JPH08219153A - 直線運動案内装置及びその成形方法 - Google Patents

直線運動案内装置及びその成形方法

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JPH08219153A
JPH08219153A JP4482295A JP4482295A JPH08219153A JP H08219153 A JPH08219153 A JP H08219153A JP 4482295 A JP4482295 A JP 4482295A JP 4482295 A JP4482295 A JP 4482295A JP H08219153 A JPH08219153 A JP H08219153A
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ball rolling
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rolling groove
track
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量で、加工及び組立が容易で、しかもボール
の循環を円滑に行い得る移動ブロックを有する直線運動
用案内装置を提供する。 【構成】ブロック本体6を、負荷域のボール転走溝5が
形成された軌道部材8を金型10内にインサートして成
形するインサート成形によって一体成形したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機械の直線案内部等
に用いられる直線運動案内装置及びその成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の直線運動用案内装置は、
軌道レールに多数のボールを介して移動ブロックが移動
自在に設けられている。この移動ブロックは、軌道レー
ルに設けられたボール転走溝に対向して設けられる負荷
域のボール転走溝が設けられたブロック本体と、該ブロ
ック本体の両端に取り付けられる側蓋を、を備えた構成
となっている。ボールは、負荷域のボール転走溝,側蓋
に設けられた方向転換路及びボール逃げ通路を無限循環
するようになっており、ボール転走溝の側縁にはボール
リテーナが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、移動ブロックとして金属ブロック
の切削加工品を使用しているために、移動ブロックの重
量が大きくなるという問題があった。
【0004】また、金属ブロックにボール逃げ通路を穴
明け加工するために、加工工数が増大しコスト高の要因
となっていた。
【0005】さらに方向転換路内周を構成するRピース
をブロック本体端面に組み付ける際には、ボール転走溝
とRピースとの間に段差がでないように組立てる必要が
ある。
【0006】また、ボール転走溝側縁へボールリテーナ
を組立る場合には、走行時にボールがボールリテーナに
干渉しないように組み立てる必要があり、組立が面倒で
あった。このような組立工程が多いこともコスト増大を
招く要因である。
【0007】そこで、従来から、高剛性を必要としない
ボールリテーナ、側蓋及びボール逃げ通路については樹
脂成形品として低コスト化が図られてきた。
【0008】しかし、従来の各樹脂成形品はブロック本
体とは別体成形品であり、それぞれ別途成形した後に、
組立工程が必要であった。
【0009】そこで、ボールリテーナ等とブロック本体
を一体成形することにより組立工程を削減すること考え
られる。
【0010】このような一体成形技術としては、たとえ
ばUSP4,128,279号に示されるような直線運
動ボールベアリングが知られている。
【0011】この直線運動ボールベアリングは、図14
に示すように、一部が切り欠かれた開断面形状の外筒1
01と、外筒101内に挿入される軸105と、から構
成されている。
【0012】この外筒101内周と軸105外周の間
に、軸方向に配列さらた多数のボール104が介装さ
れ、ボール104を介して、外筒101が軸105に沿
って直線運動するようになっている。ボール104は、
