JPH0792501A - 画像表示用の基板とその製造方法、およびtft表示素子 - Google Patents

画像表示用の基板とその製造方法、およびtft表示素子

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JPH0792501A
JPH0792501A JP17457794A JP17457794A JPH0792501A JP H0792501 A JPH0792501 A JP H0792501A JP 17457794 A JP17457794 A JP 17457794A JP 17457794 A JP17457794 A JP 17457794A JP H0792501 A JPH0792501 A JP H0792501A
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column
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tft
driving
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JP17457794A
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Naoki Kato
直樹 加藤
Masaya Keyakida
昌也 欅田
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AG Technology Co Ltd
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AG Technology Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】基板に行電極線、列電極線、画素電極5a、画
素駆動TFT10A、行駆動TFT10B1 と10B2
と10CX を備えた行駆動回路6、列駆動TFT10D
X と10EX と10FX を備えた列駆動回路7が設けら
れ、前記行駆動TFTはいずれかの行の画素駆動TFT
10Aの並びに対して直線状に配置され、前記列駆動T
FTは行方向に略平行かつ直線状となるように配置され
てなることを特徴とする画像表示用の基板。 【効果】室温雰囲気下できわめて高速に非晶質半導体の
多結晶化処理を行い得る、また、多結晶半導体チャネル
を有するTFTの安定した特性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、能動素子を備えた画像
表示用の基板(アクティブマトリクス表示素子、薄膜能
動素子基板、またはTFT基板などとも呼ばれる)にお
ける多結晶半導体チャネルを有する薄膜トランジスタ
(以下、TFTと呼ぶ)の配置構成と、それを用いたT
FT表示素子、およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CRTに代わる表示装置としてフ
ラットパネルディスプレイへの要求が高まっており、そ
のなかでもっとも有望視されるのが液晶表示素子(LC
D)である。最近では、カラー化と高速化の要求に対応
して、TFTなどを利用したアクティブマトリクス型の
LCDが実用化されている。
【0003】TFTには半導体層として一般にアモルフ
ァスシリコン(α−Si)が用いられているが、α−S
iの代わりに多結晶Siを用いると移動度が高いために
TFTの小型化や高速動作、そして大画面・高密度表示
の液晶表示装置が可能となる。また、駆動回路を画素表
示用のTFTと一緒に同一の基板上に同時に形成するこ
とが可能になる。
【0004】多結晶Siは、石英基板上に約1000℃
の高温で形成する方法や、ガラス基板上に600℃以下
の低温で形成する方法がともに知られている。また、レ
ーザビームのスポットをα−Siに照射し、ほぼ室温雰
囲気下でビームアニールにより多結晶Siを得る方法も
知られている。
【0005】LCDにおいて大画面化を図ることと、よ
り生産性の高い、高性能の製品を得るためには、多結晶
Siを通常のLCD用ガラス基板(コーニング7059
など)上に形成することが望まれる。かつ、600℃以
下の低温プロセスが必要となる。これを達成するには、
上記のビームアニール法が有望である。
【0006】ビームアニールによる多結晶Si形成方法
には、まず基板全面または多結晶Siの必要な領域の全
体を隙間なくビームアニールする第1の方法がある。さ
らに、ビームアニールの必要ない部分はとばしてしまう
第2の方法がある。前者は、エキシマレーザのような、
パルス発振でレーザ照射面積の大きいものが多く用いら
れている。後者にはアルゴンイオンレーザのような連続
発振レーザのビームアニールが用いられる。高速処理が
必要でスループットを向上させるためには後者が用いら
れる。
【0007】また、日経エレクトロニクス 第602号
(2/28/94)の第103〜109頁に多結晶Si
TFT液晶パネルについての記載があり、これについて
説明する。
【0008】現状では、ビームアニール(レーザビーム
アニール)法は多結晶Siの移動度を面内で均一に制御
するのが難しい。また、大型基板を一括照射できる大口
径レーザ装置が現在は得られていない。そのため、口径
が5〜10mm程度のパルス・レーザを走査させて、大
型基板をアニールしている。この場合の問題としては、
レーザ処理の重なり部分ができてしまうため、移動度で
±50%程度の面内ばらつきが生じ、TFTの特性がば
