JPH0788630B2 - 異方性発泡構造を有する合成皮革の製造方法 - Google Patents
異方性発泡構造を有する合成皮革の製造方法Info
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- JPH0788630B2 JPH0788630B2 JP26730986A JP26730986A JPH0788630B2 JP H0788630 B2 JPH0788630 B2 JP H0788630B2 JP 26730986 A JP26730986 A JP 26730986A JP 26730986 A JP26730986 A JP 26730986A JP H0788630 B2 JPH0788630 B2 JP H0788630B2
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- foaming agent
- synthetic leather
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は合成皮革及びその製造方法に関し、詳しくは、
発泡層が、小さい径のセルが形成されている上層と、大
きい径のセルが形成されている下層とからなる異方性発
泡構造を有し、従つて、折り曲げたときに表面に小じわ
が生じると共に、軽量柔軟であつて、風合にすぐれるた
めに、天然皮革に酷似する合成皮革、及びかかる合成皮
革を製造する方法に関する。
発泡層が、小さい径のセルが形成されている上層と、大
きい径のセルが形成されている下層とからなる異方性発
泡構造を有し、従つて、折り曲げたときに表面に小じわ
が生じると共に、軽量柔軟であつて、風合にすぐれるた
めに、天然皮革に酷似する合成皮革、及びかかる合成皮
革を製造する方法に関する。
従来の技術 一般に、合成皮革には、天然皮革と同様の感触及び外観
を有するためには、折り曲げたときに表面に小じわが生
じると共に、軽量柔軟であつて、風合にすぐれることが
要求される。しかし、従来、知られている合成皮革は、
基布上の樹脂発泡層が均質な発泡セルを有して、均質な
等方性の発泡構造を有するために、上記した両方の性質
を同時にもたせることが困難である。即ち、樹脂発泡層
における発泡セルを大きくすれば、合成皮革の風合はよ
くなる反面、合成皮革を折り曲げたとき、表面に大じわ
が生じる。他方、樹脂発泡層における発泡セルを小さく
すれば、合成皮革を折り曲げたとき、小じわが生じるも
のの、重さが増して、風合が著しく悪くなる。
を有するためには、折り曲げたときに表面に小じわが生
じると共に、軽量柔軟であつて、風合にすぐれることが
要求される。しかし、従来、知られている合成皮革は、
基布上の樹脂発泡層が均質な発泡セルを有して、均質な
等方性の発泡構造を有するために、上記した両方の性質
を同時にもたせることが困難である。即ち、樹脂発泡層
における発泡セルを大きくすれば、合成皮革の風合はよ
くなる反面、合成皮革を折り曲げたとき、表面に大じわ
が生じる。他方、樹脂発泡層における発泡セルを小さく
すれば、合成皮革を折り曲げたとき、小じわが生じるも
のの、重さが増して、風合が著しく悪くなる。
発明が解決しようとする問題点 そこで、本発明者は、従来の合成皮革における上記した
問題を解決するために鋭意研究した結果、発泡層を小さ
い径のセルが形成されている上層と、大きい径のセルが
形成されている下層とから形成し、樹脂発泡層に異方性
構造を有せしめることによつて、上記したように、折り
曲げたときに表面に小じわを生じさせることができると
同時に、軽量柔軟であつて、風合にもすぐれることを見
出して、本発明に至つたものである。
問題を解決するために鋭意研究した結果、発泡層を小さ
い径のセルが形成されている上層と、大きい径のセルが
形成されている下層とから形成し、樹脂発泡層に異方性
構造を有せしめることによつて、上記したように、折り
曲げたときに表面に小じわを生じさせることができると
同時に、軽量柔軟であつて、風合にもすぐれることを見
出して、本発明に至つたものである。
問題点を解決するための手段 本発明による異方性発泡構造を有する合成皮革の製造方
法は、基布の上に樹脂発泡層と表皮層とが積層されてな
る合成皮革の製造方法において、それぞれポリ塩化ビニ
