JPH0813776B2 - ドコサヘキサエン酸化合物の分離精製方法 - Google Patents
ドコサヘキサエン酸化合物の分離精製方法Info
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- JPH0813776B2 JPH0813776B2 JP2213018A JP21301890A JPH0813776B2 JP H0813776 B2 JPH0813776 B2 JP H0813776B2 JP 2213018 A JP2213018 A JP 2213018A JP 21301890 A JP21301890 A JP 21301890A JP H0813776 B2 JPH0813776 B2 JP H0813776B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、不飽和脂肪酸化合物とカチオン交換された
膨潤性粘土鉱物との親和力の差によって、高度不飽和脂
肪酸化合物を分離精製する方法に関する。さらに詳しく
は、膨潤性粘土鉱物の層間イオンがナトリウムイオン以
外の他のカチオンで実質的に置換されてなる粘土鉱物を
用いてドコサヘキサエン酸化合物を分離精製する方法に
関する。
膨潤性粘土鉱物との親和力の差によって、高度不飽和脂
肪酸化合物を分離精製する方法に関する。さらに詳しく
は、膨潤性粘土鉱物の層間イオンがナトリウムイオン以
外の他のカチオンで実質的に置換されてなる粘土鉱物を
用いてドコサヘキサエン酸化合物を分離精製する方法に
関する。
[従来の技術] 今日、いわゆる典型的成人病の一種である動脈硬化性
疾患、血栓性疾患、高脂血症、肥満、高血圧、糖尿病等
は、いずれも正常な脂質代謝の乱れがその一因を成して
いるものであるが、これらの治療、予防薬として、いく
つかが提案されている。しかしながら、それらはどれも
薬理効果及び副作用等の点で必ずしも十分満足し得るも
のとは言いがたく、より安全で効果的な薬剤への希求が
一段と高まっている。
疾患、血栓性疾患、高脂血症、肥満、高血圧、糖尿病等
は、いずれも正常な脂質代謝の乱れがその一因を成して
いるものであるが、これらの治療、予防薬として、いく
つかが提案されている。しかしながら、それらはどれも
薬理効果及び副作用等の点で必ずしも十分満足し得るも
のとは言いがたく、より安全で効果的な薬剤への希求が
一段と高まっている。
最近、不飽和脂肪酸の中でドコサヘキサエン酸(C
22:6、以下、DHAと略記する)が、その安全性、及び閉
塞性動脈硬化等の種々の病気に効果があることが判明
し、注目されている。
22:6、以下、DHAと略記する)が、その安全性、及び閉
塞性動脈硬化等の種々の病気に効果があることが判明
し、注目されている。
DHAは、一般に魚油等の中に含まれる高度不飽和脂肪
酸の一種であり、プロスタグランジンの前駆体として重
要な物質である。
酸の一種であり、プロスタグランジンの前駆体として重
要な物質である。
しかしながら、DHAを高度に含有した医薬品、食品、
飼料等はいまだに十分に利用されているとは言いがた
い。また近年、研究進展に伴い、DHAは上記の薬理効果
の他にDHA生合成能の低い乳児期に重要であること、神
経細胞や網膜にはDHAが多く、これらに関与する細胞機
能維持に深く係わっていること、脳内に多く記憶能力の
改善やボケ予防の可能性を有すること、さらに高度不飽
和脂肪酸の中では最も制ガン作用が強力なことが次々と
明らかにされ、ますますDHAの重要性が認識されつつあ
る。(油化学、37(10)、781、1988) 一方、医薬品としてDHAを用いるためには、DHAを含む
脂肪酸混合物から少なくとも純度90%以上のDHAを分離
精製する必要がある。
飼料等はいまだに十分に利用されているとは言いがた
い。また近年、研究進展に伴い、DHAは上記の薬理効果
の他にDHA生合成能の低い乳児期に重要であること、神
経細胞や網膜にはDHAが多く、これらに関与する細胞機
能維持に深く係わっていること、脳内に多く記憶能力の
