JPH079927Y2 - 有底筒型インサートのキャップ - Google Patents

有底筒型インサートのキャップ

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JPH079927Y2
JPH079927Y2 JP10481191U JP10481191U JPH079927Y2 JP H079927 Y2 JPH079927 Y2 JP H079927Y2 JP 10481191 U JP10481191 U JP 10481191U JP 10481191 U JP10481191 U JP 10481191U JP H079927 Y2 JPH079927 Y2 JP H079927Y2
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cap
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート製のU字
溝、桝、パネル等に埋設される有底筒型インサートの開
口部に取り付けるキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は以下のようになっていた。図9に
おいて、1は金属製のインサートであり、左端が閉塞さ
れかつ右端が開口する有底円筒状の主体2を形成し、該
主体2内の開口部(右部)を平滑な嵌合孔3に、また内
深部(左部)にめねじ4を形成する。また、上記主体2
の左端に軟質プラスチック材により円錐状に形成された
突起体5を左方に向けて突出固定する。
【0003】上記インサート1は、図10の如くして型
枠に取付ける。図10において、6は型枠であり、固定
枠7と可動枠8とを離間対面させて両者間に成形室9を
形成する。上記可動枠8は固定枠7に対して右方に離間
可能となっている。上記可動枠8に小径の通し孔10を
貫通形成するとともに、該通し孔10の周部にナット1
1を外方に向けて溶接固定し、このナット11に支持軸
12を外方からねじ嵌合させる。上記支持軸12はその
左端部12aを成形室9内に突出させ、該左端部12a
に前述したインサート1の嵌合孔3を嵌合させる。また
インサート1の突起体5の左端を固定枠7に圧接させ、
インサート1を固定枠7と可動枠8とにより挾持するこ
とにより、該インサート1を支持軸12に同軸に支持す
る。そして、上記成形室9内にコンクリート(ア)を充
填する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものは、イ
ンサート1が支持軸12に遊嵌しているため、成形時に
セメントを含んだ水がその開口側から浸入し、インサー
ト1が支持軸12に固着されたり、インサート1内に形
成しためねじ4が目詰まりしたり、また上記セメントを
含んだ水がナット11と支持軸12とのねじ嵌合部に浸
入して支持軸12がナットに固着されて離脱不能になる
欠点があった。また、離型後にインサート1が外部に開
口し、インサート1内に雨水が浸入してめねじ4が錆び
たり、インサート1の外端面1aが錆びたりする欠点が
あった。本考案は上記欠点を解消した新規な有底筒型イ
ンサートのキャップを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、以下の如く構成したものである。即ち、
有底筒型インサートの開口部を閉塞するキャップを設
け、該キャップは、前記インサートの開口部に嵌合する
筒状の胴部と、該胴部の一端を閉塞する底壁と、前記胴
部の他端から半径方向外方に延びるフランジ部とを有
し、前記底壁は胴部と一体に成形するとともにその外周
縁を薄肉に形成して強度を低下させ、フランジ部はその
軸方向外方の面を外周縁に行くに従って次第に底部方向
に傾斜する斜面に形成する構成にしたものである。
【0006】上記底壁は胴部と一体に形成するととも
に、その外周縁に不連続かつ細い線状のスリットを形成
し、該スリットにより底壁と胴部と分断するようにして
もよい。また、上記底壁は胴部と別体に形成して該胴部
の一端部に圧入するようにしてもよく。さらに上記底壁
は胴部と一体に成形するとともに、該底壁にその軸心部
から放射方向に延びる多数の細い線状のスリットを形成
し、該スリットにより上記底壁を周方向に分割するよう
にしてもよい。
【0007】
【作用】本考案は上記構成にしたものであるから、キャ
ップの胴部をその底壁側からインサートの開口部に嵌合
させると、該キャップはその胴部および底壁によりイン
サートの開口部を閉塞し、そのフランジ部がインサート
の開口側の端面に当接して該端面を被覆することにな
る。また上記胴部を型枠から成形室に向けて突出させた
支持軸に嵌合させると、インサートがキャップを介して
上記支持軸に支持され、この状態で上記成形室に生コン
クリートを充填すると、該生コンクリートは上記キャッ
プによってインサート内への流入が阻止される一方、キ
ャップのフランジ部の斜面と型枠との間隙部に流入して
キャップがインサートから離脱するのを阻止する。また
成形後に突き棒またはインサート内に捩じ込む吊り金具
等の突き具によりキャップの底壁を内方に押すと、該底
壁が胴部から内方に分離あるいは内方に屈曲し、インサ
ートの閉塞が解除されることになる。