らつくことがある。
【0009】この対策としては、処理速度を落として多
結晶Siの重なり部分をできるだけ少なくすることがあ
げられる。または、複数回レーザ処理を行って、実験室
レベルで試作が可能なバラつきを±10%程度まで抑え
込むことができるようになった。あとは、不均一性を抑
えながら、いかに処理速度を上げるかが量産を行うため
の問題となる。
【0010】以上が第106頁〜第107頁記載の概要
である。次に高速ビームアニール法(ハイスピードビー
ムアニール法、以下HSBAとも呼ぶ)について説明す
る。これは、ビームアニール法の一つであり、その大き
な特徴はまず高速でビームスポットを走査することであ
る。例えば、レーザ出力を7〜25W程度とし、走査線
速度を10〜20m/s、好ましくは、10〜15m/
s、さらに好ましくは11〜13m/s(ビームスポッ
ト径がほぼ100μm程度の場合)の範囲で行う。そし
て、このHSBAを用いた多結晶SiTFTの形成方法
に関する特開平4−226039、特開平4−2260
40公報を従来例1としてあげる。このHSBAによれ
ば、450℃以下のプロセス温度でα−Siを多結晶化
することが可能となる。
【0011】このHSBAではTFTの多結晶半導体能
動層となるシリコンアイランド(Si島)を形成する部
分だけをビームアニールする。それ以外の、配線や画素
電極しかない部分はビームアニールを行わないようにす
る。例えば、走査型のビームアニール装置を用いて、多
結晶Siを備えた画素表示用のTFTを基板上に形成す
る場合には、画面を構成するマトリクスの行の数と同じ
回数だけレーザビームを走査して照射すればよい。
【0012】次に、従来例2として特公平5−9794
公報をあげる。この発明においては、LCDの画素領域
以外の周辺駆動回路の非単結晶SiTFTのみがレーザ
アニールされてなることを特徴とする。例えば、CW励
起YAGレーザを光源としたビーム径200μm、線速
度50cm/sでビームを左右の方向にスキャンさせな
がら周辺駆動回路の部分のみをレーザアニール加工す
る。
【0013】また、この従来例2ではレーザアニールを
基板全面に施すと、線速度が遅いためもあって製造工程
のスループットが非常に悪くなり、実用的でないと記載
している。そのために、周辺駆動回路のみを多結晶化せ
しめて多結晶半導体トランジスタを形成する。これに対
し、画素領域にはα−Siを用いる。さらに、行側周辺
回路と列側周辺回路をアニールする際、基板を回転して
レーザアニール加工を行うことができると記載してい
る。そして、LCDの性能としては信号線(データ線)
と走査線(ゲートバス)がそれぞれ200本であり、十
分な移動度を有する多結晶半導体層、および回路に必要
な動作速度が得られたと記載している。
【0014】次に、ビームアニール法におけるSi島の
位置関係を説明する。図2はSi島を十分に整列せずに
配置した場合の列駆動回路における、Si島1の配置と
多結晶化せしめられたストライプ2との関係を示した平
面図である。Si島1がすべてアニールされるために
は、ビームアニール走査をほとんど隙間なく行わなくて
はならず、走査回数が多くなる。その結果、列側駆動回
路用のTFTのビームアニールに時間がかかり、スルー
プットの低下を招くことになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ビームアニール法を用
いて上述した画像表示用の基板を製造する場合に画素領
域とは異なる周辺回路に備えられる行駆動回路または列
駆動回路のTFTは画素駆動TFTとは同時にビームア
ニールすることが困難であった。
【0016】この周辺回路でのTFTの配置が工夫され
ていないと、この部分のビームアニールに時間がかか
り、スループットが低下する。本発明はこのような欠点
を解消しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一基板上に
画素駆動TFTと周辺回路用のTFTとが形成された画
像表示用の基板において周辺回路のTFTが行方向に直
線状(または、交換可能である場合に列方向に直線状)
に配置されてなることを大きな特徴とする。
【0018】本発明では、多結晶半導体を用いた画素駆
動TFTを備えた基板上にさらに多結晶半導体を用いた
TFTを用いた駆動回路を作り込む。まず行駆動回路
中、または列駆動回路中のTFTを画素表示用のTFT
の延長線上に配置するという方法を用いることによっ
て、画素表示用のTFTと行か列のいずれか一方の駆動
回路用のTFTの多結晶層のビームアニールを同時に行
うことができる。
【0019】次に、残る列駆動回路中のTFTを行方向
に、または行駆動回路中のTFTを列方向に平行配置さ
れるように位置せしめる。これによって、行と列の両駆
動回路用の多結晶層形成工程を一括して高速に処理でき
る。
【0020】まず、基板に、複数の行電極線と複数の列
電極線とが格子状に配列され、各交点に対応して画素電
極と多結晶半導体チャネルを有する画素駆動TFTとが
備えられ、該画素駆動TFTは少なくとも行方向に直線
状に配置され、行電極線から画素駆動TFTに行信号が
供給され、列電極線から画素駆動TFTに列信号が供給
されてなる画像表示素子用の基板において、各行電極線
に対応せしめられ、行信号を供給する複数の行駆動回路
が同一基板上にさらに備えられ、各行駆動回路に少なく
とも一つの行駆動TFTが備えられ、該行駆動TFTは
多結晶半導体チャネルを有し、該行駆動TFTは一つの
行の画素駆動TFTと行方向に直線状に配置されてなる
