JPH08100612A - 素材バルブおよびその肉盛溶接方法 - Google Patents
素材バルブおよびその肉盛溶接方法Info
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- JPH08100612A JPH08100612A JP23575694A JP23575694A JPH08100612A JP H08100612 A JPH08100612 A JP H08100612A JP 23575694 A JP23575694 A JP 23575694A JP 23575694 A JP23575694 A JP 23575694A JP H08100612 A JPH08100612 A JP H08100612A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バルブヘッド部の凹部の外部に肉盛溶接をす
ることなく、凹部の内部のみに確実に肉盛溶接ができる
素材バルブを提供することを目的とする。 【構成】 内燃機関の吸気弁または排気弁用バルブを製
造するための、異種材料が肉盛溶接される素材バルブ3
0において、該素材バルブ30のバルブヘッド部31の
外縁部には、円環状の凹部33が形成され、該凹部33
内には、円環状の突条部34が設けられている。
ることなく、凹部の内部のみに確実に肉盛溶接ができる
素材バルブを提供することを目的とする。 【構成】 内燃機関の吸気弁または排気弁用バルブを製
造するための、異種材料が肉盛溶接される素材バルブ3
0において、該素材バルブ30のバルブヘッド部31の
外縁部には、円環状の凹部33が形成され、該凹部33
内には、円環状の突条部34が設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気弁また
は排気弁用バルブを製造するための溶接トーチによって
異種材料を肉盛溶接される素材バルブおよびその肉盛溶
接方法に関する。
は排気弁用バルブを製造するための溶接トーチによって
異種材料を肉盛溶接される素材バルブおよびその肉盛溶
接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、内燃機関の吸気弁や排気
弁のバルブヘッド部は、バルブシートと高速で当接が繰
り返されるので、高い耐摩耗性が要求される。このた
め、図5に示すように、素材バルブ1のバルブヘッド部
2に耐摩耗性の高い材料(例えばCo−Cr−W−C系
合金)をプラズマトーチ等の溶接トーチ3を用いて肉盛
溶接(図中4参照)し、その後、この肉盛溶接部4に研
磨加工等の機械加工を施して所望の形状としていた。
弁のバルブヘッド部は、バルブシートと高速で当接が繰
り返されるので、高い耐摩耗性が要求される。このた
め、図5に示すように、素材バルブ1のバルブヘッド部
2に耐摩耗性の高い材料(例えばCo−Cr−W−C系
合金)をプラズマトーチ等の溶接トーチ3を用いて肉盛
溶接(図中4参照)し、その後、この肉盛溶接部4に研
磨加工等の機械加工を施して所望の形状としていた。
【0003】素材バルブ1は、バルブヘッド部2とバル
ブステム部5により構成されており、バルブヘッド部2
の外縁部には、肉盛溶接用の円環状の凹部6が形成され
ている。この素材バルブ1は、肉盛溶接時にはその軸線
が回転台7の回転軸と同軸となるよう固定され、このと
きのバルブヘッド部2の凹部6に対向した位置には、溶
接トーチ3のノズル(噴出口)8が設置されている。溶
接トーチ3は、内部をプラズマ用ガスの通路9(以下、
ガス通路とする。)とした内筒10と、この内筒10の
外側に設けられ、該内筒10との間を粉体状の溶接材料
11を導入する通路15(以下、材料通路とする。)と
する外筒16と、内筒10の内部に配設された電極17
とを備えた構成となっている。
ブステム部5により構成されており、バルブヘッド部2
の外縁部には、肉盛溶接用の円環状の凹部6が形成され
ている。この素材バルブ1は、肉盛溶接時にはその軸線
が回転台7の回転軸と同軸となるよう固定され、このと
きのバルブヘッド部2の凹部6に対向した位置には、溶
接トーチ3のノズル(噴出口)8が設置されている。溶
接トーチ3は、内部をプラズマ用ガスの通路9(以下、
ガス通路とする。)とした内筒10と、この内筒10の
