JPH078826B2 - スピロ〔2―ホルミルオキシボルナン―3,1′―シクロペンタン〕の製造方法 - Google Patents
スピロ〔2―ホルミルオキシボルナン―3,1′―シクロペンタン〕の製造方法Info
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- JPH078826B2 JPH078826B2 JP17383489A JP17383489A JPH078826B2 JP H078826 B2 JPH078826 B2 JP H078826B2 JP 17383489 A JP17383489 A JP 17383489A JP 17383489 A JP17383489 A JP 17383489A JP H078826 B2 JPH078826 B2 JP H078826B2
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- formyloxybornane
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、優れた木様及びアンバー様の香気を有するス
ピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,1′−シクロペ
ンタン〕の製造方法に関する。
ピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,1′−シクロペ
ンタン〕の製造方法に関する。
スピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,1′−シクロ
ペンタン〕は優れた木様、アンバー様の香気を有し、香
料素材として有用な化合物であり、その製造方法として
は氷冷下で蟻酸と次式(II) で表わされるアルコールとを攪拌する方法が知られてい
る(特開昭64-9944号)。
ペンタン〕は優れた木様、アンバー様の香気を有し、香
料素材として有用な化合物であり、その製造方法として
は氷冷下で蟻酸と次式(II) で表わされるアルコールとを攪拌する方法が知られてい
る(特開昭64-9944号)。
しかしながら、この方法は、原料アルコール(II)に対
してモル比で60倍もの大過剰の蟻酸を使用しても十分に
反応は進行せず、収率が極めて低くなる(43.8%)とい
う欠点があった。
してモル比で60倍もの大過剰の蟻酸を使用しても十分に
反応は進行せず、収率が極めて低くなる(43.8%)とい
う欠点があった。
また、反応進行を速める為に反応温度を高くすると、原
料であるアルコール(II)の脱水又は、生成物からの蟻
酸脱離による炭化水素生成という副反応が起こるため、
原料アルコール(II)の多大な損失を伴い、工業生産上
不利であるという問題を有していた。
料であるアルコール(II)の脱水又は、生成物からの蟻
酸脱離による炭化水素生成という副反応が起こるため、
原料アルコール(II)の多大な損失を伴い、工業生産上
不利であるという問題を有していた。
そこで、蟻酸の使用量が少なく、且つ反応速度を向上さ
せた、スピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,1′−
シクロペンタン〕の製造方法の開発が望まれていた。
せた、スピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,1′−
シクロペンタン〕の製造方法の開発が望まれていた。
斯かる実状において、本発明者は上記課題を解決すべく
鋭意検討した結果、エステル化剤として蟻酸及び蟻酸ナ
トリウムを使用し、原料アルコール(II)、蟻酸及び蟻
酸ナトリウムを溶解する炭素数3以上の有機酸の存在下
でエステル化反応を行えば、反応温度を上げても原料ア
ルコール(II)の脱水及び生成物の蟻酸脱離を抑制する
ことができ、高収率でスピロ〔2−ホルミルオキシボル
ナン−3,1′−シクロペンタン〕が得られることを見出
し、本発明を完成した。
鋭意検討した結果、エステル化剤として蟻酸及び蟻酸ナ
トリウムを使用し、原料アルコール(II)、蟻酸及び蟻
酸ナトリウムを溶解する炭素数3以上の有機酸の存在下
でエステル化反応を行えば、反応温度を上げても原料ア
ルコール(II)の脱水及び生成物の蟻酸脱離を抑制する
ことができ、高収率でスピロ〔2−ホルミルオキシボル
ナン−3,1′−シクロペンタン〕が得られることを見出
し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は式(II) で表わされるアルコールに、該アルコール(II)、蟻酸
及び蟻酸ナトリウムを溶解する炭素数3以上の有機酸の
存在下で蟻酸及び蟻酸ナトリウムを20〜90℃にて反応さ
せることを特徴とする次の式(I) で表わされるスピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,
1′−シクロペンタン〕の製造方法を提供するものであ
る。
及び蟻酸ナトリウムを溶解する炭素数3以上の有機酸の
存在下で蟻酸及び蟻酸ナトリウムを20〜90℃にて反応さ
せることを特徴とする次の式(I) で表わされるスピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,
1′−シクロペンタン〕の製造方法を提供するものであ
る。
本発明製造方法では、アルコール(II)のエステル化剤
としては蟻酸及び蟻酸ナトリウムの混合物を使用する。
ここで使用量は、アルコール1モルに対して、蟻酸は3.
9〜8.0モル、蟻酸ナトリウムは0.9〜1.5モルが好まし
い。
としては蟻酸及び蟻酸ナトリウムの混合物を使用する。
ここで使用量は、アルコール1モルに対して、蟻酸は3.