ことを特徴とする画像表示用の基板を提供する。これを
本発明の第1の態様と呼ぶ。
【0021】また、基板に、複数の行電極線と複数の列
電極線とが格子状に配列され、各交点に対応して画素電
極と多結晶半導体チャネルを有する画素駆動TFTとが
備えられ、該画素駆動TFTは少なくとも行方向に直線
状に配置され、行電極線から画素駆動TFTに行信号が
供給され、列電極線から画素駆動TFTに列信号が供給
されてなる画像表示素子用の基板において、列電極線に
対応せしめられ、列信号を供給する複数の列駆動回路が
同一基板上にさらに備えられ、該列駆動回路にそれぞれ
列駆動TFTが少なくとも一つ備えられ、該列駆動TF
Tは多結晶半導体チャネルを有し、異なる列から一つ以
上選ばれた複数の列駆動TFTは行方向にほぼ平行かつ
直線状に配置されてなることを特徴とする画像表示用の
基板を提供する。これを本発明の第2の態様と呼ぶ。
【0022】また、基板に、複数の行電極線と複数の列
電極線とが格子状に配列され、各交点に対応して画素電
極と多結晶半導体チャネルを有する画素駆動TFTとが
備えられ、該画素駆動TFTは少なくとも行方向に直線
状に配置され、行電極線から画素駆動TFTに行信号が
供給され、列電極線から画素駆動TFTに列信号が供給
されてなる画像表示素子用の基板において、各行電極線
に対応せしめられ、行信号を供給する複数の行駆動回路
が同一基板上にさらに備えられ、各行駆動回路に少なく
とも一つの行駆動TFTが備えられ、該行駆動TFTは
多結晶半導体チャネルを有し、該行駆動TFTは一つの
行の画素駆動TFTと行方向に直線状に配置され、か
つ、列電極線に対応せしめられ、列信号を供給する複数
の列駆動回路が同一基板上にさらに備えられ、該列駆動
回路にそれぞれ列駆動TFTが少なくとも一つ備えら
れ、該列駆動TFTは多結晶半導体チャネルを有し、異
なる列から一つずつ選ばれた複数の列駆動TFTは行方
向にほぼ平行かつ直線状に配置されてなることを特徴と
する画像表示用の基板を提供する。これを本発明の第3
の態様と呼ぶ。
【0023】また、基板上に、非晶質半導体層を形成
し、該非晶質半導体層にビームスポットを照射し、該ビ
ームスポットを直線状に10m/s以上で走査し、ビー
ムアニールによって多結晶化せしめてストライプ状の多
結晶半導体層を形成し、さらに、該多結晶半導体層から
半導体アイランドを形成し、該半導体アイランドを用い
て、画素駆動TFTと行駆動TFTと列駆動TFTのそ
れぞれの多結晶半導体チャネルを形成することを特徴と
する画像表示用の基板の製造方法を提供する。これを本
発明の第4の態様と呼ぶ。
【0024】また、上記の第1、第3、および第4のい
ずれかの態様の画像表示用の基板において行電極線を直
接駆動する出力バッファに行駆動TFTを用い、nチャ
ネルのチャネル幅nCHd が50〜500μm、かつ、
pチャネルのチャネル幅pCHd がnCHd の1〜10
倍の寸法を有する第1のCMOSインバータが備えられ
たことを特徴とする画像表示用の基板を提供する。これ
を本発明の第5の態様と呼ぶ。
【0025】具体的には、行電極線を直接駆動し高電流
を供給する最終出力バッファにTFTを用い得る。画素
密度や画素数などにもよるが、チャネル長が6〜7μm
(nCHd =50μm、pCHd =50μm)でおよそ
0.5mAの電流を供給できる。この場合、3サイズ
(インチ)、320×240画素をリフレッシュレート
60Hzで駆動できる。
【0026】また、(nCHd =500μm、pCHd
=5000μm)でおよそ10mAの電流を供給でき
る。この場合、12サイズ、1280×1024画素を
リフレッシュレート70Hzで駆動できる。
【0027】また、この第5の態様の画像表示用の基板
において、第1のCMOSインバータを駆動する前段
に、nCHd が5〜250μm、かつ、pCHd がnC
d の1〜10倍の寸法を有する第2のCMOSインバ
ータが備えられることが好ましい。両者の組み合わせに
よって好ましい高駆動性能が得られる。
【0028】また、上記の第2、第3、および第4のい
ずれかの態様の画像表示用の基板において列電極線を直
接駆動する出力バッファに列駆動TFTを用い、nCH
d が20〜100μm、かつ、pCHd がnCHd の1
〜3倍の寸法を有する第1のCMOSインバータが備え
られるか、nCHd が20〜100μmの出力バッファ
が備えられたことを特徴とする画像表示用の基板を提供
する。これを本発明の第6の態様と呼ぶ。
【0029】さらに、この第6の態様の画像表示用の基
板において、長いチャネル幅のTFTを設ける場合に、
出力トランジスタを分割配置して並列駆動するようにす
る。一本の列電極線に対して2〜6個、好ましくは2〜
3個の列駆動TFTを設けて並列に列電極線を駆動す
る。このようにして、列方向におけるピッチ間隙(画素
電極の列方向の寸法)の中にTFTを配置できる。
【0030】本発明においては、画素駆動TFTと、行
駆動TFTを直線状に配置するとともに、さらに、列駆
動TFTの半導体能動層の少なくとも一部が行方向に一
本の直線状に並ぶか、好ましくは全ての半導体能動層が
複数本の直線状に並ぶように、列側駆動回路を配置設計
する。
【0031】図1は、直線状に配置された駆動回路中の
TFTのSi島30とビームアニール走査によって得ら
れた帯状の多結晶層(ストライプ2と呼ぶ)との関係を
示した図である。H字型の部分がSi島3である。スト
ライプ2の幅としてはおよそ30〜100μm、好まし
くは40〜60μm程度のものが形成されている。用い
