JPH08231442A - アルキル化芳香族炭化水素組成物 - Google Patents

アルキル化芳香族炭化水素組成物

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JPH08231442A
JPH08231442A JP7334704A JP33470495A JPH08231442A JP H08231442 A JPH08231442 A JP H08231442A JP 7334704 A JP7334704 A JP 7334704A JP 33470495 A JP33470495 A JP 33470495A JP H08231442 A JPH08231442 A JP H08231442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過塩基金属スルホン酸塩組成物を製造するた
めに用いるアルキル化芳香族炭化水素組成物を提供する
こと。 【解決手段】 (A)アルキル基の1個は少なくとも4
0の平均炭素原子数を有し、18〜200の炭素原子を
含む分枝長鎖アルキル基であるが、残りのアルキル基は
10未満の炭素原子を含む、1〜3個のアルキル基を含
む少なくとも1種のアルキル芳香族炭化水素と、(B)
アルキル基の1個は10〜33の平均炭素原子数を含む
が、残りのアルキル基は10未満の炭素原子数を含む、
1〜3個のアルキル基を含む少なくとも1種のアルキル
芳香族炭化水素との混合物を含むアルキル化芳香族炭化
水素組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油添加剤とし
て有用な金属アルキルアリールスルホン酸塩の製造中間
体として使用できるアルキル化芳香族炭化水素組成物に
関する。
【従来の技術】中性及び過塩基金属アルキルアリールス
ルホン酸塩は潤滑剤中で用いられることが知られてい
る。“過塩基”という用語はスルホン酸基よりも化学量
論的に大きい量で存在する金属塩を記述するために用い
られる。かかる過塩基スルホン酸塩は、通常、アルキル
アリールスルホン酸、本質的にアルキルアリールスルホ
ン酸のための有機溶媒からなる反応媒質、化学量論的に
過剰な金属塩基及び促進剤を含む反応混合物を二酸化炭
素で処理することによって製造される。過塩基化された
アルキルアリールスルホン酸の例には、モノエイコサン
置換ナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン
酸、ジドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルベンゼン
スルホン酸、ジラウリルβ−ナフタレンスルホン酸、n
−オクタデシルベンゼンスルホン酸、分枝鎖C24アルキ
ルベンゼンスルホン酸及び多くの他のスルホン酸が含ま
れる。
【0002】中性及び過塩基アルキルアリールスルホン
酸塩は例えばエンジンの清浄性を改良する作用がある潤
滑剤中の防錆及び清浄剤添加剤として有用であることも
知られている。燃料の燃焼中、酸性物質が生成され、こ
の酸性物質はエンジンの腐食及び潤滑剤の酸化をひき起
こし、順次に析出物の生成に導く可能性がある。過塩基
スルホン酸塩の高度のアルカリ度は、これらの酸性物質
を中和しかつ有害な酸性の影響をなくすかあるいは少な
くとも強く減少させるために用いられる。エンジン特に
ディーゼルエンジンの発展は潤滑剤に対してより苛酷な
要求を課しており、従って、改良された過塩基金属スル
ホン酸塩組成物が要望されている。ある用途では、過塩
基金属スルホン酸塩とフェノキシドとの組み合わせが潤
滑剤中の添加剤(清浄剤/防止剤)として用いられる。
この組み合わせについての問題の1つはスルホン酸塩と
フェノキシドとが貯蔵中に相互作用して沈殿する傾向が
あることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、過塩基金属スルホン酸塩組成物を製造するために用
いるアルキル化芳香族炭化水素組成物を提供することで
ある。
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)アルキ
ル基の1個は少なくとも40の平均炭素原子数を有し、
18〜200の炭素原子を含む分枝長鎖アルキル基であ
るが、残りのアルキル基は10未満の炭素原子を含む、
1〜3個のアルキル基を含む少なくとも1種のアルキル