外筒101の円周方向に複数列設けられ、各ボール列
は、外筒101両端の方向転換路108および外筒10
1外周側に設けられた複数の無負荷ボール通路110を
通じて循環するようになっている。外筒101と軸10
5の間に介装される負荷域のボール104は、ボール列
の両側に軸方向に沿って延びるボール保持部106によ
って保持されている。
【0013】そして、前記ボール保持部106、方向転
換路108の内周部108a及び無負荷ボール通路11
0が、インサート成形にて、外筒101と一体成形され
ていた。
【0014】しかしながら、上記した従来の直線運動ボ
ールベアリングの場合には、インサート成形する際に
は、図14(c)に示すように、たとえば、外筒101の
外周を第1の金型111に、外筒101の内周を第2の
金型112に密着させて、ボール保持部106及び無負
荷ボール通路110成形用のキャビティ106a,11
0aを形成することになるが、外筒101の内外周を第
1,第2の金型111,112に正確に密接させること
が困難であり、接触面間に隙間ができてバリが発生する
という問題があった。
【0015】特に、外筒101内周と第2の金型112
との接触面間にバリが発生すると、負荷ボール転動面に
バリが発生することになり、バリを除去する必要があ
る。しかし、このようなボール保持部106,106間
の奥に発生するバリを除去することは非常に困難であ
り、事実上不可能である。
【0016】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされてもので、その目的とするところ
は、軽量で、加工及び組立が容易で、しかもボールの循
環を円滑に行い得る移動ブロックを有する直線運動用案
内装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、軌道レールに多数のボールを介
して移動ブロックを移動自在に設け、該移動ブロック
は、軌道レールに設けられたボール転走溝に対向して設
けられる負荷域のボール転走溝が設けられたブロック本
体と、該ブロック本体の両端に取り付けられる側蓋を、
を備えている直線運動案内装置において、前記ブロック
本体を、前記負荷域のボール転走溝が形成された軌道部
材を金型内にインサートして成形するインサート成形に
よって一体成形したことを特徴とする。
【0018】ボール転走溝に沿って設けられボールの脱
落を防止するボール保持部、無負荷域から負荷域へのボ
ールの方向転換をする方向転換路内周案内部及び無負荷
ボール案内部の内の、少なくとも一つを、前記ブロック
本体のインサート成形時に一体成形することを特徴とす
る。
【0019】ブロック本体はボールを介して軌道レール
を左右から挟み込むようにして組み付けられる構成で、
前記ブロック本体にインサートされる軌道部材は一部材
によって構成され、軌道部材の左右両側部にボール転走
溝が設けられていることを特徴とする。
【0020】ブロック本体はボールを介して軌道レール
を左右から挟み込むようにして組み付けられる構成で、
前記ブロック本体にインサートされる軌道部材は前記ブ
ロック本体の左右両側部にそれぞれ配置される二部材に
よって構成され、各部材にボール転走溝が設けられてい
ることを特徴とする。
【0021】ブロック本体は左右に上下2条ずつのボー
ル列を具備し、左右に配置される各軌道部材の上下端部
には、転動時のボールの接触部よりも過剰にボールを取
り囲むかぶり部が設けられ、かぶり部がインサート成形
時に金型の一部に引っ掛る形状としたことを特徴とす
る。
【0022】ブロック本体は軌道レールに左右側面に並
んで配置される断面略矩形状の部材で、前記ブロック本
体側面と軌道レールの側面との間にボールが介在され、
前記ブロック本体にインサートされる軌道部材が一部材
によって構成されていることを特徴とする。
【0023】ブロック本体の成形材料は、樹脂、アルミ
ダイカスト、亜鉛ダイカストのうちのいずれかであるこ
とを特徴とする。
【0024】2つの軌道部材をボール転走溝を互いに向
き合わせて金型内にインサートし、金型内において軌道
部材のボール転走溝と他の部位により挟んで支持し、成
