JPH08112834A - 着色プラスチック成形物の製造方法 - Google Patents
着色プラスチック成形物の製造方法Info
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- JPH08112834A JPH08112834A JP25059694A JP25059694A JPH08112834A JP H08112834 A JPH08112834 A JP H08112834A JP 25059694 A JP25059694 A JP 25059694A JP 25059694 A JP25059694 A JP 25059694A JP H08112834 A JPH08112834 A JP H08112834A
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- molding
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】着色プラスチック成形品の生産性を向上する製
造方法を提供する。 【構成】電荷を付与した成形用金型(A)内面に、前記
電荷と逆の極性に帯電された、金型に接着しない、着色
剤を含有する合成樹脂粉体(B)を静電噴霧して、所定
量の当該粉体(B)を当該内面に付着させた後、成形用
合成樹脂(C)を金型内部に充填し、熱を加えて、当該
有粉体(B)を溶融し、それを当該樹脂(C)に転写す
るとともに、それと当該樹脂(C)とを接着、それらを
一体成形することを特徴とする、表面に着色された合成
樹脂層を設けた合成樹脂成形物の製造方法。 【効果】金型成形一工程で、塗装と同等以上の色調、光
沢に優れる着色プラスチック成形品を製造することがで
き、高品質な着色プラスチック成形品の生産性を大幅に
向上させることができる。
造方法を提供する。 【構成】電荷を付与した成形用金型(A)内面に、前記
電荷と逆の極性に帯電された、金型に接着しない、着色
剤を含有する合成樹脂粉体(B)を静電噴霧して、所定
量の当該粉体(B)を当該内面に付着させた後、成形用
合成樹脂(C)を金型内部に充填し、熱を加えて、当該
有粉体(B)を溶融し、それを当該樹脂(C)に転写す
るとともに、それと当該樹脂(C)とを接着、それらを
一体成形することを特徴とする、表面に着色された合成
樹脂層を設けた合成樹脂成形物の製造方法。 【効果】金型成形一工程で、塗装と同等以上の色調、光
沢に優れる着色プラスチック成形品を製造することがで
き、高品質な着色プラスチック成形品の生産性を大幅に
向上させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色されたプラスチッ
ク成形物の製造方法に関する。
ク成形物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、着色プラスチック成形品は、成形
用樹脂と着色顔料との混合物を金型中に充填し、熱を加
えて混合物を溶融させ、金型に忠実な形に変形させて成
形し、冷却した後、金型から取り出すことによって製造
されている。
用樹脂と着色顔料との混合物を金型中に充填し、熱を加
えて混合物を溶融させ、金型に忠実な形に変形させて成
形し、冷却した後、金型から取り出すことによって製造
されている。
【0003】かかる製法による着色プラスチック成形品
においては、着色顔料が成形物中に均一濃度で分散して
いるものの、外観上、表面色調や光沢などの見栄えが必
ずしも満足するものではなかった。
においては、着色顔料が成形物中に均一濃度で分散して
いるものの、外観上、表面色調や光沢などの見栄えが必
ずしも満足するものではなかった。
【0004】これを解決するために、通常、成形用樹脂
のみを用いてプラスチック成形品をまず成形し、その
後、その表面に所望の色調のメッキを施したり、コーテ
ィング剤を塗装する等の方法が行われている。かかるメ
ッキや塗装により色光沢や色調に優れるプラスチック成
形品とすることができるものの、金型で成形する工程と
成形物をメッキないし塗装する2工程が必要となり、工
程がわずらわしく生産性が上がらないという問題を抱え
ていた。
のみを用いてプラスチック成形品をまず成形し、その
後、その表面に所望の色調のメッキを施したり、コーテ
ィング剤を塗装する等の方法が行われている。かかるメ
ッキや塗装により色光沢や色調に優れるプラスチック成
形品とすることができるものの、金型で成形する工程と
成形物をメッキないし塗装する2工程が必要となり、工
程がわずらわしく生産性が上がらないという問題を抱え
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、着色プラスチック成形品の生産性を向上する製造
方法を提供するもので、さらに詳しくは、表面色調や光
沢が塗装と同様に優れる着色プラスチック成形品を、金
型成形の一工程で達成し得る製造方法を提供することを
目的とする。
鑑み、着色プラスチック成形品の生産性を向上する製造
方法を提供するもので、さらに詳しくは、表面色調や光
沢が塗装と同様に優れる着色プラスチック成形品を、金
型成形の一工程で達成し得る製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、上記課題を解決するに至った。即ち、本発明
は、電荷を付与した成形用金型(A)内面に、前記電荷
と逆の極性に帯電された、金型に接着しない、着色剤を
含有する合成樹脂粉体(B)を静電噴霧して、所定量の
当該粉体(B)を当該内面に付着させた後、成形用合成
樹脂(C)を金型内部に充填し、熱を加えて、当該有粉
体(B)を溶融し、それを当該樹脂(C)に転写すると
ともに、それと当該樹脂(C)とを接着、それらを一体
成形することを特徴とする、表面に着色された合成樹脂
層を設けた合成樹脂成形物の製造方法を提供するもので
ある。
ねた結果、上記課題を解決するに至った。即ち、本発明
は、電荷を付与した成形用金型(A)内面に、前記電荷
と逆の極性に帯電された、金型に接着しない、着色剤を
含有する合成樹脂粉体(B)を静電噴霧して、所定量の
当該粉体(B)を当該内面に付着させた後、成形用合成
樹脂(C)を金型内部に充填し、熱を加えて、当該有粉
体(B)を溶融し、それを当該樹脂(C)に転写すると
ともに、それと当該樹脂(C)とを接着、それらを一体
成形することを特徴とする、表面に着色された合成樹脂
