環部に3
    或いは4の整数倍(3,6,9…或いは4,8,12
    …)の肉抜き孔及び取付孔或いは取付ネジを備えたこと
    を特徴とする振動波モータ。
  11. 【請求項11】 接触部にスリットで形成される複数個
    の突起と接触部の内径側中立面上に薄板円環部を有し
    て、進行性振動波を生ずる振動体と、この振動体に接触
    して振動体の進行性振動波により摩擦駆動で回転される
    移動体と、この移動体の回転を取出すように移動体に連
    結された回転軸とを備えた振動波モータにおいて、 前記振動体は3或いは4の整数倍(3,6,9…或いは
    4,8,12…)の取付孔或いは取付ネジを備えた円環
    部材で挟持されて筐体に固定されることを特徴とする振
    動波モータ。
  12. 【請求項12】 前記振動体は薄板円環部に3或いは4
    の整数倍の取付孔を同心円上等間隔に且つ接触部のスリ
    ットの角度位置に対応して備えていることを特徴とする
    請求項11の振動波モータ。
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