改善やボケ予防の可能性を有すること、さらに高度不飽
和脂肪酸の中では最も制ガン作用が強力なことが次々と
明らかにされ、ますますDHAの重要性が認識されつつあ
る。(油化学、37(10)、781、1988) 一方、医薬品としてDHAを用いるためには、DHAを含む
脂肪酸混合物から少なくとも純度90%以上のDHAを分離
精製する必要がある。
従来、脂肪酸混合物から高度不飽和脂肪酸化合物を分
離精製する方法は、1)分子蒸留、2)尿素付加、3)
液体クロマトグラフィー、4)超臨界ガス抽出、5)ゼ
オライト法が知られている。
離精製する方法は、1)分子蒸留、2)尿素付加、3)
液体クロマトグラフィー、4)超臨界ガス抽出、5)ゼ
オライト法が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術の問題点 しかしながら、これら従来の分離精製方法は、いずれ
の場合も純度、回収率、コスト面等に解決すべき問題点
があり、工業的規模で高純度の高度不飽和脂肪酸化合物
を、単純な工程で、安価に得ることは困難である。
の場合も純度、回収率、コスト面等に解決すべき問題点
があり、工業的規模で高純度の高度不飽和脂肪酸化合物
を、単純な工程で、安価に得ることは困難である。
発明の目的 そこで、本発明者らは、高濃度のDHA化合物、即ちDHA
及び/又はそのエステルを効率よく分離精製する方法を
鋭意研究した結果、脂肪酸混合物から、特定の粘土鉱物
を用いて吸脱着操作を行なうことによって、高濃度のDH
A化合物が容易に得られることを見出し本発明を完成し
た。
及び/又はそのエステルを効率よく分離精製する方法を
鋭意研究した結果、脂肪酸混合物から、特定の粘土鉱物
を用いて吸脱着操作を行なうことによって、高濃度のDH
A化合物が容易に得られることを見出し本発明を完成し
た。
本発明の目的はより効果的、かつ安全性の高いDHA化
合物を、大量かつ安価に分離、精製する方法を提供する
ことにある。
合物を、大量かつ安価に分離、精製する方法を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、脂肪酸混合物から、膨潤性粘土
鉱物の層間イオンがナトリウムイオン以外の他のカチオ
ンで実質的に置換されてなる粘土鉱物を用いてDHA化合
物を分離精製する方法である。
鉱物の層間イオンがナトリウムイオン以外の他のカチオ
ンで実質的に置換されてなる粘土鉱物を用いてDHA化合
物を分離精製する方法である。
以下、本発明の構成について説明する。
本発明の方法は、1)脂肪酸混合物を粘土鉱物に接触
させ、DHA混合物を吸着させる工程、2)DHA混合物を粘
土鉱物から着脱させる工程からなる。
させ、DHA混合物を吸着させる工程、2)DHA混合物を粘
土鉱物から着脱させる工程からなる。
本発明で用いる脂肪酸混合物とは、脂肪酸類の混合
物、所望により脂肪酸をエステル化した脂肪酸エステル
類の混合物若しくは脂肪酸類と脂肪酸エステル類との混
合物を意味するものである。一般に脂肪酸類のみの混合
物を用いるよりも脂肪酸エステル類の混合物を用いる方
が分離が容易且つ効率的である。
物、所望により脂肪酸をエステル化した脂肪酸エステル
類の混合物若しくは脂肪酸類と脂肪酸エステル類との混
合物を意味するものである。一般に脂肪酸類のみの混合
物を用いるよりも脂肪酸エステル類の混合物を用いる方
が分離が容易且つ効率的である。
脂肪酸混合物をエステル化するのに用いられるアルコ
ールとしては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等の低級アルコール、グリコール、グリ
セリン等の多価アルコール等が挙げられる。脂肪酸混合
物とアルコールは、触媒の存在下、通常の方法によりエ
ステル化する。
ールとしては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等の低級アルコール、グリコール、グリ
セリン等の多価アルコール等が挙げられる。脂肪酸混合