るレーザ光源のパワーとビームスポットの形状安定性に
よる。最小幅としては回路寸法との兼ね合いもあるが2
0μm程度でも用いられ得る。それに対して、多結晶半
導体チャネルはストライプ2に対して垂直に用いる場
合、コンタクトホールのマージンやSD領域、およびフ
ォトリソグラフィの精度などにより4〜10μm(例え
ば、4μm長、7μm長)とされる。
【0032】このような行と列駆動回路の平面配置の本
発明(画像表示用の基板)における一例を図7に示す。
画素電極5aと画素駆動TFT10Aが格子状に配置さ
れた画素領域5と、列駆動回路7(列駆動出力バッファ
7a、列駆動サンプルホールド回路7b、列シフトレジ
スタ7c)、行駆動回路6(行駆動出力バッファ6a、
行シフトレジスタ6b)が備えられている。また、それ
ぞれの回路に行駆動TFT10B1 、10B2 ……、1
0CX ……、および列駆動TFT10DX ……、10E
X …、10FX …が備えられている。これらの各TFT
は行電極線と平行な方向にほぼ直線状に配置されてい
る。
【0033】レーザアニールによって多結晶Siの層を
得る際のビームアニール走査ラインを符号4で示す。こ
の場合は、基板の一定の方向に所定のピッチPt で繰り
返して行っている。ピッチの大きさは画素の大きさに関
係するが少なくとも50μm以上あることが好ましい。
ストライプ同士の重なりによる継ぎ目部分での特性低下
の点からは、Pt >ストライプ幅でビームアニールが有
効である。
【0034】さらに、スループットの観点からは、Pt
>ストライプ幅×2であることが好ましい。各回路との
関係でピッチPt を可変することもできる。また、一方
向のみではなく往復走査してビームアニーアルすること
もできる。また、行方向の画素寸法をLrow としたとき
t ×M=Lrow (Mは整数)とする。
【0035】なお、本発明において、行駆動TFTとは
行駆動回路中に配置され、回路を構成するTFTを指
す。また、同様に列駆動TFTとは列駆動回路中に配置
され、回路を構成するTFTを指す。特に、その大きさ
を限定するものではなく、列信号と行信号を駆動するた
めに機能するTFTであればよい。
【0036】
【作用】本発明においては、TFTが直線状にを配置構
成されているので、α−Siの多結晶化工程においてき
わめて高い生産性と歩留が得られる。また、このように
して得られた画像表示用の基板は主要な回路素子である
TFTの特性ばらつきが少なく安定した性能を発揮し得
る。また、低温プロセスで製造できるので、できあがっ
た画像表示用の基板全体の信頼性も向上する。
【0037】
【実施例】
(実施例1)図3は、ガラス基板上に画素領域(画素表
示用マトリクス回路)5と、行駆動回路6、列駆動回路
7とが形成された液晶表示装置用のTFT基板100の
平面図である。画素領域5は、多結晶半導体チャネルを
有するTFT等のスイッチングトランジスタ、画素電
極、行電極線(ゲートバスライン)、列電極線(ソース
バスライン)などが、マトリクス状に配置されて構成さ
れる。本実施例では半導体としてSiが用いられてい
る。
【0038】また、図3においては行駆動回路6と列駆
動回路7ともに画素領域5を挟むように両側に分割配置
されている。通常、奇数と偶数番号によって分割して、
画素領域を挟んで上下・左右に分けて配置されることが
多い。
【0039】行駆動回路6から行電極線を通じて供給さ
れる行信号(走査信号)でTFTが周期的にオンされ
て、列駆動回路7から列電極線を通じて供給される列信
号(データ信号)が画素電極に書き込まれる。この画素
電極に書き込まれた信号電圧によって、ガラス基板と図
示を省略した対向基板との間に挟持された液晶層が駆動
される。
【0040】行駆動回路6には行信号を取り扱うため、
主に、シフトレジスタ、行出力バッファが備えられる。
列駆動回路7には列信号を供給するために、シフトレジ
スタ、データレジスタ、ラッチ、レベルシフタ、および
出力バッファ(以上はデジタル回路の場合)、または、
シフトレジスタ、レベルシフタ、サンプル・ホールド、
出力バッファ(以上はアナログ回路の場合)などの各種
回路が備えられる。
【0041】これらのTFT回路の半導体層(チャネ
ル、ソースおよびドレイン)として、ガラス基板上に成
膜されたα−Siを走査型のビームアニール装置を用い
てビームアニールして形成せしめた多結晶Siを用い
る。図4は図3に示したようなガラス基板をビームアニ
ールするときの走査の様子を示す平面図である。実線で
表されるビームアニール走査ライン4は、べた一面では
なく間欠的に行われる。
【0042】ビームアニールの走査は行方向(図4中の
矢印Lの方向)に行う。なお、ビームアニールとは連続
発振アルゴンイオンレーザ等、被照射体である水素化α
−Si等の非単結晶膜に対して高速で多結晶化せしめる
ことのできるエネルギーを有するビームであればよい。
本実施例ではアルゴンイオンレーザを用いて、レーザ出
力を10W、ビームスポット径を100μm(エネルギ
ーがピーク強度の1/e2 になるおよその大きさ)、そ
の走査線速度を13m/sとする。
【0043】図4に示す幅aの範囲にわたってビームア
ニールを行うとき、行駆動回路6の構成を、前述したよ
うに、行駆動回路6中のトランジスタが画素表示用のト
ランジスタとほぼ同じ直線上にのるように工夫する。こ
れによって、画素領域5のTFTとして形成される予定
領域の材料(具体的には、水素化α−Si等があげられ
る)と、行駆動回路6のTFTのそれとを一括してまと