外側に設けられ、該内筒10との間を粉体状の溶接材料
11を導入する通路15(以下、材料通路とする。)と
する外筒16と、内筒10の内部に配設された電極17
とを備えた構成となっている。
【0004】材料通路15の先端は、該先端から噴出さ
れる溶接材料11と、ガス通路9の先端から噴出される
プラズマ用ガスとが合流するように構成されている。ガ
ス通路9には、例えば、アルゴンガス等のプラズマ用ガ
スが供給され、また、材料通路15には、粉体状の溶接
材料11が、搬送ガスに含まれた状態で供給されるよう
になっている。電極17と素材バルブ1との間には、ト
ランスファードアーク電源20により高電圧が印加され
るようになっており、また、電極17と内筒10の下部
10aとの間には、パイロットアーク電源21により高
電圧が印加されるようになっている。
れる溶接材料11と、ガス通路9の先端から噴出される
プラズマ用ガスとが合流するように構成されている。ガ
ス通路9には、例えば、アルゴンガス等のプラズマ用ガ
スが供給され、また、材料通路15には、粉体状の溶接
材料11が、搬送ガスに含まれた状態で供給されるよう
になっている。電極17と素材バルブ1との間には、ト
ランスファードアーク電源20により高電圧が印加され
るようになっており、また、電極17と内筒10の下部
10aとの間には、パイロットアーク電源21により高
電圧が印加されるようになっている。
【0005】溶接トーチ3による素材バルブ1のバルブ
ヘッド部2への肉盛溶接は次のように行う。まず、回転
台7に素材バルブ1を、回転台7に固定し、この回転台
7を回転させると共に素材バルブ1を回転させる。そし
て、溶接トーチ3の電極17と素材バルブ1との間にト
ランスファードアーク電源20によって高電圧を印加し
て、電極17と素材バルブ1との間でプラズマアークを
発生させると共に、所定の溶接材料11を含む搬送ガス
を材料通路15内に供給し、ノズル8から噴出させる。
この噴出された粉体の溶接材料11は、プラズマアーク
により溶融され、素材バルブ1のバルブヘッド部2に形
成された凹部6の内部に肉盛溶接される。なお、この
際、ノズル8から噴出されるプラズマアークの周辺に
は、シールドガスが噴出される。
ヘッド部2への肉盛溶接は次のように行う。まず、回転
台7に素材バルブ1を、回転台7に固定し、この回転台
7を回転させると共に素材バルブ1を回転させる。そし
て、溶接トーチ3の電極17と素材バルブ1との間にト
ランスファードアーク電源20によって高電圧を印加し
て、電極17と素材バルブ1との間でプラズマアークを
発生させると共に、所定の溶接材料11を含む搬送ガス
を材料通路15内に供給し、ノズル8から噴出させる。
この噴出された粉体の溶接材料11は、プラズマアーク
により溶融され、素材バルブ1のバルブヘッド部2に形
成された凹部6の内部に肉盛溶接される。なお、この
際、ノズル8から噴出されるプラズマアークの周辺に
は、シールドガスが噴出される。
【0006】このようにして、肉盛溶接された素材バル
ブ1は、回転台7から取り外され、そして、未処理の素
材バルブ1が新たに回転台7に取り付けられる。この間
では、溶接トーチ3は、肉盛溶接ができないのでトラン
スファードアーク電源20からは高電圧を印加していな
い。しかし、このとき、パイロットアーク電源21によ
り電極17と内筒10の下部10aには高電圧が印加さ
れる。これによって肉盛溶接時以外でも電極17先端部
周辺をプラズマ放電状態としている。素材バルブ1を取
り替えた後、パイロットアーク電源21からの高電圧印
加を止め、トランスファードアーク電源20からの高電
圧印加に切り替え、再び同様に肉盛溶接を行う。
ブ1は、回転台7から取り外され、そして、未処理の素
材バルブ1が新たに回転台7に取り付けられる。この間
では、溶接トーチ3は、肉盛溶接ができないのでトラン
スファードアーク電源20からは高電圧を印加していな
い。しかし、このとき、パイロットアーク電源21によ
り電極17と内筒10の下部10aには高電圧が印加さ
れる。これによって肉盛溶接時以外でも電極17先端部
周辺をプラズマ放電状態としている。素材バルブ1を取
り替えた後、パイロットアーク電源21からの高電圧印
加を止め、トランスファードアーク電源20からの高電
