JPH0456021B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0456021B2 JPH0456021B2 JP62125076A JP12507687A JPH0456021B2 JP H0456021 B2 JPH0456021 B2 JP H0456021B2 JP 62125076 A JP62125076 A JP 62125076A JP 12507687 A JP12507687 A JP 12507687A JP H0456021 B2 JPH0456021 B2 JP H0456021B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zeolite
- epa
- acid ester
- ester
- fatty acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/48—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C67/56—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by solid-liquid treatment; by chemisorption
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
「産業上の利用分野」
本発明は不飽和脂肪酸エステルとゼオライトと
の親和力との差によつて、エイコサペンタエン酸
エステルを濃縮分離する方法に関するものであ
る。 「従来技術と問題点」 エイコサペンタエン酸(C20:5、以下、EPAと
略記する。)は、一般に魚油等の中に含まれる高
度不飽和脂肪酸の一種であり、プロスタグランジ
ンの前駆体として重要な物質であることから、従
来は栄養素として食品等に添加した形で利用され
てきている。しかし、近年、EPAが閉塞性動脈
硬化症等の種々の病気に効果があることが判明す
るに至り、医薬品としての需要が非常に高まつて
きている。 医薬品としてEPAを用いるためには、EPAを
含む脂肪酸混合物から少なくとも純度90%以上の
EPAを分離精製する必要がある。従来、脂肪酸
エステル混合物からEPAのような不飽和脂肪酸
エステルを濃縮分離する方法としては、尿素複合
体法や銀複合体法(いずれも英国特許第1240513
号)が知られており、その他にも、酵素法、低温
分別法、超臨界ガス抽出法、分子蒸留法等が挙げ
られるが、これらの方法をEPAを含む脂肪酸エ
ステル混合物から、高純度のEPAエステルの濃
縮分離に適用した場合、いずれの場合も純度、コ
スト面、運転面において解決すべき技術的課題が
多く、工業的スケールで高純度のEPAを得るこ
とは極めて困難である。また、内孔径5−13Åの
ゼオライトを用いてEPAエステル及びドコサヘ
キサエン酸エステル(C22:6)を濃縮分離する方
法も開示されている(特開昭59−67245)が、こ
の場合においても純度約90%以上のEPAを得る
ことは困難である。 「問題点を解決するための手段」 本発明者等はかかる実情に鑑み、EPAエステ
ルを含む脂肪酸エステル混合物から、純度90%以
上のEPAエステルを工業的規模で得るべく鋭意
研究を重ねた結果、特定のゼオライトを用いて吸
脱着操作を行うとともに、極性溶媒を容量比で
0.01〜10%含有する無極性溶媒で脱着することに
より、所望の高純度EPAエステルが容易に得ら
れることを見出し本発明を完成させた。 即ち、本発明は下記(1)〜(3)の工程を実施するこ
とを特徴とする高純度のEPAエステルを濃縮分
離する方法を内容とするものである。 (1) アルキルアンモニウムカチオンまたは金属セ
シウムカチオンを含むゼオライトとエイコサペ
ンタエン酸エステルを含む脂肪酸エステル混合
物の無極性溶媒溶液とを接触させることによ
り、エイコサペンタエン酸エステルを吸着させ
る工程、 (2) 無極性溶媒と上記ゼオライトとを接触させる
ことにより、不純物を脱着させる工程、及び (3) 極性溶媒を容量比で0.01〜10%含む無極性溶
媒と上記ゼオライトを接触させることにより、
エイコサペンタエン酸エステルを脱着させる工
程。 本発明で使用される脂肪酸エステルはEPAを
含む油脂とメタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等の低級アルコールとから得られ
るエステルであり、他にグリコール、グリセリン
等の多価アルコールの脂肪酸エステルも用いるこ
とができる。EPAを含む油脂は、一般にはイワ