芳香族炭化水素と、(B)アルキル基の1個は10〜3
3の平均炭素原子数を含むが、残りのアルキル基は10
未満の炭素原子数を含む、1〜3個のアルキル基を含む
少なくとも1種のアルキル芳香族炭化水素との混合物を
含むアルキル化芳香族炭化水素組成物を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、“長鎖アルキル基”という
用語は少なくとも40の平均炭素原子数を含むアルキル
基について用いられる。“中長鎖アルキル基”という用
語は10〜33の平均炭素原子数を含むアルキル基につ
いて用いられる。“短鎖アルキル基”という用語は10
未満の炭素原子を含むアルキル基について用いられる。
これらのアルキル基は必ずしも連鎖である必要はなく、
線状、分枝または環式アルキル基であることができる。
通常、これらのアルキル基は飽和アルキル基であるが、
ある程度の不飽和を含むこともできる。本発明の組成物
から製造されるアルキルアリールスルホン酸塩の長鎖及
び中長鎖アルキル残基は特殊な大きさ分布を特徴とし、
その分布は亜鈴分布と呼ばれる。図1はこの亜鈴分布の
1例の概略図である。長鎖及び中長鎖残基の大きさ分布
は少なくとも2つの最大を有し、1つは40以上の炭素
原子の大きさであり、もう1つは10〜33炭素原子の
大きさである。この分布はこれらの最大間に少なくとも
1つの最小を有する。
【0005】多くの場合、例えば混合物中に用いられる
スルホン酸がそれらの長鎖及び中長鎖アルキル残基の大
きさ以外は等しいときには、アルキル残基の大きさの亜
鈴分布は同様な分子量分布によって反映される。驚くべ
きことには、本発明のアルキル化芳香族炭化水素組成物
から製造される長鎖アルキルアリールスルホン酸塩
(A)と中長鎖アルキルアリールスルホン酸塩(B)と
の組み合わせは幾つかの有利な効果を生ずる。過塩基中
長鎖アルキルアリールスルホン酸塩(B)単独と比べ
て、(A)+(B)の組み合わせは改良された防食効果
を有し、良好なエンジン清浄性性能を示し、かつフェノ
キシドと共に用いられたとき沈殿を生じない。過塩基金
属スルホン酸塩は任意の適当な過塩基化方法によって製
造することができ、かかる方法は技術上既知である。
【0006】かかる方法は、通常、油溶性スルホン酸塩
またはアルキルアリールスルホン酸を含む混合物を存在
するスルホン酸の完全中和に所要な量よりも過剰のアル
カリ及び(または)アルカリ土類金属化合物と共に加熱
しかつ所望の過塩基化を与えるために過剰の金属を二酸
化炭素と反応させて分散された炭酸塩複合物を生成させ
ることからなる。大過剰の金属を含むことを助けるため
に中和工程で“促進剤”を用いることは既知であり、か
つかかる組成物の製造にとって好ましい。促進剤として
有用な化合物の例には、フェノール、ナフトール、アル
キルフェノール、チオフェノール、硫化アルキルフェノ
ールのようなフェノール系化合物、及びフェノール系物
質とホルムアルデヒドとの縮合生成物;メタノール、2
−プロパノール、オクタノール、セロソルブ、カルビト
ール、エチレングリコール、ステアリルアルコール及び
シクロヘキサンのようなアルコール;並びにアニリン、
フェニレンジアミン、フェノチアジン、フェノールβ−
ナフチルアミン及びドデシルアミンのようなアミンが含
まれる。スルホン酸は典型的にはアルキル置換芳香族炭
化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタ
レン、ジフェニル及びクロロベンゼン、クロロトルエ
ン、クロロナフタレンのようなハロゲン誘導体のアルキ
ル化によって得られるアルキル置換芳香族炭化水素のス
ルホン化によって得られ、その結果スルホン酸残基は芳
香族核へ結合する。ベンゼン、トルエン、ナフタレンが
好ましく、ベンゼンが特に好ましい。アルキル化は触媒
の存在下に於てアルキル化剤(例えばハロパラフィン、
パラフィンの脱水素によって得られるオレフィン及びポ
リオレフィンが典型的に用いられる)で行われる。
【0007】(A)及び(B)を含む組成物は、適当な
アルキルアリールスルホン酸の混合物を過塩基化するか
あるいは個々のアルキルアリールスルホン酸を別々に過
塩基化し、次いで過塩基生成物を混合することによって
製造することができる。前者の場合には、スルホン酸の
混合物はアルキル芳香族化合物の混合物のスルホン化に
よるかあるいは別々に製造したアルキルアリールスルホ
