JPH08190321A - 像形成物質除去装置に用いられる仕上げベルト、該ベルトを用いた像形成物質除去装置及び該仕上げベルトの製造方法 - Google Patents

像形成物質除去装置に用いられる仕上げベルト、該ベルトを用いた像形成物質除去装置及び該仕上げベルトの製造方法

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JPH08190321A
JPH08190321A JP1855695A JP1855695A JPH08190321A JP H08190321 A JPH08190321 A JP H08190321A JP 1855695 A JP1855695 A JP 1855695A JP 1855695 A JP1855695 A JP 1855695A JP H08190321 A JPH08190321 A JP H08190321A
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belt
forming substance
image forming
liquid
toner
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JP1855695A
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Tomoaki Sugawara
智明 菅原
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 しわの発生が従来のベルトに比して少ない、
像形成物質除去装置に用いられる仕上げベルトを提供す
る。 【構成】 少なくとも像形成物質が付着している像保持
体に液体を付与して、該像保持体から該像形成物質を除
去した後に、該像保持体を乾燥する乾燥装置手段400
を備えた像形成物質除去装置に用いられる仕上げベルト
402を、芳香族ポリアミド繊維により構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置によってトナーなどの
像形成物質を安定に付着させた記録済みのシートに少な
くとも液体付与処理を行って、該シートから、該像形成
物質を取り除くシートからの像形成物質除去装置にもち
いられる仕上げベルト、該ベルトを用いた像形成物質除
去装置及び該仕上げベルトの製造方法に係り、詳しく
は、しわの発生が良好に防止される仕上げベルト、該ベ
ルトを用いた像形成物質除去装置及び該仕上げベルトの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済みシート材としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。
【0003】また、先に本出願人は、記録済みシート材
に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液、
水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性
ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥
離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着
もしくは加圧接着してシート材から剥離する像形成物質
除去方法を提案した(例えば、特願平4−255916
号参照)。これによれば、シート材の紙質を比較的損傷
することなく、像形成物質のみを除去することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の構成におい
ては、像形成物質が除去された直後のシート材に上記液
が含浸したままであると、例えば電子写真複写機などで
の像形成にあたって不具合を生じる。よって、シート材
から上記液を除去する後処理を施すことが望ましい。と
ころが、シート材に熱を加えるなどして液を気化させ液
を除去する際に該シート材を搬送する仕上げベルトとし
て例えば複数の支持ローラに掛け渡されて無端移動され
るベルトを用いた場合、ベルトに寄りが生じてしまう。
そして、ベルトの表面にベルトの寄りなどに起因するし
わが発生し、このしわがシート材に転写されることがあ
るという問題点がある。また、従来の製紙における乾燥
工程に用いられているベルトは、直径1m以上のローラ
に対応しているため、像形成物質除去装置における直径