ルペーストレジン100重量部に対して可塑剤50〜110重量
部、発泡剤2〜6重量部及び適宜量の安定剤を含有する
配合物から発泡層の上層及び下層を形成する際に、上記
上層のための配合物における発泡剤として、下層のため
の配合物における発泡剤よりも粒径の大きい発泡剤を用
いて、小さい径のセルが形成されている上層と大きい径
のセルが形成されている下層とからなる異方性樹脂発泡
層を形成することを特徴とする。
法は、基布の上に樹脂発泡層と表皮層とが積層されてな
る合成皮革の製造方法において、それぞれポリ塩化ビニ
ルペーストレジン100重量部に対して可塑剤50〜110重量
部、発泡剤2〜6重量部及び適宜量の安定剤を含有する
配合物から発泡層の上層及び下層を形成する際に、上記
上層のための配合物における発泡剤として、下層のため
の配合物における発泡剤よりも粒径の大きい発泡剤を用
いて、小さい径のセルが形成されている上層と大きい径
のセルが形成されている下層とからなる異方性樹脂発泡
層を形成することを特徴とする。
本発明において、セル数密度とは、発泡構造の断面にお
いて、1cm2当たりの発泡セルの数をいう。
いて、1cm2当たりの発泡セルの数をいう。
本発明によれば、上記したように、それぞれポリ塩化ビ
ニルペーストレジン、可塑剤、安定剤及び発泡剤を含有
する配合物を加熱発泡させて上層及び下層とする際に、
この上層のための配合物における発泡剤として、下層の
ための配合物における発泡剤よりも粒径の大きい発泡剤
を用いることによつて、それぞれの配合物を加熱発泡さ
せるときに、上層において発泡セル径を小さくし、下層
において発泡セル径を大きくし、かくして、異方性発泡
構造を有する合成皮革を得ることができる。
ニルペーストレジン、可塑剤、安定剤及び発泡剤を含有
する配合物を加熱発泡させて上層及び下層とする際に、
この上層のための配合物における発泡剤として、下層の
ための配合物における発泡剤よりも粒径の大きい発泡剤
を用いることによつて、それぞれの配合物を加熱発泡さ
せるときに、上層において発泡セル径を小さくし、下層
において発泡セル径を大きくし、かくして、異方性発泡
構造を有する合成皮革を得ることができる。
但し、上記において、粒径の異なる発泡剤は、同一のポ
リ塩化ビニルペーストレジンに配合して、同一の加熱条
件下に発泡させたとき、粒径が大きいほど、小さい径の
発泡セルを形成する発泡剤を意味する。
リ塩化ビニルペーストレジンに配合して、同一の加熱条
件下に発泡させたとき、粒径が大きいほど、小さい径の
発泡セルを形成する発泡剤を意味する。
本発明においては、発泡剤としては、比較的高温にて分
解するものが好ましく、例えば、アゾジカーボンアミド
が好ましい。発泡剤は、市販品を用いることができる
が、特に、分解温度約200℃、通常、平均粒径4〜8μ
m程度の微粒子状発泡剤が好ましい。かかる発泡剤は、
通常、各配合物においてポリ塩化ビニルペーストレジン
100重量部について、2〜6重量の範囲で部配合され
る。
解するものが好ましく、例えば、アゾジカーボンアミド
が好ましい。発泡剤は、市販品を用いることができる
が、特に、分解温度約200℃、通常、平均粒径4〜8μ
m程度の微粒子状発泡剤が好ましい。かかる発泡剤は、
通常、各配合物においてポリ塩化ビニルペーストレジン
100重量部について、2〜6重量の範囲で部配合され
る。
本発明に従つて異方性発泡構造を有する合成皮革を得る
ためには、例えば、上層のための配合物には平均粒子径
10〜20μm程度の発泡剤が、また、下層のための配合物
には平均粒子径10μm程度以下であつて、且つ、上記上
層のための配合物における発泡剤よりも小さい平均粒子
径を有する発泡剤がそれぞれ用いられる。
ためには、例えば、上層のための配合物には平均粒子径
10〜20μm程度の発泡剤が、また、下層のための配合物
には平均粒子径10μm程度以下であつて、且つ、上記上
層のための配合物における発泡剤よりも小さい平均粒子
径を有する発泡剤がそれぞれ用いられる。
本発明においては、ポリ塩化ビニルペーストレジンは、
同一の重合度を有し、同一の発泡剤を同量用いて、同一
の加熱条件下に発泡させるとき、同じ溶融粘度を有し、
同じセル径とセル数密度を有する発泡構造を与えるポリ
塩化ビニルペーストレジンを意味し、通常は、上層と下
層のための配合物において、同一のポリ塩化ビニルペー