ン酸の混合によるかのいずれかで製造することができ
る。組成物のASTM D2896で測定した全アルカ
リ価(TBN)は好ましくは少なくとも20、より好ま
しくは30〜500の範囲、特に好ましくは250〜3
50の範囲である。
【0008】組成物中に存在する金属は通常リチウム、
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ス
トロンチウム、またはバリウムのようなI族金属または
II族金属である。これらの金属の組み合わせを用いるこ
とも可能である。アルカリ土類金属、特にカルシウム及
びマグネシウムが好ましい。これらのアルキルアリール
スルホン酸を中和してスルホン酸塩を与えるのに用いる
ことができるアルカリ土類金属化合物には、これらの金
属の酸化物及び水酸化物、アルコキシド、炭酸塩、カル
ボン酸塩、硫化物、水硫化物、硝酸塩、硼酸塩及びエー
テルが含まれる。例は酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ム、酢酸マグネシウム及び硼酸マグネシウムである。上
述したように、アルカリ土類金属化合物はアルキルアリ
ールスルホン酸の完全中和に所要な量よりも過剰に用い
られる。一般に、この量は完全中和のために所要な金属
の化学量論量の約100〜220%の範囲である。成分
(A)は上に挙げた有利な効果を生ずるのに充分な量で
組成物中に存在しなければならない。通常、成分(A)
は組成物の10〜99重量%を構成し、残りは(B)で
ある。
【0009】成分(A)中の長鎖アルキル基は分枝アル
キル基である。特に好ましいものは少なくとも50の平
均炭素原子数を含む分枝長鎖アルキル基である。通常、
分枝長鎖アルキル基はC18〜C200 アルキル基から選ば
れるアルキル基の混合物である。かかるアルキル基は、
例えば既知の方法を用いるプロピレンまたはブチレン、
特にn−ブテンの重合によって製造することができる。
成分(B1)では、アリール基はC15〜C40分枝鎖アル
キル基から選ばれ、平均炭素原子数が15〜33である
アルキル基で置換されている。成分(B2)はC10〜C
30直鎖アルキル基を含むアルキルアリールスルホン酸塩
である。成分(B1)及び(B2)は純粋な化合物でも
化合物の混合物でもよい。好ましくは、成分(B1)は
分枝中長鎖アルキル基の混合物からなるが、成分(B
2)は実質的に純粋な化合物であり、すなわち成分(B
2)の全分子は同じ中長直鎖アルキル基を含む。中長直
鎖アルキル基はC15〜C25直鎖アルキル基から選ばれる
ことが特に好ましい。ある用途には、(A)、(B1)
及び(B2)を含む組成物が特に適当である。随意に、
成分(A)及び(B)は長鎖または中長鎖アルキル基に
加えて1種又は2種の短鎖アルキル基を含む。好ましい
短鎖アルキル基はメチル及びエチルである。
【0010】異なる用途には、成分(A)、(B1)及
び(B2)の異なる比率が好ましい。潤滑油への防食用
添加剤としては20〜80重量%の成分(A)、10〜
60重量%の成分(B1)、及び10〜40重量%の成
分(B2)を含む組成物が、特に適当であり、すなわち
この用途には3成分組成物の使用が好ましい。過塩基ス
ルホン酸塩をフェノキシドと併用する場合には、それぞ
れ成分(A)と(B1)または(A)と(B2)の2成
分混合物でも、(A)、(B1)及び(B2)の3成分
混合物でもよい。40重量%までの成分(B1)及び8
0重量%までの成分(B2)を用いることができる。成
分(A)の比率は成分(B2)の比率によって決定され
る。成分(A)は組成物の(60−x/2)〜99重量
%を構成する。ここでxは成分(B2)の濃度である。
第1表は成分(A)の濃度と成分(B2)の濃度との間
の関係を示す。
【0011】
【表1】 第 1 表 組成物が燃焼室及びピストン清浄性を改良するためにデ
ィーゼルエンジン潤滑油への添加剤として用いられる場
合には同じ比率が好ましい。この用途には、モノアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩の混合物が特に適当である。上
記スルホン酸塩は、アルキルアリールスルホン酸の中性
塩(すなわち過塩基化されなかった塩)にまで及ぶが、
これらの塩は幾らかの固有の塩基性を有していてもよ
い。
【0012】本発明のアルキル化芳香族炭化水素組成物
は、エンジン用潤滑剤、自動車用トランスミッション流
