JPH08181008A - 磁性粉末及び磁気記録媒体及びこれを用いた磁気記録方法 - Google Patents

磁性粉末及び磁気記録媒体及びこれを用いた磁気記録方法

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JPH08181008A
JPH08181008A JP6324739A JP32473994A JPH08181008A JP H08181008 A JPH08181008 A JP H08181008A JP 6324739 A JP6324739 A JP 6324739A JP 32473994 A JP32473994 A JP 32473994A JP H08181008 A JPH08181008 A JP H08181008A
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magnetic
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tape
magnetic recording
powder
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Masashi Meguro
政志 目黒
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面性が改良されて、高記録密度化や転写性
の向上が可能とされ、磁界転写用のマザーテープとして
使用しても十分な特性を有する磁気記録媒体を提供し、
またこの磁気記録媒体に対する最適な磁気記録方法を提
供する。 【構成】 磁性粉末として、少なくともCoを含み、該
Co含有量が15重量%〜40重量%であり、抗磁力が
160kA/m以上、飽和磁化が130Am2 /kg以
上で長軸長が0.2μm以下のものを使用し、磁性層の
中心線平均粗さを0.02μm以下とし、磁気記録媒体
としての抗磁力を165kA/m以上とする。そして、
記録を行う際の記録波長を0.4μm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界転写用のマザーテ
ープ等の磁気記録媒体に使用して好適な磁性粉末に関す
るものであり、さらには上記磁性粉末を使用した磁気記
録媒体、この磁気記録媒体に対する磁気記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープやフレキシブルディスク等の
各種磁気記録媒体においては、高記録密度化を目的とし
て様々な改良がなされている。そして、その一例とし
て、磁気記録媒体の磁性層の表面性を改良して磁気ヘッ
ドとの間隙をなるべく小さくし、間隙損失を軽減する方
法が挙げられる。上記のように磁気記録媒体の磁性層の
表面性を改良するためには、磁性層の製造技術の向上、
すなわち磁性粉末の分散性の向上、塗布技術の向上、表
面成形技術の改良が要求される。
【0003】上記のような磁気記録媒体の内でも特に、
磁界転写用のマザーテープ(いわゆる、ミラーマザーテ
ープ)においては、高記録密度化のための磁性層の表面
性の改良とともに、その磁性層を被転写磁気テープの磁
性層に密着させて磁界転写を行うことから、転写性を高
めるための磁性層の表面性の改良も重要となる。しかし
ながら、上記ミラーマザーテープにおいては、磁性層の
製造技術にはあまり頼らず、プラスチックフィルムより
なる非磁性支持体の表面性の改良により磁性層の表面性
の改良を行っていた。
【0004】上述のような各種磁気記録媒体の高記録密
度化を達成する方法としては、該磁気記録媒体に記録す
る記録波長を例えば0.4μm以下に短波長化する方法
も挙げられるが、現在使用されている磁気記録媒体では
対応が困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は従来
の実情に鑑みて提案されたものであり、磁界転写用のマ
ザーテープ等の磁気記録媒体に使用して十分な特性を有
する磁性粉末を提供することを目的とする。さらには、
