JPH08197109A - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JPH08197109A
JPH08197109A JP2740395A JP2740395A JPH08197109A JP H08197109 A JPH08197109 A JP H08197109A JP 2740395 A JP2740395 A JP 2740395A JP 2740395 A JP2740395 A JP 2740395A JP H08197109 A JPH08197109 A JP H08197109A
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center
rolling mill
cross
rolling
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Isao Imai
功 今井
Nobuhiro Tazoe
信広 田添
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IHI Corp
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Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロールのクロス機構を簡単して高精度なクロ
ス角の設定ができるとともに、スラスト力の支持も簡潔
な機構でできるようにした圧延機を提供すること。 【構成】 クロスするワークロール21の旋回中心OL
を一方のロールチョック26とし、このロールチョック
26内にスラスト力を受けるスラスト力支持機構を設け
る。他方のロールチョック26aにロールクロス用の移
動調整機構36を設け、アクチュエータ37でブロック
33を移動してワークロール21をクロスさせる。これ
により、ミル中心Oをクロス中心とする場合に比べてク
ロス機構および移動調整機構36を簡単な構造にできる
ようになり、スラスト力も同一のロールチョック26内
で支持できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少なくとも上下ワー
クロールをクロスさせて圧延する圧延機の改良に関し、
クロス機構を簡単にできるとともに、スラスト力の支持
も簡潔な構造にできるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】圧延製品の板幅方向の厚み精度に対する
要求が厳しくなっており、これに対応できる圧延機の一
つとしてワークロールをわずかにクロスさせて圧延する
クロスロール圧延機がある。
【0003】このクロスロール圧延機では、平行状態の
ワークロールで圧延する圧延機にロールをクロスするた
めの機構が必要となるとともに、ロールクロスによって
生じる大きなスラスト力を支持する機構が必要であり、
従来から種々の機構が提案されている。
【0004】例えば特開昭57−190704号公報
に開示されているクロスロール圧延機では、図9(a)
に示すように、ロール1の作業側ロールチョック2及び
駆動側ロールチョク2aにそれぞれスライドブロック
3,3aを設けて図示ない油圧ジャッキでスライドでき
るようにし、ロール1の幅方向中心(ミル中心)Oをク
ロス中心Oc としてでロール1をクロスさせるととも
に、ロールチョック2,2aとスライドブロック3,3
aの間に円筒凸面ライナ4と平面ライナ5とを設け、線
接触位置を移動させることでロール1のクロスが容易に
できるようにしている。
【0005】また、特開昭59−87914号公報
(他に特開昭58−157504号公報や特開昭59−
137104号公報など参照)に開示されているクロス
ロール圧延機のロール位置設定方法では、図9(b)に
示すように、作業側及び駆動側のロールチョック2,2
aを移動できるようにしておき、これらロールチョック
2,2aの絶対位置に対する相対位置を検出して制御す
るようにし、ロール1のクロスポイント(クロス中心O
c )をロール中心(ミル中心)Oに正確に設定できるよ
うにしている。