層を設けた合成樹脂成形物の製造方法を提供するもので
ある。
【0007】本発明で用いる粉体(B)は、着色剤を含
有する合成樹脂粉体であるが、次の性質を有している必
要がある。 (1)金型に付与した極性の電荷とは、逆の極性に当該
粉体が帯電しうること。 (2)成形した時に、金型に接着せず成形された成形物
に選択的に接着一体化すること。
有する合成樹脂粉体であるが、次の性質を有している必
要がある。 (1)金型に付与した極性の電荷とは、逆の極性に当該
粉体が帯電しうること。 (2)成形した時に、金型に接着せず成形された成形物
に選択的に接着一体化すること。
【0008】本発明では、噴霧された当該粉体(B)
は、金型(A)の内面に付着させ、成形時まで、金型と
粉体との相互に異なる極性から生じる静電引力で、その
粉体を一時的に固定するので、前者(1)の特性が満足
されないと、例えば金型内で粉体が移動して、均一な膜
厚及び意図した形状・意匠性を成形物に付与できない。
は、金型(A)の内面に付着させ、成形時まで、金型と
粉体との相互に異なる極性から生じる静電引力で、その
粉体を一時的に固定するので、前者(1)の特性が満足
されないと、例えば金型内で粉体が移動して、均一な膜
厚及び意図した形状・意匠性を成形物に付与できない。
【0009】一方、成形時に金型(A)内面に付着した
粉体(B)が、依然としてその内面に付着したままだっ
たり接着してしまったのでは、成形物が着色されない
し、着色されたとしても意図した形状・意匠性が成形物
に与えられない。粉体(B)は、成形後には、必ず成形
用合成樹脂(C)のほうに、接着しそれと一体化しなけ
ればならない。
粉体(B)が、依然としてその内面に付着したままだっ
たり接着してしまったのでは、成形物が着色されない
し、着色されたとしても意図した形状・意匠性が成形物
に与えられない。粉体(B)は、成形後には、必ず成形
用合成樹脂(C)のほうに、接着しそれと一体化しなけ
ればならない。
【0010】この様に、本発明では、「付着」という用
語は、一端くっついてもそれを容易に脱離させることが
出来ることを前提として用い、「接着」は、一端くっつ
いたらそれを容易に剥離することが出来ないことを前提
として用いる。
語は、一端くっついてもそれを容易に脱離させることが
出来ることを前提として用い、「接着」は、一端くっつ
いたらそれを容易に剥離することが出来ないことを前提
として用いる。
【0011】本発明で用いる粉体(B)は、上記した性
質を有していなければならないが、例えば着色剤を内包
した合成樹脂の粒子からなる粉体が使用出来る。特に、
熱や圧力等の外的付加力によって、この合成樹脂が溶融
し、着色フィルムを形成する能力を有する粉体が使用で
きる。通常プラスチックの成形には熱が用いられるの
で、粉体(B)としては、熱によって軟化流動化する粉
体であることが好ましい。中でも、後述する成形用合成
樹脂(C)の成形時温度で軟化流動化する粉体であるこ
とが好ましい。
質を有していなければならないが、例えば着色剤を内包
した合成樹脂の粒子からなる粉体が使用出来る。特に、
熱や圧力等の外的付加力によって、この合成樹脂が溶融
し、着色フィルムを形成する能力を有する粉体が使用で
きる。通常プラスチックの成形には熱が用いられるの
で、粉体(B)としては、熱によって軟化流動化する粉
体であることが好ましい。中でも、後述する成形用合成
樹脂(C)の成形時温度で軟化流動化する粉体であるこ
とが好ましい。
【0012】本発明で用いる粉体(B)を調製するのに
使用できる合成樹脂としては、熱成形性を有するもので
あれば熱可塑性、熱硬化性、特に限定されるものではな
く、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンスルフィ
ド樹脂等を挙げることができる。なかでも、後述する樹
脂(C)の成形時の温度を考慮すると、ここで用いる合
成樹脂としては、DSCにより測定されるガラス転移温
度において50℃〜200℃のガラス転移点を有するも
のが特に好適に使用できる。
使用できる合成樹脂としては、熱成形性を有するもので
あれば熱可塑性、熱硬化性、特に限定されるものではな
く、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンスルフィ
ド樹脂等を挙げることができる。なかでも、後述する樹
脂(C)の成形時の温度を考慮すると、ここで用いる合
成樹脂としては、DSCにより測定されるガラス転移温
度において50℃〜200℃のガラス転移点を有するも
のが特に好適に使用できる。
【0013】さらに粉体(B)に用いる合成樹脂として
は、金型成形時に成形用合成樹脂(C)層に転写され強
固に接着し、かつ、金型からの成形品の型離れに優れる
機能を有するものを選択することが好ましい。
は、金型成形時に成形用合成樹脂(C)層に転写され強
固に接着し、かつ、金型からの成形品の型離れに優れる
機能を有するものを選択することが好ましい。
【0014】尚、着色剤を含有する合成樹脂粉体を、金
型に接着しない様にするための具体的な技術的手段とし
ては、例えば次の様な手段がある。 用いる成形用合成樹脂(C)と同種の合成樹脂を用い
る。
型に接着しない様にするための具体的な技術的手段とし
ては、例えば次の様な手段がある。 用いる成形用合成樹脂(C)と同種の合成樹脂を用い
る。
【0015】例えば樹脂(C)としてアクリル樹脂を用
いた場合は、粉体(B)に用いる樹脂として、アクリル
樹脂を選択して用いると、熱成形時に互いに溶融した樹
脂同士が、両樹脂層の界面において部分混合され、アン
カー効果を有する転写接着が達成され、結果として、金
型に粉体(B)或いはそれの溶融物が接着することな
く、離型性に優れ、かつ粉体(B)に由来する着色樹脂
層と成形用合成樹脂(C)との密着性に優れた成形品と
することが出来る。
いた場合は、粉体(B)に用いる樹脂として、アクリル
樹脂を選択して用いると、熱成形時に互いに溶融した樹
脂同士が、両樹脂層の界面において部分混合され、アン
カー効果を有する転写接着が達成され、結果として、金
型に粉体(B)或いはそれの溶融物が接着することな
く、離型性に優れ、かつ粉体(B)に由来する着色樹脂
層と成形用合成樹脂(C)との密着性に優れた成形品と
することが出来る。
【0016】合成樹脂として、高分子量のものを用い
る。高分子量の合成樹脂を選択して用いることにより、
粉体(B)に由来する着色樹脂層の内部凝集力が高めら
