JPH08203023A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH08203023A JPH08203023A JP1477895A JP1477895A JPH08203023A JP H08203023 A JPH08203023 A JP H08203023A JP 1477895 A JP1477895 A JP 1477895A JP 1477895 A JP1477895 A JP 1477895A JP H08203023 A JPH08203023 A JP H08203023A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一対の磁気コア半体ブロックを突き合わせて
成る磁気ヘッドの製造方法において、磁気ヘッドを構成
するガラス部分に生じる泡の発生を抑えることと、複数
の金属磁性膜を絶縁膜を介して積層して成る磁気コアの
磁性膜間の絶縁を十分に図り、高周波領域の感度を向上
することと、磁気コアを均一に形成して磁気特性を向上
することとを目的とする。 【構成】 先ず、基板1上に磁気コア溝1aを形成し、
この溝の加工面をエッチングする。次に、基板1上に磁
気コアとなる磁性層2を形成する。次に、巻線溝1bと
分離溝1cを形成し、これらの溝の加工面をエッチング
する。次に、磁気コア溝1a、巻線溝1b及び分離溝1
cに、ガラス3を充填する。そして、ガラス3部分に巻
線溝1bを通るように薄膜コイル4を形成して、磁気コ
ア半体ブロックを作製する。
成る磁気ヘッドの製造方法において、磁気ヘッドを構成
するガラス部分に生じる泡の発生を抑えることと、複数
の金属磁性膜を絶縁膜を介して積層して成る磁気コアの
磁性膜間の絶縁を十分に図り、高周波領域の感度を向上
することと、磁気コアを均一に形成して磁気特性を向上
することとを目的とする。 【構成】 先ず、基板1上に磁気コア溝1aを形成し、
この溝の加工面をエッチングする。次に、基板1上に磁
気コアとなる磁性層2を形成する。次に、巻線溝1bと
分離溝1cを形成し、これらの溝の加工面をエッチング
する。次に、磁気コア溝1a、巻線溝1b及び分離溝1
cに、ガラス3を充填する。そして、ガラス3部分に巻
線溝1bを通るように薄膜コイル4を形成して、磁気コ
ア半体ブロックを作製する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコー
ダ、ビデオカセットレコーダ、磁気ディスク装置等に好
適な磁気ヘッドの製造方法に関し、特にコイルを薄膜工
程により形成して成る磁気ヘッドの製造方法に関する。
ダ、ビデオカセットレコーダ、磁気ディスク装置等に好
適な磁気ヘッドの製造方法に関し、特にコイルを薄膜工
程により形成して成る磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダ、ビデオカ
セットレコーダ、磁気ディスク装置等といったデータス
トレージを担う磁気記録分野において、情報信号の高密
度記録化が進んでいる。そのため、記録再生を担う磁気
ヘッドに対しては、磁気コアの小型化による高効率化、
コイルの薄膜化による低インダクタンス化が要求され、
これに伴い磁気ヘッドの加工も複雑かつ精密になってい
る。
セットレコーダ、磁気ディスク装置等といったデータス
トレージを担う磁気記録分野において、情報信号の高密
度記録化が進んでいる。そのため、記録再生を担う磁気
ヘッドに対しては、磁気コアの小型化による高効率化、
コイルの薄膜化による低インダクタンス化が要求され、
これに伴い磁気ヘッドの加工も複雑かつ精密になってい
る。
【0003】このような薄膜コイルを用いた小型の磁気
ヘッドを作製する際は、例えば、先ず、非磁性体から成
る基板上に、磁気コアの形状に沿った溝(以下、磁気コ
ア溝という。)を砥石等により研削加工して磁気コア形
成面を形成する。次に、磁気コア溝が形成された基板上
に、磁気コアとなる磁性層を成膜する。ここで、磁性層
は、単一の磁性膜だけから成るとは限らず、渦電流損を
低減するために、絶縁膜を介して複数の金属磁性膜を積
層した積層構造とされる場合もある。次に、磁性層が成
膜された基板上に、薄膜コイルを形成するための溝(以
下、巻線溝という。)と、磁性層を磁気コア毎に分離す
るための溝(以下、分離溝という。)とを砥石等により
形成する。次に、磁気コア溝、巻線溝及び分離溝に低融
点のガラスを融解充填して表面を平滑化するとともに、
ガラス部分に巻線溝を通るように薄膜コイルを形成す
る。以上のようにして、基板上に磁気コア及び薄膜コイ
ルが形成された磁気ヘッド半体が作製される。そして、
このように作製された一対の磁気ヘッド半体を磁気コア
が対向するように、磁気ギャップを介して接合した後、
所定の形状に加工することにより、磁気ヘッドが作製さ
れる。
ヘッドを作製する際は、例えば、先ず、非磁性体から成
る基板上に、磁気コアの形状に沿った溝(以下、磁気コ
ア溝という。)を砥石等により研削加工して磁気コア形
成面を形成する。次に、磁気コア溝が形成された基板上
に、磁気コアとなる磁性層を成膜する。ここで、磁性層
は、単一の磁性膜だけから成るとは限らず、渦電流損を
低減するために、絶縁膜を介して複数の金属磁性膜を積
層した積層構造とされる場合もある。次に、磁性層が成
膜された基板上に、薄膜コイルを形成するための溝(以
下、巻線溝という。)と、磁性層を磁気コア毎に分離す
るための溝(以下、分離溝という。)とを砥石等により
形成する。次に、磁気コア溝、巻線溝及び分離溝に低融
点のガラスを融解充填して表面を平滑化するとともに、
ガラス部分に巻線溝を通るように薄膜コイルを形成す
る。以上のようにして、基板上に磁気コア及び薄膜コイ
ルが形成された磁気ヘッド半体が作製される。そして、
このように作製された一対の磁気ヘッド半体を磁気コア
が対向するように、磁気ギャップを介して接合した後、
所定の形状に加工することにより、磁気ヘッドが作製さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な磁気ヘッドでは、磁気コア溝、巻線溝及び分離溝を砥
石等により形成するが、砥石等による機械加工では、加
工面を十分に滑らかにすることは難しく、加工面は荒れ