ストレジンが用いられる。
同一の重合度を有し、同一の発泡剤を同量用いて、同一
の加熱条件下に発泡させるとき、同じ溶融粘度を有し、
同じセル径とセル数密度を有する発泡構造を与えるポリ
塩化ビニルペーストレジンを意味し、通常は、上層と下
層のための配合物において、同一のポリ塩化ビニルペー
ストレジンが用いられる。
また、本発明においては、ポリ塩化ビニルペーストレジ
ンとしては、一般には、重合度600〜3500のものが好適
に用いられる。また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
ペーストレジンもポリ塩化ビニルペーストレジンに含め
ることとし、これは必要に応じてポリ塩化ビニルペース
トレジンに代えて単独で、又はポリ塩化ビニルペースト
レジンと共に用いられる。
ンとしては、一般には、重合度600〜3500のものが好適
に用いられる。また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
ペーストレジンもポリ塩化ビニルペーストレジンに含め
ることとし、これは必要に応じてポリ塩化ビニルペース
トレジンに代えて単独で、又はポリ塩化ビニルペースト
レジンと共に用いられる。
同様に、可塑剤は、同一のポリ塩化ビニルペーストレジ
ンに同一量を配合したとき、同一の加熱条件下に同じ溶
融粘度を与える可塑剤を意味し、通常は、上層と下層の
ための配合物において、同一の可塑剤が用いられる。
ンに同一量を配合したとき、同一の加熱条件下に同じ溶
融粘度を与える可塑剤を意味し、通常は、上層と下層の
ための配合物において、同一の可塑剤が用いられる。
本発明においては、可塑剤としては、例えば、フタル酸
エステル系可塑剤が好ましく用いられる。かかる可塑剤
の具体例として、例えば、フタル酸ジブチルやフタル酸
ジオクチルを挙げることができる。また、可塑剤として
は、上記フタル酸エステル系以外にも、エポキシ系可塑
剤も必要に応じて用いられる。かかる可塑剤は、通常、
ポリ塩化ビニルペーストレジン100重量部に対して50〜1
10重量部の範囲で用いられる。
エステル系可塑剤が好ましく用いられる。かかる可塑剤
の具体例として、例えば、フタル酸ジブチルやフタル酸
ジオクチルを挙げることができる。また、可塑剤として
は、上記フタル酸エステル系以外にも、エポキシ系可塑
剤も必要に応じて用いられる。かかる可塑剤は、通常、
ポリ塩化ビニルペーストレジン100重量部に対して50〜1
10重量部の範囲で用いられる。
更に、本発明によれば、前述したように、上層と下層の
ためのポリ塩化ビニルペーストレジン配合物における発
泡剤の粒径を異ならせるのみならず、 (a) 上層のための配合物により少量の可塑剤を配合
し、下層のための配合物により多量の可塑剤を配合する
ことによつて、配合物の加熱溶融時に上層により大きい
溶融粘度を有せしめる方法、 (b) 上層のための配合物に重合度のより大きいポリ
塩化ビニルペーストレジンを用い、下層のための配合物
に重合度のより小さいポリ塩化ビニルペーストレジンを
用いることによつて、配合物の加熱溶融時に上層により
大きい溶融粘度を有せしめる方法、 (c) 上層のための配合物により少量の発泡剤を配合
し、下層のための配合物により多量の発泡剤を配合する
ことによつて、発泡構造のセル径及びセル数密度を調整
する方法、及び (d) 上層のための配合物により多量のセル調整剤を
配合し、下層のための配合物に少量のセル調整剤を配合
することによつて、配合物の加熱溶融時に上層により大
きい溶融粘度を有せしめる方法、の一つ又は二つ以上を
前記した発泡剤の粒径を異ならせる方法と組み合わせる
こともできる。
ためのポリ塩化ビニルペーストレジン配合物における発
泡剤の粒径を異ならせるのみならず、 (a) 上層のための配合物により少量の可塑剤を配合
し、下層のための配合物により多量の可塑剤を配合する
ことによつて、配合物の加熱溶融時に上層により大きい
溶融粘度を有せしめる方法、 (b) 上層のための配合物に重合度のより大きいポリ
塩化ビニルペーストレジンを用い、下層のための配合物
に重合度のより小さいポリ塩化ビニルペーストレジンを
用いることによつて、配合物の加熱溶融時に上層により
大きい溶融粘度を有せしめる方法、 (c) 上層のための配合物により少量の発泡剤を配合
