JPH08234500A - 静電潜像現像剤用キャリアおよびその製造方法 - Google Patents
静電潜像現像剤用キャリアおよびその製造方法Info
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- JPH08234500A JPH08234500A JP7062207A JP6220795A JPH08234500A JP H08234500 A JPH08234500 A JP H08234500A JP 7062207 A JP7062207 A JP 7062207A JP 6220795 A JP6220795 A JP 6220795A JP H08234500 A JPH08234500 A JP H08234500A
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- carrier
- carbon black
- resin
- carrier core
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 キャリアコアの表面を触媒で処理し、カーボ
ンブラックの存在下にキャリアコアの表面にオレフィン
系モノマーを供給し、キャリアコアの表面上で直接オレ
フィン系モノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂を
生成させながら同時に該樹脂中にカーボンブラックを取
り込ませて、該樹脂100重量部当たり3〜60重量部
のカーボンブラックを含有するポリオレフィン系樹脂被
覆層をキャリアコアの表面に形成せしめ、電気抵抗が1
×101 〜9×106 Ω・cmのキャリアとする静電潜
像現像用キァリアの製造方法。 【効果】 多量のカーボンブラックが均一に分散されて
経時的な変化が抑えられるとともに、被覆樹脂強度の低
下が少なく剥離が生じないことから、長期間にわたって
安定した特性を有するキャリアが得られる。
ンブラックの存在下にキャリアコアの表面にオレフィン
系モノマーを供給し、キャリアコアの表面上で直接オレ
フィン系モノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂を
生成させながら同時に該樹脂中にカーボンブラックを取
り込ませて、該樹脂100重量部当たり3〜60重量部
のカーボンブラックを含有するポリオレフィン系樹脂被
覆層をキャリアコアの表面に形成せしめ、電気抵抗が1
×101 〜9×106 Ω・cmのキャリアとする静電潜
像現像用キァリアの製造方法。 【効果】 多量のカーボンブラックが均一に分散されて
経時的な変化が抑えられるとともに、被覆樹脂強度の低
下が少なく剥離が生じないことから、長期間にわたって
安定した特性を有するキャリアが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法を利用した
画像形成方法において、静電潜像の現像に用いられる静
電潜像現像剤用キャリアに関する。
画像形成方法において、静電潜像の現像に用いられる静
電潜像現像剤用キャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法においては、一般に、感光体
を暗下に均一帯電させ、ついで選択的な画像露光により
帯電電位を低下させて帯電電位の差に基づく静電潜像を
形成し、さらにこの静電潜像を現像して感光体表面にト
ナーからなる可視像を形成し、ついでこのトナー像を紙
などに転写、定着することにより画像形成が行なわれて
いる。
を暗下に均一帯電させ、ついで選択的な画像露光により
帯電電位を低下させて帯電電位の差に基づく静電潜像を
形成し、さらにこの静電潜像を現像して感光体表面にト
ナーからなる可視像を形成し、ついでこのトナー像を紙
などに転写、定着することにより画像形成が行なわれて
いる。
【0003】現像剤としては、トナーのみからなる1成
分現像剤と、トナーとキャリアとの混合物からなる2成
分現像剤が知られており、本発明は2成分現像剤に用い
られるキャリアに関する。2成分現像剤において、キャ
リアはトナーを帯電させて感光体表面に搬送する役割を
担っており、トナーはキャリアの表面に付着している。
感光体に形成された静電潜像近傍に2成分現像剤が搬送
されると、トナーは潜像部分に静電気的に吸引されてキ
ャリアから離れ、感光体上の潜像部分に移動してトナー
可視像を形成する。
分現像剤と、トナーとキャリアとの混合物からなる2成
分現像剤が知られており、本発明は2成分現像剤に用い
られるキャリアに関する。2成分現像剤において、キャ
リアはトナーを帯電させて感光体表面に搬送する役割を
担っており、トナーはキャリアの表面に付着している。
感光体に形成された静電潜像近傍に2成分現像剤が搬送
されると、トナーは潜像部分に静電気的に吸引されてキ
ャリアから離れ、感光体上の潜像部分に移動してトナー
可視像を形成する。
【0004】しかし、トナーとキャリアとの吸引力が強
すぎると、すなわちトナーの帯電量が大きすぎると、ト
ナーはキャリアから離れにくくなり、画像濃度が低下す
るという不都合を生じることがある。そこで、このよう
な不都合を解消すべく、現像剤と潜像との間にバイアス
電圧を印加し、電界による力を借りて、トナーを潜像に
移動しやすくする方法が一般に用いられている。また、
このようなバイアス電界による現像は、プリンターおよ
びデジタル複写機で主流を占める反転現像法には必須で
あり、キャリアを低抵抗化することで、現像効率を高め
ることができると同時にエッジ効果の少ない均一な画像
を得ることが可能である。
すぎると、すなわちトナーの帯電量が大きすぎると、ト
ナーはキャリアから離れにくくなり、画像濃度が低下す
るという不都合を生じることがある。そこで、このよう
な不都合を解消すべく、現像剤と潜像との間にバイアス
電圧を印加し、電界による力を借りて、トナーを潜像に
移動しやすくする方法が一般に用いられている。また、
このようなバイアス電界による現像は、プリンターおよ
びデジタル複写機で主流を占める反転現像法には必須で
あり、キャリアを低抵抗化することで、現像効率を高め
ることができると同時にエッジ効果の少ない均一な画像
を得ることが可能である。
【0005】低抵抗キャリアという意味では、鉄、マグ
ネタイト、フェライト等の磁性材粒子からなるノンコー
トキャリアが知られている。しかしこれらのノンコート
キャリアは、低抵抗ではあるが帯電不良を起こしやす
く、トナーの機内飛散やカブリが発生しやすい。また、
重量が大きいため、現像機内での撹拌による衝撃によっ
て、トナー成分がキャリアに付着してスペント化しやす
いという問題があった。
ネタイト、フェライト等の磁性材粒子からなるノンコー
トキャリアが知られている。しかしこれらのノンコート