形圧力を利用して軌道部材のボール転走溝を金型に押圧
して成形することを特徴とする。
【0025】左右側部にそれぞれボール転走溝が形成さ
れた一つの軌道部材のボール転走溝と金型の一部とが成
形材料が入り込まない程度の接触状態で接触させて成形
することを特徴とする。
【0026】
【作用】本発明は、耐面圧が高いことが必要なのは、最
低限ボール転走溝が形成される部分であることに着目
し、ボール転走溝が形成される軌道部材を金型内にイン
サートし、ブロック本体を樹脂、軽量のアルミダイカス
トあるいは亜鉛ダイカストを用いて一体成形したもので
ある。従って、従来の金属ブロックを移動ブロックに比
較して大幅に軽量化できる。
【0027】また、ボール転走溝に沿って設けられボー
ルの脱落を防止するボール保持部もブロック本体と一体
成形すれば、別体のボールリテーナを設けることなく、
しかも組み立てる必要もない。
【0028】また、無負荷ボール案内部を一体成形すれ
ば、従来のようにボール逃げ穴を加工する必要がない
し、組み付ける必要も無くなる。
【0029】さらに、負荷域から無負荷域へのボールの
方向転換をする方向転換路内周案内部を一体成形すれ
ば、従来のようにRピースを別に用意する必要がない
し、組み付ける必要も無くなるばかりか、方向転換路内
周部と負荷ボール転走溝間、また方向転換路内周と無負
荷ボール通路間の段差が無くなり、スムーズに循環す
る。
【0030】そして、2つの軌道部材を用いる場合に
は、ボール転走溝を互いに向き合わせて金型内にインサ
ートし、金型内において軌道部材のボール転走溝と他の
部位により挟んで支持し、成形圧力を利用して軌道部材
のボール転走溝を金型に押圧して成形する。
【0031】このようにすれば、ボール転走溝と金型と
の間のバリの発生が防止できる。
【0032】また、左右側部にそれぞれボール転走溝が
形成された一つの軌道部材のボール転走溝と金型の一部
とが成形材料が入り込まない程度の接触状態で接触させ
て成形する。バリを防止するためには、外筒と金型との
接触面が完全に密着している必要はなく、隙間が開いて
いても、成形材料の浸入を阻止できる程度の大きさであ
ればよい。
【0033】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0034】図1は本発明の第1実施例に係る直線運動
案内装置が示されている。
【0035】すなわち、軌道レール1に多数のボール2
を介して移動ブロック3を移動自在に設けられている。
この移動ブロック3は、軌道レール1に設けられたボー
ル転走溝4に対向して設けられる負荷域のボール転走溝
5が設けられたブロック本体6と、ブロック本体6の両
端に取り付けられる側蓋7を、を備えている。
【0036】そして、このブロック本体6はボール転走
溝5が形成された軌道部材8を金型内にインサートして
成形するインサート成形によって樹脂部9を一体成形し
たものである。樹脂に代えて軽量のアルミダイカストあ
るいは亜鉛ダイカストとしてもよい。軌道部材8は耐面
圧が高いことが必要で、素材として焼き入れ性がよく高
硬度(たとえばHRC58〜64程度)になること、耐
摩耗性、耐疲れ強さが高いこと、が好ましい。
【0037】ブロック本体6は軌道レール1を挟むよう
に組み付けられる断面コ字形状で、ブロック本体6の左
右内側面と軌道レール1の左右側面との間にボール2が
介在されるもので、軌道部材8は、ブロック本体6の左
右両側部にそれぞれ配置される二部材によって構成さ
れ、各軌道部材8,8にボール転走溝5,5が形成され
ている。この左右のボール転走溝5,5は、それぞれ上
下2条ずつ設けられている。
【0038】軌道レール1側のボール転走溝4,4も左
右に上下2条ずつ設けられ、この実施例では、各対向す
る一対のボール転走溝4,5とボールとの接触部を結ぶ
線を接触角線として、左右の接触角線L1が軌道レール
1中央に向かって狭くなるような外開き構成となってい
る。
【0039】左右に配置される各軌道部材8,8の上下
端部には、転動時のボール2の接触部よりも過剰にボー
ル2を取り囲むかぶり部81,81が設けられ、このか
ぶり部81,81がインサート成形時に金型の一部に引
っ掛る形状となっている。
