JPH08153646A - 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
積層セラミックコンデンサ及びその製造方法Info
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- JPH08153646A JPH08153646A JP29650394A JP29650394A JPH08153646A JP H08153646 A JPH08153646 A JP H08153646A JP 29650394 A JP29650394 A JP 29650394A JP 29650394 A JP29650394 A JP 29650394A JP H08153646 A JPH08153646 A JP H08153646A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温で焼成する必要がなく、デラミネーショ
ン及び空隙が生じにくい。 【構成】 セラミック誘電体層11と内部電極12が交
互に積層して形成され、相対向するチップ両端部に内部
電極12が交互に現れたベアチップ14と、このベアチ
ップ14の両端部に内部電極12に導通するように焼付
けられた一対の端子電極15,16を備える。セラミッ
ク誘電体層11が粘土鉱物層間に誘電体ポリマを挿入し
た層状粘土鉱物であって、内部電極12が粘土鉱物層間
に導電性ポリマを挿入した層状粘土鉱物であることを特
徴とする。
ン及び空隙が生じにくい。 【構成】 セラミック誘電体層11と内部電極12が交
互に積層して形成され、相対向するチップ両端部に内部
電極12が交互に現れたベアチップ14と、このベアチ
ップ14の両端部に内部電極12に導通するように焼付
けられた一対の端子電極15,16を備える。セラミッ
ク誘電体層11が粘土鉱物層間に誘電体ポリマを挿入し
た層状粘土鉱物であって、内部電極12が粘土鉱物層間
に導電性ポリマを挿入した層状粘土鉱物であることを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイカ等の層状粘土鉱
物を含むベアチップの両端部に端子電極が設けられた積
層セラミックコンデンサ及びその製造方法に関するもの
である。
物を含むベアチップの両端部に端子電極が設けられた積
層セラミックコンデンサ及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ラジオ、マイクロカセットレコー
ダ、電子チューナ、ビデオカメラ等の超小型化、薄型軽
量電子機器の発展に伴い、回路素子として使用されるコ
ンデンサの小型、大容量化が強く要求されるようになっ
てきた。これらの要求を満足する部品として積層セラミ
ックコンデンサが知られている。従来、積層セラミック
コンデンサを製造するには、最初にBaTiO3系又は
Pb系の誘電体セラミック粉末、有機バインダ、可塑剤
及び有機溶剤を混合して誘電体ペースト又は誘電体スラ
リーを調製する。湿式積層法では、この誘電体ペースト
をスクリーン印刷法により台板上にセラミック誘電体層
を積層し乾燥した後、この誘電体層の上に間隔をあけて
導電性ペーストをスクリーン印刷し乾燥することにより
内部電極を形成する。これを交互に繰返して複数回積層
した後、積層した内部電極の単位で両端部に内部電極が
現れるように積層体をチップ状に切断する。続いて得ら
れたチップを脱バインダ処理した後、焼成してベアチッ
プとし、最後にベアチップの両端部に導電性ペーストを
塗布し焼付けて一対の端子電極を形成する。この積層セ
ラミックコンデンサを乾式積層法で製造するには、上記
誘電体スラリーをドクタブレード法等により成膜乾燥し
てセラミックグリーンシートを作り、このグリーンシー
トからなる誘電体層の上に湿式積層法と同様に内部電極
を形成し、これを交互に繰返して複数回積層した後、湿
式積層法と同様に積層体の切断、チップの脱バインダ処
理、焼成を行い、端子電極を形成する。
ダ、電子チューナ、ビデオカメラ等の超小型化、薄型軽