キャリアは、低抵抗ではあるが帯電不良を起こしやす
く、トナーの機内飛散やカブリが発生しやすい。また、
重量が大きいため、現像機内での撹拌による衝撃によっ
て、トナー成分がキャリアに付着してスペント化しやす
いという問題があった。
【0006】これに対処するため、特開昭56−756
59号公報に記載のように、磁性粉体表面を導電性成分
を添加した樹脂で被覆する方法;特開平5−80591
号公報、同5−119539号公報に記載のように、磁
性微粒子をバインダー樹脂に分散した後に粉砕して得た
キャリアコアの表面に導電性微粒子を固着させる方法等
により、低抵抗キャリアを得ることが提案されている。
59号公報に記載のように、磁性粉体表面を導電性成分
を添加した樹脂で被覆する方法;特開平5−80591
号公報、同5−119539号公報に記載のように、磁
性微粒子をバインダー樹脂に分散した後に粉砕して得た
キャリアコアの表面に導電性微粒子を固着させる方法等
により、低抵抗キャリアを得ることが提案されている。
【0007】しかしながら、前者の如く導電性成分を添
加した樹脂被覆によって所望の低抵抗を達成しようとす
ると、多量の導電性成分の添加が必要となり樹脂中への
均一分散が困難になるとともに、被覆層が脆くなること
により連続使用よって剥離しやすくなる。また後者の、
表面へ導電性微粒子を固着処理したキャリアにおいて
も、現像機内での撹拌により導電性微粒子の脱落が起こ
り、初期の抵抗を維持できない等の問題があった。
加した樹脂被覆によって所望の低抵抗を達成しようとす
ると、多量の導電性成分の添加が必要となり樹脂中への
均一分散が困難になるとともに、被覆層が脆くなること
により連続使用よって剥離しやすくなる。また後者の、
表面へ導電性微粒子を固着処理したキャリアにおいて
も、現像機内での撹拌により導電性微粒子の脱落が起こ
り、初期の抵抗を維持できない等の問題があった。
【0008】さらに、フェライト等の磁性キャリアコア
の表面に、カーボンブラックの存在下にモノマーを供給
し、キャリアコアの表面上で直接モノマーを重合させて
ポリエチレン系樹脂を生成させながら同時に該樹脂中に
カーボンブラックを取り込ませて、カーボンブラックを
含む樹脂被覆層がキャリア上に形成された現像剤用キャ
リアを製造することが、特開平2−187771号公報
等に記載されている。しかしながら、このキャリアは必
ずしも低抵抗化を指向するものではなく、カーボンブラ
ックの取り込み量も比較的少ない。そのため、バイアス
電界の駆動力を利用してトナーを潜像に付着せしめる現
像方式に利用しても、必ずしも満足のいく結果が得られ
ず、トナーとの組合せや使用環境温度によっては画像濃
度の低下を招く慮れがあった。
の表面に、カーボンブラックの存在下にモノマーを供給
し、キャリアコアの表面上で直接モノマーを重合させて
ポリエチレン系樹脂を生成させながら同時に該樹脂中に
カーボンブラックを取り込ませて、カーボンブラックを
含む樹脂被覆層がキャリア上に形成された現像剤用キャ
リアを製造することが、特開平2−187771号公報
等に記載されている。しかしながら、このキャリアは必
ずしも低抵抗化を指向するものではなく、カーボンブラ
ックの取り込み量も比較的少ない。そのため、バイアス
電界の駆動力を利用してトナーを潜像に付着せしめる現
像方式に利用しても、必ずしも満足のいく結果が得られ
ず、トナーとの組合せや使用環境温度によっては画像濃
度の低下を招く慮れがあった。
【0009】また、多量のカーボンブラックを樹脂被覆
層中に取り込んで低抵抗化した場合は、経時により抵抗
値が変化しやすく、この安定維持が必要となる。さら
に、多量にカーボンブラックが配合された樹脂被覆層を
有するキャリアは、樹脂被覆層の強度が低下する傾向に
あり、撹拌によるストレスによって、繰返し使用時に樹
脂被覆層の剥離を生じ、抵抗が上昇するという問題もあ
る。
層中に取り込んで低抵抗化した場合は、経時により抵抗
値が変化しやすく、この安定維持が必要となる。さら
に、多量にカーボンブラックが配合された樹脂被覆層を
有するキャリアは、樹脂被覆層の強度が低下する傾向に
あり、撹拌によるストレスによって、繰返し使用時に樹
脂被覆層の剥離を生じ、抵抗が上昇するという問題もあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低抵抗で、
バイアス電界の印加下に現像される反転現像法などに好
適な静電潜像現像剤用キャリアを提供するものである。
また、本発明は上記の静電潜像現像剤用キャリアを製造
することを目的とするものであり、とりわけ、使用によ
る抵抗の変化が少なく、しかも低抵抗性を付与する被覆
層の剥れが生じない樹脂被覆キャリアを製造することを
目的とする。
バイアス電界の印加下に現像される反転現像法などに好
適な静電潜像現像剤用キャリアを提供するものである。
また、本発明は上記の静電潜像現像剤用キャリアを製造
することを目的とするものであり、とりわけ、使用によ
る抵抗の変化が少なく、しかも低抵抗性を付与する被覆
層の剥れが生じない樹脂被覆キャリアを製造することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の静電潜像現像剤
用キャリアは、磁性を有するキャリアコアの表面に、導
電性を具えたポリオレフィン系樹脂被覆層を有する低抵
抗キャリアにおいて、ポリオレフィン系樹脂被覆層が、
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対してカーボンブ
ラックを3〜60重量部含有し、キャリアの電気抵抗が
1×101 〜9×106 Ω・cmであることを特徴とす
る。
用キャリアは、磁性を有するキャリアコアの表面に、導
電性を具えたポリオレフィン系樹脂被覆層を有する低抵
抗キャリアにおいて、ポリオレフィン系樹脂被覆層が、
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対してカーボンブ
ラックを3〜60重量部含有し、キャリアの電気抵抗が
1×101 〜9×106 Ω・cmであることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明の静電潜像現像剤用キャリア
の製造方法は、磁性を有するキャリアコアの表面に、導
電性を具えたポリオレフィン系樹脂被覆層を形成して低
抵抗キャリアを製造するに際し、キャリアコアの表面を
触媒で処理し、カーボンブラックの存在下にキャリアコ
アの表面にオレフィン系モノマーを供給し、キャリアコ
アの表面上で直接オレフィン系モノマーを重合させてポ
リオレフィン系樹脂を生成させながら同時に該樹脂中に
カーボンブラックを取り込ませて、該樹脂100重量部
当たり3〜60重量部のカーボンブラックを含有するポ
リオレフィン系樹脂被覆層をキャリアコアの表面に形成