【0008】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図において、図1は本考案によるキャップをインサ
ートに取り付けた状態の断面図、図2は本考案によるキ
ャップの第1実施例を示す拡大断面図、図3はその左側
面図、図4は本考案による第1実施例のキャップが装着
されたインサートを型枠に設置した状態の断面図、図5
はコンクリート成形品の要部拡大断面図、図6は本考案
によるキャップの第2実施例を示す断面図、図7は本考
案によるキャップの第3実施例を示す断面図、図8はそ
の左側面図である。図1において、1は従来と同様のイ
ンサートであり、有底円筒状に形成された主体2内の開
口部(右部)を平滑な嵌合孔3に、また内深部(左部)
にめねじ4を形成し、主体2の左端に軟質プラスチック
製の突起体5を左方に向けて突出固定してなる。
【0009】15は上記インサート1の嵌合孔3に圧入
したプラスチック製のキャップであり、図2および図3
に示すようになっている。即ち、上記インサート1の嵌
合孔3に嵌合する円筒状の胴部16、該胴部16の左端
を閉塞する底壁17および上記胴部16の右端から半径
方向外方に延びるフランジ部18とを一体に有する。上
記胴部16の内面16aの内径はインサート1のめねじ
4の谷径よりも若干大径に形成し、また上記底壁17は
その外周縁部を薄肉に形成するとともに、該外周縁部と
胴部16の内面16aとの境界部に、図3に示すように
細い線状のスリット19を不連続に形成し、該スリット
19により底壁17を胴部16から分離させる。このス
リット19が形成された胴部16の内面16aとの境界
部は互いに接触して雨水の流通を阻止し、スリット19
が切れた2箇所の不連続部20は成形時に材料を注入す
るゲート部とする。また、フランジ部18はその軸方向
外方の面つまり右端面外周縁に行くに従って次第に底部
方向に傾斜する斜面18aに形成する。
【0010】上記キャップ15が装着されたインサート
1は、図4に示す如くして型枠6に支持される。即ち、
可動枠8の外面(右面)に筒体13を通し孔10と同軸
に配置して溶接固定し、この筒体13に支持軸12を外
方から摺動可能に嵌合させ、止めピン14を上記筒体1
3および支持軸12にその直交方向(上方向)から挿通
して支持軸12を抜け止めする。上記支持軸12はその
左端部12aを成形室9内に突出させ、該左端部12a
にインサート1に嵌合したキャップ15の胴部16を嵌
合する。またインサート1の突起体5の左端を固定枠7
に圧接させ、インサート1を固定枠7と可動枠8とによ
り挾持して、該インサート1をキャップ15を介して支
持軸12に同軸に支持する。そして、上記成形室9内に
生コンクリート(ア)を充填し、これを硬化させて型枠
6を外して図5に示すようにコンクリート成形品30を
得る。
【0011】上記実施例によれば、インサート1の開口
端部はキャップ15により閉塞されているので、成形時
にセメントを含んだ水が該インサート1内に浸入しなく
なり、筒体13のめねじ4は目詰まりしなくなる。また
キャップ15のフランジ部18が可動枠8に形成した通
し孔10を閉塞するので、上記セメントを含んだ水が通
し孔10に向かって流出しなくなり、支持軸12が筒体
13に固着しなくなる。またフランジ部18の斜面18
aと可動枠8との間に間隙部が発生するので、この間隙
部に成形時のセメントが流入し、該流入したセメント3
0aによってキャップ15がインサート1から外方に離
脱しなくなる。また、離型後の成形品内に埋設されたイ
ンサート1の内部および外端面1aは、キャップ15の
胴部16,17およびフランジ部18により閉塞されて
風雨に晒されなくなり、インサート1に錆びが発生しな
くなる。
【0012】そして、インサート1を活用する際におい
ては、図5に示すように、突き棒またはインサート1内
に捩じ込む吊り金具等の突き具31によりキャップ15
の底壁17を内方に押すと、該底壁17が胴部16から
内方に分離し、インサート1の閉塞が解除され、これに
よりインサート1内に吊り金具(図示省略)を捩じ込む
ことができる。
【0013】図6はキャップ15の第2実施例を示し、
このものはプラスチック材によりインサート1の嵌合孔
3に嵌合する円筒状の胴部16および該胴部16の右端
から半径方向外方に延びるフランジ部18を一体に形成
するとともに、該フランジ部18の軸方向外方の面つま
り右端面を外周縁に行くに従って次第に底部方向に傾斜
する斜面18aに形成する。そして、胴部16の左端に
別途円板状に形成された底壁17を圧入して該胴部16
の左端を閉塞する。
【0014】また、図7はキャップ15の第3実施例を
示し、このものはプラスチック材によりインサート1の
嵌合孔3に嵌合する円筒状の胴部16、該胴部16の左
端を閉塞する底壁17および胴部16の右端から半径方
向外方に延びるフランジ部18を一体に形成するととも
に、フランジ部18の軸方向外方の面つまり右端面を外
周縁に行くに従って次第に底部方向に傾斜する斜面18
aに形成し、上記底壁17に図8に示すようにその軸心
部から放射方向に延びる多数の細い線状のスリット21
を形成し、該スリット21により上記底壁17を周方向
に分割する。上記スリット21が形成された底壁17の
分割部は互いに接触させて雨水の流通を阻止する。
