JPH0784576B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPH0784576B2
JPH0784576B2 JP22036187A JP22036187A JPH0784576B2 JP H0784576 B2 JPH0784576 B2 JP H0784576B2 JP 22036187 A JP22036187 A JP 22036187A JP 22036187 A JP22036187 A JP 22036187A JP H0784576 B2 JPH0784576 B2 JP H0784576B2
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【発明の詳細な説明】 (イ) 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は一液型接着剤に関するものであり、特に接着速
度が大きく、常温硬化型で、耐油性に優れており、且つ
ポットライフが長く、更に粘度の経時変化のない水性状
組成物となすことによって、良好な塗工性を付与した多
機能性接着剤組成物に関するものである。
この接着剤組成物は、ドライタッチに仕上げることが出
来る為、ネジのゆるみ止め用接着剤或いは、積層板のラ
ミネート型接着剤として好適なものである。
〔従来の技術〕
従来、急速に硬化する一液型の常温硬化型接着剤として
は、アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を有す
る単量体(以下「(メタ)アクリレート単量体」と称す
る。)を主体とする嫌気硬化性組成物が用いられてき
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の嫌気硬化性組成物は、空気又は酸素と接触した状
態では油性を保ち、空気又は酸素から遮断されると急速
に硬化する組成物である。
この為、硬化以前は油性の(メタ)アクリレート単量
体、過酸化物或いはアミン類などの硬化促進剤は、薬傷
の危険性、奮囲気の酸素濃度に対する依存度の高い不安
定なポットライフ性、被着剤の選択性、不満足な耐油
性、或いは不適性な粘性による塗工不良性などの欠点を
有していた。
(ロ) 発明の構成 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明は部分ケン化ポリビニルアルコール40〜99重量%
及び水溶性ナイロン60〜1重量%よりなる重合体混合物
により水中に乳化された(メタ)アクリレート単量体、
カプセル化された有機過酸化物、及び当該有機過酸物と
レドックス系を形成する還元剤よりなる接着剤組成物で
ある。
〔水中に乳化された(メタ)アクリレート単量体〕
本発明における(メタ)アクリレート単量体の乳化方法
は次の通りである。
この際使用する部分ケン化ポリビニルアルコールは、ケ
ン化度70〜98モル%、平均重合度1000〜2000のものが好
しく、この範囲のものは(メタ)アクリレート単量体に
対する水中での乳化力が優れている。又併せて使用する
水溶性ナイロンはジメチルアミノ基、スルホンアミド基
或いはナトリウム−カルボキシレート基などを含み、ガ
ラス転移温度が−55℃〜+70℃で、かつ水に対する溶解
力が大なるものが好しく、これは(メタ)アクリレート
単量体に対する乳化力を有すると共に金属面に対する接
着力が優れている。
この両者が混合する水溶液中に撹拌下で(メタ)アクリ
レート単量体を徐々に添加すれば容易に乳化される。
両者の混合割合は本発明方法にとって極めて重要であ
り、次の効果が確認された。即ち部分ケン化ポリビニル
アルコールは混合物中に40〜99重量%含有されることが
必要である。99重量%を超える場合は、(メタ)アクリ
レート単量体が乳化され、被着材に塗布され、そして乾
燥後上層面に形成された皮膜は、柔軟性に乏しく、又は
経時的に柔軟性が低下する。例えばこれをネジのゆるみ
止め用接着剤として使用する場合、ナットの締め付け時
に、皮膜が剥離したり、又は締め付けトルクが上昇し、
取扱いに支障を来たすと同時に接着性能ポットライフ及
び耐ガソリン性が低下する。他方、40重量%に満たない
場合は形成された皮膜の強度が低く、粘着性が見られ、
更に初期接着力が低い。又同時に接着性能ポットライフ
も不足である。部分ケン化ポリビニルアルコールのより