【0006】さらに、特開昭57−195510号公
報に開示されているロールクロス圧延機では、図10
(a)に示すように、ロールクロスにともなって発生す
るスラスト力を支持するためプッシャガイド6とチョッ
ククランププレート7をロールチョック2の外側に設
け、これらの間にころがり摩擦摺動装置8を設けて圧下
力方向に移動可能としながらスラスト力を支持できるよ
うにしている。
【0007】また、特開昭59−87909号公報に
開示されているクロスロール式圧延機のスラスト受装置
では、図10(b)に示すように、ロールチョック2の
外側の圧延方向前後に突起部2bを設け、この突起部2
bを支持するクランププレート7をハウジングに設け、
このクランププレート7に圧延方向に摺動するスライダ
9を嵌着し、さらにスライダ9に偏芯ロール10を回転
自在に取付け、この偏芯ロール10と突起部2bとをリ
ンク機構11で同期的に回転するように連結しており、
クロス角を設定する際にロール1の軸方向の移動を防止
できるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の〜
のクロスロール圧延機のクロス機構やスラスト力の支
持機構には、つぎのような問題がある。
【0009】まず、上記では、ロールチョック2,2
aの案内面が円筒凸面ライナ4と平面ライナ5とで構成
されて線接触状態になるため摩耗が進行しやすいという
問題がある。
【0010】また、上記では、ロール1のクロスポイ
ント(クロス中心Oc )をロール中心(ミル中心)Oと
してクロスさせるためロール1の両端を仮想空間の中心
Oc,Oに対して旋回するよう4つのロールチョック
2,2,2a,2aの位置を厳密に制御しなければなら
ないという問題があり、クロス点Oc がずれると圧延材
が蛇行するという問題がある。
【0011】さらに、上記では、スラスト力を転がり
かつ圧下力方向に移動できるようにするため、プッシャ
ガイド7とチョッククランププレート8とをロールチョ
ック2の外側に設置しなければならず、ハウジングの外
側に大きな部材が取付き、構造も複雑になるという問題
がある。
【0012】また、上記では、ロール1のクロス中心
Oc をロール中心Oとしてクロスしてもロール軸方向へ
のロール1の移動を防止できるようにするため、偏芯ロ
ール10とリンク機構11による複雑な機構が必要とな
り、構造が複雑になるという問題がある。
【0013】以上のように、従来のクロスロール圧延機
では、ロール1をクロスするために全てのロールチョッ
ク2,2aを動かす機構が必要であり、しかもクロスに
ともなって発生するスラスト力を支持する機構がロール
チョック2,2aやハウジングの外側に大きく突き出し
ており、クロスロール圧延機が複雑な構造となるという
問題がある。
【0014】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、ロールのクロス機構を簡単して高
精度なクロス角の設定ができるとともに、スラスト力の
支持も簡潔な機構でできるようにした圧延機を提供しよ
うとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の請求項1記載の圧延機は、少なくとも上下ワ
ークロールをわずかにクロスさせて圧延する圧延機にお
いて、前記クロスさせるロールの旋回中心とする軸箱に
スラスト力を支持するスラスト力支持機構を設けかつス
ラスト支持機構のない一方の側かロールの移動機構と相
対的に軸方向に移動できるように構成したことを特徴と
するものである。
【0016】また、この発明の請求項2記載の圧延機
は、請求1記載の構成に加え、前記旋回中心とした一方
の軸箱と反対の他方の軸箱にこれら軸箱を移動してクロ
ス角を調整する移動調整機構を設けたことを特徴とする
ものである。
【0017】さらに、この発明の請求項3記載の圧延機
は、請求項2記載の構成に加え、前記旋回中心となる軸
箱に凸状の部分円筒面を形成するとともに、この部分円
筒面と滑動して支持するブロックに前記凸状の部分円筒
とほぼ同一の凹状の部分円筒面を形成したことを特徴と
する。
【0018】また、この発明の請求項4記載の圧延機
