JPH08225480A - ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法 - Google Patents

ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法

Info

Publication number
JPH08225480A
JPH08225480A JP10817195A JP10817195A JPH08225480A JP H08225480 A JPH08225480 A JP H08225480A JP 10817195 A JP10817195 A JP 10817195A JP 10817195 A JP10817195 A JP 10817195A JP H08225480 A JPH08225480 A JP H08225480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
formula
general formula
compound represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10817195A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Dan
亮人 團
Masahiko Ikeda
雅彦 池田
Emu Torosuto Barii
エム. トロスト バリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharma Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP10817195A priority Critical patent/JPH08225480A/ja
Publication of JPH08225480A publication Critical patent/JPH08225480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 活性型ビタミンD3 誘導体を効率よく製造す
るための製造法および中間体を提供する。 【構成】 例えば下式で表される製造方法および中間
体。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の活性型ビタミン
3 誘導体の製造における中間体として有用なエンイン
化合物を製造する方法に関する。すなわち、本発明の目
的化合物であるエンイン化合物を原料として、例えば公
開特許公報昭和63年第45249号に記載される23
−ヒドロキシ(またはオキソ)ビタミンD3 誘導体を製
造することができる。上記23−ヒドロキシ(またはオ
キソ)ビタミンD3 誘導体は優れた薬理作用、すなわち
有用なビタミンD様の生理作用を有し、カルシウムの吸
収、輸送あるいは代謝異常に起因する種々の疾患、例え
ばくる病、骨軟化症、骨粗しょう症などの骨の疾患に対
する治療もしくは予防薬として有用であるばかりでな
く、腫瘍細胞、たとえば骨髄性白血病細胞に対してその
増殖を抑制し、かつ正常細胞への分化誘導能を有し、抗
腫瘍剤として有用である。同公報には、下記反応式に従
って23−ヒドロキシ(またはオキソ)ビタミンD3
導体を合成することが記載されている。
【化11】
【0002】一方で、最近下式に書いたようなエンイン
化合物と臭化ビニル化合物をパラジウム触媒を用いて反
応させることでビタミンD誘導体を合成する方法が開発
された(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソ
サエティ(J.Am.Chem.Soc.)114巻,
9836頁(1992年))。
【化12】
【0003】
【従来の技術】上記報文には、エンイン化合物は、下式
のようにプロパルギルアルコールを原料として用い合成
することが記載されている。
【化13】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
はジメトキシ化の工程に於いて特殊な装置が必要であ
り、また酸化工程に於いて毒物であるクロム酸を用いる
必要があり、そして合成経路の途中でジアステレオマー
分離に効率の悪い高速液体クロマトグラフィーを用いな
ければならず、1バッチの仕込量が非常に制限され大量
スケールの精製が非常に困難になる。さらにラセミ分割
工程では反応に19日間を要する。従って、比較的大量
に取り扱う場合、効率的な製造法という観点からは上記
方法は満足すべきものではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、光学活性なエンイン誘導体の製造方法
について種々検討を重ねた。その結果、市販の光学活性
なエポキシドを用いることにより、エンイン誘導体を効
率よく製造できることを見出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は一般式(3)
【化14】 (式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を表し、Y
は水素原子または置換シリル基を表す)で表される化合
物を製造する方法およびその中間体に関する。
【0006】さらに詳しくは、本発明は、(i)一般式
(1)
【化15】 (式中、RおよびYは前記と同じ意味を表す)で表され
る化合物をエチレンの金属塩と反応させて、一般式
(2)
【化16】 (式中、RおよびYは前記と同じ意味を表す)で表され
るエノン化合物とし、必要に応じて水酸基を保護または
脱保護し、さらに、一般式(2)で表される化合物を還
元反応に付することにより、前記一般式(3)で表され
るエンイン化合物を製造する方法、(ii)一般式(4)
【化17】 (式中、Xは脱離基を表す)で表される化合物に、2位
に置換シリル基が置換していてもよいアセチレンの金属
塩を付加させて、一般式(5a)
【化18】 (式中、XおよびYは前記と同じ意味を表す)で表され
る化合物とし、これを必要に応じて水酸基を保護するこ
とにより、一般式(5)
【化19】 (式中、R、YおよびXは前記と同じ意味を表す)で表
される化合物を得、さらに、一般式(5)で表される化
合物をシアンイオンのアルカリ金属塩と反応させること
により、前記一般式(1)で表される化合物とした後、
上記(i)の方法に従って前記一般式(3)で表される
エンイン化合物を製造する方法、並びに(iii)これらの
方法における原料化合物あるいは中間体として有用な、