圧印加に切り替え、再び同様に肉盛溶接を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
の素材バルブ1による肉盛溶接では、次のような不都合
が生じていた。トランスファードアーク電源20からの
高電圧印加に切り替えた直後では、パイロットアーク電
源21によるノズル8からバルブヘッド部2へと噴出さ
れるプラズマアークの方向性が安定しておらず、図6に
示すように、突出している凹部6の縁部6aにプラズマ
アークが集中してしまう場合があった(図中矢印方
向)。このため、凹部6の内部だけでなく、凹部6の外
部にも肉盛溶接をしてしまうという問題があった。
の素材バルブ1による肉盛溶接では、次のような不都合
が生じていた。トランスファードアーク電源20からの
高電圧印加に切り替えた直後では、パイロットアーク電
源21によるノズル8からバルブヘッド部2へと噴出さ
れるプラズマアークの方向性が安定しておらず、図6に
示すように、突出している凹部6の縁部6aにプラズマ
アークが集中してしまう場合があった(図中矢印方
向)。このため、凹部6の内部だけでなく、凹部6の外
部にも肉盛溶接をしてしまうという問題があった。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、バルブヘッド部の凹部の外部に肉盛溶接をするこ
となく、凹部の内部のみに確実に肉盛溶接ができる素材
バルブとこの素材バルブを使用した肉盛溶接方法を提供
することを目的とする。
ので、バルブヘッド部の凹部の外部に肉盛溶接をするこ
となく、凹部の内部のみに確実に肉盛溶接ができる素材
バルブとこの素材バルブを使用した肉盛溶接方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の素材バルブでは、内燃機関の吸気弁または排気
弁用バルブを製造するための、異種材料が肉盛溶接され
る素材バルブにおいて、該素材バルブのバルブヘッド部
の外縁部には、円環状の凹部が形成され、該凹部内に
は、円環状の突条部が設けられていることを特徴とする
ものである。請求項2記載の素材バルブでは、請求項1
記載の素材バルブにおいて、前記突条部は、リング状の
突条部材が前記凹部内に固定されて設けられたことを特
徴とするものである。
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の素材バルブでは、内燃機関の吸気弁または排気
弁用バルブを製造するための、異種材料が肉盛溶接され
る素材バルブにおいて、該素材バルブのバルブヘッド部
の外縁部には、円環状の凹部が形成され、該凹部内に
は、円環状の突条部が設けられていることを特徴とする
ものである。請求項2記載の素材バルブでは、請求項1
記載の素材バルブにおいて、前記突条部は、リング状の
突条部材が前記凹部内に固定されて設けられたことを特
徴とするものである。
【0010】請求項3記載の素材バルブの肉盛溶接方法
では、請求項1または2記載の素材バルブを、回転自在
に駆動される回転台に該回転台の回転軸と前記素材バル
ブの軸線とが同軸となるよう保持し、前記凹部に対向さ
せて、溶接トーチの噴出口を配置し、前記回転台を回転
駆動することによって前記素材バルブを回転させ、か
つ、前記噴出口から前記凹部に肉盛溶接材料を噴出させ
ると共に、前記突条部との間にプラズマアークを生じせ
しめて前記凹部に肉盛溶接することを特徴とする方法で
ある。
では、請求項1または2記載の素材バルブを、回転自在
に駆動される回転台に該回転台の回転軸と前記素材バル
ブの軸線とが同軸となるよう保持し、前記凹部に対向さ
せて、溶接トーチの噴出口を配置し、前記回転台を回転
駆動することによって前記素材バルブを回転させ、か
つ、前記噴出口から前記凹部に肉盛溶接材料を噴出させ
ると共に、前記突条部との間にプラズマアークを生じせ
しめて前記凹部に肉盛溶接することを特徴とする方法で
ある。
【0011】
【作用】請求項1記載の素材バルブでは、バルブヘッド
部の凹部の中央部に円環状の突条部を設けたので、肉盛
溶接を開始した直後でもプラズマアークが安定して突条
部に集中する。このため、凹部の外部に肉盛溶接をする
ことなく、凹部の内部のみに確実に肉盛溶接が行える。
請求項2記載の素材バルブでは、請求項1記載の素材バ