は、請求項3記載の構成に加え、前記凹状の部分円筒面
を備えたブロックにライン方向に移動してロール交換可
能位置にブロックを退避させ、またはロールをミル中心
に位置決め可能とする移動機構を設けるとともに、これ
らブロックに軸箱を介して伝達されるスラスト力を支持
可能に設けたことを特徴とするものである。
【0019】さらに、この発明の請求項5記載の圧延機
は、前記請求項3又は4の構成に加え、前記ブロックに
ロールベンディング用の流体圧シリンダを内蔵したこと
を特徴とするものである。
【0020】また、この発明の請求項6記載の圧延機
は、前記請求項2〜5のいずれかの構成に加え、前記軸
箱のうち旋回中心としない他方の軸箱とこれら他方の軸
箱を支持するブロックとの間に部分的に曲面をなしこの
曲面の範囲で面接触となる緩やかな曲面で構成した摺接
面を形成しブロック移動機構に対しロール軸方向に相対
的に移動しうるよう軸箱が移動するか、または軸受部分
がロールと軸箱間を移動させるように構成したことを特
徴とするものである。
【0021】
【作用】この発明の請求項1記載の圧延機によれば、ク
ロスするロールの旋回中心を一方の軸箱とするととも
に、この軸箱にスラスト力を受けるスラスト力支持機構
を設けるようにしており、ロール中心を旋回中心とする
場合に比べてクロス機構を簡単な構造にできるようにな
り、スラスト力も同一の軸箱内で支持するようにしてス
ラスト受の機構も簡単にできるようになる。
【0022】また、この発明の請求項2記載の圧延機に
よれば、ロールをクロスする移動調整機構をロールの旋
回中心と反対の軸箱に設けるようにしており、クロスの
ための機構を他方の軸箱のみに半減して簡素化を図るこ
とができるようになる。
【0023】さらに、この発明の請求項3記載の圧延機
によれば、クロスするロールの旋回中心側の軸箱に凸状
の部分円筒面を形成し、これをほぼ同一の凹状の部分円
筒面を備えたブロックで支持するようにしており、簡単
にクロスの旋回中心を設定でき、構造も簡単にできるよ
うになる。
【0024】また、この発明の請求項4記載の圧延機に
よれば、凹状の部分円筒面を備えた旋回中心側のブロッ
クを移動機構で移動できるようにしており、ブロックを
退避させるようにしてロール交換が簡単にできるように
なり、旋回中心側のロール端部を移動してロールのクロ
ス中心とミル中心を一致させて圧延することができるよ
うになるとともに、ブロックを介してハウジングにスラ
スト力を伝達して受けることができるようになる。
【0025】さらに、この発明の請求項5記載の圧延機
によれば、軸箱を移動するブロックに流体圧シリンダを
内蔵するようにしており、ロールベンディングを簡単に
行うことができるようになる。
【0026】また、この発明の請求項6記載の圧延機に
よれば、旋回中心としない他方の軸箱と、これを支持す
るブロックとの間の摺接面を面接触状態となる曲面で構
成するようにしており、ロールのクロス状態が安定して
維持できるようになる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1〜図5はこの発明の圧延機の一実施
例にかかり、図1は4段圧延機に適用した全体の概略断
面図、図2はワークロール上での水平断面図、図3はワ
ークロールのクロス状態の説明図、図4はロールチョッ
クとスラスト力支持機構の断面図、図5はロールチョッ
クの側面図である。
【0028】この圧延機20は、上下ワークロール2
1,22と上下バックアップロール23,24とを備え
た4段圧延機で構成されており、上下ワークロール2
1,22のみを僅かにクロスさせて圧延するワークロー
ルクロスミルとしてある。
【0029】この圧延機20では、上下ワークロール2
1,22を僅かにクロスさせるためのクロス機構25と
して、各ワークロール21,22の両端部のロールチョ
ック(軸箱)26,26a,27,27aのうち互いに
逆方向の一方のロールチョック26,27aのみを中心
に旋回させてクロスするようにしてあり、このクロスロ
ール圧延機20では、図3(b)に示すように、上下ワ
ークロール21,22をクロスさせると上下のワークロ
ール21,22を平行状態にしてクロス角を0とした場
合の中心(ミル中心O)から偏芯量eだけ偏芯した点が