シやサバ等の魚油或いは肝油等の各種動植物油類
が挙げられる。このような油脂は上記アルコール
類と触媒の存在下でエステル交換され脂肪酸エス
テルとされる。 本発明における濃縮分離法に使用されるゼオラ
イトは、金属セシウムカチオンを含むゼオライト
及びアルキルアンモニウムカチオンを含むゼオラ
イトを用いる。このようなカチオンを含むゼオラ
イトは、通常市販されているゼオライト、例えば
Y型ゼオライトやX型ゼオライト等のゼオライト
をイオン交換等の処理を施したり、または原料に
アルキルアンモニウムイオンの塩類を加えて合成
することによつて得ることができる。ゼオライト
をイオン交換する方法としては、通常公知の方
法、即ち、所定のゼオライトを交換したいカチオ
ン、例えば、メチルアンモニウムイオン、エチル
アンモニウムイオン、n−プロピルアンモニウム
イオン或いはi−プロピルアンモニウムイオン等
を含む塩類水溶液に浸し、70−100℃で約24時間
攪拌する操作を数回繰り返す処理を施し、次いで
120℃−500℃で大気中で乾燥させることによつて
容易に得られる。 使用するゼオライトの形状としては、粉末状、
ペレツト状、ビーズ状、粒状等、どのような形状
であつても良い。 本発明に用いられる無極性溶媒としては、n−
ヘプタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベン
ゼン、n−オクタン、n−ペンタン等直鎖または
環状の無極性溶媒が利用でき、勿論これら2種以
上の混合溶媒も使用できる。 脱着に用いられる極性溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケ
トン類;メタノール、エタノール、ブタノール等
の低級アルコール類;クロロホルム、臭化エチル
等のハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、
イソプロピルエーテル等のエーテル類;酢酸エチ
ル、酢酸メチル等の酢酸エステル類;トルエン、
キシレン等の極性芳香族炭化水素類等の極性溶媒
が広く使用できる。これらの極性溶媒は、液体分
子が電気双極子をもつているといわれ、ゼオライ
トと強い相互作用を示すため、ゼオライトに吸着
した脂肪酸エステルを脱着させることができるも
のと思われる。これら極性溶媒の1種又は2種以
上と無極性溶媒を混合して極性溶媒の極性を変化
させたものを使用する。即ち、EPAエステルを
脱着させる際に使用する無極性溶媒は、上記極性
溶媒を容量比で0.01−10%の割合で混合させた溶
媒を用いる。 ゼオライトと、脂肪酸エステルや各種溶媒とを
接触させる時の温度は、通常、溶液の吸着操作の
際、用いられる温度範囲(10℃−90℃)程度で良
い。温度が低すぎるとEPAエステル以外の不純
物も多量に吸着されるので好ましくなく、反対に
温度が高すぎると、不飽和脂肪酸が変質しやすく
なるということと、また、使用溶媒の沸点より高
くなると加圧条件下での操作が必要となることか
ら不経済となる。特に好ましい操作温度範囲とし
ては20℃−50℃程度が良い。 本発明における吸着工程は、EPAエステルを
含む脂肪酸エステル混合物を無極性溶媒に溶解さ
せ、攪拌槽内に入れ、ゼオライトを該脂肪酸エ
ステル混合物に対して重量比で0.05−5倍加えて
0.5−10時間攪拌することによつて、EPAエステ
ルを選択的に吸着させる方法、あらかじめカラ
ムに充填したゼオライトに該脂肪酸エステル混合
物溶液を流通し接触させることによつて、EPA
エステルを選択的に吸着させる方法等が適用でき
る。のカラム操作における通液速度は、EPA
エステルがゼオライトに吸着するのに充分な通液
量を流すのであれば任意のものが適用できるが特
に、空間速度が0.5−10(−液量/−充填容
積/hr)の範囲で操作するのが好ましい。またカ
ラム操作の圧力を大気圧以上、例えば10−100
Kg/cm2の中圧乃至高圧に設定することにより、よ
りコンパクトな分離カラムとして利用することも
できる。特に高純度のEPAエステルを得たい場
合にはカラム操作の方が好ましい。 次いで、無極性溶媒を上記ゼオライトに接触さ
せ、不純物、例えば、オレイン酸エステルやリノ
ール酸エステル等を脱着させる。 上記を適用した場合には、槽内の無極性溶媒
を濾過分別した後、新たに無極性溶媒をゼオライ
トに加えて攪拌し、この処理を1〜10回繰り返す
ことによつて、不純物を脱着させる。ゼオライト
に対する無極性溶媒の重量比は特に制限はない
が、0.5〜1000倍の範囲で使用するのが好ましい。
また、上記を適用した場合には、無極性溶媒を