た状態となってしまう。そのため、砥石等による機械加
工の後には、加工面に鏡面処理を施すことが好ましい。
しかし、溝の加工面を鏡面処理することは大変難しく、
現状では、これらの溝を形成した後は有機溶剤等により
洗浄するのみである。したがって、これらの溝の加工面
は、滑らかではなく、荒れが残った状態となってしまっ
ている。
な磁気ヘッドでは、磁気コア溝、巻線溝及び分離溝を砥
石等により形成するが、砥石等による機械加工では、加
工面を十分に滑らかにすることは難しく、加工面は荒れ
た状態となってしまう。そのため、砥石等による機械加
工の後には、加工面に鏡面処理を施すことが好ましい。
しかし、溝の加工面を鏡面処理することは大変難しく、
現状では、これらの溝を形成した後は有機溶剤等により
洗浄するのみである。したがって、これらの溝の加工面
は、滑らかではなく、荒れが残った状態となってしまっ
ている。
【0005】しかし、このような荒れが残っていると、
ガラスをこれらの溝に充填する際に、溝の加工面の荒れ
に誘発されてガラスに泡が発生してしまう。そして、こ
のような泡は、薄膜コイル形成時にショートや断線の原
因となったり、磁気ヘッドを形成したときの摺動面の荒
れや耐久性の劣化等の原因となったりしてしまう。
ガラスをこれらの溝に充填する際に、溝の加工面の荒れ
に誘発されてガラスに泡が発生してしまう。そして、こ
のような泡は、薄膜コイル形成時にショートや断線の原
因となったり、磁気ヘッドを形成したときの摺動面の荒
れや耐久性の劣化等の原因となったりしてしまう。
【0006】さらに、磁性層が、絶縁膜を介して複数の
金属磁性膜を積層した積層構造である場合に、分離溝や
巻線溝の加工面が荒れていると、分離溝や巻線溝の加工
面の一部である磁性層の断面部分も荒れた状態となり、
磁性層の断面部分において金属磁性膜が隣接する絶縁膜
を越えて他の金属磁性膜と電気的に導通してしまう恐れ
がある。そして、金属磁性膜が隣接する絶縁膜を越えて
電気的に導通すると、積層構造をとることによる渦電流
損の低減効果が減少してしまうという問題が生じる。
金属磁性膜を積層した積層構造である場合に、分離溝や
巻線溝の加工面が荒れていると、分離溝や巻線溝の加工
面の一部である磁性層の断面部分も荒れた状態となり、
磁性層の断面部分において金属磁性膜が隣接する絶縁膜
を越えて他の金属磁性膜と電気的に導通してしまう恐れ
がある。そして、金属磁性膜が隣接する絶縁膜を越えて
電気的に導通すると、積層構造をとることによる渦電流
損の低減効果が減少してしまうという問題が生じる。
【0007】また、磁性層を成膜する際も、磁気コア溝
が形成された基板の表面性は非常に重要であり、磁気コ
ア溝の加工面、すなわち磁気コア形成面が荒れている
と、磁性層が均一に成膜されずに、磁気コアの磁気特性
が劣化してしまう。
が形成された基板の表面性は非常に重要であり、磁気コ
ア溝の加工面、すなわち磁気コア形成面が荒れている
と、磁性層が均一に成膜されずに、磁気コアの磁気特性
が劣化してしまう。
【0008】そこで本発明は、従来のこのような実情に
鑑みて提案されたものであり、磁気ヘッド半体を作製す
る際にガラスにあまり泡が発生することがなく、ガラス
中の泡による不良が生じにくい磁気ヘッドの製造方法を
提供するとともに、磁性層を積層構造としたとき金属磁
性膜間の絶縁が十分に図られる磁気ヘッドの製造方法を
提供することを目的とする。さらに、本発明は、磁性層
を均一に成膜することができ、磁気特性に優れた磁気ヘ
ッドを製造することができる磁気ヘッドの製造方法を提
供することも目的とする。
鑑みて提案されたものであり、磁気ヘッド半体を作製す
る際にガラスにあまり泡が発生することがなく、ガラス
中の泡による不良が生じにくい磁気ヘッドの製造方法を
提供するとともに、磁性層を積層構造としたとき金属磁
性膜間の絶縁が十分に図られる磁気ヘッドの製造方法を
提供することを目的とする。さらに、本発明は、磁性層
を均一に成膜することができ、磁気特性に優れた磁気ヘ
ッドを製造することができる磁気ヘッドの製造方法を提
供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の磁気ヘッドの製造方法は、一対の磁気ヘッ
ド半体を接合して成る磁気ヘッドの製造方法であって、
非磁性体から成る基板上に、磁気コア溝を研削加工して
磁気コア形成面を形成し、上記磁気コア形成面上に、磁
気コアとなる磁性層を形成し、上記磁性層が形成された
基板上に、薄膜コイルを配するための巻線溝と、磁性層
を磁気コア毎に分離する分離溝を形成し、上記巻線溝及
び分離溝の加工面をエッチングし、上記磁気コア溝、巻
線溝及び分離溝に、ガラスを充填し、上記ガラス部分
に、巻線溝を通るように薄膜コイルを形成して、磁気ヘ
ッド半体を作製することを特徴とする。
め、本発明の磁気ヘッドの製造方法は、一対の磁気ヘッ
ド半体を接合して成る磁気ヘッドの製造方法であって、
非磁性体から成る基板上に、磁気コア溝を研削加工して
磁気コア形成面を形成し、上記磁気コア形成面上に、磁
気コアとなる磁性層を形成し、上記磁性層が形成された
基板上に、薄膜コイルを配するための巻線溝と、磁性層
を磁気コア毎に分離する分離溝を形成し、上記巻線溝及
び分離溝の加工面をエッチングし、上記磁気コア溝、巻
線溝及び分離溝に、ガラスを充填し、上記ガラス部分
に、巻線溝を通るように薄膜コイルを形成して、磁気ヘ
ッド半体を作製することを特徴とする。
【0010】ここで、巻線溝及び分離溝の加工面のエッ
チングは、例えば、イオンエッチングやウエットエッチ
ング、あるいは微粒子を被エッチング加工物質に向けて
噴射することでエッチング加工を行うパウダービームエ
ッチング等により行えばよい。
チングは、例えば、イオンエッチングやウエットエッチ
ング、あるいは微粒子を被エッチング加工物質に向けて
噴射することでエッチング加工を行うパウダービームエ
ッチング等により行えばよい。
【0011】また、磁気コア形成面も、例えば、イオン
エッチング、ウエットエッチング又はパウダービームエ
ッチング等により、エッチングしたほうがよい。
エッチング、ウエットエッチング又はパウダービームエ
ッチング等により、エッチングしたほうがよい。
【0012】なお、前記磁性層は、絶縁膜を介して複数
の金属磁性膜を積層した積層構造とされていてもよい。