めてアニールできる。ビームアニールは画素の行ピッチ
とほぼ等しいピッチで走査される。
【0044】または、画素の行ピッチの1/M(Mは整
数)のピッチでアニールすることもできる。さらに、途
中でピッチを変更することもできるが、位置精度を維持
するためには一定のピッチを用いた方が有利である。
【0045】画素の行電極数よりも多く、行駆動回路6
の領域をビームアニールした場合には、その行数より増
加した余分のアニールライン(ストライプ2)にTFT
を用いた回路を配置できるようになる。
【0046】図4に示す幅bの範囲にわたって、すなわ
ち列駆動回路7のTFTとして形成せしめられる予定領
域の材料(実際は、水素化α−Si等)は、画素表示用
のTFTとまとめてビームアニールすることはできない
が、TFTの半導体チャネルとなる予定領域が、列方向
にほぼ所定のピッチ間隔を持ち、行方向に展伸する所定
の幅を持つ直線群にのるようにあらかじめ配置してい
る。
【0047】そのため、ビームアニールの走査回数はそ
の直線の数になる。ビームアニールの走査ピッチはその
直線群のピッチとなる。もちろん、一定のピッチだけで
なく、隣接する特定の二直線の間隔が他の所の間隔と異
なってもよい。一定のピッチになるように配置せしめる
方が、全体のスループット向上と安定性にさらに寄与す
る。
【0048】列駆動回路のTFTの予定領域が構成する
直線群のピッチは、必ずしも一定である必要はなく、T
FTの大きさや回路構成などに合わせて適宜変化させて
よい。いいかえれば、直線状に配列せしめられたTFT
群を構成すればよい。通常は、行方向または列方向にほ
ぼ対称的に回路構成が行われるので、列駆動回路の中
で、行方向側においても対称的に回路構成を行うように
する。
【0049】ただし、列駆動回路7中でのピッチと行駆
動回路6(かつ画素領域5)でのピッチをほぼ同じにす
ることは、基板全体の処理を行ううえで、スループット
および得られるストライプ2の全体的な位置精度のうえ
でより好ましい。
【0050】具体的には、レーザ光によるビームアニー
ル走査を行うので、まさに、そのビームスポットの略幅
を持つ直線(ストライプを形成することになるビームア
ニール走査ライン)の上に各回路構成部が位置するよう
に配置する必要がある。用いるビームスポットの走査時
における、走査軌跡のゆらぎと許容誤差との関係などを
考慮して決定すればよい。
【0051】本実施例ではビームアニール走査ラインの
走査ピッチを列駆動回路と画素領域(行駆動回路を含
む)ともに、120μmとした。得られた多結晶半導体
層(ポリシリコン)の移動度はおよそ40〜50cm2
/V・sであった。また、列駆動回路となる領域と画素
領域と行駆動回路となる領域における基板面内ばらつき
はおよそ5%以内程度であり、従来例に比べて著しく向
上していた。
【0052】(実施例2)行駆動回路を画素駆動TFT
が備えられた同一の基板上に集積化した、コプレーナ型
の多結晶SiTFTを有するTFT基板を形成した。画
素数は384(H)×288(V)、画素ピッチ192
μmのRGBストライプ配列とした。フルカラーの液晶
表示装置に用いることができる。
【0053】まず、ガラス基板上にプラズマCVDを用
いてα−Siを100nmの厚さに成膜した。このα−
Siを、上述した、HSBAによってビームアニールし
て多結晶化した。ビームアニールの走査は行電極線とほ
ぼ平行方向に行った。走査ピッチは192μmで、行電
極線のピッチすなわち画素領域のTFTの行ピッチに等
しくした。ビームアニールによってα−Siは幅約50
μmのストライプとなった。
【0054】続いて、このストライプをフォトリソグラ
フィとエッチングによってパターニングし、TFTの半
導体チャネル(および、ソース、ドレイン)となるSi
島を形成した。このときの画素のスイッチング素子であ
る画素駆動TFT、および行駆動TFTの半導体チャネ
ルとなるSi島群の位置関係を図5に示す。
【0055】画素駆動TFTの半導体チャネルとなる第
1のSi島3と、行駆動TFTの半導体チャネルとなる
第2のSi島20A1 、20A2 (図示を省略している
がさらに設けている)を直線状に配置し、ビームアニー
ルで多結晶化されたストライプ2に含まれるようにし
た。
【0056】画素領域と行駆動回路とをアニールするた
めのビームアニールの走査数は、TFTのマトリクスの
行数すなわち288本である。また、行駆動TFTのう
ちの大出力TFT用のSi島はチャネル幅方向に長い。
そのため、チャネル長方向が行電極線と垂直(または、
チャネル幅が行方向にほぼ平行)になるように配置し、
ストライプ2が有効に用いられるようにした。
【0057】また、画素駆動TFTのSi島はチャネル
長方向が行電極と平行になるように配置している。この
後、絶縁膜および電極の成膜とパターニングなどを繰り
返して、画像表示用のTFT基板を作製した。図5のS
i島を用いて作製された画素と行駆動回路の一部を図6
(図5とほぼ同一縮尺)に示す。
【0058】図6において、画素駆動TFT10A、画
素電極5a、列電極線8、行電極線9、行駆動TFT1
0B1 、10B2 を示す。行駆動TFT10B1 、10
2はCMOSインバータを構成し、行電極線9に行信
号を与える最終出力段バッファ(行出力バッファ)を形
成している。必要な駆動電流を得るために、チャネル幅
を大きく形成している。
【0059】本実施例ではnチャネル幅が50μm、p
チャネル幅が400μmの第2のCMOSインバータ
(図中の行駆動TFT10B2 に隣接しているが図示を
省略している)、およびnチャネル幅が250μm、p
