JPH0823672B2 - カラー画像形成法 - Google Patents

カラー画像形成法

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JPH0823672B2
JPH0823672B2 JP63168288A JP16828888A JPH0823672B2 JP H0823672 B2 JPH0823672 B2 JP H0823672B2 JP 63168288 A JP63168288 A JP 63168288A JP 16828888 A JP16828888 A JP 16828888A JP H0823672 B2 JPH0823672 B2 JP H0823672B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はハロゲン化銀写真感光材料の走査露光による
画像形成に関するものであり、更に詳しくは可視光光源
を用いて走査露光する画像形成方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 走査露光により画像を形成する方法として所謂スキャ
ナー方式による画像形成法がある。スキャナー方式を実
用化した記録装置は種々あり、これらのスキャナー方式
記録装置の記録用光源には、従来グローランプ、キセノ
ンランプ、水銀ランプ、タングステンランプ、発光ダイ
オード等が用いられる。しかしこれらの光源はいずれも
出力が弱く寿命が短いという実用上の欠点を有してい
た。これらの欠点を補うものとして、Ne−Heレーザー、
アルゴンレーザー、He−Cdレーザー等のガスレーザーや
半導体レーザーなどのコヒーレントなレーザー光源をス
キャナー方式の光源として用いるスキャナーがある。
ガスレーザーは高出力が得られるが装置が大型である
こと、高価であること、変調器が必要であること等の欠
点がある。
これに対して半導体レーザーは小型で安価、しかも変
調が容易であり、ガスレーザーよりも長寿命である等の
長所をもっている。これらの半導体レーザーの発光波長
は主に赤外域にあり、従って赤外域に高い感光性を有す
る感材が必要になる。しかしながら、赤外感光性の感光
材料は、赤外増感色素の不安定性のために保存性が悪
く、製造は容易ではなく、また取り扱い性も非常に悪く
なっている。従って、半導体レーザーの利点を保持した
ままで、保存安定性の良い分光増感色素で可視域を分光
増感したハロゲン化銀材料に露光を行ない画像を形成す
る方法が望まれていた。
そのひとつの方法として、特開昭63−113534号に示さ
れるように、レーザーと非線形光学材料から成る波長変
換素子とを組合せて得られる第二高調波を光源として用
いる方法がある。しかしこれらの光源を用いる場合以下
のような大きな制約が生じてしまう。それは、使用でき
るレーザーの波長が限られているため、得られる第二高
調波の波長も限られてしまい、色再現性の観点から好ま
しいとされる波長が選べないということである。
この問題を解決する方法として、特開昭63−18343号
で開示されているように、緑感性層、赤感性層に塩化銀
含有率の高いハロゲン化銀粒子を使用する方法がある。
しかしながらこの塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳
剤を使って走査露光を行なったところ、通常プリンター
露光時には見られなかったような大きな問題が発生し
た。その問題とは、走査露光によって得られた1枚のプ
リントの色味が走査露光の始めの部分と終わりの部分で
異なってしまうという問題である。この原因について詳
しく調べたところハロゲン化銀乳剤の感度、階調が露光
後非常に短い時間(1分以内)で変化していることが判
った。さらにこの変化は、露光秒数の短い所謂、高照度
露光において特に大きいことがわかった。従って、1枚
のプリントを得るのに1回の面露光で行なっていた従来
の露光方法ではプリント全体の色味変化としてあらわれ
るためあまり目立たなかったが、露光時間のずれがある
走査露光では1枚のプリントの場所による色味の違いと
なって現われ非常に目立ってしまうことになるわけであ
る。
従って、走査露光用感材として経時安定性の良い感
材、つまり経時安定性の良い分光増感色素で可視光領域
の分光増感を施した感材を使用するためには、レーザー
と波長変換素子を組合せた露光装置の欠点(波長の選択
領域が狭く色再現性上好ましい波長が選択できにくい)
を補った色再現性が良い感材で、かつ露光後の感度変化
や階調変化の起こらない感材を開発する必要があった。
(発明が解決しようとする課題) 従って本発明の目的は、レーザーを用いた光源によっ
て走査露光によりカラー画像を形成する方法において、
保存性が良好で色再現性も良く、かつ露光後の感度変化
や階調変化が起こらず色味の均一なカラープリントを提
供できるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供し、同
時に、この感材を用いたカラー画像形成法を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記の目的が、青感光性ハロゲン化銀
乳剤層、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層を支持体上に有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料を露光後、現像処理するカラー画像形成法
に於いて、その緑感光性ハロゲン化銀乳剤層および赤感
光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一方に、粒子表面
または内部に臭化銀含有相が局在しており、かつ該乳剤
層中の粒子全体の70〜99.5モル%(平均値)が塩化銀で
あり、残りが臭化銀で実質的に沃化銀を含まないハロゲ
ン化銀粒子が含有されており、かつ該感材を青色光、緑
色光及び赤色光で走査露光することを特徴とするカラー
画像形成法によって達成できることを見いだした。
本発明の赤感層、または緑感層の少なくとも一方で用
いられるハロゲン化銀乳剤について説明する。上記乳剤
の臭化銀局在相とは、粒子中のその他の部分(基質)と
臭化銀含有率において実質的な差を有する部分を意味す
る。
また、前記の塩化銀含有率は、ひとつのハロゲン化銀
乳剤中のハロゲン化銀に関して各粒子中の塩化銀の割合
を平均したものを意味する。
本発明は上に述べたようなハロゲン化銀乳剤を一つの
層中に少なくとも50重量%含有することが望ましいが、
好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上
である。この重量%は一つの乳剤層中に複数種のハロゲ
ン化銀乳剤を混合する場合の乳剤の割合を表すが、もち
ろん該乳剤層中に本発明の乳剤一種を含有する場合(10
0重量%)も含む。
本発明のハロゲン化銀粒子の局在相またはその基質
に、銀イオンと異なる金属イオン(例えば周期律表第VI
II族金属イオン、第II族遷移金属イオン、鉛イオン、タ
リウムイオン)または、その錯イオンを含有させること
が、本発明の効果をいっそう向上させる点で好ましい。
主として局在相にはイリジウムイオン、ロジウムイオ
ン、鉄イオンなど、また主として基質にはオスミウム、
イリジウム、ロジウム、白金、ルテニウム、パラジウ
ム、コバルト、ニッケル、鉄などから選ばれた金属イオ
ンまたはその錯イオンを組合せて用いることができる。
また局在相と基質とで金属イオンの種類と濃度をかえて
用いることができる。これらの金属は複数種用いても良
い。
また、更にカドミウム、亜鉛、鉛、水銀、タリウム等
の金属イオンを用いることもできる。
これらの金属イオンについて更に詳細に説明する。イ
リジウムイオン含有化合物は、3価または4価の塩また
は錯塩で特に錯塩が好ましい。例えば、塩化第1イリジ
ウム(III)、臭化第1イリジウム(III)、塩化第2イ
リジウム(IV)、ヘキサクロロイリジウム(III)酸ナ
トリウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム、
ヘキサアンミンイリジウム(IV)塩、トリオキザラトイ
リジウム(III)塩、トリオキザラトイリジウム(IV)
塩、などのハロゲン、アミン類、オキザラト錯塩類が好
ましい。その使用量は、銀1モル当たり5×10-9モル〜
1×10-4モル、好ましくは5×10-8〜5×10-6モルであ
る。
白金イオン含有化合物は、2価または4価の塩または
錯塩で、錯塩が好ましい。例えば、塩化白金(IV)、ヘ
キサクロロプラチナム(IV)酸カリウム、テトラクロロ
プラチナム(II)酸、テトラブロモプラチナム(II)
酸、テトラキス(チオシアナト)プラチナム(IV)酸ナ
トリウム、ヘキサアンミンプラチナム(IV)クロライド
等が用いられる。その使用量は、銀1モル当たり1×10
