JPH0813352A - 消臭性透湿防水コーティング布帛 - Google Patents
消臭性透湿防水コーティング布帛Info
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- JPH0813352A JPH0813352A JP14786394A JP14786394A JPH0813352A JP H0813352 A JPH0813352 A JP H0813352A JP 14786394 A JP14786394 A JP 14786394A JP 14786394 A JP14786394 A JP 14786394A JP H0813352 A JPH0813352 A JP H0813352A
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- Japan
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- permeable
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防水性能および透湿性能に優れ,しかも優れ
た消臭性能を有するコーティング布帛を提供する。 【構成】 平均粒径1.5μm以下の消臭性を有する微粉
末を1〜40重量%及び平均粒径1μm以下で,かつ
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上の無機微粉末を1重量%以上含有
するポリウレタン樹脂主体の合成重合体からなる空孔率
40%以上の有孔の樹脂層を繊維布帛上に湿式コーティ
ング法でコーティングすることにより,高透湿性,高防
水性を有し,しかも優れた消臭性能を有する樹脂層が形
成されている。
た消臭性能を有するコーティング布帛を提供する。 【構成】 平均粒径1.5μm以下の消臭性を有する微粉
末を1〜40重量%及び平均粒径1μm以下で,かつ
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上の無機微粉末を1重量%以上含有
するポリウレタン樹脂主体の合成重合体からなる空孔率
40%以上の有孔の樹脂層を繊維布帛上に湿式コーティ
ング法でコーティングすることにより,高透湿性,高防
水性を有し,しかも優れた消臭性能を有する樹脂層が形
成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,優れた透湿性能および
防水性能を有し,かつ人体から発生する悪臭の吸着消臭
機能を有する透湿防水布帛に関するものである。
防水性能を有し,かつ人体から発生する悪臭の吸着消臭
機能を有する透湿防水布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,湿式あるいは乾式コーティン
グ加工法により得られるコーティング布帛は,樹脂層が
有孔のものと無孔のものが知られている。一般的に,樹
脂層が有孔のとき,優れた透湿性能は得やすいが,防水
性能は不十分となりやすく,逆に樹脂層が無孔のときに
は,優れた防水性能は得やすいが,透湿性能は不十分と
なりやすい。
グ加工法により得られるコーティング布帛は,樹脂層が
有孔のものと無孔のものが知られている。一般的に,樹
脂層が有孔のとき,優れた透湿性能は得やすいが,防水
性能は不十分となりやすく,逆に樹脂層が無孔のときに
は,優れた防水性能は得やすいが,透湿性能は不十分と
なりやすい。
【0003】近年,両者の欠点を補う目的で,まず,繊
維布帛上に有孔の高透湿樹脂層を形成し,次に,該樹脂
層上に無孔の樹脂層を形成させ,優れた透湿性能と防水
性能を得る方法が試みられているが,この方法では,有
孔の高透湿樹脂層が湿式法でも高々5000〜6000
g/m2 ・24hr程度の透湿性しか得られていないの
で,次に行う無孔の樹脂層をたとえ薄く塗布したとして
も,透湿性能が極端に低下し,その結果,優れた透湿性
能と防水性能を両立させることは難しいのが現状であ
る。しかも,この場合には,コーティングを2回行うの
で,加工コストの点でも不利である。
維布帛上に有孔の高透湿樹脂層を形成し,次に,該樹脂
層上に無孔の樹脂層を形成させ,優れた透湿性能と防水
性能を得る方法が試みられているが,この方法では,有
孔の高透湿樹脂層が湿式法でも高々5000〜6000
g/m2 ・24hr程度の透湿性しか得られていないの
で,次に行う無孔の樹脂層をたとえ薄く塗布したとして
も,透湿性能が極端に低下し,その結果,優れた透湿性
能と防水性能を両立させることは難しいのが現状であ
る。しかも,この場合には,コーティングを2回行うの
で,加工コストの点でも不利である。
【0004】一方,特開昭58−4873号公報及び特
公昭62−53632号公報には,二酸化ケイ素を主成
分とする平均粒径が2〜50μm,総孔容積が0.2〜5
ミリリットル/gの多孔性粒子を含むポリウレタン樹脂
皮膜を形成せしめ,次に,パーフルオロアルキル基を有
する撥水剤を付与して透湿性防水布帛を得る加工方法が
提案されている。しかしながら,この方法においても,
透湿度は高々3000g/m2 ・24hr程度であり,十
分な透湿性能は得られていない。
公昭62−53632号公報には,二酸化ケイ素を主成
分とする平均粒径が2〜50μm,総孔容積が0.2〜5
ミリリットル/gの多孔性粒子を含むポリウレタン樹脂
皮膜を形成せしめ,次に,パーフルオロアルキル基を有
する撥水剤を付与して透湿性防水布帛を得る加工方法が
提案されている。しかしながら,この方法においても,
透湿度は高々3000g/m2 ・24hr程度であり,十
分な透湿性能は得られていない。
【0005】さらに,特開平2−251672号公報に
は,150Åより小さい微細孔を有し,かつ表面積20
0m2 /g以上の二酸化ケイ素,酸化チタン等の無機多
孔性粒子を高濃度に層状分散した樹脂層を介在させたポ
リエステルコーティング布帛の加工方法が提案されてい
るが,この発明の目的は,分散染料の移行性を防止する
ものにすぎず,十分な透湿性能は得られていない。
は,150Åより小さい微細孔を有し,かつ表面積20
0m2 /g以上の二酸化ケイ素,酸化チタン等の無機多
孔性粒子を高濃度に層状分散した樹脂層を介在させたポ
リエステルコーティング布帛の加工方法が提案されてい
るが,この発明の目的は,分散染料の移行性を防止する
ものにすぎず,十分な透湿性能は得られていない。
【0006】一方,生活につきものの悪臭を除去する方
