JPH0779897B2 - ボタン縫着用サイクルミシンの糸調子制御装置 - Google Patents
ボタン縫着用サイクルミシンの糸調子制御装置Info
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- JPH0779897B2 JPH0779897B2 JP294390A JP294390A JPH0779897B2 JP H0779897 B2 JPH0779897 B2 JP H0779897B2 JP 294390 A JP294390 A JP 294390A JP 294390 A JP294390 A JP 294390A JP H0779897 B2 JPH0779897 B2 JP H0779897B2
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- thread tension
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- needle
- tension
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ボタン付け縫いを行うサイクルミシンにお
いて、1縫製サイクル中の上糸張力を制御する糸調子制
御装置に関する。
いて、1縫製サイクル中の上糸張力を制御する糸調子制
御装置に関する。
[従来の技術及びその課題] 一般に、ボタンの縫着を行うサイクルミシンでは、1縫
製サイクルが終了する直前の数針を同一のボタン縫着孔
に落下させて上下両糸の結節を形成し、しかもそれら結
節をヒッチステッチとすることにより、糸切り後の縫目
のほつれを防止するための、いわゆる糸結びを形成して
いた。この糸結びは、上糸張力及び下糸張力のバランス
によって形成された時点では、第8図(a)に示すよう
に布W中に没入するようになっている。しかしながら、
通常この種のミシンには、針板の下方に糸切り機構が設
けられており、縫製動作が終了する直前で糸切り機構の
可動刃が作動し、上糸、下糸を側方へ引き出し、固定刃
との間で切断するようになっているため、可動刃の引き
出し動作によって前述の糸結びMが第8図(b)に示す
ように布Wの下面に引き出されることがあった。
製サイクルが終了する直前の数針を同一のボタン縫着孔
に落下させて上下両糸の結節を形成し、しかもそれら結
節をヒッチステッチとすることにより、糸切り後の縫目
のほつれを防止するための、いわゆる糸結びを形成して
いた。この糸結びは、上糸張力及び下糸張力のバランス
によって形成された時点では、第8図(a)に示すよう
に布W中に没入するようになっている。しかしながら、
通常この種のミシンには、針板の下方に糸切り機構が設
けられており、縫製動作が終了する直前で糸切り機構の
可動刃が作動し、上糸、下糸を側方へ引き出し、固定刃
との間で切断するようになっているため、可動刃の引き
出し動作によって前述の糸結びMが第8図(b)に示す
ように布Wの下面に引き出されることがあった。
このようにして糸結びMが布Wの下面に露呈した場合、
その縫製品の使用に際し、糸結びMが使用者などと接触
してほつれるため、ボタンBの脱落が頻発するという問
題があった。
その縫製品の使用に際し、糸結びMが使用者などと接触
してほつれるため、ボタンBの脱落が頻発するという問
題があった。
この発明は前記問題点に着目して成されたもので、糸切
り動作後も糸結びが布の下面に露呈することのない良好
なボタン縫着状態を得ることができるボタン付け用サイ
クルミシンの糸調子制御装置の提供を目的とする。
り動作後も糸結びが布の下面に露呈することのない良好
なボタン縫着状態を得ることができるボタン付け用サイ
クルミシンの糸調子制御装置の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 縫い針の昇降動作を行う上軸とこれを回転させる駆動源
とを連結させるクラツチ機構と、前記上軸の回転に連動
して回転しその回転によって布及びボタンの保持体を移
動させる布送りカムと、前記上軸に連動して一縫製サイ
クル中第1,第2,第3の3段階を往復移動し各段階に応じ
て前記上軸の回転が停止,低速,高速となるよう前記ク
ラッチ機構を制御する遮断フレームと、所定の上糸供給
源から前記縫針に至る最短の上糸供給経路中に設けられ
同経路中に位置する上糸を挟持する第1の糸調子と、前
記第1の糸調子から上糸供給源に至る最短の上糸供給経
路中に設けられ同経路中の上糸を挟持する第2の糸調子
と、前記遮断フレームの第1,第2の段階において前記第
1の糸調子による上糸挟持力を緩和させる第1の挟持力
緩和機構と、前記遮断フレームの第1の段階において第
2の糸調子による上糸挟持力を緩和させる第2の糸調子
緩和機構と、前記遮断フレームが第3段階から第2の段
階へ切換った時点で前記第2の糸調子から縫針に至る上
糸を最短の上糸経路から逸脱させる上糸引出し機構と、
を備えたしものである。
とを連結させるクラツチ機構と、前記上軸の回転に連動
して回転しその回転によって布及びボタンの保持体を移
動させる布送りカムと、前記上軸に連動して一縫製サイ
クル中第1,第2,第3の3段階を往復移動し各段階に応じ
て前記上軸の回転が停止,低速,高速となるよう前記ク
ラッチ機構を制御する遮断フレームと、所定の上糸供給
源から前記縫針に至る最短の上糸供給経路中に設けられ
同経路中に位置する上糸を挟持する第1の糸調子と、前
記第1の糸調子から上糸供給源に至る最短の上糸供給経
路中に設けられ同経路中の上糸を挟持する第2の糸調子
と、前記遮断フレームの第1,第2の段階において前記第
1の糸調子による上糸挟持力を緩和させる第1の挟持力
緩和機構と、前記遮断フレームの第1の段階において第
2の糸調子による上糸挟持力を緩和させる第2の糸調子
緩和機構と、前記遮断フレームが第3段階から第2の段
階へ切換った時点で前記第2の糸調子から縫針に至る上
糸を最短の上糸経路から逸脱させる上糸引出し機構と、
を備えたしものである。
[作用] この発明においては、縫製動作が終了に近づき、遮断フ