ルブにおいて、突条部をリング状の突条部材を凹部の中
央部に固定して設けたので、請求項1の素材バルブと同
様に凹部の内部のみに確実に肉盛溶接が行えると共に、
バルブヘッド部とは別材料で突条部を形成できるので、
例えば、肉盛溶接に使用される溶接材料と同一のもので
突条部材を形成することによって、肉盛溶接部の耐摩耗
性を向上させることができる。
部の凹部の中央部に円環状の突条部を設けたので、肉盛
溶接を開始した直後でもプラズマアークが安定して突条
部に集中する。このため、凹部の外部に肉盛溶接をする
ことなく、凹部の内部のみに確実に肉盛溶接が行える。
請求項2記載の素材バルブでは、請求項1記載の素材バ
ルブにおいて、突条部をリング状の突条部材を凹部の中
央部に固定して設けたので、請求項1の素材バルブと同
様に凹部の内部のみに確実に肉盛溶接が行えると共に、
バルブヘッド部とは別材料で突条部を形成できるので、
例えば、肉盛溶接に使用される溶接材料と同一のもので
突条部材を形成することによって、肉盛溶接部の耐摩耗
性を向上させることができる。
【0012】請求項3記載の肉盛溶接方法では、請求項
1または2記載の素材バルブの凹部に対向させた溶接ト
ーチの噴出口と突条部との間にプラズマアークを生じさ
せて、凹部に肉盛溶接する方法であるため、肉盛溶接時
では噴出口から生ずるプラズマアークが凹部の突条部に
集中する。これによって、凹部の内部のみに確実に肉盛
溶接が行える。
1または2記載の素材バルブの凹部に対向させた溶接ト
ーチの噴出口と突条部との間にプラズマアークを生じさ
せて、凹部に肉盛溶接する方法であるため、肉盛溶接時
では噴出口から生ずるプラズマアークが凹部の突条部に
集中する。これによって、凹部の内部のみに確実に肉盛
溶接が行える。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図2を参
照しながら詳細に説明する。図において符号30は素材
バルブである。この素材バルブ30はバルブヘッド部3
1とバルブステム部32から構成されている。このバル
ブヘッド部31の外縁部には、肉盛溶接用に設けられた
円環状の凹部33が形成され、この凹部33の中央部に
は、その断面を三角形状とした円環状の突条部34が設
けられている。この突条部34の凹部33からの高さ
は、素材バルブ30を回転台7に取り付けた場合に、突
条部34の先端と対向する溶接トーチ3のノズル8との
距離が、ノズル8と凹部33の縁部33aとの距離より
短くなるように設定されている。
照しながら詳細に説明する。図において符号30は素材
バルブである。この素材バルブ30はバルブヘッド部3
1とバルブステム部32から構成されている。このバル
ブヘッド部31の外縁部には、肉盛溶接用に設けられた
円環状の凹部33が形成され、この凹部33の中央部に
は、その断面を三角形状とした円環状の突条部34が設
けられている。この突条部34の凹部33からの高さ
は、素材バルブ30を回転台7に取り付けた場合に、突
条部34の先端と対向する溶接トーチ3のノズル8との
距離が、ノズル8と凹部33の縁部33aとの距離より
短くなるように設定されている。
【0014】次に、溶接トーチ3による素材バルブ30
への肉盛溶接を説明する。ここで、溶接トーチ3は前述
した従来例のものと同様のものであり、同一符号を付す
とともに、その説明を省略する。まず、素材バルブ30
を、溶接トーチ3のノズル8と対向する所定の位置に設
けられた回転台7に、この素材バルブ30の軸線が回転
台7の回転軸と同軸となるように固定する。このとき、
溶接トーチ3のノズル8は、この素材バルブ30の凹部
33に対向し、かつ、凹部33の縁部33aより突条部
34に近い位置に設置される。
への肉盛溶接を説明する。ここで、溶接トーチ3は前述
した従来例のものと同様のものであり、同一符号を付す
とともに、その説明を省略する。まず、素材バルブ30
を、溶接トーチ3のノズル8と対向する所定の位置に設
けられた回転台7に、この素材バルブ30の軸線が回転
台7の回転軸と同軸となるように固定する。このとき、
溶接トーチ3のノズル8は、この素材バルブ30の凹部
33に対向し、かつ、凹部33の縁部33aより突条部
34に近い位置に設置される。
【0015】素材バルブ30を回転台7に取り付けてい
るときには、パイロットアーク電源21からの高電圧に