-8モル〜1×10-5モル程度である。
パラジウムイオン含有化合物は、通常2価または4価
の塩または錯塩で、特に錯塩が好ましい。例えばテトラ
クロロパラジウム(II)酸ナトリウム、テトラクロロパ
ラジウム(IV)酸ナトリウム、ヘキサクロロパラジウム
(IV)酸カリウム、テトラアンミンパラジウム(II)ク
ロライド、テトラシアノパラジウム(II)酸カリウム等
が用いられる。
ニッケルイオン含有化合物は、例えば塩化ニッケル、
臭化ニッケル、テトラクロロニッケル(II)酸カリウ
ム、ヘキサアンミンニッケル(II)クロライド、テトラ
シアノニッケル(II)酸ナトリウム等が用いられる ロジウムイオン含有化合物は通常3価の塩または錯塩
が好ましい。例えばヘキサクロロロジウム酸カリウム、
ヘキサブロモロジウム酸ナトリウム、ヘキサクロロロジ
ウム酸アンモニウムなどが用いられる。その使用量は、
銀1モル当たり10-8〜10-4モル程度である。
鉄イオン含有化合物は、2価または3価の鉄イオン含
有化合物で、好ましくは用いられる濃度範囲で水溶性を
もつ鉄塩や鉄錯塩である。特に好ましくは、ハロゲン化
銀粒子に含有させやすい鉄錯塩である。具体的には、ヘ
キサシアノ鉄(II)酸塩、ヘキサシアノ鉄(II)錯塩、
チオシアン酸第1鉄塩やチオシアン酸第2鉄塩などがあ
る。その使用量は、ハロゲン化銀の銀1モルに対し5×
10-9モル〜1×10-3モルであり、好ましくは1×10-8
ル〜1×10-4モルである。
本発明に用いられる金属イオンを、ハロゲン化銀粒子
の局在相および/または、その他の粒子部分(基質)に
含有せしめるには、該金属イオンを粒子形成前、粒子形
成中、または物理熟成中の調製液に添加すればよい。例
えば金属イオンをゼラチン水溶液中、ハロゲン化物水溶
液中、銀塩水溶液中、またはその他の水溶液中に添加し
てハロゲン化銀粒子を形成することができる。
或いは予め金属イオンをハロゲン化銀微粒子中に含有
せしめ、これを所望のハロゲン化銀乳剤に添加し、更に
該微粒子ハロゲン化銀を溶解させて金属イオンを導入す
ることもできる。この方法は特にハロゲン化銀粒子表面
にある臭化銀局在相に金属イオンを導入するのに効果的
である。金属イオンをハロゲン化銀粒子のどの部所に存
在させるかによって、添加方法を適宜変えることができ
る。
本発明に係わるハロゲン化銀粒子のハロゲン組成は、
ハロゲン化銀粒子を構成する全ハロゲン化銀の70モル%
以上、好ましくは90モル%以上が塩化銀である実質的に
ヨウ化銀を含まない塩臭化銀から成る必要がある。ここ
で実質的にヨウ化銀を含まないとは、ヨウ化銀含有率が
1.0モル%以下のことである。ハロゲン化銀粒子の特に
好ましいハロゲン組成は、ハロゲン化銀粒子を構成する
全ハロゲン化銀の95モル%以上が塩化銀である、実質的
にヨウ化銀を含まない塩臭化銀である。
更に本発明に係わるハロゲン化銀粒子は、臭化銀含有
率において好ましくは、少なくとも10モル%を越え70モ
ル%未満の臭化銀局在相を有する必要がある。このよう
な臭化銀局在相の配置は目的に応じて自由にとり得り、
ハロゲン化銀粒子内部にあっても、表面または亜表面に
あっても良く内部と表面または亜表面に分割されていて
も良い。また局在相は内部あるいは表面において、ハロ
ゲン化銀粒子をとり囲むような層状構造をなしても、あ
るいは不連続に孤立した構造を有していても良い。臭化
銀局在相の配置の好ましい一つの具体例としては、ハロ
ゲン化銀粒子表面(なかでも粒子の角)に臭化銀含有率
において少なくとも10モル%、更に好ましくは20モル%
を越える局在相が局所的にエピタキシャル成長したもの
である。
該局在相の臭化銀含有率は20モル%を越えるのが好ま
しいが、臭化銀含有率が高すぎると感光材料に圧力が加
えられた場合に減感を引き起こしたり、処理液の組成の
変動によって感度、階調が大きく変化してしまう等の写
真感光材料にとって好ましくない特性が付与されてしま
う場合がある。該局在相の臭化銀含有率はこれらの点を
考慮にいれて、20〜60モル%の範囲が好ましく、30〜50
モル%の範囲が最も好ましい。該局在相を構成するその
他のハロゲン化銀は塩化銀が好ましい。該局在相の臭化
銀含有率は、X線回折法(例えば、「日本化学会編、新
実験化学講座6、構造解析」丸善、に記載されている)
あるいはXPS法(例えは、「表面分析、−IMA、オージェ
電子・光電子分光の応用ー」講談社、に記載されてい
る)等を用いて分析することができる。該局在相は、本
発明のハロゲン化銀粒子を構成する全銀量の0.1〜20%
の銀から構成されることが好ましく、0.5〜7%の銀か
ら構成されることが更に好ましい。
このような臭化銀局在相とその他の相との界面は、明
瞭な相境界を有していても良いし、ハロゲン組成が徐々
に変化する短い転移領域を有していてもよい。臭化銀局
在相の位置を確認するには、電子顕微鏡による観察やそ
の他特願昭62−319741号に記載の方法によって知ること
ができる。
このような臭化銀局在相を形成するためには、様々な
方法を用いることができる。例えば、可溶性銀塩と可溶
性ハロゲン塩を片側混合法あるいは同時混合法で反応さ
せて局在相を形成することができる。更に、既に形成さ
れているハロゲン化銀をより溶解度積の小さなハロゲン
化銀に変換する過程を含む、所謂コンバージョン法を用
いても局在相を形成することができる。或いは臭化銀微
粒子を添加し塩化銀粒子の表面に再結晶化させる事によ
っても局在相を形成できる。
これらの製法については、例えば前述の特願昭62−31
9741号明細書に記載されている。
該局在相は、前記のハロゲン化銀粒子調製時に添加す
る全イリジウムの少なくとも50%とともに沈積させるの
が好ましい。
ここで、該局在相をイリジウムイオンと共に沈積させ
るとは、局在相を形成するための銀および/またはハロ
ゲンの供給と同時、供給の直前、または供給の直後にイ
リジウム化合物を供給することをいう。
本発明に係わるハロゲン化銀粒子は、外表面に(10
0)面をもつものであっても(111)面をもつものであっ
ても、或いはその両方の面をもつものであっても、更に
はより高次の面を含むものであっても好ましく用いられ
る。
本発明に使用されるハロゲン化銀粒子の形は、立方
体、十四面体、八面体のような規則的(regular)な結
晶形を有するもの、また球状、板状などのような変則的
(irregular)な結晶形をもつもの、あるいはこれらの
結晶形の複合形を持つものがある。また種々の結晶形の
粒子の混合からなるものであっても使用することができ
るが、なかでも前記の規則的な結晶形をもつ粒子を50%
以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上含
むのがよい。
本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、平均アスペ
クト比(長さ/厚みの比)が5以上、特に好ましくは8
以上の平板粒子が、粒子の全投影面積の50%以上を占め
るような乳剤であっても良い。
本発明に係わるハロゲン化銀粒子の大きさは、通常用
いられる範囲内であれば良いが、平均粒径0.1μm〜1.5
μmである場合が好ましい。粒径分布は多分散であって
も単分散であっても良いが、単分散であるほうが好まし
い。単分散の程度を表す粒子サイズ分布は、統計学上の
変動係数(投影面積を円近似した場合の標準偏差Sを直
径dで除した値S/d)が20%以下が好ましく、15%以下
が更に好ましい。
またこのような、平板粒子乳剤および単分散乳剤を2
種以上混合しても良い。乳剤が混合される場合、その少
なくとも一種が前記の変動係数をもつことが好ましい。
本発明に使用される、ハロゲン化銀粒子の局在相以外
の、いわゆる基質部は内部と表層とが異なる相をもって
いても、均一な相からなっていても良い。
本発明に用いられる写真乳剤は、ピー・グラフキデス
(P.Glafukides)著、シミー・エ・フィジーク・フォト
グラフィーク(Chimie er Physique Photographeque)
(ポールモンテル社刊、1967年)、ジー・エフ・ダフィ
ン(G.F.Duffin)著、フォトグラフィク・エマルジョン
・ケミストリー(Photographic Emulsion Chemistry
(フォーカルプレス刊、1966年)、ブイ・エル・ゼリク
マン(V.L.Zelikman)ら著、メーキング・アンド・コー
ティング・フォトグラフィック・エマルジョン(Making
and Coating Photograhpic Emulusion)(フォーカル
プレス刊、1964年)などに記載された方法を用いて調製
することができる。
またこのハロゲン化銀粒子の形成時には粒子の成長を
コントロールするためにハロゲン化銀溶剤として、例え
ばアンモニア、ロダンカリ、ロダンアンモン、チオエー
テル化合物(例えば、米国特許第3,271,157号、同第3,5
