JPH08214839A - 食肉の改質処理方法及びこの方法で処理した食肉 - Google Patents
食肉の改質処理方法及びこの方法で処理した食肉Info
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- JPH08214839A JPH08214839A JP7051744A JP5174495A JPH08214839A JP H08214839 A JPH08214839 A JP H08214839A JP 7051744 A JP7051744 A JP 7051744A JP 5174495 A JP5174495 A JP 5174495A JP H08214839 A JPH08214839 A JP H08214839A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱調理によっても肉質が柔らかく、そして
肉汁に富んだ状態で食べることができる食肉の改質処理
方法およびこの方法で処理した食肉を提供する。 【構成】 1〜90重量%の油脂、該油脂中に溶解又は
分散された9〜98.9重量%の、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、レシチン及びステアロイル乳酸塩から選ばれる活性
剤、及び0.1〜90重量%のプロテアーゼを含み、油
脂が活性剤に対して10倍量以下の油脂組成物を、食肉
100重量部に対して活性剤が0.05〜10重量部及
びプロテアーゼが0.001〜5重量部となる量にて注
入する食肉の改質処理方法。上記油脂組成物の他に、油
脂、水、活性剤及びプロテアーゼを含む乳化組成物、そ
して水、活性剤及びプロテアーゼを含む水性組成物の態
様がある。上記の方法で処理した食肉。
肉汁に富んだ状態で食べることができる食肉の改質処理
方法およびこの方法で処理した食肉を提供する。 【構成】 1〜90重量%の油脂、該油脂中に溶解又は
分散された9〜98.9重量%の、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、レシチン及びステアロイル乳酸塩から選ばれる活性
剤、及び0.1〜90重量%のプロテアーゼを含み、油
脂が活性剤に対して10倍量以下の油脂組成物を、食肉
100重量部に対して活性剤が0.05〜10重量部及
びプロテアーゼが0.001〜5重量部となる量にて注
入する食肉の改質処理方法。上記油脂組成物の他に、油
脂、水、活性剤及びプロテアーゼを含む乳化組成物、そ
して水、活性剤及びプロテアーゼを含む水性組成物の態
様がある。上記の方法で処理した食肉。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食肉の改質処理方法及
びこの方法で処理した食肉に関する。特に、本発明は焼
く、揚げるなどの加熱調理によっても肉質が柔らかく、
肉汁に富み、良好な風味の肉を提供できる食肉の改質処
理方法及びこの方法で処理した食肉に関する。
びこの方法で処理した食肉に関する。特に、本発明は焼
く、揚げるなどの加熱調理によっても肉質が柔らかく、
肉汁に富み、良好な風味の肉を提供できる食肉の改質処
理方法及びこの方法で処理した食肉に関する。
【0002】
【従来の技術】牛、豚などの畜肉、鳥、カモなどの鳥肉
を用いた肉料理は、数多くあるが、これらの調理に際し
ての焼く、炒める、揚げるなどの調理方法に拘らず肉
は、適度な柔らかさを有し、そしてうま味成分である肉
汁に富んだ状態(ジューシーな状態)で食べられること
が望ましい。特に、例えばステーキやカツフライなどの
加工品でない比較的大きな塊の肉(肉片)を用いて調理
する場合にはこの柔らかさやジューシーさは肉をおいし
く食べるためには重要な要素である。しかし、一般に上
記のような肉は加熱調理で固く締まる性質があり、また
肉汁も流出して失われる傾向にある。また肉質が余りよ
くない肉の場合には、上記の硬さと共にスジッぽさも加
わり、更に食感が低下するとの問題もある。従って、こ
のような肉を使用した料理においても柔らかく、良好な
食感でおいしく食べることができる肉の改良が望まれ
る。
を用いた肉料理は、数多くあるが、これらの調理に際し
ての焼く、炒める、揚げるなどの調理方法に拘らず肉
は、適度な柔らかさを有し、そしてうま味成分である肉
汁に富んだ状態(ジューシーな状態)で食べられること
が望ましい。特に、例えばステーキやカツフライなどの
加工品でない比較的大きな塊の肉(肉片)を用いて調理
する場合にはこの柔らかさやジューシーさは肉をおいし
く食べるためには重要な要素である。しかし、一般に上
記のような肉は加熱調理で固く締まる性質があり、また
肉汁も流出して失われる傾向にある。また肉質が余りよ
くない肉の場合には、上記の硬さと共にスジッぽさも加
わり、更に食感が低下するとの問題もある。従って、こ
のような肉を使用した料理においても柔らかく、良好な
食感でおいしく食べることができる肉の改良が望まれ
る。
【0003】従来から肉を柔らかくしたりあるいは肉の
保存性を高めたり等の肉を改質する方法として、有機酸
モノグリセリド(例、アセチル化モノグリセリド)を使
用する方法(特開昭49−20353号公報)、レシチ
ン等の活性剤を使用する方法(特開昭54−62356
号、特開平4−148663号公報)、塩類等を使用す
る方法(特開平4−36167号、特開昭58−237
67号公報)及び酵素を使用する方法(特開平4−27
8063号、同5−7476号、同5−252911号
公報)が知られている。しかしこれらの方法ではなお充
分満足できる程の改良には至っていない。
保存性を高めたり等の肉を改質する方法として、有機酸
モノグリセリド(例、アセチル化モノグリセリド)を使
用する方法(特開昭49−20353号公報)、レシチ
ン等の活性剤を使用する方法(特開昭54−62356
号、特開平4−148663号公報)、塩類等を使用す
る方法(特開平4−36167号、特開昭58−237
67号公報)及び酵素を使用する方法(特開平4−27
8063号、同5−7476号、同5−252911号
公報)が知られている。しかしこれらの方法ではなお充
分満足できる程の改良には至っていない。
【0004】なお、脂身の少ない食肉を柔らかくし、風
味、食感を改良する方法として、食肉中に油脂、あるい
は油脂と水を含む乳化物を注入し、食肉を霜降り状とす
る方法が知られている。上記乳化物には、例えばシュガ
ーエステル、ソルビタンエステル、ポリグリセリン縮合
リシノレイン酸エステル、グリセリン脂肪酸モノエステ
ル等の乳化剤が使用されている(特開平2−22705
3号、同3−35775号、同3−112464号、同
3−117468号、及び同3−277251号の各公
報)。しかしながら、これらの方法は、注入する油脂に
よって肉を軟質化させており、乳化物は油脂の注入を容
易にするための一形態に過ぎず、また乳化剤は、乳化物
の調製をより安定に行うために補助的に使用されてお
り、従ってその添加量は極めて少量である。
味、食感を改良する方法として、食肉中に油脂、あるい
は油脂と水を含む乳化物を注入し、食肉を霜降り状とす
る方法が知られている。上記乳化物には、例えばシュガ
ーエステル、ソルビタンエステル、ポリグリセリン縮合
リシノレイン酸エステル、グリセリン脂肪酸モノエステ
ル等の乳化剤が使用されている(特開平2−22705
3号、同3−35775号、同3−112464号、同
3−117468号、及び同3−277251号の各公
報)。しかしながら、これらの方法は、注入する油脂に
よって肉を軟質化させており、乳化物は油脂の注入を容
易にするための一形態に過ぎず、また乳化剤は、乳化物
の調製をより安定に行うために補助的に使用されてお
り、従ってその添加量は極めて少量である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加熱
調理によっても肉質が柔らかく、そして肉汁に富んだ状
態で食べることができる食肉の改質処理方法およびこの
方法で処理した食肉を提供することである。特に本発明
では、有効成分である特定の活性剤およびプロテアーゼ
とを油脂、乳化物、あるいは水に含有させた態様の組成
物として食肉に注入することによって食肉を改質する方
法を提供することである。
調理によっても肉質が柔らかく、そして肉汁に富んだ状
態で食べることができる食肉の改質処理方法およびこの
方法で処理した食肉を提供することである。特に本発明
では、有効成分である特定の活性剤およびプロテアーゼ
とを油脂、乳化物、あるいは水に含有させた態様の組成
物として食肉に注入することによって食肉を改質する方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、1〜90重量
%の油脂、該油脂中に溶解または分散されてなる9〜9
8.9重量%の、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイ
ン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチンおよび
ステアロイル乳酸塩からなる群より選ばれる少なくとも
一種の活性剤、及び0.1〜90重量%のプロテアーゼ
を含み、かつ油脂が活性剤に対して10倍量以下である
組成物を、食肉100重量部に対して、活性剤が0.0
5〜10重量部およびプロテアーゼが0.001〜5重
量部となる量にて注入することを特徴とする食肉の改質
処理方法にある。
%の油脂、該油脂中に溶解または分散されてなる9〜9
8.9重量%の、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイ
ン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチンおよび
ステアロイル乳酸塩からなる群より選ばれる少なくとも
一種の活性剤、及び0.1〜90重量%のプロテアーゼ
を含み、かつ油脂が活性剤に対して10倍量以下である
組成物を、食肉100重量部に対して、活性剤が0.0
5〜10重量部およびプロテアーゼが0.001〜5重
量部となる量にて注入することを特徴とする食肉の改質
処理方法にある。
【0007】また本発明は、1〜90重量%の油脂、1
〜95重量%の水、1〜95重量%の、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エス
テル、レシチンおよびステアロイル乳酸塩からなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の活性剤、および0.1〜5
0重量%のプロテアーゼを含み、かつ油脂が活性剤に対
して10倍量以下である乳化組成物を、食肉100重量
部に対して活性剤が0.05〜10重量部およびプロテ
アーゼが0.001〜5重量部となる量にて注入するこ
とを特徴とする食肉の改質処理方法にもある。
〜95重量%の水、1〜95重量%の、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エス
テル、レシチンおよびステアロイル乳酸塩からなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の活性剤、および0.1〜5
0重量%のプロテアーゼを含み、かつ油脂が活性剤に対
して10倍量以下である乳化組成物を、食肉100重量
部に対して活性剤が0.05〜10重量部およびプロテ
アーゼが0.001〜5重量部となる量にて注入するこ
とを特徴とする食肉の改質処理方法にもある。
【0008】更に本発明は、1〜99.8重量%の水、
該水中に溶解または分散されてなる0.1〜99重量%
の、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチンおよびステアロイ
ル乳酸塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の活性
剤、そして0.1〜90重量%のプロテアーゼを含む水
性組成物を、食肉100重量部に対して活性剤が0.0
5〜10重量部及びプロテアーゼが0.001〜5重量
部となる量にて注入することを特徴とする食肉の改質処
理方法にもある。
該水中に溶解または分散されてなる0.1〜99重量%
の、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチンおよびステアロイ
ル乳酸塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の活性
剤、そして0.1〜90重量%のプロテアーゼを含む水
性組成物を、食肉100重量部に対して活性剤が0.0
5〜10重量部及びプロテアーゼが0.001〜5重量
部となる量にて注入することを特徴とする食肉の改質処
理方法にもある。
【0009】更にまた本発明は、上記の改質処理方法で
処理した食肉にもある。
処理した食肉にもある。
【0010】本発明者の検討によると、上記特定の活性
剤およびプロテアーゼが肉の軟化等に特に有効であるこ
とが判明した。この理由は明らかではないが、特に畜肉
や鳥肉の肉においては、腱等の硬質タンパク(コラーゲ
ン)が比較的多く含まれ、これが肉の加熱調理に際して
収縮、凝集し、その結果、肉が締まり、固くなると考え
られる。本発明に係る組成物の食肉への注入により、こ
れに含まれる活性剤成分が上記のようなタンパク質の収
縮を抑制すると共に、プロテアーゼが肉中の結合組織を
分解させるために、その結果、柔らかな肉が得られると
考えられる。
剤およびプロテアーゼが肉の軟化等に特に有効であるこ
とが判明した。この理由は明らかではないが、特に畜肉
や鳥肉の肉においては、腱等の硬質タンパク(コラーゲ
ン)が比較的多く含まれ、これが肉の加熱調理に際して
収縮、凝集し、その結果、肉が締まり、固くなると考え
られる。本発明に係る組成物の食肉への注入により、こ
れに含まれる活性剤成分が上記のようなタンパク質の収
縮を抑制すると共に、プロテアーゼが肉中の結合組織を
分解させるために、その結果、柔らかな肉が得られると
考えられる。
【0011】本発明の好ましい態様は以下の通りであ
る。 (1)上記活性剤がソルビタン脂肪酸エステルであっ
て、ソルビタン脂肪酸エステルがソルビタンモノ脂肪酸
エステルである。 (2)上記活性剤がポリグリセリン脂肪酸エステルであ
って、ポリグリセリン脂肪酸エステルが、ヘキサグリセ
リンと炭素数18の飽和脂肪酸とからなるエステルであ
り、その平均エステル化度が1〜5である、又はデカグ
リセリンと炭素数18の不飽和脂肪酸とからなるエステ
ルであり、その平均エステル化度が4〜6である。 (3)上記ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
が、平均重合度4〜10のポリグリセリンと縮合度が3
〜4のリシノレイン酸とのエステルである。 (4)上記活性剤がショ糖脂肪酸エステルであって、シ
ョ糖脂肪酸エステルが、ショ糖ジ脂肪酸エステルを15
重量%以上(更に好ましくは20重量%以上、特に25
重量%以上、50重量%以下)含むものである。 (5)上記活性剤がレシチンであって、レシチンが、ホ
スファチジルイノシトールを25重量%以上(更に好ま
しくは30重量%以上)含むものである。 (6)上記プロテアーゼが麹菌由来のものである。 (7)油脂組成物中に配合される油脂量が、活性剤の量
に対して8倍量以下(更に好ましくは、5倍量以下)で
ある。 (8)乳化組成物中に配合される油脂量が、活性剤の量
に対して8倍量以下(更に好ましくは、5倍量以下)で
ある。 (9)上記活性剤が、食肉100重量部に対して、0.