チャネル幅が2000μmの第1のCMOSインバータ
(行駆動TFT10B2 と行駆動TFT10B1 )を形
成した。これによって、行電極線9に、およそ5mA程
度の行信号を供給できた。そして、垂直周波数60H
z、水平周波数31.5KHzで画素領域5を駆動する
のに十分であった。なおチャネル長はおよそ7μmとし
た。
【0060】(実施例3)実施例における行出力バッフ
ァ以外に、行駆動回路中の行シフトレジスタ中のTFT
も行電極の方向に平行になるようにし、ストライプ2の
多結晶Siを用いてTFTを形成した。この場合、チャ
ネル長は5〜6μm、チャネル幅は7〜80μm程度の
ものを形成する。
【0061】ここで、本発明における画像表示用の基板
およびTFT表示素子を製造する主要な工程を表1に示
す。なお、工程11の基板の切断分離は後述するTFT
基板の複数どりを行う際に用いる。
【0062】
【表1】
【0063】次に、従来技術によって実施例と同様にT
FT基板を作製した比較例を以下に示す。
【0064】(比較例1)TFTの配置とアニール工程
以外は実施例と同様である。画素駆動TFTおよび行駆
動TFTの半導体チャネルとなるSi島の配置を図10
に示す。画素駆動TFTのSi島3は直線状に並んでい
るものの、行駆動TFTとなる予定のSi島20a、2
0bはその直線の延長線上だけに配置されていない。複
数のストライプにまたがっている。
【0065】そのため、行駆動TFTのSi島もすべて
多結晶化されるためには、ビームアニールは48μmピ
ッチで隙間なく走査することになる。そして、画像表示
領域と行駆動回路をアニールするためのビームアニール
の走査数はTFTのマトリクスの行数の4倍で、115
2本となる。
【0066】(実施例4)本実施例での、画素駆動TF
Tと行駆動TFTの半導体チャネル部となるSi島群の
位置関係は上述した図5と同様である。本実施例では、
そのSi島を用いて、行駆動回路側と画素領域との接続
が、ビームアニール時における位置関係から1行ずれ
て、第(n)行の行駆動回路からの行信号は、第(n±
1)行の行電極線に配線接続される。
【0067】実施例2が、ある行の画素駆動TFTと、
その行に対応した段の行駆動TFTが同一直線上に配置
されているのに対し、本実施例は(n)行目の画素駆動
TFTと、(n±1)段目の行駆動TFTが同一直線上
に配置される。この場合、288行のTFT基板を形成
するのに必要なビームアニールの走査本数は289本で
ある。
【0068】本実施例は、半導体層以外の層のパターニ
ングとレイアウト上の制約で一行ずつずらして配置した
い場合に好ましい。
【0069】(実施例5)同一基板上に多結晶SiTF
Tで行駆動回路および列駆動回路をともに集積化したT
FT基板を作製した。
【0070】実施例2と同様に、α−Siを高速ビーム
アニール法で多結晶化し、パターニングしてSi島を形
成する。列駆動TFTの半導体チャネル部となるSi島
の配置の一例を図8に示す。ビームアニールの走査ピッ
チPt は96μmで、列駆動TFTのSi島30A1
30A2 、30A3 、30A4 、30A5 、30A6
この多結晶化されたストライプ2に含まれるように、行
電極線に平行な複数の直線に載るように直線状に配置し
た。
【0071】列駆動TFTのSi島を多結晶化するため
に必要なビームアニールの走査本数は120本である。
また、列駆動TFTのSi島も、行駆動TFTのそれと
同様、チャネル幅方向に長いので、チャネル長方向が行
電極線と垂直になるように配置し、ビームアニールでα
−Siが多結晶化されたストライプ2が有効に使われる
ようにする。図8のSi島を用いて作製された列駆動回
路の一部を図9に示す。列駆動回路のうちの列シフトレ
ジスタ7c(m) の一部が示されている。図9において、
隣接する(i+1)列と(i)列の二列分を示してい
る。
【0072】列駆動TFT10F1 、10F2 、10F
3 、10F4 、10F5 、10F6が形成された。行駆
動回路と同様に、二個ずつ組み合わされてCMOSイン
バータを形成している。また、それぞれのCMOSイン
バータは同一のストライプ2の上に位置せしめている。
また、各TFTの電源線であるV1 、V2 を示す。なお
配線の詳細部(段差と層間接続など)は簡略化して示し
ている。次に、従来技術を利用してTFT基板を作製し
た比較例を以下に示す。
【0073】(比較例2)列駆動TFTのチャネル部と
なるSi島群(30a、30b、30C、30d、30
e、30f)の配置を図11に示す。Si島の配置は直
線状ではなく、主として配線の容易さのために配置して
いる。これらのSi島群を多結晶化するために、ビーム
アニールは48μmピッチで隙間なく行う。列駆動TF
TのSi島を多結晶化するために必要なビームアニール
の走査本数は200本である。
【0074】図11のSi島を用いて作製された列駆動
回路は、各列駆動TFTの間に特性差が出やすく、列間
で表示特性にむらが出てしまうことがある。
【0075】(実施例6)実施例5と同様に同一基板上
に多結晶SiTFTで行駆動回路および列駆動回路をと
もに集積化したTFT基板を作製した。
【0076】本実施例における列駆動回路の列出力バッ
ファの一例を図12に示す。列駆動TFTの半導体チャ
ネルとなるSi島30D1(i+1)、30D2(i+1)、30D
3(i+1)の配置をあわせて示す。その大きさはおよそ、4
0μm×28μmである。ビームアニールの走査ピッチ
t は実施例5と同様に、行と画素領域が192μm、
