JPH0784649B2 - 金属蒸着ポリプロピレンフィルム - Google Patents

金属蒸着ポリプロピレンフィルム

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JPH0784649B2
JPH0784649B2 JP63097328A JP9732888A JPH0784649B2 JP H0784649 B2 JPH0784649 B2 JP H0784649B2 JP 63097328 A JP63097328 A JP 63097328A JP 9732888 A JP9732888 A JP 9732888A JP H0784649 B2 JPH0784649 B2 JP H0784649B2
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忠夫 石橋
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は金属蒸着フイルムもしくはシートに関する。更
に詳しくは、蒸着膜の接着強度が高く、印刷性および他
フイルムとの積層接着性に優れ、かつ、加工適性が著し
く改善された金属蒸着ポリプロピレンフイルムまたはシ
ート(以下、単に金属蒸着フイルムという)に関する。
(従来技術) 近年、プラスチツクフイルムに真空下で金属を蒸着させ
た金属フイルムは、その優れた特性すなわち装飾性、バ
スバリヤー性および光線遮断性等を活用し既存の金銀
糸、建築材料等から食品用を主体とした包装用に広く用
途を拡大しつつある。
特にアルミニウム蒸着フイルムが包装用途を中心に広範
囲に使用されているが、該蒸着フイルムを包装用に使用
する場合、蒸着(アルミニウム)面に印刷・ラミネート
等を施して使用するケースが殆どであるが、従来から市
販のポリプロピレンまたはプロピレンを主成分とするエ
チレンまたはα−オレフインとの共重合体からなるフイ
ルムに金属を蒸着した金属蒸着フイルムは、ベースフイ
ルムと蒸着膜との接着力が弱く、特に蒸着金属がアルミ
ニウムの場合は蒸着面への印刷性・接着性が著しく低下
し、印刷・ラミネート等が必要な用途には使用できず、
用途開発上の大きな障害となつていた。この原因として
は特開昭59−25829号公報にも記載されている如く通常
ポリプロピレン中に添加されている中和剤、スリツプ
剤、酸化防止剤等の移行ないし転写があげられ、このう
ち脂肪酸誘導体、特にポリマー中の触媒残渣の酸性成分
の中和用として用いられるステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩、オレイン酸ア
ミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド等の高級脂
肪酸アミド等は0.01重量%前後の微量添加しただけで蒸
着(アルミニウム)面のぬれ指数が33dyn/cm以下に低下
し、蒸着面への印刷・接着が不可能になるが、これらの
添加剤は従来ポリプロピレンフイルムには必須の添加剤
として常用されているものであり、これらを添加しない
ポリプロピレンはフイルム成形時またはフイルムの後加
工で多くの問題が生じる。例えば、前記のスリツプ剤を
添加しない場合、フイルムの滑り性・耐ブロツキング性
が極度に低下し、巻き取り時にしわが入つたり、巻き取
つたフイルムロールが局部的に肥大するいわゆる巻きこ
ぶができたり、高速加工の際に、フイルム送りがスムー
ズに行かなかつたりして生産性を大幅に低下させる。特
に結晶融点が150℃以下のプロピレンを主成分とするエ
チレンまたはα−オレフインとの共重合体を用いた場合
にはフイルムの剛性が低く、かつ、粘着性が大きいため
これらの現象が顕著に現われ、フイルムの生産性や収率
が低下するのみならず、しわや巻きこぶの無い部分のみ
を選んで金属蒸着を行つても蒸着後の巻取工程でしわや
巻きこぶが発生し、この工程でも生産性を大幅に低下さ
せていた。この現象は共重合体の融点が低いものほど顕
著であり、また、フイルムが広巾化、薄肉化するほど顕
著である。また、特開昭50−61469号公報、特開昭55−5
2338号公報に開示されているポリプロピレンに無水マレ
イン酸等をグラフト重合させたグラフト化ポリプロピレ
ンを配合して得たフイルムも同様であり、耐衝撃性・ヒ
ートシール性に優れ、かつ蒸着面の印刷性・接着性に優
れた金属蒸着ポリプロピレンフイルム製造上の大きな障
害となつていた。
これらの問題点を解消した金属蒸着ポリプロピレンフイ
ルムを得ることを目的に多くの提案がなされている。例
えば特公昭61−16617号公報にはポリプロピレンにゼオ
ライト粉末を添加してなるフイルム面に金属を蒸着した
ことを特徴とする金属蒸着ポリプロピレンフイルムが提