表面性が改良されて、高記録密度化や転写性の向上が可
能とされ、磁界転写用のマザーテープとして使用しても
十分な特性を有する磁気記録媒体を提供し、またこの磁
気記録媒体に対する最適な磁気記録方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の磁性粉末は、少なくともCoを含み、該C
o含有量が15重量%〜40重量%であり、抗磁力が1
60kA/m以上、飽和磁化が130Am2 /kg以上
であることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の磁気記録媒体は、プラスチ
ックフィルムよりなる非磁性支持体上に、少なくとも磁
性粉末と結合剤よりなる磁性層が形成されてなる磁気記
録媒体において、磁性粉末が上記本発明の磁性粉末であ
るとともに、該磁性粉末の長軸長が0.2μm以下であ
り、磁性層の中心線平均粗さが0.02μm以下であ
り、磁気記録媒体としての抗磁力が165kA/m以上
であることを特徴とするものである。
【0008】さらにまた、上記本発明の磁気記録媒体が
磁界転写用のマザーテープであることを特徴とするもの
である。
【0009】なお、上記本発明の磁性粉末の各特性が、
上記範囲外であると、これを用いた磁気記録媒体が磁界
転写用のマザーテープとして十分な特性を持たないもの
となる。すなわち、Co含有量が少ないと、抗磁力が小
さくなり、磁界転写用のマザーテープとして好適ではな
く、また飽和磁化も小さくなり、磁界転写を十分に行え
なくなる。
【0010】さらに、上記本発明の磁性粉末において
は、Co含有量が19重量%〜40重量%であることが
好ましく、抗磁力が165kA/m以上、更には167
kA/m以上であることが好ましく、飽和磁化が140
Am2 /kg以上、更には145Am2 /kg以上であ
ることが好ましい。なお、本発明の磁性粉末において
は、実用上の観点から抗磁力が220kA/m以下、飽
和磁化が220Am2 /kg以下であることが好まし
い。
【0011】そして、このような磁性粉末を例示すれ
ば、Coを含むFe系の針状磁性粉末が挙げられ、Fe
−Co,Fe−Co−Ni,Fe−Co−B,Fe−C
o−Cr−B,Fe−Co−V等の合金よりなる針状磁
性粉末が挙げられる。なお、本発明の磁性粉末において
は、還元時の焼結防止または形状維持等の理由で使用さ
れるAl,Si,Y,P,B等の金属元素が適量含有さ
れていても良い。
【0012】また、上記本発明の磁気記録媒体におい
て、磁性粉末の長軸長が上記範囲外であると、中心線平
均粗さも上記範囲外となり、表面性が良好ではなく、高
記録密度化や転写性の向上に対応できず、磁気記録媒体
としての抗磁力が上記範囲外であると、磁界転写用のマ
ザーテープとして好適ではない。
【0013】さらに、上記本発明の磁気記録媒体におい
ては、磁性層の中心線平均粗さが0.019μm以下、
更には0.017μm以下であることが好ましく、磁気
記録媒体としての抗磁力が175kA/m以上,220
kA/m以下であることが好ましい。
【0014】そして、本発明の磁気記録媒体に使用され
るプラスチックフィルムよりなる非磁性支持体の具体例
としては、ポリエステル類,ポリオレフィン類,セルロ
ース類,ビニル系樹脂,ポリイミド類,ポリカーボネー
ト類等よりなるものが挙げられる。
【0015】さらに、本発明の磁気記録媒体の磁性層を
形成する結合剤としては、塩化ビニル,酢酸ビニル,ビ
ニルアルコール,塩化ビニリデン,アクリル酸エステ
ル,メタクリル酸エステル,スチレン,ブタジエン,ア
クリロニトリル等の重合体、或いはこれらを2種類以上
を組み合わせた共重合体、ポリエステル樹脂,エポキシ
樹脂等が挙げられる。
【0016】このとき、本発明の磁気記録媒体として
は、非磁性支持体表面に磁性塗料を塗布し、塗膜により
磁性層を形成する塗布型の磁気記録媒体が挙げられる。
なお、本発明の磁気記録媒体においては、磁性層を形成
する磁性塗料中に添加剤として分散剤,研磨剤,帯電防
止剤,防錆剤等を添加しても良く、その添加量は通常こ
の種の磁気記録媒体において使用される磁性塗料におけ