レームが第3の段階から第2の段階へ切り換って低速縫
製動作が開始されると、これと同時に上糸引き出し機構
が作動し、上糸を最短の上糸供給経路から逸脱させ、上
糸経路長を増大させる。この時、縫針側に位置する第1
の糸調子は、第1の挟持緩和機構の作動により上糸の挟
持力が緩和した状態となっており、また、第2の糸調子
は、第2の挟持力緩和機構が非作動状態にあるため上糸
挟持力は定常状態となっている。このため、前述の上糸
経路長の増大によって上糸はその縫針側が上方へ引上げ
られる。この後、縫製動作終了に同期して糸切り機構の
可動刃が上糸を引き出すが、この時点では、遮断フレー
ムの第1段階への移動に伴って第1,第2の挟持力緩和機
構が作動し、両糸調子の上糸挟持力はいずれも緩和され
るため、可動刃により引き出される上糸は供給源側から
スムーズに供給される。このため、布上に形成された糸
結びが下面に引き出されることはなく、良好な縫着状態
を得ることができる。
レームが第3の段階から第2の段階へ切り換って低速縫
製動作が開始されると、これと同時に上糸引き出し機構
が作動し、上糸を最短の上糸供給経路から逸脱させ、上
糸経路長を増大させる。この時、縫針側に位置する第1
の糸調子は、第1の挟持緩和機構の作動により上糸の挟
持力が緩和した状態となっており、また、第2の糸調子
は、第2の挟持力緩和機構が非作動状態にあるため上糸
挟持力は定常状態となっている。このため、前述の上糸
経路長の増大によって上糸はその縫針側が上方へ引上げ
られる。この後、縫製動作終了に同期して糸切り機構の
可動刃が上糸を引き出すが、この時点では、遮断フレー
ムの第1段階への移動に伴って第1,第2の挟持力緩和機
構が作動し、両糸調子の上糸挟持力はいずれも緩和され
るため、可動刃により引き出される上糸は供給源側から
スムーズに供給される。このため、布上に形成された糸
結びが下面に引き出されることはなく、良好な縫着状態
を得ることができる。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を第1図ないし第7図に基づ
き説明する。
き説明する。
第1図において、10はミシン機枠(図示せず)に回転自
在に支持された上軸であり、この上軸の1回転により不
図示の縫針が1昇降動作を行う。11はクラッチ機構であ
り、前記上軸10と、ミシンモータにより回転する駆動源
としての駆動プーリ11aとの接続状態を変化させ得るよ
うになっており、これによって上軸10の回転速度は調整
可能となっている。12は上軸10の一端に固定した遮断カ
ムであり、その端面には係止溝12aが形成されている。
在に支持された上軸であり、この上軸の1回転により不
図示の縫針が1昇降動作を行う。11はクラッチ機構であ
り、前記上軸10と、ミシンモータにより回転する駆動源
としての駆動プーリ11aとの接続状態を変化させ得るよ
うになっており、これによって上軸10の回転速度は調整
可能となっている。12は上軸10の一端に固定した遮断カ
ムであり、その端面には係止溝12aが形成されている。
また、13は上軸10にウォームギア14及びギア15を介して
連動させたカム軸であり、上軸10が1縫製サイクル相当
の針数分回転することにより1回転するようになってい
る。16はこのカム軸13に固定した布送りカムである。こ
の布送りカム16にはカム溝16aが形成されており、この
カム溝16aの形状に従って布W及びボタンBを保持する
保持体(図示せず)が移動し、第7図(a)に示すよう
に隣り合うボタン縫着孔Ba1とBb1及びBa2とBb2に針が落
下するようになっている。また、布送りカム16の周面に
は180゜対称な位置に同一の形状を有するノッチ44a,44b
が突設されている。
連動させたカム軸であり、上軸10が1縫製サイクル相当
の針数分回転することにより1回転するようになってい
る。16はこのカム軸13に固定した布送りカムである。こ
の布送りカム16にはカム溝16aが形成されており、この
カム溝16aの形状に従って布W及びボタンBを保持する
保持体(図示せず)が移動し、第7図(a)に示すよう
に隣り合うボタン縫着孔Ba1とBb1及びBa2とBb2に針が落
下するようになっている。また、布送りカム16の周面に
は180゜対称な位置に同一の形状を有するノッチ44a,44b
が突設されている。
17は、第11図に示すように前記布送り布送りカム16の下
面にねじ18,18,18にて取り付けた速度制御カムであり、
その周面には第2図に示すように高速部17aと、それよ
りやや内包へくぼんだ低速部17b1,17b2と、この低速部1
7b1と17b2との間に形成された溝状の遮断部17cとがそれ
ぞれ、180゜対照な2箇所に形成されている。また、こ
の布送りカム16は前記ねじ18,18,18を挿通させる挿通孔
が弧状の長孔となっており、この長孔の範囲で布送りカ
ム16に対する位相を変更し得るようになっている。
面にねじ18,18,18にて取り付けた速度制御カムであり、
その周面には第2図に示すように高速部17aと、それよ
りやや内包へくぼんだ低速部17b1,17b2と、この低速部1
7b1と17b2との間に形成された溝状の遮断部17cとがそれ
ぞれ、180゜対照な2箇所に形成されている。また、こ
の布送りカム16は前記ねじ18,18,18を挿通させる挿通孔
が弧状の長孔となっており、この長孔の範囲で布送りカ
ム16に対する位相を変更し得るようになっている。
19は軸20を中心に回動する速度制御リンクで、その一端
部には、前記速度制御カム17の端面を倣うコロ19aが設
けられている。この速度制御リンク19は連結部材21,22
を介して回動軸23に連結されている。また、回動軸23に
は、起動ペダル24に鎖25を介して連結された起動リンク
26の一端部が回動軸23に固定されている。
部には、前記速度制御カム17の端面を倣うコロ19aが設
けられている。この速度制御リンク19は連結部材21,22
を介して回動軸23に連結されている。また、回動軸23に
は、起動ペダル24に鎖25を介して連結された起動リンク
26の一端部が回動軸23に固定されている。
27は不図示のミシン機枠に支持された支軸であり、この
