JPH0797687A - ダイヤモンド状炭素膜の形成方法、磁気ヘッドの製造方法および磁気ディスクの製造方法 - Google Patents
ダイヤモンド状炭素膜の形成方法、磁気ヘッドの製造方法および磁気ディスクの製造方法Info
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Abstract
クなどの保護膜として好適なダイヤモンド状炭素膜の形
成方法を確立する。 【構成】 成膜室内のカソ−ド上にグラファイトからな
るタ−ゲットを接地し、前記カソードと対向して配設さ
れた基板ホルダ上に被処理物を設置して、DCマグネト
ロンスパッタ法により前記被処理物の表面にダイヤモン
ド状炭素膜を形成するにあたり、ガス組成を、水素ガス
と不活性ガスとからなる混合ガスに対する水素ガスのモ
ル比を0.05〜0.1の範囲にあるようにするととも
に、接地電圧に対する前記基板ホルダの電圧を−30〜
−80Vとなるようにしたので、140GPa以上の硬
度を有するダイヤモンド状炭素膜を成膜することができ
た。
Description
(以下、DLC膜という、DLC:DiamondLike Carbon
)の形成方法に関するもので、特に磁気ヘッドや磁気
ディスクなどを保護するのに好適なDLC膜の形成方
法、および表面にダイヤモンド状炭素膜を有する磁気ヘ
ッドならびに磁気ディスクの製造方法に関する。
係数を有するため、例えば磁気ヘッドや磁気ディスクな
どの表面を保護するための保護膜として注目されてい
る。例えば固定磁気ディスク装置では、小型化・大容量
化・低コスト化が一段と進められ、磁気記録媒体を高密
度に使うことが必須となってきているため、磁気ディス
クに対する磁気ヘッドの浮上量がより小さくなり、その
結果、磁気ヘッドと磁気ディスクとの衝突や擦過が増加
して、これらの表面に表面破壊(以下、クラッシュとい
う)が生じ易くなっている。
避することを目的として、磁気ヘッドや磁気ディスクの
表面を保護するための保護膜を設置するようになってき
たのに伴い、特に高硬度を有するDLC膜を実現すべ
く、各種成膜方法における成膜条件などの研究開発が盛
んに行われている。
ばECR−CVD(:Electron Cy--clotron Resonance
− Chemical Vapor Deposition)による成膜方法、プ
ラズマCVDによる成膜方法、あるいはDCマグネトロ
ンスパッタリングによる成膜方法などがある。
−CVDによる成膜方法ではDLC膜の硬度がせいぜい
90GPa程度、またプラズマCVDによる成膜方法で
はDLC膜の硬度がせいぜい100〜140GPaであ
り、いずれの成膜方法でも磁気ヘッドや磁気ディスクを
保護するのに十分な硬度を有するDLC膜を実現できな
い。さらに、これらのCVDによる成膜方法は、いずれ
も複雑で高価な装置を必要とし、その上成膜装置のチャ
ンバ−内の汚れをクリーニングするなどのメンテナンス
を頻繁に行わなければならない、という問題がある。
よる成膜方法は、量産性や装置のメンテナンスの簡便性
などの点で優れていることからDLC膜の成膜方法とし
て注目され、成膜条件などの検討が盛んに行われている
が、この成膜方法で実現できるDLC膜の硬度がせいぜ
い130GPa程度であり、磁気ヘッド等を保護するの
に十分な硬度が得られていない、という問題がある。
もので、量産性に優れ、かつ磁気ヘッドや磁気ディスク
などの保護膜として好適なDLC膜の形成方法を提供す
ること、および耐摩耗性・耐衝撃性に優れた磁気ヘッド
ならびに磁気ディスクの製造方法を提供することを目的
とする。
るために、請求項1に記載の本発明によるDLC膜の形
成方法は、成膜室内のカソード上にグラファイトからな
るターゲットを設置し、前記カソードと対向して配設さ
れた基板ホルダ上に被処理物を設置して、DCマグネト