法についても,種々の消臭方法が提案され,実施されて
いる。例えば,物理的吸着法,化学的吸着法(酸化法,
中和法等),マスキング法等がその一般的な消臭方法と
して利用されており,特殊な方法としては,洗浄法,燃
焼法,生物学的方法等も利用されている。また,近年に
なり,セルロース繊維を中心に,金属フタロシアニン等
を繊維に付与して消臭性を有せしめた繊維や布帛も知ら
れるようになったが,透湿性や防水性とともに消臭性を
も有せしめた複合機能素材は,これまでに開発されてい
ない。
法についても,種々の消臭方法が提案され,実施されて
いる。例えば,物理的吸着法,化学的吸着法(酸化法,
中和法等),マスキング法等がその一般的な消臭方法と
して利用されており,特殊な方法としては,洗浄法,燃
焼法,生物学的方法等も利用されている。また,近年に
なり,セルロース繊維を中心に,金属フタロシアニン等
を繊維に付与して消臭性を有せしめた繊維や布帛も知ら
れるようになったが,透湿性や防水性とともに消臭性を
も有せしめた複合機能素材は,これまでに開発されてい
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかも,スポーツ等発
汗を伴う運動を行うと,体臭が発生しやすく,その臭気
は,本人のみならず,周囲の人々にも迷惑なものであ
り,臭気を解消するよい解決法が望まれるところであっ
た。
汗を伴う運動を行うと,体臭が発生しやすく,その臭気
は,本人のみならず,周囲の人々にも迷惑なものであ
り,臭気を解消するよい解決法が望まれるところであっ
た。
【0008】本発明は,このような現状に鑑みて行われ
たもので,優れた透湿性能と防水性能を有し,しかも優
れた消臭機能を併せもつ消臭性透湿防水コーティング布
帛を得ることを目的とするものである。
たもので,優れた透湿性能と防水性能を有し,しかも優
れた消臭機能を併せもつ消臭性透湿防水コーティング布
帛を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,繊維布帛上に,ポリウレタン樹脂主体の
合成重合体からなる空孔率が40%以上の有孔の樹脂層
を有し,該樹脂層中に平均粒径が1.5μm以下の消臭性
を有する微粉末を1〜40重量%および平均粒径が1μ
m以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量
が200ミリリットル/100g以上の無機微粉末を1
重量%以上含有し,7000g/m2 ・24hr以上の透
湿度と0.5kgf /cm2 以上の耐水圧を有することを特徴
とする消臭性透湿防水コーティング布帛を要旨とするも
のである。以下,本発明について詳細に説明を行う。
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,繊維布帛上に,ポリウレタン樹脂主体の
合成重合体からなる空孔率が40%以上の有孔の樹脂層
を有し,該樹脂層中に平均粒径が1.5μm以下の消臭性
を有する微粉末を1〜40重量%および平均粒径が1μ
m以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量
が200ミリリットル/100g以上の無機微粉末を1
重量%以上含有し,7000g/m2 ・24hr以上の透
湿度と0.5kgf /cm2 以上の耐水圧を有することを特徴
とする消臭性透湿防水コーティング布帛を要旨とするも
のである。以下,本発明について詳細に説明を行う。
【0010】本発明におけるコーティング布帛の特徴
は,製造時に,布帛にポリウレタン樹脂主体の合成重合
体の極性有機溶剤溶液中に平均粒径1.5μm以下の消臭
性を有する微粉末を1〜40重量%および平均粒径が1
μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの吸着
量が200ミリリットル/100g以上の無機微粉末を
1重量%以上均一分散して塗布し,次いで水中に浸漬し
て樹脂皮膜を形成する,いわゆる湿式コーティング法に
よって製造し,基布となる繊維布帛上に,ポリウレタン
樹脂主体の合成重合体が本来有している防水性を低下さ
せることなく,微細で孔数の多い高透湿性と消臭性を併
せもつ樹脂層を形成してなるものである。
は,製造時に,布帛にポリウレタン樹脂主体の合成重合
体の極性有機溶剤溶液中に平均粒径1.5μm以下の消臭
性を有する微粉末を1〜40重量%および平均粒径が1
μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの吸着
量が200ミリリットル/100g以上の無機微粉末を
1重量%以上均一分散して塗布し,次いで水中に浸漬し
て樹脂皮膜を形成する,いわゆる湿式コーティング法に
よって製造し,基布となる繊維布帛上に,ポリウレタン
樹脂主体の合成重合体が本来有している防水性を低下さ
せることなく,微細で孔数の多い高透湿性と消臭性を併
せもつ樹脂層を形成してなるものである。
【0011】本発明で用いる消臭性を有する微粉末とし
ては,例えば,シリカゲル,ゼオライト,活性炭,活性
白土,モレキュラーシーブス,トリポリ燐酸二水素アル
ミニウム,金属フタロシアニン,ケイ素の燐酸化合物等
の無機消臭剤や鉄(II)−アスコルビン酸,針葉樹や広
葉樹からの抽出物である有機消臭剤のマイクロカプセル
化物等を挙げることができるが,目的とする消臭性を有
していれば,その他の消臭剤でもよい。
ては,例えば,シリカゲル,ゼオライト,活性炭,活性
白土,モレキュラーシーブス,トリポリ燐酸二水素アル
ミニウム,金属フタロシアニン,ケイ素の燐酸化合物等
の無機消臭剤や鉄(II)−アスコルビン酸,針葉樹や広
葉樹からの抽出物である有機消臭剤のマイクロカプセル
化物等を挙げることができるが,目的とする消臭性を有
していれば,その他の消臭剤でもよい。
【0012】これらの消臭性を有する微粉末は,その平
均粒径が1.5μm以下であることが必要である。平均粒
径が1.5μmを超えると,消臭性微粉末の比表面積(単
位重量当たりの表面積)が小さくなりすぎ,消臭効果の
低下や,樹脂層中の微細孔を塞いで透湿性能を低下させ
たり,さらに,粒子が大きくなると,樹脂皮膜の表面に
筋が発生して品位が低下したり,その部分の防水性能が
低下したりするおそれが生じるので好ましくない。
均粒径が1.5μm以下であることが必要である。平均粒
径が1.5μmを超えると,消臭性微粉末の比表面積(単
位重量当たりの表面積)が小さくなりすぎ,消臭効果の