列領域が96μmとした。また、列駆動TFTのSi島
はストライプ2に含まれるように、行電極線に平行な複
数の直線状に配置した。
【0077】列駆動回路に必要なビームアニールの走査
本数は120本である。また、本実施例では列駆動TF
Tの駆動電流を得るために、チャネル長方向が行電極線
と垂直になるように配置し、さらに一本の列電極線(i
列)に対して三個のTFT10D1(i)、10D2(i)、1
0D3(i)を並列に設けて駆動するようにしてある。この
場合は、合計でチャネル幅が120μmとなっている。
この場合、一個が故障してもそれを分断して残りの正常
なTFTで駆動せしめることも可能となる。また、より
高精細の画素密度になった場合にも好ましく適用でき
る。
【0078】(実施例7)大型の同一基板から複数の画
像表示用の基板を得るようにした。つまり、基板上に多
結晶TFTで行駆動回路および列駆動回路をそれぞれ複
数セット設けて、集積化した。
【0079】本実施例の一例を図13に示す。一枚の大
型基板50から、複数のTFT基板101などを同時に
得ることができる(これをマルチアニールと呼ぶ)。一
枚のTFT基板のみをビームアニールする場合より、さ
らに生産効率がきわめて高くなる。本実施例では、大型
基板50の大きさは、縦(L0 )400mm、横(W
0 )300mmとした。
【0080】一枚の画像表示用の基板101の寸法はL
1 =W1 =100mmとした。その対角寸法は3.1サ
イズ(インチ)であり、画素領域は640×480画素
構成であり、縦横およそ64mm×48mmである。ま
た、ビームアニールする際の走査ピッチPt は100μ
mとした。各画像表示用の基板の大きさはそれぞれ同じ
で一枚の大型基板から8枚を得るようにした。
【0081】そして、このときのビームアニールに要す
る時間は、その線速度をおよそ13m/sで行った場
合、途中のオーバーヘッド時間(基板の間の部分はビー
ムアニールせずに飛ばして行う)を含めておよそ2分で
あった。
【0082】ビームアニール方向に複数の表示装置のパ
ネルを並べた際に、マルチアニール方式による優位性が
さらに発揮される。総ビームアニール本数が少なくなる
ように行か列かいずれかの方向を選択する。通常は、行
方向にビームアニールを行うように配置する。走査速度
が高速(10m/s以上)なので、アニール工程での所
要時間は、アニールラインの長さが長くなってもそれほ
ど変わらない。表2に、一定の大きさのガラス基板(4
50mm×370mm)でマルチアニールを行う場合の
組み合わせ例を示す。ただし、ガラス基板をさらに大き
くすることができる。例えば、1280(×3)×10
24というような高精細・大口径基板のマルチアニール
を行うこともできる。
【0083】また、本発明の実施例1〜7の構成などに
ついて表3にまとめて示す。なお、全ての実施例はコプ
レーナ型のTFTを用いている。
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】(実施例8)上述した各画像表示用の基板
にさらに、対向基板を設けてTFT表示素子200を得
た。図14にその断面を模式的に示す。ガラス基板1
1、対向ガラス基板12、周辺シール13、液晶層1
4、行駆動回路7、画素領域5、対向電極5bから主に
構成されている。
【0087】このTFT表示素子は、周辺駆動回路も同
一の基板11上に形成され、多結晶半導体チャネルを備
えたTFTから構成されている。低コストで生産でき、
ばらつきの少ない安定した画像表示が得られた。また、
周辺回路が既に一体となって形成されているので従来の
ように組み込み作業が不要となっている。そのため周辺
駆動回路と画素領域との接続不良が低減され得る。
【0088】
【発明の効果】本発明において、行駆動回路用のTFT
が直線群状に配置され、さらに列側駆動回路用のTFT
が直線群状に配置されるので、列側駆動回路部分のビー
ムアニールの走査回数はそれらの直線の本数分だけです
む。従来の方法でTFTを配置した場合に比べてビーム
アニールの走査回数が大幅に少なくなる。
【0089】これにより、駆動回路組み込み型のTFT
基板の製造におけるスループットが飛躍的に向上する。
従来例と本発明を比較すると、例えば、同じ数のSi島
をビームアニールするのに必要な走査回数が7本から3
本に減らすことができる。この直線群の直線の本数が少
なくなればなるほど、走査回数は少なくなり、スループ
ットはより向上する。
【0090】また、初めからビームアニール走査ライン
内にSi島が入るように設計しているので、図2のよう
にビームアニール走査ラインの継ぎ目がSi島にかかる
ことがなくなり、TFTのトランジスタ特性のばらつき
が抑えられる。
【0091】したがって、同じ大きさのTFTを用いて
比較した場合、駆動回路は高速に安定動作するし、画素
への書き込みが早くなり、リークも少なくなるのでTF
Tの特性が向上する。つまり、液晶層への信号書き込み
速度が安定する。そして、従来よりも良好な画質が得ら
れることになる。
【0092】さらに、大型の基板に複数の画像表示用の
基板を形成するようにした場合、より本発明の効果が現
れる。
【0093】例えば、大型基板一枚で8〜16枚のTF
T基板を形成する場合、その多結晶化に要する工程はわ
ずかに2〜3分以内ですむ。また、この方法によって形
成した多結晶Si層(ストライプ)は予め位置が決めら
れており、プロセス上のアライメント性がよい。そのた
め、歩留もさらに向上する。
【0094】また、高速ビームアニール法は室温雰囲気