15mm程度の小型のローラへ適用することが困難であ
る。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、第1の目的とするところは、しわの発生が従来
のベルトに比して少ない、像形成物質除去装置に用いら
れる仕上げベルト及び該ベルトを用いた像形成物質除去
装置を提供することであり、第2の目的とするところ
は、しわの発生が従来のベルトに比して少ない仕上げベ
ルトの製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、少なくとも像形成物質が付着している像保
持体に液体を付与して、該像保持体から該像形成物質を
除去した後に、該像保持体を乾燥する乾燥装置手段を備
えた像形成物質除去装置に用いられる仕上げベルトにお
いて、該仕上げベルトを、芳香族ポリアミド繊維により
構成したことを特徴とするものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の像形成物質
除去装置用仕上げベルトにおいて、上記芳香族ポリアミ
ド繊維として、芳香族のメタ結合を骨格に有する芳香族
ポリアミド繊維を用いたことを特徴とするものである。
【0008】請求項3の発明は、像形成物質除去装置に
用いられる仕上げベルトの製造方法において、ベルト状
にした又は原反のままのベルト材質を、界面活性剤に浸
し、その後又は同時に加熱延伸処理を行うことを特徴と
するものである。
【0009】上記第2の目的を達成するために、請求項
4の発明は、少なくとも像形成物質が付着している像保
持体に液体を付与して、該像保持体から該像形成物質を
除去した後に、該像保持体を乾燥する乾燥手段を備えた
像形成物質除去装置において、請求項1又は2の像形成
物質除去装置に用いられる仕上げベルトを用いて該乾燥
手段を構成したことを特徴とするものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を除去するトナー除去装置に適用した実施例につい
て説明する。図1は、本発明が適用可能なトナー除去装
置の一構成例を示す概略構成図である。まず、全体の概
略を説明すると、このトナー除去装置は、積載状態で収
容しているトナー像が形成された転写紙1を一枚づつ分
離給送する給紙ユニット100と、給紙ユニット100
から送られてきた転写紙1に不安定化液を付与する不安
定化液付与手段としての液付与ユニット200と、該液
付与ユニット200に後述する処理液2を供給する液供
給装置220と、不安定化液が供給された転写紙1から
トナーを剥離して除去する剥離手段としてのトナー剥離
ユニット300と、トナーが除去された転写紙1を乾燥
させる乾燥ユニット400と、乾燥ユニット400から
排出される転写紙1を受ける紙受けユニット500とを
備えている。
【0011】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙1を最上部のものから給紙ローラ1
02で給紙し、フィードローラ103及びセパレートロ
ーラ104からなる分離機構で重送紙を分離して一枚の
転写紙1のみを送り出すものである。この給紙ユニット
100で送り出された転写紙1は搬送ローラ対105で
搬送され、レジストローラ対106でタイミング調整及
びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット200
に送られる。なお、上記給紙ユニット100などの具体
的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0012】上記液付与ユニット200は、転写紙1と
トナーとの付着状態を不安定状態にする不安定化液とし
ての処理液2を所定量満した液容器と、該液容器中の液
中に部分的に没するように設けられた液塗布ローラとか
ら液塗布器201,202を、搬送方向に2段備えてい
る。それぞれの塗布器の液塗布ローラ上方には、所定の
間隔をおいて表面同士が対向するように紙規制ローラ2
03,204が設けられている。そして、転写紙1の搬
送方向において、1段目の液塗布器201と2段目の塗
布器202との間、及び、2段目の塗布器201の下流
側には、転写紙を搬送する中継ローラ対205,206
が設けられている。そして、各液塗布器201,202
や中継ローラ対205,206などの下方には、液受け
タンク215が設けられている。
【0013】上記処理液2としては、水、水溶性ポリマ
ーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性
ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いること
ができる。
【0014】上記液供給装置220は、装置下部に設け
られ、交換自在の補充液ボトル208、補充液ボトル2
08から電磁ポンプ209で適宜処理液2が補給される
処理液タンク210、処理液タンク210に内蔵された
羽根ポンプ等の給液ポンプ211、給液ポンプ211を
回転駆動するポンプモータ212、給液ポンプ211か
らの処理液2を液容器201,202に送るための給液
パイプ213、液容器201a,202aの下部に設け
られた液排出口から液受けタンク215に排出された処
理液2を処理液タンク210内に戻すための回収パイプ
214等で構成されている。ここで、給液ポンプ211
で送られた処理液2は、給液パイプ213内を通って液
塗布器201,202の液容器に供給される。そして、
該液容器から流出して上記液受けタンク215で受けら
れた処理液2は回収パイプ214を通って処理液タンク
210内に戻されて循環する。このような処理液2の定
常的な循環動作中、各液塗布器201,202におい
て、液塗布ローラが液容器内の処理液2中に所定量だけ
没するように、給液ポンプ211による給液量等が設定
されている。
【0015】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ302,303等に掛け回されたベルト状の
剥離部材としてのトナーオフセット用ベルト(以下、オ
フセットベルトという)301と、オフセットベルト3
01を挟んで互いに圧接し合うように設けられた加熱ラ
ンプ内蔵の加熱ブロック304及び上加熱ローラ305
と、オフセットベルト301に所定の張力を与えるテン
ションローラ306と、オフセットベルト301の表面
に接触しながら回転してトナーを除去するクリーニング
ブラシ307と、クリーニングブラシ307で除去した
トナーを受けるためのトナー受け308とを備えてい
る。
【0016】ここで、上記加熱ブロック304及び上加
熱ローラ305は、転写紙1のトナー像面をオフセット
ベルト301に密着させるとともに転写紙1に固着して
いるトナーを加熱して軟化させるものである。
【0017】また、上記オフセットベルト301の少な
くともトナーと接触する側の表面は、軟化したトナーに
対して、転写紙1の表面と該トナーとの付着力より大き
い付着力を発揮し得る材料で形成されている。例えば、
ベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケル系など金属材
料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレンテレフタ
レート(PET)などの高分子系材料で形成されてい
る。また、オフセットベルト16を複数層で構成し、そ
の少なくとも1層を強度及び耐熱性に優れた耐熱層と
し、トナーと接する層をトナーとの付着性に優れた接着
層としてもよい。
【0018】また、上記加熱ブロック304の上加熱ロ
ーラ305との圧接部よりオフセットベルト301の移
動方向の下流側には、所定の曲率半径でオフセットベル
ト301の移動方向を略90度変化させる屈曲部が形成
されており、この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト301からの転写
紙1の曲率分離を行うようになっている。
【0019】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
1の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
1を乾燥させるものであり、加熱ランプ401a内蔵の
例えばアルミからなる加熱ドラム401と、複数の支持
ローラ412に掛け渡され、該加熱ドラム401の周面
に一定角度巻きついた状態で無端移動する、仕上げベル
トとしての紙押圧用ベルト402は、その材質として耐
熱性や通気性を備えた、例えばキャンバス地、木綿地、
テトロン地などの布を用いることができる。
【0020】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙1を搬送するためのの搬送ローラ
対501、分岐爪502、排出ローラ対503,50
4、内蔵排紙トレイ505、外部排紙トレイ(不図示)