れ、結果として離型時の金型への樹脂接着性を極めて緩
慢とすることが出来る。
る。高分子量の合成樹脂を選択して用いることにより、
粉体(B)に由来する着色樹脂層の内部凝集力が高めら
れ、結果として離型時の金型への樹脂接着性を極めて緩
慢とすることが出来る。
【0017】分子間結合力の強い原子団を有する、凝
集力の高い合成樹脂を用いる。ウレタン結合、エステル
結合等の分子間結合力の強い原子団を高濃度で含有する
合成樹脂を用いることにより、上記と同様に離型時の金
型への樹脂接着性を極めて緩慢とすることが出来る。
集力の高い合成樹脂を用いる。ウレタン結合、エステル
結合等の分子間結合力の強い原子団を高濃度で含有する
合成樹脂を用いることにより、上記と同様に離型時の金
型への樹脂接着性を極めて緩慢とすることが出来る。
【0018】金型の金属に親和性の高い極性基、例え
ばカルボキシル基、ヒドロキシル基、リン酸基等を過多
に含有しない合成樹脂を用いる。カルボキシル基、ヒド
ロキシル基、リン酸基等の極性基を分子中に過多に含有
する合成樹脂は、金型の金属に親和性が高くそれに接着
しやすく、本発明の趣旨に反するので、本発明の粉体
(B)で用いる合成樹脂としては不適当である。これら
極性基を全く含有しないか、含有していても適度に含有
するものが好ましい。それらの極性基含有量が過多か否
かは、用いる合成樹脂の種類や原料組成により相違する
ので、実際に成形時の温度に当該合成樹脂を加熱してし
てみて、当該金型に用いられているのと同じ金属で出来
た金属板にそれを圧着させて、それが金属板に接着する
かどうかを確認すればよい。
ばカルボキシル基、ヒドロキシル基、リン酸基等を過多
に含有しない合成樹脂を用いる。カルボキシル基、ヒド
ロキシル基、リン酸基等の極性基を分子中に過多に含有
する合成樹脂は、金型の金属に親和性が高くそれに接着
しやすく、本発明の趣旨に反するので、本発明の粉体
(B)で用いる合成樹脂としては不適当である。これら
極性基を全く含有しないか、含有していても適度に含有
するものが好ましい。それらの極性基含有量が過多か否
かは、用いる合成樹脂の種類や原料組成により相違する
ので、実際に成形時の温度に当該合成樹脂を加熱してし
てみて、当該金型に用いられているのと同じ金属で出来
た金属板にそれを圧着させて、それが金属板に接着する
かどうかを確認すればよい。
【0019】粉体(B)は、例えばかかる合成樹脂と着
色剤と混合した後、加熱混合装置を用いて溶融下混練
し、冷却後、ジェットミル等の粉砕機で機械的に粉砕す
ることによって得ることが出来る。
色剤と混合した後、加熱混合装置を用いて溶融下混練
し、冷却後、ジェットミル等の粉砕機で機械的に粉砕す
ることによって得ることが出来る。
【0020】また本発明で用いる粉体(B)は、着色剤
を分散させた自己水分散性樹脂の有機溶剤溶液を水に転
相乳化し、所望の粒子サイズの造粒を行い、脱溶剤した
後、乾燥するという湿式プロセス法によって得ることも
出来る。
を分散させた自己水分散性樹脂の有機溶剤溶液を水に転
相乳化し、所望の粒子サイズの造粒を行い、脱溶剤した
後、乾燥するという湿式プロセス法によって得ることも
出来る。
【0021】本発明に使用する着色剤としては、公知慣
用の有機又は無機系染顔料の着色剤を用いることがで
き、具体的には、例えばカーボンブラック、磁性粉、ニ
グロシン染料、アニリンブルー、カルコイルブルー、ク
ロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイル
レッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、
フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレー
ト、ランプブラック、ローズベンガラ、C.I.ピグメ
ントレッド122、C.I.ピグメントイエロー97、
C.I.ピグメントブルー15、四三酸化鉄、三二酸化
鉄、鉄粉、酸化亜鉛、セレン等を挙げることができ、こ
れらは1種または2種以上の組み合わせで使用すること
ができる。
用の有機又は無機系染顔料の着色剤を用いることがで
き、具体的には、例えばカーボンブラック、磁性粉、ニ
グロシン染料、アニリンブルー、カルコイルブルー、ク
ロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイル
レッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、
フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレー
ト、ランプブラック、ローズベンガラ、C.I.ピグメ
ントレッド122、C.I.ピグメントイエロー97、
C.I.ピグメントブルー15、四三酸化鉄、三二酸化
鉄、鉄粉、酸化亜鉛、セレン等を挙げることができ、こ
れらは1種または2種以上の組み合わせで使用すること
ができる。
【0022】粉体(B)を構成する着色剤と合成樹脂と
の重量割合は、特に限定されるものではないが、例えば
合成樹脂100重量部当たり、着色剤3〜150重量部
であるが、好ましくは、合成樹脂100重量部当たり、
着色剤3〜50重量部である。
の重量割合は、特に限定されるものではないが、例えば
合成樹脂100重量部当たり、着色剤3〜150重量部
であるが、好ましくは、合成樹脂100重量部当たり、
着色剤3〜50重量部である。
【0023】粉体(B)を金型に接着させないための手
段として、粉体(B)に用いる合成樹脂の選択指標を上
記したが、合成樹脂を選択する方法とは別に、次の方法
が挙げられる。 離型剤を併用する。
段として、粉体(B)に用いる合成樹脂の選択指標を上
記したが、合成樹脂を選択する方法とは別に、次の方法
が挙げられる。 離型剤を併用する。
【0024】かかる離型剤としては、公知慣用のワック
ス類、例えば天然ワックス、カルナウバワックス、硬化
ヒマシ油、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチ
レン等のオレフィン重合体等を用いることが出来る。こ
の場合、離型剤を粉体(B)に用いる前記合成樹脂10
0重量部当たり、0.5〜10重量部、好ましくは、1
〜3重量部添加して、着色合成樹脂粉体とすることによ
り、目的とする効果を得ることが出来る。
ス類、例えば天然ワックス、カルナウバワックス、硬化