量電子機器の発展に伴い、回路素子として使用されるコ
ンデンサの小型、大容量化が強く要求されるようになっ
てきた。これらの要求を満足する部品として積層セラミ
ックコンデンサが知られている。従来、積層セラミック
コンデンサを製造するには、最初にBaTiO3系又は
Pb系の誘電体セラミック粉末、有機バインダ、可塑剤
及び有機溶剤を混合して誘電体ペースト又は誘電体スラ
リーを調製する。湿式積層法では、この誘電体ペースト
をスクリーン印刷法により台板上にセラミック誘電体層
を積層し乾燥した後、この誘電体層の上に間隔をあけて
導電性ペーストをスクリーン印刷し乾燥することにより
内部電極を形成する。これを交互に繰返して複数回積層
した後、積層した内部電極の単位で両端部に内部電極が
現れるように積層体をチップ状に切断する。続いて得ら
れたチップを脱バインダ処理した後、焼成してベアチッ
プとし、最後にベアチップの両端部に導電性ペーストを
塗布し焼付けて一対の端子電極を形成する。この積層セ
ラミックコンデンサを乾式積層法で製造するには、上記
誘電体スラリーをドクタブレード法等により成膜乾燥し
てセラミックグリーンシートを作り、このグリーンシー
トからなる誘電体層の上に湿式積層法と同様に内部電極
を形成し、これを交互に繰返して複数回積層した後、湿
式積層法と同様に積層体の切断、チップの脱バインダ処
理、焼成を行い、端子電極を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の積層セ
ラミックコンデンサの製造方法では、約900又は10
00℃〜1400℃で積層体を焼成して焼結体のベアチ
ップを作る必要があり、デラミネーション及び空隙が起
こり得る欠点があった。
ラミックコンデンサの製造方法では、約900又は10
00℃〜1400℃で積層体を焼成して焼結体のベアチ
ップを作る必要があり、デラミネーション及び空隙が起
こり得る欠点があった。
【0004】本発明の目的は、高温で焼成する必要がな
く、デラミネーション及び空隙が生じにくい積層セラミ
ックコンデンサ及びその製造方法を提供することにあ
る。
く、デラミネーション及び空隙が生じにくい積層セラミ
ックコンデンサ及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【問題点を解決するための手段】図1に示すように、本
発明はセラミック誘電体層11と内部電極12が交互に
積層して形成され、相対向するチップ両端部に内部電極
12が交互に現れたベアチップ14と、このベアチップ
14の両端部に内部電極12に導通するように焼付けら
れた一対の端子電極15,16を備えた積層セラミック
コンデンサ10の改良である。その特徴ある構成は、セ
ラミック誘電体層11が粘土鉱物層間に誘電体ポリマを
挿入した層状粘土鉱物であって、内部電極12が粘土鉱
物層間に導電性ポリマを挿入した層状粘土鉱物であるこ
とにある。
発明はセラミック誘電体層11と内部電極12が交互に
積層して形成され、相対向するチップ両端部に内部電極
12が交互に現れたベアチップ14と、このベアチップ
14の両端部に内部電極12に導通するように焼付けら
れた一対の端子電極15,16を備えた積層セラミック
コンデンサ10の改良である。その特徴ある構成は、セ
ラミック誘電体層11が粘土鉱物層間に誘電体ポリマを
挿入した層状粘土鉱物であって、内部電極12が粘土鉱
物層間に導電性ポリマを挿入した層状粘土鉱物であるこ
とにある。
【0006】層状粘土鉱物を例示すれば、マイカ、モン
モリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイ
ト、ノントロナイト又はクロライトが挙げられる。また
誘電体ポリマを例示すれば、ポリエチレンオキシド、ポ
リアニリン、ポリピロール又はポリアセチレンが挙げら
れる。更に導電性ポリマを例示すれば、ポリエチレンオ
キシド、ポリアニリン、ポリピロール又はポリアセチレ
ンにI又はCuをドープしたポリマが挙げられる。誘電
体ポリマ及び導電性ポリマは積層体を一体化するときの