支軸27には、遮断フレーム28及び回動板29が回動自在に
支承されている。回動板29は連結部材30を介して回動軸
23に固定された腕体23aに連結され、回動軸23の回転に
連動して支軸27を中心に回転移動を行うようになってお
り、この回転移動によって前記遮断フレーム28も支軸27
を中心として回転移動を行う。
支軸27には、遮断フレーム28及び回動板29が回動自在に
支承されている。回動板29は連結部材30を介して回動軸
23に固定された腕体23aに連結され、回動軸23の回転に
連動して支軸27を中心に回転移動を行うようになってお
り、この回転移動によって前記遮断フレーム28も支軸27
を中心として回転移動を行う。
一方、遮断フレーム28はその上部に係止爪28a及びクラ
ッチ制御アーム28bを備えており、クラッチ制御アーム2
8bはその移動位置によってクラッチ機構11による上軸10
と駆動プーリ11aとの接続状態を制御し、上軸10の回転
速度を調整するようになっている。
ッチ制御アーム28bを備えており、クラッチ制御アーム2
8bはその移動位置によってクラッチ機構11による上軸10
と駆動プーリ11aとの接続状態を制御し、上軸10の回転
速度を調整するようになっている。
また、係止爪28aは前記遮断カム12の端面に対向して設
けられており、遮断フレーム28が矢符A方向へ回転した
状態で、遮断カム12の係止溝12aに係合し、上軸10を所
定の回転位相で係止し得るようになっている。
けられており、遮断フレーム28が矢符A方向へ回転した
状態で、遮断カム12の係止溝12aに係合し、上軸10を所
定の回転位相で係止し得るようになっている。
このように構成された機構において、遮断フレーム28は
1縫製サイクル中、3段階に移動する。
1縫製サイクル中、3段階に移動する。
すなわち、縫製サイクル開始前の停止状態においては、
第1図に示すように、速度制御カム17に形成された溝状
の停止部17cに嵌合している。この時、遮断フレーム28
は第1の段階に位置し、これに設けられたクラッチ制御
アーム28bは、上軸10と駆動クラッチ11aとの連動関係を
遮断するように位置し、かつ係止爪28aが遮断カム12の
係止溝12aに係合している。
第1図に示すように、速度制御カム17に形成された溝状
の停止部17cに嵌合している。この時、遮断フレーム28
は第1の段階に位置し、これに設けられたクラッチ制御
アーム28bは、上軸10と駆動クラッチ11aとの連動関係を
遮断するように位置し、かつ係止爪28aが遮断カム12の
係止溝12aに係合している。
この状態で、作業者により駆動開始ペダル24が踏み込ま
れると、鎖25を介して駆動リンク26が回動軸23を中心に
回転し、連結部材21,22を介して速度制御リンク19が軸2
0を中心に矢符C方向に回転し、コロ19aが係止溝12aか
ら脱する。一方、回動軸23の回転により腕体23aも同方
向へ回転し、連結部材30を押し下げる。これにより、回
動板29が支軸27を中心に矢符B方向へ回転し、遮断フレ
ーム28もともにB方向へ回転する。この遮断フレーム28
の回転により、これに設けられた係止爪28aおよびクラ
ッチ制御アーム28bが移動し、係止爪28aは遮断カム12の
係止溝12aから離脱し、クラッチ制御アーム28bは駆動プ
ーリ11aと上軸10とを接続させる。その結果、上軸10が
回転し布送りカム16が回転を開始するため、速度制御リ
ンク19のコロ19aは速度制御カム17の低速部17b2に接合
する。
れると、鎖25を介して駆動リンク26が回動軸23を中心に
回転し、連結部材21,22を介して速度制御リンク19が軸2
0を中心に矢符C方向に回転し、コロ19aが係止溝12aか
ら脱する。一方、回動軸23の回転により腕体23aも同方
向へ回転し、連結部材30を押し下げる。これにより、回
動板29が支軸27を中心に矢符B方向へ回転し、遮断フレ
ーム28もともにB方向へ回転する。この遮断フレーム28
の回転により、これに設けられた係止爪28aおよびクラ
ッチ制御アーム28bが移動し、係止爪28aは遮断カム12の
係止溝12aから離脱し、クラッチ制御アーム28bは駆動プ
ーリ11aと上軸10とを接続させる。その結果、上軸10が
回転し布送りカム16が回転を開始するため、速度制御リ
ンク19のコロ19aは速度制御カム17の低速部17b2に接合
する。
このため、この状態でペダル24を解放しても、速度制御
リンク19は低速位置に保持され、遮断フレーム28は第2
の段階に保持される。従って、クラッチ制御アーム28b
は上軸10が低速回転を行うよう駆動プーリ11aと上軸10
との接続状態を保ち、低速にて縫製動作が行なわれる。
リンク19は低速位置に保持され、遮断フレーム28は第2
の段階に保持される。従って、クラッチ制御アーム28b
は上軸10が低速回転を行うよう駆動プーリ11aと上軸10
との接続状態を保ち、低速にて縫製動作が行なわれる。
この低速縫製動作は縫製開始から数針分行なわれ、次に
速度制御カム17の高速部17aにコロ19aが乗り上げると、
速度制御リンク19はさらに矢符C方向へ回転することと
なるため、これに連動して遮断フレーム28はさらに矢符
B方向へ回転して第3の段階へ移動する。
速度制御カム17の高速部17aにコロ19aが乗り上げると、
速度制御リンク19はさらに矢符C方向へ回転することと
なるため、これに連動して遮断フレーム28はさらに矢符
B方向へ回転して第3の段階へ移動する。
この第3の段階への移動により、クラッチ制御アーム28
bは上軸10が高速回転するよう駆動プーリ11aと上軸10と
の接続を行なうため、布送りカム16は高速回転し、高速
で縫製動作が行なわれる。そして、布送りカム16が1/2
回転する数針手前で、速度制御リンク19のコロ19aは再
び低速位置まで回転するため(矢符D方向へ若干回転す
るため)、これに連動してクラッチ制御アーム28bは第
2の段階に復帰し、低速縫製に切り換る。この際、布W
及びボタンBを保持する保持体は、布送りカム16の係合
溝16aの形状に従ってそれまでの左右方向への移動を停
止するため、縫針は同一のボタン縫着孔に落下し、糸結