の金属磁性膜を積層した積層構造とされていてもよい。
【0013】
【作用】本発明では、機械加工によって磁気コア溝を形
成した後や、巻線溝及び分離溝を形成した後に、これら
の溝の加工面をエッチングすることにより、これらの溝
の加工面の平滑化が成される。したがって、これらの溝
にガラスを充填する際に生じる泡の発生が抑えられる。
成した後や、巻線溝及び分離溝を形成した後に、これら
の溝の加工面をエッチングすることにより、これらの溝
の加工面の平滑化が成される。したがって、これらの溝
にガラスを充填する際に生じる泡の発生が抑えられる。
【0014】また、磁性層が、絶縁膜を介して複数の金
属磁性膜を積層した積層構造である場合には、分離溝や
巻線溝の加工面の一部である磁性層の断面部分も平滑化
されるため、金属磁性膜間の絶縁が十分に図られる。
属磁性膜を積層した積層構造である場合には、分離溝や
巻線溝の加工面の一部である磁性層の断面部分も平滑化
されるため、金属磁性膜間の絶縁が十分に図られる。
【0015】さらに、磁気コア溝の加工面である磁気コ
ア形成面をエッチングすることにより、磁気コア形成面
の平滑化が成される。したがって、磁気コア形成面上に
成膜される磁性層が均一に成膜される。
ア形成面をエッチングすることにより、磁気コア形成面
の平滑化が成される。したがって、磁気コア形成面上に
成膜される磁性層が均一に成膜される。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】本実施例で作製される磁気ヘッドは、ビデ
オテープレコーダやビデオカセットレコーダ等に用いら
れる磁気ヘッドであり、図1及び図2に示すように、一
対の磁気ヘッド半体10a,10bが、磁気ギャップg
を介して突き合わさるようにして、接合一体化されて成
る。ここで、磁気ヘッド半体10a,10bは、基板1
と、基板1上に成膜され磁気コアとして機能する磁性層
2と、磁性層2上に充填されたガラス3と、ガラス3部
分に薄膜形成プロセスによって形成された薄膜コイル4
とを有して成る。そして、一対の磁気コア半体ブロック
10a,10bは、それぞれの磁性層2が突き合わさ
り、それぞれの磁性層2間にフロントギャップfgとバ
ックギャップbgが形成されるように、非磁性体を介し
て接合される。
オテープレコーダやビデオカセットレコーダ等に用いら
れる磁気ヘッドであり、図1及び図2に示すように、一
対の磁気ヘッド半体10a,10bが、磁気ギャップg
を介して突き合わさるようにして、接合一体化されて成
る。ここで、磁気ヘッド半体10a,10bは、基板1
と、基板1上に成膜され磁気コアとして機能する磁性層
2と、磁性層2上に充填されたガラス3と、ガラス3部
分に薄膜形成プロセスによって形成された薄膜コイル4
とを有して成る。そして、一対の磁気コア半体ブロック
10a,10bは、それぞれの磁性層2が突き合わさ
り、それぞれの磁性層2間にフロントギャップfgとバ
ックギャップbgが形成されるように、非磁性体を介し
て接合される。
【0018】以下、このような磁気ヘッドの製造方法に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
【0019】先ず、図3に示すような、MnO−NiO
系等の非磁性体から成る基板1を用意する。ここで、基
板1の大きさは、例えば、長さ約30mm、幅約30m
m、厚さ約2mmとする。
系等の非磁性体から成る基板1を用意する。ここで、基
板1の大きさは、例えば、長さ約30mm、幅約30m
m、厚さ約2mmとする。
【0020】次に、図4に示すように、基板1上に、磁
気コアが形成される傾斜面、すなわち磁気コア形成面を
形成するために、複数の磁気コア溝1aを、磁気コア溝
1a内の一方の面が傾斜面となるように、平行かつ等間
隔に形成する。この磁気コア溝1aは、例えば、片面を
約45度に成型した研削砥石を用いて、深さが約130
μm、幅が約150μm、傾斜面の傾きが約45度とな
るように、数十本形成する。ここで、傾斜面の傾きは、
45度でなくてもよいが、疑似ギャップやトラック幅精
度を考慮すると45度程度が好ましい。
気コアが形成される傾斜面、すなわち磁気コア形成面を
形成するために、複数の磁気コア溝1aを、磁気コア溝
1a内の一方の面が傾斜面となるように、平行かつ等間
隔に形成する。この磁気コア溝1aは、例えば、片面を
約45度に成型した研削砥石を用いて、深さが約130
μm、幅が約150μm、傾斜面の傾きが約45度とな
るように、数十本形成する。ここで、傾斜面の傾きは、
45度でなくてもよいが、疑似ギャップやトラック幅精
度を考慮すると45度程度が好ましい。
【0021】このとき、磁気コア溝1aは研削砥石等に
よって形成されるため、図5に示すように、磁気コア溝
1aの加工面は荒れた状態となっている。特に、耐摩耗
性に優れたMnO−NiO系の基板の場合は加工性が悪
いため、研削砥石等による加工面は非常に荒れた状態と
なりやすい。そして、このような荒れが存在すると、後
工程で磁性層2を均一に形成することができなくなって
しまうとともに、後工程でガラス3を充填する際に、ガ
ラス3に泡が発生しやすくなるため、磁気コア溝1aの
加工面を平滑化することが好ましい。しかしながら、磁
気コア溝1aが形成された基板1は、複雑な形状となっ
ているため、通常の鏡面処理で磁気コア溝1aの加工面
を平滑化するのは大変難しい。
よって形成されるため、図5に示すように、磁気コア溝
1aの加工面は荒れた状態となっている。特に、耐摩耗
性に優れたMnO−NiO系の基板の場合は加工性が悪
いため、研削砥石等による加工面は非常に荒れた状態と
なりやすい。そして、このような荒れが存在すると、後
工程で磁性層2を均一に形成することができなくなって
しまうとともに、後工程でガラス3を充填する際に、ガ
ラス3に泡が発生しやすくなるため、磁気コア溝1aの
加工面を平滑化することが好ましい。しかしながら、磁
気コア溝1aが形成された基板1は、複雑な形状となっ
ているため、通常の鏡面処理で磁気コア溝1aの加工面
を平滑化するのは大変難しい。
【0022】そこで、本実施例では、基板1の表面をエ
ッチングして、磁気コア溝1aの加工面を平滑化する。
ッチングして、磁気コア溝1aの加工面を平滑化する。
【0023】具体的には、例えば、基板1の全面に、A