ロンスパッタ法により、前記被処理物の表面にダイヤモ
ンド状炭素膜を形成するにあたり、ガス組成を、水素ガ
スと不活性ガスとからなる混合ガスに対する水素ガスの
モル比を0.05〜0.1の範囲にあるようにするとと
もに、接地電圧に対して前記基板ホルダの電圧を−30
〜−80Vとなるようにしたことを特徴とする。
の製造方法は、DCマグネトロンスパッタ法により磁気
ヘッドの表面にダイヤモンド状炭素膜を形成するにあた
り、成膜室内のカソード上にグラファイトからなるター
ゲットを設置し、前記カソードに対向して配設された基
板ホルダ上に磁気ヘッドを設置して、ガス組成を、水素
ガスと不活性ガスとからなる混合ガスに対する水素ガス
のモル比を0.05〜0.1の範囲にあるようにすると
ともに、接地電圧に対する前記基板ホルダの電圧を−3
0〜−80Vとなるようにしたことを特徴とする。
ディスクの製造方法は、DCマグネトロンスパッタ法に
より磁気ヘッドの表面にダイヤモンド状炭素膜を形成す
るにあたり、成膜室内のカソード上にグラファイトから
なるターゲットを設置し、前記カソードを対向して配設
された基板ホルダ上に磁気ディスクを設置して、ガス組
成を、水素ガスと不活性ガスとからなる混合ガスに対す
る水素ガスのモル比を0.05〜0.1の範囲にあるよ
うにするとともに、接地電圧に対する前記基板ホルダの
電圧を−30〜−80Vとなるようにしたことを特徴と
する。
スクの保護膜として十分な耐久性を有する高硬度なDL
C膜の形成方法を、量産性に優れたDCマグネトロンス
パッタ法に基づいて確立する必要がある、という観点で
鋭意研究した結果創案された。
法で成膜されるDLC膜の硬度が、接地電圧に対する基
板ホルダの電圧(以下、DCバイアス電圧という)によ
り変化すること、およびスパッタガスに添加する水素ガ
スの添加量により変化すること、の2点に着目した。そ
して、このDCバイアス電圧、および水素ガスの添加量
がDLC膜の硬度に与えるそれぞれのよい影響を生かし
て、より高い硬度のDLC膜の形成条件を探すべく実験
・研究した結果、ガス組成を、水素ガスと不活性ガスと
からなる混合ガス(以下、混合ガスという)に対する水
素ガスのモル比を0.05〜0.1の範囲とし、かつD
Cバイアス電圧を−30〜−80Vとなるように設定し
た場合、140GPa以上の硬度を有するDLC膜が得
られることが分かった。
磁気ヘッドならびに磁気ディスクの製造方法では、不活
性ガスとしてArが適しているが、この他He、Ne、
Krなどのガスを用いてもよい。また、ガス組成は、混
合ガスに対する水素ガスのモル比が、0.05〜0.1
であることが望ましい。この範囲では、プラズマ中に活
性なH* がより多く生成されることにより、プラズマ状
態がダイヤモンドの生成条件に近い状態となるととも
に、前記H* が被処理物表面に形成されるDLC膜を衝
撃してこの表面からグラファイト結合であるSP3 結合
を選択的にエッチング・除去するため、DLC膜中では
SP2 に対するSP3 結合の割合が高くなり、より高い
硬度のDLC膜が形成される。ここでSP2 結合はダイ
ヤモンド結合といわれるものである。また、混合ガスに
対する水素ガスのモル比が0.05未満になると、プラ
ズマ状態がダイヤモンドの生成条件から大きくずれるの
で、DLC膜中ではSP3 結合に対するSP2 結合の割
合が多くなり、またプラズマ中の活性なH* が少なくな
ることからこのSP2 結合がエッチングされずに残存す
るため、DLC膜の硬度が低下する。また前記水素ガス
のモル比が0.1を越えると、DLC膜中に占めるポリ
マー系のCとHの結合の割合が急増してDLC膜の硬度
が低下する。
Vに設定するのが望ましい。DCバイアス電圧が−30
V未満の場合には、プラズマ中のAr+ が基板ホルダ側
に引き出されてDLC膜を衝撃するエネルギーが低いの