をカラムに流通させることによつて不純物を脱着
させる。この時の通液速度は、吸着している不純
物を脱着させるに充分な通液量を流すのであれば
任意のものが適用できるが、吸着工程の時と同様
に、空間速度が0.5〜10(−液量/−充填容
積/hr)の範囲で流通させるのが好ましい)。 次いで、極性溶媒を容量比で0.01〜10%含む無
極性溶媒(以下、極性溶媒含有無極性溶媒と記
す)をゼオライトに接触させることによつて、
EPAエステルを脱着させる。上記を適用した
場合には、槽内の無極性溶媒を濾過分別した後、
極性溶媒含有無極性溶媒をゼオライトに対する重
量比で0.5−30倍加えて0.5−5時間攪拌し、この
処理を1−5回程繰り返すことによつて、EPA
エステルを濃縮分離することができる。また、上
記を適用した場合には、極性溶媒含有無極性溶
媒をゼオライトカラムに流通させることによつ
て、EPAエステルを脱着させることができる。
通液速度は、吸着しているEPAエステルを脱着
させるには充分な通液量を流すのであれば任意の
ものが適用できるが、特に、空間速度が0.05−10
(/液量/−充填容積/hr)の範囲で流通さ
せるのが効果的である。また、流出する溶液を2
−100のフラクシヨンに分け、ゼオライトと親和
力の弱い脂肪酸エステルから順次脱着させた方
が、EPAエステルの純度の点で効果的である。
また、脱着の際に用いる極性溶媒は単に1種類を
用いるだけではなく、多種のものを用いる極性を
徐々に大きくさせて通過させることにより、
EPAエステルをより効率良く分画できる。 この場合、吸着工程の後、直ちに極性溶媒含有
無極性溶媒をゼオライトと接触させた場合は、
EPAエステル以外に多量の不純物も脱着するた
め、高純度のEPAエステルを得ることができな
い。例えば、n−プロピルアンモニウムYゼオラ
イトを吸着剤として用いた場合、吸着工程の後、
直ちに極性溶媒含有無極性溶媒をゼオライトに接
触させた場合は、得られたEPAエステルの純度
は高々90%であるが、吸着工程の後、無極性溶媒
と接触させてから極性溶媒含有無極性溶媒と接触
させた場合は、純度98%前後のEPAエステルが
容易に得られる。 最後に、分画した溶液の中のEPAエステルの
濃度の高いフラクシヨンを蒸留することによつて
極性溶媒含有無極性溶媒を除去し、純度約90%以
上のEPAエステルを得ることができる。他のフ
ラクシヨンの脂肪酸エステルも同様に回収するこ
とができる。またゼオライトは分別終了後、無極
性溶媒で洗浄したり、100−500℃で乾燥すること
によつて、繰り返し使用することができる。 「作用・効果」 以上の通り、本発明のEPAエステルの濃縮分
離方法は、従来の方法に比べ操作が簡単であり、
また、コスト的にも有利であり、工業化を企画す
る上で多大な貢献を約束するものである。 「実施例」 次に、本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、実施例におけるパーセント
(%)は特に断らない限り、重量%である。 実施例 1 東洋曹達(株)社製のナトリウムY型ゼオライト
(商品名TSZ−320NAD)、ユニオンカーバイド
(株)社製のナトリウムX型ゼオライト(商品名
Molecular sieves 13X)をそれぞれ5gに対し、
INの各種塩類水溶液を100mlの割合でフラスコに
入れ、温度約80℃で24時間攪拌を行いナトリウム
イオンを他のイオンと交換し、次いで水洗し、
160℃で1時間乾燥した。 一方、イワシ、サバ等から採取した魚油を
0.2N−NaOHエタノール溶液を用いてエステル
交換して、表1に示す脂肪酸組成のエチルエステ
ル混合物を得た。ただし、表1のCo:kは、分子
式Co-1H2(o-k)-1COOC2H5で表される脂肪酸エス
テルである。 この脂肪酸エステル混合物10.0gにn−ヘキサ
ン100mlを加えて溶解し、この溶液を上記の通り
調製した各種ゼオライト5.0gを充填した内径1.0
cm長さ10cmのガラスカラムに通液した。原料脂肪
酸エステルの通液が終わつた後、n−ヘキサンを
250ml通液し、次いで、n−ヘキサンに容量比で
0.5%のエタノールを混合した溶液を250ml通液し
た。尚、カラムは常圧、温度30℃に保ち、溶出溶
媒の空間速度は1.0(1/hr)で溶出し、25mlずつ
分画した。 このようにして得られたフラクシヨンNo.16−19
の溶出溶媒を蒸留によつて除去することにより、
得られた全脂肪酸エステルの量と組成を表2に示
す。 同時に、比較のためにイオン交換処理を施して
ないナトリウムY型ゼオライト及びナトリウムX
型ゼオライトを用いて上記と同様の方法にて実験