ヒマシ油、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチ
レン等のオレフィン重合体等を用いることが出来る。こ
の場合、離型剤を粉体(B)に用いる前記合成樹脂10
0重量部当たり、0.5〜10重量部、好ましくは、1
〜3重量部添加して、着色合成樹脂粉体とすることによ
り、目的とする効果を得ることが出来る。
【0025】重合性エチレン性不飽和二重結合基を2
個以上含有するモノマー又はオリゴマーと熱重合開始剤
とをさらに併用する。粉体(B)に用いる前記合成樹脂
として、熱可塑性樹脂を用い、それの100重量部当た
り、5〜80重量部の前記モノマー又はオリゴマーを混
合した、着色合成樹脂粉体を用いる。こうすることによ
り、熱成形時にこれらモノマーやオリゴマーが重合架橋
して高分子量化し、強固な着色合成樹脂層を形成すると
ともに、重合架橋時に生じる収縮歪によって、金型への
付着性を大幅に緩慢なものとすることが出来る。
個以上含有するモノマー又はオリゴマーと熱重合開始剤
とをさらに併用する。粉体(B)に用いる前記合成樹脂
として、熱可塑性樹脂を用い、それの100重量部当た
り、5〜80重量部の前記モノマー又はオリゴマーを混
合した、着色合成樹脂粉体を用いる。こうすることによ
り、熱成形時にこれらモノマーやオリゴマーが重合架橋
して高分子量化し、強固な着色合成樹脂層を形成すると
ともに、重合架橋時に生じる収縮歪によって、金型への
付着性を大幅に緩慢なものとすることが出来る。
【0026】この様なモノマー類としては、例えばポリ
エーテルジ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メ
タ)アクリレート、ポリエーテルエステルジ(メタ)ア
クリレート、ポリエーテルウレタンジ(メタ)アクリレ
ート、ポリエステルウレタンジ(メタ)アクリレート、
ポリエーテルエステルウレタンジ(メタ)アクリレー
ト、ビスフェノールAエポキシジグリシジルエーテル型
エポキシ樹脂の(メタ)アクリル酸ジエステル、ノボラ
ックフェノール型エポキシ樹脂の(メタ)アクリル酸ポ
リエステル、ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
エーテルジ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メ
タ)アクリレート、ポリエーテルエステルジ(メタ)ア
クリレート、ポリエーテルウレタンジ(メタ)アクリレ
ート、ポリエステルウレタンジ(メタ)アクリレート、
ポリエーテルエステルウレタンジ(メタ)アクリレー
ト、ビスフェノールAエポキシジグリシジルエーテル型
エポキシ樹脂の(メタ)アクリル酸ジエステル、ノボラ
ックフェノール型エポキシ樹脂の(メタ)アクリル酸ポ
リエステル、ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
【0027】上記した各種の指標に基づいて、粉体
(B)を構成する合成樹脂及び着色剤や金型を正帯電さ
せるか負帯電させるかを選択すれば、基本的には、容易
に、粉体(B)を、金型に付与した極性の電荷とは、逆
の極性に帯電するものとすることが出来るが、必要であ
れば、電子写真現像の分野で慣用されている電荷制御剤
をさらに併用してやれば、正又は負の所望の極性に粉体
(B)を調製することが出来る。ここで電荷制御剤とし
ては、例えばニグロシン、クロム錯塩等が挙げられる。
電荷制御剤の使用量は、通常合成樹脂100重量部当た
り、0.5〜5重量%部である。
(B)を構成する合成樹脂及び着色剤や金型を正帯電さ
せるか負帯電させるかを選択すれば、基本的には、容易
に、粉体(B)を、金型に付与した極性の電荷とは、逆
の極性に帯電するものとすることが出来るが、必要であ
れば、電子写真現像の分野で慣用されている電荷制御剤
をさらに併用してやれば、正又は負の所望の極性に粉体
(B)を調製することが出来る。ここで電荷制御剤とし
ては、例えばニグロシン、クロム錯塩等が挙げられる。
電荷制御剤の使用量は、通常合成樹脂100重量部当た
り、0.5〜5重量%部である。
【0028】金型(A)は、成形用合成樹脂(C)を意
図する所定形状・表面意匠性を有する様に成形するため
に、必要に応じてその内面に凹凸や彫刻が付された、金
属からなっている。そして、この金型(A)は、外部よ
り電荷が与えられた時に、帯電し、所定の帯電量が保持
される様になっているものである。そして、この金型
(A)に与えられる電荷は、上記した粉体(B)とは、
逆の極性であることが必要である。
図する所定形状・表面意匠性を有する様に成形するため
に、必要に応じてその内面に凹凸や彫刻が付された、金
属からなっている。そして、この金型(A)は、外部よ
り電荷が与えられた時に、帯電し、所定の帯電量が保持
される様になっているものである。そして、この金型
(A)に与えられる電荷は、上記した粉体(B)とは、
逆の極性であることが必要である。
【0029】金型又は粉体を正又は負に帯電させるため
の帯電量は、特に制限されないが、金型が負に帯電して
いる場合には、粉体(B)は+15μC/g以上の帯電
量を有する様にするのが好ましく、一方、金型が正に帯
電している場合には、粉体(B)は−15μC/g以下
の帯電量を有する様にするのが好ましい。金型の電荷と
粉体の電荷との絶対値差が大きいほど、粉体(B)の金
型への静電引力による付着力は大きくなる。
の帯電量は、特に制限されないが、金型が負に帯電して
いる場合には、粉体(B)は+15μC/g以上の帯電
量を有する様にするのが好ましく、一方、金型が正に帯
電している場合には、粉体(B)は−15μC/g以下
の帯電量を有する様にするのが好ましい。金型の電荷と
粉体の電荷との絶対値差が大きいほど、粉体(B)の金
型への静電引力による付着力は大きくなる。
【0030】尚、この粉体の帯電量は、公知の手法で測
定しうるが、例えば電子写真乾式現像法の分野で多用さ
れているブローオフ帯電量測定法が採用できる。この方
法は、帯電しうる粉体(B)が実際に帯電した時、どの
程度の帯電量を有するのかを予め簡便に確認できるので
有用である。また、実際にスプレーで噴霧塗装した時の
そのノズルによる粉体の摩擦帯電をシミュレーションす
ることも有効である。
定しうるが、例えば電子写真乾式現像法の分野で多用さ
れているブローオフ帯電量測定法が採用できる。この方