1〜5重量部(更に好ましくは0.5〜3重量部)とな
る量にて組成物を注入する。 (10)上記プロテアーゼが、食肉100重量部に対し
て、0.005〜3重量部(更に好ましくは0.01〜
1重量部)となる量にて組成物を注入する。 (11)食肉が、冷凍食品、冷蔵食品、又はレトルト食
品などの加熱調理済、あるいは加熱調理用の製品に含ま
れる肉である。
る。 (1)上記活性剤がソルビタン脂肪酸エステルであっ
て、ソルビタン脂肪酸エステルがソルビタンモノ脂肪酸
エステルである。 (2)上記活性剤がポリグリセリン脂肪酸エステルであ
って、ポリグリセリン脂肪酸エステルが、ヘキサグリセ
リンと炭素数18の飽和脂肪酸とからなるエステルであ
り、その平均エステル化度が1〜5である、又はデカグ
リセリンと炭素数18の不飽和脂肪酸とからなるエステ
ルであり、その平均エステル化度が4〜6である。 (3)上記ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
が、平均重合度4〜10のポリグリセリンと縮合度が3
〜4のリシノレイン酸とのエステルである。 (4)上記活性剤がショ糖脂肪酸エステルであって、シ
ョ糖脂肪酸エステルが、ショ糖ジ脂肪酸エステルを15
重量%以上(更に好ましくは20重量%以上、特に25
重量%以上、50重量%以下)含むものである。 (5)上記活性剤がレシチンであって、レシチンが、ホ
スファチジルイノシトールを25重量%以上(更に好ま
しくは30重量%以上)含むものである。 (6)上記プロテアーゼが麹菌由来のものである。 (7)油脂組成物中に配合される油脂量が、活性剤の量
に対して8倍量以下(更に好ましくは、5倍量以下)で
ある。 (8)乳化組成物中に配合される油脂量が、活性剤の量
に対して8倍量以下(更に好ましくは、5倍量以下)で
ある。 (9)上記活性剤が、食肉100重量部に対して、0.
1〜5重量部(更に好ましくは0.5〜3重量部)とな
る量にて組成物を注入する。 (10)上記プロテアーゼが、食肉100重量部に対し
て、0.005〜3重量部(更に好ましくは0.01〜
1重量部)となる量にて組成物を注入する。 (11)食肉が、冷凍食品、冷蔵食品、又はレトルト食
品などの加熱調理済、あるいは加熱調理用の製品に含ま
れる肉である。
【0012】以下に本発明の処理方法に用いられる組成
物について説明する。まず、本発明に係る組成物に含有
されている活性剤について詳述する。ソルビタン脂肪酸
エステルは、その構成脂肪酸残基が炭素数16以下の飽
和又は不飽和の脂肪酸を有するものが利用できる。好ま
しくは炭素数12〜16の飽和又は不飽和の脂肪酸を有
するものであり、更に飽和脂肪酸を構成脂肪酸残基とす
るものが好ましい。またそのエステル化度は1〜3のも
の、すなわち、モノ、ジそしてトリエステルが通常利用
されるが、本発明においては特にモノエステルが好まし
い。
物について説明する。まず、本発明に係る組成物に含有
されている活性剤について詳述する。ソルビタン脂肪酸
エステルは、その構成脂肪酸残基が炭素数16以下の飽
和又は不飽和の脂肪酸を有するものが利用できる。好ま
しくは炭素数12〜16の飽和又は不飽和の脂肪酸を有
するものであり、更に飽和脂肪酸を構成脂肪酸残基とす
るものが好ましい。またそのエステル化度は1〜3のも
の、すなわち、モノ、ジそしてトリエステルが通常利用
されるが、本発明においては特にモノエステルが好まし
い。
【0013】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグ
リセリンと脂肪酸とのエステルであって、ポリグリセリ
ンは、グリセリンの平均重合度が通常1〜10のものが
使用される。本発明においては、平均重合度4〜10の
ものが好ましく、更に好ましくは6〜10のものであ
る。また脂肪酸は炭素数2〜24の飽和又は不飽和の脂
肪酸であるが、好ましくは炭素数16〜18の飽和又は
不飽和の脂肪酸である。これらの脂肪酸は混合物として
用いても良い。本発明で用いるポリグリセリン脂肪酸エ
ステルとしては、上記構成脂肪酸の種類、グリセリンの
重合度、あるいはエステル化度により種々のものが適用
可能であるが、特にヘキサグリセリンと炭素数18の飽
和脂肪酸とからなるエステルであって、平均エステル化
度が1〜5のエステルが好ましい。あるいはまたデカグ
リセリンと炭素数18の不飽和脂肪酸とからなるエステ
ルであって、平均エステル化度が4〜6のエステルが好
ましい。またこれらは併用しても良い。
リセリンと脂肪酸とのエステルであって、ポリグリセリ
ンは、グリセリンの平均重合度が通常1〜10のものが
使用される。本発明においては、平均重合度4〜10の
ものが好ましく、更に好ましくは6〜10のものであ
る。また脂肪酸は炭素数2〜24の飽和又は不飽和の脂
肪酸であるが、好ましくは炭素数16〜18の飽和又は
不飽和の脂肪酸である。これらの脂肪酸は混合物として
用いても良い。本発明で用いるポリグリセリン脂肪酸エ
ステルとしては、上記構成脂肪酸の種類、グリセリンの
重合度、あるいはエステル化度により種々のものが適用
可能であるが、特にヘキサグリセリンと炭素数18の飽
和脂肪酸とからなるエステルであって、平均エステル化
度が1〜5のエステルが好ましい。あるいはまたデカグ
リセリンと炭素数18の不飽和脂肪酸とからなるエステ
ルであって、平均エステル化度が4〜6のエステルが好
ましい。またこれらは併用しても良い。
【0014】ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ルは、平均重合度2以上のグリセリンと縮合度が2以上
のリシノレイン酸とのエステルが使用できるが、本発明
においては、平均重合度4〜10のグリセリンと縮合度
が3〜4のリシノレイン酸とのエステルが好ましい。特
に好ましい例としては、テトラグリセリン縮合リシノレ
ート、ヘキサグリセリン縮合リシノレートを挙げること
ができる。
ルは、平均重合度2以上のグリセリンと縮合度が2以上
のリシノレイン酸とのエステルが使用できるが、本発明
においては、平均重合度4〜10のグリセリンと縮合度
が3〜4のリシノレイン酸とのエステルが好ましい。特
に好ましい例としては、テトラグリセリン縮合リシノレ
ート、ヘキサグリセリン縮合リシノレートを挙げること
ができる。
【0015】ショ糖脂肪酸エステルは、その構成脂肪酸
残基が、炭素数8〜24の飽和又は不飽和脂肪酸残基を
有するものを使用することができる。好ましくは、炭素
数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸残基を有するもの
である。ショ糖脂肪酸エステルは、通常エステル化度が
1〜8までのものの混合物として存在するが、本発明で
使用するショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖ジ脂肪酸エス
テルが15重量%以上(更に好ましくは20重量%以
上、特に、25重量%以上、50重量%以下)含まれて
いるものであることが好ましい。
残基が、炭素数8〜24の飽和又は不飽和脂肪酸残基を
有するものを使用することができる。好ましくは、炭素
数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸残基を有するもの
である。ショ糖脂肪酸エステルは、通常エステル化度が
1〜8までのものの混合物として存在するが、本発明で
使用するショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖ジ脂肪酸エス
テルが15重量%以上(更に好ましくは20重量%以
上、特に、25重量%以上、50重量%以下)含まれて
いるものであることが好ましい。
【0016】レシチンは、卵黄、大豆等の動植物から抽
出した、60〜70重量%のリン脂質を含む所謂クルー
ド(粗製)レシチンと称されるペースト状のものを始め
として、アセトン不溶分としてレシチン分を分画した高
純度レシチン(精製レシチン(粉末):アセトン不溶分
90重量%以上)、酵素処理によるレシチン、あるいは
溶剤処理による分画レシチンなど何れのタイプのものも
使用が可能である。なお、通常のレシチンは、ホスファ
チジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホス
ファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロー
ル、ホスファチジン酸、及びホスファチジルセリン(ま
たこれらのリゾ体を含む)を主な成分として含む。
出した、60〜70重量%のリン脂質を含む所謂クルー
ド(粗製)レシチンと称されるペースト状のものを始め
として、アセトン不溶分としてレシチン分を分画した高
純度レシチン(精製レシチン(粉末):アセトン不溶分
90重量%以上)、酵素処理によるレシチン、あるいは
溶剤処理による分画レシチンなど何れのタイプのものも
使用が可能である。なお、通常のレシチンは、ホスファ
チジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホス
ファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロー
ル、ホスファチジン酸、及びホスファチジルセリン(ま
たこれらのリゾ体を含む)を主な成分として含む。
【0017】レシチンは、ホスファチジルイノシトール
が25重量%以上(更に好ましくは30重量%以上)含
むものが好ましい。またホスファチジルコリンの含有量
は、25重量%以下(更に好ましくは、20重量%以
下)であることが好ましい。またレシチンを構成する脂
肪酸残基としては、炭素数8〜22の飽和または不飽和
脂肪酸が好ましく、中でも炭素数16〜18の不飽和脂
肪酸が最適である。ホスファチジルイノシトールを25
重量%以上含むレシチンは、前記溶剤分画法やクロマト
グラフ法などの分画処理により得ることができる。
が25重量%以上(更に好ましくは30重量%以上)含
むものが好ましい。またホスファチジルコリンの含有量
は、25重量%以下(更に好ましくは、20重量%以
下)であることが好ましい。またレシチンを構成する脂
肪酸残基としては、炭素数8〜22の飽和または不飽和
脂肪酸が好ましく、中でも炭素数16〜18の不飽和脂
肪酸が最適である。ホスファチジルイノシトールを25
重量%以上含むレシチンは、前記溶剤分画法やクロマト
グラフ法などの分画処理により得ることができる。
【0018】ステアロイル乳酸塩としては、乳酸2モル
とステアリン酸1モルを反応させ、更にこれにカルシウ
ム又はナトリウムと結合させたもの(ステアロイル乳酸
カルシウム、及びステアロイル乳酸ナトリウム)を挙げ
ることができる。本発明においては、ステアロイル乳酸
カルシウムの使用が好ましい。以上説明した活性剤は、
これらの中から二種類以上を組み合わせて使用すること
ができる。
とステアリン酸1モルを反応させ、更にこれにカルシウ
ム又はナトリウムと結合させたもの(ステアロイル乳酸
カルシウム、及びステアロイル乳酸ナトリウム)を挙げ
ることができる。本発明においては、ステアロイル乳酸
カルシウムの使用が好ましい。以上説明した活性剤は、
これらの中から二種類以上を組み合わせて使用すること
ができる。
【0019】本発明で用いるプロテアーゼは、特に限定
はなく、種々の起源のものが使用できる。例えば、パパ
インやブロメライン等の植物由来のもの、すい臓抽出物
