JPH08157409A - 5−置換−2−アルキニルオキシ基を有する光学活性化合物及び液晶組成物 - Google Patents

5−置換−2−アルキニルオキシ基を有する光学活性化合物及び液晶組成物

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JPH08157409A
JPH08157409A JP6298319A JP29831994A JPH08157409A JP H08157409 A JPH08157409 A JP H08157409A JP 6298319 A JP6298319 A JP 6298319A JP 29831994 A JP29831994 A JP 29831994A JP H08157409 A JPH08157409 A JP H08157409A
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liquid crystal
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optically active
ring
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Application number
JP6298319A
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English (en)
Inventor
Sadao Takehara
貞夫 竹原
Masashi Osawa
政志 大澤
Kayoko Ito
佳代子 伊藤
Tamejirou Hiyama
爲次郎 檜山
Tetsuo Kusumoto
哲生 楠本
Kenichi Sato
健一 佐藤
Kumiko Ogino
久美子 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】一般式(I) 具体的には,例えば で表わされる化合物及びそれを含有する液晶組成物。 【効果】水、光等に対する化学的安定性に優れ、工業的
に容易に製造することができる。また、低粘性であり液
晶性にも優れる。従って、SC相を示すホスト液晶に少
量添加することにより、自発分極が小さいにもかかわら
ず、広い温度範囲で高速応答性の強誘電性液晶組成物を
得ることができる。この化合物を含有する強誘電液晶組
成物は、約400μ秒以下の高速応答性を示す。従っ
て、表示用液晶光スイッチング素子の材料として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な光学活性な液晶
性化合物及びそれを含有する液晶組成物に関し、更に詳
しくは、応答性、メモリー性等に優れた強誘電性液晶表
示用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、その優れた特徴(低電
圧作動、低消費電力、薄型表示が可能、明るい場所でも
使用でき目が疲れない。)によって、現在広く用いられ
ている。しかしながらそのうち最も一般的な表示方式で
あるTN型においては、CRT等の他の発光型表示方式
と比較すると応答が極めて遅く、かつ印加電場を切った
場合の表示の記憶(メモリー効果)が得られないため、
高速応答の必要な光シャッター、プリンターヘッド、あ
るいは更に時分割駆動の必要なテレビなど動画面への応
用には多くの制約があり、必ずしも適した表示方式とは
いえなかった。
【0003】最近になって強誘電性液晶を用いる表示方
式が報告され、これによると、強誘電性液晶を用いる表
示方式を用いた場合、TN型液晶の100〜1000倍
という高速応答とメモリー効果とが得られるため、次世
代液晶表示素子として期待され、現在盛んに研究開発が
進められている。
【0004】強誘電性液晶は液晶相としてはチルト系の
キラルスメクチック相に属するものであるが、そのうち
キラルスメクチックC(以下、SC*と省略する)相が
最も低粘性であり最も望ましい。SC*相を示す液晶化
合物は既に数多く合成され検討されているが、強誘電性
液晶素子として用いるための諸条件(広い作動温度範
囲、良配向性、双安定(メモリー)性、低粘性、高速応
答性等)を単独で満足するような化合物は知られていな
い。そのため数種あるいはそれ以上の化合物を混合して
SC*相を示す液晶組成物(以下、SC*液晶組成物と省
略する)として用いる必要がある。
【0005】SC*液晶組成物の調製方法としては、ア
キラルな化合物からなり、スメクチックC(以下、SC
と省略する)相を示すホスト液晶に、光学活性化合物か
らなるドーパントを、いわゆるキラルドーパントとして
添加する方法が、より低粘性の組成物を得ることがで
き、高速応答が可能となるので、最も一般的である。