法は、帯電しうる粉体(B)が実際に帯電した時、どの
程度の帯電量を有するのかを予め簡便に確認できるので
有用である。また、実際にスプレーで噴霧塗装した時の
そのノズルによる粉体の摩擦帯電をシミュレーションす
ることも有効である。
【0031】この粉体(B)の粒子サイズとしては、静
電塗装機に用いられるスプレーガンで噴霧できる範囲の
粒子径を有するものであれば使用することができ、通
常、平均粒子径が250ミクロン以下であることが好ま
しく、150ミクロン以下がより好適である。特に薄い
着色膜厚(例えば20〜100μm)、より緻密な意匠
性が必要で、かつ、より光沢に優れる着色表面を得たい
場合には、さらに細かな粉末粒子を用いることが、静電
付着させるために金型に与える電荷量絶対値を低く抑え
られ、エネルギー上も安全性上も好ましく、5〜20ミ
クロン程度の着色剤含有合成樹脂粉体粒子が特に好適に
用いられる。
電塗装機に用いられるスプレーガンで噴霧できる範囲の
粒子径を有するものであれば使用することができ、通
常、平均粒子径が250ミクロン以下であることが好ま
しく、150ミクロン以下がより好適である。特に薄い
着色膜厚(例えば20〜100μm)、より緻密な意匠
性が必要で、かつ、より光沢に優れる着色表面を得たい
場合には、さらに細かな粉末粒子を用いることが、静電
付着させるために金型に与える電荷量絶対値を低く抑え
られ、エネルギー上も安全性上も好ましく、5〜20ミ
クロン程度の着色剤含有合成樹脂粉体粒子が特に好適に
用いられる。
【0032】本発明の製造方法を工程順に詳述すると、
まず当該粉体(B)は、静電塗装機によって、成形用金
型(A)内面に10〜400ミクロン、好ましくは、2
0〜100ミクロンの厚みで静電付着させられる。具体
的には、2つに割った一方の金型(A)に例えばプラス
電荷を付与し、上記粉体(B)をスプレーガンで金型内
面に吹き付けることにより、摩擦帯電によりマイナス電
荷が付与された粉体(B)がプラス電荷を帯びた金型内
面に静電的引力により付着する。ここで付着した粉体
は、単に静電的引力でそれに付着しているだけなので、
布はく等でワイピングしたり、電荷を除去すれば金型か
ら容易に脱離させることが出来る。
まず当該粉体(B)は、静電塗装機によって、成形用金
型(A)内面に10〜400ミクロン、好ましくは、2
0〜100ミクロンの厚みで静電付着させられる。具体
的には、2つに割った一方の金型(A)に例えばプラス
電荷を付与し、上記粉体(B)をスプレーガンで金型内
面に吹き付けることにより、摩擦帯電によりマイナス電
荷が付与された粉体(B)がプラス電荷を帯びた金型内
面に静電的引力により付着する。ここで付着した粉体
は、単に静電的引力でそれに付着しているだけなので、
布はく等でワイピングしたり、電荷を除去すれば金型か
ら容易に脱離させることが出来る。
【0033】粉体(B)は、雄型、雌型のいずれか一方
またはその両方の内面に付着させることができる。粉体
(B)を金型(A)に付着させる際、金型に付与する電
荷の大きさを調整することにより、所望の厚みで粉体
(B)を付着させることができる。なお、用いる粉体
(B)の種類によっては、金型にマイナス電荷を付与
し、粉体にプラス電荷を付与して、本発明を行うことも
できる。
またはその両方の内面に付着させることができる。粉体
(B)を金型(A)に付着させる際、金型に付与する電
荷の大きさを調整することにより、所望の厚みで粉体
(B)を付着させることができる。なお、用いる粉体
(B)の種類によっては、金型にマイナス電荷を付与
し、粉体にプラス電荷を付与して、本発明を行うことも
できる。
【0034】次いで、この粉体(B)が付着した、少な
くとも雄型又は雌型の一方へ成形用合成樹脂(C)を充
填し、もう一方の金型をしめて、加圧、加熱して当該粉
体(B)を溶融させ、それを樹脂(C)に転写するのと
同時に、それら同志を接着させて、所定形状に一体成形
した後、金型を開いて着色プラスチック成形品を取り出
すことによって、表面層に当該粉体(B)が均一に溶融
して得られた着色プラスチック層を有する成形品を得る
ことが出来る。
くとも雄型又は雌型の一方へ成形用合成樹脂(C)を充
填し、もう一方の金型をしめて、加圧、加熱して当該粉
体(B)を溶融させ、それを樹脂(C)に転写するのと
同時に、それら同志を接着させて、所定形状に一体成形
した後、金型を開いて着色プラスチック成形品を取り出
すことによって、表面層に当該粉体(B)が均一に溶融
して得られた着色プラスチック層を有する成形品を得る
ことが出来る。
【0035】その際、成形方法は特に限定されるもので
はなく、成形用合成樹脂(C)を溶融状態で金型(A)
に充填したり、インサート成形、トランスファー成形あ
るいは射出成形で行う等の公知成形手法を採用すること
もできる。
はなく、成形用合成樹脂(C)を溶融状態で金型(A)
に充填したり、インサート成形、トランスファー成形あ
るいは射出成形で行う等の公知成形手法を採用すること
もできる。
【0036】本発明で用いることのできる成形用樹脂
(C)としては、例えば塩化ビニル、塩ビ酢酸ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、SAN樹
脂、メタクリル酸メチル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリ
四ふっ化エチレン、ポリ三ふっ化塩化エチレン、シリコ
ーン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、ノボラック型
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフ
タレート等の熱可塑性樹脂、レゾール型フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、ポリエステル樹脂、フタル酸樹脂、フ
ラン樹脂、アニリン樹脂、ポリウレタン樹脂、ブトン樹
脂、ポリジフェニルエーテル樹脂、アルキルベンゼン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ア
ルキルベンゼン樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げることがで
きる。
(C)としては、例えば塩化ビニル、塩ビ酢酸ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、SAN樹