低下や,樹脂層中の微細孔を塞いで透湿性能を低下させ
たり,さらに,粒子が大きくなると,樹脂皮膜の表面に
筋が発生して品位が低下したり,その部分の防水性能が
低下したりするおそれが生じるので好ましくない。
【0013】消臭性を有する微粉末の含有量は,樹脂皮
膜重量に対して1〜40重量%,好ましくは5〜35重
量%の範囲が適当である。含有量が1重量%未満では,
目的とする消臭性能が得られず,また40重量%を超え
ると,皮膜物性が悪くなり,透湿性および防水性能も悪
くなる。
膜重量に対して1〜40重量%,好ましくは5〜35重
量%の範囲が適当である。含有量が1重量%未満では,
目的とする消臭性能が得られず,また40重量%を超え
ると,皮膜物性が悪くなり,透湿性および防水性能も悪
くなる。
【0014】本発明において,布帛表面に形成された消
臭性微粉末を含有する樹脂層は,下記〔I〕式で示す空
孔率が40%以上であることが必要である。ここで,空
孔率が40%未満であると,樹脂に含有されている消臭
性を有する微粉末の悪臭に対する接触面積が少なくなる
ので,消臭効果を十分に期待することができない。 P={1−(W/S・d)÷ρ}×100 〔I〕 (但し,Pは空孔率(%),Sは樹脂層の面積(cm2),
Wはその面積の樹脂層の重量(g),dは樹脂層の厚み
(cm),ρは樹脂の密度(g/cm3)とする。)
臭性微粉末を含有する樹脂層は,下記〔I〕式で示す空
孔率が40%以上であることが必要である。ここで,空
孔率が40%未満であると,樹脂に含有されている消臭
性を有する微粉末の悪臭に対する接触面積が少なくなる
ので,消臭効果を十分に期待することができない。 P={1−(W/S・d)÷ρ}×100 〔I〕 (但し,Pは空孔率(%),Sは樹脂層の面積(cm2),
Wはその面積の樹脂層の重量(g),dは樹脂層の厚み
(cm),ρは樹脂の密度(g/cm3)とする。)
【0015】一方,本発明では,この樹脂層中に平均粒
径が1μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミド
の吸着量が200ミリリットル/100g以上の無機微
粉末をも1重量%以上含有している。
径が1μm以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミド
の吸着量が200ミリリットル/100g以上の無機微
粉末をも1重量%以上含有している。
【0016】ここで用られる無機微粉末としては,通常
の湿式粉砕法やボールミル粉砕法等で微粉化された無機
微粉末や,ハロゲン化金属の気相酸化法,燃焼加水分解
法,電弧法等の乾式法によって得られる金属酸化物微粉
末を挙げることができ,中でも,これらの方法により製
造される二酸化ケイ素微粉末を代表として挙げることが
できる。これらの方法により得られた微粉末は,一般的
に粒径が0.05μm以下であると同時に,非常に多い
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量を有し,合成重合
体樹脂溶液中に添加せしめる無機微粉末として好適であ
る。さらに,該微粉末の表面を疎水性に改質したものを
用いれば,漏水性の面から見てより一層好適であり,ま
た,該微粉末は,実質的に無孔である方が好ましい。
の湿式粉砕法やボールミル粉砕法等で微粉化された無機
微粉末や,ハロゲン化金属の気相酸化法,燃焼加水分解
法,電弧法等の乾式法によって得られる金属酸化物微粉
末を挙げることができ,中でも,これらの方法により製
造される二酸化ケイ素微粉末を代表として挙げることが
できる。これらの方法により得られた微粉末は,一般的
に粒径が0.05μm以下であると同時に,非常に多い
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量を有し,合成重合
体樹脂溶液中に添加せしめる無機微粉末として好適であ
る。さらに,該微粉末の表面を疎水性に改質したものを
用いれば,漏水性の面から見てより一層好適であり,ま
た,該微粉末は,実質的に無孔である方が好ましい。
【0017】ここでいうN,N−ジメチルホルムアミド
吸着量とは,無機微粉末5gをガラス平板上に置き,
N,N−ジメチルホルムアミドを1滴滴下するごとにス
テンレス製のへらを用いて練り合わせる作業を繰り返
し,N,N−ジメチルホルムアミドの1滴で急激に軟ら
かくなる直前までに要したN,N−ジメチルホルムアミ
ドの体積(単位:ミリリットル)を意味しており,JI
S K−5101の煮あまに油の代わりにN,N−ジメ
チルホルムアミドを用いたものである。
吸着量とは,無機微粉末5gをガラス平板上に置き,
N,N−ジメチルホルムアミドを1滴滴下するごとにス
テンレス製のへらを用いて練り合わせる作業を繰り返
し,N,N−ジメチルホルムアミドの1滴で急激に軟ら
かくなる直前までに要したN,N−ジメチルホルムアミ
ドの体積(単位:ミリリットル)を意味しており,JI
S K−5101の煮あまに油の代わりにN,N−ジメ
チルホルムアミドを用いたものである。
【0018】本発明で用いられる無機微粉末は,その平
均粒径が1μm以下であることが必要で,かつN,N−
ジメチルホルムアミド吸着量が200ミリリットル/1
00g以上であることが必要であり,さらには,その平
均粒径が0.1μm以下で,かつ250ミリリットル/1
00g以上のN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量を
有するものであれば,本発明の効果の点でより一層好ま
しい。平均粒径が1μmを超えると,得られるコーティ
ング布帛の透湿膜の微細孔径が大きくなり過ぎて防水性
能を低下させるので好ましくなく,また,N,N−ジメ
チルホルムアミドの吸着量が200ミリリットル/10
0g未満では,透湿膜の微細孔の数が少なくなり,高透
湿性能が得られず,空孔率Pが小さくなるので好ましく
ない。
均粒径が1μm以下であることが必要で,かつN,N−
ジメチルホルムアミド吸着量が200ミリリットル/1
00g以上であることが必要であり,さらには,その平
均粒径が0.1μm以下で,かつ250ミリリットル/1
00g以上のN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量を
有するものであれば,本発明の効果の点でより一層好ま
しい。平均粒径が1μmを超えると,得られるコーティ
ング布帛の透湿膜の微細孔径が大きくなり過ぎて防水性
能を低下させるので好ましくなく,また,N,N−ジメ