好しい含有量は60〜95重量%である。乳化は、(メタ)
アクリレート単量体100重量部に対して上記の適正な混
合割合よりなる部分ケン化ポリビニルアルコール及び水
溶性ナイロンの混合物2〜15重量部及び純水50〜250重
量部の割合いで、用いることが好しく、製造されたエマ
ルジョンは、B型粘度計により20rpmで5000〜20000cps
の粘度を示し、且つ(メタ)アクリレート単量体が2〜
10μ径の油滴に分散されていることが好しい。
本発明に使用される(メタ)アクリレート単量体として
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフ
リル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、モルホリル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、メトキシエチル(メタ)アクリレート、n−ブトキ
シエチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロイル
ホスファイト、アセトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、及びメチルカルビトール(メタ)アクリレート等の
モノ(メタ)アクリレート、或いは、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、多塩基酸とポリオール及び(メタ)アク
リル酸より脱水縮合し、ポリエステル化反応により得ら
れるポリエステルジ(メタ)アクリレート、エポキシ化
ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エポキシ化
ビスフェノールAとエチレングリコール又はジエチレン
グリコール或いはトリエチレングリコールとの縮合体と
(メタ)アクリル酸より得られるジ(メタ)アクリレー
ト、ジイソシアネートとグリコール及びヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレートより得られるポリウレタンジ
(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート、さ
らにグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等と(メタ)アクリル酸から得られる(メ
タ)アクリレート構造を2個以上含む化合部等が挙げら
れ、此等の中で単独或いは2種以上の混合的として用い
ることが出来る。特に、接着強度を増大させるには、水
酸基、スルホン酸基、又はアミノ基を有するモノ(メ
タ)アクリレートの使用が好しく、又耐熱性或いは耐薬
品性を向上させるには、アルキレンエーテル結合を有す
るジ又はトリ(メタ)アクリレートの使用が好しい。
(メタ)アクリレート単量体を水中に乳化させるのに、
部分ケン化ポリビニルアルコール及び水溶性ナイロンを
本発明方法に従って使用すると同時に他の重合体を混合
して使用することも可能である。例えば皮膜形成能を高
める為に、アクリル酸を20〜50重量%共重合体組成にも
つ、アクリル酸エステル系樹脂、酢酸ビニル共重合体或
いはメチルビニルエーテル共重合体、ポリビニルピロリ
ドン、スチレン又はエチレンと無水マレイン酸又はアク
リル酸との共重合体、或いは尿素−ホルマリン共重合体
等の水溶性共重合体が挙げられ、又アクリル酸エステル
樹脂、ウレタン樹脂、クロロプレン重合体、或いはブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体等の乳化重合体も使
用できる。
〔カプセル化された有機過酸化物〕
疎水性の粉末状又は液状の有機過酸化物はコアセルベー
ション法或いは界面重合法を用いると容易にカプセル化
することが出来る。
コアセルベーション法を用いる場合は、ゼラチン−アラ
ビアゴム被膜を付与する方法が挙げられるが、耐水性を
向上させる為に、コアセルベーションの後、尿素−ホル
マリン−メラミンのプレポリマーを存在させて界面重合
を続けて行ういわゆる2段カプセル化法が好しい。
微粉末状の有機過酸化物の場合は、界面重合法を採用す
るのが好しく、具体的には、pH7.5〜9のメチロール化
反応で得た、尿素−ホルマリンのプレポリマー中に有機
過酸化物を懸濁させ、次第にpHを2〜3に下げて、反応