で、DLC膜の表面からSP2 結合を選択的に除去する
には至らず、したがってDLC膜中に占めるSP2 結合
の割合が低くならないことから、DLC膜の硬度が低く
なる。また、DCバイアス電圧が−80Vを越えると、
プラズマ中のAr+ がDLC膜を衝撃するエネルギーが
極めて大きくなるので、DLC膜表面からSP2 結合を
エッチング除去するとともに、SP3 結合をも破壊した
りエッチングすることになるため、DLC膜の硬度が低
くなる。
ヘッドならびに磁気ディスクの製造方法では、ガス組成
を、混合ガスに対する水素ガスのモル比を0.05〜
0.1の範囲にあるようにするとともに、DCバイアス
電圧を−30〜−80Vとなるようにしたので、DLC
膜中においてSP3 結合のSP2 結合に対するSP3 の
割合を大きくすることができるため、140GPa以上
の硬度のDLC膜を形成することができ、特に磁気ヘッ
ドや磁気ディスクなどを保護するのに好適なDLC膜を
形成することができる。
方法を図1に基づいて説明する。図1は、DLC膜を形
成するのに用いる成膜装置の一例を示す概略断面図であ
る。図1において、1は成膜室、2は成膜室1内に設け
られたカソード、3はカソード2に負の電圧を印加する
ためのDC電源、4はカソード2上に配置されたグラフ
ァイトからなるターゲット、5はカソード2に対向する
ように配設された基板ホルダ、6は基板ホルダ5にDC
バイアス電圧を印加するためのDCバイアス電源、7は
基板ホルダ5に設置された被処理物、8は図示しないガ
ス供給源からスパッタガスを成膜室1内に導入するため
のガス導入管、9は図示しない排気装置に接続された排
気管である。
磁界を印加するためのマグネット(図示せず)が内蔵さ
れており、基板ホルダ5には、DCバイアス電源6によ
り所望の大きさのDCバイアス電圧を印加することがで
きる。また、スパッタガスは水素ガスとArガスとから
なる混合ガスであり、図示しないガス供給源において混
合ガスに対する水素ガスのモル比を所望の値に設定され
た後、ガス導入管を介して成膜室内に導入される。
いて説明する。まず、被処理物7として、表面が平滑な
直径3インチのSiウエハ−を基板ホルダ5に設置し、
カソード2にはグラファイトからなるターゲット4を設
置する。ここでターゲット4とSiウエハーとの距離は
50mmとし、基板ホルダ5は室温とする。次に成膜室
1内を図示しない排気装置にて排気した後、スパッタガ
スとして水素ガスとArガスとからなる混合ガスを成膜
室1内に導入し、次いでDCバイアス電源6から−30
〜−80VのDCバイアス電圧を基板ホルダ5に印加す
るとともに、DC電源から300Wの電力を投入し、成
膜室1内にプラズマを発生させることによりターゲット
4をスパッタリングして、Siウエハ−上にDLC膜を
1000Aの厚さにて形成する。このときの混合ガスに
対する水素ガスのモル比は、0.05〜0.1の範囲と
する。
薄膜硬度計(NEC社製、MHA−400)により測定
した結果を表1に示す。
は、表の左側に示した混合ガスに対する水素ガスのモル
比と、表の上側に示したDCバイアス電圧との組み合わ
せによる成膜条件下で得られたDLC膜の硬度を示すも
のである。これら3つの数字は、左側の数字が測定値の
最小値、真ん中の数字が測定値の平均値、右側の数字が
測定値の最大値をあらわす。
トロンスパッタ法によりDLC膜を成膜するにあたり、
カソード2上にグラファイトからなるターゲット4を設
置し、前記カソード2と対向して配設された基板ホルダ
5上に被処理物7を設置して、ガス組成を、水素ガスと
Arガスとからなる混合ガスに対する水素ガスのモル比
を0.05〜0.1の範囲にあるようにするとともに、
基板ホルダ5に印加するDCバイアス電圧を−30〜−
80Vとなるようにしたため、硬度が140〜190G