よって溶接トーチ3のノズル8内にプラズマアークを形
成しておく。素材バルブ30を取り付けた後、回転台7
を回転駆動し、素材バルブ30を回転させる。そして、
溶接トーチ3への高電圧印加を、パイロットアーク電源
21からトランスファードアーク電源20に切り替え、
プラズマアークをノズル8から素材バルブ30へと導出
させ、肉盛溶接を開始する。
るときには、パイロットアーク電源21からの高電圧に
よって溶接トーチ3のノズル8内にプラズマアークを形
成しておく。素材バルブ30を取り付けた後、回転台7
を回転駆動し、素材バルブ30を回転させる。そして、
溶接トーチ3への高電圧印加を、パイロットアーク電源
21からトランスファードアーク電源20に切り替え、
プラズマアークをノズル8から素材バルブ30へと導出
させ、肉盛溶接を開始する。
【0016】このとき、ノズル8と素材バルブ30間に
生じるプラズマアークは、凹部33の縁部33aより、
ノズル8に近い突条部34に向かって集中する(図中矢
印方向)。このように、プラズマアークは、凹部33の
縁部33aに導出されることなく、凹部33の中央部に
導出される。この結果、凹部33の縁部33aの外部に
肉盛溶接されることなく、凹部33の内部のみに確実に
肉盛溶接が行われる。この後、従来と同様に肉盛溶接部
35に研磨加工等の機械加工を施して所望の形状とす
る。
生じるプラズマアークは、凹部33の縁部33aより、
ノズル8に近い突条部34に向かって集中する(図中矢
印方向)。このように、プラズマアークは、凹部33の
縁部33aに導出されることなく、凹部33の中央部に
導出される。この結果、凹部33の縁部33aの外部に
肉盛溶接されることなく、凹部33の内部のみに確実に
肉盛溶接が行われる。この後、従来と同様に肉盛溶接部
35に研磨加工等の機械加工を施して所望の形状とす
る。
【0017】次に、図3および図4を参照して本発明の
第2実施例について説明する。なお、この図において、
図1および図2と同一部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。第1実施例と同様に本実施例でも、素材
バルブ40の凹部42の中央部に突条部43を設けてい
るが、この突条部43が、リング状の突条部材44を凹
部42の中央部に固定されて設けられた点で第1実施例
と異なる。この突条部材44は、バルブヘッド部45を
形成する材料とは異なり、肉盛溶接の溶接材料と同じ耐
摩耗性の高い材料(例えばCo−Cr−W−C系合金)
を使用して、インジェクションモールド成形により形成
されている。また、その断面は三角形状としており、凹
部42の中央部に固定したときに、第1実施例の素材バ
ルブ30の突条部34と同様の形状を有するように形成
されている。
第2実施例について説明する。なお、この図において、
図1および図2と同一部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。第1実施例と同様に本実施例でも、素材
バルブ40の凹部42の中央部に突条部43を設けてい
るが、この突条部43が、リング状の突条部材44を凹
部42の中央部に固定されて設けられた点で第1実施例
と異なる。この突条部材44は、バルブヘッド部45を
形成する材料とは異なり、肉盛溶接の溶接材料と同じ耐
摩耗性の高い材料(例えばCo−Cr−W−C系合金)
を使用して、インジェクションモールド成形により形成
されている。また、その断面は三角形状としており、凹
部42の中央部に固定したときに、第1実施例の素材バ
ルブ30の突条部34と同様の形状を有するように形成
されている。
【0018】したがって、本実施例では、第1実施例と
同形状の突条部43を有するため、肉盛溶接時に第1実
施例と同様に凹部42の内部のみに確実に肉盛溶接が行
える。また、突条部43を形成する突条部材44は、肉
盛溶接の溶接材料と同じ材料で形成されているので、肉
盛溶接部46の耐摩耗性を向上させることができる。第
2実施例では、突条部材44を形成する材料を溶接材料
と同じものとしたが、別の材料を用いて突条部材44を
形成してもよい。例えば、肉盛溶接の溶接材料より高い
耐摩耗性を有する材料で突条部材44を形成すれば、更
に肉盛溶接部46の耐摩耗性が向上することは言うまで
もない。