rガス雰囲気中で約1時間、イオンエッチングを施す。
ただし、イオンエッチングの時間やガスの種類は、基板
の種類や形状、及び表面の粗さによって適宜変化させれ
ばよいことは言うまでもない。又は、例えば、基板1の
全面に、大気中で約1時間、パウダーを高速で基板1の
表面に向けて射出して、パウダービームエッチングを施
す。ここで、パウダーの大きさは100〜500μm程
度の大きさが適当である。ただし、パウダービームエッ
チングの時間やパウダーの種類は、基板1の種類や形
状、及び表面の粗さによって適宜変化させればよいこと
は言うまでもない。なお、エッチングは、このようなイ
オンエッチングやパウダービームエッチングに限られる
ものではなく、ウエットエッチング等によって行っても
よい。
rガス雰囲気中で約1時間、イオンエッチングを施す。
ただし、イオンエッチングの時間やガスの種類は、基板
の種類や形状、及び表面の粗さによって適宜変化させれ
ばよいことは言うまでもない。又は、例えば、基板1の
全面に、大気中で約1時間、パウダーを高速で基板1の
表面に向けて射出して、パウダービームエッチングを施
す。ここで、パウダーの大きさは100〜500μm程
度の大きさが適当である。ただし、パウダービームエッ
チングの時間やパウダーの種類は、基板1の種類や形
状、及び表面の粗さによって適宜変化させればよいこと
は言うまでもない。なお、エッチングは、このようなイ
オンエッチングやパウダービームエッチングに限られる
ものではなく、ウエットエッチング等によって行っても
よい。
【0024】このように基板1の表面をエッチングする
ことにより、図6に示すように、基板1の表面が平滑化
されるので、後工程で磁性層2を均一に形成することが
できるようになるとともに、後工程でガラス3を充填す
る際に、ガラス3に泡が発生しにくくなる。
ことにより、図6に示すように、基板1の表面が平滑化
されるので、後工程で磁性層2を均一に形成することが
できるようになるとともに、後工程でガラス3を充填す
る際に、ガラス3に泡が発生しにくくなる。
【0025】次に、磁気コア溝1aが形成された基板1
上に、図7に示すように、磁性層2を形成する。ここ
で、磁性層2は、単一の磁性膜から成るものであっても
よいが、高周波領域において高感度を持たせるために
は、複数の金属磁性膜を絶縁膜を介して積層して形成し
たほうがよい。ただし、このように磁性層2を積層構造
とする場合、絶縁膜の厚みは、十分な絶縁効果が得られ
る程度の厚みが必要があるとともに、絶縁膜が疑似ギャ
ップとして作用しないようになるべく薄くする必要があ
る。
上に、図7に示すように、磁性層2を形成する。ここ
で、磁性層2は、単一の磁性膜から成るものであっても
よいが、高周波領域において高感度を持たせるために
は、複数の金属磁性膜を絶縁膜を介して積層して形成し
たほうがよい。ただし、このように磁性層2を積層構造
とする場合、絶縁膜の厚みは、十分な絶縁効果が得られ
る程度の厚みが必要があるとともに、絶縁膜が疑似ギャ
ップとして作用しないようになるべく薄くする必要があ
る。
【0026】そこで、本実施例では、磁性層2は、セン
ダスト(Fe−Al−Si合金)から成る厚さ約5μm
の金属磁性膜と、アルミナから成る厚さ約0.15μm
の絶縁膜とを、金属磁性膜が3層となるように交互に積
層させて形成した。このように、磁性層2を積層構造と
することにより、渦電流損が低減し、特に高周波領域に
おいて、より高い感度を得ることができる。
ダスト(Fe−Al−Si合金)から成る厚さ約5μm
の金属磁性膜と、アルミナから成る厚さ約0.15μm
の絶縁膜とを、金属磁性膜が3層となるように交互に積
層させて形成した。このように、磁性層2を積層構造と
することにより、渦電流損が低減し、特に高周波領域に
おいて、より高い感度を得ることができる。
【0027】なお、磁性層2の成膜方法は、スパッタリ
ングが好適であるが、蒸着や分子線エピタキシー(MB
E)等のようなスパッタリング以外の物理的な成膜方法
(PVD)や、化学的な成膜方法(CVD)等を用いて
もよい。
ングが好適であるが、蒸着や分子線エピタキシー(MB
E)等のようなスパッタリング以外の物理的な成膜方法
(PVD)や、化学的な成膜方法(CVD)等を用いて
もよい。
【0028】また、金属磁性膜の材質は、センダストが
好適であるが、その他の金属磁性体、例えば、センダス
トに類似した合金、窒化系軟磁性合金、炭化系軟磁性合
金等も使用可能である。また、絶縁膜も、アルミナに限
定されるものではなく、SiO2 やSiO、あるいはこ
れらを混合させたもの等も使用可能である。
好適であるが、その他の金属磁性体、例えば、センダス
トに類似した合金、窒化系軟磁性合金、炭化系軟磁性合
金等も使用可能である。また、絶縁膜も、アルミナに限
定されるものではなく、SiO2 やSiO、あるいはこ
れらを混合させたもの等も使用可能である。
【0029】次に、図8に示すように、磁気コア溝1a
に対して直角に、薄膜コイル4を配するための巻線溝1
bと、磁性層3を磁気コア毎に分離する分離溝1cを形
成する。
に対して直角に、薄膜コイル4を配するための巻線溝1
bと、磁性層3を磁気コア毎に分離する分離溝1cを形
成する。
【0030】ここで、巻線溝1bは、上述した図2に示
すように、フロントギャップ側の磁性層2がフロントギ
ャップfgに向けて斜めに絞り込んだ形となるように、
例えば、巻線溝1bのフロントギャップ側を約45度の
斜面を持つ砥石で形成する。このように、フロントギャ
ップ側の磁性層2がフロントギャップfgに向けて絞り
込んだ形となっていると、磁束が集中して高い記録感度
が得られる。ただし、巻線溝1bの形状は、フロントギ
ャップ側の磁性層2がフロントギャップfgに向けて絞
り込んだ形となっていれば、巻線溝1bのフロントギャ
ップ側の斜面の角度は45度でなくても構わないし、さ
らには、巻線溝1bのフロントギャップ側の形状は円弧
状や多角形状であっても構わない。また、巻線溝1bの
深さは、磁性層2が分断されない深さであればよいが、
深すぎると、磁路長が大きくなり磁束伝達効率が下がっ
てしまう。そこで、本実施例では、磁気コア溝1aの斜
面の頂点から20μm程度の深さまで巻線溝1bを形成
した。そして、巻線溝1bの幅は、後工程で形成する薄