【0040】さらに、この軌道部材8,8の背面には凹
部82が設けられ、この凹部82に樹脂部9の一部を食
い込ませることによって、ブロック本体6を軌道レール
1から上方に持ち上げる方向に作用する逆ラジアル荷重
を負荷するようになっている。
【0041】また、上下のボール転走溝5,5に沿っ
て、ボール2の脱落を防止する第1,第2ボール保持部
91a,91bが一体成形されている。
【0042】一方、ブロック本体6の両端面には、無負
荷域から負荷域へのボール2の方向転換をする方向転換
路の内周案内部92が形成されている。この内周案内部
92が側蓋7に設けられた方向転換路の外周案内部71
と共にU字状に曲がるパイプ状の方向転換路Cが構成さ
れる。
【0043】さらに、樹脂部9には、上記ボール転走溝
5,5と並行に延びる無負荷ボール通路93が形成され
ている。この無負荷ボール通路93は断面円形の貫通穴
で、インサート成形時に一体成形されている。
【0044】ここで、上記ボール保持部91a,91
b、内周案内部92及び無負荷ボール通路93は、必ず
しもすべてをインサート成形時に一体成形する必要はな
く、いずれか一つを一体成形するようにしてもよい。ま
た、場合によっては、インサート成形時は軌道部材のみ
を一体成形するだけでもよい。
【0045】上記構成の直線運動案内装置にあっては、
ボール転走溝5が形成される軌道部材8を金型内にイン
サートして成形したので、従来の金属ブロックを切削加
工した移動ブロックに比較して大幅に軽量化できる。
【0046】また、ボール転走溝5に沿ってボール保持
部91a,91bについても一体成形すれば、別体のボ
ールリテーナを設けることなく、しかも組み立てる必要
もない。
【0047】また、無負荷ボール通路93を一体成形す
れば、従来のようにボール逃げ穴を加工する必要がない
し、組み付ける必要も無くなる。
【0048】さらに、負荷域から無負荷域へのボールの
方向転換をする方向転換路内周案内部92も一体成形さ
れているので、従来のようにRピースを別に用意する必
要がないし、組み付ける必要も無くなるばかりか、方向
転換路内周部92と負荷ボール転走溝5間、また方向転
換路内周部92と無負荷ボール通路93間の段差が無く
なり、ボール2がスムーズに循環する。
【0049】そして、移動ブロック3を成形する場合に
は、図3に示すように、2つの軌道部材8,8のボール
転走溝5,5を互いに向き合わせて金型10内にインサ
ートし、金型10内において軌道部材8,8のボール転
走溝5,5を金型のボール転走溝支持部10aにより支
持し、成形圧力を利用して軌道部材8,8のボール転走
溝5,5を金型10に押圧して成形する。
【0050】この点を詳述すると、金型10のボール転
走溝支持部10aは、可動側の金型10A内に形成され
ており、その左右に軌道部材8,8が配置される。この
時、軌道部材8のかぶり部81がボール転走溝支持部1
0aにかぶさって引っ掛る。
【0051】次いで、金型10の内、可動金型10Aが
固定金型10B側に移動して型締めされる。
【0052】その後、金型10内の軌道部材8の背面に
配置された押圧部材11が、軌道部材8を押すことによ
り、金型10のボール転走溝支持部10aが軌道部材8
のボール転走溝5と強固に接触することになる。
【0053】前記金型10のボール転走溝支持部10a
は、左右2箇所あるが、その平行度を正確に形成し、か
つ軌道部材8のボール転走溝5と同一形状とするように
仕上げておく。
【0054】このような状態で樹脂成形が行われると、
軌道部材8は樹脂の成形圧力によりさらに中央の金型の
ボール転走溝支持部1aに押し付けられる。
【0055】成形後、型開きして成形品を取り出すと、
2つの軌道部材8がインサートされたブロック本体6が
完成する。ブロック本体6の両端部には、方向転換路内
周案内部92が形成され、ブロック本体6の両側部内に
は、無負荷ボール通路93が形成されている。また、ブ
ロック本体6にインサートされた軌道部材8のボール転
走溝の両側縁にはボール保持部91a,91bが形成さ
れている。これらの部位は、軌道部材8のボール転走溝
を基準位置として、他の部位を連続状で、かる左右同時
に、両端の部位も同時に形成される。