クロス中心Ocとなることになる。
【0030】このような一方のロールチョック26,2
7aのみを旋回中心にしてクロスさせるクロス機構25
について上ワークロール21の場合で説明する。
【0031】上ワークロール21のクロス機構25で
は、両端のロールチョック26,26aのうち一方のロ
ールチョック26のみを旋回中心とするようにしてあ
り、ロールチョック26のライン方向前後の側面がそれ
ぞれ凸状の部分円筒面28で構成される一方、ハウジン
グ29の圧延方向前後に1対のブロック30が配置さ
れ、これら1対のブロック30の先端に部分円筒面28
とほぼ同一曲率の凹状の部分円筒面31が形成してあ
る。
【0032】したがって、ハウジング29に設置された
圧延方向前後のブロック30の凹状の部分円筒面31で
ロールチョック26の凸状の部分円筒面28が挾まれた
状態で支持され、ロールチョック26の中心OL を旋回
中心として上ワークロール21がクロスできることにな
る。
【0033】このように上ロールチョック26の中心O
L を旋回中心として上ワークロール21をクロスさせる
ため、もう一方のロールチョック26aには、例えば図
3(a)に示すように、圧延方向前後の側面に凸状の部
分円筒面32が形成される一方、ハウジング29の圧延
方向前後に1対のブロック33が配置され、ハウジング
29に取付けたガイド34に沿って圧延方向前後に各ブ
ロック33が移動できるように装着してあり、これらブ
ロック33の先端にそれぞれ部分円筒面32と当接する
平坦面35が形成してある。さらに、ハウジング29に
は、圧延方向前後のブロック33を移動するための移動
調整機構36としてアクチュエータ37が取付けられ、
それぞれのアクチュエータ37のアクチュエータ連結軸
37aの先端にブロック33が連結してある。
【0034】したがって、移動調整機構36のアクチュ
エータ37のアクチュエータ連結軸37aを伸縮してブ
ロック33を圧延方向前後に移動すると、ブロック33
の平坦面35を介してワークロール21の一方のロール
チョック26aが移動され、このロールチョック26a
の移動によって他方のロールチョック26の中心OLで
ワークロール21の旋回が生じ、上ワークロール21が
クロスされる。
【0035】同様にして下ワークロール22についても
上ワークロール21と逆のロールチョック27aの中心
OR を中心に旋回するようにロールチョック27aの部
分円筒面とブロックの部分円筒面で旋回可能に支持し、
他方のロールチョック27を支持するブロックにアクチ
ュエータを連結して移動するようにしてクロスさせるこ
とができるようにしてある。
【0036】こうすることで上下各ワークロール21,
22の4つのロールチョック26,26a,27,27
aのうち互いに異なる片方のロールチョック26,27
aのみに移動調整機構36を構成するアクチュエータ3
7を設けるだけの簡単な構造でロールクロスを実現する
ことができる。
【0037】また、ワークロールクロスの際に旋回中心
OL ,OR とするロールチョック26,27aおよび移
動調整機構36を設けた他方のロールチョック26a,
27にそれぞれ凸状の部分円筒面28,32が形成さ
れ、これと当接する一方のブロック30に凹状の部分円
筒面31が形成され、他方のブロック33に平坦面35
が形成してあり、ロールクロスが円滑にできるととも
に、ワークロール21,22の圧下力方向への移動も円
滑に行うことができる。
【0038】この圧延機20では、こうして上下ワーク
ロール21,22をクロスさせて圧延を行うが、圧延に
伴ってスラスト力が発生するので、これを支持する必要
があり、スラスト力支持機構40が設けられる。
【0039】このスラスト力支持機構40は、上下ワー
クロール21,22のロールクロスの際に旋回中心とす
る一方のロールチョック26,27a内に設けられる
が、ここでは上ワークロール21のロールチョック26
を例に説明すると、例えば図2および図4に示すよう
に、ワークロール21の端部にフランジ状のスラストカ
ラー41が形成され、その前後面にロールチョック26
に支持されたローラ式のスラスト軸受42が接触して転