74,628号、同第3,704,130号、同第4,297,439号、同第4,
276,374号など)、チオン化合物(例えば、特開昭53−1
44319号、同53−82408号、同55−77737号など)、アミ
ン化合物(例えば特開昭54−100717号など)などを用い
ることができる。
本発明に係わるハロゲン化銀粒子は実質的に表面潜像
型で、ある程度に表面を化学増感されている必要があ
る。化学増感としては、活性ゼラチンや、銀と反応しう
る硫黄を含む化合物(例えば、チオ硫酸塩、チオ尿素
類、メルカプト化合物類、ローダニン類)を用いる硫黄
増感法;還元性物質(例えば、第一すず塩、アミン類、
ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラ
ン化合物)を用いる還元増感法;金属化合物(例えば、
金錯塩の他、Pt、Ir、Pb、Rh、Fe等の周期律表VIII族の
金属の錯塩)を用いる貴金属増感法等を単独で、或いは
組合せて用いることが好ましい。
これらの方法についての詳細は特開昭62−215272号明
細書第12ページ左下欄18行〜同ページ右下欄16行に記載
されている。
本発明に用いる高塩化銀乳剤に、下記一般式〔I〕な
いし〔III〕のいずれかで表わされる少なくとも1つの
化合物を添加することにより、カブリの増大、なかんず
く金増感剤使用時のカブリの増大を防止するのに著しく
有効である。添加時期は粒子形成工程、脱塩工程、化学
熟成工程又は塗布直前に添加すれば良いが、粒子形成、
脱塩、化学熟成工程で、特に金増感剤の添加以前に添加
するのが好ましい。
一般式〔I〕,〔II〕または〔III〕で表わされるチ
オスルホニル基を有する化合物について説明する。
一般式〔I〕Z−SO2S−M 式中、Zはアルキル基、アリール基、またはヘテロ環
基を表わし、これらは更に置換されていてもよい。Yは
芳香環またはヘテロ環を形成するに必要な原子群を表わ
し、これらの環は更に、置換されていてもよい。Mは金
属原子または有機カチオンを表わす。nは2〜10の整数
を表わす。
前記のアルキル基、アリール基、芳香環やヘテロ環に
置換しうる置換基としては、例えばメチル基、エチル基
等の低級アルキル基、フェニル基等のアリール基、炭素
数1〜8のアルコキシル基、塩素等のハロゲン原子、ニ
トロ基、アミノ基、カルボキシル基などを挙げることが
出来る。
Zで表わされるアルキル基の炭素数は1〜18であり、
Z及びYで表わされるアリール基や芳香環の炭素数は6
〜18である。
Z及びYで表わされるヘテロ環としては、チアゾー
ル、ベンズチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾ
ール、オキサゾール環等を挙げることが出来る。
Mで表わされる金属カチオンとしては、ナトリウムイ
オン、カリウムイオンの如きアルカリ金属カチオンが、
有機カチオンとしては、アンモニウムイオン、グアニジ
ニウムイオンなどが好ましい。
一般式〔I〕,〔II〕,または〔III〕で表わされる
化合物の具体例を、以下に挙げる。
e H3C・SO2・SNa k L−シスチン−ジスルホオキサイド l H5C2・SO2・S・K m H17C8・SO2・SNa 一般式〔I〕,〔II〕および〔III〕によって表わさ
れる化合物は亜硫酸塩アルキルスルフィン酸塩、アリー
ルスルフィン酸塩、ヘテロ環スルフィン酸塩などのスル
フィン酸塩と併用することができる。
本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造工
程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、ある
いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含
有させることができる。すなわちアゾール類、例えばベ
ンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベ
ンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、ブ
ロモベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、
メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベンズイミ
ダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、アミノトリ
アゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニトロベンゾトリ
アゾール類、メルカプトテトラゾール類(特に1−フェ
ニル−5−メルカプトテトラゾールや前記のフェニル基
のm位にN−メチルウレイド基が置換したものなど)、
メルカプトピリミジン類、メルカプトトリアジン類な
ど;例えばオキサドリンチオンのようなチオケト化合
物;アザインデン類、たとえばトリアザインデン類、テ
トラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3
a,7)テトラアザインデン)、ペンタアザインデン類な
ど:ベンゼンチオスルフォン酸、ベンゼンスルフィン
酸、ベンゼンスルフォン酸アミド等のようなカブリ防止
剤または安定剤として知られた多くの化合物を加えるこ
とができる。
なかでもハロゲン化銀乳剤の塗布液に下記の一般式
(IV),(V)又は(VI)で表わされるメルカプトアゾ
ール類を添加するのが好ましい。添加量としてはハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-5〜5×10-2モルが好ましい。
更には1×10-4〜1×10-2モルが特に好ましい。
一般式(IV) 式中、Rはアルキル基、アルケニル基またはアリール
基を表す。Xは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニ
ウム基またはプレカーサーを表す。アルカリ金属原子と
は例えばナトリウム原子、カリウム原子等であり、アン
モニウム基とは例えばテトラメチルアンモニウム基、ト
リメチルベンジルアンモニウム基等である。またプレカ
ーサーとは、アルカリ条件下でX=Hまたはアルカリ金
属と成りうる基のことで、例えばアセチル基、シアノエ
チル基、メタンスルホニルエチル基等を表す。
前記のRのうち、アルキル基とアルケニル基は無置換
体と置換体を含み、更に脂環式の基も含む。置換アルキ
ル基の置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリール基、ア
シルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレイ
ド基、アミド基、ヘテロ環基、アシル基、スルファモイ
ル基、スルホンアミド基、チオウレイド基、カルバモイ
ル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基、そして更にはカルボン酸基、スルホン酸基またはそ
れらの塩、等を挙げることができる。
上記のウレイド基、チオウレイド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、アミノ基はそれぞれ無置換のも
の、N−アルキル置換のもの、N−アリール置換のもの
を含む。アリール基の例としてはフエニル基や置換フエ
ニル基があり、この置換基としてはアルキル基や上に列
挙したアルキル基の置換基等を挙げることができる。
一般式(V) 式中、Yは酸素原子または硫黄原子を表わす。
Lは二価の連結基を表し、Rは水素原子、アルキル基、
アルケニル基またはアリール基を表す。Rのアルキル
基、アルケニル基およびXは一般式(IV)のそれと同義
である。
上記のLで表される二価の連結基の具体例としては、 等やこれらを組合せたものを挙げることができる。
nは0または1を表し、R0,R1,およびR2はそれぞれ
水素原子、アルキル基、アラルキル基を表す。
一般式(VI) 式中、RおよびXは一般式(IV)のそれと同義であ
り、Lは一般式(V)のそれと同義である。R3はRと同
義であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよ
い。
以下一般式(IV)、一般式(V)および一般式(VI)
の化合物の具体例を列挙するが、これらに限定されるも
のではない。
本発明の感材は、青感層、緑感層、赤感層がそれぞれ
少なくとも一層あり、所望の波長領域に分光感度を付与
する目的で増感色素が用いられる。
分光増感色素としては、写真用に通常用いられるシア
ニン色素やメロシアニン色素などのメチン色素が適用で
きる。これらの増感色素の具体的な例としては、特開昭
62−215272号77ページ〜124ページに詳細に記載されて
いる。本発明にとっては特に下記の一般式(S)で表さ