案されている。この方法は、蒸着接着力の向上および金
属面のぬれ指数の低下防止には有効だが、得られた蒸着
フイルムのスリツプ性が著しく劣り、また、ゼオライト
の添加量が増えるにともない、フイルムの表面が粗面化
し、美麗な金属光沢を有する蒸着フイルムが得られなく
なつたり、また、フイツシユ・アイやピンホールの原因
となる等の欠点がある。
また、本発明者らは特開昭59−25829号公報で特定のプ
ロピレン・α−オレフイン共重合体と特定のポリエチレ
ンを配合してなる金属蒸着フイルム用ポリオレフイン系
樹脂組成物を提案したが、この方法は金属とフイルムと
の蒸着接着力、金属(アルミニウム)面のぬれ指数の低
下防止、耐ブロツキング性・スリツプ性および剛性も優
れたきわめて有用な方法であるが、ポリエチレンの添加
量が多くなるとフイルムが裂け易く、脆くなるという欠
点があつた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、上記従来法の欠点を解消した金属蒸着フ
イルム、すなわち美麗な金属光沢を有し、耐ブロツキン
グ性・スリツプ性に優れたフイルムを得るべく鋭意検討
した。その結果、ポリプロピレン系樹脂に、特定の硬化
樹脂球状微粉体を特定量添加した組成物を用いたフイル
ムに金属を蒸着させてなる金属蒸着フイルムが上述の欠
点を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
(課題を解決するための手段) 本発明は以下の構成を有する。
1)ポリプロピレン系樹脂100重量部に平均粒径10μ以
下のメラミンホルムアルデヒド縮合物の球状微粉体0.01
〜1.0重量部を添加した組成物を用いたフイルムに金属
が蒸着されてなる金属蒸着ポリプロピレンフイルム。
2)ポリプロピレン系樹脂が、プロピレン成分を80重量
%以上含有し、結晶融点が115〜150℃の結晶性エチレン
・プロピレン共重合体もしくは結晶性プロピレン・α−
オレフイン共重合体または結晶性エチレン・プロピレン
・α−オレフイン三元共重合体である前記第1項記載の
金属蒸着ポリプロピレンフイルム。
3)ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、密度0.930
以上のポリエチレン系樹脂1〜10重量部および平均粒径
10μ以下のメラミンホルムアルデヒド縮合物の球状微粉
体0.01〜1.0重量部を添加した組成物を用いたフイルム
に金属が蒸着されてなる金属蒸着ポリプロピレンフイル
ム。
4)ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(MFR
−PP)とポリエチレン系樹脂のメルトフローレート(MI
−PE)の比が 0.5≦MI−PE/MFR−PP (1) であるようなポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹
脂を用いる前記第3項記載の金属蒸着ポリプロピレンフ
イルム。
5)平均粒径0.1〜5μの実質的に非溶融性で、下記式
(2)で表わされる真球度fが0.8以上であるメラミン
・ホルムアルデヒド縮合物を用いる前記第1項もしくは
第4項記載の金属蒸着ポリプロピレンフイルム。
f=x/y (2) (ここで、xは粒子径の短軸方向の径(μ)、yは長軸
方向の径(μ)である。) 本発明の金属蒸着フイルムは、ポリプロピレン系樹脂10
0重量部に、平均粒径10μ以下のメラミンホルムアルデ
ヒド縮合物の球状微粉体を0.01〜1.0重量部を添加した
組成物もしくは該組成物に密度0.930以上のポリエチレ
ン系樹脂1〜10重量部を添加した組成物を用いたシート
に金属が蒸着されてなる金属蒸着ポリプロピレンシート
も包含される。
本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂は、結晶性ポ
リプロピレン、プロピレンを70重量%以上含有するプロ
ピレンとエチレンまたはα−オレフインとの結晶性を有
する共重合体およびそれらの混合物であり、このうちプ
ロピレン成分を80重量%含有し、結晶融点が115〜150℃
の結晶性エチレン・プロピレン共重合体もしくは結晶性
プロピレン・ブテン−1共重合体もしくは結晶性エチレ
ン・プロピレン・ブテン−1 三元共重合体またはそれ
らの混合物が蒸着接着力に優れ、耐衝撃性、ヒートシー
ル性にも優れているので特に望ましい。
ここで、結晶融点(Tm)とは、走査型差動熱量計を用い
て窒素雰囲気中で10mgの試料を10℃/分の速度で昇温さ
せて得られる結晶の融解にともなう吸熱カーブのピーク
温度をさす。プロピレンを主成分とする結晶性共重合体
の場合、コモノマー成分のエチレンまたはα−オレフイ