し、下層のための配合物により多量の発泡剤を配合する
ことによつて、発泡構造のセル径及びセル数密度を調整
する方法、及び (d) 上層のための配合物により多量のセル調整剤を
配合し、下層のための配合物に少量のセル調整剤を配合
することによつて、配合物の加熱溶融時に上層により大
きい溶融粘度を有せしめる方法、の一つ又は二つ以上を
前記した発泡剤の粒径を異ならせる方法と組み合わせる
こともできる。
但し、上記方法(a)において用いる可塑剤は、前述し
たように、同一のポリ塩化ビニルペーストレジンに同一
量を配合したとき、同一の加熱条件下に同じ溶融粘度を
与える可塑剤を意味し、上記方法(a)を採用するとき
は、例えば、上層のための配合物における可塑剤は、ポ
リ塩化ビニルペーストレジン100重量部に対して50〜90
重量部、特に、60〜80重量部の範囲であることが好まし
く、下層のための配合物における可塑剤は、ポリ塩化ビ
ニルペーストレジン100重量部に対して70〜110重量部、
特に、80〜100重量部の範囲であることが好ましい。
たように、同一のポリ塩化ビニルペーストレジンに同一
量を配合したとき、同一の加熱条件下に同じ溶融粘度を
与える可塑剤を意味し、上記方法(a)を採用するとき
は、例えば、上層のための配合物における可塑剤は、ポ
リ塩化ビニルペーストレジン100重量部に対して50〜90
重量部、特に、60〜80重量部の範囲であることが好まし
く、下層のための配合物における可塑剤は、ポリ塩化ビ
ニルペーストレジン100重量部に対して70〜110重量部、
特に、80〜100重量部の範囲であることが好ましい。
上記方法(b)を採用するときは、例えば、上層のため
の配合物におけるポリ塩化ビニルペーストレジンは、10
00〜3000程度の重合度を有することが好ましく、下層の
ための配合物におけるポリ塩化ビニルペーストレジン
は、700〜1500程度であつて、且つ、上記上層のための
配合物におけるポリ塩化ビニルペーストレジンの重合度
よりも小さい重合度を有することが好ましい。
の配合物におけるポリ塩化ビニルペーストレジンは、10
00〜3000程度の重合度を有することが好ましく、下層の
ための配合物におけるポリ塩化ビニルペーストレジン
は、700〜1500程度であつて、且つ、上記上層のための
配合物におけるポリ塩化ビニルペーストレジンの重合度
よりも小さい重合度を有することが好ましい。
上記方法(c)を採用する場合は、特に、限定されるも
のではないが、発泡剤は、通常、上層のための配合物に
は2〜4重量部配合され、下層のための配合物には3〜
6重量部であつて、且つ、上層のための配合物における
配合量よりも多量配合される。
のではないが、発泡剤は、通常、上層のための配合物に
は2〜4重量部配合され、下層のための配合物には3〜
6重量部であつて、且つ、上層のための配合物における
配合量よりも多量配合される。
また、上記方法(d)において用いるセル調整剤は、同
一のポリ塩化ビニルペーストレジンに同一量を配合した
とき、同一の加熱条件下に同一の溶融粘度を与えるセル
調整剤を意味し、通常は、上層と下層のための配合物に
おいて、同一のセル調整剤が用いられる。この方法
(d)を採用するときは、例えば、上層のための配合物
におけるセル調整剤は、ポリ塩化ビニルペーストレジン
100重量部に対して1〜3重量部であることが好まし
く、下層のための配合物におけるセル調整剤は、上層の
ための配合物における量よりも少量であつて、且つ、ポ
リ塩化ビニルペーストレジン100重量部に対して0.5〜2
重量部であることが好ましい。
一のポリ塩化ビニルペーストレジンに同一量を配合した
とき、同一の加熱条件下に同一の溶融粘度を与えるセル
調整剤を意味し、通常は、上層と下層のための配合物に
おいて、同一のセル調整剤が用いられる。この方法
(d)を採用するときは、例えば、上層のための配合物
におけるセル調整剤は、ポリ塩化ビニルペーストレジン
100重量部に対して1〜3重量部であることが好まし
く、下層のための配合物におけるセル調整剤は、上層の
ための配合物における量よりも少量であつて、且つ、ポ
リ塩化ビニルペーストレジン100重量部に対して0.5〜2
重量部であることが好ましい。
セル調整剤も、種々のものが市販されており、任意のも
のを用いることができる。例えば、アルキルメタアクリ
レートオリゴマー、エポキシ化脂肪酸グリセリンエステ