物とアルコールは、触媒の存在下、通常の方法によりエ
ステル化する。
本発明で用いられる膨潤粘土鉱物は、スメクタイト属
に属する層状ケイ酸塩鉱物であり、モンモリロナイト、
バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、及びヘク
トライト等であり、天然又は合成品のいずれでもよい。
具体的には、クニピア、スメクトン(クニミネ工業)、
ビーガム(バンダービルト社)、ラポナイト(ラポルテ
社)、フッ素四ケイ素雲母(トピー工業)等が使用でき
る。本発明の実施にあたっては、これらの膨潤性粘土鉱
物の一種または二種以上が任意に選ばれる。
に属する層状ケイ酸塩鉱物であり、モンモリロナイト、
バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、及びヘク
トライト等であり、天然又は合成品のいずれでもよい。
具体的には、クニピア、スメクトン(クニミネ工業)、
ビーガム(バンダービルト社)、ラポナイト(ラポルテ
社)、フッ素四ケイ素雲母(トピー工業)等が使用でき
る。本発明の実施にあたっては、これらの膨潤性粘土鉱
物の一種または二種以上が任意に選ばれる。
吸着剤としては、比表面積の大きい程吸着容量が大き
く、溶質分子を強く保持することができるので適してい
る。このような意味から、合成品である膨潤性粘土鉱物
が適しており、例えば合成サポナイトであるスメクトン
や合成ヘクトライトであるラポナイトが特に好ましい。
く、溶質分子を強く保持することができるので適してい
る。このような意味から、合成品である膨潤性粘土鉱物
が適しており、例えば合成サポナイトであるスメクトン
や合成ヘクトライトであるラポナイトが特に好ましい。
膨潤性粘土鉱物は粉末表面やその層間で各種極性分子
と特殊な相互作用を有する性質があり、そのため溶質分
子に対する選択性が従来の吸着剤とは異なっている。
と特殊な相互作用を有する性質があり、そのため溶質分
子に対する選択性が従来の吸着剤とは異なっている。
本発明における吸着工程は、脂肪酸混合物と粘土鉱物
が接触する方法ならばどんな工程でもよいが、1)有機
溶媒に分散させた粘土鉱物に脂肪酸混合物を接触させる
方法、2)カラムに充填した粘土鉱物に脂肪酸混合物を
接触させる方法等が利用できる。特に高純度のDHA化合
物を得たい場合にはカラムを用いる方法が好ましい。
が接触する方法ならばどんな工程でもよいが、1)有機
溶媒に分散させた粘土鉱物に脂肪酸混合物を接触させる
方法、2)カラムに充填した粘土鉱物に脂肪酸混合物を
接触させる方法等が利用できる。特に高純度のDHA化合
物を得たい場合にはカラムを用いる方法が好ましい。
本発明に用いる粘土鉱物の形状は、球形、破砕型のど
ちらでもよいが、上記2)のカラムに充填して用いる場
合には球形の方が効率・純度の観点から望ましい。
ちらでもよいが、上記2)のカラムに充填して用いる場
合には球形の方が効率・純度の観点から望ましい。
球形の粘土鉱物を得る簡便な方法としては、噴霧乾燥
法によるのがよい。
法によるのがよい。
すなわち、膨潤性粘土鉱物を水性溶媒中に分散してゲ
ル化し、しかる後に該分散液を噴霧乾燥する方法であ
る。
ル化し、しかる後に該分散液を噴霧乾燥する方法であ
る。
噴霧乾燥に際しては、ディスクタイプや加圧ノズル
式、2流体ノズル式などの一般的噴霧乾燥法が適用でき
る。
式、2流体ノズル式などの一般的噴霧乾燥法が適用でき
る。
いずれの場合も噴霧時の入口空気温度は、粘土鉱物が
300゜C位までは熱的に充分安定であることから、150〜
300゜C程度の広い温度範囲が設定できる。また、排気
温度はノズルからの噴霧流量などによって規定される
が、概ね100゜C前後で良い。こうして得られる粘土鉱
物の粒子径は2〜20μmである。これらは必要に応じて
通常の乾式分級法により分級して利用される。
300゜C位までは熱的に充分安定であることから、150〜
300゜C程度の広い温度範囲が設定できる。また、排気
温度はノズルからの噴霧流量などによって規定される
