JPH0789993B2 - 定量注出貯湯容器 - Google Patents

定量注出貯湯容器

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JPH0789993B2
JPH0789993B2 JP3001015A JP101591A JPH0789993B2 JP H0789993 B2 JPH0789993 B2 JP H0789993B2 JP 3001015 A JP3001015 A JP 3001015A JP 101591 A JP101591 A JP 101591A JP H0789993 B2 JPH0789993 B2 JP H0789993B2
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pouring
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water storage
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繁 田辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ポット等として使
用される貯湯容器に関し、詳しくは貯湯している内容液
を電動ポンプにより注出するのに、注出量を定量とする
ことができる定量注出貯湯容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】貯湯容器としての電気ポットの内容液
は、コーヒーや紅茶、緑茶等の抽出に用いられることが
多い。この場合、コーヒーやお茶類の注出には、何人分
の抽出を行うかに応じて、必要注出量がほぼ決まる。し
かし従来の電気ポット等では、内容液の注出は注出操作
している間連続的に行われるようになっている。
【0003】一方、コーヒー等を自動的に抽出する自動
抽出装置も従来から多く提供されている。これら従来の
ものは、貯湯部を持たず給水タンク等に収容された水
を、抽出装置の使用と同時に加熱し、前記収容水全てを
抽出器に給湯して抽出に供するようにしている。このた
め給水タンクに水を所要量入れて通電を開始するだけ
で、後は自動的に給湯とそれによる抽出操作とが達成さ
れる。
【0004】しかし従来の電気ポットでは、内容液を連
続的に注出するだけのものであるから、コーヒーやお茶
類を抽出するのに、人数分に応じて想定した必要注出量
を基に実際の注出量の比較、確認を行いながら注出操作
を行う必要がある。このため注出操作が煩わしいほか、
抽出を終えるまで操作者はつきっきりになるので不便で
ある。
【0005】また前記自動抽出装置の場合は、給水タン
クに入れた水を抽出装置の使用時点から加熱するので
は、給湯開始まで時間が掛かるし、瞬間湯沸かしタイプ
の加熱手段を採用しても、短時間に充分な加熱をしよう
とすれば給湯流量を多くするのに制限があるので、給湯
が終了するまでの時間が長くなることになる。何れにし
ても抽出ははかどり難いので不便である。
【0006】また給水タンクに入れる水量は必要量にな
るように給水が調節されるので、電気ポットの場合のよ
うに操作者がつきっきりで抽出量を加減するような不便
はないが、前記給水は目盛を目安とした投入によってお
おざっぱになされるだけであるし、給水タンクに水を入
れたときと、抽出が開始されるときとの事情の変化に 対
応できず、ときとして給湯量に過不足が生じる。
【0007】給湯量が不足する場合は給水タンクに水を
入れることから始めなければならないので、大変手間が
かかる。また給湯量が過剰な場合これを止める手段を持
たないので、電源を断つか、給水タンクから汲み出すぐ
らいのことしかなく即座に給湯を停止することができな
い不便がある。
【0008】さらに給水タンクの容量は水の加熱能力の
低さもあって、大容量のものは実現しておらず、多量の
抽出液を必要とするような場合も給水タンクに水を入れ
ることからの操作を繰り返さなければならないので、や
はり不便である。
【0009】一方、特開平2−299622号公報は、
必要出湯量を設定し、内容液が設定した出湯量に達した
とき出湯を自動的に停止する電気湯沸し器を開示してい
る。
【0010】これによると、貯湯されている内容液を過