等により構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ50
5又は外部排紙トレイへの排出が選択できるようになっ
ている。ここで、上記内蔵排紙トレイ505は、装置手
前側に引き出すことができるようにスライド自在に構成
されている。
【0021】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙1は、液付与ユニ
ット200でそのトナー像面(図中の下面)に処理液2
が付与され、トナー剥離ユニット300に送られる。例
えば、A4サイズの転写紙1で2g以上の処理液2が付
与される。このトナー剥離ユニット300で、転写紙1
に固着しているトナーが加熱ブロック304及び上加熱
ローラ305からの加熱で軟化し、オフセットベルト3
01表面に付着する。そして、加熱ブロック304の屈
曲部の回りで転写紙1とオフセットベルト301から分
離する際に、オフセットベルト301表面に付着したト
ナーが転写紙1から剥離し、これにより、転写紙1から
トナーが除去される。トナーが除去された転写紙1は、
乾燥ユニット400内の支持ローラ412に掛け渡され
ている紙押圧用ベルト402上へと搬送され、加熱ドラ
ム401の周面に巻きついているベルト部分で処理液2
が蒸発などされることによって乾燥された後、排紙ロー
ラ対503で紙受けユニット500の内蔵排紙トレイ5
05上に排出される。以上のトナー除去処理により、ト
ナーが付着した転写紙1に液を供給して転写紙1のトナ
ーとの界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離させ
るので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去でき
る。
【0022】ところで、従来、乾燥ユニット400にお
いては、紙押圧用ベルト402の材質として、耐熱性や
通気性を備えた材質、例えばキャンバス地、木綿地、テ
トロン地などの布が用いられている。これらの布は、そ
の幅方向、すなわち支持ローラ412の軸線方向で縮む
ことにより、例えばA4サイズの転写紙1の縦方向の長
さを受けられなくなることがある。また、転写紙1とト
ナーとの付着状態を不安定状態にする処理液2が界面活
性剤を含んでいるため、この界面活性剤によって布が支
持ローラ412上で滑りやすくなり、布の幅方向での縮
みが助長される傾向が有ると考えられる。
【0023】また、本発明者らの研究により、紙押圧用
ベルト401の幅方向での縮み率、すなわち布の幅方向
での縮み率は、該ベルト401上への転写紙1の通紙枚
数に対して、変化することが判った。つまり、幅方向で
の縮みの状態が通紙枚数に対して2つの状態を有するこ
とが判った。図2は、紙押圧用ベルト401上への転写
紙1の通紙枚数と、該ベルト401の幅方向での縮み率
との関係を示すグラフである。なお、ベルトの縮み率α
[−]は、縮み前のベルト幅方向の長さL1と、縮み終
了時のベルト幅方向の長さL2との比(L2/L1)に1
00(%)を掛けたものである。
【0024】図2に示すグラフより、紙押圧用ベルト4
01は、その縮み率が、通紙枚数が最初の数百枚程度で
は5%程度となる状態(以下、状態aという)と、数百
枚以上で5%よりも小さくなる状態(以下、状態bとい
う)とを有することが判った。つまり、紙押圧用ベルト
401は、状態aでは急激に縮み、状態bでは緩やかに
縮むことが判った。なお、図2に示すグラフは、ベルト
をローラ上で伸長させるような応力を発生する、スパイ
ラル構造を持ったローラなどのしわ防止機構を用いなか
った場合のグラフである。なお、このようなしわ防止機
構を用いた場合、ローラ上でのベルトの縮みをある程度
抑制することができるが、縮み率の大きさによっては大
きな応力が必要となり、この応力でベルトが傷んでしま
う恐れがある。また、本実施例では、スパイラル構造を
持ったローラなどのしわ防止機構を否定するものではな
く、併用も当然のこととして考えている。
【0025】一方、従来の製紙工程の乾燥工程では、材
質が綿やポリエステルのメッシュである布が用いられて
いる。そして、材質が綿である布では、かける張力によ
り伸びが発生する。また、材質がポリエステルのメッシ
ュである布では、曲げに対する応力が大きいために、製
紙工程の乾燥工程に用いられる直径1mm程度のローラに
巻きつけて使用することは可能だが、本実施例の乾燥ユ
ニットに用いられるような直径15mm程度の加熱ドラ