動するように装着してあり、ワークロール21に加わる
スラスト力を支持する。
【0040】このスラスト力支持機構40では、スラス
ト力は、スラスト軸受42からロールチョック26に伝
達され、ロールチョック26の部分円筒面28及びブロ
ック30の部分円筒面31を介してブロック30に伝達
され、ブロック30が設置されるハウジング29に伝達
されて最終的に支持される。
【0041】また、ワークロール21の両端部は、ロー
ルチョック26,26a内にそれぞれ装着したラジアル
軸受43によって回転自在に支持されており、円滑な回
転ができるようにしてある。
【0042】なお、ワークロール21,22のクロスの
際に、一方のロールチョック26,27aを旋回中心と
することから、他方のロールチョック26a,27での
支持位置を変化するようにしなければならず、ロールチ
ョック26a,27とブロック33との間の部分円筒面
32と平坦面35との間で滑らせるようにしたり、ラジ
アル軸受43内で滑らせることができるクリアランスC
を確保するようにして対応することができる。(実際の
圧延機では、クロス角が小さく、ロール長も長いことか
らワークロールの軸方向の移動量は極僅かである。)こ
のようなスラスト力支持機構40を設けた圧延機20で
は、ロールの旋回中心となるロールチョック26,27
a内に形成したスラストカラーとスラスト軸受とでロー
ルクロスにともなって発生するスラスト力を支持するこ
とができ、ロールチョック26,27aの外側に大きな
アームなどの支持機構を設けること無く、簡単な構造と
なる。
【0043】この圧延機20では、さらに上下ワークロ
ール21,22のロール交換を容易にするためや上下ワ
ークロール21,22のクロス中心Oc をクロス角を0
とした状態のミル中心0と一致させた状態で圧延するこ
とも可能にして圧延条件の多様化にも対応するため、ロ
ールクロスの旋回中心となるロールチョック26,27
aにも移動調整機構45が設けられる。
【0044】この移動調整機構45は、例えば図2及び
図3に示すように、ハウジング29に圧延方向前後のブ
ロック30を移動するためのアクチュエータ46が取付
けられ、それぞれのアクチュエータ46のアクチュエー
タ連結軸46aの先端にブロック30が連結してある。
【0045】したがって、移動調整機構45のアクチュ
エータ46のアクチュエータ連結軸46aを伸縮してブ
ロック30を圧延方向前後に移動すると、ブロック30
の凹状の部分円筒面31を介してワークロール21の一
方のロールチョック26の凸状の部分円筒面28が押さ
れ、このロールチョック26の移動によってワークロー
ル21の旋回が生じ、上下ワークロール21,22のク
ロス中心Oc をミル中心Oと一致させることができる。
【0046】また、ロールチョック26を圧延方向前後
で挾む1対のブロック30をともに退避させるようにア
クチュエータ連結軸46aを引っ込んだ状態にし、ロー
ルチョック26の凸状の部分円筒面28の先端よりも1
対のブロック30の凹状の部分円筒面31の両端を退避
した状態にすると、ハウジング29から簡単にロールチ
ョック26ごとワークロール21,22を取り出すこと
ができ、ロール交換を簡単に行うことができる。
【0047】また、この圧延機20では、上下のワーク
ロール21,22をクロスさせて圧延を行うだけでな
く、ロールベンディングを行うことができるようになっ
ており、例えば上ワークロール21の一端のロールチョ
ック26を図4および図5(図4の右側面)に示すよう
に、ロールチョック26とブロック30との間にロール
ベンディング用の流体圧シリンダ50が上下方向に配置
してあり、例えば作動流体としての作動油の供給によっ
て上ワークロール26を撓ませることができるようにな
っている。
【0048】さらに、この圧延機20では、上下のワー
クロール21,22をクロスする場合の旋回中心OL ,
OR となる一方のロールチョック26,27aと逆の移
動調整機構36が設けられる側のブロック33には、平
坦面35を形成してロールチョック26a,27の凸状
の部分円筒面28,32を支持するようにするのに替
え、図2および図8に示すように、ロールクロスのため
移動するブロック33の先端にも凹状の曲面55を形成