れるシアニン色素が好ましい。
一般式〔S〕 式中、Z101とZ102はそれぞれ複素環核を形成するに必
要な原子団を表わす。
複素環核としては、複素原子として窒素原子及びその
他、硫黄原子、酸素原子、セレン原子、又はテルル原子
を含む5〜6員環核(これらの環には更に縮合環が結合
していてもよく、また更に置換基が結合していてもよ
い)が好ましい。
前記の複素環核の具体例としては、チアゾール核、ベ
ンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、セレナゾール
核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾール核、オ
キサゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサゾ
ール核、イミダゾール核、ベンズイミダゾール核、ナフ
トイミダゾール核、4−キノリン核、ピロリン核、ピリ
ジン核、テトラゾール核、インドレニン核、ベンズイン
ドレニン核、インドール核、テルラゾール核、ベンゾテ
ルラゾール核、ナフトテルラゾール核などを挙げること
ができる。
R101とR102はそれぞれアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基またはアラルキル基を表わす。これらの基及
び以下に述べる基はそれぞれその置換体を含む意味で用
いられている。例えばアルキル基を例にして述べると、
無置換及び置換アルキル基を含み、これらの基は直鎖で
も分岐でも或いは環状でもよい。アルキル基の炭素数は
好ましくは1〜8である。
また、置換アルキル基の置換基の具体例としては、ハ
ロゲン原子(塩素、臭素、弗素など)、シアノ基、アル
コキシ基、置換または無置換アミノ基、カルボン酸基、
スルホン酸基、水酸基などを挙げることができ、これら
の1個でまたは複数が組合って置換していてもよい。
アルケニル基の具体例としては、ビニルメチル基を挙
げる事ができる。
アラルキル基の具体例としては、ベンジル基やフエネ
チル基を挙げることができる。
m101は0または1、2または3の正数を表わす。m101
が1を表わす場合は、R103は水素原子、低級アルキル
基、アラルキル基、アリール基を表わす。
前記のアリール基の具体例としては、置換または無置
換フエニル基を挙げることができる。
R104は水素原子を表わす。m101が2または3を表わす
場合、R103は水素原子を表わしR104は水素原子、低級ア
ルキル基、アラルキル基を表わすほかR102と連結して5
員〜6員環を形成することができる。またm101が2また
は3を表わし、R104が水素原子を表わす場合、R103は他
のR103と連結して炭化水素環または複素環を形成しても
よい。これらの環は5〜6員環が好ましい。j101、k101
は0または1を表わし、X101は酸アニオンを表わしn101
は0または1を表わす。
このうち特に赤増感色素としては、還元電位が−1.23
(VvsSCE)またはそれより卑の値を有する化合物が好ま
しく、なかでも還元電位が−1.27またはそれより卑の値
の化合物が好ましい。化学構造としてはペンタメチン連
結基のメチン基の二つが互いに連結して環を形成したベ
ンゾチアジカルボシアニン色素が好ましい。該色素のベ
ンゾチアゾール核のベンゼン環にはアルキル基やアルコ
キシ基などの電子供与性基が結合したものが好ましい。
還元電位の測定は位相弁別式第二高調波交流ポーラロ
グラフィーで行える。作用電極に水銀滴下極を、参照極
には飽和カロメル電極を、更に対極に白金を用いて行
う。 また作用電極に白金を用いた位相弁別式第二高調
波交流ボルタンメトリーによる還元電位の測定は「ジャ
ーナル・オブ・イメージング・サイエンス」(Journal
of Imaging Science),第30巻、27〜35頁(1986年)に
記載されている。
本発明に用いうる青増感色素の代表的な具体例を以下
に列挙する。(SB−1〜SB−17) 本発明に用いうる緑増感色素の代表的な具体例を以下
に列挙する。(SG−1〜SG−19) 本発明に用いうる赤増感色素の代表的な具体例を以下
に列挙する。(SR−1〜SR−16) これらの増感色素の添加時期についてはハロゲン化銀
乳剤の粒子形成前、粒子形成中、粒子形成直後から水洗
工程に入る前、化学増感前、化学増感中、化学増感直後
から乳剤を冷却固化するまで、塗布液調製時のいずれか
ら選ぶことができる。この中で特に乳剤の水洗工程前或
いは化学増感前が好ましい。
これらの分光増感色素の添加量は場合に応じて広範囲
にわたるが、ハロゲン化銀1モルあたり1.0×10-6〜1.0
×10-2の範囲が好ましい。さらに好ましくは、1.0×10
-5〜1.0×10-3の範囲である。
これらの分光増感色素を乳剤の調製工程において添加
するのに通常の方法に従えば良い。即ち、用いる色素を
適当な有機溶媒(メタノール、エタノール、酢酸エチル
等)に溶解し、適当な濃度の溶液として乳剤に添加すれ
ば良い。また、用いる色素を界面活性剤等を利用して水
溶液中に分散したり、あるいは適当な濃度のゼラチン水
溶液中に分散するなどの方法により水系分散物として添
加することもできる。
カラー感光材料には芳香族アミン系発色現像薬の酸化
体とカップリングしてそれぞれイエロー、マゼンタ、シ
アンに発色するイエローカプラー、マゼンタカプラー及
びシアンカプラーが通常用いられる。
本発明に用いうるイエローカプラーのうち、ベンゾイ
ルアセトアニリドやビバロイルアセトアニリド等のアシ
ルアセトアミド誘導体が好ましい。
なかでも、イエローカプラーとしては次の一般式〔Y
−1〕および〔Y−2〕で表わされるものが好適であ
る。
式中、Xは水素原子又はカップリング離脱基を表わ
す。R21は総炭素数8〜32の耐拡散性を表わし、R22は水
素原子、1またはそれ以上のハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基または総炭素数8〜32の耐拡散
性基を表わす。R23は水素原子又は置換基を表わす。R23
が2以上ある場合、それらは同一でも異なっていてもよ
い。
ピバロイルアセトアニリド型イエローカプラーの詳細
については、米国特許4,622,287号明細書の第3欄15行
〜第8欄39行や同4,623,616号明細書の第14欄50行〜第1
9欄41行に記載されている。
ベンゾイルアセトアニリド型イエローカプラーの詳細
については、米国特許3,408,194号、同3,933,501号、同
4,046,575号、同4,133,958号、同4,401,752号などに記
載がある。
ピバロイルアセトアニリド型イエローカプラーの具体
例としては、前述の米国特許4,622,287号明細書の第37
欄〜54欄に記載の化合物例(Y−1)〜(Y−39)を挙
げる事ができ、なかでも(Y−1),(Y−4),(Y
−6),(Y−7),(Y−15),(Y−21),(Y−
22),(Y−23),(Y−26),(Y−35),(Y−3
6),(Y−37),(Y−38),(Y−39)などが好ま
しい。
また前述の米国特許4,623,616号明細書の第19欄〜24
欄の化合物例(Y−1)〜(Y−33)を挙げる事がで
き、なかでも(Y−2),(Y−7),(Y−8),
(Y−12),(Y−20),(Y−21),(Y−23),
(Y−29)などが好ましい。
その他、好ましいものとしては、米国特許3,408,194
号明細書の第6欄に記載の典型的具体例(34)、同3,93
3,501号明細書の第8欄に記載の化合物例(16)や(1
9)、同4,046,575号明細書の第7〜8欄に記載の化合物
例(9)、同4,133,958号明細書の第5〜6欄に記載の
化合物例(1)、同4,401,752号明細書の第5欄に記載
の化合物例1、および下記の化合物a)〜h)を挙げる
ことができる。
上記のカプラーの中でも窒素原子を離脱原子とするも
のが特に好ましい。
また本発明に用いうるマゼンタカプラーとしては、オ
イルプロテクト型の、インダゾロン系もしくはシアノア
セチル系、好ましくは5−ピロゾロン系およびピラゾロ
トリアゾール類などのピラゾロアゾール系のカプラーが
挙げられる。5−ピラゾロン系カプラーは3−位がアリ
ールアミノ基もしくはアシルアミノ基で置換されたカプ
ラーが、発色色素の色相や発色濃度の観点で好ましく、
その代表例は、米国特許第2,311,082号、同第2,343,703
号、同第2,600,788号、同第2,908,573号、同第3,062,65
3号、同第3,152,896号および同第3,936,015号などに記
載されている。二当量の5−ピラゾロン系カプラーの離
脱基として、米国特許第4,310,619号に記載された窒素
原子離脱基または米国特許第4,351,897号に記載された
アリールチオ基が好ましい。また欧州特許第73,636号に
記載のバラスト基を有する5−ピラゾロン系カプラーは