せしめ、電気抵抗が1×101 〜9×106 Ω・cmの
キャリアとすることを特徴とする。
の製造方法は、磁性を有するキャリアコアの表面に、導
電性を具えたポリオレフィン系樹脂被覆層を形成して低
抵抗キャリアを製造するに際し、キャリアコアの表面を
触媒で処理し、カーボンブラックの存在下にキャリアコ
アの表面にオレフィン系モノマーを供給し、キャリアコ
アの表面上で直接オレフィン系モノマーを重合させてポ
リオレフィン系樹脂を生成させながら同時に該樹脂中に
カーボンブラックを取り込ませて、該樹脂100重量部
当たり3〜60重量部のカーボンブラックを含有するポ
リオレフィン系樹脂被覆層をキャリアコアの表面に形成
せしめ、電気抵抗が1×101 〜9×106 Ω・cmの
キャリアとすることを特徴とする。
【0013】上記製造方法において、カーボンブラック
の存在下にオレフィン系モノマーを重合せしめてキャリ
アコアの表面にポリオレフィン系樹脂を生成させるに際
しては、オレフィン系モノマーの重合開始の当初からカ
ーボンブラックを存在せしめてもよいが、オレフィン系
モノマーの重合開始当初はカーボンブラックを存在せし
めることなく重合を開始し、キャリアコアの表面に薄く
ポリオレフィン系樹脂被膜を形成した後、カーボンブラ
ックを反応系内に導入し、カーボンブラックの存在下に
重合反応を続行して最終的なポリオレフィン系樹脂被覆
層を形成することが望ましく、これにより効率的にカー
ボンブラックをポリオレフィン系樹脂中に取り込むこと
が可能となり、安定した特性の低抵抗キャリアを製造す
ることができる。
の存在下にオレフィン系モノマーを重合せしめてキャリ
アコアの表面にポリオレフィン系樹脂を生成させるに際
しては、オレフィン系モノマーの重合開始の当初からカ
ーボンブラックを存在せしめてもよいが、オレフィン系
モノマーの重合開始当初はカーボンブラックを存在せし
めることなく重合を開始し、キャリアコアの表面に薄く
ポリオレフィン系樹脂被膜を形成した後、カーボンブラ
ックを反応系内に導入し、カーボンブラックの存在下に
重合反応を続行して最終的なポリオレフィン系樹脂被覆
層を形成することが望ましく、これにより効率的にカー
ボンブラックをポリオレフィン系樹脂中に取り込むこと
が可能となり、安定した特性の低抵抗キャリアを製造す
ることができる。
【0014】すなわち、本発明のより好ましい態様の静
電潜像現像剤用キャリアの製造方法は、磁性を有するキ
ャリアコアの表面に、導電性を具えたポリオレフィン系
樹脂被覆層を形成して低抵抗キャリアを製造するに際
し、キャリアコアの表面を触媒で処理し、カーボンブラ
ックの非存在下にキャリアコアの表面にオレフィン系モ
ノマーを供給してキャリアコアの表面上で直接オレフィ
ン系モノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂からな
る樹脂被覆層の形成を開始し、ついで、カーボンブラッ
クを供給し、カーボンブラックの存在下にオレフィン系
モノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂を生成させ
ながら同時に該樹脂中にカーボンブラックを取り込ませ
て、最終的にポリオレフィン系樹脂100重量部当たり
3〜60重量部のカーボンブラックを含有する樹脂被覆
層をキャリアコアの表面に形成せしめ、電気抵抗が1×
101〜9×106Ω・cmのキャリアとすることを特徴
とする。
電潜像現像剤用キャリアの製造方法は、磁性を有するキ
ャリアコアの表面に、導電性を具えたポリオレフィン系
樹脂被覆層を形成して低抵抗キャリアを製造するに際
し、キャリアコアの表面を触媒で処理し、カーボンブラ
ックの非存在下にキャリアコアの表面にオレフィン系モ
ノマーを供給してキャリアコアの表面上で直接オレフィ
ン系モノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂からな
る樹脂被覆層の形成を開始し、ついで、カーボンブラッ
クを供給し、カーボンブラックの存在下にオレフィン系
モノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂を生成させ
ながら同時に該樹脂中にカーボンブラックを取り込ませ
て、最終的にポリオレフィン系樹脂100重量部当たり
3〜60重量部のカーボンブラックを含有する樹脂被覆
層をキャリアコアの表面に形成せしめ、電気抵抗が1×
101〜9×106Ω・cmのキャリアとすることを特徴
とする。
【0015】
【発明の実施態様】本発明の現像剤用キャリアは、磁性
を有するキャリアコアの表面に、導電性を具えたポリオ
レフィン系樹脂被覆層を有する低抵抗のキャリアであ
る。キャリアコアとしては、電子写真用2成分系現像剤
のキャリアの素材として公知のもの、例えばフェライ
ト、マグネタイト、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、
これらの金属と亜鉛、アンチモン、アルミニウム、鉛、
スズ、ビスマス、ベリリウム、マンガン、セレン、タン
グステン、ジルコニウム、バナジウム等の金属との合金
あるいは混合物、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム等の金属酸化物、窒化クロム、窒化バナジウム等の窒
化物、炭化ケイ素、炭化タングステン等の炭化物との混
合物および強磁性フェライト、ならびにこれらの混合物
等を適用することができる。
を有するキャリアコアの表面に、導電性を具えたポリオ
レフィン系樹脂被覆層を有する低抵抗のキャリアであ
る。キャリアコアとしては、電子写真用2成分系現像剤
のキャリアの素材として公知のもの、例えばフェライ
ト、マグネタイト、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、
これらの金属と亜鉛、アンチモン、アルミニウム、鉛、
スズ、ビスマス、ベリリウム、マンガン、セレン、タン
グステン、ジルコニウム、バナジウム等の金属との合金
あるいは混合物、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム等の金属酸化物、窒化クロム、窒化バナジウム等の窒
化物、炭化ケイ素、炭化タングステン等の炭化物との混
合物および強磁性フェライト、ならびにこれらの混合物
等を適用することができる。
【0016】キャリアコアの平均粒径は、樹脂被覆層を
形成した後に、20〜100μmのキャリアが得られる
大きさが適当である。導電性を具えたポリオレフィン系
樹脂被覆層を形成する樹脂としては、特に問わないが、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系
樹脂が好適である。樹脂被覆層の厚さは、0.1〜5.