る添加量に準じて設定すれば良い。
【0017】そして、このような本発明の磁気記録媒体
に記録を行う本発明の磁気記録方法としては、記録波長
を0.4μm以下とするものが挙げられる。このように
記録波長を0.40μm以下更には0.35μm以下と
しても、本発明の磁気記録媒体は十分に対応可能であ
り、記録波長の短波長化が達成され、高記録密度化が達
成される。
【0018】このとき、上記本発明の磁気記録媒体の磁
性粉末の長軸長を0.16μm以下、更には0.14μ
m以下とすれば、記録波長の短波長化への対応がより可
能となる。このとき、実用上の観点から上記磁性粉末の
長軸長は0.01μm以上とすることが好ましい。
【0019】なお、本発明の磁気記録方法において記録
を行う磁気ヘッドは、記録波長として0.4μm以下、
更には0.35μm以下を達成できるものであれば良
く、材質,サイズ等は限定されるものでない。また、用
いる磁気記録媒体の幅等のその他の条件も特に限定され
るものではない。
【0020】
【作用】本発明の磁気記録媒体においては、磁性粉末と
して、少なくともCoを含み、該Co含有量が15重量
%〜40重量%であり、抗磁力が160kA/m以上、
飽和磁化が130Am2 /kg以上で長軸長が0.2μ
m以下のものを使用しており、磁性層の中心線平均粗さ
が0.02μm以下であり、磁気記録媒体としての抗磁
力が165kA/m以上であり、磁性粉末の長軸長が小
さく、中心線平均粗さが小さいことから、表面性が良好
であり、高記録密度化や転写性の向上がなされ、また上
記磁性粉末の特性から、磁界転写用のマザーテープとし
て用いても十分な特性を発揮する。
【0021】そして、本発明の磁気記録媒体において
は、磁性粉末の長軸長が0.2μm以下であることか
ら、記録を行う際の記録波長を0.4μm以下としても
十分に対応し、記録波長の短波長化が達成される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について実験結
果に基づいて説明する。
【0023】〈実験例1〉本実験例においては、本発明
の磁気記録媒体を磁界転写用のマザーテープとして用い
て被転写磁気記録媒体に磁界転写を行った場合の被転写
磁気記録媒体の電磁変換特性について調査した。なお、
本実験例においては、本発明を塗布型の磁気テープに適
用するものとする。
【0024】〔試料の作製〕実施例1 先ず、磁性粉末を製造した。すなわち、20重量%のコ
バルトを含有する針状α−FeOOHを加熱炉内で加熱
して得たα−Fe23 を水素還元して黒色の強磁性金
属粉末を得た。そしてこの強磁性金属粉末を加熱炉から
出す前に加熱炉内の酸素分圧を除々に上げて徐酸化処理
を行った。この強磁性金属粉末を実施サンプル粉末1と
し、その磁気特性及び粉体特性として表1に示すような
特性を調査した。なお、上記磁気特性は東英工業社製の
試料振動型磁力計にて測定した。
【0025】
【表1】
【0026】次に、上記実施サンプル粉末1を用いて磁
性塗料を製造した。すなわち、上記実施サンプル粉末1
を磁性粉末として用い、以下に示す組成の磁性塗料を混
練,分散工程を経て製造した。
【0027】 (塗料組成) 磁性粉末 100重量部 結合剤 20重量部 研磨剤(Al23 ) 3重量部 添加剤(カーボン) 2重量部 溶剤 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 続いて、上記磁性塗料をポリエチレンテレフタレートの
フィルムよりなる非磁性支持体上に塗布し、直流磁場中
で配向処理して熱風を送って乾燥させた。その後、カレ
ンダリング処理を行い、所定の幅にスリットして磁気テ
ープを完成した。この磁気テープを実施例1と称する。
【0028】実施例2,3 先ず、実施例1で述べた工程と同様の工程を経て、表1
中に示すような磁気特性及び粉体特性を有する強磁性金
属粉末を得、これをそれぞれ実施サンプル粉末2,3と
した。
【0029】また、磁性粉末として上記実施サンプル粉
末2,3を用い、実施例1で述べた工程と同様の工程を
経て磁性塗料をそれぞれ製造し、これらを用いて磁気テ