ムに巻きつけると座屈を起こしてしまい使用することが
できない。このため、材質が綿やポリエステルのメッシ
ュである布は、小型の装置にそのまま適用できない。
【0026】そこで本実施例では、紙押圧用ベルト40
2の材質として、芳香族ポリアミド繊維によって構成さ
れた布を用いている。そして、布を構成する芳香族ポリ
アミド繊維のうち、特に芳香族のメタ結合を骨格に有す
る芳香族ポリアミド繊維(以下、メタ系芳香族ポリアミ
ド繊維という)が好ましい。これは、このメタ系芳香族
ポリアミド繊維が、耐熱性に優れ、また、必要な張力を
かけても伸びにくく、さらに、トナーなどによる汚れも
付きにくいからである。このため、材質がメタ系芳香族
ポリアミド繊維である布は、材質が綿などである布に比
して、寿命が長くなる。
【0027】また、メタ系芳香族ポリアミド繊維は、綿
に比して通気性に優れているため、従来の材質が綿であ
る布に比して20%程度、処理線速を上昇させることが
できる。
【0028】そして、本実施例の乾燥工程では、紙押圧
用ベルト402の材質である布を、幅広にし、かつ薄く
した状態で用いているために、布は、無端移動する方向
で周長差などを生じ、この周長差などに起因する寄りの
力によって、支持ローラ412の、例えば一端部に向か
って寄っていく。そして、例えば支持ローラ412上の
一端部近傍に、布と当接などして該布の寄りを防止する
寄り止め部材を設けてある場合には、布は、この寄り止
め部材との当接圧によって、座屈を起こすなどして、一
時的に表面上にしわが発生することがある。
【0029】ここで、上記メタ系芳香族ポリアミド繊維
は、芳香族のパラ結合を骨格に有する芳香族ポリアミド
繊維(以下、パラ系芳香族ポリアミド繊維という)に比
して、柔軟性及び支持ローラ412上での滑りやすさの
点でも優れている。
【0030】そして、パラ系の芳香族ポリアミド繊維に
よって構成した布では、メタ系芳香族ポリアミド繊維に
よる布に比して柔軟性や支持ローラ412上での滑りや
すさに劣るために、張力をかけてローラに巻きつけるこ
とによっては、容易にしわが解消され難い。そして、解
消されなかったしわは、転写紙1に転写されることがあ
るため、転写紙1の仕上がり状態に悪影響を与える恐れ
がある。これに対し、メタ系の芳香族ポリアミド繊維
は、柔軟性及び滑りやすさに優れているため、メタ系芳
香族ポリアミド繊維によって構成した布では、適度な張
力をかけてローラに巻きつけることにより、容易にしわ
が解消され、転写紙1の仕上がり状態を良好に保つこと
ができる。
【0031】なお、布の厚さがおよそ0.7mm以下の場
合には、紙押圧用ベルト402上でしわが発生すること
が多いので、布の厚さとしては、少なくとも0.7mm
以上に設定することが好ましい。
【0032】ここで、紙押圧用ベルト402の材質であ
る布は、上述のように2つの状態a、bを有している。
そして、この2つの状態a、bのうちの急激に縮む状態
aが製造工程時で終わるようにベルトを処理して製造す
ることで、幅方向での縮みが穏やかな状態bにあるベル
トを得ることができる。そして、幅方向での縮みが穏や
かなベルトを紙押圧用ベルト402として用いることに
より、紙押圧用ベルト402を長期に亘って使用するこ
とができる。
【0033】特にシームレスベルトは、原反が単純織り
になるため応力に対して変形しやすい。さらに、界面活
性剤を用いたときにこの変形が顕著になる。実際のベル
トは周長方向では、縫い取りをすることにより補強する
ことができるが、幅方向では、顕著な縮みとして現われ
る。例えば幅方向での縮み率が、通紙枚数200枚程度
で10%程度と大きくなるため、紙押圧用ベルト402
としてそのまま用いることが難しい。しかし、紙押圧用
ベルト402としてそのまま使用することが難しいベル
トも、急激に縮む状態aが製造工程時で終わるように処
理されることにより、数千枚以上の通紙枚数に耐え得る
寿命を有する紙押圧用ベルト402として用いることが
できる。
【0034】以下、急激に縮む状態が製造工程時で終わ
るようにベルトに処理を施す紙押圧用ベルトの製造方法
について説明する。この処理は、例えば図3に示すよう
なベルト処理装置を用いて行うことができる。図3のベ
ルト処理装置は、内部に加熱ランプなどのヒータ部材を
有し、処理に供されるベルトDを張架される2本のロー
ラA、Bと、該ローラA、B間に張架されたベルトD
に、界面活性剤を含有した処理液を供給する処理液供給
手段Cと、該処理液を付与されたベルトDを乾燥する乾