膜コイル4の幅と巻線数によって決定され、本実施例で
は、約140μmとした。
すように、フロントギャップ側の磁性層2がフロントギ
ャップfgに向けて斜めに絞り込んだ形となるように、
例えば、巻線溝1bのフロントギャップ側を約45度の
斜面を持つ砥石で形成する。このように、フロントギャ
ップ側の磁性層2がフロントギャップfgに向けて絞り
込んだ形となっていると、磁束が集中して高い記録感度
が得られる。ただし、巻線溝1bの形状は、フロントギ
ャップ側の磁性層2がフロントギャップfgに向けて絞
り込んだ形となっていれば、巻線溝1bのフロントギャ
ップ側の斜面の角度は45度でなくても構わないし、さ
らには、巻線溝1bのフロントギャップ側の形状は円弧
状や多角形状であっても構わない。また、巻線溝1bの
深さは、磁性層2が分断されない深さであればよいが、
深すぎると、磁路長が大きくなり磁束伝達効率が下がっ
てしまう。そこで、本実施例では、磁気コア溝1aの斜
面の頂点から20μm程度の深さまで巻線溝1bを形成
した。そして、巻線溝1bの幅は、後工程で形成する薄
膜コイル4の幅と巻線数によって決定され、本実施例で
は、約140μmとした。
【0031】一方、分離溝1cは、磁性層2が分断され
ていれば任意の形状でよく、例えば、加工が容易な矩形
とする。この分離溝1cの深さは、磁性層2が完全に分
断されるだけの深さが必要であり、本実施例では、磁気
コア溝1aの底辺から約150μmの深さまで分離溝1
cを形成した。また、分離溝1cの幅は、所望する磁気
ヘッドのフロントギャップfgの長さとバックギャップ
bgの長さの兼ね合いによって決定される。ただし、フ
ロントギャップ側の磁性層2の長さは、最終的に磁気ヘ
ッドを所定の形状に加工する際に媒体摺動面をラップす
るため、最終的に所望するフロントギャップfgの長さ
よりも長めに設定して、分離溝1cを形成する。そこ
で、本実施例では、フロントギャップ側の磁性層2の長
さが約300μm、バックギャップ側の磁性層2の長さ
が約85μmとなるよう分離溝1cを形成した。
ていれば任意の形状でよく、例えば、加工が容易な矩形
とする。この分離溝1cの深さは、磁性層2が完全に分
断されるだけの深さが必要であり、本実施例では、磁気
コア溝1aの底辺から約150μmの深さまで分離溝1
cを形成した。また、分離溝1cの幅は、所望する磁気
ヘッドのフロントギャップfgの長さとバックギャップ
bgの長さの兼ね合いによって決定される。ただし、フ
ロントギャップ側の磁性層2の長さは、最終的に磁気ヘ
ッドを所定の形状に加工する際に媒体摺動面をラップす
るため、最終的に所望するフロントギャップfgの長さ
よりも長めに設定して、分離溝1cを形成する。そこ
で、本実施例では、フロントギャップ側の磁性層2の長
さが約300μm、バックギャップ側の磁性層2の長さ
が約85μmとなるよう分離溝1cを形成した。
【0032】このように形成された巻線溝1bと分離溝
1cも、磁気コア溝1aと同様に研削砥石等によって形
成されるため、加工面は荒れた状態となっている。そし
て、このような荒れが存在すると、例えば、巻線溝1b
部分を拡大した図9に示すように、加工面の一部である
磁性層2の断面部分1dも荒れた状態となっており、こ
のような磁性層2の断面部分1dにおいて金属磁性膜が
隣接する絶縁膜を越えて他の金属磁性膜と電気的に導通
してしまう恐れがあるとともに、後工程でガラス3を充
填する際にガラスに泡が発生しやすくなる。したがっ
て、巻線溝1b及び分離溝1cの加工面を平滑化するこ
とが好ましい。しかしながら、巻線溝1b及び分離溝1
cが形成された基板1は、複雑な形状となっているた
め、通常の鏡面処理で、巻線溝1b及び分離溝1cの加
工面を平滑化するのは大変難しい。
1cも、磁気コア溝1aと同様に研削砥石等によって形
成されるため、加工面は荒れた状態となっている。そし
て、このような荒れが存在すると、例えば、巻線溝1b
部分を拡大した図9に示すように、加工面の一部である
磁性層2の断面部分1dも荒れた状態となっており、こ
のような磁性層2の断面部分1dにおいて金属磁性膜が
隣接する絶縁膜を越えて他の金属磁性膜と電気的に導通
してしまう恐れがあるとともに、後工程でガラス3を充
填する際にガラスに泡が発生しやすくなる。したがっ
て、巻線溝1b及び分離溝1cの加工面を平滑化するこ
とが好ましい。しかしながら、巻線溝1b及び分離溝1
cが形成された基板1は、複雑な形状となっているた
め、通常の鏡面処理で、巻線溝1b及び分離溝1cの加
工面を平滑化するのは大変難しい。
【0033】そこで、本実施例では、基板1及び磁性層
2をエッチングして、巻線溝1b及び分離溝1cの加工
面を平滑化する。
2をエッチングして、巻線溝1b及び分離溝1cの加工
面を平滑化する。
【0034】具体的には、例えば、基板1をイオン照射
方向から約30度傾けた状態にした上で、Arガス雰囲
気中で約1時間、イオンエッチングを基板1及び磁性層
2の全面に施し、およそ1μm程度エッチングする。た
だし、イオン照射方向と基板1の角度や、イオンエッチ
ングの時間やガスの種類は、基板1及び磁性層2の種類
や形状、及び表面の粗さによって適宜変化させればよい
ことは言うまでもない。又は、例えば、大気中で約1時
間、基板1をパウダー照射方向から約30度傾けた状態
にした上で、パウダーを高速で基板1及び磁性層2の表
面に向けて射出して、パウダービームエッチングを基板
1及び磁性層2の全面に施し、およそ1μm程度エッチ
ングする。ここで、パウダーの大きさは100〜500
μm程度の大きさが適当である。ただし、パウダー照射
方向と基板1の角度や、パウダービームエッチングの時
間やパウダーの種類は、基板1及び磁性層2の種類や形
状、及び表面の粗さによって適宜変化させればよいこと
は言うまでもない。なお、エッチングは、このようなイ
オンエッチングやパウダービームエッチングに限られる
ものではなく、ウエットエッチング等によって行っても
よい。
方向から約30度傾けた状態にした上で、Arガス雰囲
気中で約1時間、イオンエッチングを基板1及び磁性層
2の全面に施し、およそ1μm程度エッチングする。た
だし、イオン照射方向と基板1の角度や、イオンエッチ
ングの時間やガスの種類は、基板1及び磁性層2の種類