チルホルムアミドの吸着量が200ミリリットル/10
0g未満では,透湿膜の微細孔の数が少なくなり,高透
湿性能が得られず,空孔率Pが小さくなるので好ましく
ない。
【0019】本発明に用いる無機微粉末は,ポリウレタ
ン樹脂主体の合成重合体からなる樹脂層に対し,均一に
1重量%以上含有していることが必要であり,さらに好
ましくは3重量%以上含有しているのがよい。1重量%
未満では,得られるコーティング布帛の透湿膜の微細孔
数が少なくなり,高透湿性能が得られず,空孔率も小さ
くなる。また,無機微粉末は,必ずしも高純度なもので
ある必要はなく,不純物として他の無機物質,例えば顔
料,充填剤等が含有されていても何ら差し支えない。
ン樹脂主体の合成重合体からなる樹脂層に対し,均一に
1重量%以上含有していることが必要であり,さらに好
ましくは3重量%以上含有しているのがよい。1重量%
未満では,得られるコーティング布帛の透湿膜の微細孔
数が少なくなり,高透湿性能が得られず,空孔率も小さ
くなる。また,無機微粉末は,必ずしも高純度なもので
ある必要はなく,不純物として他の無機物質,例えば顔
料,充填剤等が含有されていても何ら差し支えない。
【0020】本発明で基布として用いられる繊維布帛と
しては,ナイロン6やナイロン66で代表されるポリア
ミド系合成繊維,ポリエチレンテレフタレートで代表さ
れるポリエステル系合成繊維,ポリアクリロニトリル系
合成繊維,ポリビニルアルコール系合成繊維,トリアセ
テート等の半合成繊維あるいはナイロン6/木綿,ポリ
エチレンテレフタレート/木綿等の混合繊維からなる織
物,編物,不織布等を挙げることができる。
しては,ナイロン6やナイロン66で代表されるポリア
ミド系合成繊維,ポリエチレンテレフタレートで代表さ
れるポリエステル系合成繊維,ポリアクリロニトリル系
合成繊維,ポリビニルアルコール系合成繊維,トリアセ
テート等の半合成繊維あるいはナイロン6/木綿,ポリ
エチレンテレフタレート/木綿等の混合繊維からなる織
物,編物,不織布等を挙げることができる。
【0021】本発明では,上記の繊維布帛に撥水剤処理
を施したものを用いてもよい。これは,製造時に樹脂溶
液の布帛内部への浸透を防ぐための一手段である。この
場合の撥水剤としては,パラフィン系撥水剤やポリシロ
キサン系撥水剤,フッ素系撥水剤等の公知のものでよ
く,その処理も,一般に行われているパディング法,ス
プレー法等の公知の方法で行えばよい。特に良好な撥水
性を必要とする場合にはフッ素系撥水剤を使用し,例え
ば,アサヒガード730(旭硝子株式会社製,フッ素系
撥水剤エマルジョン)を5%の水分散液でパディング
(絞り率35%)した後,160℃で1分間の熱処理を
行う方法等によって行えばよい。
を施したものを用いてもよい。これは,製造時に樹脂溶
液の布帛内部への浸透を防ぐための一手段である。この
場合の撥水剤としては,パラフィン系撥水剤やポリシロ
キサン系撥水剤,フッ素系撥水剤等の公知のものでよ
く,その処理も,一般に行われているパディング法,ス
プレー法等の公知の方法で行えばよい。特に良好な撥水
性を必要とする場合にはフッ素系撥水剤を使用し,例え
ば,アサヒガード730(旭硝子株式会社製,フッ素系
撥水剤エマルジョン)を5%の水分散液でパディング
(絞り率35%)した後,160℃で1分間の熱処理を
行う方法等によって行えばよい。
【0022】本発明のコーティング布帛においては,上
記の繊維布帛上に前記2種の微粉末を含むポリウレタン
樹脂主体の合成重合体溶液を湿式コーティング法により
塗布する。ここでいうポリウレタン樹脂主体の合成重合
体とは,ポリウレタン成分を50〜100重量%含むも
のをいい,その他の合成重合体としては,例えば,ポリ
アクリル酸,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,ポリブタ
ジエン,ポリアミノ酸等やこれらの共重合体等を50重
量%未満の範囲で含んでいればよく,勿論,フッ素やシ
リコン等で変性した化合物も本発明で使用できる。
記の繊維布帛上に前記2種の微粉末を含むポリウレタン
樹脂主体の合成重合体溶液を湿式コーティング法により
塗布する。ここでいうポリウレタン樹脂主体の合成重合
体とは,ポリウレタン成分を50〜100重量%含むも
のをいい,その他の合成重合体としては,例えば,ポリ
アクリル酸,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,ポリブタ
ジエン,ポリアミノ酸等やこれらの共重合体等を50重
量%未満の範囲で含んでいればよく,勿論,フッ素やシ
リコン等で変性した化合物も本発明で使用できる。
【0023】ポリウレタン樹脂は,イソシアネートとポ
リオールを反応せしめて得られる共重合体であり,イソ
シアネート成分として,芳香族ジイソシアネート,脂肪
族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネートの単
独またはこれらの混合物を用い,例えば,トリレン2,4
−ジイソシアネート,4,4'−ジフェニルメタンジイソ
シアネート,1,6−ヘキサンジイソシアネート,1,4−
シクロヘキサンジイソシアネート等を用い,またポリオ
ール成分としては,ポリエーテルポリオール,ポリエス
テルポリオールを用い,ポリエーテルポリオールは,ポ
リエチレングリコール,ポリプロピレングリコール,ポ
リテトラメチレングリコール等を用い,ポリエステルポ
リオールは,エチレングリコール,プロピレングリコー
ル等のジオールとアジピン酸,セバチン酸等の2塩基酸
との反応生成物やカプロラクトン等の開環重合物を用い
る。
リオールを反応せしめて得られる共重合体であり,イソ
シアネート成分として,芳香族ジイソシアネート,脂肪
族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネートの単
独またはこれらの混合物を用い,例えば,トリレン2,4
−ジイソシアネート,4,4'−ジフェニルメタンジイソ
シアネート,1,6−ヘキサンジイソシアネート,1,4−
シクロヘキサンジイソシアネート等を用い,またポリオ
ール成分としては,ポリエーテルポリオール,ポリエス
テルポリオールを用い,ポリエーテルポリオールは,ポ
リエチレングリコール,ポリプロピレングリコール,ポ
リテトラメチレングリコール等を用い,ポリエステルポ
リオールは,エチレングリコール,プロピレングリコー
ル等のジオールとアジピン酸,セバチン酸等の2塩基酸
との反応生成物やカプロラクトン等の開環重合物を用い