【0056】このような成形方式によるので、全ボール
転走溝の平行度、その溝間距離、移動ブロック6の上面
もしくは側端部からの位置が、全成形ショットとも同一
の寸法と精度を維持することができる。すなわち、一本
の軌道レール1には、2コの移動ブロックを組み合わ
せ、かつ軌道レールを2列平行に組み合わせて使用する
場合には、この特性によりテーブル装置全体の精度が向
上することになる。
【0057】また、成形によるボール転走溝のバリも、
上述した通り、押圧部材11による押し付けと、樹脂成
形圧力により強固にボール転走溝が金型の接触部分と接
触するので、その間に隙間は無くなるので、バリが発生
しない。
【0058】次に、図4〜図8には、第1実施例の各種
態様が示されている。
【0059】すなわち、いずれも軌道部材8が二部材
で、ブロック本体6の左右両側に一つずつ配置された構
成である。
【0060】図4は、軌道部材8を断面C字形状に成形
した薄肉部材によって構成したものである。この場合に
は、上下のボール列の間に第3ボール保持部91cが設
けられている。その他の構成は図1の構成と全く同一で
ある。
【0061】図5は、各対向する一対のボール転走溝
4,5とボール2との接触角線L2が、軌道レール1中
央に向かって開くような内開き状態の接触構造としたも
ので、図4の例と同様に、上下のボール列間に第3ボー
ル保持部91cが設けられている。その他の構成は図1
の構成と全く同一である。
【0062】図6も、軌道部材8を断面C字形状に成形
した薄肉部材によって構成したもので、ボール列は左右
に2条ずつあるが、軌道レールの上端角部を、その上面
側と側面側で挟むように配置されている。
【0063】この場合には、上下に並ぶ各ボール列に対
応する無負荷ボール通路93,93が離れるので、図6
(b)に示すように、方向転換路内周案内部92はそれぞ
れ独立に設けられている。
【0064】図7は左右に1列ずつのボール列を有する
タイプで、軌道部材8は、断面C字形状に成形した薄肉
部材によって構成したものである。
【0065】図8はブロック本体6が断面略L字形状
で、左右の一方側のボール列が軌道レール1の側面とブ
ロック本体6の内側面間に介在され、他方側のボール列
が軌道レール1の上面角部とブロック本体の内側面の隅
角部との間に介在されている。
【0066】そして、軌道部材8が、断面C字形状の薄
肉部材によって構成されている。
【0067】図9(a)には、本発明の第2実施例が示さ
れている。
【0068】この第2実施例も、軌道レール1を左右に
跨ぐように配置される左右に配置されたボール2を介し
て軌道レール1に沿って摺動する移動ブロック3を有す
るものであるが、軌道部材208も軌道レール1を左右
に跨ぐように配置される一部材によって構成されている
点で第1実施例と異なる。その他の構成及び作用につい
ては第1実施例と同一なので、同一の構成部分について
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0069】この第2実施例の場合には、図9(b)に示
すように、軌道部材208のボール転走溝205と金型
10のボール転走溝支持部10aとを、成形材料が入り
込まない程度の接触状態で接触させて成形する。
【0070】バリを防止するためには、ボール転走溝5
と金型10のボール転走溝支持部10aとが完全に密着
している必要はなく、隙間が開いていても、成形材料の
浸入を阻止できる程度の大きさであればよい。
【0071】図10〜図12は、この第2実施例のバリ
エーションを示している。
【0072】図10は、軌道部材208を断面C字形状
に成形した薄肉部材によって構成したものであり、その
他の構成は図8の構成と全く同一である。
【0073】図11も、軌道部材8を断面C字形状に成
形した薄肉部材によって構成したもので、ボール列は左
右に2条ずつあるが、軌道レール1の上端角部を、その
上面側と側面側で挟むように配置されている。
【0074】図12は左右に1列ずつのボール列を有す
るタイプで、軌道部材8は、断面C字形状に成形した薄
肉部材によって構成したものである。
【0075】図13は本発明の第3実施例を示すもので