前記一般式(1)で表される化合物および前記一般式
(5)で表される化合物に関する。
【0007】本発明に於ける官能基について説明する。
水酸基の保護基としては、本方法の反応条件に使用しう
るものであればいかなるものでも使用できる。またその
導入、除去方法は当業者に周知の方法でおこなえる(例
えば、Protective Groups in O
rganicSynthesis、John−Wile
y Sons、New York、pp10−86(1
981)に記載)が、酸またはアルカリ加水分解により
除去される保護基、なかでも置換シリル基、メチル基、
置換メチル基、2−テトラヒドロピラニル基、アシル基
等を挙げることができる。
【0008】置換シリル基としては、低級アルキル基や
アリール基で三置換されたシリル基が挙げられ、低級ア
ルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、t−ブチル等の炭素原子数6個以下のアルキル基
が、アリール基としてはフェニル等の炭素原子数10個
以下のアリール基が挙げられる。置換シリル基の具体的
な例としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、ジメチルイソプロピル
シリル基、ジエチルイソプロピルシリル基、t−ブチル
ジメチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、t−ブ
チルジフェニルシリル基などを挙げることができる。
【0009】置換メチル基における置換基としてはアル
コキシ基、アルキルチオ基、アラルキルオキシ基、アル
コキシアルコキシ基等が挙げられ、これら置換基のアル
キル部分としてはメチル、エチル等の炭素原子数4個以
下のアルキル基が、アリール部分としてはフェニル等の
炭素数10個以下のアリール基が挙げられる。置換メチ
ル基の具体的な例としては、メトキシメチル基、メチル
チオメチル基、ベンジルオキシメチル基、メトキシエト
キシメチル基などを挙げることができる。アシル基とし
ては低級アルカノイル基やアロイル基が挙げられ、低級
アルカノイル基としてはモノクロロアセチル、ジクロロ
アセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル
等の1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数が3個
以下のアルカノイル基や、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、ピバロイル等のアルキル部分の
炭素原子数が6個以下のアルカノイル基が、アロイル基
としてはベンゾイル等のアリール部分の炭素原子数が1
0個以下のアロイル基が挙げられる。
【0010】Rで表される水酸基の保護基として好適な
ものとしては、置換シリル基を挙げることができる。よ
り好ましいものとしては、例えばトリイソプロピルシリ
ル基、t−ブチルジメチルシリル基あるいはジフェニル
メチルシリル基などの低級アルキル基やアリール基で置
換されたシリル基を選ぶことができる。Yで表される置
換シリル基として好適なものとしては、トリメチルシリ
ル基が挙げられる。
【0011】脱離基としては、例えばハロゲン、アルキ
ルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基お
よびアラルキルスルホニルオキシ基が挙げられ、ハロゲ
ンとしては、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、アルキル
スルホニルオキシ基、アラルキルスルホニルオキシ基の
アルキル部分としてはメチル、エチル等の炭素数が4個
以下のアルキル基が、アラルキルスルホニルオキシ基、
アリールスルホニルオキシ基のアリール部分としてはフ
ェニル等の炭素原子数が10個以下のアリールが挙げら
れる。アリールスルホニルオキシ基のアリール部分には
メチル等の炭素数4個以下のアルキル基が置換していて
もよい。このような脱離基の例としてはメタンスルホニ
ルオキシ、エタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニ
ルオキシ、ベンジルスルホニルオキシ、p−トルエンス
ルホニルオキシ等が挙げられる。
【0012】2位に置換シリル基が置換していてもよい
アセチレンの金属塩としては、求核性のある金属塩であ
ればよく、具体的には一般式(10)
【化20】 (式中、Yは前記と同じ意味を表し、M1 はアルカリ金
属を表す)で表される化合物が挙げられる。M1 で表さ
れるアルカリ金属としては、ナトリウムやリチウムを挙
げることができる。一般式(10)で表される化合物と
して好ましくは、アセチレンのリチウム塩や2−トリメ
チルシリルアセチレンのリチウム塩が挙げられる。ま
た、2位に置換シリル基が置換していてもよいアセチレ
ンの金属塩は錯体を形成していてもよく、リチウム塩の
エチレンジアミン錯体も好ましい。エチレンの金属塩と
しては求核性のある金属塩であればよく、具体的には一
般式(11)
【化21】 (式中、M2 はアルカリ金属またはMgZ(Zはハロゲ
ン原子を表す))で表される化合物が挙げられる。M2
で表されるアルカリ金属としては、ナトリウムやリチウ
ムを挙げることができる。Zで表されるハロゲン原子と
しては、塩素、沃素、臭素を挙げることができる。一般
式(11)で表される化合物として望ましくは、臭化ビ
ニルマグネシウムが挙げられる。シアンイオンのアルカ
リ金属塩を形成するアルカリ金属の種類としては、ナト
リウムやカリウムなどが挙げられる。
【0013】次に、本発明の製造方法を以下詳細に説明
する。
【化22】 (式中、R3 は水酸基の保護基を表し、XおよびYは前
記と同じ意味を表す。) 工程A:化合物(4)への、2位に置換シリル基が置換
していてもよいアセチレンの付加 市販されているかまたは容易に入手可能な化合物(4)
と、2位に置換シリル基が置換していてもよいアセチレ
ンの金属塩を例えばテトラヘドロンレターズ(Tetr
ahedron Letters)24巻、391ペー
ジ(1983年)に記載のある方法で反応させることに
より式(5a)の化合物を合成できる。例えば、化合物
(4)に対し1当量以上、好ましくは1.2〜1.8当
量の2位に置換シリル基が置換していてもよいアセチレ
ンのリチウム塩を反応温度−100℃〜−50℃好まし
くは−80℃〜−70℃下テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル等の非プロトン性溶媒中で、例えばn−ブチ