びが形成される。そして、1/2分の縫製が終了するとコ
ロ19aが停止部17cに嵌合し、速度制御リンク19は遮断位
置まで回転する(D方向へ回転する)。その結果、遮断
フレーム28は第1の段階へ復帰し、クラッチ制御アーム
28bによって上軸10と駆動プーリ11aとの接続を遮断する
と共に、係止爪28aが遮断カム12の係止溝12aに係合し、
上軸10を所定の回転位相に係止する。
bは上軸10が高速回転するよう駆動プーリ11aと上軸10と
の接続を行なうため、布送りカム16は高速回転し、高速
で縫製動作が行なわれる。そして、布送りカム16が1/2
回転する数針手前で、速度制御リンク19のコロ19aは再
び低速位置まで回転するため(矢符D方向へ若干回転す
るため)、これに連動してクラッチ制御アーム28bは第
2の段階に復帰し、低速縫製に切り換る。この際、布W
及びボタンBを保持する保持体は、布送りカム16の係合
溝16aの形状に従ってそれまでの左右方向への移動を停
止するため、縫針は同一のボタン縫着孔に落下し、糸結
びが形成される。そして、1/2分の縫製が終了するとコ
ロ19aが停止部17cに嵌合し、速度制御リンク19は遮断位
置まで回転する(D方向へ回転する)。その結果、遮断
フレーム28は第1の段階へ復帰し、クラッチ制御アーム
28bによって上軸10と駆動プーリ11aとの接続を遮断する
と共に、係止爪28aが遮断カム12の係止溝12aに係合し、
上軸10を所定の回転位相に係止する。
このように、この実施例においては速度制御カム17の回
転に伴って遮断フレーム28は1/2サイクル中、第3段階
に移動してクラッチ機構11を制御し、上軸10の回転を、
停止、低速回転、高速回転の3段階に切換えるようにな
っている。
転に伴って遮断フレーム28は1/2サイクル中、第3段階
に移動してクラッチ機構11を制御し、上軸10の回転を、
停止、低速回転、高速回転の3段階に切換えるようにな
っている。
以上の半サイクルの縫製により、例えば4つの穴ボタン
の縫着においては、2つの穴に対する縫着が行なわれる
ことにより、この半サイクルの縫製動作が終了する直前
で図外の糸切り機構によって糸が切断される。そして、
その後に残りの2つ穴に対して半サイクル分の縫製を施
すことにより、4つ穴ボタンの縫着は完了する。
の縫着においては、2つの穴に対する縫着が行なわれる
ことにより、この半サイクルの縫製動作が終了する直前
で図外の糸切り機構によって糸が切断される。そして、
その後に残りの2つ穴に対して半サイクル分の縫製を施
すことにより、4つ穴ボタンの縫着は完了する。
次に、第3図ないし第6図に基づき、この実施例におけ
る糸調子制御装置を説明する。
る糸調子制御装置を説明する。
第3図及び第4図において、32はミシンアームmの側面
に設けられた第1の糸調子である。この糸調子32は、図
外の上糸供給源から縫針に至る上糸供給経路中に位置
し、相対向する一対の糸調子皿32a,32bを有している。
この糸調子皿32a,32bは、ばねの弾性力により互いに接
合するよう付勢され、常には上糸Iを所定の挟持力で挟
持するようになっているが、後述の挟持力緩和機構によ
って中心部に設けられた糸調子棒32cを押圧することに
より、上糸の挟持力を緩和させることも可能となってい
る。
に設けられた第1の糸調子である。この糸調子32は、図
外の上糸供給源から縫針に至る上糸供給経路中に位置
し、相対向する一対の糸調子皿32a,32bを有している。
この糸調子皿32a,32bは、ばねの弾性力により互いに接
合するよう付勢され、常には上糸Iを所定の挟持力で挟
持するようになっているが、後述の挟持力緩和機構によ
って中心部に設けられた糸調子棒32cを押圧することに
より、上糸の挟持力を緩和させることも可能となってい
る。
また33はミシンアームmの上面に設けられた取付台、34
はこの取付台33に固定された第2の糸調子である。この
第2の糸調子は、前記第1の糸調子32から上糸供給源に
至る最短上糸供給経路中IR(第6図参照)に位置してお
り、常には相対向する一対の糸調子皿34a,34bによって
上糸I1を挟持するようになっている。なお、両糸調子皿
34a,34bのうち一方の糸調子皿34bは軸34cに支持されて
おり、また他方の糸調子皿34bはばねにより常時下方へ
付勢されている。35は取付台33上に設けられた糸案内
で、上糸I1を挿通させる上糸挿通孔35aが形成されてお
り、この上糸挿通孔35aは前記第1の糸調子32から第2
の糸調子34に至る最短上糸供給経路IR中に位置してい
る。
はこの取付台33に固定された第2の糸調子である。この
第2の糸調子は、前記第1の糸調子32から上糸供給源に
至る最短上糸供給経路中IR(第6図参照)に位置してお
り、常には相対向する一対の糸調子皿34a,34bによって
上糸I1を挟持するようになっている。なお、両糸調子皿
34a,34bのうち一方の糸調子皿34bは軸34cに支持されて
おり、また他方の糸調子皿34bはばねにより常時下方へ
付勢されている。35は取付台33上に設けられた糸案内
で、上糸I1を挿通させる上糸挿通孔35aが形成されてお
り、この上糸挿通孔35aは前記第1の糸調子32から第2
の糸調子34に至る最短上糸供給経路IR中に位置してい
る。
また、36は前記取付台33上に支軸37によって回動自在に
取り付けられた糸調節レバーである。この糸調節レバー
36の一端部36aには、上糸I1を挿通させるための上糸挿
通孔36a1が形成されており、ここに前記糸案内35から第
2の糸調子34に架け渡された上糸I1が挿通されている。
また、糸調節レバー36の他端部36bは、一端をばね掛け3
8aに掛止したばね38の付勢力によって、前記遮断フレー
ム28に固定された糸調節腕39に常時接合している。この
ため、遮断フレーム28が第1,第2,第3の3段階に移動す
ることにより、糸調節レバー36も前記支軸37を中心とし
て第1,第2,第3の段階に回転する。また、糸調節レバー
36が第3の段階にある時、すなわち、高速縫製動作時に
は、糸調節レバー36の上糸挿通孔36aは前記上糸供給経
路IR中に位置し、前記糸案内35の上糸挿通孔35aと相対