【0006】SC*液晶組成物の諸物性の中で、自発分
極と螺旋ピッチはキラルドーパントに大きく依存する
が、自発分極は特に重要である。一般に強誘電性液晶の
応答時間は粘性に比例し、自発分極に逆比例するので、
自発分極が大きいほど高速応答が可能となるわけである
が、実際には自発分極が大きくなるとそれに伴って粘度
も上昇するため、それほど高速化しない場合も多い。ま
た、自発分極が大きいと、メモリー性等に悪影響を与え
ることも知られている。従って、自発分極はなるべく小
さく抑え、なおかつ高速応答が可能であることが重要で
あり、そのため低粘性のSC*液晶組成物が望まれてい
る。
【0007】従って、キラルドーパントとして用いる化
合物は、添加により得られる液晶組成物の粘度を大きく
しないよう、その粘性ができるだけ小さい必要があり、
また単独では必ずしもSC*相、あるいは液晶相すら示
す必要はないが、ホスト液晶に添加した際に広い温度範
囲でSC*相を示す液晶組成物を得るために、化合物は
液晶相、できればSC*相を示すことが好ましい。
【0008】キラルドーパントが自発分極を誘起するた
めには、化合物分子中の不斉炭素とそれに近接した双極
子が必要であり、双極子としてはカルボニル基、エーテ
ル酸素あるいは塩素、フッ素等のハロゲン原子が通常用
いられている。これらの中では双極子としてフッ素原子
を用いた光学活性化合物が比較的低粘性であることが知
られており、これまでにも多数合成されてきている(特
開昭62−111939号公報、特開昭63−2204
2号公報、特開昭63−190842号公報、特開平1
−27257号公報、特開平2−311431号公報、
特開平2−231473号公報等)。
【0009】しかしながら、これらのフッ素系の光学活
性な液晶性化合物をホスト液晶に添加した場合、その添
加量が少量では充分な高速応答が期待できず、また、高
速応答が可能な程度まで添加すると組成物の温度範囲あ
るいは相系列等に悪影響を及ぼすか、あるいはその自発
分極が大きくなってしまう等の問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、その自発分極が極めて小さいにもかかわら
ず、キラルドーパントとしてホスト液晶に添加すること
により、高速応答が可能となる低粘性の光学活性な新規
化合物を提供し、また、この化合物を含有し、広い温度
範囲で高速応答性を示すような強誘電性液晶表示用材料
を提供することにある。更にその新規化合物の一般的な
製造方法をも提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、次の一般式(I)
【0012】
【化2】
【0013】(式中、R1は1個又は2個以上のフッ素
原子あるいは炭素原子数1〜12のアルコキシル基によ
り置換されていてもよい炭素原子数1〜18のアルキル
基もしくはアルコキシル基、炭素原子数2〜18のアル
ケニル基又は炭素原子数3〜18のアルケニルオキシ基
を表わし、mは0又は1を表わし、環A、環B及び環C
はそれぞれ独立的に1個又は2個のフッ素原子により置
換されていてもよい1,4−フェニレン基、ピリミジン
−2,5−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピ
ラジン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジイ
ル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基又はトラ
ンス−1,4−シクロヘキシレン基を表わし、Y及びZ
はそれぞれ独立的に単結合、−CH2CH2−、−C≡C
−、−CH 2O−又は−OCH2−を表わし、Wはフッ素
原子、−OH、−OCH3又は−OCF3を表わし、R2
は炭素原子数1〜18のアルキル基を表わし、*はその
炭素原子が光学活性な不斉炭素原子であることを表わ
す。)で表わされる5−置換−2−アルキニルオキシ基
を有する光学活性な液晶性化合物を提供する。
【0014】本発明に係わる一般式(I)のうち、R1
は炭素原子数1〜18のアルキル基もしくはアルコキシ
ル基、炭素原子数2〜18のアルケニル基又は炭素原子
数3〜18のアルケニルオキシ基を表わすことが好まし
く、炭素原子数6〜12の直鎖状アルキル基もしくはア
ルコキシル基を表わすことが更に好ましく、このうち、
炭素原子数6〜12の直鎖状アルキル基が特に好まし
い。また、環Aはトランス−1,4−シクロヘキシレン
基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表わす
場合、R1は炭素原子数1〜18のアルキル基又は炭素
原子数2〜18のアルケニル基を表わすことが好まし
い。m=1の場合、一般式(I)で表わされる化合物は