不足なく自動注出できるので、コーヒーを人数分抽出す
るのに便利であり、前記のような問題を解消することが
できる。
【0011】また、実開平2−48037号公報は、コ
ーヒー抽出時にコーヒー粉の量に応じる適量の湯を間欠
的に注出させる間欠出湯手段を備えた電気保温ポットを
開示している。このものでは、注出の一時停止により、
注出済みの湯のコーヒー粉に対する通過速度を遅らせ、
浸透時間ないし蒸らし時間、浸漬時間を長くすると云っ
たことが行える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内容液を定
量注出するのにも、これがどの程度の流量で行われる
か、あるいは注出を維持中断するように行うにもどのよ
うな時間割合で行われるかによって、前記通過速度、浸
透時間ないしは蒸らし時間、浸漬時間が異なり、抽出対
象によっては適正条件が異なる。
【0013】しかし、上記従来例のように、注出時の流
量や注出の中断時間が一定しているのでは、汎用性に欠
け、使用に不便である。
【0014】そこで本発明は、貯湯している内容液を、
その時々の必要に合わせて、必要流量で、また注出およ
び注出中断の必要時間比で注出できるようにして、前記
従来のような問題のない定量抽出貯湯容器を提供するこ
とを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、本願第1の発明は、貯湯器体内の内容液を注
出する電動ポンプと、この電動ポンプによる定量の注出
量を複数に設定する定量注出設定手段と、この定量注出
設定手段の設定に基づいた電動ポンプによる定量注出時
の注出流量を複数に設定する注出流量設定手段と、この
注出流量設定手段により設定された流量にて設定された
定量の注出量を得るように電動ポンプを働かせる注出制
御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】本願第2の発明は、第1の発明においてさ
らに、定量注出設定手段は、注出内容液の用途別に注出
流量を設定するものである。
【0017】上記のような課題を達成するため、本願第
3の発明は、貯湯器体内の内容液を注出する電動ポンプ
と、この電動ポンプによる定量の注出量を複数に設定す
る定量注出設定手段と、この定量注出設定手段の設定に
基づいた電動ポンプによる定量注出時の注出が必要回数
繰り返される注出および注出中断の時間比を複数の組み
合わせで設定する時間比設定手段と、この時間比設定手
段によって設定された時間比での注出および注出中断の
必要回数の繰り返しにて設定された定量の注出量を得る
ように電動ポンプを働かせる注出制御手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0018】本願第4の発明は、第3の発明においてさ
らに、時間比設定手段は、注出内容液の用途別に時間比
を設定するものである。
【0019】
【作用】本願第1の発明の上記構成によると、内容液を
必要量に応じた注出量を定量注出設定手段にて設定する
ことにより、電動ポンプがこの設定された注出量だけを
定量注出することになるので、例えば所定人数分のキー
ヒーやお茶の材料を容れた抽出器に注出内容液を供給し
て自動的な抽出を行うときに、内容液に過不足が生じる
ことはなく、適量の抽出を確実に達成することができ
る。特にこの際、前記定量注出設定手段の設定に基づい
た電動ポンプによる定量注出時の注出流量を注出流量設
定手段にて複数に設定することにより、例えば注出内容
液を抽出材料に供給したときの通過速度、浸透速度ない
しは蒸らし速度、浸漬速度等を異ならせて、抽出材料に
固有の抽出特性に適した条件にて最適な濃度や香りの抽
出物を得ることができる。
【0020】本願第2の発明の上記構成によると、第1
の発明においてさらに、注出内容液の用途別に注出流量
を設定することにより、用途に適した流量条件での注出
を誤りなく確実に達成することができる。
【0021】本願第3の発明の上記構成によると、第1
の発明の構成の場合と同様、内容液を必要量に応じた注
出量を定量注出設定手段にて設定することにより、電動
ポンプがこの設定された注出量だけを定量注出すること
になるので、例えば所定人数分のキーヒーやお茶の材料
を容れた抽出器に注出内容液を供給して自動的な抽出を