ンの含有量が増すとTmが低下し、例えば、結晶性エチレ
ン・プロピレンランダム共重合体の場合、共重合体のラ
ンダムネスによつて若干変動するがおよそ2.5重量%を
越えると150℃以下になる。なお、プロピレンの重合に
おいて2段ないし多段重合で共重合を行うことによつて
複数のTmを有するポリマーを得ることができるが、この
場合は主ピークが150℃以下のものが望ましい。
本発明で用いるメラミンホルムアルデヒド縮合物は、一
般式 であらわされる構造を有する縮合物であり、メラミン樹
脂と呼称され広く公知であるが、本発明においてはこの
縮合物は、球状粒子として硬化させたもので、かつ、平
均粒径が10μ以下でなければならない。かかる球状粒子
の製法としては、例えば特公昭43−29159号公報に記載
の如く、メラミンとホルムアルデヒドの水性溶液あるい
はプレ縮合物の水性溶液を保護コロイドの存在下でPH6
〜8の範囲で固相を形成するまで反応硬化させることに
よつて得られる。
本発明においては、その縮合物の粒径と形状がきわめて
重要であり、平均粒径が10μを越えるとポリプロピレン
系樹脂への分散性が低下し、フイルムの平滑性・光沢を
著しく損ねるので好ましくない。また、板状や突起の多
い不定形の形状の粒子の場合は目的とする改良効果が劣
り、かつ、フイツシユ・アイ状の突起が生じやすく蒸着
膜のピンホール・巻姿不良等が発生しやすくなるので好
ましくない。
本発明で用いるメラミンホルムアルドヒド縮合物の球状
微粉体は、ポリプロピレン系樹脂の加工温度で実質的に
変質や分解等を生じない高度の耐熱性を有することも重
要であるが、このメラミンホルムアルドヒド縮合物は同
系の他の縮合物、例えば、ベンゾグアナミン系樹脂等よ
りも優れており、変質・分解ガスの発生等によるフイル
ムの黄変、接着性低下等のトラブルが防止でき、広範囲
の加工条件で適用出来るので特に望ましい。
また、ポリプロピレン系樹脂100重量部に当該メラミン
ホルムアルデヒド縮合物の球状微粉体を0.01〜1.0重量
部、望ましくは0.05〜0.50重量部添加し組成物を形成す
る。該球状微粉体の添加量が0.01重量部未満では耐ブロ
ツキング性・スリツプ性等の改良効果が不足し1.0重量
部を越えるとフイルム表面の荒れが進み、かつ、フイツ
シユ・アイ状の凹凸が多発して外観を著しく損ねるので
好ましくない。平均粒径が0.5μ未満の球状微粉体を0.1
0〜0.40重量部添加するのが、蒸着フイルムとしての加
工性、蒸着膜接着強度および金属光沢性等に優れ特に望
ましい。
本発明で用いるフイルム用の組成物中には必要に応じて
酸化防止剤、滑剤、ブロツキング防止剤等を本発明の目
的を損なわない範囲で適宜添加することができるが、蒸
着膜の接着性、蒸着面の印刷・ラミネート適性を低下さ
せないためには脂肪酸および脂肪酸形成基を含有する誘
導体等は添加しないことが望ましい。
このフイルム用の組成物中に添加できる特に望ましい添
加剤は、分子量が500以上のリン系およびフエノール系
の酸化防止剤、無機充填剤および高密度ポリエチレン等
が例示される。該酸化防止剤としては、具体的には例え
ば テトラキス−〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブ
チル−4′−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メ
タン、 1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、 1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6
−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、 6−〔4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアミノ)
−2,4−ビスnオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフエニル)ブタン、 トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニ
ル)イソシアヌレート、 テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフエニル)4,4′−ビ
フエニレン−ジフオスフオナイト 等をあげることができ、これらを単独で、または二種以
上を併用してポリプロピレン系樹脂100重量部に対し0.0
3〜0.30重量部添加する。これら酸化防止剤の添加は、
組成物のフイルム成形時およびフイルム使用時の安定性
にきわめて有効である。