するようにし、ロールクロスに伴うワークロール21,
22のロール軸方向の変位を考慮してこの曲面55をロ
ールチョック26a,27の凸状の部分円筒面26の曲
率より大きい緩やかな曲面でしかも線接触の場合より接
触面積が広い面接触となるように形成してある。
【0049】また、実際の圧延では、ロールクロスのク
ロス角が小さいことから、このブロック33の先端に形
成する曲面55をロールチョック26a,27の凸状の
部分円筒面26の曲率とほぼ同一の曲率の凹状の円筒面
に形成してほぼ全体が面接触状態で支持できるように
し、ロールクロスに伴うワークロール21,22の軸方
向の移動をワークロール21,22のラジアル軸受のイ
ンナーレースのクリアランスで確保するようにすること
も可能であり、ロールクロスを円滑に行うと同時に接触
面積を大きくしてロールチョック26a,27を支持
し、ロールクロス状態を維持することができる。
【0050】さらに、この圧延機20では、上下ワーク
ロール21,22のみをクロスさせるワークロールクロ
ス圧延を行うことから、通常は上下バックアップロール
23,24はミル中心Oで平行状態に保持して使用され
るが、バックアップロール23,24についても、図6
に示すように、上下ワークロール21,22と同一の機
構を設けるようにして上下ワークロール21,22と独
立した状態でクロスさせることができるようにし、ワー
クロール21,22との接触状態を変えることで、ワー
クロール21,22に加わる荷重分布を変えるなどして
圧延条件の多様化を図るようにすることもできるように
してある。
【0051】このように構成した圧延機20では、次の
ように種々の形態のワークロールクロス圧延をを行うこ
とができる。
【0052】 ロールのクロス中心Oc とミル中心O
を偏芯させて行うワークロールクロス圧延。
【0053】この場合は、上下ワークロール21,22
の互いに逆の一方のロールチョック26,27aのみを
旋回中心OL ,OR として行うワークロールクロス圧延
であり、上下ワークロール21,22の互いに逆の他方
のロールチョック26a,27を移動調整機構36で移
動することで、クロス角を設定する。
【0054】すると、図3(b)に示すように、上下ワ
ークロール21,22のクロス中心Oc がミル中心Oか
ら偏芯量eだけずれた位置でクロスした状態になり、圧
延機20のロール横断面状態では、図7(a)に示すよ
うに、上下ワークロール21,22の旋回中心OL ,O
R がミル中心Oと一致し、他端がミル中心Oからずれた
状態で圧延する状態になる。
【0055】このようにして上下ワークロール21,2
2をクロスして圧延する場合には、上下ワークロール2
1,22のクロスの旋回中心OL ,OR の他方側のロー
ルチョック26a,27に移動調整機構36を設けるだ
けで簡単に実現することができる。
【0056】 ロールのクロス中心Oc をミル中心O
に一致させて行うワークロールクロス圧延。
【0057】この場合には、上記の上下ワークロール
21,22のクロス状態から、クロス中心Oc とミル中
心Oの偏芯量eに応じた距離だけ両端のロールチョック
26,26a,27,27aをハウジング29に対して
移動する必要があり、上下ワークロール21,22のク
ロスの旋回中心OL ,OR の他方側のロールチョック2
6a,27を移動調整機構36で移動してクロス状態と
平行移動すると同時に、旋回中心OL ,OR 側のロール
チョック26,27aの移動調整機構で平行移動する。
【0058】こうして上下ワークロール21,22をク
ロス状態による移動に加えて平行状態で移動してクロス
中心Oc とミル中心Oを一致させると、図6(b)に平
面状態を示すとともに、図7(b)に側面状態を示すよ
うに、上下ワークロール21,22の両端はミル中心O
からずれた状態になるが、クロス中心Oc とミル中心O
が一致した通常のワークロールクロス圧延を実現するこ
とができる。
【0059】 バックアップロールのオフセットを組
合わせたワークロールクロス圧延。
【0060】上下バックアップロール23,24のロー
ルチョックにそれぞれ上下ワークロールと同一の図示し
ない移動調整機構を設けておき、上下ワークロール2