ル及び溶剤を主成分とするBAP−1(アデカ・アーガス
化学(株)製)を好適に用いることができる。
のを用いることができる。例えば、アルキルメタアクリ
レートオリゴマー、エポキシ化脂肪酸グリセリンエステ
ル及び溶剤を主成分とするBAP−1(アデカ・アーガス
化学(株)製)を好適に用いることができる。
更に、一般に、ポリ塩化ビニルペーストレジンに用いら
れる種々の安定剤が発泡剤の分解促進剤又は抑制剤とし
て作用することが知られているので、適当な安定剤をそ
れぞれの配合物に配合することによつて、配合物の加熱
溶融時の発泡剤の発泡を制御し、異方性発泡構造の形成
を容易ならしめることができる。例えば、Ba−Zn系安定
剤は発泡剤の分解を促進するので、下層を形成する配合
物により多量に配合することによつて、下層における発
泡セルを大きくすることができる。このようなBa−Zn系
安定剤として、例えば、芳香族カルボン酸バリウム塩、
脂肪族カルボン酸亜鉛塩及び溶剤を主成分とする市販安
定剤FL−54(アデカ・アーガス化学(株)製)を好まし
く用いることができる。
れる種々の安定剤が発泡剤の分解促進剤又は抑制剤とし
て作用することが知られているので、適当な安定剤をそ
れぞれの配合物に配合することによつて、配合物の加熱
溶融時の発泡剤の発泡を制御し、異方性発泡構造の形成
を容易ならしめることができる。例えば、Ba−Zn系安定
剤は発泡剤の分解を促進するので、下層を形成する配合
物により多量に配合することによつて、下層における発
泡セルを大きくすることができる。このようなBa−Zn系
安定剤として、例えば、芳香族カルボン酸バリウム塩、
脂肪族カルボン酸亜鉛塩及び溶剤を主成分とする市販安
定剤FL−54(アデカ・アーガス化学(株)製)を好まし
く用いることができる。
必要に応じて、ポリ塩化ビニルペーストレジン配合物に
は増粘剤も配合されてよい。増粘剤は、ゾル粘度を高め
て、基布上に塗布する際に塗布性を高めるために用いら
れる。かかる増粘剤も種々のものが市販されている。
は増粘剤も配合されてよい。増粘剤は、ゾル粘度を高め
て、基布上に塗布する際に塗布性を高めるために用いら
れる。かかる増粘剤も種々のものが市販されている。
更に、配合物は、必要に応じて、充填剤、酸化防止剤、
着色剤等の通常の配合剤を適宜量含有していてもよい。
着色剤等の通常の配合剤を適宜量含有していてもよい。
本発明による合成皮革は、例えば、先ず、離型紙上に表
皮層を形成するための樹脂を塗布、乾燥し、次いで、こ
の上に前述したような上層と下層とのための配合物を上
層及び下層の順序で塗布した後、直ちに基布と貼り合わ
せ、配合物を加熱発泡させ、冷却後、離型紙を剥ぎ取る
ことによつて得ることができる。尚、配合物の加熱温度
は、通常、180〜220℃程度が適当である。
皮層を形成するための樹脂を塗布、乾燥し、次いで、こ
の上に前述したような上層と下層とのための配合物を上
層及び下層の順序で塗布した後、直ちに基布と貼り合わ
せ、配合物を加熱発泡させ、冷却後、離型紙を剥ぎ取る
ことによつて得ることができる。尚、配合物の加熱温度
は、通常、180〜220℃程度が適当である。
このようにして得られる本発明による合成皮革において
は、上層が実質的に径80〜300μmのセルがセル数密度6
00〜2000個/cm2にて形成されていると共に、下層が実質
的に径100〜800μmであつて、且つ、上層の径よりも大
きい径を有するセルがセル数密度800〜3000個/cm2にて
形成されている。好ましくは、上層においては、セル径
が実質的に100〜200μm、セル数密度が800〜1500個/cm
2であり、下層においては、セル径が実質的に200〜300
μm、セル数密度800〜1500個/cm2である。
は、上層が実質的に径80〜300μmのセルがセル数密度6
00〜2000個/cm2にて形成されていると共に、下層が実質
的に径100〜800μmであつて、且つ、上層の径よりも大
きい径を有するセルがセル数密度800〜3000個/cm2にて
形成されている。好ましくは、上層においては、セル径
が実質的に100〜200μm、セル数密度が800〜1500個/cm
2であり、下層においては、セル径が実質的に200〜300
μm、セル数密度800〜1500個/cm2である。
発明の効果 以上のように、本発明による合成皮革は、その発泡層