3環性であり、液晶相の温度範囲は広くなるが、粘性も
やや高くなるので、粘性を低くするためには、一般式
(I)の化合物が2環性、即ちm=0が好ましい。環
A、環B及び環Cはそれぞれ独立的に1,4−フェニレ
ン基、2−フルオロ−1,4−フェニレン基、3−フル
オロ−1,4−フェニレン基、2,3−ジフルオロ−
1,4−フェニレン基又はピリミジン−2,5−ジイル
基を表わすことが好ましく、このうち、少なくとも1個
は1,4−フェニレン基であることが好ましいが、環A
がピリミジン−2,5−ジイル基であり、環Cが1,4
−フェニレン基であることが更に好ましく、また、環
A、環B及び環Cにおいて、複素環は1個以内であるこ
とが好ましい。Y及びZは共に単結合であることが好ま
しい。また、Wはフッ素原子又は−OHを表わすことが
好ましく、フッ素原子を表わすことが更に好ましい。ま
た、R2は炭素原子数1〜10の直鎖状アルキル基であ
ることが好ましい。
【0015】一般式(I)において、m、環A、環B、
環C、Y及びZの選択により、その中心骨格(コア)と
して多くの構造が可能であるが、m=0、即ち2環性の
化合物である一般式(Ia)、(Ib)及び(Ic)
【0016】
【化3】
【0017】(式中、R1、W、R2及び*は一般式
(I)におけると同じ意味を表わし、一般式(Ic)に
おいて、一方の1,4−フェニレン基は1個又は2個の
フッ素原子により置換されていてもよい。)が好まし
く、一般式(I)において、m=1、即ち3環性の化合
物である一般式(Id)〜(Ih)
【0018】
【化4】
【0019】(式中、R1、W、R2及び*は一般式
(I)におけると同じ意味を表わし、一般式(Id)〜
(Ih)において、1個の1,4−フェニレン基は1個
又は2個のフッ素原子により置換されていてもよい。)
が好ましく、上記一般式(Ia)〜(Ih)で表わされ
る化合物において、一般式(Ia)、(Ib)及び(I
c)が特に好ましく、一般式(Ia)が最も好ましい。
【0020】本発明はまた、一般式(I)で表わされる
光学活性な化合物を含有する液晶組成物を提供する。本
発明の液晶組成物は、一般式(I)の光学活性化合物の
少なくとも1種を構成成分として含有するものであり、
特に強誘電性液晶表示用として、主成分であるSC相を
示すホスト液晶中に、上記一般式(I)の化合物の少な
くとも1種をキラルドーパントの一部又は全部として添
加してなるSC*液晶組成物が望ましい。
【0021】また、本発明の液晶組成物における一般式
(I)の化合物の含有量は1〜30重量%の範囲にある
ことが好ましく、2〜15重量%の範囲にあることが特
に好ましい。
【0022】また、本発明の一般式(I)の化合物を、
ネマチック相を示す液晶材料に少量添加することによ
り、TN型液晶としていわゆるリバースドメインの防止
に、あるいはSTN型液晶としての用途などに利用でき
る。このようにネマチック液晶材料として用いる場合、
一般式(I)において、R1及びR2は炭素原子数1〜7
の直鎖状アルキル基であることが好ましく、mは0であ
ることが好ましく、環Aは1,4−フェニレン基あるい
はトランス−1,4−シクロへキシレン基が好ましい。
【0023】本発明の一般式(I)の化合物は、対応す
る2−プロピニルオキシ基を有する一般式(II)
【0024】
【化5】
【0025】(式中、R1、m、環A、環B、環C、Y
及びZは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
で表わされる化合物から、以下のようにして容易に製造
することができる。
【0026】一般式(II)をブチルリチウム等の強塩
基でアニオンとして、一般式(III)
【0027】
【化6】
【0028】(式中、R2及び*は一般式(I)におけ
ると同じ意味を表わす。)で表わされる光学活性オキシ
ランと反応させることにより、一般式(I)においてW
が−OHの化合物である一般式(I−w)
【0029】
【化7】
【0030】(式中、R1、m、環A、環B、環C、
Y、Z、R2及び*は一般式(I)におけると同じ意味
を表わす。)で表わされる化合物を得ることができる。
この一般式(I−w)を三フッ化ジメチルアミノ硫黄
(DAST)等のフッ素化剤と反応させることにより、
一般式(I)においてWがフッ素原子の化合物である一
般式(I−x)
【0031】
【化8】
【0032】(式中、R1、m、環A、環B、環C、
Y、Z、R2及び*は一般式(I)におけると同じ意味
を表わす。)で表わされる化合物を製造することができ
る。また、一般式(I−w)を塩基存在下にヨウ化メチ
ル等のメチル化剤と反応させることにより、一般式
(I)においてWが−OCH3の化合物である一般式
(I−y)
【0033】
【化9】
【0034】(式中、R1、m、環A、環B、環C、