体、トラクターオイル、燃料及び過塩基スルホン酸塩の
清浄剤及び(または)防止性能が有益であるコーティン
グのような広範囲の油性組成物の製造に用いることがで
きる。これらの潤滑油調合物は、通常、調合物に要求さ
れる特性を与える数種の異なる型の添加剤を含む。これ
らの型の添加剤の中には、(i)長鎖炭化水素置換モノ
及びジカルボン酸またはそれらの無水物の油溶性塩、ア
ミド、イミド、オキサゾリン及びエステル、(ii) 直接
結合したポリアミンを有する長鎖脂肪族炭化水素、及び
(iii)約1モル比の長鎖炭化水素置換フェノールと約1
〜2.5モルのホルムアルデヒド及び約0.5〜2モルのポ
リアルキレンポリアミンとの縮合によって生成されるマ
ンニッヒ縮合生成物のような無灰分散剤;粘度指数向上
剤;流動点降下剤;ジヒドロカルビルジチオ燐酸の金属
塩のような耐摩耗剤が含まれる。潤滑油組成物に用いら
れる基油は適当な粘度の天然または合成油でよい。天然
油には動物油及び植物油(例えばヒマシ油、ラード
油)、液体石油及び水素化精製、溶剤処理または酸処理
されたパラフィン系、ナフテン系及び混合パラフィン−
ナフテン型の鉱物潤滑油が含まれる。石炭または頁岩か
ら誘導される潤滑用粘度の油も有用な基油である。合成
油にはアルキレンオキシドポリマー及びインターポリマ
ー並びに末端ヒドロキシル基がエステル化またはエーテ
ル化によって変性されているこれらの誘導体、ジカルボ
ン酸のエステル、ポリアルキル−、ポリアリール−、ポ
リアルコキシ−、またはポリアリールオキシシロキサン
油及びシリケート油 (silicate oils)のような珪素ベー
ス油が含まれる。
【0013】上記潤滑油用金属スルホン酸組成物は粘度
指数向上剤と共に多目的用 (multi-grade)潤滑油を形成
するために用いられる。粘度改良剤 (viscosity modifi
er)は潤滑油に高温及び低温作動性を与え、潤滑油を高
温に於て比較的粘稠のままにしておくことができ、かつ
低温に於ても受容できる粘度すなわち流動性を示す。粘
度改良剤は一般にポリエステルを含む高分子量炭化水素
ポリマーである。好ましい炭化水素ポリマーは15〜9
0重量%のエチレン、好ましくは30〜80重量%のエ
チレンと10〜85重量%、好ましくは20〜70重量
%の1種以上のC3 〜C28、好ましくはC3 〜C18、よ
り好ましくはC3 〜C8 α−オレフィンとを含むエチレ
ンコポリマーである。本質的ではないが、かかるコポリ
マーは、好ましくは、X線及び示差走査熱量測定で測定
されるとき25重量%未満の程度の結晶化度を有する。
エチレンとプロピレンとのコポリマーが最も好ましい。
エチレン、該C3 〜C28α−オレフィン及び非共役ジオ
レフィンまたはかかるジオレフィンの混合物のターポリ
マー、テトラポリマーなども用いることができる。粘度
改良剤は分散性の付加のような他の性質または機能を含
むように誘導体化されることもできる。これらの油溶性
粘度改良用 (viscosity modifying)ポリマーは、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーまたはオスモメトリ
ーで測定するとき、一般に103 〜106 、好ましくは
104 〜106 、例えば、20,000〜250,000の
数平均分子量を有する。
【0014】上記組成物に有用な酸化防止剤には米国特
許第2,139,766 号、第2,198,828 号、第2,230,542 号、
第2,836,565 号、第3,285,854 号、第3,538,166 号、第
3,844,956 号及び第3,951,830 号( これらの特許は参照
文として本明細書に含まれるものとする)中に記載され
ているような硫化アルキルフェノール及び油溶性銅化合
物が含まれる。任意の適当な油溶性銅化合物を用いるこ
とができる。油溶性とはその化合物が通常の混合条件下
で油または添加剤パッケージ中に油溶性であることを意
味する。銅化合物は第一銅形でも第二銅形でもよい。銅
は、例えばジヒドロカルビルチオ−またはジチオ−燐酸
銅、合成または天然のカルボン酸の銅塩、及びジチオカ
ルバミン酸銅の形であることができる。有用な銅化合物
の例はアルケニルコハク酸または無水物の銅〔CuI 及び
(又は)CuII)塩である。塩自体は塩基性、中性または
酸性であることができる。上記組成物に用いられる銅酸
化防止剤は安価でありかつ低濃度で有効であるので、生
成物の価格を実質的に上げることはない。得られる結果