高い発色濃度が得られる。
ピラゾロアゾール系カプラーとしては、米国特許第2,
369,879号記載のピラゾロベンズイミダゾール類、好ま
しくは米国特許第3,725,067号に記載されたピラゾロ
〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール類、リサーチ・ディ
スクロージャー24220(1984年6月)に記載のピラゾロ
テトラゾール類およびリサーチ・ディスクロージャー24
230(1984年6月)に記載のピラゾロピラゾール類が挙
げられる。上に述べたカプラーは、いずれもポリマーカ
プラーであってもよい。
これらの化合物は具体的には、下記の一般式(M−
1),(M−2)又は(M−3)で表わされる。
ここで、R31は総炭素数が8〜32の耐拡散性基を表わ
し、R32は、フエニル基または置換フエニル基を表わ
す。R33は水素原子又は置換基を表わす。Zは、窒素原
子を2〜4個含む5員のアゾール環を形成するのに必要
な非金属原子群を表わし、該アゾール環は置換基(縮合
環を含む)を有用していてもよい。
X2は水素原子または離脱する基を表わす。R33の置換
基やアゾール環の置換基の詳細については、例えば米国
特許第4,540,654号明細書の第2カラム第41行〜第8カ
ラム第27行に記載されている。
ピラゾロアゾール系カプラーの中でも発色色素のイエ
ロー副吸収の少さなおよび光堅牢性の点で米国特許第4,
500,630号に記載のイミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類は
好ましく、米国特許第4,540,654号に記載のピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾールは特に好ましい。
その他、特開昭61−65245号に記載されたような分岐
アルキル基がピラゾロトリアゾール環2,3又は6位に直
結したピラゾロトリアゾールカプラー、特開昭61−6524
6号に記載されたような分子内にスルホンアミド基を含
んだピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号に
記載されたようなアルコキシフエニルスルホンアミドバ
ラスト基をもつピラゾロアゾールカプラーや欧州特許
(公開)第226,849号に記載されたような6位にアルコ
キシ基やアリーロキシ基をもつピラゾロトリアゾールカ
プラーの使用が好ましい。
これらのカプラーの具体例を以下に列挙する。
シアンカプラーとしては、フェノール系シアンカプラ
ーとナフトール系シアンカプラーが最も出代表的であ
る。
フェノール系シアンカプラーとしては、米国特許2,36
9,929号、同4,518,687号、同4,511,647号や同3,772,002
号などに記載の、フェノール核の2位にアシルアミノ基
をもち、かつ5位にアルキル基をもつもの(ポリマーカ
プラーも含む)があり、その代表的具体例としては、カ
ナダ特許625,822号に記載の実施例2のカプラー、米国
特許3,772,002号に記載の化合物(1)、同4,564,590号
に記載の化合物(I−4)や(I−5)、特開昭61−39
045号に記載の化合物(1)、(2)、(3)や(2
4)、同62−70846号に記載の化合物(C−2)を挙げる
事ができる。
フェノール系シアンカプラーとしては、また米国特許
2,772,162号、同2,895,826号、同4,334,011号、同4,50
0,653号や特開昭59−164555号に記載の2,5−ジアシルア
ミノフェノール系カプラーがあり、その代表的具体例と
しては、米国特許2,895,826号に記載の化合物(V)、
同4,557,999号に記載の化合物(17)、同4,565,777号に
記載の化合物(2)や(12)、同4,124,396号に記載の
化合物(4)、同4,613,564号に記載の化合物(I−1
9)等を挙げる事ができる。
フェノール系シアンカプラーとしては、また米国特許
4,372,173号、同4,564,586号、同4,430,423号、特開昭6
1−390441号や特開昭61−100222号に記載の、含窒素複
素環がフェノール核に縮合したものがあり、その代表的
具体例としては、米国特許4,327,173号に記載のカプラ
ー(1)や(3)、同4,564,586号に記載の化合物
(3)と(16)、同4,430,423号に記載の化合物(1)
や(3)、及び下記化合物を挙げる事ができる。
フェノール系シアンカプラーとしては、その他米国特
許4,333,999号、同4,451,559号、同4,444,872号、同4,4
27,767号、同4,579,813号、欧州特許(EP)067,689B1号
などに記載のウレイド系カプラーがあり、その代表的具
体例としては、米国特許4,333,999号に記載のカプラー
(7)、同4,451,559号に記載のカプラー(1)、同4,4
44,872号に記載のカプラー(14)、同4,427,767号に記
載のカプラー(3)、同4,609,619号に記載のカプラー
(6)や(24)、同4,579,813号に記載のカプラー
(1)や(11)、欧州特許第(EP)067,689B1号に記載
のカプラー(45)や(50)、特開昭61−42658号に記載
のカプラー(3)等を挙げる事ができる。
ナフトール系シアンカプラーとしては、そのナフトー
ル核の2位にN−アルキル−N−アリールカルバモイル
基をもつもの(例えば米国特許2,313,586号)、2位に
アルキルカルバモイル基をもつもの(例えば米国特許2,
474,293号、同4,282,312号)に、2位にアリールカルバ
モイル基をもつもの(例えば特公昭50−14523号)、5
位にカルボンアミド又はスルホンアミド基をもつもの
(例えば特開昭60−237448号、同61−145557号、同61−
153640号)、やアリールオキシ離脱基をもつもの(例え
ば米国特許3,476,563号)、置換アルコキシ離脱基をも
つもの(例えば米国特許4,296,199号)、グリコール酸
離脱基をもつもの(例えば特公昭60−39217号)などが
ある。
これらのカプラーは高沸点有機溶媒の少くとも一種と
共存させて分散した乳剤層に含有させる事ができる。好
ましくは次の式(A)ないし(E)で表わされる高沸点
有機溶媒が用いられる。
式(B)W1−COO−W2 式(E)W1−O−W2 (式中、W1、W2及びW3はそれぞれ置換もしくは無置換
のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリ
ール基又はヘテロ環基を表わし、W4はW1、OW1またはS
−W1を表わし、nは1ないし5の整数であり、nが2以
上の時はW4は互いに同じでも異なっていてもよく、一般
式(E)において、W1とW2が縮合環を形成してもよ
い)。
また、これらのカプラーは前記の高沸点有機溶媒の存
在下でまたは不存在下でローダブルラテックスポリマー
(例えば米国特許第4203716号)に含浸させて、または
水不溶性且つ有機溶媒可溶性のポリマーに溶かして親水
性コロイド水溶液に乳化分散させる事ができる。
好ましくは国際公開番号WO88/00723号明細書の第12頁
〜30頁に記載の単独重合体または共重合体が用いられ、
特にアクリルアミド系ポリマーの使用が色像安定化等の
上で好ましい。
本発明を用いて作られる感光材料は、色カブリ防止剤
として、ハイドロキノン誘導体、アミノフエノール誘導
体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体などを含有
してもよい。
本発明の感光材料には、種々の退色防止剤を用いるこ
とができる。即ち、シアン、マゼンタ及び/又はイエロ
ー画像用の有機退色防止剤としてはハイドロキノン類、
6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクマラン
類、スピロクロマン類、p−アルコキシフェノール類、
ビスフェノール類を中心としたヒンダードフェノール
類、没食子酸誘導体、メチレンジオキシベンゼン類、ア
ミノフェノール類、ヒンダードアミン類およびこれら各
化合物のフェノール性水酸基をシリル化、アルキル化し
たエーテルもしくはエステル誘導体が代表例として挙げ
られる。また、(ビスサリチルアルドキシマト)ニッケ
ル錯体および(ビス−N,N−ジアルキルジチオカルバマ
ト)ニッケル錯体に代表される金属錯体なども使用でき
る。
有機退色防止剤の具体例は以下の特許の明細書に記載
されている。
ハイドロキノン類は米国特許第2,360,290号、同第2,4
18,613号、同第2,700,453号、同第2,701,197号、同第2,
728,659号、同第2,732,300号、同第2,735,765号、同第
3,982,944号、同第4,430,425号、英国特許第1,363,921
号、米国特許第2,710,801号、同第2,816,028号などに、