等の動物由来のもの、あるいは黴等の微生物由来のもの
などを挙げることができる。これらは単独で用いても良
いし、二種以上を併用しても良い。これらの中では、麹
菌由来のプロテアーゼが好ましい。
はなく、種々の起源のものが使用できる。例えば、パパ
インやブロメライン等の植物由来のもの、すい臓抽出物
等の動物由来のもの、あるいは黴等の微生物由来のもの
などを挙げることができる。これらは単独で用いても良
いし、二種以上を併用しても良い。これらの中では、麹
菌由来のプロテアーゼが好ましい。
【0020】次に、上記活性剤およびプロテアーゼが油
脂中に溶解又は分散された態様の組成物について説明す
る。油脂は、特に制限はなく、食用油脂として一般に使
用されている動植物油脂が使用できる。例えば、ナタネ
油、大豆油、綿実油、コーン油、ヤシ油、及びパーム油
等の植物油脂、牛脂、豚脂、乳脂、及び魚油等の動物油
脂を挙げることができる。またこれらの分別、水素添
加、及びエステル交換した油脂などを利用しても良い。
これらの油脂は、液状、固形のいずれの形態でも良い。
脂中に溶解又は分散された態様の組成物について説明す
る。油脂は、特に制限はなく、食用油脂として一般に使
用されている動植物油脂が使用できる。例えば、ナタネ
油、大豆油、綿実油、コーン油、ヤシ油、及びパーム油
等の植物油脂、牛脂、豚脂、乳脂、及び魚油等の動物油
脂を挙げることができる。またこれらの分別、水素添
加、及びエステル交換した油脂などを利用しても良い。
これらの油脂は、液状、固形のいずれの形態でも良い。
【0021】上記油脂への活性剤の溶解又は分散は、油
脂を適当に加温した状態(50〜80℃)で行うことが
好ましい。またプロテアーゼの添加は、比較的低温下で
行うことが好ましく、例えば、上記のように活性剤を添
加後、温度を25℃前後に下げ、攪拌下で行うことが好
ましい。なお、上記組成物の調製に際し、所望により肉
料理で使用する油溶性成分(例えば、香料、色素、ビタ
ミン等)を添加しても良い。
脂を適当に加温した状態(50〜80℃)で行うことが
好ましい。またプロテアーゼの添加は、比較的低温下で
行うことが好ましく、例えば、上記のように活性剤を添
加後、温度を25℃前後に下げ、攪拌下で行うことが好
ましい。なお、上記組成物の調製に際し、所望により肉
料理で使用する油溶性成分(例えば、香料、色素、ビタ
ミン等)を添加しても良い。
【0022】本発明において、活性剤及びプロテアーゼ
が油脂中に溶解又は分散された態様の油性組成物は、油
脂1〜90重量%、活性剤9〜98.9重量%及びプロ
テアーゼ0.1〜90重量%の配合量となるように調製
する。好ましくは、油脂15〜87.5重量%、活性剤
12〜70重量%、及びプロテアーゼ0.5〜60重量
%、更に好ましくは、油脂30〜75重量%、活性剤1
5〜50重量%、及びプロテアーゼ1〜30重量%であ
る。但し、組成物中に配合される油脂量は、活性剤の量
に対して10倍量以下であり、好ましくは、8倍量以
下、更に好ましくは、5倍量以下である。また上記油脂
組成物において、エステルとプロテアーゼの混合重量比
は、500:1〜1:10(更に好ましくは100:1
〜1:5)の範囲にあることが好ましい。
が油脂中に溶解又は分散された態様の油性組成物は、油
脂1〜90重量%、活性剤9〜98.9重量%及びプロ
テアーゼ0.1〜90重量%の配合量となるように調製
する。好ましくは、油脂15〜87.5重量%、活性剤
12〜70重量%、及びプロテアーゼ0.5〜60重量
%、更に好ましくは、油脂30〜75重量%、活性剤1
5〜50重量%、及びプロテアーゼ1〜30重量%であ
る。但し、組成物中に配合される油脂量は、活性剤の量
に対して10倍量以下であり、好ましくは、8倍量以
下、更に好ましくは、5倍量以下である。また上記油脂
組成物において、エステルとプロテアーゼの混合重量比
は、500:1〜1:10(更に好ましくは100:1
〜1:5)の範囲にあることが好ましい。
【0023】次に、活性剤及びプロテアーゼが、油脂及
び水と共に乳化状態にある態様の組成物(乳化組成物)
について説明する。乳化組成物(以下単に、乳化物と称
す)を調製するための油脂は、前述の油脂組成物に用い
ることができる油脂を適宜使用することができる。なお
油脂中には前述の態様と同様に所望により香料等の肉料
理で使用する油溶性成分を添加しても良い。また水に
も、調味料、エキス類などの肉料理に使用される水溶性
成分を添加しても良い。
び水と共に乳化状態にある態様の組成物(乳化組成物)
について説明する。乳化組成物(以下単に、乳化物と称
す)を調製するための油脂は、前述の油脂組成物に用い
ることができる油脂を適宜使用することができる。なお
油脂中には前述の態様と同様に所望により香料等の肉料
理で使用する油溶性成分を添加しても良い。また水に
も、調味料、エキス類などの肉料理に使用される水溶性
成分を添加しても良い。
【0024】乳化物は、油脂、水、活性剤、及びプロテ
アーゼ、そして所望により上記成分を加えて公知の方法
で調製することができる。乳化物の調製に際しては、上
記活性剤のうち親水性活性剤は水相となる水に、一方親
油性活性剤は油相となる油脂にそれぞれ溶解させて用い
る。この場合の操作も水相及び油相を適当に加温した状
態(50〜80℃)で行うことが好ましい。そしてより
安定した乳化物とするために活性剤は乳化物の形態に合
わせて用いることが好ましい。またプロテアーゼは通常
水相(又はO/W型乳化物)に添加されるが、その場合
は、上記のように添加温度を下げ(25℃前後)、攪拌
下で行うことが好ましい。本発明において、乳化物は種
々の形態とすることができる。例えば、水中油型(O/
W型)、油中水型(W/O型)、水中油中水型(W/O
/W型)、あるいは油中水中油型(O/W/O型)を挙
げることができる。
アーゼ、そして所望により上記成分を加えて公知の方法
で調製することができる。乳化物の調製に際しては、上
記活性剤のうち親水性活性剤は水相となる水に、一方親
油性活性剤は油相となる油脂にそれぞれ溶解させて用い
る。この場合の操作も水相及び油相を適当に加温した状
態(50〜80℃)で行うことが好ましい。そしてより
安定した乳化物とするために活性剤は乳化物の形態に合
わせて用いることが好ましい。またプロテアーゼは通常
水相(又はO/W型乳化物)に添加されるが、その場合
は、上記のように添加温度を下げ(25℃前後)、攪拌
下で行うことが好ましい。本発明において、乳化物は種
々の形態とすることができる。例えば、水中油型(O/
W型)、油中水型(W/O型)、水中油中水型(W/O
/W型)、あるいは油中水中油型(O/W/O型)を挙
げることができる。
【0025】本発明において、乳化物は、油脂1〜90
重量%、水1〜95重量%、活性剤1〜95重量%及び
プロテアーゼ0.1〜50重量%の配合量となるように
調製する。肉への注入のし易さなどを考慮すると、好ま
しくは、油脂10〜80重量%、水10〜80重量%、
活性剤5〜70重量%及びプロテアーゼ0.5〜40重
量%、更に好ましくは、油脂20〜70重量%、水20
〜70重量%、活性剤10〜50重量%およびプロテア
ーゼ1〜30重量%となるように調製する。但し、乳化
組成物中に配合される油脂量は、活性剤の量に対して1
0倍量以下であり、好ましくは、8倍量以下、更に好ま
しくは、5倍量以下である。また上記乳化組成物におい
て、エステルとプロテアーゼの混合重量比は、500:
1〜1:10(更に好ましくは100:1〜1:5)の
範囲にあることが好ましい。
重量%、水1〜95重量%、活性剤1〜95重量%及び
プロテアーゼ0.1〜50重量%の配合量となるように
調製する。肉への注入のし易さなどを考慮すると、好ま
しくは、油脂10〜80重量%、水10〜80重量%、
活性剤5〜70重量%及びプロテアーゼ0.5〜40重
量%、更に好ましくは、油脂20〜70重量%、水20
〜70重量%、活性剤10〜50重量%およびプロテア
ーゼ1〜30重量%となるように調製する。但し、乳化
組成物中に配合される油脂量は、活性剤の量に対して1
0倍量以下であり、好ましくは、8倍量以下、更に好ま
しくは、5倍量以下である。また上記乳化組成物におい
て、エステルとプロテアーゼの混合重量比は、500:
1〜1:10(更に好ましくは100:1〜1:5)の
範囲にあることが好ましい。
【0026】上記活性剤及びプロテアーゼが水に溶解又
は分散された態様の組成物について説明する。水には例
えば、だし汁、たれ(ソース)などを肉料理に応じて含
ませることができる。上記活性剤の水への溶解又は分散
は、前記と同様に水を適当に加温した状態(50〜80
℃)で行うことが好ましい。またプロテアーゼにおいて
も、その添加は、上記組成物の調製時の場合と同様に、
温度を下げ(25℃前後)、攪拌下で行うことが好まし
い。本発明において、活性剤及びプロテアーゼを含む態
様の水性組成物は、水1〜99.8重量%、活性剤0.
1〜90重量%及びプロテアーゼ0.1〜90.0重量
%の配合量となるように調製する。好ましくは、水20
〜99重量%、活性剤1〜80重量%、及びプロテアー
ゼ0.5〜60重量%、更に好ましくは、水30〜95
重量%、活性剤5〜70重量%及びプロテアーゼ1〜3
0重量%である。また上記水性組成物において、エステ
ルとプロテアーゼの混合重量比は、500:1〜1:1
0(更に好ましくは100:1〜1:5)の範囲にある
ことが好ましい。
は分散された態様の組成物について説明する。水には例
えば、だし汁、たれ(ソース)などを肉料理に応じて含
ませることができる。上記活性剤の水への溶解又は分散
は、前記と同様に水を適当に加温した状態(50〜80
℃)で行うことが好ましい。またプロテアーゼにおいて
も、その添加は、上記組成物の調製時の場合と同様に、
温度を下げ(25℃前後)、攪拌下で行うことが好まし
い。本発明において、活性剤及びプロテアーゼを含む態
様の水性組成物は、水1〜99.8重量%、活性剤0.
1〜90重量%及びプロテアーゼ0.1〜90.0重量
%の配合量となるように調製する。好ましくは、水20
〜99重量%、活性剤1〜80重量%、及びプロテアー
ゼ0.5〜60重量%、更に好ましくは、水30〜95
重量%、活性剤5〜70重量%及びプロテアーゼ1〜3
0重量%である。また上記水性組成物において、エステ
ルとプロテアーゼの混合重量比は、500:1〜1:1
0(更に好ましくは100:1〜1:5)の範囲にある
ことが好ましい。
【0027】本発明の食肉の改質処理方法は、前述した
態様の組成物を肉に注入することで実施される。肉への
注入は、例えば、自動又は手動によりシリンジなどで行
えば良い。本発明において、上記組成物の注入量は、食
肉100重量部に対して活性剤が0.05〜10重量部
(好ましくは、0.1〜5重量部、更に好ましくは0.
5〜3重量部)となる量である。また食肉100重量部
に対して、プロテアーゼが0.001〜5重量部(好ま
しくは、0.005〜3重量部、さらに好ましくは0.
01〜1重量部)となる量である。
態様の組成物を肉に注入することで実施される。肉への
注入は、例えば、自動又は手動によりシリンジなどで行
えば良い。本発明において、上記組成物の注入量は、食
肉100重量部に対して活性剤が0.05〜10重量部
(好ましくは、0.1〜5重量部、更に好ましくは0.
5〜3重量部)となる量である。また食肉100重量部
に対して、プロテアーゼが0.001〜5重量部(好ま
しくは、0.005〜3重量部、さらに好ましくは0.