は、しばしば、高価格でありかつ高濃度で用いられる従
来使用の酸化防止剤で得られる結果よりも良好である。
用いられる量に於て、銅化合物は潤滑用組成物の他の成
分の性能を妨害しない。
【0015】潤滑油組成物中には銅酸化防止剤の任意の
有効量を添加することができるが、かかる有効量は潤滑
油組成物の重量に対して約5〜500〔より好ましくは
10〜200、さらにより好ましくは10〜180、最
も好ましくは20〜130(例えば90〜120)〕pp
m の銅酸化防止剤の量を該潤滑油組成物に与えるのに十
分であることを意図している。勿論、好ましい量は他の
因子の中でベースストック潤滑油の品質に依存する可能
性がある。防食剤としても知られている腐食防止剤は潤
滑油組成物に接触する非鉄金属部分の劣化を減少させ
る。腐食防止剤の例は燐硫化炭化水素及びそれらの誘導
体である。摩擦改良剤 (Friction modifiers) は自動車
用トランスミッション流体のような潤滑油組成物の適正
な摩擦特性を与える働きをする。適当な摩擦改良剤の例
は脂肪酸エステル及びアミド;ポリイソブテニルコハク
酸無水物−アミノアルカノールのモリブデン錯体;2量
化脂肪酸のグリセリンエステル;アルカンホスホン酸
塩;ホスホネートとオレアミドとの反応生成物;s−カ
ルボキシ−アルキレンヒドロカルビルスクシンイミド、
s−カルボキシ−アルキレンヒドロカルビルスクシンア
ミド酸及びこれらの混合物;N−(ヒドロキシアルキ
ル)アルケニル−スクシンアミド酸またはスクシンイミ
ド;ジ−(低級アルキル)ホスファイトとエポキシドと
の反応生成物;及び燐硫化N−(ヒドロキシアルキル)
アルケニルスクシンイミドのアルキレンオキシド付加物
である。
【0016】流動点降下剤は流体が流動する、または注
がれ得る温度を下げる。かかる降下剤は公知である。流
体の低温流動性を有用に最適化するこれらの添加剤の典
型はフマル酸C8 〜C18ジアルキル酢酸ビニルコポリマ
ー、ポリメタクリレート及びろうナフタレンである。気
泡制御はポリシロキサン型の消泡剤、例えばシリコーン
油及びポリジメチルシロキサンによって与えられる。上
記組成物に於ける防錆剤として有用な有機油溶性化合物
はポリオキシアルキレンポリオールおよびそのエステル
のような非イオン界面活性剤及びアルキルスルホン酸塩
のような陰イオン界面活性剤を含む。かかる防錆用化合
物は既知であり、通常の手段で製造される。上記潤滑用
組成物は銅鉛含有腐食防止剤をも含むことができる。典
型的には、かかる化合物は5〜50炭素原子を含むチア
ジアゾール多硫化物、その誘導体ならびにそのポリマー
である。好ましい物質はアモコ(Amoco) 150またはア
モコ(Amoco) 158として市販されている化合物のよう
な1,3,4−チアジアゾールの誘導体である。これら
の多数の添加剤の幾つかは複数の効果、例えば分散剤−
酸化防止剤を与えることができる。この方法は公知であ
り、ここでこれ以上述べる必要はない。これらの通常の
添加剤を含むとき、組成物は典型的にそれらの通常の付
帯機能を与えるのに有効な量で基油中に混合される。か
かる添加剤の充分に調合された油中での代表的な有効量
(それぞれの活性成分としての)は下のように示され
る。
【0017】
【表2】 活性成分重量% 活性成分重量% 組 成 (好ましい) (広い) 無灰分散剤 4−7 1−10 粘度改良剤 0−4 0−12 洗 剤 0.01−0.4 0.01−0.6 腐食防止剤 0.01−0.5 0−1.5 酸化防止剤 0−5 0−10 動点降下剤 0.01−0.5 0.01−1.0 消 泡 剤 0.001 −0.01 0.001 −0.1 耐摩耗剤 0.001 −2 0−5 摩擦改良剤 0.01−1.5 0−5 潤滑基油 残 り 残 り
【0018】他の添加剤を用いるとき、必須ではない
が、1種以上の該他の添加剤と共に本発明の新規の清浄
剤/防止剤/耐摩耗剤混合物(上記濃度量で)の濃厚溶
液または分散液を含む添加剤濃縮物(添加剤混合物を構
成するとき該濃縮物を本明細書中では添加剤パッケージ
と呼ぶ)を調製し、それによって数種の添加剤を同時に
基油へ添加して潤滑油組成物を生成させることが望まし
いことがあり得る。添加剤濃縮物の潤滑油中への溶解は
溶媒並びに温和な加熱を伴う混合によって促進される
が、このことは本質的ではない。濃縮物すなわち添加剤
パッケージは、典型的には、添加剤パッケージをベース