6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクマラン
類、スピロクロマン類は米国特許第3,432,300号、同第
3,573,050号、同第3,574,627号、同第3,698,909号、同
第3,764,337号、特開昭52−152225号などに、スピロイ
ンダン類は米国特許第4,360,589号に、p−アルコキシ
フェノール類は米国特許第2,735,765号、英国特許第2,0
66,975号、特開昭59−10539号、特公昭57−19765号など
に、ヒンダードフェノール類は米国特許第3,700,455
号、特開昭52−72224号、米国特許第4,228,235号、特公
昭52−6623号などに、没食子酸誘導体、メチレンジオキ
シベンゼン類、アミノフェノール類はそれぞれ米国特許
第3,457,079号、同第4,332,886号、特公昭56−21144号
などに、ヒンダードアミン類は米国特許第3,336,135
号、同第4,268,593号、英国特許第1,32 889号、同第1,
354,313号、同第1,410,846号、特公昭51−1420号、特開
昭58−114036号、同59−53846号、同59−78344号など
に、フェノール性水酸基のエーテル、エステル誘導体は
米国特許第4,155,765号、同第4,174,220号、同第4,254,
216号、同第4,264,720号、特開昭54−145530号、同55−
6321号、同58−105147号、同59−10539号、特公昭57−3
7856号、米国特許第4,279,990号、特公昭53−3263号な
どに、金属錯体は米国特許第4,050,938号、同第4,241,1
55号、英国特許第2,027,731(A)号などにそれぞれ記
載されている。これらの化合物は、それぞれ対応するカ
ラーカプラーに対し通常5ないし100重量%をカプラー
と共乳化して感光層に添加することにより、目的を達す
ることができる。シアン色素像の熱および特に光による
劣化を防止するためには、シアン発色層に隣接する両側
の層に紫外線吸収剤を導入することがより効果的であ
る。
上記の退色防止剤の中では、スピロインダン類はヒン
ダードアミン類などが特に好ましい。
本発明においては、前述のカプラーと共に、特にピラ
ゾロアゾールカプラーと共に、下記のような化合物を使
用することが好ましい。
即ち、発色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像
主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無
色の化合物を生成する化合物(F)および/または発色
現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬の酸
化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無
色の化合物を生成する化合物(G)を同時または単独に
用いることが、例えば処理後の保存における膜中残存発
色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応による発
色色素生成によるステイン発生その他の副作用を防止す
る上で好ましい。
化合物(F)として好ましいものは、p−アニシジン
との二次反応速度定数k2(80℃のトリオクチルホスフェ
ート中)が1.0l/mol・sec〜1×10-5l/mol・secの範囲
で反応する化合物である。
k2がこの範囲より大きい場合、化合物自体が不安定と
なり、ゼラチンや水と反応して分解してしまうことがあ
る。一方、k2がこの範囲より小さければ残存する芳香族
アミン系現像主薬と反応が遅く、結果として本発明の目
的である残存する芳香族アミン系現像主薬の副作用を防
止することができないことがある。
このような化合物(F)のより好ましいものは下記一
般式(FI)または(FII)で表すことができる。
一般式(FI) R1−(A)n−X 式中、R1、R2はそれぞれ脂肪族基、芳香族基、または
ヘテロ環基を表す。nは1または0を表す。Bは水素原
子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、また
はスルホニル基を表し、Yは芳香族アミン系現像主薬が
一般式(FII)の化合物に対して付加するのを促進する
基を表す。ここでR1とX、YとR2またはBとが互いに結
合して環状構造となってもよい。
残存芳香族アミン系現像主薬と化学結合する方式のう
ち、代表的なものは置換反応と付加反応である。
一般式(FI)、(FII)で表される化合物の具体例に
ついては、特願昭62−158342号、同62−158643号、同62
−212258号、同62−214681号、同62−228034号や同62−
279843号などに記載されている。
本発明を用いて作られる感光材料には、親水性コロイ
ド層に紫外線吸収剤を含んでもよい。例えば、アリール
基で置換されたベンゾトリアゾール化合物(例えば米国
特許3,533,794号に記載のもの)、4−チアゾリドン化
合物(例えば米国特許3,314,794号、同3,352,681号に記
載のもの)、ベンゾフエノン化合物(例えば特開昭46−
2784号に記載のもの)、ケイヒ酸エステル化合物(例え
ば米国特許3,705,805号、同3,707,375号に記載のも
の)、ブタジエン化合物(例えば米国特許4,045,229号
に記載のもの)、あるいは、ベンゾオキシドール化合物
(例えば米国特許3,700,455号に記載のもの)を用いる
ことができる。紫外線吸収性のカプラー(例えばα−ナ
フトール系のシアン色素形成カプラー)や、紫外線吸収
性のポリマーなどを用いてもよい。これらの紫外線吸収
剤は特定の層に媒染されていてもよい。
本発明に用いて作られた感光材料には、親水性コロイ
ド層にフィルター染料として、あるいはイラジエーショ
ン防止その他種々の目的で水溶性染料を含有していても
よい。このような染料には、オキソノール染料、ヘミオ
キソノール染料、スチリル染料、メロシアニン染料、シ
アニン染料及びアゾ染料が包含される。なかでもオキソ
ノール染料、ヘミオキソノール染料及びメロシアニン染
料が有用である。
本発明の感光材料の乳剤層に用いることのできる結合
剤または保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが
有利であるが、それ以外の親水性コロイドも単独あるい
はゼラチンと共に用いることができる。
本発明においてゼラチンは石灰処理されたものでも、
酸を使用して処理されたものでもどちらでもよい。ゼラ
チンの製法の詳細はアーサー・ヴァイス著、ザ・マクロ
モレキュラー・ケミストリー・オブ・ゼラチン、(アカ
デミック・プレス,1964年発行)に記載がある。
本発明に用いる支持体としては通常、写真感光材料に
用いられているセルロースナイトレースフィルムやポリ
エチレンテレフタレートなどの透明フィルムや反射型支
持体が使用できる。本発明の目的にとっては、反射型支
持体の使用がより好ましい。
本発明に使用する「反射支持体」とは、反射性を高め
てハロゲン化銀乳剤層に形成された色素画像を鮮明にす
るものをいい、このような反射支持体には、支持体上に
酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム等の光反射物質を分散含有する疎水性樹脂を被覆した
ものや光反射性物質を分散含有する疎水性樹脂を支持体
として用いたものが含まれる。例えば、バライタ紙、ポ
リエチレン被覆紙、ポリプロピレン系合成紙、反射層を
併設した、或は反射性物質を併用する透明支持体、例え
ばガラス板、ポリエチレンテレフタレート、三酢酸セル
ロースあるいは鎖酸セルロースなどのポリエステルフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリスチレンフィルム、塩化ビニル樹脂等があり、
これらの支持体は使用目的によって適宜選択できる。
光反射性物質としては、界面活性剤の存在下に白色顔
料を充分に混練するのがよく、また顔料粒子の表面を2
〜4価のアルコールで処理したものを用いるのが好まし
い。
白色顔料微粒子の規定された単位面積当りの占有面積
比率(%)は、最も代表的には観察された面積を、相接
する6μm×6μmの単位面積に区分し、その単位面積
に投影される微粒子の占有面積比率(%)(Ri)を測定
して求めることが出来る。占有面積比率(%)の変動係
数は、Riの平均値()に対するRiの標準偏差sの比s/
によって求めることが出来る。対象とする単位面積の
個数(n)は6以上が好しい。従って変動係数s/は によって求めることが出来る。
本発明において、顔料の微粒子の占有面積比率(%)
の変動係数は、0.15以下とくに0.12以下が好ましい。0.