Y、Z、R2及び*は一般式(I)におけると同じ意味
を表わす。)で表わされる化合物を製造することができ
る。また、一般式(I−w)をS−アルキルジチオ炭酸
クロリドと反応させてジチオ炭酸エステルとし、これを
フッ素化剤と反応させることにより、一般式(I)にお
いてWが−OCF3の化合物である一般式(I−z)
【0035】
【化10】
【0036】(式中、R1、m、環A、環B、環C、
Y、Z、R2及び*は一般式(I)におけると同じ意味
を表わす。)で表わされる化合物を製造することができ
る。ここで、一般式(II)の化合物は一般式(IV)
【0037】
【化11】
【0038】(式中、R1、m、環A、環B、環C、Y
及びZは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
を塩基存在下に臭化プロパルギルと反応させることによ
り、容易に得ることができる。
【0039】ここで、出発原料として用いた一般式(I
V)の化合物は、液晶化合物の製造中間体としてその多
くは公知であり、通常の製造方法より製造することがで
きる。
【0040】一方、一般式(III)の光学活性なオキ
シランは一部市販されており、市販されていない誘導体
も市販の光学活性なエピクロロヒドリンから容易に製造
することができる。
【0041】上記のようにして本発明の一般式(I)の
化合物を得ることができるが、これらに属する個々の具
体的な化合物は、融点などの相転移温度、赤外吸収スペ
クトル(IR)、核磁気共鳴スペクトル(NMR)、質
量スペクトル(MS)等の手段により確認することがで
きる。
【0042】斯くして得られた一般式(I)の化合物の
代表的なものの例を第1表に掲げる。
【0043】
【表1】
【0044】(表中、Crは結晶相を、Iは等方性液体
相を表わす。) 第1表からわかるように一般式(I)の化合物は必ずし
も液晶相を示さないが、ホスト液晶に添加した際にはS
*液晶組成物としての温度範囲にはさほど悪影響を与
えない。
【0045】さて、一般式(I)の化合物を、ホスト液
晶に添加することにより得られたSC*液晶組成物は、
電界の印加により高速応答が可能である。例えば、第1
表中の(Ia−x−1)の化合物10重量%及びフェニ
ルピリミジン系のホスト液晶(H)
【0046】
【化12】
【0047】(式中、「%」は「重量%」を表わす。)
90重量%からなるSC*液晶組成物(M−1)では、
25℃において自発分極が0.1nC/cm2以下と非
常に小さいにもかかわらず、440μ秒という高速応答
性を示した。このことから、一般式(I)の化合物の粘
性は非常に小さいことがわかる。
【0048】これに対し、特開昭63−22042号公
報記載の式(R−1)
【0049】
【化13】
【0050】の化合物10重量%及びホスト液晶(H)
90重量%からなるSC*液晶組成物(N−1)を調製
した。この(N−1)を用いて同様にしてセルを作製
し、25℃においてその電気光学的応答を測定したとこ
ろ、110μ秒の高速応答が確認できたが、自発分極は
−5.4nC/cm2と非常に大きくなってしまった。
【0051】以上のことから、一般式(I)の化合物の
粘性は非常に小さいことが理解できる。本発明の一般式
(I)の化合物をキラルドーパントとして添加する際
に、ホスト液晶に用いられるSC化合物としては、例え
ば下記一般式(A)
【0052】
【化14】
【0053】(式中、Ra及びRbはそれぞれ独立的に直
鎖状又は分岐状のアルキル基、アルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アルカノイルオキシ基又はアルコキシ
カルボニルオキシ基を表わし、互いに同一であっても異
なっていてもよい。)で表わされるフェニルベンゾエー
ト系化合物や一般式(B)
【0054】
【化15】
【0055】(式中、Ra及びRbは一般式(A)におけ
ると同じ意味を表わす。)で表わされるフェニルピリミ
ジン系化合物を挙げることができる。また一般式
(A)、(B)を含めて一般式(C)
【0056】
【化16】
【0057】(式中、Ra及びRbは一般式(A)におけ
ると同じ意味を表わし、環L及び環Mはそれぞれ独立的
に1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン
基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5
−ジイル基、ピラジン−2,5−ジイル基、ピリダジン
−3,6−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジ
イル基あるいはこれらのハロゲン置換体を表わし、互い
に同一であっても異なっていてもよく、Zaは−COO