バインダとしての機能も有する。
モリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイ
ト、ノントロナイト又はクロライトが挙げられる。また
誘電体ポリマを例示すれば、ポリエチレンオキシド、ポ
リアニリン、ポリピロール又はポリアセチレンが挙げら
れる。更に導電性ポリマを例示すれば、ポリエチレンオ
キシド、ポリアニリン、ポリピロール又はポリアセチレ
ンにI又はCuをドープしたポリマが挙げられる。誘電
体ポリマ及び導電性ポリマは積層体を一体化するときの
バインダとしての機能も有する。
【0007】図1〜図3に示すように、本発明の第1の
製造方法は、(a) 層状粘土鉱物の粉末と誘電体ポリマと
溶媒とを混合して第1懸濁液を調製する工程と、(b) 層
状粘土鉱物の粉末と導電性ポリマと溶媒とを混合して第
2懸濁液を調製する工程と、(c) この第1懸濁液をスク
リーン印刷し乾燥してセラミック誘電体層11を形成す
る工程と、(d) このセラミック誘電体層11の上に第2
懸濁液をスクリーン印刷し乾燥して所定のパターンの内
部電極12を形成する工程と、(e) 内部電極12の上に
前記(c)工程と同様にしてセラミック誘電体層11を形
成する工程と、(f) 前記(d)工程の内部電極12の形成
と前記(e)工程のセラミック誘電体層11の形成とを交
互に行って積層体20を形成する工程と、(g) この積層
体20を誘電体ポリマ及び導電性ポリマのガラス転移温
度でプレスする工程と、(h) 両端部に内部電極12が現
れるようにプレスした積層体20をチップ状に切断する
工程と、(h) このチップ14の両端部に一対の端子電極
15,16を形成する工程とを含む方法である。
製造方法は、(a) 層状粘土鉱物の粉末と誘電体ポリマと
溶媒とを混合して第1懸濁液を調製する工程と、(b) 層
状粘土鉱物の粉末と導電性ポリマと溶媒とを混合して第
2懸濁液を調製する工程と、(c) この第1懸濁液をスク
リーン印刷し乾燥してセラミック誘電体層11を形成す
る工程と、(d) このセラミック誘電体層11の上に第2
懸濁液をスクリーン印刷し乾燥して所定のパターンの内
部電極12を形成する工程と、(e) 内部電極12の上に
前記(c)工程と同様にしてセラミック誘電体層11を形
成する工程と、(f) 前記(d)工程の内部電極12の形成
と前記(e)工程のセラミック誘電体層11の形成とを交
互に行って積層体20を形成する工程と、(g) この積層
体20を誘電体ポリマ及び導電性ポリマのガラス転移温
度でプレスする工程と、(h) 両端部に内部電極12が現
れるようにプレスした積層体20をチップ状に切断する
工程と、(h) このチップ14の両端部に一対の端子電極
15,16を形成する工程とを含む方法である。
【0008】本発明の第2の製造方法は、(a) 層状粘土
鉱物の粉末と誘電体ポリマと溶媒とを混合して第1懸濁
液を調製する工程と、(b) 層状粘土鉱物の粉末と導電性
ポリマと溶媒とを混合して第2懸濁液を調製する工程
と、(c) この第1懸濁液をベースフィルム上にシート成
形し乾燥してフィルム付きセラミック誘電体層を形成す
る工程と、(d) このフィルム付きセラミック誘電体層か
らベースフィルムを剥離してセラミック誘電体層の上に
第2懸濁液をスクリーン印刷し乾燥して所定のパターン
の内部電極を形成する工程と、(e) フィルム付きセラミ
ック誘電体層をそのセラミック誘電体層を接着面として
内部電極が形成されたセラミック誘電体層の上にフィル
ム付きセラミック誘電体層を重ね合わせる工程と、(f)
前記(d)工程の内部電極の形成と前記(e)工程のセラミッ
ク誘電体層の形成とを交互に行って積層体を形成する工
程と、(g) この積層体を誘電体ポリマ及び導電性ポリマ
のガラス転移温度でプレスする工程と、(h) 両端部に内
部電極が現れるようにプレスした積層体をチップ状に切
断する工程と、(i) このチップの両端部に一対の端子電
極を形成する工程とを含む方法である。
鉱物の粉末と誘電体ポリマと溶媒とを混合して第1懸濁
液を調製する工程と、(b) 層状粘土鉱物の粉末と導電性