温度を35〜40℃に維持して、メチレン化反応により過酸
化物粉末に生成ポリマーを沈積させながらカプセル化す
る方法が好適である。
本発明方法において、水中に乳化された(メタ)アクリ
レート単量体との混合時の安定性、及び接着作業時のカ
プセルの破壊の必要性から、カプセルの粉径は20〜100
μmが好しく、更にカプセル中の過酸化物の含有量は、
10〜60重量%が好しい。
本発明で用いる有機過酸化物としては、ハイドロパーオ
キサイド、ケトンパーオキサイド、ジアルキルパーオキ
サイド、パーオキシエステル或いはジアシルパーオキサ
イド等を使用することが出来るが、特に接着速度を高め
る為にベンゾイルパーオキサイド或いはメタートルオイ
ルパーオキサイドが好しい。
カプセル化された有機過酸化物の使用量は(メタ)アク
リレート単量体100重量部に対して0.2〜3重量部の使用
が好しい。
0.2重量部に満たないときは接着性能が発揮されず、他
方3重量部を超える場合は適正量を超えて異物として導
入され接着能が低下する。
〔有機過酸化物とレドックス系を形成する還元剤〕
当該化合物は、(メタ)アクリレート単量体の乳化過程
で投入して同時に乳化させるか、又はカプセル化して組
成物に混合して使用することが出来る。
当該化合物の具体例としては、同時に使用する有機過酸
化物と対応させた場合、有機ハイドロパーオキサイド又
はパーオキシエステルに対しては銅、コバルト、マンガ
ンなどの有機酸塩、エチレンチオ尿素、テトラメチルチ
オ尿素、2−メルカプオベンズイミダゾール等の疎水性
のメルカプト化合物、ヒドラジン、2−ヒドロキシエチ
ルヒドラジン、ベンゾイルヒドラジンなどのヒドラジン
誘導体、p−トルエンスルフイン酸ソーダ、L−アスコ
ルビン酸、或いはトリエチレンジアミンが用いられる。
ジアシルパーオキサイドに対しては、ジメチルアニリ
ン、ジメチル−p−トルイジン、ジエチル−p−トルイ
ジン、N,Nジメチル−p−アニシジン、O−スルホ安息
香酸イミド、メルカプトエタノール、チオリンゴ酸、チ
オグリコール酸、チオ乳酸、α−チオ酪酸、メルカプト
エチルアミン、或いはO−又はm−チオサリチル酸等の
水溶性メルカプト化合物がそれぞれ好しく用いられる。
当該化合物の使用量は(メタ)アクリレート単量体100
重量部に対して0.1〜2重量部の使用が好しい。
0.1重量部に満たないときは、レドックス反応が弱く、
常温以下の接着能は有せず、他方2重量部を超える場合
はレドックス反応機構のバランスを失ない、接着能が低
下し各々不適当である。
〔本発明の接着剤組成物に採用され得る他の物質〕
接着剤組成物の性質の改良を目的として、例えばチクソ
トロピー性を付与する為に、タルク、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、或いは粒径10〜30μmのガラスマ
イクロバルーンを使用し、長時間のポットライフ性を保
つ為に、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2,4
−ジニトロアニソール、2,6−ジターシャリーブチルp
−クレゾール或いは水溶性のキレート剤を用いることが
出来る。
〔作 用〕
本発明の接着剤組成物は、被着材への塗工時は水系を保
持しており、さらに乾燥後は触媒系の主体たる過酸化物
がカプセル化されているので(メタ)アクリレート単量
体は効果反応が起ることなく、被着材面に油層をなし、
且つ表面は金じめ存在する重合体によりドライタッチな
皮膜を形成している。
然して接着作業時には単に被着材面を摩擦するか、又は
圧力をかけることにより、カプセルが破壊され、過酸化
物が(メタ)アクリレート単量体中に溶出し、同時に近
傍に存在する還元剤と接触し、硬化反応を開始して接着
能が発揮される。
この際、皮膜を形成する重合体として部分ケン化ポリビ
ニルアルコールと水溶性ナイロンが本発明の接着剤組成
物を構成する条件に従って共存することにより、レドッ
クス反応を好適に制御して、接着速度が大であるにも拘
らず被着物に塗布された皮膜の柔軟性即ち、ポットライ
フを長期に亘って維持し、且つこの皮膜はガソリン或い
はエンジンオイル等に対する耐油性が優れこの為シール
性も著しく良好である。
〔実施例〕
次に本発明をさらに具体的に説明する為に実施例及び比
較例を挙げる。
実施例1 (カプセル化されたベンゾイルパーオキサイドの製造) 尿素−ホルマリン樹脂でベンゾイルパーオキサイドをカ