9〜8.0モル、蟻酸ナトリウムは0.9〜1.5モルが好まし
い。
また、本発明に用いられる有機酸としては、アルコール
(II)、蟻酸及び蟻酸ナトリウムを溶解する、炭素数3
以上の有機酸であればいずれをも使用することができる
が、特にプロピオン酸を用いることが好ましい。有機酸
の使用量はアルコール(II)1モルに対して0.1〜1.4モ
ルが好ましい。
(II)、蟻酸及び蟻酸ナトリウムを溶解する、炭素数3
以上の有機酸であればいずれをも使用することができる
が、特にプロピオン酸を用いることが好ましい。有機酸
の使用量はアルコール(II)1モルに対して0.1〜1.4モ
ルが好ましい。
本発明製造方法における反応温度は20〜90℃であるが、
高温である程反応進行も速まるため、実用性の点でより
高温であることが好ましい。
高温である程反応進行も速まるため、実用性の点でより
高温であることが好ましい。
本発明製造方法によれば、アルコール(II)1モルに対
して、わずか3.9〜8.0モルの蟻酸により十分な反応速度
を得ることができ、高収率で、しかも効率よく、香料素
材として有用なスピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−
3,1′−シクロペンタン〕を製造することができる。
して、わずか3.9〜8.0モルの蟻酸により十分な反応速度
を得ることができ、高収率で、しかも効率よく、香料素
材として有用なスピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−
3,1′−シクロペンタン〕を製造することができる。
次に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。
実施例1 蟻酸78g(1.7モル)、蟻酸ナトリウム20g(0.3モル)及
びプロピオン酸9g(0.12モル)からなる混合溶液中にア
ルコール(II)61.5g(0.3モル)を加え、90℃を保ちな
がら16時間攪拌を行う。次いで室温まで冷却した後、水
を加え分層する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で中和洗浄し、さらに水洗を行う。溶媒を留去し、減
圧下で分留することにより、スピロ〔2−ホルミルオキ
シボルナン−3,1′−シクロペンタン〕の純品を得た。
びプロピオン酸9g(0.12モル)からなる混合溶液中にア
ルコール(II)61.5g(0.3モル)を加え、90℃を保ちな
がら16時間攪拌を行う。次いで室温まで冷却した後、水
を加え分層する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で中和洗浄し、さらに水洗を行う。溶媒を留去し、減
圧下で分留することにより、スピロ〔2−ホルミルオキ
シボルナン−3,1′−シクロペンタン〕の純品を得た。
収量57.7g(収率82.7%) IR(液膜,cm-1) 1730(νC=0),1160,1180(νC-0)1 H-NMR(CDCl3溶媒,TMS内部標準,δ) 2.18〜1.22(複雑な多重線,(-CH 2-,12H)(-CH,1H)) 1.08(一重線,CH 3) 0.82(一重線,CH 3) 0.78(一重線,CH 3) 元素分析 分析値 C;75.92%,H;10.44% 計算値 C;76.23%,H;10.23% 参考例1 蟻酸487g(10.6モル)及びアルコール(II)124g(0.6
モル)を40℃にて攪拌し、スピロ〔2−ホルミルオキシ
ボルナン−3,1′−シクロペンタン〕を得た。
モル)を40℃にて攪拌し、スピロ〔2−ホルミルオキシ
ボルナン−3,1′−シクロペンタン〕を得た。
試験例1 実施例1及び参考例1において反応開始後、経時的にサ
ンプリングを行い、ガスクロマトグラフ(カラムSE-30
(20%),2m)にて目的物と炭化水素(アルコール(I
I)の脱水又は目的物からの蟻酸脱離物)の面積百分率
を測定し、収率を求めた。その結果を図1に示す。
ンプリングを行い、ガスクロマトグラフ(カラムSE-30
(20%),2m)にて目的物と炭化水素(アルコール(I
I)の脱水又は目的物からの蟻酸脱離物)の面積百分率
を測定し、収率を求めた。その結果を図1に示す。
図1より、実施例1では、目的物たるスピロ〔2−ホル
ミルオキシボルナン−3,1′−シクロペンタン〕が高収
率で生成しており、副生物である炭化水素の生成は抑制
されている。一方、参考例1の場合には、スピロ〔2−
ホルミルオキシボルナン−3,1′−シクロペンタン〕の
生成が実施例よりも低く、炭化水素の生成は多くなって
いる。
ミルオキシボルナン−3,1′−シクロペンタン〕が高収
率で生成しており、副生物である炭化水素の生成は抑制
されている。一方、参考例1の場合には、スピロ〔2−
ホルミルオキシボルナン−3,1′−シクロペンタン〕の
生成が実施例よりも低く、炭化水素の生成は多くなって
いる。
このことより、反応条件として実施例1の方が極めて優
れていることがわかる。
れていることがわかる。
図1は試験例1における、反応時間と面積百分率から求
めた収率との関係を示す図面である。
めた収率との関係を示す図面である。
Claims (3)
- 【請求項1】式(II) で表わされるアルコールに、該アルコール(II)、蟻酸
及び蟻酸ナトリウムを溶解する炭素数3以上の有機酸の
存在下で蟻酸及び蟻酸ナトリウムを20〜90℃にて反応さ
せることを特徴とする次の式(I) で表わされるスピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−3,
1′−シクロペンタン〕の製造方法。 - 【請求項2】アルコール(II)1モルに対して、蟻酸3.
9〜8.0モル、蟻酸ナトリウム0.9〜1.5モルを反応させる
ことを特徴とする請求項1記載のスピロ〔2−ホルミル
オキシボルナン−3,1′−シクロペンタン〕の製造法
法。 - 【請求項3】有機酸がプロピオン酸である請求項1又は
請求項2記載のスピロ〔2−ホルミルオキシボルナン−
3,1′−シクロペンタン〕の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17383489A JPH078826B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | スピロ〔2―ホルミルオキシボルナン―3,1′―シクロペンタン〕の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17383489A JPH078826B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | スピロ〔2―ホルミルオキシボルナン―3,1′―シクロペンタン〕の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0338545A JPH0338545A (ja) | 1991-02-19 |
| JPH078826B2 true JPH078826B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=15968022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17383489A Expired - Fee Related JPH078826B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | スピロ〔2―ホルミルオキシボルナン―3,1′―シクロペンタン〕の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH078826B2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-05 JP JP17383489A patent/JPH078826B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0338545A (ja) | 1991-02-19 |
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