同形状の突条部43を有するため、肉盛溶接時に第1実
施例と同様に凹部42の内部のみに確実に肉盛溶接が行
える。また、突条部43を形成する突条部材44は、肉
盛溶接の溶接材料と同じ材料で形成されているので、肉
盛溶接部46の耐摩耗性を向上させることができる。第
2実施例では、突条部材44を形成する材料を溶接材料
と同じものとしたが、別の材料を用いて突条部材44を
形成してもよい。例えば、肉盛溶接の溶接材料より高い
耐摩耗性を有する材料で突条部材44を形成すれば、更
に肉盛溶接部46の耐摩耗性が向上することは言うまで
もない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。請求項1記載の素材バルブによれば、バルブ
ヘッド部の凹部の中央部に円環状の突条部を設けたの
で、プラズマアークが突条部に集中することによって、
凹部の内部のみに確実に肉盛溶接が行える。これによっ
て、凹部の外部に肉盛溶接をしてしまう溶接不良が大幅
に削減でき、歩留まりを向上させることができる。
ができる。請求項1記載の素材バルブによれば、バルブ
ヘッド部の凹部の中央部に円環状の突条部を設けたの
で、プラズマアークが突条部に集中することによって、
凹部の内部のみに確実に肉盛溶接が行える。これによっ
て、凹部の外部に肉盛溶接をしてしまう溶接不良が大幅
に削減でき、歩留まりを向上させることができる。
【0020】請求項2記載の素材バルブによれば、請求
項1記載の素材バルブにおいて、突条部をリング状の突
条部材を固定して設けたので、凹部の内部のみに確実に
肉盛溶接が行えると共に、バルブヘッド部とは別材料で
突条部を形成できる。したがって、肉盛溶接に使用され
る溶接材料と同一の材料や、より耐摩耗性の高い材料で
突条部材を形成することによって、肉盛溶接部の耐摩耗
性を向上させることができる。これによって、バルブの
耐久性を更に向上させることができる。
項1記載の素材バルブにおいて、突条部をリング状の突
条部材を固定して設けたので、凹部の内部のみに確実に
肉盛溶接が行えると共に、バルブヘッド部とは別材料で
突条部を形成できる。したがって、肉盛溶接に使用され
る溶接材料と同一の材料や、より耐摩耗性の高い材料で
突条部材を形成することによって、肉盛溶接部の耐摩耗
性を向上させることができる。これによって、バルブの
耐久性を更に向上させることができる。
【0021】請求項3記載の肉盛溶接方法では、肉盛溶
接する素材バルブに請求項1または2記載の素材バルブ
を使用し、その凹部に対向して配置した溶接トーチの噴
出口と突条部との間に、プラズマアークを生じさせて肉
盛溶接する方法であるため、凹部の内部のみに確実に肉
盛溶接ができる。これによって肉盛溶接の不良を大幅に
削減できる。
接する素材バルブに請求項1または2記載の素材バルブ
を使用し、その凹部に対向して配置した溶接トーチの噴
出口と突条部との間に、プラズマアークを生じさせて肉
盛溶接する方法であるため、凹部の内部のみに確実に肉
盛溶接ができる。これによって肉盛溶接の不良を大幅に
削減できる。
【図1】本発明の素材バルブの第1実施例を示す正面図
である。
である。
【図2】本発明の第1実施例を使用した肉盛溶接を説明
するための拡大した要部断面図である。
するための拡大した要部断面図である。
【図3】本発明の素材バルブの第3実施例を示す正面図
である。
である。
【図4】本発明の第2実施例を使用した肉盛溶接を説明
するための拡大した要部断面図である。
するための拡大した要部断面図である。
【図5】従来の素材バルブを使用した肉盛溶接を説明す
るための溶接トーチの概略断面図である。
るための溶接トーチの概略断面図である。
【図6】従来の素材バルブを使用した肉盛溶接を説明す
るための要部拡大図である。
るための要部拡大図である。
3 溶接トーチ 7 回転台 8 ノズル 30、40 素材バルブ 31、45 バルブヘッド部 33、42 凹部 34、43 突条部 44 突条部材
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気弁または排気弁用バルブ
を製造するための、異種材料が肉盛溶接される素材バル
ブにおいて、 該素材バルブのバルブヘッド部の外縁部には、円環状の
凹部が形成され、 該凹部内には、円環状の突条部が設けられていることを