また、添加できる無機充填剤としては、炭酸カルシウ
ム、シリカ、クレー、タルク、ハイドロタルサイトおよ
びゼオライト類等いずれも配合することができる。
また、本発明で用いるフイルム用の組成物中に、特定の
ポリエチレンを併用添加することによつて、剛性・スリ
ツプ性・耐ブロツキング性および蒸着膜接着性等のバラ
ンスの優れた金属蒸着フイルムが得られる。このポリエ
チレン系樹脂は密度0.930以上であり、添加量はポリプ
ロピレン系樹脂100重量部に対し1〜10重量部の範囲で
ある。なお、金属光沢の優れた蒸着フイルムを得るため
には、ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(MF
R−PP)とポリエチレン系樹脂のメルトフローレート(M
I−PE)の比が 0.5≦MI−PE/MFR−PP (1) になるように選択して用いるのが特に望ましい。
本発明のポリプロピレン系樹脂とメラミンホルムアルデ
ヒド縮合物の球状微粉体および特定のポリエチレンから
なる組成物(酸化防止剤・無機充填剤等を含んでも良
い。)を成形して得られたフイルムに金属が蒸着されて
なる蒸着フイルムは、ポリプロピレン系樹脂とポリエチ
レンからなる組成物系に対して、ポリエチレンの添加量
が少なくても優れた効果が得られるので、耐引裂性、衝
撃性等の低下も抑制でき、優れた特性を付与することが
できる。
例えば、ポリプロピレン系樹脂として、結晶融点が115
〜150℃のプロピレン成分を80重量%含有する結晶性エ
チレン・プロピレン共重合体もしくは結晶性プロピレン
・α−オレフイン共重合体または結晶性エチレン・プロ
ピレン・α−オレフイン多元共重合体を用い、メラミン
ホルムアルデヒド縮合物球状微粉体の真球度が0.85以上
で、平均粒径が0.1μ以上0.5μ未満でありポリエチレン
系樹脂の密度が0.940以上であり 0.5≦MI−PE/MFR−PP の関係を満足するポリエチレン
系樹脂を、ポリプロピレン系樹脂100重量部にメラミン
ホルムアルデヒド縮合物の球状微粉体0.05〜0.40重量部
およびポリエチレン系樹脂1〜5重量部を配合した組成
物を用いることが特に望ましい。
ポリプロピレン系樹脂に、上記の添加物を添加する方法
としては、これが均一に分散する方法であればいずれで
も良いが、リボンブレンダー、ヘンシエルミキサー(商
品名)等で混合し、その混合物を押出機等で溶融混練す
る方法が望ましい。
本発明に用いられるポリプロピレン系フイルムは、通常
のT−ダイ法またはインフレーシヨン法で得られる未延
伸フイルムおよび本発明のフイルムを表層に含む二層な
いし三層以上の多層複合フイルムを包含する。
本発明の組成物からなるフイルムに金属を蒸着する方法
は、通常フイルム面に空気中ないし窒素・酸素等の特殊
ガス雰囲気下でコロナ放電処理、火炎処理等の表面処理
を施こし、フイルム面のぬれ(表面)張力を向上させて
接着性を改善し、この処理面に公知の方法、例えばフイ
ルムの繰出部、蒸着部、巻取部を備えた真空蒸着装置内
で、装置内の気圧を10-4Torr以下に減圧し、アルミニウ
ム等の所望の金属を入れた容器または所望の金属を付着
させたフイラメントを加熱して該金属を溶融蒸発させ、
蒸着分子を繰出されたフイルム表面に連続的に蒸着さ
せ、巻取る方法が一般的である。
この真空蒸着装置は、所定の長さ・巾のフイルムを巻出
し、蒸着し、巻取ることを繰返すバツチ方式のため、そ
の生産性を向上させるためにより長く、より巾の広い方
向に進んでおり、最近では1本のフイルムロールが2m以
上の巾で1万〜2万m巻と広巾・長尺巻化しており、フ
イルムの加工性、特に高速蒸着性・巻姿等が重視される
傾向にあり、フイルムに対する要求特性もより厳格にな
つている。
フイルムに金属を蒸着させる方法は、この真空蒸着法以
外にも種々の蒸着法があり、例えば真空中で放電させた
ときに陰極を構成する金属が飛散する現象を利用したス
パツタリング蒸着法やイオンプレーテイング法を適用す
ることも可能である。なお、蒸着させる金属はアルミニ
ウムが最も一般的であるが、金、銀、銅、ニツケル、ク
ロム、ゲルマニウム、セレン、チタン、スズ、亜鉛等が
あげられる。金属蒸着層の厚さは通常50〜800Åの範囲
であり、全面ないし部分蒸着も可能である。また、蒸着
面に着色ないし保護用にトツプ・コートすることもでき
る。
(実施例) 以下、実施例、比較例を用いて本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれによつて限定されるものでは
ない。なお、実施例、比較例における特性の測定は下記
の方法および基準で行つた。
(1) メルトフローレート:JIS K 7210−1976に基づ
きポリプロピレン系樹脂(MFR−PP)は試験条件14(230