PaのDLC膜を形成することができる。
より高い硬度を有することについて、図2ないし図5に
基づいて考察する。図2は、DCバイアス電圧(V)と
DLC膜の成膜速度(A/min)との関係を示す説明
図である。図2において、縦軸はDLC膜の成膜速度、
横軸はDCバイアス電圧を示す。なお、ここでは、スパ
ッタガスとしてArガスのみを用いており、DCバイア
ス電圧を0〜−400Vとし、DC電源による投入電力
を300WとしてDLC膜を成膜した。
0Vの範囲では、Ar+ がDCバイアス電圧の大きさに
応じた運動エネルギーを持って基板ホルダ5の側に引き
出され、さらにDLC膜を衝撃してエッチングするた
め、DCバイアス電圧を負の値として大きくするにつれ
て成膜速度が小さくなることがわかる。また、DCバイ
アス電圧が−150Vを越えると、Ar+ が持つ運動エ
ネルギーがさらに大きくなりSi基板の表面をもエッチ
ングする。したがって、基板ホルダ5に印加する電圧を
過度に大きくするとよくないことがわかる。
膜の硬度(GPa)との関係を示す説明図である。図3
において、縦軸はDLC膜の硬度、横軸はDCバイアス
電圧を示す。なお、ここでは、スパッタガスとしてAr
ガスのみを用いており、DCバイアス電圧を0〜80V
とし、DC電源による投入電力を300Wとして、10
00AのDLC膜を成膜した。
のときにDLC膜の硬度が最大値を示すことがわかる。
これは、DCバイアス電圧が0〜−50Vの範囲では、
Ar+ がDCバイアス電圧の大きさに応じた運動エネル
ギーを持って基板ホルダ5の側に引き出され、さらにD
LC膜を衝撃することによって、DLC膜を構成するダ
イヤモンド結合であるSP3 結合とグラファイト結合で
あるSP2 結合のうちSP2 結合を選択的に除去するの
で、DLC膜中に占めるSP2 結合に対するSP3 結合
の割合が増してDLC膜の硬度が上昇するものと考えら
れる。また、DCバイアス電圧が−50Vを越えると、
Ar+ が持つ運動エネルギーがさらに大きくなってDL
C膜を衝撃してSP3 結合を破壊あるいはエッチングし
てDLC膜の硬度を低下させるものと思われる。
比とDLC膜の硬度(GPa)との関係を示す説明図で
ある。図4において、縦軸はDLC膜の硬度、横軸は混
合ガスに対する水素ガスのモル比を示す。なお、ここで
は、混合ガスに対する水素ガスのモル比を0〜0.3の
範囲に設定し、DCバイアス電圧をゼロとし、DC電源
による投入電力を300Wとして、1000AのDLC
膜を成膜した。
ル比が約0.1付近で、DLC膜の硬度が最大値約13
5GPaを示すことがわかる。これは、水素ガスのモル
比が0〜0.1の範囲では、水素ガスがプラズマ中で活
性化されて活性種(H* )を生じて、プラズマ状態を高
温・高圧の状態に変化させてダイヤモンドの生成条件に
より近づけるとともに、活性種となったH* などがプラ
ズマに晒されたDLC膜の表面に入射・衝撃をして、グ
ラファイト結合であるSP2 結合を選択的にエッチング
することにより、DLC膜中ではSP2結合に対するS
P3 結合の割合を上昇させるのではないかと考えられ
る。また、水素ガスのモル比が0.1を越えると、プラ
ズマ中の水素の濃度が高くなるため、DLC膜中に水素
が入り込んでポリマ−系のCとHの結合の割合を急増さ
せ、DLC膜の硬度が低下するものと考えられる。
電圧を印加しながらDLC膜を成膜したときの、混合ガ
スに対する水素ガスのモル比とDLC膜の硬度(GP
a)との関係を示す説明図である。図5において、縦軸
はDLC膜の硬度、横軸は混合ガスに対する水素ガスの
モル比を示す。なお、ここでは、混合ガスに対する水素
ガスのモル比を0〜0.3とし、DCバイス電圧を−5
0Vとし、DC電源による投入電力を300Wとして、
1000AのDLC膜を成膜した。
でDLC膜の硬度が最大値約175GPaを示し、0.