01〜1重量部)となる量である。
【0028】本発明の改質処理方法が適用できる食肉
は、例えば、牛、豚、羊などの畜肉、鶏、七面鳥、カ
モ、ガチョウ等の鳥肉などのを挙げることができるが、
特に畜肉、鳥肉において効果が大である。また肉の部位
としては、カタ、モモ等の比較的硬質のタンパク質を多
く含む部位のものを用いるときに効果がある。更に肉の
形態としては、特に限定されないが、ある程度の大きさ
のある肉片を用いた料理(ステーキ、焼き肉用の肉、唐
揚、フライあるいは照り焼き用の肉など)を行うときに
効果が大きい。ここで肉片とは、畜肉等の生肉から切り
出した、比較的形状の大きな肉(例えば、肉片の表面積
が1cm2 程度以上のもの)を意味する。なお、本発明
の食肉の改質処理方法は、上記のような畜肉等以外に、
硬い魚肉に適用することもできる。
は、例えば、牛、豚、羊などの畜肉、鶏、七面鳥、カ
モ、ガチョウ等の鳥肉などのを挙げることができるが、
特に畜肉、鳥肉において効果が大である。また肉の部位
としては、カタ、モモ等の比較的硬質のタンパク質を多
く含む部位のものを用いるときに効果がある。更に肉の
形態としては、特に限定されないが、ある程度の大きさ
のある肉片を用いた料理(ステーキ、焼き肉用の肉、唐
揚、フライあるいは照り焼き用の肉など)を行うときに
効果が大きい。ここで肉片とは、畜肉等の生肉から切り
出した、比較的形状の大きな肉(例えば、肉片の表面積
が1cm2 程度以上のもの)を意味する。なお、本発明
の食肉の改質処理方法は、上記のような畜肉等以外に、
硬い魚肉に適用することもできる。
【0029】本発明の食肉の改質処理方法は、肉を加熱
調理する際に、その調理前に肉を処理(上記組成物を肉
に注入する)することでその効果が得られるが、焼く、
炒める、揚げる、煮る、蒸すなどの調理方法によっては
制限されず何れの調理方法においても効果が得られる。
特に、焼く、揚げるなどの調理において顕著な効果が得
られる。適用できる肉料理の例としては、焼き肉、ステ
ーキ、カツフライ、唐揚、竜田揚げ、カレー、シチュ
ー、すき焼き、しゃぶしゃぶなどを挙げることができ
る。
調理する際に、その調理前に肉を処理(上記組成物を肉
に注入する)することでその効果が得られるが、焼く、
炒める、揚げる、煮る、蒸すなどの調理方法によっては
制限されず何れの調理方法においても効果が得られる。
特に、焼く、揚げるなどの調理において顕著な効果が得
られる。適用できる肉料理の例としては、焼き肉、ステ
ーキ、カツフライ、唐揚、竜田揚げ、カレー、シチュ
ー、すき焼き、しゃぶしゃぶなどを挙げることができ
る。
【0030】更に本発明の改質処理方法は、冷凍、冷
蔵、あるいはレトルトなどの常温保存可能な肉を含む肉
製品においても適用できる。本発明に係る組成物で処理
された肉を含む肉製品は、既に加熱調理されているもの
でも良いし(加熱調理済食品)、あるいは食べるときに
加熱調理するように調理されているものでも良い(未加
熱調理食品、加熱調理用食品)。すなわち、加熱調理済
食品においては、これを製造する際の加熱調理を実施す
る前に、予め肉に本発明に係る組成物を注入することに
よって処理しておけば良く、一方未加熱調理食品におい
ては、加熱調理前で保存前に予め本発明に係る組成物で
上記と同様な処理をしておけば良い。本発明に係る組成
物で処理した肉を含む肉製品は、保存後、加熱調理した
後においても、肉の柔らかさやジューシーさが維持さ
れ、良好な風味のものとなる。本発明に係る組成物で処
理した肉を含む肉製品としては、例えば、カツフライ、
唐揚、カレー、ハヤシ、シチュー、肉ジャガ、酢豚など
を挙げることができる。
蔵、あるいはレトルトなどの常温保存可能な肉を含む肉
製品においても適用できる。本発明に係る組成物で処理
された肉を含む肉製品は、既に加熱調理されているもの
でも良いし(加熱調理済食品)、あるいは食べるときに
加熱調理するように調理されているものでも良い(未加
熱調理食品、加熱調理用食品)。すなわち、加熱調理済
食品においては、これを製造する際の加熱調理を実施す
る前に、予め肉に本発明に係る組成物を注入することに
よって処理しておけば良く、一方未加熱調理食品におい
ては、加熱調理前で保存前に予め本発明に係る組成物で
上記と同様な処理をしておけば良い。本発明に係る組成
物で処理した肉を含む肉製品は、保存後、加熱調理した
後においても、肉の柔らかさやジューシーさが維持さ
れ、良好な風味のものとなる。本発明に係る組成物で処
理した肉を含む肉製品としては、例えば、カツフライ、
唐揚、カレー、ハヤシ、シチュー、肉ジャガ、酢豚など
を挙げることができる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び比較例を示し、
本発明を更に具体的に説明する。なお、以下の「%」は
「重量%」を、「部」は「重量部」をそれぞれ表す。
本発明を更に具体的に説明する。なお、以下の「%」は
「重量%」を、「部」は「重量部」をそれぞれ表す。
【0032】[実施例1]菜種油50部に、ソルビタン
モノパルミテート(花王(株)製)40部を添加し、6
0℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、更にこれ
に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1000
0ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を分散させ
て油性組成物を調製した。得られた組成物をオーストラ
リア産牛モモブロック肉1kgに対して50g(肉10
0部に対してソルビタンモノパルミテート2部およびプ
ロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した。このように
処理したブロッック肉を焼き肉用に厚さ5mmにスライ
スして、200℃のホットプレート上で焼成した。
モノパルミテート(花王(株)製)40部を添加し、6
0℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、更にこれ
に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1000
0ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を分散させ
て油性組成物を調製した。得られた組成物をオーストラ
リア産牛モモブロック肉1kgに対して50g(肉10
0部に対してソルビタンモノパルミテート2部およびプ
ロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した。このように
処理したブロッック肉を焼き肉用に厚さ5mmにスライ
スして、200℃のホットプレート上で焼成した。
【0033】[実施例2]菜種油60部に、ヘキサグリ
セリンペンタステアレート(阪本薬品工業(株)製)3
0部を添加し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却
した後、更にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プロテア
ーゼA、10000ユニット/g、天野製薬(株)製)
10部を分散させて油性組成物を調製した。上記実施例
1において、上記組成物を50g用いた(肉100部に
対してヘキサグリセリンペンタステアレート1.5部お
よびプロテアーゼ0.5部を注入した)以外は、実施例
1と同様にして焼き肉を作った。
セリンペンタステアレート(阪本薬品工業(株)製)3
0部を添加し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却
した後、更にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プロテア
ーゼA、10000ユニット/g、天野製薬(株)製)
10部を分散させて油性組成物を調製した。上記実施例
1において、上記組成物を50g用いた(肉100部に
対してヘキサグリセリンペンタステアレート1.5部お
よびプロテアーゼ0.5部を注入した)以外は、実施例
1と同様にして焼き肉を作った。
【0034】[実施例3]菜種油70部に、ショ糖ステ
アリン酸エステル(商品名:S1170、ジエステルの
含有量:29%、三菱化成食品(株)製)20部を添加
し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、更
にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1
0000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を分
散させて油性組成物を調製した。得られた組成物をオー
ストラリア産牛モモブロック肉1kgに対して100g
(肉100部に対してショ糖ステアリン酸エステル2部
およびプロテアーゼ1.0部)シリンジで注入した。こ
のように処理したブロッック肉をステーキ用に厚さ2c
mにスライスして、適当量の食塩、胡椒を振った後、2
00℃のホットプレート上で焼成した。
アリン酸エステル(商品名:S1170、ジエステルの
含有量:29%、三菱化成食品(株)製)20部を添加
し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、更
にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1
0000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を分
散させて油性組成物を調製した。得られた組成物をオー
ストラリア産牛モモブロック肉1kgに対して100g
(肉100部に対してショ糖ステアリン酸エステル2部
およびプロテアーゼ1.0部)シリンジで注入した。こ
のように処理したブロッック肉をステーキ用に厚さ2c
mにスライスして、適当量の食塩、胡椒を振った後、2
00℃のホットプレート上で焼成した。
【0035】[実施例4] (溶剤分画レシチンの調製)精製大豆レシチン(商品
名:SLP−ホワイト−SP、ツルーレシチン工業
(株)製)を原料として、以下の溶剤分画法を用いて、
下記のような組成の溶剤分画レシチン(リン脂質混合
物)を得た。精製大豆レシチン100gを500ミリ
リットルのエタノールに分散させ、これを攪拌しなが
ら50℃に加熱して30分間保持した後、0℃まで冷却
し30分間保持した。得られた溶液を吸引濾過して不
溶性画分を得た。得られた不溶性画分を上記〜と同
様な処理を更に二回繰り返した後、乾燥させて目的のエ
タノール分画レシチンを得た。得られたレシチンのリン
脂質組成を示す。 リン脂質組成 重量% ホスファチジルコリン 8.5 ホスファチジルエタノールアミン 36.5 ホスファチジルイノシトール 30.3 ホスファチジン酸 21.5 その他 3.5
名:SLP−ホワイト−SP、ツルーレシチン工業
(株)製)を原料として、以下の溶剤分画法を用いて、
下記のような組成の溶剤分画レシチン(リン脂質混合
物)を得た。精製大豆レシチン100gを500ミリ
リットルのエタノールに分散させ、これを攪拌しなが
ら50℃に加熱して30分間保持した後、0℃まで冷却
し30分間保持した。得られた溶液を吸引濾過して不
溶性画分を得た。得られた不溶性画分を上記〜と同
様な処理を更に二回繰り返した後、乾燥させて目的のエ
タノール分画レシチンを得た。得られたレシチンのリン
脂質組成を示す。 リン脂質組成 重量% ホスファチジルコリン 8.5 ホスファチジルエタノールアミン 36.5 ホスファチジルイノシトール 30.3 ホスファチジン酸 21.5 その他 3.5
【0036】菜種油70部に、上記で調製した分画レシ
チン20部を添加し、60℃で溶解した。これを25℃
に冷却した後、更にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プ
ロテアーゼA、10000ユニット/g、天野薬品
(株)製)10部を分散させて油性組成物を調製した。
上記実施例3において、上記組成物を100g用いた
(肉100部に対して分画レシチンを2.0部およびプ
ロテアーゼ1.0部注入した)以外は、実施例3と同様
にしてステーキを作った。
チン20部を添加し、60℃で溶解した。これを25℃
に冷却した後、更にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プ
ロテアーゼA、10000ユニット/g、天野薬品
(株)製)10部を分散させて油性組成物を調製した。
上記実施例3において、上記組成物を100g用いた
(肉100部に対して分画レシチンを2.0部およびプ
ロテアーゼ1.0部注入した)以外は、実施例3と同様
にしてステーキを作った。
【0037】[実施例5]菜種油60部にステアロイル
乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)30部を添
加し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、
更にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、
10000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を
分散させて油性組成物を調製した。得られた組成物を国
産豚ロースブロック肉1kgに対して50g(肉100
部に対してステアロイル乳酸カルシウム1.5部および
プロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した。このよう
に処理したブロッック肉をステーキ用に厚さ1cmにス
ライスして、適当量の食塩、胡椒を振った後、更に小麦
粉、卵、パン粉の順で衣を付け、180℃のサラダ油で
揚げ、カツを作った。
乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)30部を添
加し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、
更にこれに麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、
10000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を
分散させて油性組成物を調製した。得られた組成物を国
産豚ロースブロック肉1kgに対して50g(肉100
部に対してステアロイル乳酸カルシウム1.5部および
プロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した。このよう
に処理したブロッック肉をステーキ用に厚さ1cmにス
ライスして、適当量の食塩、胡椒を振った後、更に小麦