0μmが好適である。
形成した後に、20〜100μmのキャリアが得られる
大きさが適当である。導電性を具えたポリオレフィン系
樹脂被覆層を形成する樹脂としては、特に問わないが、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系
樹脂が好適である。樹脂被覆層の厚さは、0.1〜5.
0μmが好適である。
【0017】また、樹脂被覆層は、樹脂100重量部に
対してカーボンブラックを3〜60重量部、好ましくは
4〜40重量部含有する。カーボンブラックの含有量が
3重量部未満となると十分な導電性を付与するのが困難
となり、一方、60重量部を超えると樹脂被覆層が剥れ
やすくなるとともに、カーボンブラックを樹脂中に十分
保持することが困難となり、印字画像への悪影響が出や
すくなる。
対してカーボンブラックを3〜60重量部、好ましくは
4〜40重量部含有する。カーボンブラックの含有量が
3重量部未満となると十分な導電性を付与するのが困難
となり、一方、60重量部を超えると樹脂被覆層が剥れ
やすくなるとともに、カーボンブラックを樹脂中に十分
保持することが困難となり、印字画像への悪影響が出や
すくなる。
【0018】カーボンブラックとしては、導電性カーボ
ンブラックと呼ばれるものが好適であり、ケッチェンブ
ラック(ケッチェンブラックインターナショナル(株)
製)、Printex(デグッサ社製)、#5500
(東海カーボン(株)製)、MA−100(三菱化学
(株)製)などとして市販されているものを用いること
ができる。カーボンブラックの平均粒径は、0.01〜
2μm程度が好適であり、好ましくは0.01〜1μm
である。
ンブラックと呼ばれるものが好適であり、ケッチェンブ
ラック(ケッチェンブラックインターナショナル(株)
製)、Printex(デグッサ社製)、#5500
(東海カーボン(株)製)、MA−100(三菱化学
(株)製)などとして市販されているものを用いること
ができる。カーボンブラックの平均粒径は、0.01〜
2μm程度が好適であり、好ましくは0.01〜1μm
である。
【0019】上記の本発明の静電潜像現像剤用キャリア
は、前出の特開平2−187771号公報および特開昭
60−106808号公報記載の方法を利用し、あるい
は更に改善することにより製造することができる。すな
わち、磁性キャリアコアの表面上で直接オレフィン系モ
ノマーを重合して、磁性キャリアコアの表面にポリオレ
フィン系樹脂を生成させながら同時にカーボンブラック
を該樹脂中に取り込ませて樹脂被覆を形成させ、この反
応を、所望の厚さの樹脂被覆層がキャリアコア層に形成
されるまで続行する。
は、前出の特開平2−187771号公報および特開昭
60−106808号公報記載の方法を利用し、あるい
は更に改善することにより製造することができる。すな
わち、磁性キャリアコアの表面上で直接オレフィン系モ
ノマーを重合して、磁性キャリアコアの表面にポリオレ
フィン系樹脂を生成させながら同時にカーボンブラック
を該樹脂中に取り込ませて樹脂被覆を形成させ、この反
応を、所望の厚さの樹脂被覆層がキャリアコア層に形成
されるまで続行する。
【0020】キャリアコアの表面上で直接オレフィン系
モノマーの重合を行なうためには、キャリアコアの表面
をこのような機能をもつ触媒(以下、重合触媒と呼ぶ)
で処理する必要がある。この重合触媒については、特開
昭60−106808号公報に記載のチタンおよび/ま
たはジルコニウムを含有するとともに、炭化水素溶媒に
可溶な高活性触媒を用いることができる。
モノマーの重合を行なうためには、キャリアコアの表面
をこのような機能をもつ触媒(以下、重合触媒と呼ぶ)
で処理する必要がある。この重合触媒については、特開
昭60−106808号公報に記載のチタンおよび/ま
たはジルコニウムを含有するとともに、炭化水素溶媒に
可溶な高活性触媒を用いることができる。
【0021】重合触媒によるキャリアコアの表面処理も
特開平2−187771号公報に詳記されており、ノル
マルヘキサン等の適当な溶媒中でキャリアコアと重合触
媒とを反応せしめることにより簡単に行なうことができ
る。オレフィン系モノマーの重合反応自体は、オートク
レーブなどを用いて行なうことができるが、本発明で
は、この重合反応を、カーボンブラックの存在下にキャ
リアコアの表面上で選択的に行なう。
特開平2−187771号公報に詳記されており、ノル
マルヘキサン等の適当な溶媒中でキャリアコアと重合触
媒とを反応せしめることにより簡単に行なうことができ
る。オレフィン系モノマーの重合反応自体は、オートク
レーブなどを用いて行なうことができるが、本発明で
は、この重合反応を、カーボンブラックの存在下にキャ
リアコアの表面上で選択的に行なう。
【0022】具体的には、オートクレーブ等の反応容器
中で、重合溶媒中に、重合触媒で表面処理されたキャリ
アコア(以下、活性キャリアコア)とカーボンブラック
とを懸濁せしめ、これにトリアルキルアルミニウム等の
重合触媒成分の存在下にオレフィン系モノマーを供給す
る。オレフィン系モノマーは、カーボンブラック粒子を
取り込みながら活性キャリアコアの表面で選択的に重合
し、カーボンブラックを含有したポリオレフィン系樹脂
被覆が活性キャリアコアの表面で生長し、最終的には本
発明のポリオレフィン系樹脂被覆層を形成する。重合反