ルリチウムを溶媒中に加えた後アセチレンガスを通す方
法や、n−ブチルリチウムを溶媒中に加えた後置換シリ
ル基によりモノ置換されたアセチレンを加える方法等に
より調製し、必要であれば、1当量以上、好ましくは
1.2〜1.8当量のルイス酸、好ましくは、三フッ化
ホウ素のジエチルエーテル錯体を加えた後、化合物
(4)を順次加え反応させることにより化合物(5a)
を合成できる。
【0014】工程B:化合物(6)のアセチレン付加 市販されているかまたは容易に入手可能な化合物(6)
を上記工程Aと同じ方法で反応させることにより式(1
a)の化合物を合成することもできる。得られた化合物
(1a)は、もし必要であれば、水酸基を保護して式
(1b)の化合物にすることができる。
【0015】工程C:化合物(5)(化合物(5a)ま
たは化合物(5b))のニトリル化 化合物(5)(化合物(5a)または化合物(5b))
を例えば、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒に溶解
させ、必要であれば、化合物(5)に対し5〜20重量
%、好ましくは10〜15重量%のジシクロヘキセノ−
18−クラウン−6存在下、化合物(5)に対し1当量
以上、好ましくは3〜4当量のシアンイオンのアルカリ
金属塩、例えばシアン化カリウムと反応温度30℃以上
好ましくは加熱還流し反応させることにより、化合物
(1)(化合物(1a)または化合物(1b))を合成
できる。
【0016】工程D:化合物(1)(化合物(1a)ま
たは化合物(1b))のエノン化 化合物(1)(化合物(1a)または化合物(1b))
を例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の
非プロトン性溶媒に溶解させ、反応温度0℃〜50℃好
ましくは室温で、化合物(1)に対し1当量以上、好ま
しくは1.2〜1.8当量のエチレンの金属塩、好まし
くはハロゲン化ビニルマグネシウムを加え反応させるこ
とにより、化合物(2)(化合物(2a)または化合物
(2b))を合成できる。ハロゲン化ビニルマグネシウ
ムは、例えばTHF等のエーテル系溶媒中、ハロゲン化
ビニルと粉末マグネシウムを室温〜加熱還流下の温度、
好ましくは加熱還流下で反応させる等の方法で合成でき
る。
【0017】工程E:化合物(2)(化合物(2a)ま
たは化合物(2b))の還元 化合物(2)(化合物(2a)または化合物(2b))
を一般的に知られている方法を用いてジアステレオ選択
的に還元することにより、式(3)(化合物(3a)ま
たは化合物(3b))の化合物を合成できる。ただし、
選択的に還元するためには水酸基は保護されていないほ
うが望ましい。例えば、化合物(2)(化合物(2a)
または化合物(2b))を炭素数が4以下の低級飽和脂
肪酸、その中でも好ましくは酢酸に溶解し、反応温度0
℃〜40℃好ましくは10℃〜20℃付近で化合物
(2)に対し1当量以上、好ましくは1.2〜1.8当
量のトリアセチル化ホウ素のテトラアルキルアンモニウ
ム塩、好ましくはテトラメチルアンモニウムトリアセチ
ル化ホウ素を加え反応させることにより、化合物(3)
(化合物(3a)または化合物(3b))を合成でき
る。このテトラアルキルアンモニウム塩のアルキル部分
としては炭素数1〜5の低級のものであればよく、望ま
しくはメチル基かブチル基が好ましい。また、上の方法
を用いなくても通常のエノンの還元方法を用いて還元し
た後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
することにより、式(3)の化合物を合成できる。例え
ば、炭素数が4以下のアルコール、望ましくは、エタノ
ールに溶解し反応温度−20℃〜25℃好ましくは0℃
〜10℃で(必要に応じて1当量以上、好ましくは1.
2〜1.8当量の塩化セリウムを加えるとエノンの1、
4還元を防ぐことが出来る)化合物(2)に対し1当量
以上、好ましくは1.2〜1.8当量の水素化ホウ素ナ
トリウムを加え反応させ、得られたジアステレオ混合物
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製す
ることにより同じく化合物(3)(化合物(3a)また
は化合物(3b))を合成することができる。
【0018】式(5a)、(5b)、(1a)、(1
b)、(2a)、(2b)、(3a)または(3b)で
表される化合物のうち、Yが置換シリル基である化合物
は公知の方法でYが水素原子である化合物に変換でき
る。例えば、Yがトリメチルシリル基である場合にはメ
タノール等のアルコール系溶媒中、炭酸カリウムなどの
アルカリ存在下、室温で反応させることによりYが水素
原子である対応する化合物に変換できる。具体的には例
えば、20mg〜50mg/1ml、好ましくは30m
g〜40mg/1mlの炭酸カリウム/メタノール懸濁
液で処理する方法が挙げられる。本反応においては、炭
酸カリウムが懸濁状態である方が反応速度が速いので望
ましい。ただし式(5a)で表される化合物は、直接塩
基性条件による脱置換シリル反応させるよりも水酸基を
予め保護して式(5b)で表される化合物としてから同
反応を行う方が、分子内エポキシ化反応が防げるため望
ましい。
【0019】本発明の方法により得られた化合物(3)
は、例えば水酸基を保護した後、化合物(7)と、文献
(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエテ
ィ(J.Am.Chem.Soc.114巻,9836
頁(1992年))に記載されている同じ条件でパラジ
ウムカップリング反応をおこない、続いて脱保護するこ
とにより、文献(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.11
4巻,9836頁(1992年))に記載されている1
位が酸化されたビタミンD3 や、公開特許公報昭和63
年第45249号に記載されている化合物(8)に誘導
できる。
【化23】 (式中、R4 は水素原子、置換シリル基、メチル基、置
換メチル基または2−テトラヒドロピラニル基を表し、
5 およびR6 は同一または異なってtert−ブチル
ジフェニルシリル基やtert−ブチルジメチルシリル
基などの置換シリル基を表し、Qは脱離基(例えば臭素
原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等)を表
す。)
【0020】
【発明の効果】本発明の製法及び中間体によりエンイン
