JPH08100229A - 焼結Ti合金および焼結Ti合金製コネクティング・ロッド - Google Patents

焼結Ti合金および焼結Ti合金製コネクティング・ロッド

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JPH08100229A
JPH08100229A JP23911194A JP23911194A JPH08100229A JP H08100229 A JPH08100229 A JP H08100229A JP 23911194 A JP23911194 A JP 23911194A JP 23911194 A JP23911194 A JP 23911194A JP H08100229 A JPH08100229 A JP H08100229A
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JP
Japan
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weight
alloy
sintered
less
connecting rod
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JP23911194A
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English (en)
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Shigehisa Seya
茂久 瀬谷
Ryuji Soga
龍司 曽我
Hiroto Shoji
広人 庄子
Takashi Kihara
貴司 木原
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】延性および強度に優れた焼結Ti合金、および
軽量化並びに薄肉化が容易に可能な焼結Ti合金製コネ
クティング・ロッドを提供する。 【構成】2重量%以上8重量%以下のAlと、2重量%
以上6重量%以下のVと、2重量%以上8重量%以下の
Coと、全体の重量に対して0.01重量%以上0.3
重量%以下のBが含有されるCr−B系金属化合物と、
両者の総重量%が2重量%以上8重量%以下であるMo
およびZrとからなる組成物を有し、残部がTiおよび
不可避不純物である。このMoおよびZrの添加によ
り、焼結Ti合金の強度および延性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度と延性を共に向上
させることを可能にした焼結Ti合金および焼結Ti合
金製コネクティング・ロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】IVA族金属元素であるTiは、高融点と
高い比強度を有し、またあらゆる環境に対して耐蝕性を
発揮する性質を持っている。従って、今日、Ti合金
は、高温での使用を余儀なくされ、また高強度を併せて
必要とされる航空宇宙産業の分野、あるいは内燃機関の
コネクティング・ロッド、排気ガスバルブ、バルブスプ
リングリテーナ等の構造用材料として用いられている。
【0003】その一例として(α+β)合金であるTi
−6Al−4V合金がある。この合金は、例えば、β固
溶体を形成するための4重量%のVと、Tiの機械的性
質を向上させるα安定化元素である6重量%のAlとを
組成物として有し、かつ残部がTiと不可避不純物とか
らなり、焼結処理の後に熱処理を施すことにより所定の
機械的特性が得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記Ti−
6Al−4V合金をはじめとするTi合金を用いて、コ
ネクティング・ロッドを得る場合、通常、(α+β)領
域の温度である900℃〜950℃で鍛造成形が行われ
ている。しかしながら、この種のTi合金は、変形抵抗
が高いためにクラックが生じ易く、特に複雑形状部位や
薄肉形状部位を品質良く成形することが困難になり、コ
ネクティング・ロッド全体の軽量化が達成されないとい
う問題が指摘されている。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、延性および強度に優れた焼結Ti合金、および薄
肉化並びに軽量化が容易に可能な焼結Ti合金製コネク
ティング・ロッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の焼結Ti合金は、2重量%以上8重量%
以下のAlと、2重量%以上6重量%以下のVと、2重
量%以上8重量%以下のCoと、全体の重量に対して
0.01重量%以上0.3重量%以下のBが含有される
Cr−B系金属化合物と、両者の総重量%が2重量%以
上8重量%以下であるMoおよびZrと、からなる組成
物を有し、残部がTiおよび不可避不純物であることを
特徴とする。
【0007】また、本発明の焼結Ti合金製コネクティ
ング・ロッドは、2重量%以上8重量%以下のAlと、
2重量%以上6重量%以下のVと、2重量%以上8重量
%以下のCoと、全体の重量に対して0.01重量%以
上0.3重量%以下のBが含有されるCr−B系金属化
合物と、両者の総重量%が2重量%以上8重量%以下で
あるMoおよびZrと、からなる組成物を有し、残部が
Tiおよび不可避不純物である焼結Ti合金により形成