向している。ま、40は糸調節レバー36に突設された糸調
子皿開閉用の作動板である。この作動板40は前記第2の
糸調子皿34a,34bと相対向する位置に設けられ、前記糸
調節レバー36が第3の段階から第1の段階に移動した時
点で、前記糸調子皿34a,34bの間に挿入し、その板厚に
よって一方の糸調子皿34aをこれを付勢するばねに抗し
て他方の糸調子皿34bから所定量上昇させるようになっ
ており、これによって糸調子皿34a,34bによる上糸挟持
力を緩和または解除するようになっている。また、第1
の段階以外の段階においては、作動板40は両糸調子皿34
a,34bから抜脱するようになっている。なお、33aは前記
糸調節レバー36を第1の段階に係止させるためのストッ
パである。以上、32〜39の部材により第1の挟持力緩和
機構が構成され、32〜38の部材により上糸引き出し機構
K1が構成されている。
取り付けられた糸調節レバーである。この糸調節レバー
36の一端部36aには、上糸I1を挿通させるための上糸挿
通孔36a1が形成されており、ここに前記糸案内35から第
2の糸調子34に架け渡された上糸I1が挿通されている。
また、糸調節レバー36の他端部36bは、一端をばね掛け3
8aに掛止したばね38の付勢力によって、前記遮断フレー
ム28に固定された糸調節腕39に常時接合している。この
ため、遮断フレーム28が第1,第2,第3の3段階に移動す
ることにより、糸調節レバー36も前記支軸37を中心とし
て第1,第2,第3の段階に回転する。また、糸調節レバー
36が第3の段階にある時、すなわち、高速縫製動作時に
は、糸調節レバー36の上糸挿通孔36aは前記上糸供給経
路IR中に位置し、前記糸案内35の上糸挿通孔35aと相対
向している。ま、40は糸調節レバー36に突設された糸調
子皿開閉用の作動板である。この作動板40は前記第2の
糸調子皿34a,34bと相対向する位置に設けられ、前記糸
調節レバー36が第3の段階から第1の段階に移動した時
点で、前記糸調子皿34a,34bの間に挿入し、その板厚に
よって一方の糸調子皿34aをこれを付勢するばねに抗し
て他方の糸調子皿34bから所定量上昇させるようになっ
ており、これによって糸調子皿34a,34bによる上糸挟持
力を緩和または解除するようになっている。また、第1
の段階以外の段階においては、作動板40は両糸調子皿34
a,34bから抜脱するようになっている。なお、33aは前記
糸調節レバー36を第1の段階に係止させるためのストッ
パである。以上、32〜39の部材により第1の挟持力緩和
機構が構成され、32〜38の部材により上糸引き出し機構
K1が構成されている。
また、第5図に、前記第2の糸調子32における上糸挟持
力を緩和させる第2の糸調子緩和機構K2を示す。
力を緩和させる第2の糸調子緩和機構K2を示す。
図において、41は不図示のミシン機枠に回動可能に支持
された回動軸であり、その先端部には従動爪42が固定さ
れている。この従動爪42は回動軸41に捲装された巻きば
ね43により回動軸41と共に矢符a方向へ付勢されてお
り、常にはその接合部42aが布送りカム16の端面に圧接
している。そして、前記布送りカム16の回転により、接
合部42aがその外周面に突設されたノッチ44a,44bに乗り
上げると、従動爪42はばね43の付勢力に抗して矢符b方
向に回転移動し、回動軸41と同方向へ回転させるように
なっている。また、前記ノッチ44a,44bは、通常、布送
りカム16の縫製終了位置に設けられているが、必要に応
じて若干取り付け位置を移動調節し得るようになってい
る。45は前記回動41に一端を固定して成るリンク部材で
あり、その他端部には皿浮し棒46の一端部が回動自在に
連結されている。また、前記皿浮し棒46の側面には前記
糸調子棒32cの一端部が圧接しており、皿浮し棒46が矢
符c,d方向へ進退することにより、糸調子棒32cの一端部
が皿浮し棒46の側面に形成された凹部46aに嵌脱して出
没し糸調子32の挟持力を挟持状態と緩和状態とに切り換
え得るようになっている。すなわち、糸調子棒32cの一
端部が凹部46aに嵌合する突出状態時においては、糸調
子皿32a,32bが上糸を一定の力で挟持するようになって
おり、またこの状態から皿浮し棒46が矢符d方向へ移動
すると、糸調子棒32cの一端部が凹部46aから脱して没入
状態となり、一方の糸調子皿32aが他方の糸調子皿32bよ
り所定量離間するため、上糸挟持力は緩和されるように
なっている。なお、上記41〜46の部材により第2の糸調
子緩和機構K2が構成されている。また図中47は布送りカ
ム16のカム溝16aに嵌合して移動する従動体で、この従
動体47と共に布W及びボタンBを保持する不図示の保持
体が移動するようになっている。
された回動軸であり、その先端部には従動爪42が固定さ
れている。この従動爪42は回動軸41に捲装された巻きば
ね43により回動軸41と共に矢符a方向へ付勢されてお
り、常にはその接合部42aが布送りカム16の端面に圧接
している。そして、前記布送りカム16の回転により、接
合部42aがその外周面に突設されたノッチ44a,44bに乗り
上げると、従動爪42はばね43の付勢力に抗して矢符b方
向に回転移動し、回動軸41と同方向へ回転させるように
なっている。また、前記ノッチ44a,44bは、通常、布送
りカム16の縫製終了位置に設けられているが、必要に応
じて若干取り付け位置を移動調節し得るようになってい
る。45は前記回動41に一端を固定して成るリンク部材で
あり、その他端部には皿浮し棒46の一端部が回動自在に
連結されている。また、前記皿浮し棒46の側面には前記
糸調子棒32cの一端部が圧接しており、皿浮し棒46が矢
符c,d方向へ進退することにより、糸調子棒32cの一端部
が皿浮し棒46の側面に形成された凹部46aに嵌脱して出
没し糸調子32の挟持力を挟持状態と緩和状態とに切り換
え得るようになっている。すなわち、糸調子棒32cの一
端部が凹部46aに嵌合する突出状態時においては、糸調
子皿32a,32bが上糸を一定の力で挟持するようになって