潤滑剤の所定量と混合するとき最終調合物中の所望の濃
度を与えるために適当な量で添加剤を含むように調合さ
れる。かくして、本発明の清浄剤/防止剤/耐摩耗剤混
合物を他の所望な添加剤と共に少量の基油または他の相
溶性溶媒へ添加して、典型的には2.5〜90重量%、好
ましくは15〜75重量%、最も好ましくは25〜60
重量%の集合量で適当な比率で活性成分を含み、残りが
基油である添加剤パッケージを生成させることができ
る。本発明は上記過塩基スルホン酸塩組成物の製造に有
用な中間体を提供する。第1の中間体は長鎖及び中長鎖
アルキル芳香族炭化水素の混合物である。この混合物は
芳香族炭化水素例えばベンゼンをアルキル化剤の適当な
混合物でアルキル化することによって得られる。第2の
中間体は長鎖及び中長鎖アルキルアリールスルホン酸の
混合物であり、アルキル芳香族炭化水素の混合物のスル
ホン化によって得られる。スルホン酸混合物を緒論で述
べた方法で過塩基スルホン酸塩組成物へ転化させること
ができる。
【0019】以下、実施例によって本発明をさらに説明
する。
【実施例】実施例1 重量比1:1:1の下記3種のスルホン酸から出発し
て、すなわち各スルホン酸を混合物の33.3重量%の量
で用いて、過塩基カルシウムスルホン酸塩組成物を製造
した。 (A)50の平均炭素原子数を有するアルキル残基の混
合物を含む分枝長鎖モノアルキルベンゼンスルホン酸、 (B1)24の平均炭素原子数を有するアルキル残基の
混合物を含む分枝中長鎖モノアルキルベンゼンスルホン
酸。 (B2)実質的に純粋な直鎖C18モノアルキルベンゼン
スルホン酸。 この過塩基カルシウムスルホン酸塩溶液は下記の組成: を有し、TBNは300であった。この過塩基カルシウ
ムスルホン酸塩溶液を下記潤滑油調合物中に混合した。
【0020】
【表4】 重量% 過塩基カルシウムスルホン酸塩溶液 1.4 分散剤(硼酸化ポリイソブテニルスクシン 4.5 イミドの55%油溶液であって、 1.46重量%の窒素含量を有する 溶液) ZDDP耐摩耗剤(第一アルコールから 1.3 製造されるジアルキルジチオリン 酸亜鉛の74%油溶液であって9.0 重量%の亜鉛を含む溶液) 油 (150 中性) 15.0 油 (600 中性) 77.8
【0021】このエンジン油の低温錆及び腐食特性を1
977年オールズモビルV8エンジンを用いてASTM
STP315の方法で評価した。このエンジンは57
35.45cm3 (350in3 ) の変位及び8.5:1の圧縮
比を有する。試験は故意に酸性ガス漏れガスを凝縮析出
させてそれをエンジン部分へ導入するように設計され
る。これはロッカーボックスカバーを冷却することによ
って達成される。試験をこれらの条件下で30時間行
い、次に2時間、最大負荷、より高速及びより高温で行
って錆を成分表面上に焼きつけた。この試験はGM99
5加鉛ガソリンで行われ、次のように3サイクルからな
っていた。
【0022】
【表5】 1期 2期 3期 継続時間 (hrs) 28 2 2 速 度 (rpm) 1400 1500 3600 負 荷 (bhp) 25 25 100 油入口温度 ( °F) 120 120 260 冷媒出口温度 ( °F) 110 120 200 ロッカーホ゛ックスカハ゛ー 温度 ( °F) 60 60 試験後、個のエンジン部分を1〜10のスケールで錆に
ついて格付けし、1を“ひどく損傷”、10を“完全状
態”とした。平均錆等級は下記のように合併等級から導
かれる。
【0023】
【表6】 全体の格付けに 成 分 全No. 対する貢献度(%) 油 R/V 1 20 ボール 16 1.25 リフター 16 1.25 プランジャー 16 1.25 押 棒 16 1.25 上記方法での2つの別個の試験によって得られた実施例
1の油の平均錆等級はそれぞれ8.6及び8.46であっ
た。 実施例2及び3実施例4〜7(比較実施例) 実施例1を繰返した。但し、スルホン酸(A)、(B
1)及び(B2)の1:1:1 3成分混合物の代わり
に個々の成分またはそれらの2つの2成分混合物を過塩
基溶液製造に於ける出発物物質として用いた点が異な
る。得られた平均錆等級を第2表に示す。
【0024】
【表7】 第 2 表 実施例 スルホン酸 平均錆等級 2 50重量%(A)+50重量%(B1) 7.97 3 50重量%(A)+50重量%(B2) 7.76 4 50重量%(B1)+50重量%(B2) 7.39 5 100重量% (A) 7.97 6 100重量% (B1) 7.93 7 100重量% (B2) 7.43 実施例1〜7の結果は図2に要約される。実施例1の3