が、概ね100゜C前後で良い。こうして得られる粘土鉱
物の粒子径は2〜20μmである。これらは必要に応じて
通常の乾式分級法により分級して利用される。
これらの膨潤性粘土鉱物の層間には、通常ナトリウム
イオンやリチウムイオンなどのカチオンが存在し、膨潤
性粘土鉱物全体を電気的に中和しているが、これらのカ
チオンは交換性であり、容易に他のカチオンと置き変わ
ることができる。このカチオン交換容量は膨潤性粘土鉱
物の種類によっても異なるが、粘土鉱物100g当り大凡60
〜150ミリ当量である。さらに層間のナトリウムイオン
が他の金属カチオンや有機カチオンに置き変わった粘土
鉱物は水膨潤性が無くなり、水と接触してもゲルとはな
らず粉末として存在している。膨潤性粘土鉱物そのまま
では、水に接すると膨潤し吸着剤として適当ではなく、
また不飽和脂肪酸の識別能も高くない。本発明に用いる
粘土鉱物は、この粘土鉱物の層間イオンを他の金属カチ
オンに変え、水膨潤性を無くして吸着剤として用いるも
のである。
イオンやリチウムイオンなどのカチオンが存在し、膨潤
性粘土鉱物全体を電気的に中和しているが、これらのカ
チオンは交換性であり、容易に他のカチオンと置き変わ
ることができる。このカチオン交換容量は膨潤性粘土鉱
物の種類によっても異なるが、粘土鉱物100g当り大凡60
〜150ミリ当量である。さらに層間のナトリウムイオン
が他の金属カチオンや有機カチオンに置き変わった粘土
鉱物は水膨潤性が無くなり、水と接触してもゲルとはな
らず粉末として存在している。膨潤性粘土鉱物そのまま
では、水に接すると膨潤し吸着剤として適当ではなく、
また不飽和脂肪酸の識別能も高くない。本発明に用いる
粘土鉱物は、この粘土鉱物の層間イオンを他の金属カチ
オンに変え、水膨潤性を無くして吸着剤として用いるも
のである。
ナトリウム以外の金属カチオンとしては、銀、白金、
パラジウム、アルミニウム、鉄、ルテニウム、ニッケ
ル、コバルトなどが用いられ、好ましくは、銀、白金、
パラジウムである。
パラジウム、アルミニウム、鉄、ルテニウム、ニッケ
ル、コバルトなどが用いられ、好ましくは、銀、白金、
パラジウムである。
層間カチオンの交換方法としては、水や有機溶媒に金
属イオンを溶解し、そこに粘土鉱物を分散させ攪拌す
る。その後、粘土鉱物を分離し、洗浄し、しかる後に乾
燥すればよい。
属イオンを溶解し、そこに粘土鉱物を分散させ攪拌す
る。その後、粘土鉱物を分離し、洗浄し、しかる後に乾
燥すればよい。
ここで用いる金属イオンの塩としては、これらの塩化
物、硝酸塩、硫酸塩など溶解性のものであればいずれで
もよい。有機溶媒としては、エタノール、メタノール又
はアセトン等の一般的なものが用いられる。
物、硝酸塩、硫酸塩など溶解性のものであればいずれで
もよい。有機溶媒としては、エタノール、メタノール又
はアセトン等の一般的なものが用いられる。
吸着剤製造時の膨潤性粘土鉱物の濃度は、特に制限は
ないが20重量%以上になると、攪拌が困難となり、イオ
ン交換が行なわれ難くなる。分散液中の金属イオンの量
は、膨潤性粘土鉱物のカチオン交換容量以上であること
が望ましい。イオン交換反応を行なう際の分散液の温度
は、何度でもよく、通常室温で充分である。乾燥温度
は、粘土鉱物の分解温度以下であれば何度でもよい。
ないが20重量%以上になると、攪拌が困難となり、イオ
ン交換が行なわれ難くなる。分散液中の金属イオンの量
は、膨潤性粘土鉱物のカチオン交換容量以上であること
が望ましい。イオン交換反応を行なう際の分散液の温度
は、何度でもよく、通常室温で充分である。乾燥温度
は、粘土鉱物の分解温度以下であれば何度でもよい。
さらに、これらの粘土鉱物を焼成して用いても良い。
焼成温度、焼成時間は用いた粘土鉱物や分離しようとす
る溶質分子に応じて選択されるが、球状粉末が互いに焼
結を起こす温度以下であることが必要である。層間イオ
ンが金属イオンの場合、焼成により耐溶剤性は増す。
焼成温度、焼成時間は用いた粘土鉱物や分離しようとす