おり、またこの状態から皿浮し棒46が矢符d方向へ移動
すると、糸調子棒32cの一端部が凹部46aから脱して没入
状態となり、一方の糸調子皿32aが他方の糸調子皿32bよ
り所定量離間するため、上糸挟持力は緩和されるように
なっている。なお、上記41〜46の部材により第2の糸調
子緩和機構K2が構成されている。また図中47は布送りカ
ム16のカム溝16aに嵌合して移動する従動体で、この従
動体47と共に布W及びボタンBを保持する不図示の保持
体が移動するようになっている。
この実施例における糸張力制御装置は上記のように構成
されており、次にその作用を説明する。
されており、次にその作用を説明する。
遮断フレーム28が第1の段階にあり、縫製動作が停止し
ている状態では、糸調子レバー36aは遮断フレーム28に
設けられた糸調節腕39により第6図(a)に示す位置に
保持されており、作動板40は第2の糸調子34の量糸調子
皿34a,34b内に挿入された状態にある。従って両糸調子
皿34a,34bの上糸挟持力は緩和状態にある。
ている状態では、糸調子レバー36aは遮断フレーム28に
設けられた糸調節腕39により第6図(a)に示す位置に
保持されており、作動板40は第2の糸調子34の量糸調子
皿34a,34b内に挿入された状態にある。従って両糸調子
皿34a,34bの上糸挟持力は緩和状態にある。
一方、第1の挟持力緩和機構K1では布送りカム16に設け
たノッチ44aに従動爪42が乗り上げ、回動軸41が矢符b
方向へ回転し、皿浮し棒46が矢符c方向へ移動した状態
となっているため、糸調子棒32cは皿浮し棒46の凹部46a
より脱して没入状態となっており、糸調子皿32a,32bに
よる上糸挟持力は緩和状態にある。
たノッチ44aに従動爪42が乗り上げ、回動軸41が矢符b
方向へ回転し、皿浮し棒46が矢符c方向へ移動した状態
となっているため、糸調子棒32cは皿浮し棒46の凹部46a
より脱して没入状態となっており、糸調子皿32a,32bに
よる上糸挟持力は緩和状態にある。
ここで、ペダル24を踏み、遮断フレーム28が第2の段階
へ移動して低速動作が開始されると、糸調節腕39に従動
して、糸調節レバー36が第6図(a)の状態から時計方
向へ回転し、第6図(b)に示す第2段階に保持され
る。その結果、作動板40は糸調子皿34a,34bの間から離
脱し、上糸I1は両糸調子皿34a,34bによって先の第1の
段階より強い定常の挟持力で挟持される。なお、この第
2の段階では、第2の挟持力緩和機構K2における従動爪
42は依然としてノッチ44aに乗り上げた状態にあるた
め、糸調子皿32a,32bによる上糸挟持力は第1の段階に
おける場合と同様である。
へ移動して低速動作が開始されると、糸調節腕39に従動
して、糸調節レバー36が第6図(a)の状態から時計方
向へ回転し、第6図(b)に示す第2段階に保持され
る。その結果、作動板40は糸調子皿34a,34bの間から離
脱し、上糸I1は両糸調子皿34a,34bによって先の第1の
段階より強い定常の挟持力で挟持される。なお、この第
2の段階では、第2の挟持力緩和機構K2における従動爪
42は依然としてノッチ44aに乗り上げた状態にあるた
め、糸調子皿32a,32bによる上糸挟持力は第1の段階に
おける場合と同様である。
また、低速縫製動作終了後、速度制御カム17の高速部17
aにコロ19aが乗り上げ、遮断フレーム28が第3の段階へ
移動して高速縫製動作が開始されると、糸調節レバー36
aは第6図(b)に示す状態からさらに時計方向へ回転
し、第6図(c)に示す位置に保持される。この時、糸
調節レバー36の一端36aに形成された上糸挿通孔36a1は
糸案内35の上糸挿通孔35aと相対向するため、第1の糸
調子34から第2の糸調子32に至る上糸I1は、最短上糸供
給経路IRと一致する。なお、第2の糸調子34は、上糸I1
を定常の挟持力で保持し続けている。また、第1の糸調
子32では、従動爪42がノッチ44aから外れ、回動軸41が
矢符a方向へ回転して皿浮し棒46が矢符d方向へ移動す
るため、糸調子棒32cは凹部46aと嵌合して突出状態とな
り、両糸調子皿32a,32bによる上糸挟持力は第2の段階
よりも強い定常の挟持力で挟持される。このため、上糸
I1には適度な張力が発生し、下糸I2との結節は布W中に
形成されることとなる。
aにコロ19aが乗り上げ、遮断フレーム28が第3の段階へ
移動して高速縫製動作が開始されると、糸調節レバー36
aは第6図(b)に示す状態からさらに時計方向へ回転
し、第6図(c)に示す位置に保持される。この時、糸
調節レバー36の一端36aに形成された上糸挿通孔36a1は
糸案内35の上糸挿通孔35aと相対向するため、第1の糸
調子34から第2の糸調子32に至る上糸I1は、最短上糸供
給経路IRと一致する。なお、第2の糸調子34は、上糸I1
を定常の挟持力で保持し続けている。また、第1の糸調
子32では、従動爪42がノッチ44aから外れ、回動軸41が
矢符a方向へ回転して皿浮し棒46が矢符d方向へ移動す
るため、糸調子棒32cは凹部46aと嵌合して突出状態とな
り、両糸調子皿32a,32bによる上糸挟持力は第2の段階
よりも強い定常の挟持力で挟持される。このため、上糸
I1には適度な張力が発生し、下糸I2との結節は布W中に
形成されることとなる。
この後、半サイクルの縫製動作が終了に近づき、コロ19
aが速度制御カム17の低速部17aに接して遮断フレーム28
が第2段階へ復帰し、縫製速度が低速に切変ると、糸調
子腕39に従って糸調節レバー36が第6図(b)の状態か
ら再び第6図(c)の状態へと移動し、その上糸挿通孔
36aは最短上糸供給経路IRから逸脱するため、上糸I1は
側方へ引き出されて、両糸調子32,34間の上糸供給経路
は増大することとなる。この際、第2の糸調子34は依然
として上糸I1定常挟持力で挟持しているが、第1の糸調
子32においては、従動爪42がノッチ44bに乗り上げるた
め、上糸挟持力は緩和状態となっている。従って、上糸
供給経路増大分の上糸I1は針側から送給されることとな
り、上糸張力は大幅に増大する。その結果、第7図に示