1を越えると次第に低下することがわかる。これは、図
4から考察される前記ポリマー系のCとHの結合のDL
C膜中に占める割合が増大することによるものと考えら
れる。このようにして得られるDLC膜の構造をTEM
観察及び電子線回析により調べたところ、非常に均質な
アモルファスであることがわかった。
Vとし、混合ガスに対する水素ガスのモル比を0.05
〜0.1としてDLC膜を形成すると、DCマグネトロ
ンスパッタ法では得られない高硬度である140GPa
以上の硬度が得られることが分かる。
膜の形成方法は、単にガス組成を、混合ガスに対する水
素ガスのモル比を0.05〜0.1の範囲としただけで
は成りたたず、また単にバイアス電圧を−30〜−80
Vに設定しただけでも成りたたないことは言うまでもな
い。すなわち本発明は、ガス組成を、混合ガスに対する
水素ガスのモル比を0.05〜0.1の範囲にすると同
時に、バイアス電圧を−30〜−80Vに設定した条件
下で、初めて良好な結果が得られるものとなる。
法は、実施例1における被処理物6として磁気ヘッドを
用いた点を除けば、実施例1に示す構成の方法と同様で
ある。図6に、本発明により製造された磁気ヘッドの要
部断面図を示す。図6において、10は磁気ヘッド、1
1は非磁性セラミックス、12と13はフェライトなど
からなる高透磁率磁性体、14と15は接着層、16は
ギャップ、17はコイル、18は磁気ヘッド10のヘッ
ド部に形成されたDLC膜である。ここで、DLC膜を
100〜250Aとした。
てCSS試験(CSS:ContactStart and Stop)を行
ったところ、起動トルク(g・cm)の上昇は全くみら
れず、またヘッドの表面に擦過等のキズの発生もなかっ
た。以上のように、本発明の磁気ヘッドの製造方法によ
れば、極めて薄いDLC膜を保護膜としても十分な耐摩
耗性、耐衝撃性を有する磁気ヘッドを提供することがで
きるので、今後、固定ディスク装置において磁気ヘッド
と磁気ディスクのギャップをさらに狭くすることが要求
されても、それらの時代的要請に対して十分対応でき
る。また、本実施例では、磁気ディスクとして浮掲型磁
気ヘッドの例を示したが、例えば、磁気テープ用に用い
られるVTR用磁気ヘッドなどにも好適に用いられるの
は勿論である。
方法は、実施例2における磁気ヘッド10の代わりに固
定磁気ディスクを用いた点を除けば、実施例2と同様で
ある。
方法によれば、極めて薄いDLC膜を保護膜としても十
分な耐摩耗性・耐衝撃性を有する磁気ディスクを提供す
ることができるので、今後固定ディスク装置において磁
気ヘッドと磁気ディスクのギャップをさらに狭くするこ
とが要求されても、それらの時代的要請に対して十分対
応できる。
膜室内のカソード上にグラファイトからなるターゲット
を設置し、前記カソードに対向して配設された基板ホル
ダ上に被処理物を設置して、DCマグネトロンスパッタ
法によりこれらの表面にDLC膜を形成するにあたり、
ガス組成を、水素ガスと不活性ガスとからなる混合ガス
に対する水素ガスのモル比を0.05〜0.1の範囲に
あるようにするとともに、接地電圧に対する前記基板ホ
ルダの電圧を−30〜−80Vとなるようにしたことを
特徴とするので、140GPa以上の硬度を有するDL
C膜を形成することができ、したがって特に磁気ヘッド
や磁気ディスクなどを保護するのに好適なDLC膜を形
成することができる。
気ディスクの製造方法は、前記DLC膜の形成方法と同
様の成膜条件を採用しているので、保護膜として100
〜250A程度の極めて薄いDLC膜を形成できるた
め、耐摩耗性・耐衝撃性に優れた磁気ヘッドならびに磁
気ディスクの製造方法を提供することができる。
に用いる成膜装置の一例を示す概略断面図である。
係を示す説明図である。
示す説明図である。
の硬度との関係を示す説明図である。
DLC膜を成膜したときの、混合ガスに対する水素ガス
のモル比とDLC膜の硬度との関係を示す説明図であ
る。
磁気ヘッドの要部断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 成膜室内のカソード上にグラファイトか
らなるターゲットを設置し、前記カソードに対向して配
設された基板ホルダ上に被処理物を設置して、DCマグ
ネトロンスパッタ法により前記被処理物の表面にダイヤ
モンド状炭素膜を形成するにあたり、ガス組成を、水素