1,22をクロスすると同時に、上下バックアップロー
ル23,24を移動調整機構で移動するようにすると、
例えば図7(c)に示すように、バックアップロール2
3,24をそれぞれミル中心Oからずらしたオフセット
状態にすることができる。
【0061】これにより、ワークロール21(22)に
対するバックアップロール23(24)の荷重の支持分
布を変えることができ、ロールクラウン等の圧延条件を
変えることができる範囲を拡大することができる。
【0062】 ワークロールベンディングを組合わせ
たワークロールクロス圧延。
【0063】この圧延機20では、ブロック30,33
とロールチョック26,26a,27,27aとの間に
ロールベンディング用の流体圧シリンダを設けるように
しており、これらの流体圧シリンダに作動流体(例えば
作動油)を供給してロッドを伸縮することでワークロー
ルベンディングを行うことができ、ワークロールクロス
と組み合わせることで、一層板厚分布の制御が広範囲に
できるようになる。
【0064】 ロールクロスにともなうスラスト力の
支持。
【0065】ワークロール21,22をクロスして圧延
すると、ロール軸方向にスラスト力が発生し、これを支
持する機構が必要となるが、この圧延機20では、スラ
スト力支持機構40としてロールクロスの旋回中心OL
,OR となるロールチョック26,27a内にスラス
ト軸受42を設けてロール端部に形成したスラストカラ
ー41を支持するようにしてスラスト力をブロック30
を介してハウジング29で支持できるので、構造が簡単
であり、ロール交換なども容易にできる。
【0066】また、ロールクロスの旋回中心となるロー
ルチョックと反対側のロールチョック26a,27につ
いても凸状の部分円筒面32を形成するとともに、ブロ
ック33側に凹状の部分円筒面や曲面55を形成するよ
うにすれば、上下ワークロール21,22のクロス状態
を安定して保持することができるとともに、ロールクロ
スに伴うロール軸方向の変位を曲面55やラジアル軸受
43のインナーレースのクリアランスで吸収することが
できる。
【0067】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの発明の請求項1記載の圧延機によれば、クロ
スするロールの旋回中心を一方の軸箱とするとともに、
この軸箱にスラスト力を受けるスラスト力支持機構を設
けるようにしたので、ロール中心を旋回中心とする場合
に比べてクロス機構を簡単な構造にできるとともに、ス
ラスト力も同一の軸箱内で支持するようにしてスラスト
受の機構も簡単にできる。
【0068】また、この発明の請求項2記載の圧延機に
よれば、ロールをクロスする移動調整機構をロールの旋
回中心と反対の軸箱に設けるようにしたので、クロスの
ための機構をロールの両端に必要でなく、他方の軸箱の
みに半減して簡素化を図ることができる。
【0069】さらに、この発明の請求項3記載の圧延機
によれば、クロスするロールの旋回中心側の軸箱に凸状
の部分円筒面を形成し、これをほぼ同一の凹状の部分円
筒面を備えたブロックで支持するようにしたので、簡単
にクロスの旋回中心を設定でき、構造も簡単にできる。
【0070】また、この発明の請求項4記載の圧延機に
よれば、凹状の部分円筒面を備えた旋回中心側のブロッ
クを移動機構で移動できるようにしたので、ブロックを
退避させるようにしてロール交換が簡単にでき、旋回中
心側のロール端部を移動してロールのクロス中心とミル
中心を一致させて圧延することができるとともに、ブロ
ックを介してハウジングにスラスト力を伝達して受ける
ことができる。
【0071】さらに、この発明の請求項5記載の圧延機
によれば、軸箱を移動するブロックに流体圧シリンダを
内蔵するようにしたので、ロールベンディングを簡単に
行うことができる。
【0072】また、この発明の請求項6記載の圧延機に
よれば、旋回中心としない他方の軸箱と、これを支持す
るブロックとの間の摺接面を面接触状態となる曲面で構
成するようにしたので、ロールのクロス状態が安定して
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧延機の一実施例にかかる4段圧延