行うときに、内容液に過不足が生じることはなく、適量
の抽出を確実に達成することができる。特にこの際、前
記定量注出設定手段の設定に基づいた電動ポンプによる
定量注出時に、必要回数繰り返し行われる注出および注
出中断の時間比を時間比設定手段により複数に設定する
ことにより、例えば注出内容液を抽出材料に供給したと
きの通過速度、浸透速度ないしは蒸らし速度、浸漬速度
等を異ならせて、抽出材料に固有の抽出特定に適した条
件にて最適な濃度や香りの抽出物 を得ることができる。
【0022】本願第4の発明の上記構成によると、第3
の発明においてさらに、注出内容液の用途別に時間比を
設定することにより、用途に適した流量条件での注出を
誤りなく確実に達成することができる。
【0023】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1〜図4を参照し
て詳細に説明する。
【0024】本実施例は湯沸かし可能でかつ非加圧タイ
プの電動ポンプによって内容液を注出する貯湯容器に抽
出液容器を受載して加熱し保温を行う保温盤を並設した
ものの場合を示している。図1に示すように、貯湯容器
Aは、湯沸かし・保温ヒータ61が底部下面に当てがわ
れた内容器2を外装ケース3内に収容した器体1を持っ
ている。
【0025】内容器2は外装ケース3の上端に無理嵌め
した合成樹脂製の肩部材4によって上端フランジを受け
られている。そして外装ケース3の下端には合成樹脂製
の底環5が当てがわれ、この底環5と前記内容器2の底
部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース
3、内容器2および底環5の相互を一体化している。
【0026】底環5の開口には図4に示すように底蓋1
0が複数の爪6と一本のビス7によって取付られ、内容
器2の底部には内容液を注出する注出路11が接続され
ている。この注出路11は内容器2と外装ケース3との
間の空間で、肩部材4の前部に設けられた嘴状突出部1
2内にまで立ち上がり、この部分でU字状に屈曲して吐
出口19が下向きに開口している。注出路11の内容器
2よりも下になった部分には、注出路11に流入する内
容液を前記吐出口19に送り出す電動ポンプ13が設け
られ、モータ14によって駆動するようにしている。前
記吐出口19から吐出される内容液は一旦大気に開放さ
れた後、前記嘴状突出部12の下側に当てがい外装ケー
ス3の前部に取付た下カバー15に設けられた注液ガイ
ド16に受けられ、注液ガイド16に案内されて注液さ
れる。注液ガイド16は2重パイプ構造をなし、前記吐
出内容液が大気に開放され易く、かつ注液時に外気を吸
入して破泡網20とともに注液を細かな泡状にして極く
静かにしかも跳ね返りがないようにして注液できるよう
にしている。注液ガイド16は下カバー15へはそれに
設けられている開口への螺合部18によって着脱自在に
取付られている。また注出路11の立ち上がり部は内容
器2と同じ液位となるのを利用して液量検出部21が設
けられている。注出路11の屈曲部のすぐ上流側には転
倒時止水弁22が設けられている。
【0027】図3に明瞭に示すように、内容器2の底部
下にはそれに溶接した金具23に遮熱板24がビス25
によって取付けられ、この遮熱板24と、ヒータ61の
裏側に積層状態にて当てがった放熱板26および遮熱板
27との間に抑えばね28を挟み込み、これによってヒ
ータ61を内容器2の底部下面に遮熱板27および放熱
板26を介し押し当てている。遮熱板24の一部に前記
モータ14が取付けられている。電動ポンプ13の吸入
口17は合成樹脂パイプで作られ、内容器2の底部に溶
接接合された接続口29に外嵌めして接続し、かつ吸入
口17の一側に形成した突起31を遮熱板27の一部に
設けた係止孔に係合させて接続口29との外れ止めとし
ている。またヒータ61の中央の透孔には内容液の温度
を感知する温度センサ33が設けられ、遮熱板24にビ
ス34によって取付けた保持板35が前記温度センサ3
3を遮熱壁36を介し保持している。
【0028】底環5には回路収容ボックス41が設けら
れている。回路収容ボックス41は底環5に一体成形し
た蓋部42と、この蓋部42に下方より当てがい取付け
た容器部44とからなる。容器部44と蓋部42とは相