粉、卵、パン粉の順で衣を付け、180℃のサラダ油で
揚げ、カツを作った。
【0038】[比較例1−A]〜[比較例5−A]上記
実施例1〜5において、上記組成物で処理しない肉を用
いたこと以外は、上記実施例1〜5と同様にしてそれぞ
れに対応する肉料理を作った。
実施例1〜5において、上記組成物で処理しない肉を用
いたこと以外は、上記実施例1〜5と同様にしてそれぞ
れに対応する肉料理を作った。
【0039】[実施例6]上記実施例5でサラダ油で揚
げたカツフライを冷まし、−20℃の冷凍庫に1週間保
管した。その後、取り出し、室温で解凍し、オーブント
ースターで再加熱した。
げたカツフライを冷まし、−20℃の冷凍庫に1週間保
管した。その後、取り出し、室温で解凍し、オーブント
ースターで再加熱した。
【0040】[比較例6−A]上記実施例6において、
比較例5−Aで得たカツフライを用いた以外は、上記実
施例6と同様にしてカツフライを作った。
比較例5−Aで得たカツフライを用いた以外は、上記実
施例6と同様にしてカツフライを作った。
【0041】[実施例7]菜種油60部にステアロイル
乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)30部を添
加し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、
これに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、
10000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を
分散させて油性組成物を調製した。上記で得た組成物を
国産豚ロースブロック肉1kgに対して50g(肉10
0部に対してステアロイル乳酸カルシウム1.5部およ
びプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した後、−2
0℃の冷凍庫に1週間保管した、その後、このように処
理したブロック肉を厚さ1cmにスライスして、適当量
の食塩、胡椒を振った後、小麦粉、卵、及びパン粉の順
で衣をつけ、これを180℃に加熱したサラダ油で揚げ
た。
乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)30部を添
加し、60℃で溶解した。これを25℃に冷却した後、
これに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、
10000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を
分散させて油性組成物を調製した。上記で得た組成物を
国産豚ロースブロック肉1kgに対して50g(肉10
0部に対してステアロイル乳酸カルシウム1.5部およ
びプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した後、−2
0℃の冷凍庫に1週間保管した、その後、このように処
理したブロック肉を厚さ1cmにスライスして、適当量
の食塩、胡椒を振った後、小麦粉、卵、及びパン粉の順
で衣をつけ、これを180℃に加熱したサラダ油で揚げ
た。
【0042】[比較例7−A]上記実施例7において、
ステアロイル乳酸カルシウムおよびプロテアーゼを含む
組成物を注入しなかった肉を用いた以外は、上記実施例
7と同様にしてカツフライを作った。
ステアロイル乳酸カルシウムおよびプロテアーゼを含む
組成物を注入しなかった肉を用いた以外は、上記実施例
7と同様にしてカツフライを作った。
【0043】[食肉及び肉製品としての評価]上記のよ
うにして得られた各種肉料理を20人のパネルにより官
能評価を行った。評価は、上記の実施例1〜7とこれに
対応する比較例1−A〜7−Aで得られた各肉料理の
「柔らかさ」、「ジューシーさ」を各々比較し、比較例
に比べ実施例の方が、『明らかに柔らかい(又はジュー
シー)』、『やや柔らかい(又はジューシー)』、そし
て『変わらない』の3段階で行った。また、得られた各
種肉料理の肉の物性値を測定し、肉の柔らかさを評価し
た。『柔らかさ』は、ミートシェア(ワーナーブラッツ
ラー社製)による剪断応力値で表した。値が小さい程、
肉が柔らかいことを示す。結果を以下の表1に示す。
うにして得られた各種肉料理を20人のパネルにより官
能評価を行った。評価は、上記の実施例1〜7とこれに
対応する比較例1−A〜7−Aで得られた各肉料理の
「柔らかさ」、「ジューシーさ」を各々比較し、比較例
に比べ実施例の方が、『明らかに柔らかい(又はジュー
シー)』、『やや柔らかい(又はジューシー)』、そし
て『変わらない』の3段階で行った。また、得られた各
種肉料理の肉の物性値を測定し、肉の柔らかさを評価し
た。『柔らかさ』は、ミートシェア(ワーナーブラッツ
ラー社製)による剪断応力値で表した。値が小さい程、
肉が柔らかいことを示す。結果を以下の表1に示す。
【0044】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 実施例の方が 実 施 例 比較例に比べ 1 2 3 4 5 6 7 ──────────────────────────────────── 明らかに柔らかい 13 12 12 11 14 14 13 やや柔らかい 7 8 7 9 6 5 7 変わらない 0 0 1 0 0 1 0 ──────────────────────────────────── 明らかにジューシー12 11 13 12 15 14 14 ややジューシー 7 8 7 7 5 6 5 変わらない 1 1 0 1 0 0 1 ──────────────────────────────────── 剪断応力値(kg)(kg) 実施例 2.2 2.1 3.2 3.5 2.0 2.2 2.1 比較例 3.5 3.5 4.8 4.8 2.9 3.3 3.0 ────────────────────────────────────
【0045】上記表1に示された結果から、活性剤およ
びプロテアーゼが油脂中に溶解又は分散された態様の本
発明に係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理
(実施例1〜5)は、該組成物で処理しない肉を用いて
作った肉料理(比較例1−A〜5−A)に比べ肉が柔ら
かく、かつジューシーである。また剪断応力値の結果か
らも本発明に係る組成物で処理することにより肉が柔ら
かくなることがわかる。更に本発明に係る組成物で肉を
処理し、この肉を加熱調理した後、一旦冷凍庫に保管し
た場合(加熱調理済食品)(実施例6)や予め本発明に
係る組成物を使用して肉を処理し、一旦冷凍庫に保管
し、その後加熱調理した場合(未加熱調理食品)(実施
例7)でも肉は柔らかく、かつジューシーである。
びプロテアーゼが油脂中に溶解又は分散された態様の本
発明に係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理
(実施例1〜5)は、該組成物で処理しない肉を用いて
作った肉料理(比較例1−A〜5−A)に比べ肉が柔ら
かく、かつジューシーである。また剪断応力値の結果か
らも本発明に係る組成物で処理することにより肉が柔ら
かくなることがわかる。更に本発明に係る組成物で肉を
処理し、この肉を加熱調理した後、一旦冷凍庫に保管し
た場合(加熱調理済食品)(実施例6)や予め本発明に
係る組成物を使用して肉を処理し、一旦冷凍庫に保管
し、その後加熱調理した場合(未加熱調理食品)(実施
例7)でも肉は柔らかく、かつジューシーである。
【0046】[比較例1−B〜5〜B]上記実施例1〜
5において、活性剤を除いた組成物(改質成分としてプ
ロテアーゼのみを含む組成物)で処理した肉を用いたこ
と以外は、上記実施例1〜5と同様にしてそれぞれに対
応する肉料理を作った。
5において、活性剤を除いた組成物(改質成分としてプ
ロテアーゼのみを含む組成物)で処理した肉を用いたこ
と以外は、上記実施例1〜5と同様にしてそれぞれに対
応する肉料理を作った。
【0047】[比較例6−B]上記実施例6において、
比較例5−Bで得たカツフライを用いた以外は、上記実
施例6と同様にしてカツフライを作った。
比較例5−Bで得たカツフライを用いた以外は、上記実
施例6と同様にしてカツフライを作った。
【0048】[比較例7−B]上記実施例7において、
ステアロイル乳酸カルシウムを除いた組成物(改質成分
としてプロテアーゼのみを含む組成物)を用いて処理し
た以外は、上記実施例7と同様にしてカツフライを作っ
た。
ステアロイル乳酸カルシウムを除いた組成物(改質成分
としてプロテアーゼのみを含む組成物)を用いて処理し
た以外は、上記実施例7と同様にしてカツフライを作っ
た。
【0049】[食肉及び肉製品としての評価]本発明に
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例1〜7で得られた肉料理)および、これらに対応す
る、活性剤を除き、かつプロテアーゼを含む組成物を注
入した肉を用いて作った肉料理(上記比較例1−B〜7
〜Bで得られた肉料理)についてその肉の肉質を前記と
同様な方法で比較評価した。結果を以下の表2に示す。
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例1〜7で得られた肉料理)および、これらに対応す
る、活性剤を除き、かつプロテアーゼを含む組成物を注
入した肉を用いて作った肉料理(上記比較例1−B〜7
〜Bで得られた肉料理)についてその肉の肉質を前記と
同様な方法で比較評価した。結果を以下の表2に示す。
【0050】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── 実施例の方が 実 施 例 比較例に比べ 1 2 3 4 5 6 7 ──────────────────────────────────── 明らかに柔らかい 12 10 11 10 11 13 12 やや柔らかい 8 10 9 10 8 7 8 変わらない 0 0 0 0 1 0 0 ──────────────────────────────────── 明らかにジューシー12 13 12 13 15 14 15 ややジューシー 8 7 8 7 5 6 5 変わらない 0 0 0 0 0 0 0 ──────────────────────────────────── 剪断応力値(kg)(kg) 実施例 2.2 2.1 3.2 3.5 2.0 2.2 2.1 比較例 3.1 3.1 4.1 4.1 2.4 2.9 2.7 ────────────────────────────────────
【0051】上記表2に示された結果から、活性剤およ
びプロテアーゼが油脂中に溶解又は分散された態様の本
発明に係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理
(実施例1〜5)は、活性剤を除いた(改質剤としてプ
ロテアーゼのみを含む)組成物で処理した肉を用いて作
った肉料理(比較例1−B〜5−B)に比べ肉が柔らか
く、かつジューシーである。また剪断応力値の結果から
も本発明に係る組成物で処理した方が、活性剤を除いた
組成物で処理した場合よりも肉が柔らかくなることがわ
かる。更に加熱調理済食品や未加熱調理食品の調製を本
発明に係る組成物で処理した肉を用いて作った方が活性
剤を除いた組成物で処理した肉を用いて作った場合より
肉は柔らかく、かつジューシーになることも明らかであ
る。
びプロテアーゼが油脂中に溶解又は分散された態様の本
発明に係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理
(実施例1〜5)は、活性剤を除いた(改質剤としてプ
ロテアーゼのみを含む)組成物で処理した肉を用いて作
った肉料理(比較例1−B〜5−B)に比べ肉が柔らか
く、かつジューシーである。また剪断応力値の結果から
も本発明に係る組成物で処理した方が、活性剤を除いた
組成物で処理した場合よりも肉が柔らかくなることがわ
かる。更に加熱調理済食品や未加熱調理食品の調製を本
発明に係る組成物で処理した肉を用いて作った方が活性
剤を除いた組成物で処理した肉を用いて作った場合より
肉は柔らかく、かつジューシーになることも明らかであ
る。
【0052】[実施例8]水50部に、ショ糖ステアリ
ン酸エステル(商品名:S1170、ジエステルの含有
量:29%、三菱化成食品(株)製)10部を攪拌しな
がら60℃で溶解し、水相を得た。この水相をホモミキ
サー10000rpmで攪拌しながらこれに60℃の菜
種油35部を滴下した。菜種油を添加後、ホモミキサー
10000rpmで5分間混合した後、ホモゲナイザー
に100/0(一次圧/二次圧;以下同様)kgf/c
m2 の条件で1パスしてO/W型乳化組成物を調製し
た。この乳化組成物を25℃に冷却した後、更にこれに
麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000
ユニット/g、天野製薬(株)製)5部を攪拌しながら
添加し、溶解させた。得られたO/W型乳化組成物をオ
ーストラリア産牛モモブロック肉1kgに対して100
g(肉100部に対してショ糖ステアリン酸エステル1
部およびプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した。
このように処理したブロック肉を焼き肉用に厚さ5mm
にスライスして、200℃のホットプレート上で焼成し
た。
ン酸エステル(商品名:S1170、ジエステルの含有
量:29%、三菱化成食品(株)製)10部を攪拌しな
がら60℃で溶解し、水相を得た。この水相をホモミキ
サー10000rpmで攪拌しながらこれに60℃の菜
種油35部を滴下した。菜種油を添加後、ホモミキサー
10000rpmで5分間混合した後、ホモゲナイザー
に100/0(一次圧/二次圧;以下同様)kgf/c
m2 の条件で1パスしてO/W型乳化組成物を調製し
た。この乳化組成物を25℃に冷却した後、更にこれに
麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000
ユニット/g、天野製薬(株)製)5部を攪拌しながら
添加し、溶解させた。得られたO/W型乳化組成物をオ
ーストラリア産牛モモブロック肉1kgに対して100
g(肉100部に対してショ糖ステアリン酸エステル1
部およびプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した。
このように処理したブロック肉を焼き肉用に厚さ5mm
にスライスして、200℃のホットプレート上で焼成し
た。
【0053】[実施例9]菜種油50部に、60℃でソ
ルビタンモノパルミテート(花王(株)製)10部を攪
拌しながら溶解し、油相を調製し、これを25℃に冷却