ポリマと溶媒とを混合して第2懸濁液を調製する工程
と、(c) この第1懸濁液をベースフィルム上にシート成
形し乾燥してフィルム付きセラミック誘電体層を形成す
る工程と、(d) このフィルム付きセラミック誘電体層か
らベースフィルムを剥離してセラミック誘電体層の上に
第2懸濁液をスクリーン印刷し乾燥して所定のパターン
の内部電極を形成する工程と、(e) フィルム付きセラミ
ック誘電体層をそのセラミック誘電体層を接着面として
内部電極が形成されたセラミック誘電体層の上にフィル
ム付きセラミック誘電体層を重ね合わせる工程と、(f)
前記(d)工程の内部電極の形成と前記(e)工程のセラミッ
ク誘電体層の形成とを交互に行って積層体を形成する工
程と、(g) この積層体を誘電体ポリマ及び導電性ポリマ
のガラス転移温度でプレスする工程と、(h) 両端部に内
部電極が現れるようにプレスした積層体をチップ状に切
断する工程と、(i) このチップの両端部に一対の端子電
極を形成する工程とを含む方法である。
【0009】第1の方法及び第2の方法とも、第1懸濁
液及び第2懸濁液の溶媒は水に限らず、有機溶媒でもよ
い。また第1懸濁液及び第2懸濁液のいずれか又は双方
に、塗布性を高めるために、樟脳のような昇華性増粘剤
を含ませることが好ましい。
液及び第2懸濁液の溶媒は水に限らず、有機溶媒でもよ
い。また第1懸濁液及び第2懸濁液のいずれか又は双方
に、塗布性を高めるために、樟脳のような昇華性増粘剤
を含ませることが好ましい。
【0010】
【作用】層状粘土鉱物の粉末と誘電体ポリマと溶媒とを
混合することにより、誘電体ポリマが粘土鉱物の層間に
導入され、また層状粘土鉱物の粉末と導電性ポリマと溶
媒とを混合することにより、導電性ポリマが粘土鉱物の
層間に導入され、それぞれ第1懸濁液及び第2懸濁液が
調製される。これらの第1及び第2懸濁液でセラミック
誘電体層及び内部電極を形成することにより焼成工程を
要しないため、デラミネーション及び空隙を殆ど生じな
い。
混合することにより、誘電体ポリマが粘土鉱物の層間に
導入され、また層状粘土鉱物の粉末と導電性ポリマと溶
媒とを混合することにより、導電性ポリマが粘土鉱物の
層間に導入され、それぞれ第1懸濁液及び第2懸濁液が
調製される。これらの第1及び第2懸濁液でセラミック
誘電体層及び内部電極を形成することにより焼成工程を
要しないため、デラミネーション及び空隙を殆ど生じな
い。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。 <懸濁液の調製>層状粘土鉱物としての天然珪酸塩であ
るモンモリロナイトの水懸濁液にポリエチレンオキシド
溶液を混合して第1懸濁液を調製する。ポリエチレンオ
キシドは結晶質であって65℃で溶融する。モンモリロ
ナイトの層間にポリエチレンオキシドが挿入(intercal
ate)された合成物は極めて良好に配列され、310℃
で分解するまで溶融しない。ポリエチレンオキシドは良
好な誘電体ポリマであって、しかもヨウ素(I)をドー
プすることにより導電性ポリマとなる。この導電性ポリ
マ溶液を別のモンモリロナイトの水懸濁液に混合して第
2懸濁液を調製する。第1及び第2懸濁液ともモンモリ
ロナイトに対してポリエチレンオキシドを10〜20重
量%の割合で混合する。この例ではモンモリロナイトに
17.5重量%のポリエチレンオキシドがそれぞれイン
ターカレートした。次の塗布性を増すために昇華性増粘
剤の樟脳を微量添加混合した。
説明する。 <懸濁液の調製>層状粘土鉱物としての天然珪酸塩であ
るモンモリロナイトの水懸濁液にポリエチレンオキシド
溶液を混合して第1懸濁液を調製する。ポリエチレンオ
キシドは結晶質であって65℃で溶融する。モンモリロ
ナイトの層間にポリエチレンオキシドが挿入(intercal
ate)された合成物は極めて良好に配列され、310℃
で分解するまで溶融しない。ポリエチレンオキシドは良
好な誘電体ポリマであって、しかもヨウ素(I)をドー
プすることにより導電性ポリマとなる。この導電性ポリ