ープを製造した。なお、これら磁気テープを実施例2,
3と称する。
【0030】また、比較のために、下記のような磁性粉
末及び磁気テープも製造した。
【0031】比較例1〜6 先ず、実施例1で述べた工程と略同様の工程を経て、表
1中に示すような磁気特性及び粉体特性を有する強磁性
金属粉末を得、これをそれぞれ比較サンプル粉末1〜6
とした。
【0032】また、磁性粉末として上記比較サンプル粉
末1〜6を用い、実施例1で述べた工程と同様の工程を
経て磁性塗料を製造し、これを用いて磁気テープを製造
した。なお、これら磁気テープをそれぞれ比較例1〜6
と称する。
【0033】〔特性評価〕次に、上記実施例1〜3及び
比較例1〜6の磁気テープの中心線平均粗さ及び表2に
示すような項目の磁気特性を調査した。上記中心線平均
粗さはJIS B0601に基づいて表面粗度計により
測定し、磁気特性は東英工業社製の試料振動型磁力計に
て測定した。結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】次に、上記実施例1〜3及び比較例1〜6
の磁気テープを磁界転写用のマザーテープ(ミラーマザ
ーテープ)として使用して被転写テープに磁界転写した
場合の被転写テープにおける電磁変換特性を調査した。
【0036】すなわち、先ず、実施例1〜3及び比較例
1〜6に信号を記録した。このとき、ビデオテープレコ
ーダーとして、ソニー社製 MMV−5001V(VH
SPAL)(機種名)を用い、磁気テープの走行速度を
23.4mm/秒とし、磁気テープ・磁気ヘッド間の相
対速度を4.85m/秒とし、信号の出力を4.5MH
z(波長:λ=1.08μm)、S/Nを白50%とし
た。なお、上記ビデオテープレコーダーは記録再生兼用
のアモルファスヘッドを有するものである。
【0037】そして、この実施例1〜3及び比較例1〜
6に記録された信号を被転写テープにそれぞれ磁界転写
した。なお、上記被転写テープとして、1/2インチV
HS用磁気テープを使用した。
【0038】上記のように信号を磁界転写する装置とし
ては、図1に示されるような磁界転写装置が挙げられ
る。上記磁界転写装置は、その周面を磁界転写用のマザ
ーテープであるミラーマザーテープ1と被転写テープで
あるスレーブテープ2が走行する転写ドラム4と、磁界
転写のためのバイアス磁界を印加する転写ヘッド3によ
り構成されており、転写ドラム4の周面に磁気ギャップ
が相対向するように転写ヘッド3が配されている。
【0039】このような磁界転写装置により磁界転写を
行う場合、転写ドラム4の周面上の転写ヘッド3が相対
向する位置で磁性層同士が密着するように転写ドラム4
上にスレーブテープ2とミラーマザーテープ1を順次配
し、この密着部分に転写ヘッド3により適量のバイアス
磁界を印加する。すると、ミラーマザーテープ1の磁性
層の信号がスレーブテープ2の磁性層に磁界転写され
る。
【0040】そして、上記磁界転写装置においては、転
写ドラム4を例えば図中矢印Mで示す方向に回転させる
ことによりミラーマザーテープ1とスレーブテープ2を
転写ドラム4の周面に沿って図中矢印m1 ,m2 で示す
方向に順次走行させて磁界転写を連続的に行っている。
【0041】なお、このとき、ミラーマザーテープ1と
スレーブテープ2の密着部分の密着の度合いを高めるた
めに、上記磁界転写装置においては、転写ヘッド3の周
囲に内部にエアーチャンバー5を有するケーシング8を
配し、該エアーチャンバー5を通して圧搾空気6を転写
ドラム4周面に対して図中矢印Pで示す方向に吹き付け
ている。さらに、ミラーマザーテープ1とスレーブテー
プ2の位置ずれを防ぐために、ミラーマザーテープ1の
上に磁気特性を持たないドライブテープ7を配し、これ
を図中矢印m3 で示す方向に走行させるようにしてい
る。
【0042】次に、上記実施例1〜3及び比較例1〜6
の信号が磁界転写された被転写テープの電磁変換特性を
調査した。このとき、ビデオテープレコーダーとして、
上記のソニー社製 MMV−5001V(VHS PA
L)(機種名)を用い、磁気テープの走行速度を23.