化合物を効率よく大量に合成することができるようにな
った。具体的には、時間のかかる工程もなく、精製もシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー程度の操作で済み、
また毒性の高い化合物を用いる必要もない。従って、本
発明の製法及び中間体により、従来比較的大きなスケー
ルでは困難と言われていた活性型ビタミンD3 誘導体の
合成が容易なものになる。
【0021】
【実施例】次に、実施例、参考例を挙げて本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はもちろんこれらによっ
て何ら限定されるものではない。なお、以下において使
用される略号の意味は次のとおりである。 TBS :tert−ブチルジメチルシリル基 MOM :メトキシメチル基 Tf :トリフルオロメタンスルホニル基
【0022】実施例 1
【化24】 (1)1−クロロ−2R−ヒドロキシ−ペンタ−4−イ
ンの合成 n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(0.96ml,
1.5mmol)をテトラヒドロフラン(2.0ml)
に加え、−78℃に冷却しアセチレンガス(約50m
l)を通して、10分間撹拌した。次に三フッ化ホウ素
のジエチルエーテル錯体(0.2ml)、R−エピクロ
ルヒドリン(93mg)を順次加えてさらに−78℃で
20分間撹拌した。同じ温度で飽和塩化アンモニウム水
溶液を滴下し、室温にもどした後、酢酸エチルで2回抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し残渣を得た。これ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル:ヘキサン(1:3)で溶出される分画を集め、標
記化合物103mgを得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 4.00(1H,m),3.73(1H,dd,J=
4.6,11.2Hz),3.65(1H,dd,J=
6.3,11.2Hz),2.57(1H,dd,J=
2.0,2.6Hz),2.54(1H,t,J=2.
6Hz),2.09(1H,t,J=2.6Hz) (2)1−シアノ−2R−ヒドロキシ−ペンタ−4−イ
ンの合成 1−クロロ−2R−ヒドロキシ−ペンタ−4−イン(4
7mg)のアセトニトリル(4ml)溶液にジシクロヘ
キサノ−18−クラウン−6(15mg)、シアン化カ
リウム(80mg)を順次加え7時間加熱還流した。放
冷後、反応液を氷水に加え、酢酸エチルで2回抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮して残渣を得た。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン
(1:3)で溶出される分画を集め、標記化合物35m
gを得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 4.14(1H,m),2.69(1H,d,J=3.
0Hz)2.67(1H,d,J=4.0Hz),2.
56(2H,dd,J=2.6,5.9Hz)2.14
(t,1H,J=2.6Hz) (3)5R−ヒドロキシ−1−オクテン−7−イン−3
−オンの合成 1−シアノ−2R−ヒドロキシ−ペンタ−4−イン(3
5mg)のテトラヒドロフラン(1.0ml)溶液に臭
化ビニルマグネシウム(1.0M、0.32ml)を加
え、室温で30分撹拌した。反応終了後、反応液に、塩
化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン
(1:3)で溶出される分画を集め、標記化合物8.9
mgを得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 6.37(1H,dd,J=9.6,17.5Hz),
6.29(1H,dd,J=2.0,17.5Hz),
5.93(1H,dd,J=2.0,9.6Hz),
4.27(1H,m),3.21(1H,d,J=4.
0Hz),2.99(1H,dd,3.3,17.5H
z),2.48(1H,ddd,J=2.6,3.6,
15.6Hz),2.45(1H,ddd,J=2.
6,4.6,15.6Hz),2.06(1H,t,J
=2.6Hz) (4)3S,5R−ジヒドロキシ−1−オクテン−7−
インの合成 5R−ヒドロキシ−1−オクテン−7−イン−3−オン
(50mg)の酢酸(2ml)溶液に、水素化ホウ素ア
ンモニウム(42mg)を加え、室温で30分間撹拌し
た。反応終了後、反応液にメタノールを加え、減圧濃縮
し残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン(1:3)で溶出さ
れる分画を集め標記化合物(37mg)を得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 5.91(1H,ddd,J=17.2,10.5,
5.5Hz),5.29(1H,d,J=17.2H
z),5.13(1H,d,J=10.5Hz),4.
46(1H,m),4.09(1H,m),2.44−
2.39(2H,m),2.05(1H,t,J=2.
6Hz),1.88−1.68(2H,m) (5)3S,5R−ジ(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−1−オクテン−7−イン(化合物(E
5))の合成 3S,5R−ジヒドロキシ−1−オクテン−7−イン
(3.0g)のジメチルホルムアミド(60ml)溶液
に、イミダゾール(4.4g)、tert−ブチルジメ
チルシリルクロリド(8.0g)を順次加えて50℃で
2時間撹拌した。反応終了後、放冷し氷水にあけ、2N
−HCl水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し残渣を得た。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘ
キサン:酢酸エチル(20:1)で溶出される分画を集
めて濃縮し標記化合物(7.1g)を得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 5.80(1H,ddd,J=17.5,10.3,
7.3Hz),5.03(1H,d,J=10.3H
z),5.14(1H,d,J=17.5Hz),4.