すように、この低速縫製動作において形成される上糸I1
と下糸I2との結節、すなわち糸結びMは、布Wの上面に
引き出される。
aが速度制御カム17の低速部17aに接して遮断フレーム28
が第2段階へ復帰し、縫製速度が低速に切変ると、糸調
子腕39に従って糸調節レバー36が第6図(b)の状態か
ら再び第6図(c)の状態へと移動し、その上糸挿通孔
36aは最短上糸供給経路IRから逸脱するため、上糸I1は
側方へ引き出されて、両糸調子32,34間の上糸供給経路
は増大することとなる。この際、第2の糸調子34は依然
として上糸I1定常挟持力で挟持しているが、第1の糸調
子32においては、従動爪42がノッチ44bに乗り上げるた
め、上糸挟持力は緩和状態となっている。従って、上糸
供給経路増大分の上糸I1は針側から送給されることとな
り、上糸張力は大幅に増大する。その結果、第7図に示
すように、この低速縫製動作において形成される上糸I1
と下糸I2との結節、すなわち糸結びMは、布Wの上面に
引き出される。
この後、半サイクルの縫製動作が終了すると同時に、糸
切り機構の可動刃が両糸I1,I2を引き出し、固定刃との
間で切断を行うが、この時、第1,第2の糸調子32,34の
上糸挟持力は、前述したように、いずれも緩和状態とな
っているため、可動刃により糸引き出し動作において上
糸はI1は上糸供給源側からスムーズに引き出される。従
って、縫目側の上糸が引き出されることはなく、糸結び
Mは布Wの上面に保持される。なお、場合によっては、
若干、布側の糸が引き出されることも考えられるが、そ
の場合にも、糸結びMが布W内に没入する程度であり、
布Wの下面へ引き出されることはない。
切り機構の可動刃が両糸I1,I2を引き出し、固定刃との
間で切断を行うが、この時、第1,第2の糸調子32,34の
上糸挟持力は、前述したように、いずれも緩和状態とな
っているため、可動刃により糸引き出し動作において上
糸はI1は上糸供給源側からスムーズに引き出される。従
って、縫目側の上糸が引き出されることはなく、糸結び
Mは布Wの上面に保持される。なお、場合によっては、
若干、布側の糸が引き出されることも考えられるが、そ
の場合にも、糸結びMが布W内に没入する程度であり、
布Wの下面へ引き出されることはない。
このように、糸結びMを布Wの上面に形成した場合、糸
結MはボタンBと布Wとにより覆われるため、装着時な
どにおいて、使用者と直接接触することもなく、ほつれ
の発生率は大幅に低減する。
結MはボタンBと布Wとにより覆われるため、装着時な
どにおいて、使用者と直接接触することもなく、ほつれ
の発生率は大幅に低減する。
なお、上記実施例においては、第2の挟持力緩和手段
を、遮断フレーム28を連動させる布送りカム16の回転に
より作動するものとしたが、遮断フレーム28の動作に直
接連動させるようにすることも可能であり、特に上記実
施例に限定されるものではない。
を、遮断フレーム28を連動させる布送りカム16の回転に
より作動するものとしたが、遮断フレーム28の動作に直
接連動させるようにすることも可能であり、特に上記実
施例に限定されるものではない。
また、上糸引出し機構においても、上記実施例のような
糸調節レバー36を用いたものに限らず、その他の構成と
することも可能である。例えば、上糸供給経路と、これ
を逸脱する位置との間を移動し得るよう第2の糸調子を
設けると共に、この糸調子にソレノイドなどの移動手段
を連結し、遮断フレームの第3の段階から第2の段階へ
の切換りをマイクロスイッチ、その他の検出手段にて検
出し、その検出信号によってソレノイドを駆動させ、第
2の糸調子を上糸供給経路から逸脱させる、といった構
成にすることも可能であり、この発明は特に上記実施例
に限定されるものではない。
糸調節レバー36を用いたものに限らず、その他の構成と
することも可能である。例えば、上糸供給経路と、これ
を逸脱する位置との間を移動し得るよう第2の糸調子を
設けると共に、この糸調子にソレノイドなどの移動手段
を連結し、遮断フレームの第3の段階から第2の段階へ
の切換りをマイクロスイッチ、その他の検出手段にて検
出し、その検出信号によってソレノイドを駆動させ、第
2の糸調子を上糸供給経路から逸脱させる、といった構
成にすることも可能であり、この発明は特に上記実施例
に限定されるものではない。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明の係るボタン縫着用サイ
クルミシンの糸調子制御装置によれば、高速縫製動作か
ら糸結びを行う低速縫製動作に切り換った時点で、上糸
引き出し機構により縫針に挿通される上糸を引き上げる
ようにすると共に、糸切り動作時において、糸調子によ
る上糸挟持力を緩和するようにしたため、糸結びが布の
下面に引き出されるのを確実に防止することができる。
このため、製品の使用において、糸結びが使用者などと
直接触れることはなくなり、糸結びのほつれ及びこれに
起因するボタンの脱落などの発生率を大幅に低減するこ
とができ、縫製品の品質向上を図ることができる。
クルミシンの糸調子制御装置によれば、高速縫製動作か
ら糸結びを行う低速縫製動作に切り換った時点で、上糸
引き出し機構により縫針に挿通される上糸を引き上げる
ようにすると共に、糸切り動作時において、糸調子によ
る上糸挟持力を緩和するようにしたため、糸結びが布の
下面に引き出されるのを確実に防止することができる。
このため、製品の使用において、糸結びが使用者などと
直接触れることはなくなり、糸結びのほつれ及びこれに
起因するボタンの脱落などの発生率を大幅に低減するこ
とができ、縫製品の品質向上を図ることができる。
第1図はこの発明の一実施例におけるサイクルミシンの
駆動系機構を示す斜視図、第2図は第1図に示したもの
の速度制御カムを示す平面図、第3図は同実施例におけ
る糸調子制御装置の第1,第2の糸調子及び第1の挟持力
緩和機構を示す斜視図、第4図は第3図に示した第1の
挟持力緩和機構の側面図、第5図は同実施例における糸
調子制御装置の第2の挟持力緩和機構を示す斜視図、第
6図(a),(b),(c)は第4図に示したものの動