マ溶液を別のモンモリロナイトの水懸濁液に混合して第
2懸濁液を調製する。第1及び第2懸濁液ともモンモリ
ロナイトに対してポリエチレンオキシドを10〜20重
量%の割合で混合する。この例ではモンモリロナイトに
17.5重量%のポリエチレンオキシドがそれぞれイン
ターカレートした。次の塗布性を増すために昇華性増粘
剤の樟脳を微量添加混合した。
【0012】<積層体の形成>第1懸濁液は図2に示す
下カバー誘電体部21のセラミック誘電体層11、コン
デンサ部22のセラミック誘電体層11、積層歪み調整
用誘電体層13及び上カバー誘電体部23のセラミック
誘電体層11を形成するために用いられる。スクリーン
印刷法によりアルマイト処理したアルミニウム板からな
る剛体キャリヤ板25の上に第1懸濁液を多数回塗布し
乾燥して下カバー誘電体部21を形成した後、下カバー
誘電体部21の上面に第2懸濁液を図3に示すように矩
形の第1の印刷パターンで間隔をあけてスクリーン印刷
し乾燥して複数の内部電極12を形成した。これらの内
部電極12の間に第1懸濁液を第2の印刷パターンによ
り印刷乾燥して調整用誘電体層13を形成した。第1の
印刷パターンと第2の印刷パターンは写真フィルムのネ
ガティブとポジティブの関係になる。次いでこの調整用
誘電体層13の上から第1懸濁液を塗布乾燥して下位の
セラミック誘電体層11と同一面積のセラミック誘電体
層11を形成した。このセラミック誘電体層11と内部
電極12と調整用誘電体層13の積層を繰返し行いコン
デンサ部22を形成した。次にコンデンサ部22の上面
に内部電極を印刷しないセラミック誘電体層11のみを
多数回積層して上カバー誘電体部23を形成した。
下カバー誘電体部21のセラミック誘電体層11、コン
デンサ部22のセラミック誘電体層11、積層歪み調整
用誘電体層13及び上カバー誘電体部23のセラミック
誘電体層11を形成するために用いられる。スクリーン
印刷法によりアルマイト処理したアルミニウム板からな
る剛体キャリヤ板25の上に第1懸濁液を多数回塗布し
乾燥して下カバー誘電体部21を形成した後、下カバー
誘電体部21の上面に第2懸濁液を図3に示すように矩
形の第1の印刷パターンで間隔をあけてスクリーン印刷
し乾燥して複数の内部電極12を形成した。これらの内
部電極12の間に第1懸濁液を第2の印刷パターンによ
り印刷乾燥して調整用誘電体層13を形成した。第1の
印刷パターンと第2の印刷パターンは写真フィルムのネ
ガティブとポジティブの関係になる。次いでこの調整用
誘電体層13の上から第1懸濁液を塗布乾燥して下位の
セラミック誘電体層11と同一面積のセラミック誘電体
層11を形成した。このセラミック誘電体層11と内部
電極12と調整用誘電体層13の積層を繰返し行いコン
デンサ部22を形成した。次にコンデンサ部22の上面
に内部電極を印刷しないセラミック誘電体層11のみを
多数回積層して上カバー誘電体部23を形成した。
【0013】<チップへの端子電極の形成>下カバー誘
電体部21、コンデンサ部22及び上カバー誘電体部2
3の3つの部分からなる積層体20を一体化するため
に、この積層体20をキャリヤ板25とともにナイロン
製の可撓性袋(図示せず)で被包して真空パックするこ
とにより、積層体に残存していた僅かなガス等を除去
し、積層体内部を一層緻密化した。真空包装されたキャ
リヤ板付き積層体を静水圧プレス機(図示せず)により
プレスした。このときの作動流体であるシリコーン油の
温度はポリエチレンオキシドのガラス転移温度である6
5℃に保った。ポリエチレンオキシドがバインダとなっ
て積層体を一体化した後、可撓性袋から取出し、この積
層体を所定の大きさのチップ状に切断した。続いてこの
チップをバレル研磨してその両端面に内部電極を露出さ
せた。更にベアチップの両端にAgをスパッタリング法
により蒸着させて、図1に示すように一対の端子電極1
5,16を形成した。
電体部21、コンデンサ部22及び上カバー誘電体部2
3の3つの部分からなる積層体20を一体化するため
に、この積層体20をキャリヤ板25とともにナイロン