成分混合物が2成分混合物または純化合物のいずれより
も良好な防食効果を有することは明らかである。
【0025】実施例8 実施例1記載の分枝長鎖モノアルキルベンゼンスルホン
酸(A)50重量%と分枝中長鎖モノアルキルスルホン
酸(B1)50重量%との混合物から出発して過塩基カ
ルシウムスルホン酸塩組成物を製造した。このスルホン
酸混合物を実施例1に与えた組成の過塩基カルシウムス
ルホン酸塩溶液に転化した。この過塩基カルシウムスル
ホン酸塩溶液42.9重量%と9.5%のCa を含み250
のTBNを有するアルキル置換チオビスフェノールの過
塩基カルシウム塩(フェノキシドI)溶液42.9重量%
と油(150中性)14.2重量%とを60℃に於て1時
間混合して添加剤濃縮物を生成させた。この添加剤濃縮
物28.12重量%を油(600中性)71.88重量%と
60℃に於て1時間混合して油ブレンドを得た。この油
ブレンドの2試料を100ml の遠心分離管に入れ、一
方は20℃、他方は60℃に於て8週間貯蔵した。次
に、各試料につき、貯蔵中に生成した沈降物の容量を測
定した。実施例8を2回繰返し、次の結果が得られた。
【0026】9.25%のCa を含み250のTBNを有
するアルキル置換チオビスフェノールの過塩基カルシウ
ム塩(フェノキシドII)の異なる溶液を用いてさらに3
回実施例8を繰返した。下記の結果が得られた。 実施例9〜14実施例15(比較実施例) 実施例1のスルホン酸(A)、(B1)及び(B2)の
異なる2成分混合物を出発物質として用いて実施例8を
繰返した。結果は第3表に要約される。本発明のブレン
ドが比較実施例15のブレンドよりも貯蔵中に生成する
沈降物が遙かに少ないことは明らかである。
【0027】
【表8】 第 3 表 スルホン酸/フェノキシド調合物の安定性 実施例 実験 スルホン酸 8週間後の沈降物の容量% (B1) (B2) フェノキシト゛I フェノキシト゛II 20℃ 60℃ 20℃ 60℃ 15 1 75 25 9 6 4 5 14 1 87.5 12.5 0.01 0.02 0.02 0.02 2 0.35 0.01 0.20 0.05 13 1 83 17 0.01 0.03 0.01 0.04 2 0.04 0.01 0.01 0.02 12 1 75 25 0.02 0.01 0.01 0.01 2 0.02 0.01 0.02 0.01 3 0.02 0.02 0.02 0.03 11 1 87.5 12.5 0.05 0.01 0.01 0.02 10 1 83 17 0.06 0.02 0.02 0.03 9 1 75 25 0.02 0.02 0.01 0.03 2 0.01 0.03 0.02 0.01 3 痕跡 0.01 痕跡 0.03 8 1 50 50 0.01 0.02 0.02 0.04 2 0.01 0.03 0.01 0.02 3 痕跡 0.01 痕跡 0.01
【0028】実施例16及び17 実施例8及び12を繰返した。ただし、モノアルキルベ
ンゼンスルホン酸の代わりに、対応する2−メチル−5
−アルキルベンゼンスルホン酸及び2−アルキル−5−
メチル異性体(若干の3−メチル−4−アルキルスルホ
ン酸及び3−アルキル−4−メチル異性体を含む)を過
塩基スルホン酸塩組成物の製造に於ける出発物質として
用いた点が異なる。油ブレンドを20℃及び60℃に於
て8週間貯蔵後、生成した沈降物の量はすべての場合に
0.03容量%未満であった。実施例18 300の全アルカリ価を有する実施例8の2成分過塩基
カルシウムスルホン酸塩溶液を下記の油調合物中に混合
した。
【表9】 重量% 過塩基カルシウムスルホン酸塩溶液 5.7 分散剤 (ホ゜リイソフ゛テニルスクシンイミト゛分散剤の 1.5 44%油溶液であって、1.12 重量%の窒素含量を有する油 溶液) 油(150中性) 15.0 油(150中性) 77.8
【0029】この油調合物の高速、過給条件下に於ける
リングスティッキング、摩耗及び析出物の累積に及ぼす
影響を下記仕様を有する単一シリンダーカタピラーディ
ーゼルエンジンを用いて、US FED.STD791−341及
びASTM509Aの標準方法によって測定した。 シリンダーの数 1 ボ ア 130.2 mm 行 程 165.1 mm エンジン配置 1Y73 過給式 ピストン型 1Y510 試験は、0.4%の硫黄を含む燃料で行った。試験は、標