℃、2.16kg f)、ポリエチレン系樹脂(MI−PE)は試験
条件4(190℃、2.16kg f)で測定した値(単位:g/10m
m)で示す。
(2) 蒸着膜の接着性:蒸着フイルムの蒸着膜側に巾
18mmのセロフアン粘着テープ(商品名:セキスイセロテ
ープ )を70mmの長さに貼りつけたのち、手で素早く剥
ぎ取り、粘着テープに付着せず試料フイルム面に残存す
る蒸着膜の面積率を求め、下記の基準でランク付けをし
た。
(3) ブロツキング力:2cm(幅)×7cm(長)の試料
の非蒸着面同士を長さ2cmにわたり重ね250g/cm2の荷重
下で40℃で24時間放置した後、引張試験機を用いて試料
の剪断剥離に要する力を求めた。(単位:g/4cm2) (4) スリツプ性(滑り摩擦係数):ASTM D1894−63
に定められた方法で測定した静止摩擦係数でスリツプ性
を示した。
(5) ぬれ指数:原反フイルムおよび蒸着フイルムの
蒸着面共、JIS K 6758の方法でぬれ指数を測定した。
(単位:dyn/cm) (6) 蒸着面の印刷・ラミネート適性:片面に金属
(アルミニウム)蒸着したフイルムの蒸着面(金属面)
と非蒸着面(フイルム面)を重ね合せ、1kg/100cm2の荷
重をかけて温度40℃、相対湿度95%の雰囲気下に72時間
放置した後蒸着面のぬれ指数(単位:dyn/cm)を測定す
る。良好な印刷・ラミネート適性と評価されるにはこの
ぬれ指数が35以上、望ましくは37以上が必要であり、こ
のぬれ指数から以下のランク付けをした。
(7) フイルムの巻き姿:一定長の蒸着フイルムを連
続して巻き取つて得られたフイルムロールを肉眼で観察
し、表面が平坦で、しわや肥厚(巻きこぶ)の無いもの
を○(巻き姿良)、しわまたは肥厚があるものを×(巻
き姿不良)と評価した。
実施例1〜5、比較例1〜4 MFR−PP=6.0、Tm=140℃、エチレンの共重合割合が3.5
重量%、ブテン−1の共重合割合が2.0重量%の結晶性
エチレン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体100重
量部に、酸化防止剤としてテトラキス−〔メチレン−3
−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフエ
ニル)プロピオネート〕メタン0.10重量部および第1表
に示す各種添加剤を配合し、押出機を用いてペレツト状
組成物を得た。得られたペレツト状組成物をそれぞれ口
径65mmの押出機およびTダイを用いて溶融温度220℃で
押出し、エアナイフおよび表面温度30℃の冷却ロールで
急冷してフイルムに成形し、直ちにフイルムの片面にぬ
れ指数が40dyn/cmになるようにコロナ放電処理を施し、
巻き取つて厚さ25μ、巾60cmのロール状原反フイルムと
した。この原反フイルムをスリツターを用いて巾50cmに
裁断した後、連続真空蒸着装置にセツトし、フイルムを
連続的に繰り出しながらそのコロナ放電処理面に10-5To
rrの真空下でアルミニウム蒸着を施して巻き取り、蒸着
膜の厚みが約370Å(±15Å以内)、長さ1000mのロール
状に巻き取つた片面アルミニウム蒸着フイルムを得た。
実施各例および比較各例で得られた蒸着フイルムの特性
を第1表に併記した。第1表から明らかな如く、メラミ
ン・ホルムアルデヒド縮合物の球状微粉体が添加された
組成物からなる蒸着フイルムは、いずれの特性も優れて
いるが比較例の蒸着フイルムはいずれかの特性が大幅に
劣り、好ましくないことがわかる。
実施例6 実施例2で用いたペレツト状組成物に、密度0.960、MI
−PE=12.5の高密度ポリエチレン(酸化防止剤として、
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフエニル)4,4′−ビ
フエニレン−ジフオスフオナイト0.05重量%含む)プレ
ツト3.5重量部配合し、タンブラーで15分間混合して混
合組成物とした後、実施例2に準拠して、フイルム成
形、コロナ放電処理、アルミニウム蒸着を施して巻き取
り、蒸着膜の厚みが360Å、フイルム厚み25μ、長さ100
0mのロール状に巻き取つた片面アルミニウム蒸着フイル
ムを得た。この蒸着フイルムのブロツキング力は210、
スリツプ性0.48、巻き姿および蒸着膜の印刷・ラミネー
ト適性は○、蒸着膜の接着性は5と非常に優れた特性を
有していた。
実施例7 MFR−PP=7.0、Tm=145℃、エチレンの共重合割合が3.8
重量%の結晶性エチレン・プロピレンランダム共重合体
100重量部に実施例1で用いたと同様の酸化防止剤0.15
重量部、無機充填剤として平均粒径2.0μのハイドロタ
ルサイト粉末0.1重量部および平均粒径1.2μ、真球度0.