−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CH2
CH2−、−C≡C−又は単結合を表わす。)で表わさ
れる化合物も同様の目的に使用することができる。
【0058】またSC相を示す温度範囲を高温域に拡大
する目的には一般式(D)
【0059】
【化17】
【0060】(式中、Ra及びRbは一般式(A)におけ
ると同じ意味を表わし、環L、環M及び環Nは一般式
(C)における環L、環Mと同じ意味を表わし、互いに
同一であっても異なっていてもよく、Za及びZbはそれ
ぞれ独立的に一般式(C)におけるZaと同じ意味を表
わし、互いに同一であっても異なっていてもよい。)で
表わされる3環式の化合物を用いることができる。
【0061】これらの化合物は混合してSC相を示す液
晶組成物として用いるのが効果的であるが、組成物とし
てSC相を示せばよいのであって、個々の化合物につい
ては必ずしもSC相を示す必要はない。
【0062】こうして得られたSC液晶組成物に、本発
明の一般式(I)の化合物及び必要とあれば他の光学活
性化合物をキラルドーパントとして加えることにより、
容易に室温を含む広い温度範囲でSC*相を示すような
液晶組成物を得ることができる。
【0063】本発明の一般式(I)の化合物を、SC相
を示すホスト液晶に添加して得られたSC*液晶組成物
は、2枚の透明ガラス電極間に1〜20μm程度の薄膜
として封入することにより、表示用セルとして使用でき
る。良好なコントラストを得るためには、液晶材料を均
一に配向したモノドメインとする必要がある。良好な配
向性を得るため多くの方法が試みられているが、液晶材
料としては、高温側からI(等方性液体)相−N*(キ
ラルネマチック)相−SA(スメクチックA)相−SC
*相又はI相−SA相−SC*相の相系列を示し、N*
及びSC*相における螺旋ピッチが大きいことが必要で
ある。螺旋ピッチを大きくするには、一般には互いに捩
れの向きが逆のキラル化合物を適量混合する方法が用い
られているが、本発明の一般式(I)の化合物ではその
誘起する螺旋ピッチはそれほど小さくないのでその調整
も容易である。
【0064】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明を具体的に説
明するが、勿論本発明の主旨、及び適用範囲は、これら
の実施例により制限されるものではない。
【0065】なお、相転移温度の測定は温度調節ステー
ジを備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計(DSC)を
併用して行った。また、化合物の構造はNMR、IR、
MS及び元素分析により確認した。IRにおける(ne
at)は液膜による測定を、(KBr)は錠剤成形によ
る測定を表わす。NMRにおけるCDCl3は溶媒を表
わし、sは1重線、dは2重線、tは3重線、quin
tetは5重線、mは多重線を表わし、また例えばdt
は2重の3重線を表わし、broadは幅広い吸収を表
わす。MSにおけるM+は親ピークを表わし、( )内
の数値はそのピークの相対強度を表わす。温度は℃を表
わし、組成物中における「%」はすべて「重量%」を表
わす。 (実施例1) 2−[4−(2−プロピニルオキシ)
フェニル]−5−デシルピリミジンの合成
【0066】
【化18】
【0067】4−(5−デシルピリミジン−2−イル)
フェノール2.0g、炭酸カリウム884mg、臭化プ
ロパルギル914mg、塩化第二鉄0.5mgのアセト
ン15ml溶液をアルゴン気流下、2時間加熱還流し
た。反応終了後、反応混合物をセライト瀘過した後、瀘
液に10%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。ジクロロ
メタンで有機層を抽出後、濃縮した後、カラムクロマト
グラフィー(ワコーゲルC−300,ヘキサン/酢酸エ
チル=5/1)を用いて精製して、2−[4−(2−プ
ロピニルオキシ)フェニル]−5−デシルピリミジン
2.01g(収率90%)を得た。更にヘキサンから再
結晶して、結晶1.81g(収率81%)を得た。 無色柱状晶 融点57℃ IR(KBr) 3281,2926,2852,16
07,1586,1543,1512,1429,13
83,1248,1169,1019,847,799
cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ 0.88(t,J=
6.9Hz,3H),1.26〜1.35(m,14
H),1.63(quintet,J=7.6Hz,2
H),2.54(t,J=2.4Hz,1H),2.6
0(t,J=7.6Hz,1H),4.77(d,J=
2.4Hz,2H),7.07(d,J=9.0Hz,
2H),8.38(d,J=9.0Hz,2H),8.