脂、メタクリル酸メチル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリ
四ふっ化エチレン、ポリ三ふっ化塩化エチレン、シリコ
ーン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、ノボラック型
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフ
タレート等の熱可塑性樹脂、レゾール型フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、ポリエステル樹脂、フタル酸樹脂、フ
ラン樹脂、アニリン樹脂、ポリウレタン樹脂、ブトン樹
脂、ポリジフェニルエーテル樹脂、アルキルベンゼン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ア
ルキルベンゼン樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げることがで
きる。
【0037】ノボラック型フェノール樹脂やエポキシ樹
脂は、それ自体は熱可塑性樹脂であるが、硬化剤を併用
すれば熱硬化させることが出来る。
脂は、それ自体は熱可塑性樹脂であるが、硬化剤を併用
すれば熱硬化させることが出来る。
【0038】尚、必要であれば成形用合成樹脂(C)に
は、例えばガラス繊維、炭素繊維、炭化珪素繊維、金
線、銀線、銅線等の無機繊維、ナイロン繊維、ポリエチ
レンナフタレート繊維、アラミド繊維等の有機繊維を、
補強材としてチョップドストランド、ロービング等の任
意の形状として含ませることもできる。
は、例えばガラス繊維、炭素繊維、炭化珪素繊維、金
線、銀線、銅線等の無機繊維、ナイロン繊維、ポリエチ
レンナフタレート繊維、アラミド繊維等の有機繊維を、
補強材としてチョップドストランド、ロービング等の任
意の形状として含ませることもできる。
【0039】また、同様に例えばシリカ粉、ミルドガラ
ス粉、炭酸カルシウム粉、水酸化アルミニウム、酸化マ
グネシウム、金粉、銅粉、ニッケル粉、木材粉、大理石
粉、象牙粉、貝殻粉等の各種充填剤をも併用することが
できる。
ス粉、炭酸カルシウム粉、水酸化アルミニウム、酸化マ
グネシウム、金粉、銅粉、ニッケル粉、木材粉、大理石
粉、象牙粉、貝殻粉等の各種充填剤をも併用することが
できる。
【0040】本発明の製造方法によれば、成形品の表面
近傍のみ着色剤含有量の多いプラスチック層を形成する
ことが可能となり、表面光沢や表面色調に優れる着色プ
ラスチック成形品を得ることができる。なお、着色プラ
スチック層の表面硬度や耐薬品性等の物性特性は、粉体
(B)の合成樹脂の種類を適宜選択することにより所望
の機能を発現させることができる。
近傍のみ着色剤含有量の多いプラスチック層を形成する
ことが可能となり、表面光沢や表面色調に優れる着色プ
ラスチック成形品を得ることができる。なお、着色プラ
スチック層の表面硬度や耐薬品性等の物性特性は、粉体
(B)の合成樹脂の種類を適宜選択することにより所望
の機能を発現させることができる。
【0041】本発明の製造方法においては、とりたてて
金型(A)そのものに離型剤を塗布してから成形しなく
とも、粉体(B)の金型に接着しないという性質によ
り、この粉体に由来する着色プラスチック層を有する成
形品は、比較的容易に離型できるが、より容易に離型し
やすい様に、金型(A)の内面に、予め成形前に、離型
剤を別途塗布してもよい。ここで用いる離型剤として
は、上記したものの他、シリコーン樹脂やステアリン酸
またはそのエステル等が挙げられる。この方法では、成
形後の着色表面に多量に離型剤が付着するので、それを
拭き取る工程が別途必要となり、好ましくない。
金型(A)そのものに離型剤を塗布してから成形しなく
とも、粉体(B)の金型に接着しないという性質によ
り、この粉体に由来する着色プラスチック層を有する成
形品は、比較的容易に離型できるが、より容易に離型し
やすい様に、金型(A)の内面に、予め成形前に、離型
剤を別途塗布してもよい。ここで用いる離型剤として
は、上記したものの他、シリコーン樹脂やステアリン酸
またはそのエステル等が挙げられる。この方法では、成
形後の着色表面に多量に離型剤が付着するので、それを
拭き取る工程が別途必要となり、好ましくない。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に
具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。以下、%は重量基準で
あるものとする。
具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。以下、%は重量基準で
あるものとする。
【0043】(実施例1)フラスコに蒸留水200g、
リン酸三カルシウム10%水溶液10gを加え、さら
に、スチレン50g、メタクリル酸ブチル20g、ベン
ゾインパーオキシド3gを加えて85℃で4時間重合し
た。次いで40℃に冷却して、スチレン20g、メタク
リル酸ブチル10g、ジビニルベンゼン0.15g、
1,1ービス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5ート
リメチルシクロヘキサン「パーヘキサ3M」〔日本油脂
(株)製〕0.5gを追加し、50℃で1時間攪拌した
後、80℃で4時間、90℃で4時間重合した。得られ
た重合樹脂を濾過し、水洗した後乾燥することにより、
スチレンアクリル樹脂を得た。
リン酸三カルシウム10%水溶液10gを加え、さら
に、スチレン50g、メタクリル酸ブチル20g、ベン
ゾインパーオキシド3gを加えて85℃で4時間重合し
た。次いで40℃に冷却して、スチレン20g、メタク
リル酸ブチル10g、ジビニルベンゼン0.15g、
1,1ービス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5ート
リメチルシクロヘキサン「パーヘキサ3M」〔日本油脂
(株)製〕0.5gを追加し、50℃で1時間攪拌した
後、80℃で4時間、90℃で4時間重合した。得られ
た重合樹脂を濾過し、水洗した後乾燥することにより、
スチレンアクリル樹脂を得た。
【0044】このスチレンアクリル樹脂88重量部に、
着色剤としてカーボンブラック「モーガルL」〔米国キ