08以下の場合は、実質上粒子の分散性は「均一である」
ということができる。
本発明に用いることのできる走査露光用光源について
説明する。本発明に用いることのできる光源は基本的に
は、青色光、緑色光、赤色光を出すものであればなんで
も使用可能であるが、走査露光に要する時間や光量の制
御のしやすさの観点から、レーザー光を光源に用いるの
が好ましい。さらに、装置の寿命、装置の大きさの観点
から半導体レーザーと非線形光学材料から成る波長変換
素子を組合せた光源が好ましい。
本発明に用いられる、非線形光学材料から成る波長変
換素子について説明する。非線形光学材料とは、レーザ
ー光のような強い光電界を与えたときにあらわれる、分
極と電界との間に非線形性−非線形光学効果−を発現可
能な材料であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリ
ウム(KDP)、沃素酸リチウム、BaB2O4等に代表される
無機化合物や、尿素誘導体やニトロアニリン誘導体(例
えば2−メチル−4−ニトロアニリン(MNA)、2−N,N
−ジメチルアミノ−5−ニトロアセトアニリド(DA
N)、メタニトロアニリン、L−N−(4−ニトロフェ
ニル)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン、およ
び、特願昭61−53462号、特願昭61−53884号、特願昭61
−29999号明細書に記載の化合物など)、ニトロピリジ
ン−N−オキシド誘導体(例えば3−メチル−4−ニト
ロピリジン−1−オキシド(POM)など)、ジアセチレ
ン誘導体(例えば特開昭56−43220号に記載の化合物な
ど)、更に特開昭61−60638号、特開昭61−78748号、特
開昭61−152647号、特開昭61−137136号、特開昭61−14
71238号、特開昭61−148433号、特開昭61−167930号に
記載の化合物、また“Nonliner Optical Properties of
Organic and Polymeric Materials"ACS SYMPOSUM SERI
ES 233,David J.Williams編(American Chemical Socie
ty,1983年刊)、「有機非線形光学材料」加藤政雄、中
西八郎監修(シー・エム・シー社、1985年刊)。に記載
の化合物などの有機化合物が知られている。
本発明に関しては、これらのもののうち、青色光の透
過率の高いもの、例えばKDP、沃素酸リチウム、ニオブ
酸リチウム、BaB2O4、尿素、POM、特開昭62−210430号
及び特開昭62−210432号に記載の化合物が好ましく、さ
らにはPOM及び特開昭62−210430号及び特開昭62−21043
2号記載の有機化合物が特に好ましい。
具体的には、有機非線形光学材料として下記一般式
(VII)又は一般式(VIII)で表わされる化合物を用い
る事が特に好ましい。
一般式(VII) 式中、Z1は少なくとも1つのニトロ基を置換基として
有する5ないし6員芳香族環を形成するに必要な原子群
を表す。Z2は置換および縮環されていても良い。ピロー
ル環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール
環、またはテトラゾール環を形成するのに必要な原子群
を表す。
一般式(VIII) 式中、Z1およびZ2は同一でも異なっていても良くN原
子またはCR2基を表す。
Xはアルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アシルオキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルコ
キシスルホニル基、アリールオキシスルホニル基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、ヒドロキシ基、チオール
基、カルボキシ基、ウレイド基、シアノ基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アルキルスルフィ
ニル基、アリールスルフィニル基またはニトロ基を表
す。nは0または1ないし3の整数を表す。R1は水素原
子、アルキル基、アリール基またはアシル基を表し、R2
は水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。なお
X、R1、R2に含まれるアルキル基およびアリール基は置
換されていても良い。
非線形光学効果には、2次の効果として第2高調波発
生、光混合、パラメトリック発振、光整流、ポッケルス
効果等があり、3次の効果として第3高調波発生、カー
効果、光双安定、光混合等があり、更に高次の効果もあ
る。本発明においては、赤外の波長の半導体レーザーの
光を可視域の波長に変換することが、非線形光学材料を
用いる目的であり、従って、上記の効果のうち波長変換
に関わる、第2高調波発生、光混合、パラメトリック発
振、第3高調波発生が重要である。
本発明に用いられる半導体レーザーと非線形光学材料
を用いた波長変換素子の形態としては単結晶光導波路
型、ファイバー型等が知られている。光導波路型として
は特開昭51−142,284号、特開昭52−108,779号、特開昭
52−125,286号に記載の平板導波路状のもの、特開昭60
−14,222号、特開昭60−57,825号、特開昭60−112,023
号に記載の埋め込み導波路状のもの、更に特開昭60−25
0,334号に記載のテーパー導波路状のものがある。ファ
イバー型としては特開昭57−211,125号に記載の入射レ
ーザー波と変換レーザー波の位相整合条件を満足させた
ものがある。
次に、上記のような走査露光後、本発明に適用される
現像処理について説明する。
現像処理は湿式処理でも乾式処理でも適用できる。乾
式処理としては、例えば欧州特許出願公開(EP)76,492
A2号に記載されているような熱現像方式がある。また湿
式処理としては、インスタントカラー方式(例えば拡散
性色素を放出するレドックス化合物を使用するカラー拡
散転写法)で黒白現像液(あるいはアルカリアクチベー
ター)を使用できるが、最も好ましい湿式処理としては
発色現像液が用いられる。発色現像液は、好ましくは芳
香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカ
リ性水溶液である。この発色現像主薬としては、アミノ
フェノール系化合物も有用であるが、p−フエニレンジ
アミン系化合物が好ましく使用され、その代表例として
は3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、
3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロ
キシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、
3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メトキ
シエチルアニリン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくは
p−トルエンスルホン酸塩などが挙げられる。これらの
化合物は目的に応じ2種以上併用することもできる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もし
くはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩、
ベンズイミダゾール類、ベンズチアゾール類もしくはメ
ルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤
などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒド
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸
塩ヒドラジン類、フエニルセミカルバジト類、トリエタ
ノールアミン、カテコールスルホン酸類、トリエチレン
ジアミン(1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン)類
の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレング
リコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、ポリ
エチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類の
ような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、
ナトリウムボロンハイドライドのようなカプラセ剤、1
−フエニル−3−ピラゾリドンのような補助現像主薬、
粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホ
ン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表
されるような各種キレート剤、例えば、エチレンジアミ
ン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢
酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチル
イミジノ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン
酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレン
ホスホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフ
エニル酢酸)及びそれらの塩を代表例として上げること
ができる。
また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行って
から発色現像する。この黒白現像液には、ハイドロキノ
ンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フエニル−3−
ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類またはN−メチ
ル−p−アミノフェノールなどのアミノフェノール類な
ど公知の黒白現像主薬を単独であるいは組合わせて用い
ることができる。
これらの発色現像液及び黒白現像液のpHは9〜12であ
ることが一般的である。またこれらの現像液の補充量
は、処理するカラー写真感光材料にもよるが、一般に感
光材料1平方メートル当たり3l以下であり、補充液中の
臭化物イオン濃度を低減させておくことにより500ml以
下にすることもできる。補充量を低減する場合には処理
層の空気との接触面積を小さくすることによって液の蒸
発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像液中
の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることにより
補充量を低減することもできる。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。漂白
処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし(漂白定着
処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理の迅速化を
図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理方法でもよ
い。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理すること、
漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着処
理後漂白処理することも目的に応じ任意に実施できる。
漂白剤としては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、
クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合物、過酸