製の可撓性袋(図示せず)で被包して真空パックするこ
とにより、積層体に残存していた僅かなガス等を除去
し、積層体内部を一層緻密化した。真空包装されたキャ
リヤ板付き積層体を静水圧プレス機(図示せず)により
プレスした。このときの作動流体であるシリコーン油の
温度はポリエチレンオキシドのガラス転移温度である6
5℃に保った。ポリエチレンオキシドがバインダとなっ
て積層体を一体化した後、可撓性袋から取出し、この積
層体を所定の大きさのチップ状に切断した。続いてこの
チップをバレル研磨してその両端面に内部電極を露出さ
せた。更にベアチップの両端にAgをスパッタリング法
により蒸着させて、図1に示すように一対の端子電極1
5,16を形成した。
【0014】なお、上記例では湿式積層法で積層セラミ
ックコンデンサを製造したが、本発明はこの方法によら
ず、乾式積層法で製造してもよい。
ックコンデンサを製造したが、本発明はこの方法によら
ず、乾式積層法で製造してもよい。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、従来の湿式及び乾式
積層法のいずれの方法で積層セラミックコンデンサを作
る場合も、約900又は1000℃〜1400℃で積層
体を焼成して焼結体のベアチップを作る必要があったも
のが、本発明によれば焼成工程を要しないため、デラミ
ネーション及び空隙を殆ど生じず、熱エネルギーを節約
できる。
積層法のいずれの方法で積層セラミックコンデンサを作
る場合も、約900又は1000℃〜1400℃で積層
体を焼成して焼結体のベアチップを作る必要があったも
のが、本発明によれば焼成工程を要しないため、デラミ
ネーション及び空隙を殆ど生じず、熱エネルギーを節約
できる。
【図1】本発明の積層セラミックコンデンサの断面図。
【図2】本発明の積層セラミックコンデンサのセラミッ
ク誘電体層及び内部電極を積層する状況を示す構成図。
ク誘電体層及び内部電極を積層する状況を示す構成図。
【図3】その要部斜視図。
10 積層セラミックコンデンサ 11 セラミック誘電体層 12 内部電極 13 積層歪み調整用誘電体層 14 ベアチップ 15,16 端子電極
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (7)
- 【請求項1】 セラミック誘電体層(11)と内部電極(12)
が交互に積層して形成され、相対向するチップ両端部に
前記内部電極(12)が交互に現れたベアチップ(14)と、前
記ベアチップ(14)の両端部に前記内部電極(12)に導通す
るように焼付けられた一対の端子電極(15,16)を備えた
積層セラミックコンデンサ(10)において、 前記セラミック誘電体層(11)が粘土鉱物層間に誘電体ポ
リマを挿入した層状粘土鉱物であって、前記内部電極(1
2)が粘土鉱物層間に導電性ポリマを挿入した層状粘土鉱
物であることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。 - 【請求項2】 層状粘土鉱物がマイカ、モンモリロナイ
ト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト、ノント
ロナイト又はクロライトである請求項1記載の積層セラ
ミックコンデンサ。 - 【請求項3】 誘電体ポリマがポリエチレンオキシド、
ポリアニリン、ポリピロール又はポリアセチレンのいず
れかであって、導電性ポリマがポリエチレンオキシド、
ポリアニリン、ポリピロール又はポリアセチレンのいず
れかにI又はCuをドープしたポリマである請求項1記
載の積層セラミックコンデンサ。 - 【請求項4】 (a) 層状粘土鉱物の粉末と誘電体ポリマ
と溶媒とを混合して第1懸濁液を調製する工程と、 (b) 前記層状粘土鉱物の粉末と導電性ポリマと溶媒とを
混合して第2懸濁液を調製する工程と、 (c) 前記第1懸濁液をスクリーン印刷し乾燥してセラミ
ック誘電体層(11)を形成する工程と、 (d) 前記セラミック誘電体層(11)の上に前記第2懸濁液
をスクリーン印刷し乾燥して所定のパターンの内部電極