58(s,2H) MS m/z 350(M+,100),311(3
2),237(21),224(19),185(1
5),156(12),43(38),41(33) 高分解能MS C23302Oとして 計算値 m/z 350.2356 実測値 m/z 350.2337 (実施例2) (R)−2−[4−(5−ヒドロキシ
−2−ウンデシニルオキシ)フェニル]−5−デシルピ
リミジン(第1表中(Ia−w−1)の化合物)の合成
【0068】
【化19】
【0069】上記実施例1で得た2−[4−(2−プロ
ピニルオキシ)フェニル]−5−デシルピリミジン42
mgのトルエン2ml溶液に、−78℃で1.6Mブチ
ルリチウム−ヘキサン溶液0.09mlを加え30分間
攪拌した。反応終了後、(R)−1,2−エポキシオク
タン23mgのトルエン0.5ml溶液を15分間かけ
て滴下し、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート
0.02mlを加え、1時間かけて−50℃に昇温し
た。飽和食塩水で処理し、酢酸エチル抽出後、濃縮した
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=5/1)を用いて精製し、(R)−2−[4−
(5−ヒドロキシ−2−ウンデシニルオキシ)フェニ
ル]−5−デシルピリミジン45mg(収率78%)を
得た。更にヘキサンから再結晶し、結晶40mg(収率
69%,89%ee)を得た。 無色柱状晶 融点55℃ [α]D 20−3.2゜(c=0.74,CHCl3) IR(neat) 3437,2922,2853,1
607,1588,1541,1433,1377,1
256,1173,1011,851,797cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ 0.86(t,J=
7.1Hz,3H),0.88(t,J=6.7Hz,
3H),1.20〜1.68(m,26H),1.78
(d,J=5.2Hz,1H),2.36(ddt,J
=16.7,6.7,2.0Hz,1H),2.47
(ddt,J=16.7,4.8,2.0Hz,1
H),2.60(t,J=7.6Hz,2H),3.6
9〜3.76(m,1H),4.77(t,J=2.1
Hz,2H),7.06(d,J=9.0Hz,2
H),8.37(d,J=9.0Hz,2H),8.5
8(s,2H) MS m/z 478(M+,22),364(1
1),313(27),312(91),199(8
0),186(75),185(100),158(3
1),69(10),43(37),41(33) 高分解能MS C314622として 計算値 m/z 478.3557 実測値 m/z 478.3562 (実施例3) (S)−2−[4−(5−フルオロ−
2−ウンデシニルオキシ)フェニル]−5−デシルピリ
ミジン(第1表中(Ia−x−1)の化合物)の合成
【0070】
【化20】
【0071】上記実施例2で得た(R)−2−[4−
(5−ヒドロキシ−2−ウンデシニルオキシ)フェニ
ル]−5−デシルピリミジン14.5mgのジクロロメ
タン1ml溶液に、−78℃で1.0M三フッ化ジメチ
ルアミノ硫黄(DAST)−ジクロロメタン溶液0.0
5mlを加え、30分間攪拌した。反応終了後、反応液
に水を加え、エーテル抽出し、濃縮した後、カラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC−300,ヘキサン/酢
酸エチル=15/1)を用いて分離精製し、(S)−2
−[4−(5−フルオロ−2−ウンデシニルオキシ)フ
ェニル]−5−デシルピリミジン8.8mg(収率61
%)を得た。更にエタノールから再結晶し、結晶8.0
mg(収率57%)を得た。 無色針状晶 融点54℃ [α]D 20−6.2゜(c=0.64,CHCl3) IR(KBr) 3430,2924,2853,15
88,1431,1248,1175,1011,79
1cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ 0.86(t,J=
7.0Hz,3H),0.88(t,J=6.7Hz,
3H),1.26〜1.53(m,22H),1.59
〜1.70(m,4H),2.54〜2.66(m,4
H),4.57(dm,J=48Hz,1H),4.7
6(t,J=2.1Hz,2H),7.05(d,J=
9.0Hz,2H),8.37(d,J=9.0Hz,
2H),8.58(s,2H) MS m/z 481(M++1,35),480
(M+,100),409(10),364(25),
312(46),185(26),158(6),43
(15) 高分解能MS C31452OFとして 計算値 m/z 480.3513 実測値 m/z 480.3524 (実施例4) SC*組成物の調製(1)
【0072】
【化21】