る。
【0024】また,2種の微粉末を含む上記のポリウレ
タン樹脂主体の合成重合体溶液は,通常のコーティング
法,例えばナイフコータ,コンマコータ,リバースコー
タ等を用いて適宜コーティングを行えばよいが,目的と
する0.5kgf /cm2 以上の耐水圧を得るためには,繊維
布帛のコーティング面の平滑性や通気度(JIS L−
1096法)により異なるが,一般的には,樹脂皮膜重
量が5g/m2 以上,好ましくは10g/m2 以上にな
るように塗布量を調節してコーティングを行うとよい。
タン樹脂主体の合成重合体溶液は,通常のコーティング
法,例えばナイフコータ,コンマコータ,リバースコー
タ等を用いて適宜コーティングを行えばよいが,目的と
する0.5kgf /cm2 以上の耐水圧を得るためには,繊維
布帛のコーティング面の平滑性や通気度(JIS L−
1096法)により異なるが,一般的には,樹脂皮膜重
量が5g/m2 以上,好ましくは10g/m2 以上にな
るように塗布量を調節してコーティングを行うとよい。
【0025】本発明では,樹脂層と繊維布帛間の耐剥離
性を向上させる目的で,樹脂や繊維布帛との親和性の高
い化合物を併用してもよく,その化合物としてイソシア
ネート化合物を併用するとよい。
性を向上させる目的で,樹脂や繊維布帛との親和性の高
い化合物を併用してもよく,その化合物としてイソシア
ネート化合物を併用するとよい。
【0026】イソシアネート化合物としては,2,4−ト
リレンジイソシアネート,ジフェニルメタンジイソシア
ネート,イソフォロンジイソシアネート,ヘキサメチレ
ンジイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート類
3モルと活性水素を含有する化合物(例えば,トリメチ
ロールプロパン,グリセリン等)1モルとの付加反応に
よって得られるトリイソシアネート類が使用できる。上
記のイソシアネート類は,イソシアネート基が遊離した
形のものであっても,あるいはフェノール,メチルエチ
ルケトオキシム等を付加させることにより安定させ,そ
の後の熱処理によりブロックを解離させる形のものであ
ってもよく,作業性や用途等により適宜使い分ければよ
い。
リレンジイソシアネート,ジフェニルメタンジイソシア
ネート,イソフォロンジイソシアネート,ヘキサメチレ
ンジイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート類
3モルと活性水素を含有する化合物(例えば,トリメチ
ロールプロパン,グリセリン等)1モルとの付加反応に
よって得られるトリイソシアネート類が使用できる。上
記のイソシアネート類は,イソシアネート基が遊離した
形のものであっても,あるいはフェノール,メチルエチ
ルケトオキシム等を付加させることにより安定させ,そ
の後の熱処理によりブロックを解離させる形のものであ
ってもよく,作業性や用途等により適宜使い分ければよ
い。
【0027】イソシアネート化合物を使用する際の使用
量としては,ポリウレタン樹脂主体の合成重合体に対し
て0.1〜10重量%の割合で使用することが望ましい。
使用量が0.1重量%未満であれば,布帛に対する樹脂層
の接着力が低く,また,10重量%を超えると,風合が
硬化する傾向が認められるようになるので好ましくな
い。
量としては,ポリウレタン樹脂主体の合成重合体に対し
て0.1〜10重量%の割合で使用することが望ましい。
使用量が0.1重量%未満であれば,布帛に対する樹脂層
の接着力が低く,また,10重量%を超えると,風合が
硬化する傾向が認められるようになるので好ましくな
い。
【0028】上述のごときポリウレタン主体の合成重合
体からなる樹脂液を繊維布帛に塗布した後,本発明で
は,0〜30℃の水中に0.5〜10分間浸漬して樹脂分
の湿式凝固を行う。以下,40〜60℃の温水中で5〜
15分間の洗浄後,通常の方法で乾燥する。
体からなる樹脂液を繊維布帛に塗布した後,本発明で
は,0〜30℃の水中に0.5〜10分間浸漬して樹脂分
の湿式凝固を行う。以下,40〜60℃の温水中で5〜
15分間の洗浄後,通常の方法で乾燥する。
【0029】本発明において,防水性をさらに向上させ
る目的で,湿式コーティング後にコーティング布帛に撥
水処理を行ってもよい。撥水処理に際しては,前述のよ
うな一般に実施されている公知の撥水処理方法を採用す
ればよい。
る目的で,湿式コーティング後にコーティング布帛に撥
水処理を行ってもよい。撥水処理に際しては,前述のよ
うな一般に実施されている公知の撥水処理方法を採用す
ればよい。
【0030】
【作用】本発明の消臭性透湿防水コーティング布帛は,
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体からなる空孔率40
%以上の有孔の樹脂層中に平均粒径が1.5μm以下の消
臭性を有する微粉末および平均粒径が1μm以下で,か
つN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリ
リットル/100g以上である無機微粉末を含有せしめ
ることにより,優れた消臭性能および優れた透湿性能と
防水性能を同時に付与せしめたものである。
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体からなる空孔率40
%以上の有孔の樹脂層中に平均粒径が1.5μm以下の消
臭性を有する微粉末および平均粒径が1μm以下で,か
つN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリ
リットル/100g以上である無機微粉末を含有せしめ
ることにより,優れた消臭性能および優れた透湿性能と
防水性能を同時に付与せしめたものである。
【0031】何故に,平均粒径が1.5μm以下の消臭性
を有する微粉末および平均粒径が1μm以下で,かつ
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上である無機微粉末を含有せしめる
ことにより優れた消臭性能および優れた透湿性能と防水
性能を同時に得ることができるのか,その理由は明確に
は解明されていないが,本発明者らは次のように推測し
ている。
を有する微粉末および平均粒径が1μm以下で,かつ
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上である無機微粉末を含有せしめる
ことにより優れた消臭性能および優れた透湿性能と防水