る溶質分子に応じて選択されるが、球状粉末が互いに焼
結を起こす温度以下であることが必要である。層間イオ
ンが金属イオンの場合、焼成により耐溶剤性は増す。
このようにして得られた粘土鉱物の層間イオンがナト
リウム以外の他のカチオンで実質的に置換されているこ
とは、次のようにして確認できる。即ち、原子吸光等を
用いて元素分析すれば容易に交換した金属カチオンの量
を確認できる。
リウム以外の他のカチオンで実質的に置換されているこ
とは、次のようにして確認できる。即ち、原子吸光等を
用いて元素分析すれば容易に交換した金属カチオンの量
を確認できる。
吸着・脱着工程に用いられる有機溶剤としては、n−
ヘプタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ペンタ
ン、シクロペンタン、ベンゼン、トルエンなど直鎖また
は環状の非極性溶媒やアセトン、メチルケトン、ジエチ
ルケトン等のケトン類、メタノール、エタノール、ブタ
ノール等の低級アルコール類、クロロホルム、臭化エチ
ル等のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、イソプ
ロピルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等の酢酸エステル類などの極性溶媒を広く使用でき
る。DHA化合物の吸着・脱着工程においては、上記溶媒
の一種または二種以上が用いられる。
ヘプタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ペンタ
ン、シクロペンタン、ベンゼン、トルエンなど直鎖また
は環状の非極性溶媒やアセトン、メチルケトン、ジエチ
ルケトン等のケトン類、メタノール、エタノール、ブタ
ノール等の低級アルコール類、クロロホルム、臭化エチ
ル等のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、イソプ
ロピルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等の酢酸エステル類などの極性溶媒を広く使用でき
る。DHA化合物の吸着・脱着工程においては、上記溶媒
の一種または二種以上が用いられる。
吸着・脱着工程に用いられる方法として、1)有機溶
媒に分散させた粘土鉱物に脂肪酸混合物を接触させる方
法の場合、脂肪酸混合物を粘土鉱物と接触させたあと、
有機溶媒を濾過分別し、さらに有機溶媒で数回、分散・
攪拌し不純物を脱着する。粘土鉱物に対する有機溶媒の
量は特に制限はなく、有機溶媒の種類、組成によって適
宜変化させればよい。また、2)カラムに充填した粘土
鉱物に脂肪酸混合物を接触させる場合、脂肪酸混合物と
粘土鉱物を接触させたあと、カラムに有機溶媒を通液す
ることによって不純物を脱着する。粘土鉱物に対する有
機溶媒の通液量は特に制限はなく、有機溶媒の種類、組
成によって適宜変化させればよい。
媒に分散させた粘土鉱物に脂肪酸混合物を接触させる方
法の場合、脂肪酸混合物を粘土鉱物と接触させたあと、
有機溶媒を濾過分別し、さらに有機溶媒で数回、分散・
攪拌し不純物を脱着する。粘土鉱物に対する有機溶媒の
量は特に制限はなく、有機溶媒の種類、組成によって適
宜変化させればよい。また、2)カラムに充填した粘土
鉱物に脂肪酸混合物を接触させる場合、脂肪酸混合物と
粘土鉱物を接触させたあと、カラムに有機溶媒を通液す
ることによって不純物を脱着する。粘土鉱物に対する有
機溶媒の通液量は特に制限はなく、有機溶媒の種類、組
成によって適宜変化させればよい。
用いる粘土鉱物の量は、精製する脂肪酸混合物の重量
の5〜50倍でよく、純度、収率の面から、好ましくは10
〜12倍である。
の5〜50倍でよく、純度、収率の面から、好ましくは10
〜12倍である。
粘土鉱物と脂肪酸混合物の接触温度は特に制限はな
く、0゜C〜90゜C程度で良い。
く、0゜C〜90゜C程度で良い。
次に、前述の有機溶媒よりも極性の高い有機溶媒を粘
土鉱物に接触させることによってDHA化合物を脱着させ