ある。
【0076】すなわち、軌道レール301に多数のボー
ル302を介して移動ブロック303を移動自在に設け
られている。この移動ブロック303は、軌道レール3
01に設けられたボール転走溝304に対向して設けら
れる負荷域のボール転走溝305が設けられたブロック
本体306と、ブロック本体306の両端に取り付けら
れる側蓋307を、を備えている。
【0077】そして、このブロック本体306はボール
転走溝305が形成された軌道部材8を金型内にインサ
ートして成形するインサート成形によって樹脂部309
を一体成形したものである。
【0078】ブロック本体306は軌道レール301と
平行に並んで配置される断面矩形状の部材で、ブロック
本体306と軌道レール301の対向する側面間にボー
ル302が介在される。
【0079】軌道部材308は断面C字形状の薄肉部材
で、上下2条のボール転走溝305,305が形成され
ている。
【0080】また、上下のボール転走溝305,305
に沿って、ボール302の脱落を防止するための第1,
第2ボール保持部91a,91b及び第3ボール保持部
91cが一体成形されている。
【0081】なお、ブロック本体306の両端面には、
図示しないが、図2(b)に示したと同様の方向転換路の
内周案内部が形成されている。
【0082】さらに、樹脂部309には、上記ボール転
走溝305,305と並行に延びる無負荷ボール通路3
93が形成されており、インサート成形時に一体成形さ
れている。
【0083】この場合の成形手順は、図1の場合と同様
であるので、その説明を省略する。
【0084】また、ボール列の数は、図13(c)に示す
ように、1列でもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボール転走溝が形成される軌道部材を金型内にインサー
トし、ブロック本体を樹脂、軽量のアルミダイカストあ
るいは亜鉛ダイカストを用いて一体成形したので、従来
の金属ブロックを用いた移動ブロックに比較して大幅に
軽量化できる。
【0086】また、ボール保持部、無負荷ボール通路及
びボール方向転換路内周部の少なくともいずれか一方の
部分もブロック本体と一体成形すれば、別途加工する必
要がなくなって部品点数を削減でき、組み立て工数も削
減でき、低コスト化を図ることができる。
【0087】特に、負荷域から無負荷域へのボールの方
向転換をする方向転換路内周案内部を一体成形すれば、
方向転換路内周部と負荷ボール転走溝間、また方向転換
路内周と無負荷ボール通路間の段差が無くなり、スムー
ズに循環する。
【0088】そして、二つの軌道部材を用いる場合に
は、ボール転走溝を互いに向き合わせて金型内にインサ
ートし、金型内において軌道部材のボール転走溝と他の
部位により挟んで支持し、成形圧力を利用して軌道部材
のボール転走溝を金型に押圧して成形すれば、ボール転
走溝と金型との間のバリの発生が防止できる。
【0089】また、左右側部にそれぞれボール転走溝が
形成された一つの軌道部材のボール転走溝と金型の一部
とが成形材料が入り込まない程度の接触状態で接触させ
て成形すれば、ボール転走溝にバリが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係る直線運動案内
装置を示す図である。
【図2】図2は本発明の第1実施例に係る直線運動案内
装置を示す図である。
【図3】図3は第1実施例の直線運動案内装置のブロッ
ク本体のインサート成形工程の説明図である。
【図4】図4は本発明の第1実施例の一態様を示す図で
ある。
【図5】図5は本発明の第1実施例の一態様を示す図で
ある。
【図6】図6は本発明の第1実施例の一態様を示す図で
ある。
【図7】図7は本発明の第1実施例の一態様を示す図で
ある。
【図8】図8は本発明の第1実施例の一態様を示す図で
ある。
【図9】図9は本発明の第2実施例に係る直線運動案内
装置を示す図である。
【図10】図10は本発明の第2実施例の一態様を示す
図である。
【図11】図11は本発明の第2実施例の一態様を示す
図である。
【図12】図12は本発明の第2実施例の一態様を示す
図である。
【図13】図13は本発明の第3実施例に係る直線運動