22(1H,m),3.93(1H,m),2.37
(2H,m),1.97(1H,t,J=2.6H
z),1.92−1.83(1H,m),1.70−
1.60(1H,m),0.89(9H,s),0.8
8(9H,s),0.09(3H,s),0.08(3
H,s),0.06(3H,s),0.04(3H,
s)
【0023】参考例1
【化25】 (1)トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウ
ム(0)クロロホルム錯体(17mg)、トリフェニル
ホスフィン(44mg)およびトリエチルアミン(2.
0ml)をトルエン(2.0ml)に加え10分間撹拌
した。続いて化合物(E4)(65mg)と化合物(E
5)(62mg)のトルエン(1.0ml)溶液を加
え、1時間加熱還流した。放冷後、反応液をそのままシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル:ヘキサン(1:20)で溶出される分画を集め目的
とする化合物(E6)(70mg)を得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 6.23(1H,d,J=11.1Hz),6.02
(1H,d,J=11.1Hz)5.19(1H,
s),5.09(1H,d,J=6.6Hz),4.8
6(1H,d,J=6.6Hz),4.86(1H,
s),4.66(1H,d,J=6.9Hz),4.6
1(1H,d,J=6.9Hz),4.38(1H,
m),4.19(1H,m),3.94(1H,br.
t),3.45(3H,s)3.37(3H,s),
0.88(18H,m),0.54(3H,s),0.
06(12H,m) (2)化合物(E6)(70mg)のメタノール(2.
0ml)溶液にメタンスルホン酸(0.1ml)を加え
3時間撹拌した。反応液を水に加え酢酸エチルで2回抽
出した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し
たのち、硫酸マグネシウムで乾燥した。続いて、減圧濃
縮して残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン(3:2)で溶
出される分画を集め化合物(E3)(30mg)を得
た。 NMR(CDCl3 ,δ) 6.37(1H,d,J=11.2Hz),6.33
(1H,s),6.02(1H,d,J=11.2H
z)5.33(1H,s),4.99(1H,s),
4.20〜4.50(3H,m),0.98(3H,
d,J=5.6Hz),0.57(3H,s)
【0024】参考例2 参考例1の原料化合物(E4)は以下の方法により合成
した。
【化26】 1)化合物(E9)の合成 ケミカル・アンド・ファーマシューチカル・ブレチン
(Chem.Pharm.Bull.)、40巻、16
62頁(1992年)に記載の方法で合成した1α,3
β−ビス[tert−ブチルジメチルシリルオキシ]−
23−ホルミル−9,10−セコプレグナ−5(Z),
7(E),10(19)−トリエン(化合物(E8)、
19.7g)のジエチルエーテル溶液(415ml)に
臭化メチルマグネシウムのテトラヒドロフラン溶液
(0.96mol/L、45.5ml)を注意深く滴下
し、氷冷下30分間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム
水溶液を加え分配した。有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し、残渣を得た。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:n−ヘキサ
ン(1:5)で溶出される分画を集め、目的の23−ア
ルコール体(化合物(E9)、23位由来のジアステレ
オ混合物)18.4g(収率91%)を得た。 IR(neat)cm-1: 3353 NMR(CDCl3 ,δ): 0.05〜0.06(1
2H,m),0.54,0.56(3H,s),3.9
1(1H,m),4.20(1H,m),4.36(1
H,m),4.86(1H,d,J=2Hz),5.1
7(1H,s),6.01(1H,d,J=11H
z),6.24(1H,d,J=11Hz)
【0025】2)化合物(E10)の合成 10.0gの化合物(E9)をジクロロメタン(133
ml)に溶解し、N−メチルモルホリン−N−オキシド
2.93g、粉末モレキュラーシーブス4A5.0g、
テトラ−n−プロピルアンモニウムパールテネート60
0mgを順次加え室温で15分撹拌した。反応液を直
接、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジク
ロロメタンで溶出される分画を集め、目的のメチルケト
ン体(化合物(E10))9.12g(収率92%)を
得た。 IR(neat)cm-1: 1718 NMR(CDCl3 ,δ): 0.05〜0.06(1
2H,m),0.57(3H,s),0.93(3H,
d,J=6.5Hz),2.12(3H,s),4.1
8(1H,m),4.36(1H,m),4.86(1
H,d,J=2.5Hz),5.17(1H,s),
6.01(1H,d,J=11Hz),6.23(1
H,d,J=11Hz)
【0026】3)化合物(E11)の合成 N,N’−ヘキサメチルジシラザン2.55gとテトラ
ヒドロフラン30mlの溶液を−70℃に冷却し、n−
ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.64mol/l,
9.10ml)を滴下し、続けて、6.30gの化合物
(E10)とテトラヒドロフラン35mlの溶液を滴下
した。続けて、ヘキサフルオロアセトンガス(ヘキサフ
ルオロアセトン・3水和物を硫酸で脱水して得られた)
を原料が消失するまで吹き込んだ。反応液に酢酸3.1
5gとテトラヒドロフラン20mlとの溶液を加えて、
室温までもどし、水、酢酸エチルで分配した。有機層を
1N−塩酸水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、残渣を得
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル:n−ヘキサン(1:30)で溶出される分画を
集め、目的のケトン体(化合物(E11))6.56g
(収率82%)を得た。 IR(neat)cm-1: 1709 NMR(CDCl3 ,δ): 0.04〜0.06(1
2H,m),0.57(3H,s),0.96(3H,
d,J=6Hz),2.88(3H,s),4.20
(1H,m),4.37(1H,m),4.85(1
H,d,J=2Hz),5.18(1H,s),6.0
1(1H,d,J=12Hz),6.23(1H,d,
J=11Hz),6.88(1H,br.s).