応系内に供給するオレフィン系モノマーの量を制抑する
ことにより、ポリオレフィン系樹脂被覆層の膜厚を制御
することができる。ポリオレフィン系樹脂被覆層の厚さ
は0.1〜5.0μmが好適であり、好ましくは0.2
〜3.0μmである。
中で、重合溶媒中に、重合触媒で表面処理されたキャリ
アコア(以下、活性キャリアコア)とカーボンブラック
とを懸濁せしめ、これにトリアルキルアルミニウム等の
重合触媒成分の存在下にオレフィン系モノマーを供給す
る。オレフィン系モノマーは、カーボンブラック粒子を
取り込みながら活性キャリアコアの表面で選択的に重合
し、カーボンブラックを含有したポリオレフィン系樹脂
被覆が活性キャリアコアの表面で生長し、最終的には本
発明のポリオレフィン系樹脂被覆層を形成する。重合反
応系内に供給するオレフィン系モノマーの量を制抑する
ことにより、ポリオレフィン系樹脂被覆層の膜厚を制御
することができる。ポリオレフィン系樹脂被覆層の厚さ
は0.1〜5.0μmが好適であり、好ましくは0.2
〜3.0μmである。
【0023】ポリオレフィン系樹脂被覆層中のカーボン
ブラックの含有量は、ポリオレフィン系樹脂100重量
部当たり3〜60重量部、好ましくは4〜40重量部と
する。この含有量は、重合反応系内に懸濁させるカーボ
ンブラック量により制御することができ、所望の抵抗値
に決定する。
ブラックの含有量は、ポリオレフィン系樹脂100重量
部当たり3〜60重量部、好ましくは4〜40重量部と
する。この含有量は、重合反応系内に懸濁させるカーボ
ンブラック量により制御することができ、所望の抵抗値
に決定する。
【0024】このように、磁性キャリアコアの表面で直
接オレフィン系モノマーを重合させポリオレフィン系樹
脂を生成させながら同時にカーボンブラックポリオレフ
ィン系を樹脂中に取り込むことによって、多量のカーボ
ンブラックが均一に分散されて経時的な変化が抑えられ
るとともに、被覆樹脂強度の低下が少なく剥離が生じな
いことから、長期間にわたって安定した特性を有するキ
ャリアが得られる。
接オレフィン系モノマーを重合させポリオレフィン系樹
脂を生成させながら同時にカーボンブラックポリオレフ
ィン系を樹脂中に取り込むことによって、多量のカーボ
ンブラックが均一に分散されて経時的な変化が抑えられ
るとともに、被覆樹脂強度の低下が少なく剥離が生じな
いことから、長期間にわたって安定した特性を有するキ
ャリアが得られる。
【0025】本発明では、重合反応の開始時から、カー
ボンブラックを反応系に存在せしめ生成するポリオレフ
ィン系樹脂中に取り込ませてもよい。しかしながら、重
合反応の開始初期には、カーボンブラックの非存在下に
重合を行ない、キャリアコアの表面上に薄くポリオレフ
ィン系樹脂被覆を形成した後に、カーボンブラックを反
応系に供給し、その後はカーボンブラックの存在下に重
合反応を継続する2段法とすることにより、投入したカ
ーボンブラックをより有効にポリオレフィン系樹脂中に
取り込むことができ、顕著に経時的な抵抗変化を抑制す
ることができるとともに、ポリオレフィン系樹脂被覆強
度の低下が著しく少なく剥れが生じないことから、いっ
そう長期間にわたって安定した特性を有するキャリアを
得ることができる。
ボンブラックを反応系に存在せしめ生成するポリオレフ
ィン系樹脂中に取り込ませてもよい。しかしながら、重
合反応の開始初期には、カーボンブラックの非存在下に
重合を行ない、キャリアコアの表面上に薄くポリオレフ
ィン系樹脂被覆を形成した後に、カーボンブラックを反
応系に供給し、その後はカーボンブラックの存在下に重
合反応を継続する2段法とすることにより、投入したカ
ーボンブラックをより有効にポリオレフィン系樹脂中に
取り込むことができ、顕著に経時的な抵抗変化を抑制す
ることができるとともに、ポリオレフィン系樹脂被覆強
度の低下が著しく少なく剥れが生じないことから、いっ
そう長期間にわたって安定した特性を有するキャリアを
得ることができる。
【0026】具体的には、オートクレーブ中で重合溶媒
に活性キャリアコアを懸濁し、オレフィン系モノマーを
供給して重合せしめる(このオレフィン系モノマーの重
合量を初期オレフィン重合量と呼ぶ)。ついで、カーボ
ンブラックを重合溶媒に懸濁せしめてオートクレーブ内
に導入して均一に懸濁せしめ、再びオレフィン系モノマ
ーをオートクレーブ内に供給して重合を再開し、最終的
な膜厚の樹脂被覆層を形成する。カーボンブラック(C
B)の在存下で重合されるオレフィン系モノマーをCB
系オレフィン重合量と呼ぶ。本発明では、前述の初期オ
レフィン重合量とCB系オレフィン重合量との合計量が
重合に供されるオレフィンの総重合量になるが、〔初期
オレフィン重合量〕/〔CB系オレフィン重合量〕との
比率が重量比で0.01〜0.8の範囲が好適であり、
好ましくは0.03〜0.5、より好ましくは0.05
〜0.3である。この比率が0.01より小さくなると
2段法による安定化効果が小さくなり、一方、0.8よ
り大きくなると、カーボンブラックの取り込みが不十分
となり、所望の抵抗値が得られない。
に活性キャリアコアを懸濁し、オレフィン系モノマーを
供給して重合せしめる(このオレフィン系モノマーの重
合量を初期オレフィン重合量と呼ぶ)。ついで、カーボ
ンブラックを重合溶媒に懸濁せしめてオートクレーブ内
に導入して均一に懸濁せしめ、再びオレフィン系モノマ