特徴とする素材バルブ。 - 【請求項2】 請求項1記載の素材バルブにおいて、 前記突条部は、リング状の突条部材が前記凹部内に固定
されて設けられたことを特徴とする素材バルブ。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の素材バルブを、
回転自在に駆動される回転台に該回転台の回転軸と前記
素材バルブの軸線とが同軸となるよう保持し、前記凹部
に対向させて、溶接トーチの噴出口を配置し、前記回転
台を回転駆動することによって前記素材バルブを回転さ
せ、かつ、前記噴出口から前記凹部に肉盛溶接材料を噴
出させると共に、前記突条部との間にプラズマアークを
生じせしめて前記凹部に肉盛溶接することを特徴とする
肉盛溶接方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23575694A JPH08100612A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 素材バルブおよびその肉盛溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23575694A JPH08100612A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 素材バルブおよびその肉盛溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08100612A true JPH08100612A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=16990774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23575694A Withdrawn JPH08100612A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 素材バルブおよびその肉盛溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08100612A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018210417A1 (en) * | 2017-05-17 | 2018-11-22 | Federal-Mogul Valvetrain Gmbh | Poppet valve and method for production thereof |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP23575694A patent/JPH08100612A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018210417A1 (en) * | 2017-05-17 | 2018-11-22 | Federal-Mogul Valvetrain Gmbh | Poppet valve and method for production thereof |
| CN110621851A (zh) * | 2017-05-17 | 2019-12-27 | 联邦摩高气门机构公司 | 提升阀及其制造方法 |
| KR20200007046A (ko) * | 2017-05-17 | 2020-01-21 | 페데랄-모굴 밸브트레인 게엠베하 | 포펫 밸브 및 그것의 생산을 위한 방법(poppet valve and method for production thereof) |
| JP2020520427A (ja) * | 2017-05-17 | 2020-07-09 | フェデラル−モーグル バルブトレイン ゲーエムベーハーFederal−Mogul Valvetrain Gmbh | ポペットバルブおよびその製造方法 |
| CN110621851B (zh) * | 2017-05-17 | 2021-08-06 | 联邦摩高气门机构公司 | 提升阀及其制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |