JPH08171907A - アルカリ蓄電池用正極の製造法 - Google Patents
アルカリ蓄電池用正極の製造法Info
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- JPH08171907A JPH08171907A JP6316870A JP31687094A JPH08171907A JP H08171907 A JPH08171907 A JP H08171907A JP 6316870 A JP6316870 A JP 6316870A JP 31687094 A JP31687094 A JP 31687094A JP H08171907 A JPH08171907 A JP H08171907A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高温、高濃度の硝酸ニッケル溶液を用いた含浸
工程において、焼結基板の腐食を低減し、且つ、充放電
を阻害しないアルカリ蓄電池用正極の製造法を提供す
る。 【構成】焼結基板を常法により作製し、焼結基板表面に
水酸化ニッケルを形成させ、これを250℃、4時間加
熱する。あるいは30wt%のKOH水溶液中で形成さ
せた水酸化ニッケルに対し充電率0.2CmA、150
%で陽極酸化する。その後化学含浸法により活物質充填
操作を行い、電極を作製した。
工程において、焼結基板の腐食を低減し、且つ、充放電
を阻害しないアルカリ蓄電池用正極の製造法を提供す
る。 【構成】焼結基板を常法により作製し、焼結基板表面に
水酸化ニッケルを形成させ、これを250℃、4時間加
熱する。あるいは30wt%のKOH水溶液中で形成さ
せた水酸化ニッケルに対し充電率0.2CmA、150
%で陽極酸化する。その後化学含浸法により活物質充填
操作を行い、電極を作製した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多孔性ニッケル焼結基板
を用いたアルカリ蓄電池用正極の製造法に関するもので
ある。
を用いたアルカリ蓄電池用正極の製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に急速充放電用アルカリ蓄電池の正
極としては、内部抵抗が小さくサイクル特性に優れた、
焼結式水酸化ニッケル電極が用いられる。この焼結式電
極は、まず、ニッケル粉末に増粘剤、および分散媒を含
むスラリを導電性芯体の両面に塗布し、乾燥後、還元性
雰囲気下で700〜1000℃の高温で焼成し、多孔質
の焼結基板を作製する。次に、当該基板を硝酸ニッケル
溶液に浸漬し、次いでアルカリ溶液中に浸漬し水酸化ニ
ッケル(活物質)を形成させるという充填操作を数回繰
り返すことによって製造する。充填操作を数回繰り返す
理由は、1回の充填操作では充分な活物質量を充填でき
ないためである。製造工程上、前記充填操作を繰り返す
回数は少ないほど好ましい。そのためには、硝酸ニッケ
ル溶液を高濃度にし、1回の浸漬操作での充填できる活
物質量を増やせばよいことが知られている。硝酸ニッケ
ル溶液を高濃度にするには、硝酸ニッケル溶液を高温に
ればよく、比重1.7〜1.8までにすることができ
る。しかし、そのような高濃度の硝酸ニッケル溶液は、
pHが低く、さらに高温であるため、これに浸漬した焼
結基板は腐食を受け、その結果機械的強度が劣化する。
そのような正極を用いて電池を形成し、充放電を繰り返
すと、充放電反応は活物質の膨張、収縮を伴うものであ
るため活物質の脱落を引き起こし、寿命性能が低下する
という問題を生ずる。また、近年、電池の高エネルギー
密度化が要望され、そのために高多孔度の焼結基板を用
いる必要性が生じてきた。焼結基板は、高多孔度化する
ほど腐食による脆弱化が大きくなる。そこで特開昭59
−78457号公報では、硝酸塩の含浸の前に焼結基板
表面を高温の大気雰囲気下で酸化し、比較的耐酸性を有
する酸化ニッケル被膜を形成させるという防蝕技術を提
案している。
極としては、内部抵抗が小さくサイクル特性に優れた、
焼結式水酸化ニッケル電極が用いられる。この焼結式電
極は、まず、ニッケル粉末に増粘剤、および分散媒を含
むスラリを導電性芯体の両面に塗布し、乾燥後、還元性
雰囲気下で700〜1000℃の高温で焼成し、多孔質
の焼結基板を作製する。次に、当該基板を硝酸ニッケル
溶液に浸漬し、次いでアルカリ溶液中に浸漬し水酸化ニ
ッケル(活物質)を形成させるという充填操作を数回繰
り返すことによって製造する。充填操作を数回繰り返す
理由は、1回の充填操作では充分な活物質量を充填でき
ないためである。製造工程上、前記充填操作を繰り返す
回数は少ないほど好ましい。そのためには、硝酸ニッケ
ル溶液を高濃度にし、1回の浸漬操作での充填できる活
物質量を増やせばよいことが知られている。硝酸ニッケ
ル溶液を高濃度にするには、硝酸ニッケル溶液を高温に
ればよく、比重1.7〜1.8までにすることができ
る。しかし、そのような高濃度の硝酸ニッケル溶液は、
pHが低く、さらに高温であるため、これに浸漬した焼
結基板は腐食を受け、その結果機械的強度が劣化する。
そのような正極を用いて電池を形成し、充放電を繰り返
すと、充放電反応は活物質の膨張、収縮を伴うものであ
るため活物質の脱落を引き起こし、寿命性能が低下する
という問題を生ずる。また、近年、電池の高エネルギー
密度化が要望され、そのために高多孔度の焼結基板を用
いる必要性が生じてきた。焼結基板は、高多孔度化する
ほど腐食による脆弱化が大きくなる。そこで特開昭59
−78457号公報では、硝酸塩の含浸の前に焼結基板
表面を高温の大気雰囲気下で酸化し、比較的耐酸性を有
する酸化ニッケル被膜を形成させるという防蝕技術を提
案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭5
9−78457号公報で提案している技術では、防触の
効果は充分に得られない。また、この技術で焼結基板表
面に形成される酸化ニッケル(NiO)は、導電性の低
いものであり、充放電を阻害するおそれがある。本発明
の目的は、高温、高濃度の硝酸ニッケル溶液を用いた含
浸工程において、焼結基板の腐食を低減し、且つ、充放
電を阻害しないアルカリ蓄電池用正極の製造法を提供す
るものである。
9−78457号公報で提案している技術では、防触の
効果は充分に得られない。また、この技術で焼結基板表
面に形成される酸化ニッケル(NiO)は、導電性の低
いものであり、充放電を阻害するおそれがある。本発明
の目的は、高温、高濃度の硝酸ニッケル溶液を用いた含
浸工程において、焼結基板の腐食を低減し、且つ、充放
電を阻害しないアルカリ蓄電池用正極の製造法を提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るアルカリ蓄電池用正極の製造法は、多
孔性ニッケル焼結基板表面に2価より大なるニッケル化
合物を形成させた後、該基板に含浸による活物質充填操
作を行うことを特徴とする。2価より大なるニッケル化
合物を形成する手段は、水酸化ニッケルを燒結基板表面
に存在させ、200℃以上で加熱する手段、水酸化ニッ
ケルを燒結基板表面に存在させ、アルカリ溶液中で陽極
酸化する手段等である。
に、本発明に係るアルカリ蓄電池用正極の製造法は、多
孔性ニッケル焼結基板表面に2価より大なるニッケル化
合物を形成させた後、該基板に含浸による活物質充填操
作を行うことを特徴とする。2価より大なるニッケル化
合物を形成する手段は、水酸化ニッケルを燒結基板表面
に存在させ、200℃以上で加熱する手段、水酸化ニッ
ケルを燒結基板表面に存在させ、アルカリ溶液中で陽極
酸化する手段等である。
【0005】
【作用】本発明の作用を以下に説明する。ニッケル焼結
基板を硝酸塩溶液に浸漬すると、ニッケル焼結基板は硝
酸溶液中でニッケルの溶解電位(以下、腐蝕電位と記
す)を示し、溶解(腐蝕)する。前述した特開昭59−
78457号公報で提案している、酸化ニッケル(Ni
O)を焼結基板表面に形成する方法で得られた焼結基板
もNiOが2価の酸化物であるため、硝酸溶液中で腐蝕
電位を示す。この理由は、上記の場合、いずれも焼結基
板が2価のニッケル酸化物あるいはニッケル金属で構成
され、Ni/Ni2+の平衡電位を硝酸塩溶液中で示して
いるためと考えられる。このNi/Ni2+の平衡電位は
腐蝕電位である。焼結基板表面に2価より大なるニッケ
ル化合物を形成させることにより、Ni2+/Ni(2+x)+
(x>0)あるいはNi(2+y)+/Ni(2+z)+(y>0、
z>0、z>y)の平衡電位を硝酸塩溶液中で示す。こ
の平衡電位は上記腐蝕電位ではなく、不動態電位である
ため金属ニッケルは腐蝕しない。
基板を硝酸塩溶液に浸漬すると、ニッケル焼結基板は硝
酸溶液中でニッケルの溶解電位(以下、腐蝕電位と記
す)を示し、溶解(腐蝕)する。前述した特開昭59−
78457号公報で提案している、酸化ニッケル(Ni
O)を焼結基板表面に形成する方法で得られた焼結基板
もNiOが2価の酸化物であるため、硝酸溶液中で腐蝕
電位を示す。この理由は、上記の場合、いずれも焼結基
板が2価のニッケル酸化物あるいはニッケル金属で構成
され、Ni/Ni2+の平衡電位を硝酸塩溶液中で示して
いるためと考えられる。このNi/Ni2+の平衡電位は
腐蝕電位である。焼結基板表面に2価より大なるニッケ
ル化合物を形成させることにより、Ni2+/Ni(2+x)+
(x>0)あるいはNi(2+y)+/Ni(2+z)+(y>0、
z>0、z>y)の平衡電位を硝酸塩溶液中で示す。こ
の平衡電位は上記腐蝕電位ではなく、不動態電位である
ため金属ニッケルは腐蝕しない。
【0006】前記水酸化ニッケルを焼結基板表面に存在
させ、200℃以上で加熱処理する方法では、前記水酸
化ニッケルが2価より大なるニッケル酸化物となる。こ
の場合Ni3O4あるいはそれ以上の酸化数の酸化物とな
っているものと思われる。また、前記水酸化ニッケルを
焼結基板表面に存在させ、アルカリ溶液中で陽極酸化す
る方法でも前記水酸化ニッケルが2価より大なるニッケ
ル酸化物となる。この場合NiOOHとなっているもの
と思われる。
させ、200℃以上で加熱処理する方法では、前記水酸
化ニッケルが2価より大なるニッケル酸化物となる。こ
の場合Ni3O4あるいはそれ以上の酸化数の酸化物とな
っているものと思われる。また、前記水酸化ニッケルを
焼結基板表面に存在させ、アルカリ溶液中で陽極酸化す
る方法でも前記水酸化ニッケルが2価より大なるニッケ
ル酸化物となる。この場合NiOOHとなっているもの
と思われる。
【0007】
(実施例1)多孔度80%の焼結基板を常法により作製
し、温度35℃、比重1.2の硝酸ニッケル水溶液に3
0分浸漬し、70℃で乾燥した後、80℃、45wt%
の苛性ソーダ水溶液中に20分浸漬することにより 、
焼結基板表面に水酸化ニッケルを形成させた。この操作
中にも焼結基板を硝酸塩に浸漬するが、硝酸塩の濃度が
低いこと及び温度が低いことにより腐蝕はほとんどされ
なかった。形成量は焼結基板の孔の占有体積の3%を占
める量だった。これを電気炉内で、250℃、4時間加
熱し、基板aを作製した。これらの操作を行うことで焼
結基板表面に2価より大なるニッケル酸化物を形成でき
た。その後100℃、比重1.7の硝酸ニッケル水溶液
に、5分間浸漬し、乾燥し、80℃、20%の苛性ソー
ダ水溶液中に浸漬する一連の充填操作を4回繰り返すこ
とにより、電極 を作製した。
し、温度35℃、比重1.2の硝酸ニッケル水溶液に3
0分浸漬し、70℃で乾燥した後、80℃、45wt%
の苛性ソーダ水溶液中に20分浸漬することにより 、
焼結基板表面に水酸化ニッケルを形成させた。この操作
中にも焼結基板を硝酸塩に浸漬するが、硝酸塩の濃度が
低いこと及び温度が低いことにより腐蝕はほとんどされ
なかった。形成量は焼結基板の孔の占有体積の3%を占
める量だった。これを電気炉内で、250℃、4時間加
熱し、基板aを作製した。これらの操作を行うことで焼
結基板表面に2価より大なるニッケル酸化物を形成でき
た。その後100℃、比重1.7の硝酸ニッケル水溶液
に、5分間浸漬し、乾燥し、80℃、20%の苛性ソー
ダ水溶液中に浸漬する一連の充填操作を4回繰り返すこ
とにより、電極 を作製した。
【0008】(実施例2)実施例1と同条件で焼結基板
表面に水酸化ニッケルを形成させた後、30wt% の
KOH水溶液中で形成させた水酸化ニッケル量に対し充
電率 0.2CmA、150%で陽極酸化し、焼結基板
表面にNiOOHを形成させ、基板bを作製した。これ
らの操作を行うことで焼結基板表面に2価より大なるニ
ッケル酸化物を形成できた。その後実施例1に示した充
填操作を行い、電極を作製した。
表面に水酸化ニッケルを形成させた後、30wt% の
KOH水溶液中で形成させた水酸化ニッケル量に対し充
電率 0.2CmA、150%で陽極酸化し、焼結基板
表面にNiOOHを形成させ、基板bを作製した。これ
らの操作を行うことで焼結基板表面に2価より大なるニ
ッケル酸化物を形成できた。その後実施例1に示した充
填操作を行い、電極を作製した。
【0009】(比較例)実施例1で作製した焼結基板を
大気中で電気炉内で、500℃で5分間加熱し、基板c
を作製し、実施例1と同様に活物質を充填し、電極を作
製した。
大気中で電気炉内で、500℃で5分間加熱し、基板c
を作製し、実施例1と同様に活物質を充填し、電極を作
製した。
【0010】(従来例)実施例1で作製した焼結基板に
防触処理を施さないものを基板dとし、これに実施例1
と同様に活物質を充填し、電極を作製した。
防触処理を施さないものを基板dとし、これに実施例1
と同様に活物質を充填し、電極を作製した。
【0011】図1に基板a〜dを硝酸ニッケル水溶液と
同じpHの硝酸水溶液中に浸漬したときの焼結基板が示
す電位の経時変化を示す。電位は、Ag/AgCl/K
Cl飽和溶液の参照電極と基板との電位差を測定した。
本発明による基板a、bは浸漬後30分以上立っても、
ニッケルの不動態電位を示した。これは、焼結基板表面
に形成した、2価より大なるニッケル酸化物によるもの
と考えられる。それに対し、大気中500℃で酸化した
基板c及び防触処理を施さない基板dは電位が低く、ニ
ッケルの溶解電位を示した。
同じpHの硝酸水溶液中に浸漬したときの焼結基板が示
す電位の経時変化を示す。電位は、Ag/AgCl/K
Cl飽和溶液の参照電極と基板との電位差を測定した。
本発明による基板a、bは浸漬後30分以上立っても、
ニッケルの不動態電位を示した。これは、焼結基板表面
に形成した、2価より大なるニッケル酸化物によるもの
と考えられる。それに対し、大気中500℃で酸化した
基板c及び防触処理を施さない基板dは電位が低く、ニ
ッケルの溶解電位を示した。
【0012】表1に各焼結基板の活物質充填後の腐蝕度
を、含浸による活物質充填操作前後の焼結基板の重量減
少率として示す。活物質充填操作後の活物質の除去は、
8wt%の酢酸水溶液に1wt%の硫酸ヒドラジニウム
を溶解した溶液に5時間電極を浸漬することにより行っ
た。実施例1、2の焼結基板は、比較例の焼結基板基板
より腐食度は小さかった。また、防触処理を施さない従
来例の焼結基板の腐食度は20%以上であったことか
ら、本発明による、防蝕効果は明らかである。
を、含浸による活物質充填操作前後の焼結基板の重量減
少率として示す。活物質充填操作後の活物質の除去は、
8wt%の酢酸水溶液に1wt%の硫酸ヒドラジニウム
を溶解した溶液に5時間電極を浸漬することにより行っ
た。実施例1、2の焼結基板は、比較例の焼結基板基板
より腐食度は小さかった。また、防触処理を施さない従
来例の焼結基板の腐食度は20%以上であったことか
ら、本発明による、防蝕効果は明らかである。
【0013】
【表1】
【0014】表2は、作製した極板を、30wt% の
KOH水溶液中でそれぞれの理論容量(活物質充填を目
的とした含浸工程において充填された活物質量からの計
算値)に対し、0.2CmAの充電を150%行った
後、同じ電解液中でそれぞれ1.0CmA、3.0Cm
Aの放電率で放電したときの活物質利用率の比を示した
ものである。放電終止はHg/HgO参照電極に対し
0.0Vとした。実施例1、2、の極板は約95%を示
し、防触処理をしなかった従来例の極板と同等の値が得
られた。比較例の極板は、焼結基板表面に導電製の乏し
いNiO層が存在しているためか、高率放電特性が劣る
結果となった。実施例1については焼結基板表面にNi
3O4あるいはそれ以上の酸化数の酸化物が形成され、そ
れが充放電を阻害し、高率放電特性に劣るのではないか
という懸念があったが、特にそのような問題はなかっ
た、これは、水酸化ニッケルを加熱処理して得られる2
価より大なるニッケル酸化物量が当初考えていたほど多
くはないが、図1に示すような硝酸溶液中でニッケルの
不動態電位を示す程度の量は存在し、しかも電極作製
後、電解液中ではそれが充放電に関与しているためと考
えている。
KOH水溶液中でそれぞれの理論容量(活物質充填を目
的とした含浸工程において充填された活物質量からの計
算値)に対し、0.2CmAの充電を150%行った
後、同じ電解液中でそれぞれ1.0CmA、3.0Cm
Aの放電率で放電したときの活物質利用率の比を示した
ものである。放電終止はHg/HgO参照電極に対し
0.0Vとした。実施例1、2、の極板は約95%を示
し、防触処理をしなかった従来例の極板と同等の値が得
られた。比較例の極板は、焼結基板表面に導電製の乏し
いNiO層が存在しているためか、高率放電特性が劣る
結果となった。実施例1については焼結基板表面にNi
3O4あるいはそれ以上の酸化数の酸化物が形成され、そ
れが充放電を阻害し、高率放電特性に劣るのではないか
という懸念があったが、特にそのような問題はなかっ
た、これは、水酸化ニッケルを加熱処理して得られる2
価より大なるニッケル酸化物量が当初考えていたほど多
くはないが、図1に示すような硝酸溶液中でニッケルの
不動態電位を示す程度の量は存在し、しかも電極作製
後、電解液中ではそれが充放電に関与しているためと考
えている。
【0015】
【表2】
【0016】つぎに、作製した極板と、公知のカドミニ
ウム負極を用い、負極/正極の容量比を1.8とし、電
解液には30wt% のKOH水溶液を用い、公称容量
500mAhのAA型のNi−Cd電池を作製し、充放
電サイクル試験を行った。充放電条件は、充電1.0
C、150%、充電休止1時間、放電1.0C(終止電
圧1.0V)である。その結果を図2に示す。実施例
1、2の極板を用いた電池は良好なサイクル特性を示し
た。この結果からも本発明の効果は明らかである。
ウム負極を用い、負極/正極の容量比を1.8とし、電
解液には30wt% のKOH水溶液を用い、公称容量
500mAhのAA型のNi−Cd電池を作製し、充放
電サイクル試験を行った。充放電条件は、充電1.0
C、150%、充電休止1時間、放電1.0C(終止電
圧1.0V)である。その結果を図2に示す。実施例
1、2の極板を用いた電池は良好なサイクル特性を示し
た。この結果からも本発明の効果は明らかである。
【0017】実施例1では焼結基板表面に水酸化ニッケ
ルを形成した後250℃で加熱処理したが、200℃以
上であれば同様の効果が得られた。実施例2では焼結基
板表面に水酸化ニッケルを形成した後陽極酸化を30w
t%のKOH水溶液中で、形成した水酸化ニッケル量に
対し0.2CmAで150%充電したが、その他の濃度
の、その他のアルカリ金属水溶液で陽極酸化した場合で
も同様の効果が得られた。本実施例では、焼結基板表面
に形成した2価より大なるニッケル化合物に酸化物(水
酸化物も含む)を用いたが、その他のニッケル化合物
や、その他の金属との複合酸化物、ニッケルを用いない
酸化物、ニッケルを用いない複合金属酸化物等でも、2
価より大なる化合物であれば同様な防触効果があると考
えられる。
ルを形成した後250℃で加熱処理したが、200℃以
上であれば同様の効果が得られた。実施例2では焼結基
板表面に水酸化ニッケルを形成した後陽極酸化を30w
t%のKOH水溶液中で、形成した水酸化ニッケル量に
対し0.2CmAで150%充電したが、その他の濃度
の、その他のアルカリ金属水溶液で陽極酸化した場合で
も同様の効果が得られた。本実施例では、焼結基板表面
に形成した2価より大なるニッケル化合物に酸化物(水
酸化物も含む)を用いたが、その他のニッケル化合物
や、その他の金属との複合酸化物、ニッケルを用いない
酸化物、ニッケルを用いない複合金属酸化物等でも、2
価より大なる化合物であれば同様な防触効果があると考
えられる。
【0018】また、本発明はアルカリ蓄電池用正極につ
いてのものであるが、焼結基板を用い、それを硝酸塩溶
液に浸漬する工程を経る極板、例えばNi−Cd電池の
焼結式カドミウム極の製造法についてもこの技術は適用
できると考えられる。
いてのものであるが、焼結基板を用い、それを硝酸塩溶
液に浸漬する工程を経る極板、例えばNi−Cd電池の
焼結式カドミウム極の製造法についてもこの技術は適用
できると考えられる。
【0019】
【発明の効果】本発明のアルカリ蓄電池用正極板の製造
法により、高温、高濃度の硝酸ニッケル溶液を用いた含
浸工程において、焼結基板の腐食を低減し、且つ、充放
電を阻害しないアルカリ蓄電池用正極の製造法を提供す
ることができた。
法により、高温、高濃度の硝酸ニッケル溶液を用いた含
浸工程において、焼結基板の腐食を低減し、且つ、充放
電を阻害しないアルカリ蓄電池用正極の製造法を提供す
ることができた。
【図1】硝酸溶液中における実施例、比較例、従来例の
基板a〜dが示す電位の径時変化を示す図である。
基板a〜dが示す電位の径時変化を示す図である。
【図2】実施例、比較例、従来例の極板を用いた電池の
サイクル特性を示す図である。
サイクル特性を示す図である。
aは実施例1により防触処理した基板、bは実施例2に
より防触処理した基板、cは比較例により防触処理した
基板、dは従来例の基板。
より防触処理した基板、cは比較例により防触処理した
基板、dは従来例の基板。
Claims (3)
- 【請求項1】多孔性ニッケル焼結基板表面に2価より大
なるニッケル化合物を形成させた後、該基板に含浸によ
る活物質充填操作を行うことを特徴とするアルカリ蓄電
池用正極の製造法。 - 【請求項2】2価より大なるニッケル化合物が、水酸化
ニッケルを200℃以上で加熱処理したものであること
を特徴とする請求項1記載のアルカリ蓄電池用正極の製
造法。 - 【請求項3】2価より大なるニッケル化合物が、水酸化
ニッケルをアルカリ溶液中で陽極酸化したものであるこ
とを特徴とする請求項1記載のアルカリ蓄電池用正極の
製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31687094A JP3275594B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | アルカリ蓄電池用正極の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31687094A JP3275594B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | アルカリ蓄電池用正極の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08171907A true JPH08171907A (ja) | 1996-07-02 |
| JP3275594B2 JP3275594B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=18081836
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Families Citing this family (1)
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| WO2006080174A1 (ja) | 2005-01-06 | 2006-08-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | アルカリ蓄電池 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31687094A patent/JP3275594B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3275594B2 (ja) | 2002-04-15 |
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