プセル化する為に先ず次の方法で尿素−ホルマリンプレ
ポリマーを合成した。
1フラスコに37重量%濃度のホルマリン水溶液350g、
尿素131g、及びトリエタノールアミン1.7gを仕込み300r
pmで70℃にて2時間撹拌して、反応させ、pH8.1及びB
型粘度計に於ける20rpmの粘度が8.3cpsであるプレポリ
マーを得た。
2ビーカーに前記のプレポリマー525g純水440gを入れ
ホモジナイザーで5000rpmの撹拌下で1Nの塩酸水溶液10c
cの添加により、pHを2.2にした。ベンゾイルパーオキサ
イドの微粉末(平均粒径20μm)26gを加え、40℃に昇
温し6時間反応を続けた。この間4時間目と6時間目に
純水を各々300cc及び100cc添加して、粘度の急激な上昇
を防いだ。さらに以後、撹拌数を低下させて40℃×2000
rpm×12時間の条件下で反応を続けて、スラリー状のカ
プセル化されたベンゾイルパーオキサイドを得た。
これは尿素−ホルマリン樹脂の皮膜の含有率が85.4重量
%であり、多核状の平均粒径50μmの粉末であった。
(接着剤組成物の調整) 2ビーカーに純水860g、ゴーセノールGM−14(ケン化
度86モル%、平均重合度1400の部分ケン化ポリビニルア
ルコール、日本合成化学工業(株)製)82.4g、AQ−ナ
イロンA−90(水溶性ナイロン、ガラス転移温度15℃、
東レ(株)製)20.6gを仕込み、水溶液にしてから、ホ
モジナイザーで2000rpmの撹拌下にて、NK BPE−200
(2,2ビス〔4−(メタクリロキシ・三ジエトキシ)フ
ェニル〕プロパン、新中村化学工業(株)製)1030g、
ジメチルパラトルイジン5.2gを投入して2時間撹拌を続
け水性状乳化液を得た。この乳化液は平均粒径4μmの
乳化粒子を有し、B型粘度計、20rpmで12000cpsの粘度
であった。
当該乳化液に先のカプセル化されたベンゾイルパーオキ
サイド70.5g(ベンゾイルパーオキサイドの含有量10.3
g)を撹拌下に混入して水系接着剤組成物を得た。
(接着剤組成物のボルトネジへの塗工) 8m/m径、長さ40m/mの黄色クロメートネジのみぞ部が満
されるように得られた水性状接着剤組成物0.2gを均一に
塗布して、60℃で30分間乾燥を行って表面がタックのな
い樹脂皮膜を形成し接着剤組成物が塗工された接着締め
付け型のネジを得た。
(接着性能評価試験) 1. 接着性試験 前記の塗工されたネジを230kg重・cmのトルクにて同一
材質のナットで締め付け23℃で24時間放置後の起動戻し
トルクを測定した。
2. 接着性能ポットライフ試験 前記の塗工されたネジを40℃×60日間加温を続けたあ
と、230kg重・cmのトルクにて締め付けて、23℃で24時
間放置后の起動戻しトルクを測定した。
3. 耐ガソリン性試験 前記の塗工されたネジを230kg重・cmのトルクにて締め
付けて、40℃のガソリン中に7日間浸積し、取り出した
直後の起動戻しトルクを測定した。
此等の試験結果を表1に記す。
実施例2〜8、比較例1〜2 実施例1に於いて、(メタ)アクリレート単量体、皮膜
形成能を有する重合体、有機過酸化物、或いは当該有機
過酸物とレドックス系を形成する還元剤の種類と量を表
1の如く変更して、他の条件は実施例1と全く同様に行
った場合の試験結果を合わせて表1に記す。
(ハ) 発明の効果 本発明の接着剤組成物は水性で、主成分の触媒がカプセ
ル化されている為、塗工性が良好であり、又被着材への
塗布後の接着能を有するフイルムは、長期の安定なレド
ックス−触媒系を維持し、ドライタッチ状でかつ耐油性
に優れている為、被着材の貯蔵や運送に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部分ケン化ポリビニルアルコール40〜99重
    量%及び水溶性ナイロン60〜1重量%よりなる重合体混
    合物により水中に乳化されたアクリロイル基及び/又は
    メタクリロイル基を有する単量体、カプセル化された有
    機過酸化物及び当該有機過酸化物とレドックス系を形成
    する還元剤よりなる接着剤組成物。
JP22036187A 1987-09-04 1987-09-04 接着剤組成物 Expired - Lifetime JPH0784576B2 (ja)

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