【0027】4)化合物(E12a)、(E12b)の
合成 化合物(E11)7.0g、テトラヒドロフラン60m
l及びメタノール60mlの溶液に、−10℃で水素化
ホウ素ナトリウム(0.514g)を加えた。10分撹
拌した後、反応液に1N−塩酸水を加えた。室温にもど
した後、酢酸エチル、水で分配し、有機層を飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮し、残渣を得た。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:n−ヘキサン
(1:20)で溶出される分画を集め化合物(E12
a)(Rf=0.25,ヘキサン/酢酸エチル(10/
1))2.27g(収率32%)と化合物(E12b)
(Rf=0.5,ヘキサン/酢酸エチル(10/1))
3.65g(収率52%)を得た。
【0028】化合物(E12a) IR(neat)cm-1: 3308 NMR(CDCl3 ,δ): 0.06(12H,
m),0.56(3H,s),0.98(3H,d,J
=6Hz),4.20(1H,m),4.38(2H,
m),4.86(1H,d,J=2Hz),5.18
(1H,s),6.02(1H,d,J=11Hz),
6.23(1H,d,J=11Hz),6.31(1
H,s) 化合物(E12b) IR(neat)cm-1: 3326 NMR(CDCl3 ,δ): 0.06(12H,
s),0.56(3H,s),1.00(3H,d,J
=6Hz),4.20(1H,m),4.37(2H,
m),4.86(1H,d,J=2Hz),5.18
(1H,s),6.02(1H,d,J=11Hz),
6.24(1H,d,J=11Hz),6.28(1
H,s)
【0029】
【化27】 5)化合物(E2)の合成 化合物(E12a)(1.5g)のクロロホルム(20
ml)溶液にジイソプロピルエチルアミン(14.8m
l)とクロロメチルメチルエーテル(4.31ml)を
順次加え、1時間加熱還流した。放冷後、反応液を水に
加え酢酸エチルで2回抽出した。有機層を2N塩酸、飽
和重曹水、そして飽和食塩水で順次洗浄したのち、硫酸
マグネシウムで乾燥した。続いて、減圧濃縮して残渣
(1.72g)得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン(1:5)で
溶出される分画を集め化合物(E2)(1.60g)を
得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 6.23(1H,d,J=11.1Hz),6.02
(1H,d,J=11.1Hz)5.19(1H,
s),5.09(1H,d,J=6.6Hz),4.8
6(1H,d,J=6.6Hz),4.86(1H,
s),4.66(1H,d,J=6.9Hz),4.6
1(1H,d,J=6.9Hz),4.38(1H,
m),4.19(1H,m),3.94(1H,br.
t),3.45(3H,s)3.37(3H,s),
0.88(18H,m),0.54(3H,s),0.
06(12H,m)
【0030】6)化合物(E3)の合成 化合物(E2)(1.72g)をジクロロメタン(15
0ml)とメタノール(30ml)の混合溶媒に溶解し
た。このものを−78℃に冷却しオゾンガスを通気し
た。反応液が薄い青色に着色したのを確認したのち、過
剰のオゾンを窒素ガスを通じることにより除いてからト
リフェニルホスフィン(1.70g)を加え反応液を室
温にもどした。反応液を水に加え酢酸エチルで2回抽出
し、有機層を飽和重曹水、そして飽和食塩水で順次洗浄
したのち、硫酸マグネシウムで乾燥した。続いて、減圧
濃縮して残渣(3.50g)得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン
(1:5)で溶出される分画を集め化合物(E3)(4
85mg)を得た。 NMR(CDCl3 ,δ) 5.06(1H,d,J=6.6Hz),4.86(1
H,d,J=6.6Hz)4.65(1H,d,J=
7.0Hz),4.59(1H,d,J=7.0H
z),3.93(1H,m),3.42(3H,s),
3.35(3H,s),0.99(3H,d,J=6.
3Hz),0.63(3H,s)
【0031】7)化合物(E4)の合成 1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン
(0.363ml)のトルエン(3.0ml)溶液を−
78℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液
(0.86ml,1.60M)を滴下し10分間撹拌し
た。続いて、ブロモメチルトリフェニルホスホニウムブ
ロミド(748mg)を加え、0℃に昇温しさらに10
分間撹拌した。そこへ化合物(E3)(169mg)の
トルエン(0.7ml)溶液を滴下しさらに30分間撹
拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢
酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和重曹水、そして
飽和食塩水で順次洗浄したのち、硫酸マグネシウムで乾
燥した。続いて、減圧濃縮して残渣を得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:
ヘキサン(1:10)で溶出される分画を集め目的とす
る化合物(E4)(80mg)を得、原料の化合物(E
3)(44mg)を回収した。 NMR(CDCl3 ,δ) 5.65(1H,s),5.09(1H,d,J=6.