燥手段Eとから構成してある。なお、処理液中の界面活
性剤の濃度は、処理液の重量に対して1重量%前後とし
てある。
【0035】そして、図3の例では、上記処理は、幅方
向のベルトの縮み分を見越して幅を設定したベルトDを
2本のローラA、Bに張架し、張架されたベルトDを、
界面活性剤を含む処理液を付与しながらローラA、B間
で矢印cの方向に回転させ、乾燥手段Eで乾燥させるこ
とによって行われる。この処理では、ベルトDへの処理
液の供給及びベルトDの乾燥は複数回行う。また処理に
供されるベルトDとして、縫い合わせる前の原反を用
い、処理後に縫い合わせても良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1、2及び4の発明によれば、芳
香族ポリアミド繊維によって構成した仕上げベルトは、
耐熱性があり必要な張力をかけても伸びにくい。また、
トナーなどの汚れも付きにくいため、綿などに比してベ
ルトとしての寿命を長くすることができる。また、綿に
比して通気性が大きいため、従来の綿のベルトに比し
て、例えば20%程度処理線速を上昇させることができ
る。
【0037】特に請求項2の発明によれば、芳香族のメ
タ結合を骨格に有する芳香族ポリアミド繊維によって構
成した仕上げベルトは、芳香族のパラ結合を骨格に有す
る芳香族ポリアミド繊維によって構成した仕上げベルト
に比して、柔軟性及び滑りやすさに優れているので、表
面にしわが発生した場合に、適度な張力によって容易に
しわを解消することができる。よって、像保持体の仕上
がり状態を良好にすることができる。
【0038】請求項3の発明によれば、ベルト状にした
又は原反のままのベルト材質を、界面活性剤に浸し、そ
の後又は同時に加熱延伸処理するので、ベルト材質が幅
方向で急激に縮む状態が製造工程時で終了した後の、幅
方向での縮みが穏やかな状態にあるベルト材質を得るこ
とができる。例えば、シームレスベルトは、原反が単純
織りになるため応力に対して変形しやすい。さらに、界
面活性剤を用いたときにこの変形が顕著になる。実際の
ベルトは周長方向では、縫い取りをすることにより補強
することができるが、幅方向では、顕著な縮みとして現
われるため、仕上げベルトとしてそのまま用いることが
難しい。しかし、仕上げベルトとしてそのまま使用する
ことが難しいベルトも、急激に幅方向で縮む状態が製造
工程時で終了することにより、数千枚以上の通紙枚数に
耐え得る寿命を有する仕上げベルトとして用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なトナー除去装置の一構成例
を示す概略構成図。
【図2】紙押圧用ベルト上への転写紙の通紙枚数と、該
ベルトの幅方向での縮み率との関係を示すグラフ。
【図3】ベルト処理装置を示す正面図。
【符号の説明】
400 乾燥ユニット 401 加熱ドラム 402 紙押圧用ベルト 412 支持ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも像形成物質が付着している像保
    持体に液体を付与して、該像保持体から該像形成物質を
    除去した後に、該像保持体を乾燥する乾燥装置手段を備
    えた像形成物質除去装置に用いられる仕上げベルトにお
    いて、 該仕上げベルトを、芳香族ポリアミド繊維により構成し
    たことを特徴とする像形成物質除去装置用仕上げベル
    ト。
  2. 【請求項2】上記芳香族ポリアミド繊維として、芳香族
    のメタ結合を骨格に有する芳香族ポリアミド繊維を用い
    たことを特徴とする像形成物質除去装置に用いられる仕
    上げベルト。
  3. 【請求項3】像形成物質除去装置に用いられる仕上げベ
    ルトの製造方法において、 ベルト状にした又は原反のままのベルト材質を、界面活
    性剤に浸し、その後又は同時に加熱延伸処理を行うこと
    を特徴とする像形成物質除去装置に用いられる仕上げベ
    ルトの製造方法。
  4. 【請求項4】少なくとも像形成物質が付着している像保
    持体に液体を付与して、該像保持体から該像形成物質を
    除去した後に、該像保持体を乾燥する乾燥手段を備えた
    像形成物質除去装置において、 請求項1又は2の像形成物質除去装置に用いられる仕上
    げベルトを用いて該乾燥手段を構成したことを特徴とす
    る像形成物質除去装置。
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