を実施した結果も表2に併せて記す。 表2より、アルキルアンモニウムカチオン又は
セシウムカチオンを含むゼオライトを用いること
によりEPAエステルの純度が大巾に向上するこ
とがわかる。一方、原料脂肪酸エステル混合物の
通液が終わつた後、直ちに、n−ヘキサンに容量
比で0.5%のエタノールを混合した溶液を250ml流
し、得られたフラクシヨンNo.6−10の溶出溶媒を
除去することにより得られた脂肪酸エステルの中
のEPAエステルの純度は、いずれの場合も90%
を越えることはなかつた。
の親和力との差によつて、エイコサペンタエン酸
エステルを濃縮分離する方法に関するものであ
る。 「従来技術と問題点」 エイコサペンタエン酸(C20:5、以下、EPAと
略記する。)は、一般に魚油等の中に含まれる高
度不飽和脂肪酸の一種であり、プロスタグランジ
ンの前駆体として重要な物質であることから、従
来は栄養素として食品等に添加した形で利用され
てきている。しかし、近年、EPAが閉塞性動脈
硬化症等の種々の病気に効果があることが判明す
るに至り、医薬品としての需要が非常に高まつて
きている。 医薬品としてEPAを用いるためには、EPAを
含む脂肪酸混合物から少なくとも純度90%以上の
EPAを分離精製する必要がある。従来、脂肪酸
エステル混合物からEPAのような不飽和脂肪酸
エステルを濃縮分離する方法としては、尿素複合
体法や銀複合体法(いずれも英国特許第1240513
号)が知られており、その他にも、酵素法、低温
分別法、超臨界ガス抽出法、分子蒸留法等が挙げ
られるが、これらの方法をEPAを含む脂肪酸エ
ステル混合物から、高純度のEPAエステルの濃
縮分離に適用した場合、いずれの場合も純度、コ
スト面、運転面において解決すべき技術的課題が
多く、工業的スケールで高純度のEPAを得るこ
とは極めて困難である。また、内孔径5−13Åの
ゼオライトを用いてEPAエステル及びドコサヘ
キサエン酸エステル(C22:6)を濃縮分離する方
法も開示されている(特開昭59−67245)が、こ
の場合においても純度約90%以上のEPAを得る
ことは困難である。 「問題点を解決するための手段」 本発明者等はかかる実情に鑑み、EPAエステ
ルを含む脂肪酸エステル混合物から、純度90%以
上のEPAエステルを工業的規模で得るべく鋭意
研究を重ねた結果、特定のゼオライトを用いて吸
脱着操作を行うとともに、極性溶媒を容量比で
0.01〜10%含有する無極性溶媒で脱着することに
より、所望の高純度EPAエステルが容易に得ら
れることを見出し本発明を完成させた。 即ち、本発明は下記(1)〜(3)の工程を実施するこ
とを特徴とする高純度のEPAエステルを濃縮分
離する方法を内容とするものである。 (1) アルキルアンモニウムカチオンまたは金属セ
シウムカチオンを含むゼオライトとエイコサペ
ンタエン酸エステルを含む脂肪酸エステル混合
物の無極性溶媒溶液とを接触させることによ
り、エイコサペンタエン酸エステルを吸着させ
る工程、 (2) 無極性溶媒と上記ゼオライトとを接触させる
ことにより、不純物を脱着させる工程、及び (3) 極性溶媒を容量比で0.01〜10%含む無極性溶
媒と上記ゼオライトを接触させることにより、
エイコサペンタエン酸エステルを脱着させる工
程。 本発明で使用される脂肪酸エステルはEPAを
含む油脂とメタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等の低級アルコールとから得られ
るエステルであり、他にグリコール、グリセリン
等の多価アルコールの脂肪酸エステルも用いるこ
とができる。EPAを含む油脂は、一般にはイワ
シやサバ等の魚油或いは肝油等の各種動植物油類
が挙げられる。このような油脂は上記アルコール
類と触媒の存在下でエステル交換され脂肪酸エス
テルとされる。 本発明における濃縮分離法に使用されるゼオラ
イトは、金属セシウムカチオンを含むゼオライト
及びアルキルアンモニウムカチオンを含むゼオラ
イトを用いる。このようなカチオンを含むゼオラ
イトは、通常市販されているゼオライト、例えば
Y型ゼオライトやX型ゼオライト等のゼオライト
をイオン交換等の処理を施したり、または原料に
アルキルアンモニウムイオンの塩類を加えて合成
することによつて得ることができる。ゼオライト
をイオン交換する方法としては、通常公知の方
法、即ち、所定のゼオライトを交換したいカチオ
ン、例えば、メチルアンモニウムイオン、エチル
アンモニウムイオン、n−プロピルアンモニウム
イオン或いはi−プロピルアンモニウムイオン等
を含む塩類水溶液に浸し、70−100℃で約24時間
攪拌する操作を数回繰り返す処理を施し、次いで