96のメラミンホルムアルデヒド縮合物の球状微粉体0.15
重量部および密度0.955、MI−PE=6.5の高密度ポリエチ
レン粉末3重量部を配合し、押出機を用いて溶融混合
し、ペレツト状組成物を得た。得られたペレツト状組成
物を実施例6に準拠して、フイルム成形、コロナ放電処
理、アルミニウム蒸着を施し、巻き取つて厚み30μ、巾
50cm、長さ2000mの片面アルミニウム蒸着フイルムを得
た。この蒸着フイルムのブロツキング力は180、スリツ
プ性0.45、巻き姿および蒸着膜の印刷・ラミネート適性
は○、蒸着膜の接着性は5と非常に良好であつた。
(発明の効果) 本発明の金属蒸着ポリプロピレンフイルムは蒸着膜がフ
イルムに強固に接着し、かつ、蒸着面の印刷性および他
種フイルムとの積層接着性を低下させることなく、加工
適性が大幅に改善されている。その結果、従来にない広
幅で、かつ、長尺巻の蒸着フイルムとしての生産性を大
幅に向上できる。また、スリツプ性、耐ブロツキング性
に優れており印刷・ラミネートや包装・製袋工程でもし
わや傷が発生しにくく、生産速度も向上できるといつた
優れた効果があり、包装用・装飾用等広範囲な分野に好
適に使用することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン系樹脂100重量部に平均粒
    径10μ以下のメラミンホルムアルデヒド縮合物の球状微
    粉体0.01〜1.0重量部を添加した組成物を用いたフイル
    ムに金属が蒸着されてなる金属蒸着ポリプロピレンフイ
    ルム。
  2. 【請求項2】ポリプロピレン系樹脂が、プロピレン成分
    を80重量%以上含有し、結晶融点が115〜150℃の結晶性
    エチレン・プロピレン共重合体もしくは結晶性プロピレ
    ン・α−オレフイン共重合体または結晶性エチレン・プ
    ロピレン・α−オレフイン三元共重合体である請求項1
    記載の金属蒸着ポリプロピレンフイルム。
  3. 【請求項3】ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、
    密度0.930以上のポリエチレン系樹脂1〜10重量部およ
    び平均粒径10μ以下のメラミンホルムアルデヒド縮合物
    の球状微粉体0.01〜1.0重量部を添加した組成物を用い
    たフイルムに金属が蒸着されてなる金属蒸着ポリプロピ
    レンフイルム。
  4. 【請求項4】ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレー
    ト(MFR−PP)とポリエチレン系樹脂のメルトフローレ
    ート(MI−PE)の比が 0.5≦MI−PE/MFR−PP (1) の関係を満足するポリプロピレン系樹脂とポリエチレン
    系樹脂を用いる請求項3記載の金属蒸着ポリプロピレン
    フイルム。
  5. 【請求項5】平均粒径0.1〜5μの実質的に非溶融性
    で、下記式(2)で表わされる真球度fが0.8以上であ
    るメラミン・ホルムアルデヒド縮合物を用いる請求項1
    もしくは4記載の金属蒸着ポリプロピレンフイルム。 f=x/y (2) (ここで、xは粒子径の短軸方向の径(μ)、yは長軸
    方向の径(μ)である。
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