案内装置を示す図である。
【図14】図14は従来の直線運動ベアリングを示す図
である。
【符号の説明】
1 軌道レール 2 ボール 3 移動ブロック 4,5 ボール転走溝 6 ブロック本体 7 側蓋 8 軌道部材 9 樹脂部 91a〜91c 第1〜第3ボール保持部 92 方向転換路内周案内部 93 無負荷ボール通路 10 金型 10a ボール転走溝支持部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌道レールに多数のボールを介して移動ブ
    ロックを移動自在に設け、該移動ブロックは、軌道レー
    ルに設けられたボール転走溝に対向して設けられる負荷
    域のボール転走溝が設けられたブロック本体と、該ブロ
    ック本体の両端に取り付けられる側蓋を、を備えている
    直線運動案内装置において、 前記ブロック本体を、前記負荷域のボール転走溝が形成
    された軌道部材を金型内にインサートして成形するイン
    サート成形によって一体成形したことを特徴とする直線
    運動案内装置。
  2. 【請求項2】ボール転走溝に沿って設けられボールの脱
    落を防止するボール保持部、無負荷域から負荷域へのボ
    ールの方向転換をする方向転換路内周案内部及び無負荷
    ボール案内部の内の、少なくとも一つを、前記ブロック
    本体のインサート成形時に一体成形することを特徴とす
    る請求項1に記載の直線運動案内装置。像形成装置。
  3. 【請求項3】ブロック本体はボールを介して軌道レール
    を左右から挟み込むようにして組み付けられる構成で、 前記ブロック本体にインサートされる軌道部材は一部材
    によって構成され、軌道部材の左右両側部にボール転走
    溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    直線運動案内装置。
  4. 【請求項4】ブロック本体はボールを介して軌道レール
    を左右から挟み込むようにして組み付けられる構成で、 前記ブロック本体にインサートされる軌道部材は前記ブ
    ロック本体の左右両側部にそれぞれ配置される二部材に
    よって構成され、各部材にボール転走溝が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の直線運動案内装
    置。
  5. 【請求項5】ブロック本体は左右に上下2条ずつのボー
    ル列を具備し、左右に配置される各軌道部材の上下端部
    には、転動時のボールの接触部よりも過剰にボールを取
    り囲むかぶり部が設けられ、 該かぶり部がインサート成形時に金型の一部に引っ掛る
    形状とした請求項4に記載の直線運動案内装置。
  6. 【請求項6】ブロック本体は軌道レールに左右側面に並
    んで配置される断面略矩形状の部材で、前記ブロック本
    体側面と軌道レールの側面との間にボールが介在され、
    前記ブロック本体にインサートされる軌道部材が一部材
    によって構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の直線運動案内装置。
  7. 【請求項7】ブロック本体の成形材料は、樹脂、アルミ
    ダイカスト、亜鉛ダイカストのうちのいずれかである請
    求項1に記載の直線運動案内装置。
  8. 【請求項8】2つの軌道部材をボール転走溝を互いに向
    き合わせて金型内にインサートし、金型内において軌道
    部材のボール転走溝と他の部位により挟んで支持し、成
    形圧力を利用して軌道部材のボール転走溝を金型に押圧
    して成形する請求項4に記載の直線運動案内装置の成形
    方法。
  9. 【請求項9】左右側部にそれぞれボール転走溝が形成さ
    れた一つの軌道部材のボール転走溝と金型の一部とが成
    形材料が入り込まない程度の接触状態で接触させて成形
    する請求項3に記載の直線運動案内装置の成形方法。
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