されることを特徴とする。
【0008】
【構成の具体的説明】本発明に係る焼結Ti合金では、
α安定化元素であってTi合金の強度、耐熱性および耐
蝕性(耐酸化性)を向上させる効果を有するAlが、全
体の重量に対して2重量%以上8重量%以下となるよう
に配合される。Alが2重量%未満であると、上記の所
望の効果が発現せず、また、8重量%を超過すると、T
3 Alの金属間化合物の形成によりTi合金が脆化す
るためである。
【0009】Vは、2重量%以上6重量%以下の組成範
囲とする。Vは、β安定化元素であって焼結処理の後に
時効処理を施すことにより、β相からα相への析出を活
性化して強度を向上させる効果を有する。Vが2重量%
未満であると、所望の効果が発現せず、また、6重量%
を超過するとβ安定化のみが進行するため、やはり所望
の強度が得られない。
【0010】Coは、2重量%以上8重量%以下の組成
範囲とする。Coは、共析型β安定化元素であるととも
に、焼結促進化元素であり、添加量の増加により強度を
向上させる効果を有する。Coが2重量%未満である
と、所望の効果が発現せず、また、8重量%を超過する
と、多量のTi−Co系の金属間化合物の析出により延
性の低下を招いてしまう。
【0011】Cr−B系金属化合物は、Ti合金の(α
+β)相の微細化と緻密化を促進して強度および延性を
向上させる効果を有する。Cr−B系金属化合物として
は、CrB2 、CrB、Cr2 B、Cr5 2 の中、い
ずれか一種類以上を、単独、あるいは組み合わせて用
い、Bの量が全体の重量の0.01重量%以上0.3重
量%以下となるように添加する。Bが0.01重量%未
満であると、所望の効果が発現せず、また、0.3重量
%を超過すると、強度劣化を招いてしまう。
【0012】Moは、1重量%以上6重量%以下の組成
範囲とする。Moは、β安定化元素であり、Ti合金の
強度および耐熱性を向上させる効果を有する。Moが1
重量%未満であると、所望の効果が発現せず、一方、6
重量%を超過すると、材料劣化を招来する。また、Mo
の多量の添加は、Ti合金の比重を増大させ、Ti合金
の特徴である高比強度の特性を損なう。
【0013】Zrは、1重量%以上8重量%以下の組成
範囲とする。Zrは、Tiに対して全率固溶型の元素で
あり、その添加量の増加に伴って強度を向上させる効果
を有する。Zrが1重量%未満であると、所望の効果が
発現せず、また、6重量%を超過すると、強度劣化を招
来する。
【0014】前記の組成物の残部は、大部分を占めるT
iと極く微量の不可避不純物によって占められる。不可
避不純物には、C、N、Fe、O2 等が含有される。
【0015】
【作用】本発明に係る焼結Ti合金では、両者の総重量
%が2重量%以上8重量%以下であるMoおよびZrが
添加されるため、焼結Ti合金の強度および延性が向上
する。
【0016】また、本発明に係る焼結Ti合金製コネク
ティング・ロッドでは、変形抵抗が低くなるとともに、
延性が向上するため、薄肉化が容易に可能となって該コ
ネクティング・ロッド全体の軽量化が遂行される。
【0017】
【実施例】本発明に係る焼結Ti合金および焼結Ti合
金製コネクティング・ロッドについて実施例を挙げ、添
付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0018】まず、本実施例に係る焼結Ti合金および
物性値の判定基準に用いるベース合金であるTi−3.
1Al−3.9V−4Co−0.34CrB2 (全体重
量に対して0.1重量%のBを含有)合金を製造し、次
いで、各々の合金の引張強度および伸び(延性)を測定
した。表1および図1は、本実施例に係る実験例1〜1
2と基準例1の実験結果を示す。
【0019】
【表1】
【0020】実験例1〜12および基準例1の製造方法
を概略的に説明すると、まず、それぞれの成分組成とな
るように各原料粉末が混合された後、該混合粉末が6t
on/cm2 の加圧力で圧粉成形された。この圧粉体
は、真空度が10-4〜10-6Torr、温度が1200
℃〜1300℃、時間が4時間の条件下で焼結処理さ
れ、それぞれの焼結Ti合金を得た。
【0021】なお、基準例1では、MoおよびZrが添
加されておらず、実験例1〜5では、Moが2重量%で
それぞれのZrの添加量のみが異なっている。同様に、
実験例6〜9では、Moが4重量%でそれぞれのZrの
添加量のみが異なっており、さらに実験例10〜12で
は、Moが6重量%でそれぞれのZrの添加量のみが異
なっている。
【0022】そこで、実験例1〜12および基準例1の
焼結Ti合金について、引張強度および伸びを測定し、
この基準例1の物性値を基準値として用い、物性が向上
したか否かを判定した。
【0023】これにより、実験例1〜4、実験例6〜8
および実験例10、11では、引張強度および伸びの物
性値が基準値よりも向上したと判定される一方、実験例
5、9および12では、MoおよびZrの総添加量が多
くなり過ぎて伸びの物性値が基準値よりも著しく低下し
た。従って、MoおよびZrの総添加量が2重量%以上
8重量%以下の範囲に設定されることにより、機械的強
度を有効に確保することができるという効果が得られ
た。
【0024】次いで、本実施例に係る焼結Ti合金製コ
ネクティング・ロッドについて説明する。
【0025】図2に示すように、コネクティング・ロッ
ド10は、桿部(シャンク)12を有し、この桿部12
の両端に大端部14と小端部16が一体的に設けられて