120℃−500℃で大気中で乾燥させることによつて
容易に得られる。 使用するゼオライトの形状としては、粉末状、
ペレツト状、ビーズ状、粒状等、どのような形状
であつても良い。 本発明に用いられる無極性溶媒としては、n−
ヘプタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベン
ゼン、n−オクタン、n−ペンタン等直鎖または
環状の無極性溶媒が利用でき、勿論これら2種以
上の混合溶媒も使用できる。 脱着に用いられる極性溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケ
トン類;メタノール、エタノール、ブタノール等
の低級アルコール類;クロロホルム、臭化エチル
等のハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、
イソプロピルエーテル等のエーテル類;酢酸エチ
ル、酢酸メチル等の酢酸エステル類;トルエン、
キシレン等の極性芳香族炭化水素類等の極性溶媒
が広く使用できる。これらの極性溶媒は、液体分
子が電気双極子をもつているといわれ、ゼオライ
トと強い相互作用を示すため、ゼオライトに吸着
した脂肪酸エステルを脱着させることができるも
のと思われる。これら極性溶媒の1種又は2種以
上と無極性溶媒を混合して極性溶媒の極性を変化
させたものを使用する。即ち、EPAエステルを
脱着させる際に使用する無極性溶媒は、上記極性
溶媒を容量比で0.01−10%の割合で混合させた溶
媒を用いる。 ゼオライトと、脂肪酸エステルや各種溶媒とを
接触させる時の温度は、通常、溶液の吸着操作の
際、用いられる温度範囲(10℃−90℃)程度で良
い。温度が低すぎるとEPAエステル以外の不純
物も多量に吸着されるので好ましくなく、反対に
温度が高すぎると、不飽和脂肪酸が変質しやすく
なるということと、また、使用溶媒の沸点より高
くなると加圧条件下での操作が必要となることか
ら不経済となる。特に好ましい操作温度範囲とし
ては20℃−50℃程度が良い。 本発明における吸着工程は、EPAエステルを
含む脂肪酸エステル混合物を無極性溶媒に溶解さ
せ、攪拌槽内に入れ、ゼオライトを該脂肪酸エ
ステル混合物に対して重量比で0.05−5倍加えて
0.5−10時間攪拌することによつて、EPAエステ
ルを選択的に吸着させる方法、あらかじめカラ
ムに充填したゼオライトに該脂肪酸エステル混合
物溶液を流通し接触させることによつて、EPA
エステルを選択的に吸着させる方法等が適用でき
る。のカラム操作における通液速度は、EPA
エステルがゼオライトに吸着するのに充分な通液
量を流すのであれば任意のものが適用できるが特
に、空間速度が0.5−10(−液量/−充填容
積/hr)の範囲で操作するのが好ましい。またカ
ラム操作の圧力を大気圧以上、例えば10−100
Kg/cm2の中圧乃至高圧に設定することにより、よ
りコンパクトな分離カラムとして利用することも
できる。特に高純度のEPAエステルを得たい場
合にはカラム操作の方が好ましい。 次いで、無極性溶媒を上記ゼオライトに接触さ
せ、不純物、例えば、オレイン酸エステルやリノ
ール酸エステル等を脱着させる。 上記を適用した場合には、槽内の無極性溶媒
を濾過分別した後、新たに無極性溶媒をゼオライ
トに加えて攪拌し、この処理を1〜10回繰り返す
ことによつて、不純物を脱着させる。ゼオライト
に対する無極性溶媒の重量比は特に制限はない
が、0.5〜1000倍の範囲で使用するのが好ましい。
また、上記を適用した場合には、無極性溶媒を
をカラムに流通させることによつて不純物を脱着
させる。この時の通液速度は、吸着している不純
物を脱着させるに充分な通液量を流すのであれば
任意のものが適用できるが、吸着工程の時と同様
に、空間速度が0.5〜10(−液量/−充填容
積/hr)の範囲で流通させるのが好ましい)。 次いで、極性溶媒を容量比で0.01〜10%含む無
極性溶媒(以下、極性溶媒含有無極性溶媒と記
す)をゼオライトに接触させることによつて、
EPAエステルを脱着させる。上記を適用した
場合には、槽内の無極性溶媒を濾過分別した後、
極性溶媒含有無極性溶媒をゼオライトに対する重
量比で0.5−30倍加えて0.5−5時間攪拌し、この
処理を1−5回程繰り返すことによつて、EPA
エステルを濃縮分離することができる。また、上
記を適用した場合には、極性溶媒含有無極性溶
媒をゼオライトカラムに流通させることによつ
て、EPAエステルを脱着させることができる。
通液速度は、吸着しているEPAエステルを脱着
させるには充分な通液量を流すのであれば任意の