性能を同時に得ることができるのか,その理由は明確に
は解明されていないが,本発明者らは次のように推測し
ている。
【0032】すなわち平均粒径が1μm以下で,かつ
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上の無機微粉末を均一に分散させた
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体溶液を布帛にコーテ
ィングして湿式凝固を行うと,凝固液である水と樹脂溶
媒であるN,N−ジメチルホルムアミドが混和し,樹脂
液から溶媒が速やかに離脱していくことにより樹脂が凝
固するが,その際,平均粒径が1μm以下で,かつN,
N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリット
ル/100g以上の無機微粉末が該樹脂溶液中に均一に
分散していると,無機微粉末の表面は他の部分に比べて
樹脂溶液中におけるN,N−ジメチルホルムアミドの濃
度が高く,いいかえれば,ポリウレタン樹脂主体の合成
重合体の濃度が低い状態にあり,このため,湿式凝固過
程において凝固液である水がまず無機微粉末表面のN,
N−ジメチルホルムアミドと置き換わり,無機微粉末の
周囲で速やかに凝固が始まり,その後に樹脂全体が凝固
するので,結果的に凝固速度が速くなり,ウレタン樹脂
特有のハニカム構造の他に1μm以下の微細孔を無数に
有する非常にポーラスな形態となる。
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上の無機微粉末を均一に分散させた
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体溶液を布帛にコーテ
ィングして湿式凝固を行うと,凝固液である水と樹脂溶
媒であるN,N−ジメチルホルムアミドが混和し,樹脂
液から溶媒が速やかに離脱していくことにより樹脂が凝
固するが,その際,平均粒径が1μm以下で,かつN,
N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリット
ル/100g以上の無機微粉末が該樹脂溶液中に均一に
分散していると,無機微粉末の表面は他の部分に比べて
樹脂溶液中におけるN,N−ジメチルホルムアミドの濃
度が高く,いいかえれば,ポリウレタン樹脂主体の合成
重合体の濃度が低い状態にあり,このため,湿式凝固過
程において凝固液である水がまず無機微粉末表面のN,
N−ジメチルホルムアミドと置き換わり,無機微粉末の
周囲で速やかに凝固が始まり,その後に樹脂全体が凝固
するので,結果的に凝固速度が速くなり,ウレタン樹脂
特有のハニカム構造の他に1μm以下の微細孔を無数に
有する非常にポーラスな形態となる。
【0033】従って,形成された微細孔の微細性により
優れた防水性が発揮されると共に,無数に存在する微細
な有孔により高透湿性能が発揮される。しかも,布帛上
に形成された微細孔の空孔率が40%以上の微多孔質樹
脂皮膜中に消臭性を有する物質が含まれていると,消臭
性を有する物質が体臭等の悪臭に対して接触する面積が
広くなるので,消臭性能が非常に優れた高透湿性防水布
帛を得ることができるようになるものと推測している。
優れた防水性が発揮されると共に,無数に存在する微細
な有孔により高透湿性能が発揮される。しかも,布帛上
に形成された微細孔の空孔率が40%以上の微多孔質樹
脂皮膜中に消臭性を有する物質が含まれていると,消臭
性を有する物質が体臭等の悪臭に対して接触する面積が
広くなるので,消臭性能が非常に優れた高透湿性防水布
帛を得ることができるようになるものと推測している。
【0034】
【実施例】以下,実施例により本発明のコーティング布
帛の製造方法を説明するが,実施例における布帛の性能
の測定は,次の方法で行った。 (1)消臭性 テドラーバッグ内に, 試料1gおよび臭いガス600ミ
リリットルを封入し,3時間経過後のガス濃度の変化を
測定し,脱臭率(%)を求める。 (2)空孔率 微多孔皮膜を有する布帛を20cm×20cmの正方形に切
りとり,その微多孔皮膜を繊維基布から剥離して乾燥
後,微多孔皮膜の厚みd(cm),重量W(g)を測定
し,これと面積S(400cm2)および予め分かっている
樹脂の密度ρ(g/cm3)を前記〔I〕式に代入して空孔
率P(%)を計算する。 (3)透湿性(透湿度) JIS L−1099(A−1法) (4)防水性(耐水圧) JIS L−1092(高水圧法)
帛の製造方法を説明するが,実施例における布帛の性能
の測定は,次の方法で行った。 (1)消臭性 テドラーバッグ内に, 試料1gおよび臭いガス600ミ
リリットルを封入し,3時間経過後のガス濃度の変化を
測定し,脱臭率(%)を求める。 (2)空孔率 微多孔皮膜を有する布帛を20cm×20cmの正方形に切
りとり,その微多孔皮膜を繊維基布から剥離して乾燥
後,微多孔皮膜の厚みd(cm),重量W(g)を測定
し,これと面積S(400cm2)および予め分かっている
樹脂の密度ρ(g/cm3)を前記〔I〕式に代入して空孔
率P(%)を計算する。 (3)透湿性(透湿度) JIS L−1099(A−1法) (4)防水性(耐水圧) JIS L−1092(高水圧法)
【0035】実施例1 経糸,緯糸の双方にナイロンハイマルチフィラメント7
0デニール/68フィラメントを用いた経糸密度120
本/インチ,緯糸密度90本/インチの平織物を製織
し,通常の方法で精練及び染色(三菱化成株式会社製,
酸性染料のDiacidFast Red 3BL 2%owf)を行った
後,フッ素系撥水剤エマルジョンのアサヒガード710
(旭硝子株式会社製)5%水分散液でパディング(絞り
率40%)し,乾燥した後,160℃で1分間の熱処理
を行った。次に,鏡面ロールをもつカレンダー加工機を
用いて,温度170℃,圧力30kg/cm2 ,速度20m
/分の条件でカレンダー加工を行い,コーティング用の
基布を得た。
0デニール/68フィラメントを用いた経糸密度120
本/インチ,緯糸密度90本/インチの平織物を製織
し,通常の方法で精練及び染色(三菱化成株式会社製,
酸性染料のDiacidFast Red 3BL 2%owf)を行った
後,フッ素系撥水剤エマルジョンのアサヒガード710
(旭硝子株式会社製)5%水分散液でパディング(絞り
率40%)し,乾燥した後,160℃で1分間の熱処理
を行った。次に,鏡面ロールをもつカレンダー加工機を
用いて,温度170℃,圧力30kg/cm2 ,速度20m