ャボット社製〕10重量部、電荷制御剤「ボントロンS
−34」〔オリエント化学工業(株)製〕2重量部を配
合し、加圧ニーダーにより、溶融混練した。次いで、ジ
ェットミルにて微粉砕し、平均粒子径が8ミクロン、樹
脂のガラス転移点が73℃の着色剤含有粉体を得た。
着色剤としてカーボンブラック「モーガルL」〔米国キ
ャボット社製〕10重量部、電荷制御剤「ボントロンS
−34」〔オリエント化学工業(株)製〕2重量部を配
合し、加圧ニーダーにより、溶融混練した。次いで、ジ
ェットミルにて微粉砕し、平均粒子径が8ミクロン、樹
脂のガラス転移点が73℃の着色剤含有粉体を得た。
【0045】この粉体の帯電量を測定するために、平均
粒子径50〜80ミクロンのフェライトキャリア100
重量部に対して、この粉体3重量部を配合し、ボールミ
ルで60分混合した後、東芝ケミカル(株)製ブローオ
フ帯電量測定装置にて、その帯電量の測定を行った。そ
の結果は、−31μC/gであった。
粒子径50〜80ミクロンのフェライトキャリア100
重量部に対して、この粉体3重量部を配合し、ボールミ
ルで60分混合した後、東芝ケミカル(株)製ブローオ
フ帯電量測定装置にて、その帯電量の測定を行った。そ
の結果は、−31μC/gであった。
【0046】プランジャー型射出成形機の離脱用金型を
取り外し、静電塗装機〔イワタ塗装機(株)製〕を用い
て、上記着色剤含有粉体を静電付着させた。具体的に
は、半分に分割された金型に対しプラス電荷を帯電さ
せ、着色剤含有粉体をスプレーガンで噴霧することによ
り粉体粒子をマイナス電荷帯電させて、金型内壁に均一
に30ミクロン厚になるように着色剤含有粉体を付着さ
せた。
取り外し、静電塗装機〔イワタ塗装機(株)製〕を用い
て、上記着色剤含有粉体を静電付着させた。具体的に
は、半分に分割された金型に対しプラス電荷を帯電さ
せ、着色剤含有粉体をスプレーガンで噴霧することによ
り粉体粒子をマイナス電荷帯電させて、金型内壁に均一
に30ミクロン厚になるように着色剤含有粉体を付着さ
せた。
【0047】次いで、この着色剤含有粉体を付着させた
金型を、プランジャー形射出成形機本体の残りの半分の
金型に固定セットした後、成形用合成樹脂としてABS
樹脂を用いて200℃の温度で射出成形した。冷却後、
離脱用金型を取り外し成形品を取り出したところ、上面
と側面が着色されたプラスチック成形物が得られた。着
色層厚は、粉体付着膜厚とほとんど変わらなかった。従
来よりも短時間で、着色層の光沢や隠ぺい性は表面にコ
ーティング剤を塗装した時と同等の仕上がりの成形品が
多量に得られた。粒径の小さい粉体を用いたので、緻密
な意匠性を容易に得ることができた。
金型を、プランジャー形射出成形機本体の残りの半分の
金型に固定セットした後、成形用合成樹脂としてABS
樹脂を用いて200℃の温度で射出成形した。冷却後、
離脱用金型を取り外し成形品を取り出したところ、上面
と側面が着色されたプラスチック成形物が得られた。着
色層厚は、粉体付着膜厚とほとんど変わらなかった。従
来よりも短時間で、着色層の光沢や隠ぺい性は表面にコ
ーティング剤を塗装した時と同等の仕上がりの成形品が
多量に得られた。粒径の小さい粉体を用いたので、緻密
な意匠性を容易に得ることができた。
【0048】(実施例2)ビスフェノールA63モル、
テレフタル酸16モル、無水トリメリット酸10モル及
びジブチル錫オキシド0.06モルをフラスコに仕込
み、窒素雰囲気下220℃で約20時間反応させ、ポリ
エステル樹脂を得た。
テレフタル酸16モル、無水トリメリット酸10モル及
びジブチル錫オキシド0.06モルをフラスコに仕込
み、窒素雰囲気下220℃で約20時間反応させ、ポリ
エステル樹脂を得た。
【0049】このポリエステル樹脂91重量部、フタロ
シアニンブルー顔料〔大日本インキ化学工業(株)製〕
5重量部、電荷制御剤「コピーチャージNX」〔ヘキス
トジャパン(株)製〕2重量部、ポリプロピレンワック
ス「ビスコール550P」〔三洋化成工業(株)製〕2
重量部を加圧ニーダーにより溶融混練し、ジェットミル
にて粉砕分級して、平均粒径が10ミクロン、樹脂のガ
ラス転移点が71℃の着色剤含有粉体を得た。
シアニンブルー顔料〔大日本インキ化学工業(株)製〕
5重量部、電荷制御剤「コピーチャージNX」〔ヘキス
トジャパン(株)製〕2重量部、ポリプロピレンワック
ス「ビスコール550P」〔三洋化成工業(株)製〕2
重量部を加圧ニーダーにより溶融混練し、ジェットミル
にて粉砕分級して、平均粒径が10ミクロン、樹脂のガ
ラス転移点が71℃の着色剤含有粉体を得た。
【0050】この粉体の帯電量を測定するために、実施
例1と同様にして、その帯電量の測定を行った。その結
果は、−22μC/gであった。
例1と同様にして、その帯電量の測定を行った。その結
果は、−22μC/gであった。
【0051】次いで、実施例1と同様に金型内壁に90
ミクロン厚になるように上記粉体粒子を静電付着させた
後、本体の残りの半分の金型に固定セットし、成形用合
成樹脂としてABS樹脂を用いて200℃の温度で射出
成形した。冷却後、離脱用金型を取り外し成形物を取り
出したところ、上面と側面が着色されたプラスチック成
形物が得られた。着色層厚は、粉体付着膜厚とほとんど
変わらなかった。従来よりも短時間で、着色層の光沢や
隠ぺい性は表面にコーティング剤を塗装した時と同等の
仕上がりの成形品が多量に得られた。粒径の小さい粉体
を用いたので、緻密な意匠性を容易に得ることができ
た。
ミクロン厚になるように上記粉体粒子を静電付着させた
後、本体の残りの半分の金型に固定セットし、成形用合
成樹脂としてABS樹脂を用いて200℃の温度で射出
成形した。冷却後、離脱用金型を取り外し成形物を取り
出したところ、上面と側面が着色されたプラスチック成
形物が得られた。着色層厚は、粉体付着膜厚とほとんど
変わらなかった。従来よりも短時間で、着色層の光沢や
隠ぺい性は表面にコーティング剤を塗装した時と同等の
仕上がりの成形品が多量に得られた。粒径の小さい粉体
を用いたので、緻密な意匠性を容易に得ることができ
た。
【0052】
【発明の効果】本発明は、金型に接着しない着色剤含有
粉体を静電的に付着させた後、成形用樹脂を充填し、熱
及び圧力を加えて該着色剤含有粉体と成形用樹脂とを一
体成形するので、金型成形の一工程で色調、光沢に優れ
る着色プラスチック成形品を製造することができるとい