した。一方、25℃で水35部に麹菌由来のプロテアー
ゼ(プロテアーゼA、10000ユニット/g、天野製
薬(株)製)5部を攪拌しながら添加し、溶解させて水
相を調製した。上記油相に水相をホモミキサー1000
0rpmで攪拌しながら滴下した。水を添加後、ホモミ
キサー10000rpmで5分間混合した後、ホモゲナ
イザーに100/0kgf/cm2 の条件で1パスして
W/O型乳化組成物を調製した。上記で得たW/O型乳
化組成物をオーストラリア産牛サーロインブロック肉1
kgに対して100g(肉100部に対してソルビタン
モノパルミテート1部およびプロテアーゼ0.5部)シ
リンジで注入した。このように処理したブロック肉をス
テーキ用に厚さ2cmにスライスして、適当量の食塩、
胡椒を振った後、200℃のホットプレート上で焼成し
た。
ルビタンモノパルミテート(花王(株)製)10部を攪
拌しながら溶解し、油相を調製し、これを25℃に冷却
した。一方、25℃で水35部に麹菌由来のプロテアー
ゼ(プロテアーゼA、10000ユニット/g、天野製
薬(株)製)5部を攪拌しながら添加し、溶解させて水
相を調製した。上記油相に水相をホモミキサー1000
0rpmで攪拌しながら滴下した。水を添加後、ホモミ
キサー10000rpmで5分間混合した後、ホモゲナ
イザーに100/0kgf/cm2 の条件で1パスして
W/O型乳化組成物を調製した。上記で得たW/O型乳
化組成物をオーストラリア産牛サーロインブロック肉1
kgに対して100g(肉100部に対してソルビタン
モノパルミテート1部およびプロテアーゼ0.5部)シ
リンジで注入した。このように処理したブロック肉をス
テーキ用に厚さ2cmにスライスして、適当量の食塩、
胡椒を振った後、200℃のホットプレート上で焼成し
た。
【0054】[実施例10]上記実施例9において、ソ
ルビタンモノパルミテートの代わりにステアロイル乳酸
カルシウム(グリンステッド(株)製)を用いてW/O
型乳化組成物を調製し、これを用いた(肉100部に対
してステアロイル乳酸カルシウム1.0部及びプロテア
ーゼ0.5部注入した)以外は、実施例9と同様にして
ステーキを作った。
ルビタンモノパルミテートの代わりにステアロイル乳酸
カルシウム(グリンステッド(株)製)を用いてW/O
型乳化組成物を調製し、これを用いた(肉100部に対
してステアロイル乳酸カルシウム1.0部及びプロテア
ーゼ0.5部注入した)以外は、実施例9と同様にして
ステーキを作った。
【0055】[実施例11]菜種油60部に、60℃で
ヘキサグリセリン縮合リシノレート(阪本薬品工業
(株)製)10部を攪拌しながら添加、溶解して油相を
調製した。これに水30部をホモミキサー10000r
pmで攪拌しながら滴下した。水を滴下後、ホモミキサ
ーを10000rpmで5分間混合した。その後、ホモ
ゲナイザーに100/0kgf/cm2 の条件で1パス
してW/O型乳化組成物を調製した。次に、水35部
に、60℃でショ糖ステアリン酸エステル(商品名:S
1170、ジエステルの含有量:29%、三菱化成食品
(株)製)10部を攪拌しながら添加、溶解した。その
後これを25℃に冷却し、これに更に麹菌由来のプロテ
アーゼ(プロテアーゼA、10000ユニット/g、天
野製薬(株)製)5部を溶解させ、水相を調製した。得
られた水相にホモミキサー10000rpmで攪拌しな
がら25℃に調整した上記W/O型乳化組成物50部を
滴下した。W/O型乳化組成物を滴下後、ホモミキサー
10000rpmで5分間混合してW/O/W型乳化組
成物を調製した。
ヘキサグリセリン縮合リシノレート(阪本薬品工業
(株)製)10部を攪拌しながら添加、溶解して油相を
調製した。これに水30部をホモミキサー10000r
pmで攪拌しながら滴下した。水を滴下後、ホモミキサ
ーを10000rpmで5分間混合した。その後、ホモ
ゲナイザーに100/0kgf/cm2 の条件で1パス
してW/O型乳化組成物を調製した。次に、水35部
に、60℃でショ糖ステアリン酸エステル(商品名:S
1170、ジエステルの含有量:29%、三菱化成食品
(株)製)10部を攪拌しながら添加、溶解した。その
後これを25℃に冷却し、これに更に麹菌由来のプロテ
アーゼ(プロテアーゼA、10000ユニット/g、天
野製薬(株)製)5部を溶解させ、水相を調製した。得
られた水相にホモミキサー10000rpmで攪拌しな
がら25℃に調整した上記W/O型乳化組成物50部を
滴下した。W/O型乳化組成物を滴下後、ホモミキサー
10000rpmで5分間混合してW/O/W型乳化組
成物を調製した。
【0056】得られたW/O/W型乳化組成物を国産豚
ロースブロック肉1kgに対して100g(肉100部
に対してヘキサグリセリン縮合リシノレート0.5部、
ショ糖ステアリン酸エステル1.0部及びプロテアーゼ
0.5部)シリンジで注入した。このように処理したブ
ロッック肉をステーキ用に厚さ1cmにスライスして、
適当量の食塩、胡椒を振った後、更に小麦粉、卵、パン
粉の順で衣を付け、180℃のサラダ油で揚げ、カツを
作った。
ロースブロック肉1kgに対して100g(肉100部
に対してヘキサグリセリン縮合リシノレート0.5部、
ショ糖ステアリン酸エステル1.0部及びプロテアーゼ
0.5部)シリンジで注入した。このように処理したブ
ロッック肉をステーキ用に厚さ1cmにスライスして、
適当量の食塩、胡椒を振った後、更に小麦粉、卵、パン
粉の順で衣を付け、180℃のサラダ油で揚げ、カツを
作った。
【0057】[実施例12]水50部に60℃で前記実
施例4で用いた分画レシチン10部を攪拌しながら添
加、溶解した。これを25℃に冷却し、これに更に麹菌
由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000ユニ
ット/g、天野製薬(株)製)10部を添加し、溶解さ
せ、水相を調製した。この水相をホモミキサー1000
0rpmで攪拌しながら25℃に調整した菜種油30部
を滴下した。菜種油を添加後、ホモミキサー10000
rpmで5分間混合した後、ホモゲナイザーに100/
0kgfcm2 の条件で1パスしてO/W型乳化組成物
を調製した。菜種油30部に、60℃でヘキサグリセリ
ン縮合リシノレート(阪本薬品工業(株)製)10部を
攪拌しながら添加、溶解し、その後25℃に冷却して油
相を調製した。この油相に上記で調製したO/W型乳化
組成物60部をホモミキサー10000rpmで攪拌し
ながら滴下した。O/W型乳化組成物を滴下後、ホモミ
キサーで10000rpmで5分間混合してO/W/O
型乳化組成物を調製した。
施例4で用いた分画レシチン10部を攪拌しながら添
加、溶解した。これを25℃に冷却し、これに更に麹菌
由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000ユニ
ット/g、天野製薬(株)製)10部を添加し、溶解さ
せ、水相を調製した。この水相をホモミキサー1000
0rpmで攪拌しながら25℃に調整した菜種油30部
を滴下した。菜種油を添加後、ホモミキサー10000
rpmで5分間混合した後、ホモゲナイザーに100/
0kgfcm2 の条件で1パスしてO/W型乳化組成物
を調製した。菜種油30部に、60℃でヘキサグリセリ
ン縮合リシノレート(阪本薬品工業(株)製)10部を
攪拌しながら添加、溶解し、その後25℃に冷却して油
相を調製した。この油相に上記で調製したO/W型乳化
組成物60部をホモミキサー10000rpmで攪拌し
ながら滴下した。O/W型乳化組成物を滴下後、ホモミ
キサーで10000rpmで5分間混合してO/W/O
型乳化組成物を調製した。
【0058】上記で得たO/W/O型乳化組成物をオー
ストラリア産牛サーロインブロック肉1kgに対して1
00g(肉100部に対して分画レシチンを0.6部、
ヘキサグリセリン縮合リシノレート1部、及びプロテア
ーゼ0.6部)シリンジで注入した。このように処理し
たブロック肉をステーキ用に厚さ2cmにスライスし
て、適当量の食塩、胡椒を振った後、200℃のホット
プレート上で焼成した。
ストラリア産牛サーロインブロック肉1kgに対して1
00g(肉100部に対して分画レシチンを0.6部、
ヘキサグリセリン縮合リシノレート1部、及びプロテア
ーゼ0.6部)シリンジで注入した。このように処理し
たブロック肉をステーキ用に厚さ2cmにスライスし
て、適当量の食塩、胡椒を振った後、200℃のホット
プレート上で焼成した。
【0059】[比較例8−A]〜[比較例12−A] 上記実施例8〜12において、上記組成物で処理しない
肉を用いたこと以外は、上記実施例8〜12と同様にし
てそれぞれに対応する肉料理を作った。
肉を用いたこと以外は、上記実施例8〜12と同様にし
てそれぞれに対応する肉料理を作った。
【0060】[実施例13]上記実施例11でサラダ油
で揚げたカツフライを冷まし、−20℃の冷凍庫に1週
間保管した。その後、取り出し、室温で解凍し、オーブ
ントースターで再加熱した。
で揚げたカツフライを冷まし、−20℃の冷凍庫に1週
間保管した。その後、取り出し、室温で解凍し、オーブ
ントースターで再加熱した。
【0061】[比較例13−A]上記実施例13におい
て、比較例11−Aで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例13と同様にしてカツフライを作った。
て、比較例11−Aで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例13と同様にしてカツフライを作った。
【0062】[実施例14]上記の実施例11で得たW
/O/W型乳化組成物を国産豚ロースブロック肉1kg
に対して100g(肉100部に対してヘキサグリセリ
ン縮合リシノレート0.5部、ショ糖ステアリン酸エス
テル1.0部、及びプロテアーゼ0.5部)シリンジで
注入した後、−20℃の冷凍庫に1週間保管した。その
後、このように処理したブロック肉を厚さ1cmにスラ
イスして、適当量の食塩、胡椒を振った後、小麦粉、
卵、及びパン粉の順で衣をつけ、これを180℃に加熱
したサラダ油で揚げた。
/O/W型乳化組成物を国産豚ロースブロック肉1kg
に対して100g(肉100部に対してヘキサグリセリ
ン縮合リシノレート0.5部、ショ糖ステアリン酸エス
テル1.0部、及びプロテアーゼ0.5部)シリンジで
注入した後、−20℃の冷凍庫に1週間保管した。その
後、このように処理したブロック肉を厚さ1cmにスラ
イスして、適当量の食塩、胡椒を振った後、小麦粉、
卵、及びパン粉の順で衣をつけ、これを180℃に加熱
したサラダ油で揚げた。
【0063】[比較例14−A]上記実施例14におい
て、W/O/W型乳化組成物を注入しなかった肉を用い
た以外は、上記実施例14と同様にしてカツフライを作
った。
て、W/O/W型乳化組成物を注入しなかった肉を用い
た以外は、上記実施例14と同様にしてカツフライを作
った。
【0064】[食肉及び肉製品としての評価]本発明に
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例8〜14で得られた肉料理)及び、これらに対応す
る、組成物を注入しない肉を用いて作った肉料理(上記
比較例8−A〜14〜Aで得られた肉料理)についてそ
の肉の肉質を前記と同様な方法で比較評価した。結果を
以下の表3に示す。
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例8〜14で得られた肉料理)及び、これらに対応す
る、組成物を注入しない肉を用いて作った肉料理(上記
比較例8−A〜14〜Aで得られた肉料理)についてそ
の肉の肉質を前記と同様な方法で比較評価した。結果を
以下の表3に示す。
【0065】
【表3】 表3 ──────────────────────────────────── 実施例の方が 実 施 例 比較例に比べ 8 9 10 11 12 13 14 ──────────────────────────────────── 明らかに柔らかい 14 11 13 15 12 13 13 やや柔らかい 6 8 7 5 8 6 7 変わらない 0 1 0 0 0 1 0 ──────────────────────────────────── 明らかにジューシー12 10 13 15 12 13 12 ややジューシー 5 8 5 4 5 6 7 変わらない 3 2 2 1 3 1 1 ──────────────────────────────────── 剪断応力値(kg) 実施例 1.9 3.3 2.0 1.7 3.0 2.0 2.1 比較例 3.5 4.8 3.5 2.9 4.8 3.3 3.0 ────────────────────────────────────
【0066】上記表3に示された結果から明らかなよう
に、特定の活性剤及びプロテアーゼを含む乳化組成物で
処理することにより、柔らかく、かつジューシーな肉が
得られる。また剪断応力値の結果からも本発明に係る乳
化組成物で処理することにより肉が柔らかくなることが
わかる。更に本発明に係る乳化組成物で肉を処理し、こ
の肉を加熱調理した後、一旦冷凍庫に保管した場合(加
熱調理済食品)(実施例13)や予め本発明に係る乳化
組成物を使用して肉を処理し、一旦冷凍庫に保管し、そ
の後加熱調理した場合(未加熱調理食品)(実施例1
4)でも肉は柔らかく、かつジューシーである。
に、特定の活性剤及びプロテアーゼを含む乳化組成物で
処理することにより、柔らかく、かつジューシーな肉が
得られる。また剪断応力値の結果からも本発明に係る乳
化組成物で処理することにより肉が柔らかくなることが
わかる。更に本発明に係る乳化組成物で肉を処理し、こ
の肉を加熱調理した後、一旦冷凍庫に保管した場合(加
熱調理済食品)(実施例13)や予め本発明に係る乳化
組成物を使用して肉を処理し、一旦冷凍庫に保管し、そ
の後加熱調理した場合(未加熱調理食品)(実施例1
4)でも肉は柔らかく、かつジューシーである。
【0067】[比較例8−B]〜[比較例10−B] 上記実施例8〜10において、各実施例に使用されてい
る活性剤(ショ糖ステアリン酸エステル(実施例8)、
ソルビタンモノパルミテート(実施例9)、及びステア
ロイル乳酸カルシウム(実施例10))を0.1部(各
活性剤は乳化分散させるために使用)添加して組成物を
調製し、この組成物(改質剤成分としてプロテアーゼの
みを含む組成物)で処理した肉を用いたこと以外は、上
記実施例8〜10と同様にしてそれぞれに対応する肉料
理を作った。
る活性剤(ショ糖ステアリン酸エステル(実施例8)、
ソルビタンモノパルミテート(実施例9)、及びステア
ロイル乳酸カルシウム(実施例10))を0.1部(各
活性剤は乳化分散させるために使用)添加して組成物を
調製し、この組成物(改質剤成分としてプロテアーゼの
みを含む組成物)で処理した肉を用いたこと以外は、上
記実施例8〜10と同様にしてそれぞれに対応する肉料