互の爪45と係合孔46との係合によって一体化され、
相互間の合わせ目にはシールパッキング47が挟み込ま
れて回路収容ボックス41を密封容器としている。これ
により回路収容ボックス41に収容される回路基板48
の防水が充分になる。回路基板48は蓋部42の突片4
9と容器部44の口部との間に挟持され、かつ蓋部42
に設けた突起部51を利用してビス52により一箇所で
ビス止めされ、ビス52は蓋部42を貫通していない。
また蓋部42の上面には遮熱板53がビス54によって
取付られている。このビス54も蓋部42を貫通しない
ようにされている。したがって回路収容ボックス41の
前記防水性は損なわれない。また回路基板48の容器部
44からのリード線55の引出し口にはシールブッシュ
56が装着され、ここでの防水性も確保されている。
【0029】図1に戻って、器体1の上端には器体蓋6
2が設けられている。器体蓋62はその後部で肩部材4
にヒンジピン63によって開閉可能に枢着されている。
この枢着は肩部材4に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材
64に対して行い、軸受部材64の着脱によって器体蓋
62を着脱できるようにしている。これによって器体1
内の洗浄や、内容液の給排が容易となる。軸受部材64
は肩部材4の凹部65内に上方より挿入され、凹部65
内の係止部66との弾性係合により装着状態に係止され
る。この係止は肩部材4の凹部65の底部内に設けたロ
ック解除部材67の押動操作によって押し外され、器体
蓋62を軸受部材64とともに外すことができる。器体
蓋62は軸受部材64との間でばね68によって開き方
向に付勢され、閉じ状態は器体蓋62の前端部に設けら
れたロック部材69がばね71の付勢によって肩部材4
の一部に設けた係止部72に係合することによりロック
される。ロック部材69は器体蓋62の裏板82上面に
形成された突起83によって進退を案内される。
【0030】ロック部材69の斜面75には、器体蓋6
2内で軸76によって後部を枢着されたロック解除レバ
ー77の先端部の突起78が当接している。このロック
解除レバー77は前記ロック部材69がばね71によっ
て前記係合位置に進出されているとき、前記斜面75に
よって突起78を介し上方に押上げられていて、先端部
の操作部79が器体蓋62の上面開口81から器体蓋6
2の表面と面一な状態に露出している。この状態で操作
部79が押し下げられるとロック解除レバー77は反時
計方向に回動され突起78によってロック部材69の斜
面75を押動し、ロック部材69をばね68に抗して後
退させ前記係止部72との係合を外す。
【0031】このため器体蓋62の閉じ状態へのロック
が解除される。このロック解除が完了する時点では、ロ
ック解除レバー77と器体蓋62との間にはロックを解
除する方向の遊びがあり、器体蓋62はロック解除レバ
ー77が押圧操作から解放されているかどうかに係わり
なく前記ばね68によって開き方向に少し回動される。
【0032】これによってロック部材69は前記係止部
72の位置から上方に少しずらされるので、前記ロック
解除とともに操作部79から手を離す自然な操作によっ
て、ロック部材69が再度係止部72に係合するような
ことなしに、器体蓋62がばね68によって自動的に全
開状態まで開かれるようにしている。
【0033】ロック解除レバー77には安全部材111
が働かされている。安全部材111は器体蓋62にロッ
ク解除レバー77の長手方向にスライドできるように支
持されている。そして操作部112によりスライド操作
されると、係止部113がロック解除レバー77の先端
部の下に進退され、先端部の下に進入しているときロッ
ク解除レバー77の下動を阻止し、不用意なロック解除
が行われないようにしている。
【0034】器体蓋62の後部には前記軸受部材64の
外周部に圧接するばね片84がビス85によって取付け
られている。このばね片84は器体蓋62の開閉動作の
際に軸受部材64の外周に摺接し、器体蓋62がばね6
8によって開かれるときの開き動作に制動を及ぼす。し
たがって器体蓋62は前記ロック解除の際の自動的な開
き動作がゆっくりとした動作で行われる。
【0035】器体蓋62の裏板82の下面には内容器2