/分の条件でカレンダー加工を行い,コーティング用の
基布を得た。
【0036】ここで下記処方1に示す組成で固形分濃度
27%のポリウレタン樹脂溶液を,ナイフオーバーロー
ルコータを用いて上述の基布のカレンダー面に塗布量8
0g/m2 にて塗布した後,直ちに15℃の水中に40
秒間浸漬して樹脂分を凝固させ,続いて,50℃の温水
中で10分間の洗浄を行って乾燥し,無機微粉末を8重
量%,消臭剤を13.5重量%含有する樹脂層を形成し
た。
27%のポリウレタン樹脂溶液を,ナイフオーバーロー
ルコータを用いて上述の基布のカレンダー面に塗布量8
0g/m2 にて塗布した後,直ちに15℃の水中に40
秒間浸漬して樹脂分を凝固させ,続いて,50℃の温水
中で10分間の洗浄を行って乾燥し,無機微粉末を8重
量%,消臭剤を13.5重量%含有する樹脂層を形成し
た。
【0037】処方1 ラックスキン 1740−29B 100部 (セイコー化成株式会社製,エステル型ポリウレタン樹
脂) レザミン X−100 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 30部 アエロジル R−972 3部 (日本アエロジル株式会社製,平均粒径0.016μm,
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量350ミリリット
ル/100gの疎水性二酸化ケイ素微粉末) KD−211G 5部 (ラサ工業株式会社製の消臭性微粉末,粒径1.03〜1.
35μmのケイ素の燐酸化合物)
脂) レザミン X−100 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 30部 アエロジル R−972 3部 (日本アエロジル株式会社製,平均粒径0.016μm,
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量350ミリリット
ル/100gの疎水性二酸化ケイ素微粉末) KD−211G 5部 (ラサ工業株式会社製の消臭性微粉末,粒径1.03〜1.
35μmのケイ素の燐酸化合物)
【0038】ここで,上記布帛をフッ素系撥水剤エマル
ジョンのアサヒガード710(旭硝子株式会社製)5%
水溶液にてパディング(絞り率40%)し,乾燥後,テ
ンターにて170℃で40秒間の熱処理を行って本発明
の消臭性透湿防水コーティング布帛を得た。
ジョンのアサヒガード710(旭硝子株式会社製)5%
水溶液にてパディング(絞り率40%)し,乾燥後,テ
ンターにて170℃で40秒間の熱処理を行って本発明
の消臭性透湿防水コーティング布帛を得た。
【0039】本発明との比較のため,本実施例において
処方1から消臭性を有する微粉末のKD−211Gを省
くほかは,本実施例と全く同一の方法により比較用の透
湿防水コーティング布帛(比較例1とする。)を得た。
さらに,本発明との比較のため,本実施例において処方
1からアエロジルR−972の添加を省くとともに,
N,N−ジメチルホルムアミドの添加量を10部とする
ほかは,本実施例とまったく同一の方法により比較用の
透湿防水コーティング布帛(比較例2とする。)を得
た。
処方1から消臭性を有する微粉末のKD−211Gを省
くほかは,本実施例と全く同一の方法により比較用の透
湿防水コーティング布帛(比較例1とする。)を得た。
さらに,本発明との比較のため,本実施例において処方
1からアエロジルR−972の添加を省くとともに,
N,N−ジメチルホルムアミドの添加量を10部とする
ほかは,本実施例とまったく同一の方法により比較用の
透湿防水コーティング布帛(比較例2とする。)を得
た。
【0040】本発明および比較用のコーティング布帛の
性能を測定し,その結果を併せて表1に示した。
性能を測定し,その結果を併せて表1に示した。
【表1】
【0041】表1より明らかなように,本発明の消臭性
透湿防水コーティング布帛は,比較例の布帛に比べ臭い
ガスに対する消臭能力が非常に優れており,また,透湿
度,耐水圧も優れた性能を有していた。
透湿防水コーティング布帛は,比較例の布帛に比べ臭い
ガスに対する消臭能力が非常に優れており,また,透湿
度,耐水圧も優れた性能を有していた。
【0042】実施例2 経糸,緯糸の双方にカチオン可染ポリエステル75デニ
ール/72フィラメントを用いた経糸密度110本/イ
ンチ,緯糸密度95本/インチの平織物を製織し,通常
の方法で精練および染色(日本化薬株式会社製,塩基性
染料のKayacrylBlue GSL−ED 1.5%owf ) を行
った後,アサヒガード710(フッ素系撥水剤エマルジ
ョン)の5%水溶液でパディング(絞り率40%)して
乾燥後,170℃で40秒間の熱処理を行った。次に,
鏡面ロールをもつカレンダー加工機を用いて,温度18
0℃,圧力30kg/cm2 ,速度35m/分の条件でカレ
ンダー加工を行い,引き続き, 下記処方2に示す樹脂固
形分濃度27%の樹脂溶液を,ナイフオーバーロールコ
ータを使用して塗布量80g/m2 にて塗布した後15
℃の水溶液中に40秒間浸漬し,樹脂分を凝固させた。
ール/72フィラメントを用いた経糸密度110本/イ
ンチ,緯糸密度95本/インチの平織物を製織し,通常
の方法で精練および染色(日本化薬株式会社製,塩基性
染料のKayacrylBlue GSL−ED 1.5%owf ) を行
った後,アサヒガード710(フッ素系撥水剤エマルジ
ョン)の5%水溶液でパディング(絞り率40%)して
乾燥後,170℃で40秒間の熱処理を行った。次に,
鏡面ロールをもつカレンダー加工機を用いて,温度18
0℃,圧力30kg/cm2 ,速度35m/分の条件でカレ
ンダー加工を行い,引き続き, 下記処方2に示す樹脂固
形分濃度27%の樹脂溶液を,ナイフオーバーロールコ
ータを使用して塗布量80g/m2 にて塗布した後15
℃の水溶液中に40秒間浸漬し,樹脂分を凝固させた。
【0043】処方2 ラックスキン 1740−29B 100部 (セイコー化成株式会社製,エステル型ポリウレタン樹
脂) レザミン X−100 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 30部 アルミナ AKP−G015 4部 (住友化学株式会社製,平均粒径0.03μm,N,N−
ジメチルホルムアミド吸着量310ミリリットル/10
0gの疎水性三酸化アルミニウム微粉末) KD−211G 4部 (ラサ工業株式会社製の消臭性微粉末,粒径1.03〜1.