や形状、及び表面の粗さによって適宜変化させればよい
ことは言うまでもない。又は、例えば、大気中で約1時
間、基板1をパウダー照射方向から約30度傾けた状態
にした上で、パウダーを高速で基板1及び磁性層2の表
面に向けて射出して、パウダービームエッチングを基板
1及び磁性層2の全面に施し、およそ1μm程度エッチ
ングする。ここで、パウダーの大きさは100〜500
μm程度の大きさが適当である。ただし、パウダー照射
方向と基板1の角度や、パウダービームエッチングの時
間やパウダーの種類は、基板1及び磁性層2の種類や形
状、及び表面の粗さによって適宜変化させればよいこと
は言うまでもない。なお、エッチングは、このようなイ
オンエッチングやパウダービームエッチングに限られる
ものではなく、ウエットエッチング等によって行っても
よい。
【0035】そして、このように基板1及び磁性層2の
表面をエッチングすることにより、基板1及び磁性層2
の表面が平滑化される。したがって、後工程でガラス3
を充填する際に、ガラス3に泡が発生しにくくなるとと
もに、巻線溝1b部分を拡大した図10に示すように、
巻線溝1b及び分離溝1cの加工面の一部である磁性層
2の断面部分1dも平滑化され、磁性層2の積層構造の
断面が明瞭になり、磁性層2の断面部分1dにおける絶
縁不良がなくなり、金属磁性膜間の絶縁が十分に図られ
る。
表面をエッチングすることにより、基板1及び磁性層2
の表面が平滑化される。したがって、後工程でガラス3
を充填する際に、ガラス3に泡が発生しにくくなるとと
もに、巻線溝1b部分を拡大した図10に示すように、
巻線溝1b及び分離溝1cの加工面の一部である磁性層
2の断面部分1dも平滑化され、磁性層2の積層構造の
断面が明瞭になり、磁性層2の断面部分1dにおける絶
縁不良がなくなり、金属磁性膜間の絶縁が十分に図られ
る。
【0036】次に、図11に示すように、磁気コア溝1
a、巻線溝1b及び分離溝1cに低融点のガラス3を融
解充填した上で、表面を平滑化する。このとき、本実施
例では、磁気コア溝1a、巻線溝1b及び分離溝1cの
加工面が平滑化されているため、ガラス3に泡が発生す
ることがほとんどない。
a、巻線溝1b及び分離溝1cに低融点のガラス3を融
解充填した上で、表面を平滑化する。このとき、本実施
例では、磁気コア溝1a、巻線溝1b及び分離溝1cの
加工面が平滑化されているため、ガラス3に泡が発生す
ることがほとんどない。
【0037】次に、図12に示すように、薄膜形成プロ
セスによって、ガラス3部分に、巻線溝1bを通過する
ように、薄膜コイル4を形成する。
セスによって、ガラス3部分に、巻線溝1bを通過する
ように、薄膜コイル4を形成する。
【0038】次に、図13に示すように、磁気コア毎に
1列ずつ切断して磁気ヘッド半体ブロック11a,11
bを作製し、このように作製された一対の磁気ヘッド半
体ブロック11a,11bを、磁性層2を突き合わせる
ようにして、金接合により接合する。ただし、磁気ヘッ
ド半体ブロック11a,11bの接合は、接着剤等を用
いた化学的な接合方法で接合してもよい。
1列ずつ切断して磁気ヘッド半体ブロック11a,11
bを作製し、このように作製された一対の磁気ヘッド半
体ブロック11a,11bを、磁性層2を突き合わせる
ようにして、金接合により接合する。ただし、磁気ヘッ
ド半体ブロック11a,11bの接合は、接着剤等を用
いた化学的な接合方法で接合してもよい。
【0039】そして、最後に、磁気コア毎に1つずつ切
断し、所定の形状に加工して、上述の図1に示したよう
な、一対の磁気ヘッド半体10a,10bを接合して成
る磁気ヘッドが作製される。
断し、所定の形状に加工して、上述の図1に示したよう
な、一対の磁気ヘッド半体10a,10bを接合して成
る磁気ヘッドが作製される。
【0040】なお、本実施例では、一対の磁気ヘッド半
体の両方に薄膜コイルを形成したが、一方の磁気ヘッド
半体だけに薄膜コイルを形成するようにしてもよい。
体の両方に薄膜コイルを形成したが、一方の磁気ヘッド
半体だけに薄膜コイルを形成するようにしてもよい。
【0041】また、本実施例では、磁性層や薄膜コイル
等が形成された基板を、磁気コア毎に1列ずつ切断して
磁気ヘッド半体ブロックを作成し、この磁気ヘッド半体
ブロックを接合した後に、各磁気コア毎に1つずつ切断
したが、磁性層や薄膜コイル等が形成された基板を、予
め各磁気コア毎に1つずつ切断して磁気ヘッド半体を作
成し、この磁気ヘッド半体をそれぞれ接合するようにし
てもよいし、磁性層や薄膜コイル等が形成された基板を
そのまま接合し、後から各磁気コア毎に1つずつ切断す
るようにしてもよい。
等が形成された基板を、磁気コア毎に1列ずつ切断して
磁気ヘッド半体ブロックを作成し、この磁気ヘッド半体
ブロックを接合した後に、各磁気コア毎に1つずつ切断
したが、磁性層や薄膜コイル等が形成された基板を、予
め各磁気コア毎に1つずつ切断して磁気ヘッド半体を作
成し、この磁気ヘッド半体をそれぞれ接合するようにし
てもよいし、磁性層や薄膜コイル等が形成された基板を
そのまま接合し、後から各磁気コア毎に1つずつ切断す
るようにしてもよい。
【0042】つぎに、上述のように、磁気コア溝、巻線
溝及び分離溝の加工面を平滑化するために行ったエッチ
ングの効果を評価するために、全くエッチングを施さな
かった場合と、巻線溝及び分離溝の形成後にパウダービ
ームエッチングを施した場合と、巻線溝及び分離溝の形
成後にイオンエッチングを施した場合と、磁気コア溝の
形成後と巻線溝及び分離溝の形成後の両方にイオンエッ
チングを施した場合とについて、ガラスを充填したとき
にガラスに泡がどの程度生じるかを調べた。
溝及び分離溝の加工面を平滑化するために行ったエッチ
ングの効果を評価するために、全くエッチングを施さな
かった場合と、巻線溝及び分離溝の形成後にパウダービ
ームエッチングを施した場合と、巻線溝及び分離溝の形
成後にイオンエッチングを施した場合と、磁気コア溝の
形成後と巻線溝及び分離溝の形成後の両方にイオンエッ
チングを施した場合とについて、ガラスを充填したとき
にガラスに泡がどの程度生じるかを調べた。
【0043】図14乃至図17に結果を示す。ここで、
図14は全くエッチングを施さなかった場合について、
図15は巻線溝及び分離溝の形成後にパウダービームエ