の後部を閉じる金属性の内蓋85が当てがわれ、図示し
ない位置にてビス止めされている。内蓋85の外周と裏
板82との間には内容器2の口縁に対向するシールパッ
キング86が挟持されており、器体蓋62が閉じられる
と内蓋85はこのシールパッキング86部で内容器2の
口縁に接し、内容器2を閉じる。内蓋85と裏板82と
の間には内容器2内で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気
通路87が設けられている。蒸気通路87は内蓋85に
内容器2側への開口88を持ち、器体蓋62の後部側の
上面に外部への開口89を持っている。開口88部には
裏板82に下方より嵌め付けた弁室91が設けられ、こ
れに器体1が転倒したときに閉じる転倒時止水弁92が
設けられている。
【0036】この弁室91の直ぐ下流側には第1の溜り
部93が設けられ、器体1が左右のどちらかに転倒して
内容液が前記転倒時止水弁92によっても止められずに
蒸気通路87を通じて流出しようとするとき、この流出
しようとする内容液を第1の溜り部93に溜め込み、下
流側への流出を抑え、また防止するようにしている。
【0037】また第1の溜り部93の流出口94の下流
側には第2の溜り部95が設けられ、器体1が後方に倒
れて内容液が第1の溜り部93に溜まらずに流出してき
ても、これを第2の溜り部95に溜め込み、内容液が外
部に流出するのを遅らせ、また防止する。第2の溜り部
95の下には横向きの開口96によって通じた補助溜り
部97も設けられ、流出しようとする内容液が第1、第
2の各溜り部93、95をオーバーフローするような場
合でも、これを受け入れて溜め込むことができ、前記オ
ーバーフローによる内容液の外部への流出をさらに抑え
る。
【0038】第2の溜り部95の後部にはドレン口98
が設けられ、器体蓋62が開かれたとき、第1、第2、
補助の各溜り部94、95、97に溜め込まれた内容液
が器体1の内容器2内に流下されるようにしている。こ
のドレン口98にはシールリップ99を設け、これが器
体蓋62の閉じ状態のとき肩部材4の内面に圧接するこ
とによりドレン口98がシールリップ99と肩部材4の
内面とによって閉じられ溜込んだ内容液が器体蓋62と
肩部材4との間に流出するのを防止している。
【0039】前記底環5の前部には保温盤Bが一体に成
形されている。この保温盤Bは抽出液容器121を受載
してこれを加熱する加熱部122が金属板によって設け
られ、加熱部122に保温ヒータ123が設けられてい
る。抽出液容器121の上にはコーヒー等を抽出するた
めの抽出器124が積載される。この抽出器124は前
記注出路11から注出される内容液を注液ガイト16を
通じて給湯され得る位置関係となるように、保温盤Bの
位置と、抽出液容器121および抽出器124の高さと
が設定されている。
【0040】前記回路基板48に装備された制御回路は
マイクロコンピュータ101を利用したものであり、前
記ヒータ61および123の通電制御や、電動ポンプ1
3のモータ14の駆動を制御する。嘴状突出部12の上
面には操作パネル131が設けられている。操作パネル
131には、必要に応じて沸騰させる再沸騰キー132
が設けられ、器体蓋62の上面には保温温度をコーヒー
の抽出に適した高温に設定するコーヒー選択キー13
3、お茶に適した中温に設定するお茶選択キー134、
さらに内容液を連続的に注出する連続注出キー135、
内容液の電動ポンプ13による注出量を1〜3人の人数
単位で複数の必要量に設定して注出するための定量注出
設定手段としての定量注出キー136〜138、保温盤
Bでの保温ヒータ123をオン、オフする抽出液保温キ
ー139が設けられている。
【0041】なお定量注出キー136〜138による1
〜3人の人数単位で複数に設定される電動ポンプ13を
利用した定量注出量時、注出内溶液の用途別の注出流量
と、注出および注出中断を繰り返し行うときの注出およ
び注出中断の時間比とをそれぞれ複数に設定する注出流
量設定手段としての前記選択キー133、134の選択
操作に応じたマイクロコンピュータ101の内部機能に
よる注出制御手段の働きによって、コーヒーの抽出に適
当な流量と、お茶の抽出に適当な流量とを自動設定し、
この設定した流量を満足するように電動ポンプ13を働