6Hz),4.88(1H,d,J=6.6Hz),
4.66(1H,d,J=6.9Hz),4.61(1
H,d,J=6.9Hz),3.95(1H,br.
t),3.45(3H,s),3.37(3H,s),
0.99(3H,d,J=5.6Hz),0.57(3
H,s)
【0032】参考例3 前記式(7)においてQがトリフルオロメタンスルホニ
ルオキシ基である化合物は、次のようにして合成するこ
とができる。
【0033】
【化28】
【0034】(式中、R4 は前記と同じ意味を表す。) (1)酸化的開裂 化合物(b)は、文献[ジャーナル・オブ・オーガニッ
ク・ケミストリー(J.Org.Chem.)、48
巻、3477頁(1983年)]記載の方法に準じて合
成することができる。すなわち化合物(a)を炭素数が
1〜4のアルコール、好ましくはエタノールと芳香族系
の溶媒、好ましくはベンゼンの混合溶媒に溶解し、ロー
ズベンガル等の増感剤存在下、酸素を吹き込みながらハ
ロゲンランプを照射する。増感剤を除いた後濃縮し、再
び芳香族系の溶媒に溶解し、0〜10℃好ましくは3〜
5℃に冷却しルイス酸、好ましくは三フッ化ホウ素ジエ
チルエーテル錯体を1〜1.5当量、好ましくは1.2
〜1.3当量を加えて反応させることにより化合物
(b)を合成することができる。 (2)水酸基の保護 水酸基の保護は、通常行われる一般的方法[例えば、P
rotectiveGroups in Organi
c Synthesis,John−Wiley&So
ns,NewYork,pp10−86(1981)]
に従ってすることができる。例えば、メトキシメチル基
を導入した化合物(c)を合成するには、化合物(b)
のクロロホルム溶液にジイソプロピルエチルアミンとク
ロロメチルメチルエーテルを加え反応させることにより
行うことができる。 (3)ビニルトリフレートの合成 化合物(c)からは、文献[テトラヘドロン・レター
(Tetrahedron Letter)、24巻、
979頁(1983年)]記載の方法に準じて化合物
(d)を合成することができる。例えば、エーテル系の
溶媒、好ましくはジメトキシエタン中、−78〜−60
℃好ましくは−75〜−65℃でアルカリ金属を含んだ
塩基、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドを調製
し、次に化合物(c)を加えエノレートイオンを発生さ
せ、続いてN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイ
ミドを加え反応させることにより、化合物(d)を合成
することができる。
【0035】
【化29】
【0036】1)化合物(E14)の合成 314mgの化合物(E13)をベンゼンとエタノール
の混合溶媒(9:1、20ml)に溶解し、そこへロー
ズベンガル(40mg)を加え、酸素をバブリングしな
がらハロゲンランプを1時間照射した。反応終了後、シ
リカゲルでローズベンガルを吸着させ、濾液を減圧濃縮
し、残渣を得た。この残渣を再び20mlのベンゼンに
溶解し、氷冷下、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体
(3滴)を加え、3分間撹拌した。反応液を飽和重曹水
にあけ、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、減圧濃縮し残渣を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサ
ン(1:2)で溶出される分画を集め、目的のアルデヒ
ド体(E14)のジアステレオ混合物(混合比、1:
9)(50mg)を得た。 IR(neat)cm-1:3225(br.)、295
4、1705 NMR(CDCl3 )δ:0.62(3H×0.9,
s),0.72(3H×0.1,s)0.90〜1.0
2(3H,m),4.32(1H,br.t),6.3
4〜6.38(1H,m),9.54(1H×0.
1),10.00(1H×0.9)
【0037】2)化合物(E15)の合成 50mgの化合物(E14)のクロロホルム(2.0m
l)溶液にジイソプロピルエチルアミン(1.37m
l)とクロロメチルメチルエーテル(0.4ml)を順
次加え、1時間加熱還流した。放冷後、反応液を氷水に
あけ、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を1N塩酸
水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧濃縮し残渣を得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:
ヘキサン(1:10)で溶出される分画を集め、化合物
(E15)のジアステレオ混合物(混合比、1:9)
(52mg)を得た。 IR(neat)cm-1:2947,1716 NMR(CDCl3 )δ:0.64(3H×0.9,
s),0.73(3H×0.1),3.37(3H,
s),3.47(3H,s)4.01(1H,br.
s),4.55(1H,d,J=7.1Hz),4.7
0(1H,d,J=7.1Hz),4.94(1H,
d,J=6.3Hz),5.00(1H,d,J=6.
3Hz),9.57(1H×0.1,s),10.02
(1H×0.9,s)
【0038】3)化合物(E16)の合成 0.047mlの1,1,1,3,3,3−ヘキサメチ
ルジシラザンをジメトキシエタン(0.5ml)に溶解
し、−78℃でn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.
6M,0.104ml)を滴下し、10分間撹拌した。
続いて化合物(E15)(14mg)のジメトキシエタ
ン(0.3ml)溶液を滴下しさらに1時間撹拌した。
N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(99
mg)を加えた後、反応温度を室温にあげ、終夜撹拌し
た。反応液をそのまま減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:ヘキサン
(1:10)で溶出される分画を集め、化合物(E1
6)(10mg)を得た。 IR(neat)cm-1:2954,1423 NMR(CDCl3 )δ:0.61(3H,s),0.