る。上記1)の場合、先の有機溶媒を濾過分別した後、
より極性の高い有機溶媒を粘土鉱物に加え、攪拌し、濾
過分別し、これを数回繰返してDHA化合物を脱着させ
る。粘土鉱物に対する有機溶媒の量は特に制限はなく、
有機溶媒の種類、組成によって適宜変化させればよい。
上記2)の場合、より極性の高い有機溶媒をカラムに通
液することによってDHA化合物を脱着させる。粘土鉱物
に対する有機溶媒の通液量は特に制限はなく、有機溶媒
の種類、組成によって適宜変化させればよい。
土鉱物に接触させることによってDHA化合物を脱着させ
る。上記1)の場合、先の有機溶媒を濾過分別した後、
より極性の高い有機溶媒を粘土鉱物に加え、攪拌し、濾
過分別し、これを数回繰返してDHA化合物を脱着させ
る。粘土鉱物に対する有機溶媒の量は特に制限はなく、
有機溶媒の種類、組成によって適宜変化させればよい。
上記2)の場合、より極性の高い有機溶媒をカラムに通
液することによってDHA化合物を脱着させる。粘土鉱物
に対する有機溶媒の通液量は特に制限はなく、有機溶媒
の種類、組成によって適宜変化させればよい。
最後に、分画した溶液の溶媒を留去することにより、
高純度のDHA化合物を得ることができる。
高純度のDHA化合物を得ることができる。
精製に使用した粘土鉱物は、不純物を脱着するのに用
いた有機溶媒で洗浄することにより、連続的に次のDHA
化合物の精製に供することができる。
いた有機溶媒で洗浄することにより、連続的に次のDHA
化合物の精製に供することができる。
[実施例] 次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらにより限定されるものではない。なお、実
施例における%は特記しない限り重量にもとずくもので
ある。
発明はこれらにより限定されるものではない。なお、実
施例における%は特記しない限り重量にもとずくもので
ある。
実施例1 ラポナイトXLG(ラポルテ社製)300gをイオン交換水1
0に攪拌しながら分散させる。得られたゲルをディス
ク回転数20,000rpm、入口空気温度約200゜C、排気温度
約110゜Cで噴霧乾燥したところ、2〜20μmの球状粉
末が270g得られた。
0に攪拌しながら分散させる。得られたゲルをディス
ク回転数20,000rpm、入口空気温度約200゜C、排気温度
約110゜Cで噴霧乾燥したところ、2〜20μmの球状粉
末が270g得られた。
この球状粘土鉱物を乾式分級機TARBO CLASSIFINER TC
−15N(日清エンジニアリング社製)を用いて分級し、
5〜10μmの粒径の粉末60gを得た。
−15N(日清エンジニアリング社製)を用いて分級し、
5〜10μmの粒径の粉末60gを得た。
エタノール6に硝酸銀10.2gを溶解し、上記球状粘
土鉱物60gを分散し、4時間攪拌する。その後濾過、エ
タノールで洗浄し、80゜Cで乾燥し、次いで該粉末60g
をパッカーとポンプを用いて、内径20mm、長さ250mmの
ステンレススチール製カラムに平衡スラリー法で充填
し、充填カラムを作成した。
土鉱物60gを分散し、4時間攪拌する。その後濾過、エ
タノールで洗浄し、80゜Cで乾燥し、次いで該粉末60g
をパッカーとポンプを用いて、内径20mm、長さ250mmの
ステンレススチール製カラムに平衡スラリー法で充填
し、充填カラムを作成した。
一方、表−1に示す脂肪酸組成を有する魚類脂肪を常
法により加水分解を行ない脂肪酸混合物を得た。
法により加水分解を行ない脂肪酸混合物を得た。
本カラムに液体クロマトグラフィー用ポンプを接続
し、移動相としてアセトン/n−ヘキサン=1.5/98.5を毎
分20mlで流入し、常法で上記脂肪酸混合物をエチルエス
テル化した魚類脂肪由来脂肪酸エチルエステル混合物を
2g注入した後、アセトン/n−ヘキサン=1.5/98.5溶液を
1000ml通液し、飽和脂肪酸エステル等の不純物を脱着さ
せた。
し、移動相としてアセトン/n−ヘキサン=1.5/98.5を毎