が、小さい径のセルが形成されている上層と、大きい径
のセルが形成されている下層とからなる異方性発泡構造
を有するので、折り曲げたときに表面に小じわが生じる
と共に、軽量柔軟であつて、風合にすぐれるために、天
然皮革に酷似する。本発明によるかかる合成皮革は、例
えば、胛被に好適である。
が、小さい径のセルが形成されている上層と、大きい径
のセルが形成されている下層とからなる異方性発泡構造
を有するので、折り曲げたときに表面に小じわが生じる
と共に、軽量柔軟であつて、風合にすぐれるために、天
然皮革に酷似する。本発明によるかかる合成皮革は、例
えば、胛被に好適である。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 上層のために下記配合物Aを用い、下層のために下記配
合物Bを用いた。部数は重量部を示す。
合物Bを用いた。部数は重量部を示す。
離型紙上にリバースコーターにて乾燥後に厚みが10μm
になるように、適度に着色したポリウレタン樹脂(大日
精化(株)、レザミン2825LP)を塗布し、100℃で2時
間加熱乾燥した後に、PVCゾル(配合物A)をナイフコ
ーターにて200μm厚さに塗布し、140℃で2分間加熱し
て半ゲル化させ、更に、その上にPVCゾル(配合物B)
をナイフコーターにて200μm厚さに塗布し、直ちに塗
布を貼り合せた。200℃で1分30秒間加熱発泡させ、冷
却した後、離型紙を剥ぎ取つた。
になるように、適度に着色したポリウレタン樹脂(大日
精化(株)、レザミン2825LP)を塗布し、100℃で2時
間加熱乾燥した後に、PVCゾル(配合物A)をナイフコ
ーターにて200μm厚さに塗布し、140℃で2分間加熱し
て半ゲル化させ、更に、その上にPVCゾル(配合物B)
をナイフコーターにて200μm厚さに塗布し、直ちに塗
布を貼り合せた。200℃で1分30秒間加熱発泡させ、冷
却した後、離型紙を剥ぎ取つた。
得られたセミ合成皮革は、上層の発泡セル径が100〜150
μm、セル数密度1200個/cm2であり、下層の発泡セル径
が200〜250μm、セル数密度1000個/cm2であつた。これ
は折り曲げたときに、表面に小じわが発生すると共に、
軽量柔軟であつて、風合いにすぐれるものであつた。
μm、セル数密度1200個/cm2であり、下層の発泡セル径
が200〜250μm、セル数密度1000個/cm2であつた。これ
は折り曲げたときに、表面に小じわが発生すると共に、
軽量柔軟であつて、風合いにすぐれるものであつた。
比較例1 離型紙上にリバースコーターにて乾燥後に厚みが10μm
になるように、適度に着色したポリウレタン樹脂(大日
精化(株)、レザミン2825LP)を塗布し、100℃で2分
間加熱乾燥した後に、PVCゾル(配合物A)をナイフコ
ーターにて200μm厚さに塗布し、140℃で2分間加熱し
て半ゲル化させ、直ちに基布を貼り合せた。次いで、20
0℃で1分30秒間加熱発泡させ、冷却した後、離型紙を
剥ぎ取つた。
になるように、適度に着色したポリウレタン樹脂(大日
精化(株)、レザミン2825LP)を塗布し、100℃で2分
間加熱乾燥した後に、PVCゾル(配合物A)をナイフコ
ーターにて200μm厚さに塗布し、140℃で2分間加熱し
て半ゲル化させ、直ちに基布を貼り合せた。次いで、20
0℃で1分30秒間加熱発泡させ、冷却した後、離型紙を
剥ぎ取つた。
得られたセミ合成皮革は、発泡層全体が均質であつて、
発泡セル径100〜150μm、セル数密度1200個/cm2であつ
た。これは、折り曲げたとき、天然皮革に近似した小じ
わを生じたが、柔軟性に欠け、風合いに劣るものであつ
た。
発泡セル径100〜150μm、セル数密度1200個/cm2であつ
た。これは、折り曲げたとき、天然皮革に近似した小じ
わを生じたが、柔軟性に欠け、風合いに劣るものであつ
た。
比較例2 比較例1において、配合物Aに代えて、下記配合物Cを
用いた以外は、比較例1と全く同様にしてセミ合成皮革
を得た。
用いた以外は、比較例1と全く同様にしてセミ合成皮革
を得た。
配合物C ポリ塩化ビニルペーストレジン(重合度1650) 100 ジオクチルフタレート 80 Ba−Zn系安定剤FL54(アデカ・アーガス化学(株)製)
2 セル調整剤BAP−1(アデカ・アーガス化学(株)製)