理を作った。
【0068】[比較例11−B]〜[比較例12−B] 上記実施例11〜12において、各実施例に使用されて
いる活性剤(ヘキサグリセリン縮合リシノレートおよび
ショ糖ステアリン酸エステル(実施例11)、分画レシ
チンおよびヘキサグリセリン縮合リシノレート(実施例
12))を各々0.1部づつ(各活性剤は乳化分散させ
るために使用)添加して組成物を調製し、この組成物
(改質剤成分としてプロテアーゼのみを含む組成物)で
処理した肉を用いたこと以外は、上記実施例11〜12
と同様にしてそれぞれに対応する肉料理を作った。
いる活性剤(ヘキサグリセリン縮合リシノレートおよび
ショ糖ステアリン酸エステル(実施例11)、分画レシ
チンおよびヘキサグリセリン縮合リシノレート(実施例
12))を各々0.1部づつ(各活性剤は乳化分散させ
るために使用)添加して組成物を調製し、この組成物
(改質剤成分としてプロテアーゼのみを含む組成物)で
処理した肉を用いたこと以外は、上記実施例11〜12
と同様にしてそれぞれに対応する肉料理を作った。
【0069】[比較例13−B]上記実施例13におい
て、比較例11−Bで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例13と同様にしてカツフライを作った。
て、比較例11−Bで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例13と同様にしてカツフライを作った。
【0070】[比較例14−B]上記実施例14におい
て、活性剤(ヘキサグリセリン縮合リシノレートおよび
ショ糖ステアリン酸エステル)を各0.1部(これらの
活性剤は乳化分散させるために使用)添加してW/O/
W型乳化組成物を調製し、このW/O/W型乳化組成物
(改質剤成分としてプロテアーゼのみを含むW/O/W
型乳化組成物)で処理した肉を用いたこと以外は、上記
実施例14と同様にしてカツフライを作った。
て、活性剤(ヘキサグリセリン縮合リシノレートおよび
ショ糖ステアリン酸エステル)を各0.1部(これらの
活性剤は乳化分散させるために使用)添加してW/O/
W型乳化組成物を調製し、このW/O/W型乳化組成物
(改質剤成分としてプロテアーゼのみを含むW/O/W
型乳化組成物)で処理した肉を用いたこと以外は、上記
実施例14と同様にしてカツフライを作った。
【0071】[食肉及び肉製品としての評価]本発明に
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例8〜14で得られた肉料理)及び、これらの対応す
る、活性剤を除き、かつプロテアーゼを含む組成物を注
入した肉を用いて作った肉料理(上記比較例8−B〜1
4〜Bで得られた肉料理)についてその肉の肉質を前記
と同様な方法で比較評価した。結果を以下の表4に示
す。
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例8〜14で得られた肉料理)及び、これらの対応す
る、活性剤を除き、かつプロテアーゼを含む組成物を注
入した肉を用いて作った肉料理(上記比較例8−B〜1
4〜Bで得られた肉料理)についてその肉の肉質を前記
と同様な方法で比較評価した。結果を以下の表4に示
す。
【0072】
【表4】 表4 ──────────────────────────────────── 実施例の方が 実 施 例 比較例に比べ 8 9 10 11 12 13 14 ──────────────────────────────────── 明らかに柔らかい 13 10 11 12 11 13 13 やや柔らかい 7 10 9 8 9 7 7 変わらない 0 0 0 0 0 0 0 ──────────────────────────────────── 明らかにジューシー12 10 14 16 12 14 12 ややジューシー 7 9 6 4 8 6 8 変わらない 1 1 0 0 0 0 0 ──────────────────────────────────── 剪断応力値(kg) 実施例 1.9 3.3 2.0 1.7 3.0 2.0 2.1 比較例 3.0 4.2 3.1 2.5 4.3 2.9 2.8 ────────────────────────────────────
【0073】上記表4に示された結果から、改質剤成分
としてプロテアーゼのみを含む乳化組成物で処理した場
合よりも、本発明に係る乳化組成物で処理した方が柔ら
かく、かつジューシーな肉が得られることは明らかであ
る。
としてプロテアーゼのみを含む乳化組成物で処理した場
合よりも、本発明に係る乳化組成物で処理した方が柔ら
かく、かつジューシーな肉が得られることは明らかであ
る。
【0074】[実施例15]水50部に60℃でショ糖
ステアリン酸エステル(商品名:S1170、ジエステ
ルの含有量:29%、三菱化成食品(株)製)40部を
攪拌しながら溶解した。これを25℃に冷却した後、こ
れに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1
0000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を加
え、溶解させて水性組成物を調製した。得られた水性組
成物をオーストラリア産牛モモブロック肉1kgに対し
て50g(肉100部に対してショ糖ステアリン酸エス
テル2.0部およびプロテアーゼ0.5部)シリンジで
注入した。このブロック肉を焼き肉用に厚さ5mmにス
ライスして、200℃のホットプレート上で焼成した。
ステアリン酸エステル(商品名:S1170、ジエステ
ルの含有量:29%、三菱化成食品(株)製)40部を
攪拌しながら溶解した。これを25℃に冷却した後、こ
れに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1
0000ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を加
え、溶解させて水性組成物を調製した。得られた水性組
成物をオーストラリア産牛モモブロック肉1kgに対し
て50g(肉100部に対してショ糖ステアリン酸エス
テル2.0部およびプロテアーゼ0.5部)シリンジで
注入した。このブロック肉を焼き肉用に厚さ5mmにス
ライスして、200℃のホットプレート上で焼成した。
【0075】[実施例16]水50部に60℃でヘキサ
グリセリンモノステアレート(阪本薬品工業(株)製)
40部を攪拌しながら溶解した。これを25℃に冷却し
た後、これに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアー
ゼA、10000ユニット/g、天野製薬(株)製)1
0部を加え、溶解させて水性組成物を調製した。上記実
施例15において、上記水性組成物を50g用いた(肉
100部に対してヘキサグリセリンモノステアレート
2.0部およびプロテアーゼ0.5部)以外は、実施例
15と同様にして焼き肉を作った。
グリセリンモノステアレート(阪本薬品工業(株)製)
40部を攪拌しながら溶解した。これを25℃に冷却し
た後、これに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアー
ゼA、10000ユニット/g、天野製薬(株)製)1
0部を加え、溶解させて水性組成物を調製した。上記実
施例15において、上記水性組成物を50g用いた(肉
100部に対してヘキサグリセリンモノステアレート
2.0部およびプロテアーゼ0.5部)以外は、実施例
15と同様にして焼き肉を作った。
【0076】[実施例17]水50部に60℃でソルビ
タンモノパルミテート(花王(株)製)40部を攪拌し
ながら溶解した。これを25℃に冷却した後、これに更
に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1000
0ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を加え、溶
解させて水性組成物を調製した。上記で得た水性組成物
をオーストラリア産牛モモブロック肉1kgに対して5
0g(肉100部に対してソルビタンモノパルミテート
2.0部およびプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入
した。このように処理したブロック肉をステーキ用に厚
さ2cmにスライスして、適当量の食塩、胡椒を振った
後、200℃のホットプレート上で焼成した。
タンモノパルミテート(花王(株)製)40部を攪拌し
ながら溶解した。これを25℃に冷却した後、これに更
に麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、1000
0ユニット/g、天野製薬(株)製)10部を加え、溶
解させて水性組成物を調製した。上記で得た水性組成物
をオーストラリア産牛モモブロック肉1kgに対して5
0g(肉100部に対してソルビタンモノパルミテート
2.0部およびプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入
した。このように処理したブロック肉をステーキ用に厚
さ2cmにスライスして、適当量の食塩、胡椒を振った
後、200℃のホットプレート上で焼成した。
【0077】[実施例18]水85部に60℃で前記実
施例4で用いた分画レシチン10部を分散し、これを2
5℃に冷却し、これに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プ
ロテアーゼA、10000ユニット/g、天野製薬
(株)製)5部を加え、溶解させて水性組成物を調製し
た。上記実施例17において、上記水性組成物を100
g用いた(肉100部に対して分画レシチン1.0部お
よびプロテアーゼ0.5部)以外は、実施例17と同様
にしてステーキを作った。
施例4で用いた分画レシチン10部を分散し、これを2
5℃に冷却し、これに更に麹菌由来のプロテアーゼ(プ
ロテアーゼA、10000ユニット/g、天野製薬
(株)製)5部を加え、溶解させて水性組成物を調製し
た。上記実施例17において、上記水性組成物を100
g用いた(肉100部に対して分画レシチン1.0部お
よびプロテアーゼ0.5部)以外は、実施例17と同様
にしてステーキを作った。
【0078】[実施例19]水85部に60℃でステア
ロイル乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)10
部を分散し、これを25℃に冷却した後、更にこれに麹
菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000ユ
ニット/g、天野製薬(株)製)5部を溶解させて水性
組成物を調製した。上記で得た水性組成物を国産豚ロー
スブロック肉1kgに対して100g(肉100部に対
してステアロイル乳酸カルシウム1.0部およびプロテ
アーゼ0.5部)シリンジで注入した。このように処理
したブロック肉を厚さ1cmにスライスして、適当量の
食塩、胡椒を振った後、小麦粉、卵、パン粉の順で衣を
付け、180℃のサラダ油で揚げ、カツを作った。
ロイル乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)10
部を分散し、これを25℃に冷却した後、更にこれに麹
菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000ユ
ニット/g、天野製薬(株)製)5部を溶解させて水性
組成物を調製した。上記で得た水性組成物を国産豚ロー
スブロック肉1kgに対して100g(肉100部に対
してステアロイル乳酸カルシウム1.0部およびプロテ
アーゼ0.5部)シリンジで注入した。このように処理
したブロック肉を厚さ1cmにスライスして、適当量の
食塩、胡椒を振った後、小麦粉、卵、パン粉の順で衣を
付け、180℃のサラダ油で揚げ、カツを作った。
【0079】[比較例15−A]〜[比較例19−A] 上記実施例15〜19において、上記組成物で処理しな
い肉を用いたこと以外は、上記実施例15〜19と同様
にしてそれぞれに対応する肉料理を作った。
い肉を用いたこと以外は、上記実施例15〜19と同様
にしてそれぞれに対応する肉料理を作った。
【0080】[実施例20]上記実施例19でサラダ油
で揚げたカツフライを冷まし、−20℃の冷凍庫に1週
間保管した。その後、取り出し、室温で解凍し、オーブ
ントースターで再加熱した。
で揚げたカツフライを冷まし、−20℃の冷凍庫に1週
間保管した。その後、取り出し、室温で解凍し、オーブ
ントースターで再加熱した。
【0081】[比較例20−A]上記実施例20におい
て、比較例19−Aで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例20と同様にしてカツフライを作った。
て、比較例19−Aで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例20と同様にしてカツフライを作った。
【0082】[実施例21]水85部に60℃でステア
ロイル乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)10
部を分散した。これを25℃に冷却した後、これに更に
麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000
ユニット/g、天野製薬(株)製)5部を添加し、溶解
させて水性組成物を調製した。上記で得た水性組成物を
国産豚ロースブロック肉1kgに対して100g(肉1
00部に対してステアロイル乳酸カルシウム1.0部お
よびプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した後、−
20℃の冷凍庫に1週間保管した。その後、このように
処理したブロック肉を厚さ1cmにスライスして、適当
量の食塩、胡椒を振った後、小麦粉、卵、パン粉の順で
衣を付け、180℃のサラダ油で揚げ、カツを作った。
ロイル乳酸カルシウム(グリンステッド(株)製)10
部を分散した。これを25℃に冷却した後、これに更に
麹菌由来のプロテアーゼ(プロテアーゼA、10000
ユニット/g、天野製薬(株)製)5部を添加し、溶解
させて水性組成物を調製した。上記で得た水性組成物を
国産豚ロースブロック肉1kgに対して100g(肉1
00部に対してステアロイル乳酸カルシウム1.0部お
よびプロテアーゼ0.5部)シリンジで注入した後、−
20℃の冷凍庫に1週間保管した。その後、このように
処理したブロック肉を厚さ1cmにスライスして、適当
量の食塩、胡椒を振った後、小麦粉、卵、パン粉の順で
衣を付け、180℃のサラダ油で揚げ、カツを作った。
【0083】[比較例21−A]上記実施例21におい