かせて定量注出を達成するようにしている。これにより
コーヒーに適当な浸透時間ないしは蒸らし時間、浸漬時
間を得るための通液速度と、お茶に適当な浸透時間ない
しは蒸らし時間、浸漬時間を得るための通液速度とが得
られる。
【0042】また2人分、3人分の注出量が設定される
場合、1人分ずつの注出は、注出と注出中断とが所定の
時間比で繰り返し間断的に行われるようにしている。こ
れにより図5の(a)〜(c)に示すように1人分から
3人分までの注出を行うのに、途中の(b)で示すよう
な注出中断により抽出速度の極端な低下をもたらし、被
抽出材料の浸漬時間を引き伸ばして充分な蒸らしが行わ
れるようにすることができる。しかも本実施例では、前
記選択キー133、134の選択操作に応じてコーヒー
の注出に適当な注出、注出中断の時間比と、お茶に適当
な注出、注出中断の時間比とを前記マイクロコンピュー
タ101を利用した制御手段の働きにより満足し、注出
液の用途別にさらに適した浸透時間ないしは蒸らし時
間、浸漬時間が得られるようにしている。
【0043】これら操作部のそれぞれは、図4に示すよ
うに前記マイクロコンピュータ101に接続されて信号
を入力し、各操作に対応した前記の如き制御が行われる
ようにしている。マイクロコンピュータ101の入力部
には各種制御のために、前記貯湯容器Aのヒータ61を
通電制御するための温度センサ33、保温盤Bのヒータ
123を通電制御するための温度センサ141、さらに
貯湯容器Aに備える前記液量検出部21に液量検出用の
フォトセンサ142が接続されている。そして再沸騰キ
ー132の接続は再沸騰回路145を介して、フォトセ
ンサ142の接続は液量検出回路146を介して行われ
ている。
【0044】そしてクロック発生回路147、プラグ外
れ検出回路148も入力部に接続されている。さらに注
出をどの段階でも停止することができる注出中断キー2
01も前記マイクロコンピュータ101の入力部に接続
されている。連続注出キー135は圧力センサを利用
し、これにより注出操作時の押圧力の違いを電気信号と
してマイクロコンピュータ101に入力し、押圧力に応
じた流量で注出が行われるよう制御することもできる。
【0045】マイクロコンピュータ101の出力部に
は、表示回路151を介して保温ランプ152、沸騰ラ
ンプ153、コーヒー選択ランプ154、お茶選択ラン
プ155、各注出状態を表示する注出ランプ156〜1
59、抽出液保温ラップ160および最低水位時に給水
を促す給水ランプ161が接続されている。また出力部
にはヒータ61、123の駆動回路163やブザー16
2も接続され貯湯容器Aでの空炊き警告を行うようにな
っている。ランプ154〜160はそれぞれに関連する
キー133〜139内に設けられている。他は操作パネ
ル131に設けられている。
【0046】マイクロコンピュータ101は前記入力部
への各種入力に応じて制御動作を行う。先ず電源が投入
されると、初期設定により保温温度が例えば高温側のコ
ーヒー選択状態に設定される。そして貯湯容器Aに水が
入れられると、前記保温温度以下であることにより湯沸
かしを行う。内容液が沸騰すると前記保温温度での保温
状態に切換える。そして再沸騰キー132が操作される
と内容液を再度沸騰させた後再度保温状態に切換える。
このままでは通常の電気ポットと同様に利用できる。こ
のような用途のためだけには前記保温盤Bは特に必要で
はない。また設けるにいても保温構造を省略することも
できる。
【0047】注出は用途や必要量に応じて連続注出か、
人数単位の定量注出かを前記各注出キー135〜138
の選択操作によって選択し実行することができる。
【0048】コーヒーやお茶等を抽出するときは、抽出
液保温キー139を操作することにより保温盤Bでのヒ
ーター123をオンにしておく(再度操作するとオフす
る。
【0049】)。そして保温盤B上に抽出液容器121
と抽出材料を入れた抽出器124とを積載する。次で必
要量に応じて定量注出キー136〜138の何れかを選
択操作する。これにより選択された所定量の内容液が前
記したように注出され前記抽出器124に給湯して抽出
に供される。この場合の注出制御は例えば図6に示す注
出処理サブルーチンにしたがって行われる。
【0050】この制御ではコーヒーの抽出が選択されて