ーをオートクレーブ内に供給して重合を再開し、最終的
な膜厚の樹脂被覆層を形成する。カーボンブラック(C
B)の在存下で重合されるオレフィン系モノマーをCB
系オレフィン重合量と呼ぶ。本発明では、前述の初期オ
レフィン重合量とCB系オレフィン重合量との合計量が
重合に供されるオレフィンの総重合量になるが、〔初期
オレフィン重合量〕/〔CB系オレフィン重合量〕との
比率が重量比で0.01〜0.8の範囲が好適であり、
好ましくは0.03〜0.5、より好ましくは0.05
〜0.3である。この比率が0.01より小さくなると
2段法による安定化効果が小さくなり、一方、0.8よ
り大きくなると、カーボンブラックの取り込みが不十分
となり、所望の抵抗値が得られない。
【0027】
【発明の効果】本発明の静電潜像現像剤用キャリアは、
適度な範囲の低抵抗を有し、トナーに適度な帯電を付与
するとともに、バイアス電位の駆動力を利用する反転現
像法などに好適に用いることができる。
適度な範囲の低抵抗を有し、トナーに適度な帯電を付与
するとともに、バイアス電位の駆動力を利用する反転現
像法などに好適に用いることができる。
【0028】また、本発明の静電潜像現像剤用キャリア
の製造方法によれば、多量のカーボンブラックが均一に
分散されて経時的な変化が抑えられるとともに、被覆樹
脂強度の低下が少なく剥離が生じないことから、長期間
にわたって安定した特性を有するキャリアが得られる。
の製造方法によれば、多量のカーボンブラックが均一に
分散されて経時的な変化が抑えられるとともに、被覆樹
脂強度の低下が少なく剥離が生じないことから、長期間
にわたって安定した特性を有するキャリアが得られる。
【0029】特に、重合反応の初期にはカーボンブラッ
クの非存在下に重合反応を行なって薄い樹脂被膜を形成
し、その後にカーボンブラックを導入しこの存在下に重
合反応を継続してカーボンブラックを樹脂被覆層に含有
せしめることにより、カーボンブラックがいっそう均一
分散して経時的な電気抵抗の変化を更に抑制し、また、
被覆樹脂強度の低下防止効果がいっそう増強され、より
顕著な剥離防止効果が得られ、キャリアの特性がいっそ
う長期間にわたって安定する。
クの非存在下に重合反応を行なって薄い樹脂被膜を形成
し、その後にカーボンブラックを導入しこの存在下に重
合反応を継続してカーボンブラックを樹脂被覆層に含有
せしめることにより、カーボンブラックがいっそう均一
分散して経時的な電気抵抗の変化を更に抑制し、また、
被覆樹脂強度の低下防止効果がいっそう増強され、より
顕著な剥離防止効果が得られ、キャリアの特性がいっそ
う長期間にわたって安定する。
【0030】
(1) 重合触媒の製造 アルゴン置換した内容積500mlのフラスコに、室温
にて脱水n−ヘプタン200mlおよびあらかじめ12
0℃で減圧(2mmHg)脱水したステアリン酸マグネ
シウム15g(25ミリモル)を入れてスラリー化す
る。撹拌下に四塩化チタン0.44g(2.3ミリモ
ル)を滴下後昇温を開始し、還流下にて1時間反応さ
せ、粘性を有する透明なチタン含有触媒(重合触媒)の
溶液を得た。
にて脱水n−ヘプタン200mlおよびあらかじめ12
0℃で減圧(2mmHg)脱水したステアリン酸マグネ
シウム15g(25ミリモル)を入れてスラリー化す
る。撹拌下に四塩化チタン0.44g(2.3ミリモ
ル)を滴下後昇温を開始し、還流下にて1時間反応さ
せ、粘性を有する透明なチタン含有触媒(重合触媒)の
溶液を得た。
【0031】(2) 活性触媒の活性評価 アルゴン置換した内容積1リットルのオートクレーブに
脱水ヘキサン400ml、トリエチルアルミニウム0.
8ミリモル、ジエチルアルミニウムクロリド0.8ミリ
モルおよび上記(1)で得られたチタン含有触媒をチタ
ン原子として0.004ミリモルを採取して投入し、9
0℃に昇温した。このとき、系内圧は1.5kg/cm
2 Gであった。次いで水素を供給し、5.5kg/cm
2 Gに昇圧したのち、全圧が9.5kg/cm2 Gに保
たれるようにエチレンを連続的に供給し、1時間重合を
行い70gのポリマーを得た。重合活性は、365kg
/g・Ti/Hrであり、得られたポリマーのMFR
(190℃、荷重2.16kgにおける溶融流れ性;J
IS K 7210)は40であった。
脱水ヘキサン400ml、トリエチルアルミニウム0.
8ミリモル、ジエチルアルミニウムクロリド0.8ミリ
モルおよび上記(1)で得られたチタン含有触媒をチタ
ン原子として0.004ミリモルを採取して投入し、9
0℃に昇温した。このとき、系内圧は1.5kg/cm
2 Gであった。次いで水素を供給し、5.5kg/cm
2 Gに昇圧したのち、全圧が9.5kg/cm2 Gに保
たれるようにエチレンを連続的に供給し、1時間重合を
行い70gのポリマーを得た。重合活性は、365kg
/g・Ti/Hrであり、得られたポリマーのMFR
(190℃、荷重2.16kgにおける溶融流れ性;J
IS K 7210)は40であった。
【0032】(3) ポリエチレン被覆キャリアの製造 アルゴン置換した内容積2リットルのオートクレーブに
焼結フェライト粉F−300(パウダーテック(株)
製、平均粒径50μm)960gを入れ80℃まで昇温
し1時間減圧(100mmHg)乾燥を行った。その後
40℃まで降温して脱水ヘキサン800mlを入れ撹拌
を開始した。次いでジエチルアルミニウムクロリド5.