て、ステアロイル乳酸カルシウム及びプロテアーゼを含
む組成物を注入しなかった肉を用いた以外は、実施例2
1と同様にしてカツフライを作った。
て、ステアロイル乳酸カルシウム及びプロテアーゼを含
む組成物を注入しなかった肉を用いた以外は、実施例2
1と同様にしてカツフライを作った。
【0084】[食肉及び肉製品としての評価]本発明に
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例15〜21で得られた肉料理)及び、これらに対応
する、組成物を注入しない肉を用いて作った肉料理(上
記比較例15−A〜21〜Aで得られた肉料理)につい
てその肉の肉質を前記と同様な方法で比較評価した。結
果を以下の表5に示す。
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例15〜21で得られた肉料理)及び、これらに対応
する、組成物を注入しない肉を用いて作った肉料理(上
記比較例15−A〜21〜Aで得られた肉料理)につい
てその肉の肉質を前記と同様な方法で比較評価した。結
果を以下の表5に示す。
【0085】
【表5】 表5 ──────────────────────────────────── 実施例の方が 実 施 例 比較例に比べ 15 16 17 18 19 20 21 ──────────────────────────────────── 明らかに柔らかい 13 12 12 11 14 12 13 やや柔らかい 7 8 7 8 6 7 7 変わらない 0 0 1 1 0 1 0 ──────────────────────────────────── 明らかにジューシー10 12 11 12 11 11 12 ややジューシー 9 7 7 7 8 7 7 変わらない 1 1 2 1 1 2 1 ──────────────────────────────────── 剪断応力値(kg) 実施例 2.0 2.1 3.4 3.5 1.8 2.2 2.0 比較例 3.5 3.5 4.8 4.8 2.9 3.3 3.0 ────────────────────────────────────
【0086】上記表5に示された結果から明らかなよう
に、活性剤及びプロテアーゼが水に分散又は溶解された
態様にある組成物で処理することにより、柔らかく、か
つジューシーな肉が得られる。また剪断応力値の結果か
らも本発明に係る組成物で処理することにより肉が柔ら
かくなることがわかる。更に本発明に係る組成物で肉を
処理し、この肉を加熱調理した後、一旦冷凍庫に保管し
た場合(加熱調理済食品)(実施例20)や予め本発明
に係る組成物を使用して肉を処理し、一旦冷凍庫に保管
し、その後加熱調理した場合(未加熱調理食品)(実施
例21)でも肉は柔らかく、かつジューシーである。
に、活性剤及びプロテアーゼが水に分散又は溶解された
態様にある組成物で処理することにより、柔らかく、か
つジューシーな肉が得られる。また剪断応力値の結果か
らも本発明に係る組成物で処理することにより肉が柔ら
かくなることがわかる。更に本発明に係る組成物で肉を
処理し、この肉を加熱調理した後、一旦冷凍庫に保管し
た場合(加熱調理済食品)(実施例20)や予め本発明
に係る組成物を使用して肉を処理し、一旦冷凍庫に保管
し、その後加熱調理した場合(未加熱調理食品)(実施
例21)でも肉は柔らかく、かつジューシーである。
【0087】[比較例15−B〜19〜B]上記実施例
15〜19において、活性剤を除いた組成物(改質剤成
分としてプロテアーゼのみを含む組成物)で処理した肉
を用いたこと以外は、上記実施例15〜19と同様にし
てそれぞれに対応する肉料理を作った。
15〜19において、活性剤を除いた組成物(改質剤成
分としてプロテアーゼのみを含む組成物)で処理した肉
を用いたこと以外は、上記実施例15〜19と同様にし
てそれぞれに対応する肉料理を作った。
【0088】[比較例20−B]上記実施例20におい
て、比較例19−Bで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例20と同様にしてカツフライを作った。
て、比較例19−Bで得たカツフライを用いた以外は、
上記実施例20と同様にしてカツフライを作った。
【0089】[比較例21−B]上記実施例21におい
て、ステアロイル乳酸カルシウムを除いた組成物(改質
剤成分としてプロテアーゼのみを含む組成物)を用いて
処理した以外は、上記実施例21と同様にしてカツフラ
イを作った。
て、ステアロイル乳酸カルシウムを除いた組成物(改質
剤成分としてプロテアーゼのみを含む組成物)を用いて
処理した以外は、上記実施例21と同様にしてカツフラ
イを作った。
【0090】[食肉及び肉製品としての評価]本発明に
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例15〜21で得られた肉料理)および、これらに対
応する、活性剤を除き、かつプロテアーゼを含む組成物
を注入した肉を用いて作った肉料理(上記比較例15−
B〜21〜Bで得られた肉料理)についてその肉の肉質
を前記と同様な方法で比較評価した。結果を以下の表6
に示す。
係る組成物を注入した肉を用いて作った肉料理(前記実
施例15〜21で得られた肉料理)および、これらに対
応する、活性剤を除き、かつプロテアーゼを含む組成物
を注入した肉を用いて作った肉料理(上記比較例15−
B〜21〜Bで得られた肉料理)についてその肉の肉質
を前記と同様な方法で比較評価した。結果を以下の表6
に示す。
【0091】
【表6】 表6 ──────────────────────────────────── 実施例の方が 実 施 例 比較例に比べ 15 16 17 18 19 20 21 ──────────────────────────────────── 明らかに柔らかい 12 11 12 10 13 12 12 やや柔らかい 8 9 8 10 7 8 8 変わらない 0 0 0 0 0 0 0 ──────────────────────────────────── 明らかにジューシー10 12 10 11 10 9 10 ややジューシー 10 8 10 9 10 11 10 変わらない 0 0 0 0 0 0 0 ──────────────────────────────────── 剪断応力値(kg) 実施例 2.0 2.1 3.4 3.5 1.8 2.2 2.0 比較例 3.0 3.0 4.2 4.2 2.4 2.9 2.7 ────────────────────────────────────
【0092】上記表6に示された結果から、改質剤成分
としてプロテアーゼのみを水に溶解又は分散した態様の
水性組成物(比較例15−B〜21−B)で処理した場
合よりも、本発明に係る水性組成物(実施例15〜2
1)で処理した方が柔らかく、かつジューシーな肉が得
られることは明らかである。
としてプロテアーゼのみを水に溶解又は分散した態様の
水性組成物(比較例15−B〜21−B)で処理した場
合よりも、本発明に係る水性組成物(実施例15〜2
1)で処理した方が柔らかく、かつジューシーな肉が得
られることは明らかである。
【0093】
【発明の効果】本発明の食肉の改質処理方法で処理され
た食肉は、加熱調理後においても肉質は柔らかく、そし
て肉汁に富んだ状態で食べることができる。特に、ステ
ーキなどのある程度の大きさを持つ肉片の加熱調理に際
して有効である。また本発明に係る組成物で処理された
食肉を含む冷凍食品、冷蔵食品、あるいはレトルト食品
のような保存可能な肉製品においても、その保存後でも
肉質が柔らかく、かつジューシーであり、風味の良い状
態で食べることができる。
た食肉は、加熱調理後においても肉質は柔らかく、そし
て肉汁に富んだ状態で食べることができる。特に、ステ
ーキなどのある程度の大きさを持つ肉片の加熱調理に際
して有効である。また本発明に係る組成物で処理された
食肉を含む冷凍食品、冷蔵食品、あるいはレトルト食品
のような保存可能な肉製品においても、その保存後でも
肉質が柔らかく、かつジューシーであり、風味の良い状
態で食べることができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 1〜90重量%の油脂、該油脂中に溶解
または分散されてなる9〜98.9重量%の、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル、レシチン及びステアロイル乳酸塩からなる
群より選ばれる少なくとも一種の活性剤、および0.1
〜90重量%のプロテアーゼを含み、かつ油脂が活性剤
に対して10倍量以下である油脂組成物を、食肉100
重量部に対して、活性剤が0.05〜10重量部および
プロテアーゼが0.001〜5重量部となる量にて注入
することを特徴とする食肉の改質処理方法。 - 【請求項2】 1〜90重量%の油脂、1〜95重量%
の水、1〜95重量%の、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチ
ンおよびステアロイル乳酸塩からなる群より選ばれる少
なくとも一種の活性剤、及び0.1〜50重量%のプロ
テアーゼを含み、かつ油脂が活性剤に対して10倍量以
下である乳化組成物を、食肉100重量部に対して活性
剤が0.05〜10重量部およびプロテアーゼが0.0
01〜5重量部となる量にて注入することを特徴とする
食肉の改質処理方法。 - 【請求項3】 1〜99.8重量%の水、該水中に溶解
または分散されてなる0.1〜90重量%の、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル、レシチン及びステアロイル乳酸塩からなる
群より選ばれる少なくとも一種の活性剤、及び0.1〜
90重量%のプロテアーゼを含む水性組成物を、食肉1
00重量部に対して活性剤が0.05〜10重量部およ
びプロテアーゼが0.001〜5重量部となる量にて注
入することを特徴とする食肉の改質処理方法。 - 【請求項4】 上記活性剤がソルビタン脂肪酸エステル
であって、ソルビタン脂肪酸エステルが、ソルビタンモ
ノ脂肪酸エステルである請求項1、2又は3に記載の食
肉の改質処理方法。 - 【請求項5】 上記活性剤がポリグリセリン脂肪酸エス
テルであって、ポリグリセリン脂肪酸エステルが、ヘキ
サグリセリンと炭素数18の飽和脂肪酸とからなるエス
テルであり、その平均エステル化度が1〜5である、又
はデカグリセリンと炭素数18の不飽和脂肪酸とからな
るエステルであり、その平均エステル化度が4〜6であ
る請求項1、2又は3に記載の食肉の改質処理方法。 - 【請求項6】 上記ポリグリセリン縮合リシノレイン酸
エステルが、平均重合度4〜10のポリグリセリンと縮
合度が3〜4のリシノレイン酸とのエステルである請求
項1、2又は3に記載の食肉の改質処理方法。 - 【請求項7】 上記活性剤がショ糖脂肪酸エステルであ
って、ショ糖脂肪酸エステルが、ショ糖ジ脂肪酸エステ
ルを15重量%以上含む請求項1、2又は3に記載の食
肉の改質処理方法。 - 【請求項8】 上記活性剤がレシチンであって、レシチ
ンが、ホスファチジルイノシトールを25重量%以上含
む請求項1、2又は3に記載の食肉の改質処理方法。 - 【請求項9】 上記プロテアーゼが麹菌由来のものであ
る請求項1〜8のいずれかの項に記載の改質処理方法。 - 【請求項10】 上記請求項1〜9のいずれかの項に記
載の改質処理方法で処理した食肉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7051744A JPH08214839A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 食肉の改質処理方法及びこの方法で処理した食肉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7051744A JPH08214839A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 食肉の改質処理方法及びこの方法で処理した食肉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08214839A true JPH08214839A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12895441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7051744A Withdrawn JPH08214839A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 食肉の改質処理方法及びこの方法で処理した食肉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08214839A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007174916A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Asahi:Kk | 畜肉加工食品およびその製造方法 |
| WO2008035449A1 (fr) * | 2006-09-22 | 2008-03-27 | Nof Corporation | Extrait ayant une activité protéase |
| JPWO2016071989A1 (ja) * | 2014-11-06 | 2017-08-17 | ヤヱガキ醗酵技研株式会社 | ヒト用食品添加剤、健康補助食品、および、体質改善方法 |
-
1995
- 1995-02-16 JP JP7051744A patent/JPH08214839A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007174916A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Asahi:Kk | 畜肉加工食品およびその製造方法 |
| WO2008035449A1 (fr) * | 2006-09-22 | 2008-03-27 | Nof Corporation | Extrait ayant une activité protéase |
| JPWO2016071989A1 (ja) * | 2014-11-06 | 2017-08-17 | ヤヱガキ醗酵技研株式会社 | ヒト用食品添加剤、健康補助食品、および、体質改善方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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