(12)を形成する工程と、 (e) 前記内部電極(12)の上に前記(c)工程と同様にして
セラミック誘電体層(11)を形成する工程と、 (f) 前記(d)工程の内部電極(12)の形成と前記(e)工程の
セラミック誘電体層(11)の形成とを交互に行って積層体
(20)を形成する工程と、 (g) 前記積層体(20)を前記誘電体ポリマ及び導電性ポリ
マのガラス転移温度でプレスする工程と、 (h) 両端部に内部電極(12)が現れるように前記プレスし
た積層体(20)をチップ状に切断する工程と、 (i) 前記チップ(14)の両端部に一対の端子電極(15,16)
を形成する工程とを含む積層セラミックコンデンサの製
造方法。 - 【請求項5】 第1懸濁液及び第2懸濁液のいずれか又
は双方に昇華性増粘剤が含まれる請求項4記載の積層セ
ラミックコンデンサの製造方法。 - 【請求項6】 (a) 層状粘土鉱物の粉末と誘電体ポリマ
と溶媒とを混合して第1懸濁液を調製する工程と、 (b) 前記層状粘土鉱物の粉末と導電性ポリマと溶媒とを
混合して第2懸濁液を調製する工程と、 (c) 前記第1懸濁液をベースフィルム上にシート成形し
乾燥してフィルム付きセラミック誘電体層を形成する工
程と、 (d) 前記フィルム付きセラミック誘電体層からベースフ
ィルムを剥離してセラミック誘電体層の上に前記第2懸
濁液をスクリーン印刷し乾燥して所定のパターンの内部
電極を形成する工程と、 (e) 前記フィルム付きセラミック誘電体層をそのセラミ
ック誘電体層を接着面として前記内部電極が形成された
セラミック誘電体層の上に前記フィルム付きセラミック
誘電体層を重ね合わせる工程と、 (f) 前記(d)工程の内部電極の形成と前記(e)工程のセラ
ミック誘電体層の形成とを交互に行って積層体を形成す
る工程と、 (g) 前記積層体を前記誘電体ポリマ及び導電性ポリマの
ガラス転移温度でプレスする工程と、 (h) 両端部に内部電極が現れるように前記プレスした積
層体をチップ状に切断する工程と、 (i) 前記チップの両端部に一対の端子電極を形成する工
程とを含む積層セラミックコンデンサの製造方法。 - 【請求項7】 第1懸濁液及び第2懸濁液のいずれか又
は双方に昇華性増粘剤が含まれる請求項7記載の積層セ
ラミックコンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29650394A JPH08153646A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29650394A JPH08153646A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08153646A true JPH08153646A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17834395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29650394A Withdrawn JPH08153646A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08153646A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100438515B1 (ko) * | 2000-07-21 | 2004-07-03 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 적층형 세라믹 전자부품 및 그 제조방법 |
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-
1994
- 1994-11-30 JP JP29650394A patent/JPH08153646A/ja not_active Withdrawn
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