う格別顕著な効果を発揮し、高品質な着色プラスチック
成形品の生産性を大幅に向上させる。
粉体を静電的に付着させた後、成形用樹脂を充填し、熱
及び圧力を加えて該着色剤含有粉体と成形用樹脂とを一
体成形するので、金型成形の一工程で色調、光沢に優れ
る着色プラスチック成形品を製造することができるとい
う格別顕著な効果を発揮し、高品質な着色プラスチック
成形品の生産性を大幅に向上させる。
【図1】本発明の製造方法の工程を説明する図である
(上段は、粉体を金型に静電塗装する工程を示し、中段
は、成形用合成樹脂を充填し、加熱加圧して、一体成形
する工程を示し、下段は、金型より離型された着色プラ
スチック皮膜層を有する所定形状の成形品を示す
図。)。
(上段は、粉体を金型に静電塗装する工程を示し、中段
は、成形用合成樹脂を充填し、加熱加圧して、一体成形
する工程を示し、下段は、金型より離型された着色プラ
スチック皮膜層を有する所定形状の成形品を示す
図。)。
1 電荷を付与した金型A(雌型) 2 金型Aと逆の極性に帯電された、金型に接着しな
いが、静電引力でそれに付着した、未溶融状態の、着色
剤を含有する合成樹脂粉体 3 金型B(雄型) 4 充填され、成形状態にある成形用合成樹脂 5 溶融し連続皮膜を形成しつつある前記粉体 6 所定の形状に成形された成形品 7 着色剤を含有する合成樹脂粉体が溶融して得られ
た、成形品の表面に接着され一体化した着色プラスチッ
ク層
いが、静電引力でそれに付着した、未溶融状態の、着色
剤を含有する合成樹脂粉体 3 金型B(雄型) 4 充填され、成形状態にある成形用合成樹脂 5 溶融し連続皮膜を形成しつつある前記粉体 6 所定の形状に成形された成形品 7 着色剤を含有する合成樹脂粉体が溶融して得られ
た、成形品の表面に接着され一体化した着色プラスチッ
ク層
Claims (8)
- 【請求項1】電荷を付与した成形用金型(A)内面に、
前記電荷と逆の極性に帯電された、金型に接着しない、
着色剤を含有する合成樹脂粉体(B)を静電噴霧して、
所定量の当該粉体(B)を当該内面に付着させた後、成
形用合成樹脂(C)を金型内部に充填し、熱を加えて、
当該有粉体(B)を溶融し、それを当該樹脂(C)に転
写するとともに、それと当該樹脂(C)とを接着、それ
らを一体成形することを特徴とする、表面に着色された
合成樹脂層を設けた合成樹脂成形物の製造方法。 - 【請求項2】粉体(B)が、50〜200℃のガラス転
移点を有する合成樹脂を用いたものである請求項1記載
の製造方法。 - 【請求項3】粉体(B)が、離型剤をも含有するもので
ある請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】粉体(B)が、高分子量の合成樹脂を用い
たものか、金型(A)の金属に親和性の高い極性基を過
多に含有しない合成樹脂を用いたものか、又は高凝集力
の合成樹脂を用いたものである請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項5】粉体(B)が、平均粒子径5〜20μmの
ものである請求項1記載の製造方法。 - 【請求項6】金型(A)への粉体(B)の付着厚さを、
20〜100μmとする請求項1記載の製造方法。 - 【請求項7】粉体(B)として、粒子の帯電量が+15
μC/g以上であるか、又は、−15μC/g以下であ
るものを用いる請求項1記載の製造方法。 - 【請求項8】着色剤含有粉体が電子写真用トナーである
請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25059694A JPH08112834A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 着色プラスチック成形物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25059694A JPH08112834A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 着色プラスチック成形物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08112834A true JPH08112834A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17210240
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25059694A Pending JPH08112834A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 着色プラスチック成形物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08112834A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1060124A (ja) * | 1996-08-13 | 1998-03-03 | Toyoda Gosei Co Ltd | 材着樹脂成形品 |
| JP2007229587A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Paint Service Kk | 光触媒部材の製造方法 |
| JP2010286824A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-12-24 | Sony Corp | 光学体およびその製造方法、窓材、建具、ならびに日射遮蔽装置 |
| JP2012527118A (ja) * | 2009-05-15 | 2012-11-01 | ペイチン リン, | 表面に蛍光材料の均一粒子層を形成する方法及び装置 |
-
1994
- 1994-10-17 JP JP25059694A patent/JPH08112834A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1060124A (ja) * | 1996-08-13 | 1998-03-03 | Toyoda Gosei Co Ltd | 材着樹脂成形品 |
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