【0073】からなるSC相を示すホスト液晶(H)を
調製した。このホスト液晶(H)の相転移温度は以下の
通りであった。 12.5℃(Cr→SC)、55.5℃(SC−S
A)、64.5℃(SA−N)、70.0℃(N−I) このホスト液晶90重量%及び第1表中(Ia−x−
1)の化合物10重量%からなるSC*液晶組成物(M
−1)を調製した。その相転移温度は以下の通りであっ
た。 47.0℃(SC*−SA)、59.0℃(SA−
*)、64.0℃(N*−I) なお、融点は明瞭でなかった。
【0074】また、ホスト液晶(H)85重量%及び第
1表中(Ia−x−1)の化合物15重量%からなるS
*液晶組成物(M−2)を調製した。その相転移温度
は以下の通りであった。 43.0℃(SC*−SA)、55.5℃(SA−
*)、60.5℃(N*−I) なお、融点は明瞭でなかった。 (比較例1)ホスト液晶90重量%及び式(R−1)
【0075】
【化22】
【0076】の化合物10重量%からなるSC*液晶組
成物(N−1)を調製した。この組成物の相転移温度は
以下の通りであった。 54.5℃(SC−SA)、67.0℃(SA−N)、
69.5℃(N−I) (実施例5) 液晶表示素子の作成 実施例4で得たSC*液晶組成物(M−1)を等方性液
体(I)相まで加熱し、これを厚さ2μmの2枚の透明
電極板(ポリイミドコーティング−ラビングによる配向
処理を施してある)からなるガラスセルに充填して、S
*相を示すまで徐冷して、表示用素子を作製した。
【0077】このセルに電界強度10Vp-p/μm、5
0Hzの矩形波を印加して、その電気光学的応答を測定
したところ、25℃で440μ秒という高速応答が確認
できた。この時のチルト角は15゜であり、コントラス
トも良好であった。また、三角波を印加してその自発分
極を測定したところ、0.1nC/cm2以下と非常に
小さかったことから、この液晶組成物の粘性は非常に小
さいことがわかる。
【0078】同様にして、SC*液晶組成物(M−2)
を用いてセルを作製し、その応答速度を測定したとこ
ろ、370μ秒であった。 (比較例2)比較例1で得たSC*液晶組成物(N−
1)を用いて、実施例5と同様にしてセルを作製し、そ
の電気光学的応答を測定したところ、25℃で110μ
秒という高速応答が確認できた。しかしながら、その自
発分極は(M−1)の場合と比較して、−5.4nC/
cm2と非常に大きくなってしまった。
【0079】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表わされる5−
置換−2−アルキニルオキシ基を有する光学活性化合物
は、低粘性であり、SC相を示すホスト液晶にキラルド
ーパントとして添加することにより、自発分極が極めて
小さいにもかかわらず、広い温度範囲で高速応答が可能
な液晶組成物を提供することができる。
【0080】また、本発明の一般式(I)の化合物は、
工業的にも容易に製造でき、無色で水、光等に対する化
学的安定性に優れており実用的である。更に、本発明に
おけるキラルスメクチック液晶組成物を用いることによ
り、約400μ秒以下の高速応答を実現することも容易
であり、表示用光スイッチング素子として極めて有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/12 9279−4H 19/14 9279−4H 19/18 9279−4H 19/20 9279−4H 19/30 9279−4H 19/34 9279−4H 19/58 9279−4H G02F 1/13 500 1/141 (72)発明者 伊藤 佳代子 千葉県船橋市飯山満町2−618−2−1− 602 (72)発明者 檜山 爲次郎 神奈川県相模原市上鶴間4−29−3−101 (72)発明者 楠本 哲生 神奈川県相模原市南台1−9−2−102 (72)発明者 佐藤 健一 神奈川県相模原市上溝35−11 (72)発明者 荻野 久美子 神奈川県川崎市川崎区四谷上町23−1− 702

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は1個又は2個以上のフッ素原子あるいは
    炭素原子数1〜12のアルコキシル基により置換されて
    いてもよい炭素原子数1〜18のアルキル基もしくはア
    ルコキシル基、炭素原子数2〜18のアルケニル基又は
    炭素原子数3〜18のアルケニルオキシ基を表わし、m
    は0又は1を表わし、環A、環B及び環Cはそれぞれ独
    立的に1個又は2個のフッ素原子により置換されていて
    もよい1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,5−ジ
    イル基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピラジン−2,
    5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジイル基、1,3