【0015】図6に示す第2実施例のキャップ15は、
インサート1に装着された状態で突き具(31)により
底壁17を内方(左方)に押すと、図6仮想線で示すよ
うに上記底壁17が胴部16から離脱し、上記インサー
ト1の閉塞が解除され、これによりインサート1内に吊
り金具(図示省略)を捩じ込むことができる。また、図
7に示す第3実施例のキャップ15は、インサート1に
装着された状態で突き具(31)により底壁17を内方
(左方)に押すと、図7仮想線で示すように上記底壁1
7が胴部16から左方に屈曲して上記インサート1の閉
塞が解除され、これによりインサート1内に吊り金具
(図示省略)を捩じ込むことができる。
【0016】
【考案の効果】以上の説明から明らかな如く、本考案に
よれば、キャップをインサートの開口部に嵌合させる
と、キャップの胴部および底壁がインサートの開口部を
閉塞し、フランジ部がインサートの開口側の端面を被覆
するので、成形時にセメントを含んだ水がインサート内
に浸入しなくなり、また成形後においてはインサートの
内部および外端面が外部から密閉されて錆びなくなると
ともに、キャップのフランジ部の斜面が成形時のセメン
トにより囲繞されてインサートから離脱しなくなる。ま
た成形後に突き具によりキャップの底壁を内方に軽く押
すと、該底壁が胴部から内方に分離あるいは内方に屈曲
してインサートの閉塞が解除され、該インサートに吊り
金具、支持棒等を円滑に嵌合させることができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるキャップをインサートに取り付け
た状態の断面図である。
【図2】本考案によるキャップの第1実施例を示す拡大
断面図である。
【図3】図2の左側面図である。
【図4】本考案による第1実施例のキャップが装着され
たインサートを型枠に設置した状態の断面図である。
【図5】コンクリート成形品の要部拡大断面図である。
【図6】本考案によるキャップの第2実施例を示す断面
図である。
【図7】本考案によるキャップの第3実施例を示す断面
図である。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】従来例を示すインサートの断面図である。
【図10】従来のインサートを型枠に設置した状態の断
面図である。
【符号の説明】
1 インサート 2 主体 3 嵌合孔(開口部) 4 めねじ 5 突起 6 型枠 7 固定枠 8 可動枠 9 成形室 10 通し孔 12 支持軸 13 筒体 14 止めピン 15 キャップ 16 胴部 17 底壁 18 フランジ部 18a 斜面 19 スリット 20 不連続部 30 成形品 30a セメント 31 突き具

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底筒型インサートの開口部を閉塞するキ
    ャップを設け、該キャップは前記インサートの開口部に
    嵌合する筒状の胴部と、該胴部の一端を閉塞する底壁
    と、前記胴部の他端から半径方向外方に延びるフランジ
    部とを有し、前記底壁は胴部と一体に成形すると共に、
    その外周縁を薄肉に形成して強度を低下させ、フランジ
    部はその軸方向外方の面を外周縁に行くに従って次第に
    底部方向に傾斜する斜面に形成したことを特徴とする有
    底筒型インサートのキャップ。
  2. 【請求項2】前記底壁は胴部と一体に形成するととも
    に、その外周縁に不連続かつ細い線状のスリットを形成
    し、該スリットにより底壁と胴部を分断したことを特徴
    とする請求項1記載の有底筒型インサートのキャップ。
  3. 【請求項3】有底筒型インサートの開口部を閉塞するキ
    ャップに、前記インサートの開口部に嵌合する筒状の胴
    部と、その胴部の一端を閉塞する底壁、および前記胴部
    の他端から半径方向外方に延びるフランジ部とを設け、
    前記底壁は胴部と別体に成形して、その胴部の一端部に
    圧入し、かつ、前記フランジ部をその軸方向外方の面を
    外周縁に行くに従って次第に底部方向に傾斜する斜面に
    形成してなる有底筒型インサートのキャップ。
  4. 【請求項4】有底筒型インサートの開口部を閉塞するキ
    ャップに、前記インサートの開口部に嵌合する筒状の胴
    部と、その胴部の一端を閉塞する底壁、および前記胴部
    の他端から半径方向外方に延びるフランジ部とを設け、
    前記底壁は胴部と一体に成形するとともに、その底壁に
    軸心部から放射方向に延びる多数の細かい線状のスリッ
    トを形成し、そのスリットによって前記底壁を周方向に
    分割してなる有底筒型インサートのキャップ。
JP10481191U 1991-11-26 1991-11-26 有底筒型インサートのキャップ Expired - Lifetime JPH079927Y2 (ja)

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JPH0547106U JPH0547106U (ja) 1993-06-22
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