4mm/秒とし、磁気テープ・磁気ヘッド間の相対速度
を4.85m/秒とし、測定器としてHP社製のスペク
トラムアナライザーを用いた。結果を表2に併せて示
す。ただし、上記電磁変換特性は比較例1の信号が磁界
転写された被転写テープの電磁変換特性を0とした場合
の相対比較値によって示す。
【0043】表1及び表2の結果を見てわかるように、
少なくともCoを含み、該Co含有量が15重量%〜4
0重量%であり、抗磁力が160kA/m以上、飽和磁
化が130Am2 /kg以上、長軸長が0.2μm以下
の実施サンプル粉末1〜3の磁性粉末を磁性粉末として
使用しており、磁性層の中心線平均粗さが0.02μm
以下であり、磁気記録媒体としての抗磁力が165kA
/m以上である実施例1〜3の磁気テープにおいては、
磁界転写された被転写テープにおける電磁変換特性が良
好なものとなっている。
【0044】これは、実施例1〜3においては、磁性粉
末の粒子が細かいことから表面性が良好となり、これら
を磁界転写用のマザーテープとして使用した場合の転写
性が良好となり、また磁性粉中にCoを多く含有してい
ることから磁化量が大きくなり、抗磁力や飽和磁化が磁
界転写用のマザーテープとして十分であることに、大き
く起因するためと思われる。
【0045】一方、比較例1においては、磁性粉末の長
軸長が大きく、粒子が大きいために表面性があまり良好
ではなく、これを磁界転写用の磁気テープとして使用し
た場合、磁界転写された被転写テープにおける電磁変換
特性は実施例1〜3よりも低くなる。
【0046】また、比較例2においては、磁性粉末の長
軸長が大きく、粒子が大きいために表面性があまり良好
ではなく、また磁性粉末中のCoの含有量が少ないた
め、これを磁界転写用の磁気テープとして使用した場
合、磁界転写された被転写テープにおける電磁変換特性
は実施例1〜3よりも低くなる。
【0047】さらに、比較例3においては、磁性粉末の
抗磁力が小さく、これを磁界転写用の磁気テープとして
使用した場合、磁界転写された被転写テープにおける電
磁変換特性は実施例1〜3よりも低くなる。
【0048】さらにまた、比較例4においては、磁性粉
末の飽和磁化が小さく、これを磁界転写用の磁気テープ
として使用した場合、磁界転写された被転写テープにお
ける電磁変換特性は実施例1〜3よりも低くなる。
【0049】また、比較例5においては、磁性粉末中の
Coの含有量が少なく、これを磁界転写用の磁気テープ
として使用した場合、磁界転写された被転写テープにお
ける電磁変換特性は実施例1〜3よりも低くなる。
【0050】さらに、比較例6においては、中心線平均
粗さが大きく、表面性があまり良好でないため、これを
磁界転写用の磁気テープとして使用した場合、磁界転写
された被転写テープにおける電磁変換特性は実施例1〜
3よりも低くなる。
【0051】〈実験例2〉本実験例においては、本発明
の磁気記録媒体に記録波長を変化させて記録を行った場
合の電磁変換特性について調査した。なお、本実験例に
おいても、本発明を塗布型の磁気テープに適用するもの
とし、磁気テープとして実験例1で使用した実施例1〜
3を使用する。さらに、比較のために実験例1で使用し
た比較例1〜6も使用する。
【0052】先ず、実施例1〜3及び比較例1〜6に、
記録波長を0.49μm,0.40μm,0.35μm
と変化させて信号記録を行った。なお、信号記録の際の
記録電流は最適値に設定するものとする。
【0053】次に、信号の記録された実施例1〜3及び
比較例1〜6を再生し、その電磁変換特性を実験例1と
同様にして調査した。結果を表3に示す。なお、上記電
磁変換特性は、比較例1における電磁変換特性を0とし
た場合の相対値で示す。
【0054】
【表3】
【0055】表1,表2及び表3の結果を見てわかるよ
うに、少なくともCoを含み、該Co含有量が15重量
%〜40重量%であり、抗磁力が160kA/m以上、
飽和磁化が130Am2 /kg以上、長軸長が0.2μ
m以下の実施サンプル粉末1〜3の磁性粉末を磁性粉末
として使用しており、磁性層の中心線平均粗さが0.0
2μm以下であり、磁気記録媒体としての抗磁力が16
5kA/m以上である実施例1〜3の磁気テープにおい
ては、電磁変換特性が良好となっている。
【0056】これは、上記実施例1〜3においては、磁
性粉末の粒子が細かいことから表面性が良好となって間
隙損失が低減され、また磁性粉中にCoを多く含有して