ッチングを施した場合について、図16は巻線溝及び分
離溝の形成後にイオンエッチングを施した場合につい
て、図17は磁気コア溝の形成後と巻線溝及び分離溝の
形成後の両方にイオンエッチングを施した場合について
示している。
図14は全くエッチングを施さなかった場合について、
図15は巻線溝及び分離溝の形成後にパウダービームエ
ッチングを施した場合について、図16は巻線溝及び分
離溝の形成後にイオンエッチングを施した場合につい
て、図17は磁気コア溝の形成後と巻線溝及び分離溝の
形成後の両方にイオンエッチングを施した場合について
示している。
【0044】これら図14乃至図17において、「不
良」は、ガラスに泡が生じており、この泡のために薄膜
コイルを形成する際にコイル間のショートや断線が生じ
る恐れが高い場合であり、「良」は、ガラスに泡が生じ
ているが、磁性層の近傍には泡が存在せず、磁気ヘッド
の形成にあまり影響を与えないと思われる場合であり、
「泡無し」は、ガラスに泡が生じていない場合である。
良」は、ガラスに泡が生じており、この泡のために薄膜
コイルを形成する際にコイル間のショートや断線が生じ
る恐れが高い場合であり、「良」は、ガラスに泡が生じ
ているが、磁性層の近傍には泡が存在せず、磁気ヘッド
の形成にあまり影響を与えないと思われる場合であり、
「泡無し」は、ガラスに泡が生じていない場合である。
【0045】この結果から明らかなように、巻線溝及び
分離溝の形成後にエッチングを施すことにより、ガラス
に発生する泡が大幅に減少する。そして、分離溝の形成
後にもエッチングを施すことにより、さらに、ガラスに
発生する泡が減少する。
分離溝の形成後にエッチングを施すことにより、ガラス
に発生する泡が大幅に減少する。そして、分離溝の形成
後にもエッチングを施すことにより、さらに、ガラスに
発生する泡が減少する。
【0046】つぎに、上述のように、磁気コア溝を平滑
化するために行ったエッチングの効果を評価するため
に、鏡面処理を施した基板上に成膜した磁性層と、基板
に磁気コア溝を形成した後にイオンエッチングを施した
上で成膜した磁性層と、基板に磁気コア溝を形成した後
にエッチングを施さないで成膜した磁性層とについて、
磁気特性を調べた。ここで、磁気特性は、磁性層が、単
一の金属磁性膜から成る単層膜の場合と、複数の金属磁
性膜を絶縁膜を介して積層して成る積層膜の場合とにつ
いて、それぞれ保磁力Hc[Oe]と、周波数1MHz
のときの透磁率及び周波数10MHzのときの透磁率を
測定した。図18に保磁力Hc[Oe]の測定結果を、
図19に透磁率の測定結果を示す。
化するために行ったエッチングの効果を評価するため
に、鏡面処理を施した基板上に成膜した磁性層と、基板
に磁気コア溝を形成した後にイオンエッチングを施した
上で成膜した磁性層と、基板に磁気コア溝を形成した後
にエッチングを施さないで成膜した磁性層とについて、
磁気特性を調べた。ここで、磁気特性は、磁性層が、単
一の金属磁性膜から成る単層膜の場合と、複数の金属磁
性膜を絶縁膜を介して積層して成る積層膜の場合とにつ
いて、それぞれ保磁力Hc[Oe]と、周波数1MHz
のときの透磁率及び周波数10MHzのときの透磁率を
測定した。図18に保磁力Hc[Oe]の測定結果を、
図19に透磁率の測定結果を示す。
【0047】この結果から明らかなように、基板にエッ
チングを施した上で成膜した磁性層は、保磁力が小さく
なっているとともに、透磁率が大きくなっており、鏡面
処理された基板上に成膜した場合に近いレベルの優れた
軟磁気特性を有している。
チングを施した上で成膜した磁性層は、保磁力が小さく
なっているとともに、透磁率が大きくなっており、鏡面
処理された基板上に成膜した場合に近いレベルの優れた
軟磁気特性を有している。
【0048】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、機械加工によって複雑な形に形成され鏡面
処理が難しい磁気コア溝、巻線溝又は分離溝の加工面の
ような部分であっても、エッチングを施すことにより、
機械加工時に生じる傷や細かな凹凸を無くして平滑化す
ることができる。
明によれば、機械加工によって複雑な形に形成され鏡面
処理が難しい磁気コア溝、巻線溝又は分離溝の加工面の
ような部分であっても、エッチングを施すことにより、
機械加工時に生じる傷や細かな凹凸を無くして平滑化す
ることができる。
【0049】したがって、これらの溝にガラスを充填す
る際に生じる泡の発生が抑えられ、薄膜コイルのショー
トや断線が減少して歩止まりが大幅に向上するととも
に、摺動面の荒れが少なく、耐久性に優れた磁気ヘッド
を製造することができる。
る際に生じる泡の発生が抑えられ、薄膜コイルのショー
トや断線が減少して歩止まりが大幅に向上するととも
に、摺動面の荒れが少なく、耐久性に優れた磁気ヘッド
を製造することができる。
【0050】また、磁性層が、複数の金属磁性膜を絶縁
膜を介して積層した積層構造である場合には、分離溝や
巻線溝の加工面の一部である磁性層の断面部分も平滑化
されるため、金属磁性膜間の絶縁が十分に図られる。し
たがって、渦電流損を低減でき、特に高周波領域におい
て、高い感度が得られる磁気ヘッドを製造することがで
きる。
膜を介して積層した積層構造である場合には、分離溝や
巻線溝の加工面の一部である磁性層の断面部分も平滑化
されるため、金属磁性膜間の絶縁が十分に図られる。し
たがって、渦電流損を低減でき、特に高周波領域におい
て、高い感度が得られる磁気ヘッドを製造することがで
きる。
【0051】さらに、磁気コア溝の加工面が平滑化され
るので、この溝の上に成膜される磁性層を均一に成膜で
きる。したがって、磁性層の軟磁気特性が向上するの
で、磁気特性に優れた磁気ヘッドを製造することができ
る。
るので、この溝の上に成膜される磁性層を均一に成膜で
きる。したがって、磁性層の軟磁気特性が向上するの
で、磁気特性に優れた磁気ヘッドを製造することができ
る。
【図1】 本発明を適用して製造された磁気ヘッドの一
構成例を示す斜視図である。
構成例を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す磁気ヘッドの磁気ギャップ近傍を
拡大して示す要部拡大斜視図である。
拡大して示す要部拡大斜視図である。