1 発泡剤ユニフオームAZL(大塚化学(株)製アゾジカー
ボンアミド) 5 増粘剤(白石工業(株)製AC−1) 4 このセミ合成皮革は、全体が均質であつて、発泡セル径
400〜500μm、セル数密度2500個/cm2であつた。これ
は,天然皮革に近似して、柔軟軽量であつたが、折り曲
げたときに表面に小じわが発生しなかつた。
2 セル調整剤BAP−1(アデカ・アーガス化学(株)製)
1 発泡剤ユニフオームAZL(大塚化学(株)製アゾジカー
ボンアミド) 5 増粘剤(白石工業(株)製AC−1) 4 このセミ合成皮革は、全体が均質であつて、発泡セル径
400〜500μm、セル数密度2500個/cm2であつた。これ
は,天然皮革に近似して、柔軟軽量であつたが、折り曲
げたときに表面に小じわが発生しなかつた。
Claims (1)
- 【請求項1】基布の上に樹脂発泡層と表皮層とが積層さ
れてなる合成皮革の製造方法において、それぞれポリ塩
化ビニルペーストレジン100重量部に対して可塑剤50〜1
10重量部、発泡剤2〜6重量部及び適宜量の安定剤を含
有する配合物から発泡層の上層及び下層を形成する際
に、上記上層のための配合物における発泡剤として、下
層のための配合物における発泡剤よりも粒径の大きい発
泡剤を用いて、小さい径のセルが形成されている上層と
大きい径のセルが形成されている下層とからなる異方性
樹脂発泡層を形成することを特徴とする異方性発泡構造
を有する合成皮革の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26730986A JPH0788630B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 異方性発泡構造を有する合成皮革の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26730986A JPH0788630B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 異方性発泡構造を有する合成皮革の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63120180A JPS63120180A (ja) | 1988-05-24 |
| JPH0788630B2 true JPH0788630B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=17443034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26730986A Expired - Lifetime JPH0788630B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 異方性発泡構造を有する合成皮革の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0788630B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6221304B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-11-01 | 大日本印刷株式会社 | 発泡シート、発泡積層シート及びそれらの製造方法 |
| JP2020044737A (ja) * | 2018-09-19 | 2020-03-26 | カシオ計算機株式会社 | 成形シート、成形シートの製造方法、シート及びシートの製造方法 |
| JP2021115811A (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-10 | カシオ計算機株式会社 | 成形シート、成形シートの製造方法、造形物及び造形物の製造方法 |
-
1986
- 1986-11-10 JP JP26730986A patent/JPH0788630B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63120180A (ja) | 1988-05-24 |
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