分20mlで流入し、常法で上記脂肪酸混合物をエチルエス
テル化した魚類脂肪由来脂肪酸エチルエステル混合物を
2g注入した後、アセトン/n−ヘキサン=1.5/98.5溶液を
1000ml通液し、飽和脂肪酸エステル等の不純物を脱着さ
せた。
次に、アセトン/n−ヘキサン=10/90を500mlを毎分20
mlで通液し、DHAエチルエステル0.30g、純度57.0%のも
のが得られた。
mlで通液し、DHAエチルエステル0.30g、純度57.0%のも
のが得られた。
次に、アセトン/n−ヘキサン=40/60を500mlを毎分20
mlで通液し、DHAエチルエステル0.36g、純度90.3%のも
のが得られた。表−2に、精製したDHAエチルエステル
の組成を示した。
mlで通液し、DHAエチルエステル0.36g、純度90.3%のも
のが得られた。表−2に、精製したDHAエチルエステル
の組成を示した。
[発明の効果] 本発明の方法に従えば、簡便な工程でかつ、脂肪酸混
合物に対し少量の吸着剤で、高純度のDHA化合物を得る
ことができる。
合物に対し少量の吸着剤で、高純度のDHA化合物を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢澤 一良 神奈川県相模原市鵜野森571 グリーンハ イツD1―501 (72)発明者 近藤 聖 神奈川県大和市中央林間5―16―4 審査官 脇村 善一
Claims (2)
- 【請求項1】脂肪酸混合物から、膨潤性粘土鉱物の層間
イオンがナトリウムイオン以外の他のカチオンで実質的
に置換されてなる粘土鉱物を用いて吸脱着操作を行うこ
とにより、ドコサヘキサエン酸及び/又はその低級アル
キルエステルを分離精製する方法。 - 【請求項2】ナトリウムイオン以外の他のカチオンが、
二価又は三価の金属カチオンである請求項1記載のドコ
サヘキサエン酸及び/又はその低級アルキルエステルを
分離精製する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2213018A JPH0813776B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | ドコサヘキサエン酸化合物の分離精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2213018A JPH0813776B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | ドコサヘキサエン酸化合物の分離精製方法 |
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| JPH0813776B2 true JPH0813776B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=16632142
Family Applications (1)
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| JP2213018A Expired - Lifetime JPH0813776B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | ドコサヘキサエン酸化合物の分離精製方法 |
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- 1990-08-10 JP JP2213018A patent/JPH0813776B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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| JPH0495048A (ja) | 1992-03-27 |
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