0ミリモル及び上記(1)の重合触媒をチタン原子とし
て0.05ミリモル添加して30分間反応を行った。そ
の後90℃まで昇温し、エチレンを4g導入した。この
時系内圧は3.0kg/cm2 Gであった。その後水素
を供給し、3.2kg/cm2 Gに昇圧したのちトリエ
チルアルミニウム5.0ミリモルを添加し重合を開始し
たところ約5分間で系内圧は2.3kg/cm2 Gまで
低下して安定した。
焼結フェライト粉F−300(パウダーテック(株)
製、平均粒径50μm)960gを入れ80℃まで昇温
し1時間減圧(100mmHg)乾燥を行った。その後
40℃まで降温して脱水ヘキサン800mlを入れ撹拌
を開始した。次いでジエチルアルミニウムクロリド5.
0ミリモル及び上記(1)の重合触媒をチタン原子とし
て0.05ミリモル添加して30分間反応を行った。そ
の後90℃まで昇温し、エチレンを4g導入した。この
時系内圧は3.0kg/cm2 Gであった。その後水素
を供給し、3.2kg/cm2 Gに昇圧したのちトリエ
チルアルミニウム5.0ミリモルを添加し重合を開始し
たところ約5分間で系内圧は2.3kg/cm2 Gまで
低下して安定した。
【0033】その後、カーボンブラックEC600JD
(ケッチェンブラックインターナショナル(株)製)6
gを脱水ヘキサン100mlでスラリー状としたものを
投入し、次いで系内圧を4.3kg/cm2 Gに保つよ
うにエチレンを連続的に供給しながら45分間(系内に
エチレンが合計で40g導入された時点で導入停止)重
合を行い、全量1006gのカーボンブラック含有ポリ
エチレン樹脂被覆フェライトを得た。
(ケッチェンブラックインターナショナル(株)製)6
gを脱水ヘキサン100mlでスラリー状としたものを
投入し、次いで系内圧を4.3kg/cm2 Gに保つよ
うにエチレンを連続的に供給しながら45分間(系内に
エチレンが合計で40g導入された時点で導入停止)重
合を行い、全量1006gのカーボンブラック含有ポリ
エチレン樹脂被覆フェライトを得た。
【0034】乾燥した粉末は均一に黒色を呈し、電子顕
微鏡によるとフェライト表面は薄くポリエチレンに覆わ
れ、カーボンブラックはそのポリエチレンに均一に分散
している事が観察された。なおこの組成物をTGA(熱
天秤)により測定したところ、フェライト及びカーボン
ブラック(CB)はそれぞれ95.4,0.6(wt
%)であった。残りはポリエチレン(PE)であること
から三者の組成比は、フェライト:CB:PE=95.
4:0.6:4.0となっていることになる。
微鏡によるとフェライト表面は薄くポリエチレンに覆わ
れ、カーボンブラックはそのポリエチレンに均一に分散
している事が観察された。なおこの組成物をTGA(熱
天秤)により測定したところ、フェライト及びカーボン
ブラック(CB)はそれぞれ95.4,0.6(wt
%)であった。残りはポリエチレン(PE)であること
から三者の組成比は、フェライト:CB:PE=95.
4:0.6:4.0となっていることになる。
【0035】以下、CBの種類、添加量、CB添加前の
エチレンの添加割合を変化させて各種のキャリアを調製
し、この結果を表1に示した。キャリアの抗抵は、電極
面積5cm2 、荷重1kgの電極間に0.5cmの厚さ
のキャリア層を設け、上下の電極に1〜10Vの電圧を
印加し、そこに流れる電流値より換算して求めた。
エチレンの添加割合を変化させて各種のキャリアを調製
し、この結果を表1に示した。キャリアの抗抵は、電極
面積5cm2 、荷重1kgの電極間に0.5cmの厚さ
のキャリア層を設け、上下の電極に1〜10Vの電圧を
印加し、そこに流れる電流値より換算して求めた。
【0036】
【表1】 表1:キャリアの製造方法および電子抵抗 カーボンブラック エチレン重合量 被覆層組成 フェライト (CB) 重 量 比 キャリア 仕込量(g) CB添加 総重合 抵抗 種類 添加量(g) 前(g) 量(g) PE CB (Ω・cm) 実施例 1 960 EC600JD 6.0 4.0 40.0 100 15 2×102 2 960 EC600JD 12.0 4.0 40.0 100 30 4×101 3 960 EC600JD 2.0 4.0 40.0 100 5 8×103 4 960 EC600JD 1.2 4.0 40.0 100 3 8×105 5 960 EC600JD 6.0 2.0 40.0 100 15 3×102 6 960 EC600JD 6.0 8.0 40.0 100 15 1×102 7 970 EC600JD 4.5 3.0 30.0 100 15 3×102 8 920 EC600JD 12.0 8.0 80.0 100 15 9×101 9 960 XE2 20.0 4.0 40.0 100 50 6×101 10 960 XE2 8.0 4.0 40.0 100 20 2×102 11 960 #5500 12.0 4.0 40.0 100 30 3×103 12 960 MA-100 12.0 4.0 40.0 100 30 8×104 13 960 MA-100 6.0 4.0 40.0 100 15 6×106 (註) EC600JD:ケッチェンブラックインターナショナル製カーボン ブラック、商品名ケッチェンブラックEC600JD XE2:デクッサ社製カーボンブラック、商品名Printex XE2 #5500:東海カーボン(株)製カーボンブラック MA−100:三菱化学(株)製カーボンブラック
【0037】比較例−1 シリコーン樹脂100重量部とケッチェンブラックEC
600JD30重量部をトルエン溶剤に分散材によって
よく混合分散させ、樹脂固形分換算で1%の溶液を作成
した。この溶液の中にフェライト粉F−300(パウダ
ーテック社製、平均50μm)を投入し、よく撹拌しな
がら加熱して溶剤を除去し、シリコーン樹脂で被覆され
たキャリアを得た。被覆された樹脂は、2wt%であ
り、キャリア抵抗は、8×101 (Ωcm)であった。
600JD30重量部をトルエン溶剤に分散材によって
よく混合分散させ、樹脂固形分換算で1%の溶液を作成
した。この溶液の中にフェライト粉F−300(パウダ
ーテック社製、平均50μm)を投入し、よく撹拌しな
がら加熱して溶剤を除去し、シリコーン樹脂で被覆され
たキャリアを得た。被覆された樹脂は、2wt%であ
り、キャリア抵抗は、8×101 (Ωcm)であった。
【0038】比較例−2 比較例−1におけるカーボンブラックを#5500(東
海カーボン(株)製)に変更した以外は、同様にしてキ
ャリアを得た。このキャリアの抵抗は、4×104 (Ω
cm)であった。
海カーボン(株)製)に変更した以外は、同様にしてキ
ャリアを得た。このキャリアの抵抗は、4×104 (Ω
cm)であった。
【0039】(4) キャリアの安定性評価 〔評価機〕市販の中速複写機(45枚/分)を、現像機
が単独で連続運転できるように改造した。 〔評価〕上記評価機に実施例−1〜13、及び比較例−
1,2のキャリアを所定量投入し、50時間の連続運転
を行った後、キャリアを現像機から取り出し、被覆樹脂
の剥れ及び抵抗値の変化を測定した。実施例2と11お
よび比較例1,2の結果を表2に示す。なお被覆樹脂の
剥れについては熱分析(TGA)により定量した。実施