いることから磁化量が大きくなることに、大きく起因す
るものと思われる。そして、これら実施例1〜3におい
ては、記録波長が0.4μm以下と短波長化されても、
十分対応可能であり、高記録密度化が達成される。
【0057】一方、比較例1においては、磁性粉末の長
軸長が大きく、粒子が大きいために表面性があまり良好
ではなく、電磁変換特性は実施例1〜3よりも低くな
る。
【0058】また、比較例2においては、磁性粉末の長
軸長が大きく、粒子が大きいために表面性があまり良好
ではなく、また磁性粉末中のCoの含有量が少ないた
め、電磁変換特性は実施例1〜3よりも低くなる。
【0059】さらに、比較例3においては、磁性粉末の
抗磁力が小さく、電磁変換特性は実施例1〜3よりも低
くなる。
【0060】さらにまた、比較例4においては、磁性粉
末の飽和磁化が小さく、電磁変換特性は実施例1〜3よ
りも低くなる。
【0061】また、比較例5においては、磁性粉末中の
Coの含有量が少なく、電磁変換特性は実施例1〜3よ
りも低くなる。
【0062】さらに、比較例6においては、中心線平均
粗さが大きく、表面性があまり良好でないため、電磁変
換特性は実施例1〜3よりも低くなる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体においては、磁性粉末として、少なく
ともCoを含み、該Co含有量が15重量%〜40重量
%であり、抗磁力が160kA/m以上、飽和磁化が1
30Am2 /kg以上で長軸長が0.2μm以下のもの
を使用しており、磁性層の中心線平均粗さが0.02μ
m以下であり、磁気記録媒体としての抗磁力が165k
A/m以上であり、磁性粉末の長軸長が小さく、中心線
平均粗さが小さいことから、表面性が良好であり、高記
録密度化や転写性の向上がなされ、また上記磁性粉末の
特性から、磁界転写用のマザーテープとして用いても十
分な特性を発揮する。
【0064】そして、本発明の磁気記録媒体において
は、磁性粉末の長軸長が0.2μm以下であることか
ら、記録を行う際の記録波長を0.4μm以下としても
十分に対応し、記録波長の短波長化が達成され、高記録
密度化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁界転写装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・マザーテープ 2・・・スレーブテープ 3・・・転写ヘッド 4・・・転写ドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともCoを含み、該Co含有量が
    15重量%〜40重量%であり、抗磁力が160kA/
    m以上、飽和磁化が130Am2 /kg以上であること
    を特徴とする磁性粉末。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムよりなる非磁性支
    持体上に、少なくとも磁性粉末と結合剤よりなる磁性層
    が形成されてなる磁気記録媒体において、 磁性粉末が請求項1記載の磁性粉末であるとともに、該
    磁性粉末の長軸長が0.2μm以下であり、磁性層の中
    心線平均粗さが0.02μm以下であり、磁気記録媒体
    としての抗磁力が165kA/m以上であることを特徴
    とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 磁界転写用のマザーテープであることを
    特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の磁気記録媒体に対して記
    録を行う磁気記録方法において、 記録波長を0.4μm以下とすることを特徴とする磁気
    記録方法。
JP6324739A 1994-12-27 1994-12-27 磁性粉末及び磁気記録媒体及びこれを用いた磁気記録方法 Pending JPH08181008A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6506264B1 (en) 1998-12-18 2003-01-14 Dowa Mining Co., Ltd. Ferromagnetic powder

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