ものが適用できるが、特に、空間速度が0.05−10
(/液量/−充填容積/hr)の範囲で流通さ
せるのが効果的である。また、流出する溶液を2
−100のフラクシヨンに分け、ゼオライトと親和
力の弱い脂肪酸エステルから順次脱着させた方
が、EPAエステルの純度の点で効果的である。
また、脱着の際に用いる極性溶媒は単に1種類を
用いるだけではなく、多種のものを用いる極性を
徐々に大きくさせて通過させることにより、
EPAエステルをより効率良く分画できる。 この場合、吸着工程の後、直ちに極性溶媒含有
無極性溶媒をゼオライトと接触させた場合は、
EPAエステル以外に多量の不純物も脱着するた
め、高純度のEPAエステルを得ることができな
い。例えば、n−プロピルアンモニウムYゼオラ
イトを吸着剤として用いた場合、吸着工程の後、
直ちに極性溶媒含有無極性溶媒をゼオライトに接
触させた場合は、得られたEPAエステルの純度
は高々90%であるが、吸着工程の後、無極性溶媒
と接触させてから極性溶媒含有無極性溶媒と接触
させた場合は、純度98%前後のEPAエステルが
容易に得られる。 最後に、分画した溶液の中のEPAエステルの
濃度の高いフラクシヨンを蒸留することによつて
極性溶媒含有無極性溶媒を除去し、純度約90%以
上のEPAエステルを得ることができる。他のフ
ラクシヨンの脂肪酸エステルも同様に回収するこ
とができる。またゼオライトは分別終了後、無極
性溶媒で洗浄したり、100−500℃で乾燥すること
によつて、繰り返し使用することができる。 「作用・効果」 以上の通り、本発明のEPAエステルの濃縮分
離方法は、従来の方法に比べ操作が簡単であり、
また、コスト的にも有利であり、工業化を企画す
る上で多大な貢献を約束するものである。 「実施例」 次に、本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、実施例におけるパーセント
(%)は特に断らない限り、重量%である。 実施例 1 東洋曹達(株)社製のナトリウムY型ゼオライト
(商品名TSZ−320NAD)、ユニオンカーバイド
(株)社製のナトリウムX型ゼオライト(商品名
Molecular sieves 13X)をそれぞれ5gに対し、
INの各種塩類水溶液を100mlの割合でフラスコに
入れ、温度約80℃で24時間攪拌を行いナトリウム
イオンを他のイオンと交換し、次いで水洗し、
160℃で1時間乾燥した。 一方、イワシ、サバ等から採取した魚油を
0.2N−NaOHエタノール溶液を用いてエステル
交換して、表1に示す脂肪酸組成のエチルエステ
ル混合物を得た。ただし、表1のCo:kは、分子
式Co-1H2(o-k)-1COOC2H5で表される脂肪酸エス
テルである。 この脂肪酸エステル混合物10.0gにn−ヘキサ
ン100mlを加えて溶解し、この溶液を上記の通り
調製した各種ゼオライト5.0gを充填した内径1.0
cm長さ10cmのガラスカラムに通液した。原料脂肪
酸エステルの通液が終わつた後、n−ヘキサンを
250ml通液し、次いで、n−ヘキサンに容量比で
0.5%のエタノールを混合した溶液を250ml通液し
た。尚、カラムは常圧、温度30℃に保ち、溶出溶
媒の空間速度は1.0(1/hr)で溶出し、25mlずつ
分画した。 このようにして得られたフラクシヨンNo.16−19
の溶出溶媒を蒸留によつて除去することにより、
得られた全脂肪酸エステルの量と組成を表2に示
す。 同時に、比較のためにイオン交換処理を施して
ないナトリウムY型ゼオライト及びナトリウムX
型ゼオライトを用いて上記と同様の方法にて実験
を実施した結果も表2に併せて記す。 表2より、アルキルアンモニウムカチオン又は
セシウムカチオンを含むゼオライトを用いること
によりEPAエステルの純度が大巾に向上するこ
とがわかる。一方、原料脂肪酸エステル混合物の
通液が終わつた後、直ちに、n−ヘキサンに容量
比で0.5%のエタノールを混合した溶液を250ml流
し、得られたフラクシヨンNo.6−10の溶出溶媒を
除去することにより得られた脂肪酸エステルの中
のEPAエステルの純度は、いずれの場合も90%
を越えることはなかつた。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の(1)〜(3)の工程からなることを特徴とす
るエイコサペンタエン酸エステルを濃縮分離する
方法。 (1) アルキルアンモニウムカチオンまたは金属セ
シウムカチオンを含むゼオライトとエイコサペ
ンタエン酸エステルを含む脂肪酸エステル混合
物の無極性溶媒溶液とを接触させることによ
り、エイコサペンタエン酸エステルを吸着させ