ガスと不活性ガスとからなる混合ガスに対する水素ガス
のモル比を0.05〜0.1の範囲にあるようにすると
ともに、接地電圧に対する前記基板ホルダの電圧を−3
0〜−80Vとなるようにしたことを特徴とするダイヤ
モンド状炭素膜の形成方法。 - 【請求項2】 DCマグネトロンスパッタ法により磁気
ヘッドの表面にダイヤモンド状炭素膜を形成するにあた
り、成膜室内のカソード上にグラファイトからなるター
ゲットを設置し、前記カソードに対向して配設された基
板ホルダ上に磁気ヘッドを設置して、ガス組成を、水素
ガスと不活性ガスとからなる混合ガスに対する水素ガス
のモル比を0.05〜0.1の範囲にあるようにすると
ともに、接地電圧に対する前記基板ホルダの電圧を−3
0〜−80Vとなるようにしたことを特徴とする磁気ヘ
ッドの製造方法。 - 【請求項3】 DCマグネトロンスパッタ法により磁気
ディスクの表面にダイヤモンド状炭素膜を形成するにあ
たり、成膜室内のカソード上にグラファイトからなるタ
ーゲットを設置し、前記カソードに対向して配設された
基板ホルダ上に磁気ディスクを設置して、ガス組成を、
水素ガスと不活性ガスとからなる混合ガスに対する水素
ガスのモル比を0.05〜0.1の範囲にあるようにす
るとともに、接地電圧に対する前記基板ホルダの電圧を
−30〜−80Vとなるようにしたことを特徴とする磁
気ディスクの製造方法。
Priority Applications (1)
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| JP26560193A JP3250768B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | ダイヤモンド状炭素膜の形成方法、磁気ヘッドの製造方法および磁気ディスクの製造方法 |
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| JPH0797687A true JPH0797687A (ja) | 1995-04-11 |
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Family Applications (1)
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| JP26560193A Expired - Fee Related JP3250768B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | ダイヤモンド状炭素膜の形成方法、磁気ヘッドの製造方法および磁気ディスクの製造方法 |
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| JP (1) | JP3250768B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006508242A (ja) * | 2002-11-29 | 2006-03-09 | ユナキス・バルツェルス・アクチェンゲゼルシャフト | 真空中の表面のプラズマ処理方法およびそのための装置 |
| CN103663437A (zh) * | 2014-01-10 | 2014-03-26 | 青岛华高能源科技有限公司 | 利用磁控溅射技术制备石墨烯量子点 |
| RU2740591C1 (ru) * | 2020-05-27 | 2021-01-15 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Ростовский государственный университет путей сообщения" (ФГБОУ ВО РГУПС) | Способ получения многослойных износостойких алмазоподобных покрытий |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP26560193A patent/JP3250768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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