【図3】 基板の一例を示す斜視図である。
【図4】 基板に磁気コア溝を形成した状態の一例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】 研削砥石によって形成された磁気コア溝の加
工面の状態を模式的にを示す側面図である。
工面の状態を模式的にを示す側面図である。
【図6】 エッチングを施した後の磁気コア溝の加工面
の状態を模式的に示す側面図である。
の状態を模式的に示す側面図である。
【図7】 基板上に磁性層を形成した状態の一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図8】 基板及び磁性層に巻線溝と分離溝を形成した
状態の一例を示す斜視図である。
状態の一例を示す斜視図である。
【図9】 研削砥石によって形成された巻線溝の加工面
の状態を模式的に示す要部拡大斜視図である。
の状態を模式的に示す要部拡大斜視図である。
【図10】 エッチングを施した後の巻線溝の加工面の
状態を模式的に示す要部拡大斜視図である。
状態を模式的に示す要部拡大斜視図である。
【図11】 磁気コア溝、巻線溝及び分離溝にガラスを
充填した状態の一例を示す斜視図である。
充填した状態の一例を示す斜視図である。
【図12】 薄膜コイルを形成した状態の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図13】 一対の磁気ヘッド半体ブロックを接合する
様子の一例を示す斜視図である。
様子の一例を示す斜視図である。
【図14】 全くエッチングを施さなかったときにガラ
スに生じた泡についての測定結果を示す図である。
スに生じた泡についての測定結果を示す図である。
【図15】 磁気コア溝の形成後にパウダービームエッ
チングを施したときにガラスに生じた泡についての測定
結果を示す図である。
チングを施したときにガラスに生じた泡についての測定
結果を示す図である。
【図16】 磁気コア溝の形成後にイオンエッチングを
施したときにガラスに生じた泡についての測定結果を示
す図である。
施したときにガラスに生じた泡についての測定結果を示
す図である。
【図17】 磁気コア溝の形成後と巻線溝及び分離溝の
形成後の両方にイオンエッチングを施したときにガラス
に生じた泡についての測定結果を示す図である。
形成後の両方にイオンエッチングを施したときにガラス
に生じた泡についての測定結果を示す図である。
【図18】 保磁力Hc[Oe]の測定結果を示す図で
ある。
ある。
【図19】 透磁率の測定結果を示す図である。
1 基板 1a 磁気コア溝 1b 巻線溝 1c 分離溝 2 磁性層 3 ガラス 4 薄膜コイル 10a,10b 磁気ヘッド半体 11a,11b 磁気ヘッド半体ブロック g 磁気ギャップ fg フロントギャップ bg バックギャップ
Claims (7)
- 【請求項1】 一対の磁気ヘッド半体を接合して成る磁
気ヘッドの製造方法において、 非磁性体から成る基板に、磁気コア溝を切削加工して磁
気コア形成面を形成し、 上記磁気コア形成面上に、磁気コアとなる磁性層を形成
し、 上記磁性層が形成された基板上に、薄膜コイルを配する
ための巻線溝と、磁性層を磁気コア毎に分離する分離溝
とを形成し、 上記巻線溝及び分離溝の加工面をエッチングし、 上記磁気コア溝、巻線溝及び分離溝に、ガラスを充填
し、 上記ガラス部分に、巻線溝を通るように薄膜コイルを形
成して、磁気ヘッド半体を作製することを特徴とする磁
気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 前記巻線溝及び分離溝の加工面のエッチ
ングを、イオンエッチングにより行うことを特徴とする
請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 前記巻線溝及び分離溝の加工面のエッチ
ングを、パウダービームエッチングにより行うことを特
徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 前記磁気コア溝を形成した後に、前記磁
気コア形成面をエッチングすることを特徴とする請求項
1、2又は3記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 前記磁気コア形成面のエッチングを、イ
オンエッチングにより行うことを特徴とする請求項4記
載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項6】 前記磁気コア形成面のエッチングを、パ
ウダービームエッチングにより行うことを特徴とする請
求項4記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項7】 前記磁性層が、複数の金属磁性膜を絶縁
膜を介して積層した積層構造とされていることを特徴と
する請求項1、2、3、4、5又は6記載の磁気ヘッド
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1477895A JPH08203023A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1477895A JPH08203023A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08203023A true JPH08203023A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11870518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1477895A Pending JPH08203023A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08203023A (ja) |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP1477895A patent/JPH08203023A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040217 |