作状態を示す平面図、第7図は同実施例によるボタン縫
着用サイクルミシンによるボタン縫着状態を示す縦断側
面図、第8図(a)(b)は従来のボタン縫着用サイク
ルミシンによるボタン縫着状態を示す縦断側面図であ
る。 図において、 10……上軸 11……クラッチ機構 16……布送りカム 28……遮断フレーム 32……第1の糸調子 34……第2の糸調子 K1……第1の挟持力緩和機構 K2……第2の挟持力緩和機構 I1……上糸 I2……下糸 IR……最短の上糸経路
駆動系機構を示す斜視図、第2図は第1図に示したもの
の速度制御カムを示す平面図、第3図は同実施例におけ
る糸調子制御装置の第1,第2の糸調子及び第1の挟持力
緩和機構を示す斜視図、第4図は第3図に示した第1の
挟持力緩和機構の側面図、第5図は同実施例における糸
調子制御装置の第2の挟持力緩和機構を示す斜視図、第
6図(a),(b),(c)は第4図に示したものの動
作状態を示す平面図、第7図は同実施例によるボタン縫
着用サイクルミシンによるボタン縫着状態を示す縦断側
面図、第8図(a)(b)は従来のボタン縫着用サイク
ルミシンによるボタン縫着状態を示す縦断側面図であ
る。 図において、 10……上軸 11……クラッチ機構 16……布送りカム 28……遮断フレーム 32……第1の糸調子 34……第2の糸調子 K1……第1の挟持力緩和機構 K2……第2の挟持力緩和機構 I1……上糸 I2……下糸 IR……最短の上糸経路
Claims (3)
- 【請求項1】縫い針の昇降動作を行う上軸とこれを回転
させる駆動源とを連結させるクラツチ機構と、 前記上軸の回転に連動して回転し、その回転によって布
及びボタンの保持体を移動させる布送りカムと、 前記上軸に連動して一縫製サイクル中、第1,第2,第3の
3段階を往復移動し、各段階に応じて前記上軸の回転が
停止,低速,高速となるよう前記クラッチ機構を制御す
る遮断フレームと、 所定の上糸供給源から前記縫針に至る最短の上糸供給経
路中に設けられ、同経路中に位置する上糸を挟持する第
1の糸調子と、 前記第1の糸調子から上糸供給源に至る最短の上糸供給
経路中に設けられ、同経路中の上糸を挟持する第2の糸
調子と、 前記遮断フレームの第1、第2の段階において前記第1
の糸調子による上糸挟持力を緩和させる第1の挟持力緩
和機構と、 前記遮断フレームの第1の段階において第2の糸調子に
よる上糸挟持力を緩和させる第2の糸調子緩和機構と、 前記遮断フレームが第3段階から第2の段階へ切換った
時点で前記第2の糸調子から縫針に至る上糸を最短の上
糸経路から逸脱させる上糸引出し機構と、を備えたこと
を特徴とするボタン縫着用サイクルミシンの糸調子制御
装置。 - 【請求項2】上糸引出し機構は、遮断フレームに連動し
て3段階に移動するレバー体を備え、前記レバー体は、
第3の段階から第2の段階へ移動した時点で第2の糸調
子から縫針に至る最短の上糸供給経路中の上糸を側方へ
逸脱させる上糸挿通部を有することを特徴とする請求項
1記載のボタン縫着用サイクルミシンの糸調子制御装
置。 - 【請求項3】上糸引き出し機構は、上糸供給経路から逸
脱する所定の位置へ移動可能な第2の糸調子と、遮断フ
レームが第3の段階から第2の段階へ切り換った時点で
前記第2の糸調子を上糸供給経路から逸脱させる糸調子
移動手段とより成ることを特徴とする請求項1記載のボ
タン縫着用サイクルミシンの糸調子制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP294390A JPH0779897B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | ボタン縫着用サイクルミシンの糸調子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP294390A JPH0779897B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | ボタン縫着用サイクルミシンの糸調子制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03207388A JPH03207388A (ja) | 1991-09-10 |
| JPH0779897B2 true JPH0779897B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=11543446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP294390A Expired - Lifetime JPH0779897B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | ボタン縫着用サイクルミシンの糸調子制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0779897B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102560914A (zh) * | 2010-11-16 | 2012-07-11 | Juki株式会社 | 缝纫机的旋转天秤装置 |
-
1990
- 1990-01-10 JP JP294390A patent/JPH0779897B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102560914A (zh) * | 2010-11-16 | 2012-07-11 | Juki株式会社 | 缝纫机的旋转天秤装置 |
| CN102560914B (zh) * | 2010-11-16 | 2015-08-12 | Juki株式会社 | 缝纫机的旋转天秤装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03207388A (ja) | 1991-09-10 |
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