で処理できるので大型基板で製造する際にさらに有利と
なる。大きな温度履歴を受けないので歩留、製品の特性
ばらつきが低減され得る。
【0095】また、軟化点の低い安価なガラス基板を用
いることができ低コストの生産を行うことができる。
【0096】また、パターンレイアウトが規則性をもっ
ているので、製造途中における試験と修復を容易に行い
やすい。
【0097】また、本発明は、その効果を損しない範囲
で種々の応用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(直線状配列された列側Si
島)を示す平面図。
【図2】非直線状配列された列側Si島を備えた従来例
を示す平面図。
【図3】本発明における液晶表示装置用の(TFTアレ
ー)基板の平面図。
【図4】本発明の製造方法であって、ビームアニールを
ガラス基板上で全面に渡り直線状に行っている状態を示
す平面図。
【図5】本発明の実施例(直線状配列された行側Si
島)を示す平面図。
【図6】本発明の実施例(直線状配列された行駆動回路
の一部と画素領域)を示す平面図。
【図7】行駆動回路と列駆動回路と画素領域を含む本発
明のTFT基板の平面図。
【図8】直線状配列された列側Si島の実施例を示す平
面図。
【図9】直線状配列された列駆動回路(の一部)の実施
例を示す平面図。
【図10】非直線状配列された行側Si島を備えた従来
例を示す平面図。
【図11】非直線状配列された列側Si島を備えた従来
例を示す平面図。
【図12】直線状配列された列駆動回路(出力バッフ
ァ)の例を示す平面図。
【図13】TFT基板の複数どりを行う本発明の大型基
板を示す平面図。
【図14】模式的に示したTFT表示素子の断面図。
【符号の説明】
1、3、20、30:Si島 2:ストライプ 4:ビームアニール走査ライン 5:画素領域 6:行駆動回路 7:列駆動回路 8:列電極線 9:行電極線 10A、10B、10C、10D:TFT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に、複数の行電極線と複数の列電極線
    とが格子状に配列され、 各交点に対応して画素電極と多結晶半導体チャネルを有
    する画素駆動TFTとが備えられ、 該画素駆動TFTは少なくとも行方向に直線状に配置さ
    れ、 行電極線から画素駆動TFTに行信号が供給され、 列電極線から画素駆動TFTに列信号が供給されてなる
    画像表示素子用の基板において、 各行電極線に対応せしめられ、行信号を供給する複数の
    行駆動回路が同一基板上にさらに備えられ、 各行駆動回路に少なくとも一つの行駆動TFTが備えら
    れ、 該行駆動TFTは多結晶半導体チャネルを有し、 該行駆動TFTは一つの行の画素駆動TFTと行方向に
    直線状に配置され、かつ、 列電極線に対応せしめられ、列信号を供給する複数の列
    駆動回路が同一基板上にさらに備えられ、 該列駆動回路にそれぞれ列駆動TFTが少なくとも一つ
    備えられ、 該列駆動TFTは多結晶半導体チャネルを有し、 異なる列から一つずつ選ばれた複数の列駆動TFTは行
    方向にほぼ平行かつ直線状に配置されてなることを特徴
    とする画像表示用の基板。
  2. 【請求項2】請求項1の画像表示用の基板において、 各行の行駆動回路のうちの少なくとも一つの行駆動TF
    Tはいずれかの行の画素駆動TFTと直線状に配列さ
    れ、かつ、全列のうちの各列から、または全列を分割し
    て構成した分割列のうちの各列から一つ以上選ばれた複
    数の列駆動TFTは行方向にほぼ平行かつ直線状に配置
    されてなることを特徴とする画像表示用の基板。
  3. 【請求項3】請求項1または2の画像表示用の基板にお
    いて、該画素駆動TFTの多結晶半導体チャネルと、 前記行駆動TFTの多結晶半導体チャネルと、 前記列駆動TFTの多結晶半導体チャネルとが非晶質半
    導体層がビームアニールによって多結晶化せしめられた
    多結晶半導体層を用いて形成されてなることを特徴とす
    る画像表示用の基板。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項の画像表示用
    の基板と、さらに対向電極を備えた対向基板との間に液
    晶層が挟持せしめられて形成されたことを特徴とするT
    FT表示素子。
  5. 【請求項5】基板上に、非晶質半導体層を形成し、 該非晶質半導体層にビームスポットを照射し、該ビーム
    スポットを直線状に10m/s以上で走査し、ビームア
    ニールによって多結晶化せしめてストライプ状の多結晶
    半導体層を形成し、該多結晶半導体層から半導体アイラ
    ンドを形成し、該半導体アイランドを用いて、画素駆動
    TFTと行駆動TFTと列駆動TFTのそれぞれの多結
    晶半導体チャネルを形成することを特徴とする画像表示
    用の基板の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5の画像表示用の基板の製造方法に
    おいて、 一本のビームアニールによって得られるストライプを、 それぞれ画素駆動TFTと行駆動TFTと列駆動TFT
    を備えてなる複数の画像表示用の基板の多結晶半導体チ
    ャネルの形成に用いることを特徴とする画像表示用の基
    板の製造方法。
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