る工程、 (2) 無極性溶媒と上記ゼオライトとを接触させる
ことにより、不純物を脱着させる工程、及び (3) 極性溶媒を容量比で0.01〜10%含む無極性溶
媒と上記ゼオライトを接触させることにより、
エイコサペンタエン酸エステルを脱着させる工
程。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62125076A JPS63290845A (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 高度不飽和脂肪酸エステルの濃縮分離方法 |
| EP88108087A EP0291993B1 (en) | 1987-05-22 | 1988-05-20 | Process for concentration and separation of highly unsaturated fatty acid ester |
| DE8888108087T DE3867309D1 (de) | 1987-05-22 | 1988-05-20 | Verfahren zur konzentration und abtrennung eines hochungesaettigten fettsaeureesters. |
| DK279588A DK279588A (da) | 1987-05-22 | 1988-05-20 | Fremgagnsmaade til koncentrering og separation a fedtsyreester |
| US07/676,470 US5149852A (en) | 1987-05-22 | 1991-03-27 | Process for concentration and separation of highly unsaturated fatty acid ester |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62125076A JPS63290845A (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 高度不飽和脂肪酸エステルの濃縮分離方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63290845A JPS63290845A (ja) | 1988-11-28 |
| JPH0456021B2 true JPH0456021B2 (ja) | 1992-09-07 |
Family
ID=14901231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62125076A Granted JPS63290845A (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 高度不飽和脂肪酸エステルの濃縮分離方法 |
Country Status (5)
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|---|---|
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| EP (1) | EP0291993B1 (ja) |
| JP (1) | JPS63290845A (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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1987
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-
1988
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1991
- 1991-03-27 US US07/676,470 patent/US5149852A/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63290845A (ja) | 1988-11-28 |
| US5149852A (en) | 1992-09-22 |
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| DE3867309D1 (de) | 1992-02-13 |
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