いる場合、流量aでの注出が3秒ずつ10秒の中断時間
をもってグループ2での注出量設定に応じた必要回数行
われる(グループ3)。またお茶の抽出が選択された場
合、流量bでの注出が5秒ずつ10秒の中断時間をもっ
てグループ2での注出量設定に応じた必要回数行われる
(グループ4)。なお連続注出が設定された場合は通常
流量での注出が注出操作されている間継続して行われる
(グループ1)。
【0051】図7、図8は本発明の第2の実施例を示
し、肩部材4の嘴状突出部12の操作パネル131に各
種の操作部および表示部を集約配置するとともに、嘴状
突出部12内にマイクロコンピュータ101を設けて、
相互の電気的接続が簡略化するようにしている。したが
って器体1の底部には特別な回路を設ける必要がなくな
る。また嘴状突出部12の下面には給湯部を照明するラ
ンプ171が設けられている。他の構造は第1の実施例
と実質的に変わらないので説明は省略する。
【0052】図9〜図11は本発明の第3の実施例を示
し、図9、図10で明らかなように抽出器124の上部
に給湯拡散蓋211を装着するようにしている点、保温
盤Bの部分が正面および一側面に開放している点、貯湯
器体Aに液量表示窓212を持っている点で第2の実施
例の場合と異なっている。また本実施例では図11に示
すようなハード回路からなる制御回路213を持ってい
る点で他の実施例と異なっている。
【0053】この制御回路213は、内容液が保温温度
よりも低温で湯沸かしサーモ214がオンしている状態
にて、蒸気温度が沸騰に達していずスチームセンサ21
5がオンしている状態にてリレー216を働かせるか、
あるいは再沸騰スイッチ217がオンされるかして、リ
レー接点216aをオン状態にすることにより、保温ヒ
ータ61a、および湯沸かしヒータ61bの双方に通電
する湯沸かしモードに設定される。また内容液が沸騰し
たときスチームセンサ215がオフして、リレー216
がオフ、リレー接点216aがオフになることにより、
保温ヒータ61aのみを通電する保温モードに設定され
る。218は異常昇温の防止サーモスイッチである。
【0054】さらに前記制御回路213は、保温盤Bの
保温ヒータ123の通電回路も有し、保温盤用スイッチ
221によって必要に応じ通電されるようにしてある。
222は温度制御用のサーモスタットであり、保温盤B
での保温温度を一定にするようヒータ123を通電制御
する。
【0055】以上のハード回路に対し、整流回路224
を介して注出回路225が接続されている。この注出回
路225は前記整流回路224に安定回路226を介し
て電動ポンプ13のモータ14とタイマ回路基板227
が接続され、タイマ回路基板227での1人分〜4人分
の注出量を複数設定する定量注出設定手段としての定量
注出キー228〜231による選択操作で、1人分〜4
人分の注出が選択的に行われるようにしている。なおこ
の選択注出では、前記各人分の注出が1人分単位にて一
定間隔をおいて間断的になされるようタイマ基板227
にてタイマ設定されている。ここにタイマ基板227は
定量注出を行う場合の、注出および注出中断の時間比を
設定する時間比設定手段をなしている。図11における
パルス波形はこの場合のモータ14の通電状態を示して
いる。なお232は連続注出のための連続注出スイッ
チ、233は沸騰表示ランプ、234は保温表示ランプ
である。本実施例では注出内溶液の用途に応じた流量設
定および時間比の設定は省略している。
【0056】
【発明の効果】本願第1の発明によれば、内容液を必要
量に応じた注出量を定量注出設定手段にて設定すること
により、電動ポンプがこの設定された注出量だけを定量
注出することになるので、例えば所定人数分のキーヒー
やお茶の材料を容れた抽出器に注出内容液を供給して自
動的な抽出を行うときに、内容液に過不足が生じること
はなく、適量の抽出を確実に達成することができる。特
にこの際、前記定量注出設定手段の設定に基づいた電動
ポンプによる定量注出時の注出流量を注出流量設定手段
にて複数に設定することにより、例えば注出内容液を抽
出材料に供給したときの通過速度、浸透速度ないしは蒸
らし速度、浸漬速度等を異ならせて、抽出材料に固有の
抽出特性に適した条件にて最適な濃度や香りの抽出物を
得ることができる。
【0057】本願第2の発明によれば、第1の発明にお