いる。コネクティング・ロッド10は、焼結Ti合金、
具体的には、2重量%以上8重量%以下のAlと、2重
量%以上6重量%以下のVと、2重量%以上8重量%以
下のCoと、全体の重量に対して0.01重量%以上
0.3重量%以下のBが含有されるCr−B系金属化合
物と、両者の総重量%が2重量%以上8重量%以下であ
るMoおよびZrとからなる組成物を有し、残部がTi
および不可避不純物である焼結Ti合金により形成され
る。これは、本実施例の実験例1〜4、実験例6〜8お
よび実験例10、11に相当する。
【0026】そこで、コネクティング・ロッド10を製
造する工程について説明する。まず、所望の成分組成と
なるように各原料粉末が混合された後、該混合粉末が油
圧プレス、CIP等で圧縮加圧成形される。この成形体
が真空焼結処理されることにより、プリフォーム体18
が得られる(図2参照)。
【0027】次に、プリフォーム体18は、所定の温度
に加熱された状態で複動成形金型(図示せず)に配置さ
れる。そして、複動成形金型を構成するダイにより閉塞
された後、上パンチおよび下パンチの作動によってプレ
ス成形され、コネクティング・ロッド10が得られる。
【0028】この場合、本実施例に係るコネクティング
・ロッド10では、従来のTi合金に比べて引張強度お
よび伸びの物性値が向上しており、高温での変形抵抗が
低く、しかも延性が大幅に改善されている。従って、従
来、クラックが発生して薄肉化が不可能であったコネク
ティング・ロッド10の桿部12から大端部14に連な
るリブ部20を容易に薄肉化することが可能になる。こ
れにより、コネクティング・ロッド10全体を一挙に軽
量化することができるという効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明に係る焼結Ti合金
では、両者の総重量%が2重量%以上8重量%以下であ
るMoおよびZrが添加されるため、該焼結Ti合金の
強度および延性が向上する。
【0030】また、本発明に係る焼結Ti合金製コネク
ティング・ロッドでは、変形抵抗が低くなるとともに、
延性が向上するため、薄肉化が容易に可能となって該コ
ネクティング・ロッド全体の軽量化が容易に遂行され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る焼結Ti合金と基準例の
引張強度および伸びを比較した関係図である。
【図2】本発明の実施例に係る焼結Ti合金製コネクテ
ィング・ロッドの説明図である。
【符号の説明】
10…コネクティング・ロッド 12…桿部 14…大端部 18…プリフォ
ーム体 20…リブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 貴司 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2重量%以上8重量%以下のAlと、 2重量%以上6重量%以下のVと、 2重量%以上8重量%以下のCoと、 全体の重量に対して0.01重量%以上0.3重量%以
    下のBが含有されるCr−B系金属化合物と、 両者の総重量%が2重量%以上8重量%以下であるMo
    およびZrと、 からなる組成物を有し、 残部がTiおよび不可避不純物であることを特徴とする
    焼結Ti合金。
  2. 【請求項2】2重量%以上8重量%以下のAlと、 2重量%以上6重量%以下のVと、 2重量%以上8重量%以下のCoと、 全体の重量に対して0.01重量%以上0.3重量%以
    下のBが含有されるCr−B系金属化合物と、 両者の総重量%が2重量%以上8重量%以下であるMo
    およびZrと、 からなる組成物を有し、 残部がTiおよび不可避不純物である焼結Ti合金によ
    り形成されることを特徴とする焼結Ti合金製コネクテ
    ィング・ロッド。
JP23911194A 1994-10-03 1994-10-03 焼結Ti合金および焼結Ti合金製コネクティング・ロッド Pending JPH08100229A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1806799A4 (en) * 2004-08-27 2010-01-20 Sumitomo Metal Ind TITANIUM-BASED MATERIAL FOR A FUEL CELL DISTRIBUTOR AND PROCESS FOR ITS MANUFACTURE

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1806799A4 (en) * 2004-08-27 2010-01-20 Sumitomo Metal Ind TITANIUM-BASED MATERIAL FOR A FUEL CELL DISTRIBUTOR AND PROCESS FOR ITS MANUFACTURE
US7776486B2 (en) 2004-08-27 2010-08-17 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Titanium-based material for fuel cell separators and a method for the production thereof

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