準方法によって480時間の全継続時間行わないで、1
20時間後に停止した。試験操作条件は下記の通りであ
った。 速度、 RPM 1800 ± 10 負荷、 BTU/分 5850 ± 50 排気温度、°F 1100 ± 50 圧縮比 16.4:1 ± 0.5 油入口温度、°F 205 ± 5 水出口温度、°F 190 ± 5 空気入口温度、°F 255 ± 5 空気入口圧力(絶対)inHg 53 ± 0.3 空気入口湿度 125 ± 5 (グレン/lb 乾燥空気)
【0030】試験結果はウェイテッド・トータル・デメ
リット〔weighted total demerit(WTD)〕及びトッ
プ・グルーブ・フィル〔top groove fill (TGF)〕
として報告される。WTDは析出物を析出物の型及びそ
の位置の両方について重みつけする。かくして、炭素質
析出物はラッカー析出物よりも高いデメリット等級をつ
け、ピストン下の析出物は高い倍率をかけられる。析出
物型についてのこの重みつけは、重質炭素質析出物が明
らかに薄膜またはラッカーの生成よりも苛酷な析出物生
成条件を意味するので、有用である。WTDの検定に用
いた倍率を第4表に示す。
【表10】 第 4 表 ウェイテッド・トータル・デメリット(WTD) 検定用倍率 析出物型 析出物倍率 析出物位置 位置倍率 重質炭素 1.0 第1グルーブ 1 中質炭素 0.5 第1ランド 3.5 軽質炭素 0.25 第2グルーブ 10 黒色ラッカー 0.1 第2ランド 20 暗褐色ラッカー 0.075 第3グルーブ 35 褐色ラッカー 0.05 第3ランド 35 淡褐色ラッカー 0.025 第4グルーブ 70 極淡褐色ラッカー 0.01
【0031】TGFはピストンリングの後のトップグル
ーブが炭素析出物で満たされる百分率の概算を計算す
る。実施例18のエンジン油について得られた結果はW
TD値30、TGF値38であった。実施例19(比較実施例) 実施例18を2回繰返した。ただし、実施例15のスル
ホン酸混合物を過塩基スルホン酸塩組成物の製造におけ
る出発物質として用いた点が異なる。該スルホン酸混合
物は分析中長鎖アルキルベンゼンスルホン酸(B1)7
5重量%と直鎖C18モノアルキルベンゼンスルホン酸
(B2)25重量%とからなる。実施例19のエンジン
油調合物について得られた結果はWTD値230/22
3、TGF値77/76であった。分枝及び直中長鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩の混合物は現在エンジン油
添加剤として広く用いられている。実施例18と19と
を比べると、本発明のスルホン酸塩組成物がエンジン清
浄性性能に関して現在用いられている添加剤より優れて
いることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組成物から製造されるアルキルアリー
ルスルホン酸塩の長鎖及び中長鎖アルキル残基の亜鈴分
布を示す概略図である。
【図2】本発明の組成物から製造されるアルキルアリー
ルスルホン酸塩の3成分組成物が2成分混合物または純
化合物のいずれよりも良好な防食効果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 159/24 C10M 159/24 (72)発明者 グラハム ウィリアム ヘイミー 英国 オックスフォードシャー ラッドレ ー サグワース レーン ビッグウッド パーク 4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アルキル基の1個は少なくとも4
    0の平均炭素原子数を有し、18〜200の炭素原子を
    含む分枝長鎖アルキル基であるが、残りのアルキル基は
    10未満の炭素原子を含む、1〜3個のアルキル基を含
    む少なくとも1種のアルキル芳香族炭化水素と、(B)
    アルキル基の1個は10〜33の平均炭素原子数を含む
    が、残りのアルキル基は10未満の炭素原子数を含む、
    1〜3個のアルキル基を含む少なくとも1種のアルキル
    芳香族炭化水素との混合物を含むアルキル化芳香族炭化
    水素組成物。
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