    −ジオキサン−2,5−ジイル基又はトランス−1,4
    −シクロヘキシレン基を表わし、Y及びZはそれぞれ独
    立的に単結合、−CH2CH2−、−C≡C−、−CH 2
    O−又は−OCH2−を表わし、Wはフッ素原子、−O
    H、−OCH3又は−OCF3を表わし、R2は炭素原子
    数1〜18のアルキル基を表わし、*はその炭素原子が
    光学活性な不斉炭素原子であることを表わす。)で表わ
    される光学活性化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(I)において、Y及びZが共に
    単結合であることを特徴とする請求項1記載の光学活性
    化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)において、R1は炭素原子
    数1〜18のアルキル基もしくはアルコキシル基、炭素
    原子数2〜18のアルケニル基又は炭素原子数3〜18
    のアルケニルオキシ基を表わすことを特徴とする請求項
    2記載の光学活性化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(I)において、環A、環B及び
    環Cはそれぞれ独立的に1,4−フェニレン基、2−フ
    ルオロ−1,4−フェニレン基、3−フルオロ−1,4
    −フェニレン基、2,3−ジフルオロ−1,4−フェニ
    レン基又はピリミジン−2,5−ジイル基を表わすこと
    を特徴とする請求項3記載の光学活性化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(I)において、Wはフッ素原子
    又は−OHを表わすことを特徴とする請求項4記載の光
    学活性化合物。
  6. 【請求項6】 一般式(I)において、mが0であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の光学活性化合物。
  7. 【請求項7】 一般式(I)において、環Aがピリミジ
    ン−2,5−ジイル基であり、環Cが1,4−フェニレ
    ン基であることを特徴とする請求項6記載の光学活性な
    化合物。
  8. 【請求項8】 一般式(I)において、R2が炭素原子
    数1〜10の直鎖状アルキル基であることを特徴とする
    請求項7記載の光学活性な化合物。
  9. 【請求項9】 一般式(I)において、R1が炭素原子
    数6〜12の直鎖状アルキル基もしくはアルコキシル基
    であることを特徴とする請求項8記載の光学活性な化合
    物。
  10. 【請求項10】 一般式(I)において、R1が炭素原
    子数6〜12の直鎖状アルキル基であることを特徴とす
    る請求項9記載の光学活性化合物。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10記載の一般式(I)
    で表わされる光学活性化合物を含有する液晶組成物。
  12. 【請求項12】 強誘電性キラルスメクチック相を示す
    ことを特徴とする請求項11記載の液晶組成物。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載の液晶組成物
    を用いて構成される液晶表示素子。
JP6298319A 1994-12-01 1994-12-01 5−置換−2−アルキニルオキシ基を有する光学活性化合物及び液晶組成物 Pending JPH08157409A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997020791A1 (en) * 1995-12-05 1997-06-12 Chisso Corporation Alkenyl compounds bearing oxygenic linkages, liquid-crystal composition, and liquid-crystal display element
JP2009108321A (ja) * 1996-10-31 2009-05-21 Merck Patent Gmbh ドープ剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997020791A1 (en) * 1995-12-05 1997-06-12 Chisso Corporation Alkenyl compounds bearing oxygenic linkages, liquid-crystal composition, and liquid-crystal display element
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