97(3H,d,J=6.6Hz),3.37(3H,
s),3.47(3H,s),4.01(1H,br.
s),4.55(1H,d,J=7.1Hz),4.7
1(1H,d,J=7.1Hz),4.95(1H,
d,J=6.3Hz),5.01(1H,d,J=6.
3Hz)6.17(br.s)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 41/18 C07C 41/18 C07F 7/18 C07F 7/18 W // C07C 401/00 C07C 401/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を表し、Y
    は水素原子または置換シリル基を表す)で表される化合
    物をエチレンの金属塩と反応させて、一般式(2) 【化2】 (式中、RおよびYは上記と同じ意味を表す)で表され
    るエノン化合物とし、必要に応じて水酸基を保護または
    脱保護し、次いで還元して一般式(3) 【化3】 (式中、RおよびYは上記と同じ意味を表す)で表され
    るエンイン化合物を製造する方法。
  2. 【請求項2】 一般式(4) 【化4】 (式中、Xは脱離基を表す)で表される化合物に、2位
    に置換シリル基が置換していてもよいアセチレンの金属
    塩を付加させ一般式(5a) 【化5】 (式中、Xは上記と同じ意味を表し、Yは水素原子また
    は置換シリル基を表す)で表される化合物とし、これを
    必要に応じて水酸基を保護し、次にシアンイオンのアル
    カリ金属塩と反応させ一般式(1) 【化6】 (式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を表し、Y
    は前記と同じ意味を表す)で表される化合物とし、必要
    に応じて水酸基を保護または脱保護し、次にエチレンの
    金属塩を反応させ一般式(2) 【化7】 (式中、RおよびYは前記と同じ意味を表す)で表され
    るエノン化合物とし、必要に応じて水酸基を保護または
    脱保護して、次いで還元して一般式(3) 【化8】 (式中、RおよびYは前記と同じ意味を表す)で表され
    るエンイン化合物を製造する方法。
  3. 【請求項3】 一般式(1) 【化9】 (式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を表し、Y
    は水素原子または置換シリル基を表す)で表される化合
    物。
  4. 【請求項4】 一般式(5) 【化10】 (式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を、Yは水
    素原子または置換シリル基を表し、Xは脱離基を表す)
    で表される化合物。
JP10817195A 1994-12-20 1995-04-06 ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法 Pending JPH08225480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10817195A JPH08225480A (ja) 1994-12-20 1995-04-06 ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33560394 1994-12-20
JP6-335603 1994-12-20
JP10817195A JPH08225480A (ja) 1994-12-20 1995-04-06 ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08225480A true JPH08225480A (ja) 1996-09-03

Family

ID=26448114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10817195A Pending JPH08225480A (ja) 1994-12-20 1995-04-06 ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08225480A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007064011A1 (ja) 2005-12-02 2007-06-07 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha コンバージェント法を用いるビタミンd誘導体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007064011A1 (ja) 2005-12-02 2007-06-07 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha コンバージェント法を用いるビタミンd誘導体の製造方法
US8173824B2 (en) 2005-12-02 2012-05-08 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Process for producing vitamin D derivative using convergent method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0516411B1 (en) Intermediates for the synthesis of 19-nor vitamin D compounds
JPH09118641A (ja) 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法
Solladie et al. Enantioselective synthesis of (+)-brefeldin A
JP2675625B2 (ja) エノールシリルエーテル化合物の製造方法
JPH08225480A (ja) ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法
US4658044A (en) Intermediates for uracil derivatives
JPH07112968A (ja) 1α,24―ジヒドロキシコレカルシフェロール類の製造法
US7906495B2 (en) Monohalogenovinyl vitamin D derivative compounds
JP4366013B2 (ja) 2位に置換基を有するビタミンd誘導体のa環部分の合成中間体化合物
JP3410492B2 (ja) 7−オクチン−1−エン誘導体およびその製造方法
JP3758707B2 (ja) (−)−トランス−クマウシンの製法および新規中間体
JP3776478B2 (ja) コプロスタンジオール誘導体の製造方法
JP2001122870A (ja) イソクマリン誘導体およびそれらの製造方法
JPH07126246A (ja) ビタミンd誘導体の新規な製造中間体
JP2765575B2 (ja) 置換シクロペンテノン及び置換シクロヘキセノン誘導体の製造法
JPH047755B2 (ja)
US6313353B1 (en) Method for producing an optically active acyloin
JPWO1999043641A1 (ja) 2位に置換基を有するビタミンd誘導体のa環部分の合成中間体化合物
JPH07145093A (ja) ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法
JP3249847B2 (ja) Z−シクロヘキシリデン酢酸誘導体の製造方法
JPH0770053A (ja) フッ素化ビタミンd誘導体および製造方法
Park Stereoselective syntheses of functionalized tetrahydrofurans via intramolecular oxymetallations of allenes and syntheses of methyl nonactate homologues
JPH11322663A (ja) γ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造方法
JPH08134070A (ja) 15−ヒドロキシミルベマイシン誘導体の新規合成法
JPH08301811A (ja) ヒドロインダン−4−オール誘導体およびその製造方法