35μmのケイ素の燐酸化合物)
脂) レザミン X−100 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 30部 アルミナ AKP−G015 4部 (住友化学株式会社製,平均粒径0.03μm,N,N−
ジメチルホルムアミド吸着量310ミリリットル/10
0gの疎水性三酸化アルミニウム微粉末) KD−211G 4部 (ラサ工業株式会社製の消臭性微粉末,粒径1.03〜1.
35μmのケイ素の燐酸化合物)
【0044】続いて50℃の温水中で10分間の洗浄を
行って乾燥し,無機微粉末を11重量%,消臭剤を11
重量%含有する樹脂層を形成した。
行って乾燥し,無機微粉末を11重量%,消臭剤を11
重量%含有する樹脂層を形成した。
【0045】ここで,上記布帛をアサヒガード710
(フッ素系撥水剤エマルジョン)の5%水溶液にてパデ
ィング(絞り率40%)し,乾燥後,テンターにて17
0℃で40秒間の熱処理を行って本発明の消臭性透湿防
水コーティング布帛を得た。
(フッ素系撥水剤エマルジョン)の5%水溶液にてパデ
ィング(絞り率40%)し,乾燥後,テンターにて17
0℃で40秒間の熱処理を行って本発明の消臭性透湿防
水コーティング布帛を得た。
【0046】本発明との比較のため,本実施例において
処方2のKD−211Gの量を0.1部とする以外は本実
施例とまったく同一の方法により消臭剤を0.3重量%含
有せしめた比較用のコーティング布帛(比較例3とす
る。)を得た。さらに,本発明との比較のため,本実施
例において処方2のKD−211Gの量を25部とする
以外は本実施例とまったく同一の方法により消臭剤を4
3重量%含有せしめた比較用のコーティング布帛(比較
例4とする。)を得た。
処方2のKD−211Gの量を0.1部とする以外は本実
施例とまったく同一の方法により消臭剤を0.3重量%含
有せしめた比較用のコーティング布帛(比較例3とす
る。)を得た。さらに,本発明との比較のため,本実施
例において処方2のKD−211Gの量を25部とする
以外は本実施例とまったく同一の方法により消臭剤を4
3重量%含有せしめた比較用のコーティング布帛(比較
例4とする。)を得た。
【0047】本発明および比較用のコーティング布帛の
性能を測定し,その結果を併せて表2に示した。
性能を測定し,その結果を併せて表2に示した。
【表2】
【0048】表2より明らかなように,本発明の消臭性
透湿防水コーティング布帛は,比較例の布帛に比べ臭い
ガスに対する消臭能力,透湿度及び防水性に優れてい
た。
透湿防水コーティング布帛は,比較例の布帛に比べ臭い
ガスに対する消臭能力,透湿度及び防水性に優れてい
た。
【0049】
【発明の効果】本発明の消臭性透湿防水コーティング布
帛は,空孔率40%以上の微多孔樹脂皮膜中に消臭性を有
する物質を含有しているので,優れた消臭性能を有する
とともに,優れた透湿性能,防水性能をも有している。
本発明の消臭性透湿防水コーティング布帛は,その優れ
た性能により特にスポーツ衣料に適した素材である。
帛は,空孔率40%以上の微多孔樹脂皮膜中に消臭性を有
する物質を含有しているので,優れた消臭性能を有する
とともに,優れた透湿性能,防水性能をも有している。
本発明の消臭性透湿防水コーティング布帛は,その優れ
た性能により特にスポーツ衣料に適した素材である。
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維布帛上に,ポリウレタン樹脂主体の
合成重合体からなる空孔率が40%以上の有孔の樹脂層
を有し,該樹脂層中に平均粒径が1.5μm以下の消臭性
を有する微粉末を1〜40重量%および平均粒径が1μ
m以下で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量
が200ミリリットル/100g以上の無機微粉末を1
重量%以上含有し,7000g/m2 ・24hr以上の透
湿度と0.5kgf /cm2 以上の耐水圧を有することを特徴
とする消臭性透湿防水コーティング布帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14786394A JPH0813352A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 消臭性透湿防水コーティング布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14786394A JPH0813352A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 消臭性透湿防水コーティング布帛 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0813352A true JPH0813352A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15439957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14786394A Pending JPH0813352A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 消臭性透湿防水コーティング布帛 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0813352A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10683391B2 (en) | 2014-12-31 | 2020-06-16 | Kolon Industries, Inc. | Thermoplastic elastomer resin composition for moisture-permeable waterproof film, film and fabric using same |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP14786394A patent/JPH0813352A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10683391B2 (en) | 2014-12-31 | 2020-06-16 | Kolon Industries, Inc. | Thermoplastic elastomer resin composition for moisture-permeable waterproof film, film and fabric using same |
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