いてさらに、注出内容液の用途別に注出流量を設定する
ことにより、用途に適した流量条件での注出を誤りなく
確実に達成することができる。
【0058】本願第3の発明によれば、第1の発明の構
成の場合と同様、内容液を必要量に応じた注出量を定量
注出設定手段にて設定することにより、電動ポンプがこ
の設定された注出量だけを定量注出することになるの
で、例えば所定人数分のキーヒーやお茶の材料を容れた
抽出器に注出内容液を供給して自動的な抽出を行うとき
に、内容液に過不足が生じることはなく、適量の抽出を
確実に達成することができる。特にこの際、前記定量注
出設定手段の設定に基づいた電動ポンプによる定量注出
時に、必要回数繰り返し行われる注出および注出中断の
時間比を時間比設定手段により複数に設定することによ
り、例えば注出内容液を抽出材料に供給したときの通過
速度、浸透速度ないしは蒸らし速度、浸漬速度等を異な
らせて、抽出材料に固有の抽出特定に適した条件にて最
適な濃度や香りの抽出物を得ることができる。
【0059】本願第4の発明によれば、第3の発明にお
いてさらに、注出内容液の用途別に時間比を設定するこ
とにより、用途に適した流量条件での注出を誤りなく確
実に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す定量注出貯湯容器
の縦断面図である。
【図2】図1の定量注出貯湯容器の外観斜視図である。
【図3】図1の定量注出貯湯容器の底部の拡大断面図で
ある。
【図4】図1の定量注出貯湯容器の制御回路のブロック
図である。
【図5】3人分の注出を行う場合の間断的な注出状態を
示す説明図である。
【図6】注出処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第2の実施例を示す定量注出貯湯容器
の縦断面図である。
【図8】図4の定量給湯抽出装置の外観斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す定量注出貯湯容器
の断面図である。
【図10】図9の定量注出貯湯容器の断面図である。
【図11】図9の定量注出貯湯容器の制御回路図であ
る。
【符号の説明】
A 貯湯容器 B 保温盤 11 注出路 13 電動ポンプ 14 モータ 61、61a、61b、123 ヒータ 101 マイクロコンピュータ 121 抽出液容器 124 抽出器 133、134 選択キー 135 連続注出キー 136〜138、228〜231 定量注出キー 213 制御回路 225 注出回路 227 タイマ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯湯器体内の内容液を注出する電動ポン
    プと、この電動ポンプによる定量の注出量を複数に設定
    する定量注出設定手段と、この定量注出設定手段の設定
    に基づいた電動ポンプによる定量注出時の注出流量を複
    数に設定する注出流量設定手段と、この注出流量設定手
    段により設定された流量にて設定された定量の注出量を
    得るように電動ポンプを働かせる注出制御手段とを備え
    たことを特徴とする定量注出貯湯容器。
  2. 【請求項2】 定量注出設定手段は、注出内容液の用途
    別に注出流量を設定する請求項1に記載の定量注出貯湯
    容器。
  3. 【請求項3】 貯湯器体内の内容液を注出する電動ポン
    プと、この電動ポンプによる定量の注出量を複数に設定
    する定量注出設定手段と、この定量注出設定手段の設定
    に基づいた電動ポンプによる定量注出時の注出が必要回
    数繰り返される注出および注出中断の時間比を複数の組
    み合わせで設定する時間比設定手段と、この時間比設定
    手段によって設定された時間比での注出および注出中断
    の必要回数の繰り返しにて設定された定量の注出量を得
    るように電動ポンプを働かせる注出制御手段とを備えた
    ことを特徴とする定量注出貯湯容器。
  4. 【請求項4】 時間比設定手段は、注出内容液の用途別
    に時間比を設定する請求項3に記載の定量注出貯湯容
    器。
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