例−1〜13のキァリアにおいては、被覆の剥れ(樹脂
の減少)は全く見られず、抵抗値の上昇はほとんど見ら
れなかったのに対し、比較例−1,2では以下の実デー
タで示すように、樹脂が剥れて脱落すると共に抵抗値の
大きな上昇がみられた。
が単独で連続運転できるように改造した。 〔評価〕上記評価機に実施例−1〜13、及び比較例−
1,2のキャリアを所定量投入し、50時間の連続運転
を行った後、キャリアを現像機から取り出し、被覆樹脂
の剥れ及び抵抗値の変化を測定した。実施例2と11お
よび比較例1,2の結果を表2に示す。なお被覆樹脂の
剥れについては熱分析(TGA)により定量した。実施
例−1〜13のキァリアにおいては、被覆の剥れ(樹脂
の減少)は全く見られず、抵抗値の上昇はほとんど見ら
れなかったのに対し、比較例−1,2では以下の実デー
タで示すように、樹脂が剥れて脱落すると共に抵抗値の
大きな上昇がみられた。
【0040】
【表2】
Claims (4)
- 【請求項1】 磁性を有するキャリアコアの表面に、導
電性を具えたポリオレフィン系樹脂被覆層を有する低抵
抗キャリアにおいて、 ポリオレフィン系樹脂被覆層が、ポリオレフィン系樹脂
100重量部に対してカーボンブラックを3〜60重量
部含有し、キャリアの電気抵抗が1×101 〜9×10
6 Ω・cmであることを特徴とする低抵抗の静電潜像現
像剤用キャリア。 - 【請求項2】 前記ポリオレフィン系樹脂がポリエチレ
ン系樹脂である請求項1に記載の静電潜像現像剤用キャ
リア。 - 【請求項3】 磁性を有するキャリアコアの表面に、導
電性を具えたポリオレフィン系樹脂被覆層を形成して低
抵抗キャリアを製造するに際し、 キャリアコアの表面を触媒で処理し、カーボンブラック
の存在下にキャリアコアの表面にオレフィン系モノマー
を供給し、キャリアコアの表面上で直接オレフィン系モ
ノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂を生成させな
がら同時に該樹脂中にカーボンブラックを取り込ませ
て、該樹脂100重量部当たり3〜60重量部のカーボ
ンブラックを含有するポリオレフィン系樹脂被覆層をキ
ャリアコアの表面に形成せしめ、電気抵抗が1×101
〜9×106 Ω・cmのキャリアとすることを特徴とす
る静電潜像現像用キァリアの製造方法。 - 【請求項4】 磁性を有するキャリアコアの表面に、導
電性を具えたポリオレフィン系樹脂被覆層を形成して低
抵抗キャリアを製造するに際し、 キャリアコアの表面を触媒で処理し、カーボンブラック
の非存在下にキャリアコアの表面にオレフィン系モノマ
ーを供給してキャリアコアの表面上で直接オレフィン系
モノマーを重合させてポリオレフィン系樹脂からなる樹
脂被覆層の形成を開始し、 ついで、カーボンブラックを供給し、カーボンブラック
の存在下にオレフィン系モノマーを重合させてポリオレ
フィン系樹脂を生成させながら同時に該樹脂中にカーボ
ンブラックを取り込ませて、最終的にポリオレフィン系
樹脂100重量部当たり3〜60重量部のカーボンブラ
ックを含有する樹脂被覆層をキャリアコアの表面に形成
せしめ、電気抵抗が1×101〜9×106Ω・cmのキ
ャリアとすることを特徴とする静電潜像現像用キァリア
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7062207A JPH08234500A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 静電潜像現像剤用キャリアおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7062207A JPH08234500A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 静電潜像現像剤用キャリアおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08234500A true JPH08234500A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=13193473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7062207A Pending JPH08234500A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 静電潜像現像剤用キャリアおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08234500A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998026332A1 (fr) * | 1996-12-11 | 1998-06-18 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Support pour electrophotographie et revelateur utilisant un tel support |
| JP2008089925A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Dowa Holdings Co Ltd | 電子写真現像用キャリアおよびその製造方法、並びに二成分系電子写真現像剤 |
| JP2008095111A (ja) * | 1997-04-10 | 2008-04-24 | Bridgestone Corp | 静電蓄積抑制用シリカ含有タイヤ組成物 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP7062207A patent/JPH08234500A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998026332A1 (fr) * | 1996-12-11 | 1998-06-18 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Support pour electrophotographie et revelateur utilisant un tel support |
| JP2008095111A (ja) * | 1997-04-10 | 2008-04-24 | Bridgestone Corp | 静電蓄積抑制用シリカ含有タイヤ組成物 |
| JP2008115388A (ja) * | 1997-04-10 | 2008-05-22 | Bridgestone Corp | 静電蓄積抑制用シリカ含有タイヤ組成物 |
| JP2008089925A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Dowa Holdings Co Ltd | 電子写真現像用キャリアおよびその製造方法、並びに二成分系電子写真現像剤 |
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