機に適用した全体の概略断面図、である。
【図2】この発明の圧延機の一実施例にかかるワークロ
ール上での水平断面図である。
【図3】この発明の圧延機の一実施例にかかるワークロ
ールのクロス状態の説明図である。
【図4】この発明の圧延機の一実施例にかかるロールチ
ョックとスラスト力支持機構の断面図である。
【図5】この発明の圧延機の一実施例にかかるロールチ
ョックの側面図である。
【図6】この発明の圧延機の他の一実施例にかかるワー
クロールとバックアップロールのクロス状態の平面図で
ある。
【図7】この発明の圧延機の一実施例にかかるワークロ
ールクロス圧延状態の側面図である。
【図8】この発明の圧延機のさらに他の一実施例にかか
るワークロールの支持状態の平面図である。
【図9】従来の圧延機の概略平面図である。
【図10】従来の圧延機の概略平面図である。
【符号の説明】
20 圧延機 21 上ワークロール 22 下ワークロール 23 上バックアップロール 24 下バックアップロール 25 クロス機構 26 旋回中心となるロールチョック 26a 移動側のロールチョック 27 移動側のロールチョック 27a 旋回中心となるロールチョック 28 凸状の部分円筒面 29 ハウジング 30 ブロック(旋回中心側) 31 凹状の部分円筒面 32 凸状の部分円筒面(移動側) 33 ブロック(移動側) 34 ガイド 35 平坦面(移動側) 36 移動調整機構(移動側) 37 アクチュエータ 37a アクチュエータ連結軸 40 スラスト力支持機構 41 スラストカラー 42 スラスト軸受 43 ラジアル軸受 45 移動調整機構(旋回中心側) 46 アクチュエータ 46a アクチュエータ連結軸 50 流体圧シリンダ(ベンディング用) 55 曲面(移動側) C クリアランス O ミル中心 Oc クロス中心 OL 旋回中心(上ロール) OR 旋回中心(下ロール)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも上下ワークロールをわずかにク
    ロスさせて圧延する圧延機において、前記クロスさせる
    ロールの旋回中心を互いに一方の軸箱とするとともに、
    これら旋回中心とする軸箱にスラスト力を支持するスラ
    スト力支持機構を設けたことを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】前記旋回中心とした一方の軸箱と反対の他
    方の軸箱にこれら軸箱を移動してクロス角を調整する移
    動調整機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の圧
    延機。
  3. 【請求項3】前記滑動旋回中心となる軸箱に凸状の部分
    円筒面を形成するとともに、この部分円筒面と滑動して
    支持するブロックに前記凸状の部分円筒とほぼ同一の凹
    状の部分円筒面を形成したことを特徴とする請求項2記
    載の圧延機。
  4. 【請求項4】前記凹状の部分円筒面を備えたブロックに
    ライン方向に移動してロール交換可能位置にブロックを
    退避させ、またはロールをクロス角形成位置決め可能と
    する移動機構を設けるとともに、これらブロックに軸箱
    を介して伝達されるスラスト力を支持可能に設けたこと
    を特徴とする請求項3記載の圧延機。
  5. 【請求項5】前記ブロックにロールベンディング用の流
    体圧シリンダを内蔵したことを特徴とする請求項3また
    は4記載の圧延機。
  6. 【請求項6】前記軸箱のうち旋回中心としない他方の軸
    箱とこれら他方の軸箱を支持するブロックとの間に部分
    的に曲面をなしこの曲面の範囲で面接触となる緩やかな
    曲面で構成した滑動面を形成しブロックの移動機構に対
    し相対的にロール軸方向に移動できるよう形成したこと
    を特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の圧延機。
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