類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂
白剤としてはフエリシアン化物;重クロム酸塩;鉄(II
I)もしくはコバルト(III)の有機錯塩、例えばエチレ
ンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シク
ロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3
−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミ
ン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸類もしくはクエ
ン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸塩;臭素酸
塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類などを用いるこ
とができる。これらのうちエチレンジアミン四酢酸鉄
(III)錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸鉄(II
I)錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染防止の観点
から好ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III)
錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても特に有
用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯
塩を用いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常5.5〜8で
あるが、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処理す
ることもできる。
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応
じて漂白促進剤を使用することができる。有用な漂白促
進剤の具体例は、次の明細書に記載されている:米国特
許第3,893,858号、西独特許第1,290,812号、同2,059,98
8号、特開昭53−32,736号、同53−57,831号、同53−37,
418号、同53−72,623号、同53−95,630号、同53−95,63
1号、同53−10,4232号、同53−124,424号、同53−141,6
23号、同53−28,426号、リサーチ・ディスクロージャー
No.17,129号(1978年7月)などに記載のメルカプト基
またはジスルフィド基を有する化合物;特開昭50−140,
129号に記載のチアゾリジン誘導体;特公昭45−8,506
号、特開昭52−20,832号、同53−32,735号、米国特許第
3,706,561号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16,235号に記載の沃化物;西独特
許第996,410号、同2,748,430号に記載のポリオキシエチ
レン化合物類;特公昭45−8836号記載のポリアミン化合
物;その他特開昭49−42,434号、同49−59,644号、同53
−94,927号、同54−35,727号、同55−26,506号、同58−
163,940号記載の化合物;臭化物イオン等が使用でき
る。なかでもメルカプト基またはジスルフイド基を有す
る化合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国
特許第3,893,858号、西独特許第1,290,812号、特開昭53
−95,630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許
第4,552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの漂
白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー感
光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特に
有効である。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエ
ーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げ
ることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的である
し、特にチオ硫酸アンモニウム塩が最も広範に使用でき
る。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸
塩あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好ましい。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、脱銀処
理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一般的であ
る。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性(例えば
カプラー等使用素材による)、用途、更には水洗水温、
水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充方式、そ
の他種々の条件によって広範囲に設定し得る。このう
ち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の関係
は、Journal of the Society of Motion Picture and T
elevision Engineers第64巻、P,248−253(1955年5月
号)に記載の方法で、求めることができる。
前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を
大幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の
増加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感
光材料に付着する等の問題が生じる。本発明のカラー感
光材料の処理において、このような問題の解決策とし
て、特願昭61−131,632号に記載のカルシウムイオン、
マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有効に用
いることができる。また、特開昭57−8,542号に記載の
イソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、塩素化
イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、その他
ベンゾトリアゾール等、堀口博著「殺菌防黴剤の化
学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に記載の
殺菌剤を用いることもできる。
本発明の感光材料の処理における水洗水のpHは、4−
9であり、好ましくは5−9である。水洗水温、水洗時
間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得るが、一
般には、15−45℃で20秒−10分、好ましくは25−40℃で
30秒−5分の範囲が選択される。更に、本発明の感光材
料は、上記水洗の代り、直接安定液によって処理するこ
ともできる。このような安定化処理においては、特開昭
57−8,543号、58−14,834号、60−220,345号に記載の公
知の方法はすべて用いることができる。
又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合
もあり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴
として使用される。ホルマリンと界面活性剤を含有する
安定浴を挙げることができる。この安定浴にも各種キレ
ート剤や防黴剤を加えることもできる。
上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオーバーフロ
ー液は脱銀工程等他の工程において再利用することもで
きる。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略
化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。
内蔵するためには、発色現像主薬の各種プレカーサーを
用いるのが好ましい。例えば米国特許第3,342,597号記
載のインドアニリン系化合物、同第3,342,599号、リサ
ーチ・ディスクロージャー14,850号及び同15,159号記載
のシッフ塩基型化合物、同13,924号記載のアルドール化
合物、米国特許第3,719,492号記載の金属塩錯体、特開
昭53−135,628号記載のウレタン系化合物を挙げること
ができる。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応じ
て、発色現像を促進する目的で、各種の1−フエニル−
3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合物
は特開昭56−64,339号、同57−144,547号、および同58
−115,438号等記載されている。
本発明における各種処理液は10℃〜50℃において使用
される。通常は33℃〜38℃の温度が標準的であるが、よ
り高温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、逆に
より低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良を達
成することができる。また、感光材料の節銀のため西独
特許第2,226,770号または米国特許第3,674,499号に記載
のコバルト補力もしくは過酸化水素補力を用いた処理を
行ってもよい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の優れた特長を遺
憾なく発揮するには、本発明に係わるハロゲン化銀粒子
と、芳香族第一級アミン発色現像主薬の酸化体とのカッ
プリング反応により色素を形成するカプラーの少なくと
も一種とを含む感光層を少なくとも一層反射支持体上に
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を、実質的にベ
ンジルアルコールを含まず、かつ0.002モル/l以下の臭
素イオンを含む発色現像液にて2分30秒以下の現像時間
で処理することが好ましい。
上に述べた「実質的にベンジルアルコールを含まず」
とは、発色現像液1当り2ml以下を意味し、好ましく
は0.5ml以下、最も好ましくは全く含まれない事を意味
する。
本発明の用途については特に制約はないが、その代表
的な使用例としては、 1)カラーアナライザーを併用することで、プリント題
材(カラープリント、インスタント写真、ポスター、ス
ライド等のポジ画や、ネガフィルム等のネガ画)を、画
像処理して再プリントする。
2)コンピューターグラフィクス、ビデオ画像、電子ス
チル画像、医療診断用出力画像等のCRT出力画像のプリ
ント。
3)通信回線等を介して送られる、画像情報の出力。
等が考えられる。
本発明の好ましい実施態様を以下に列挙するが、これ
らのみに限定されるものではない。
(1)請求の範囲(1)において、緑感光性ハロゲン化
銀乳剤層及び赤感光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも
一方には、粒子表面の角に臭化銀含有層が局在してお
り、かつ該乳剤層中の粒子全体の70〜99.5モル%が塩化
銀であり、0.5〜30モル%が臭化銀であるようなハロゲ
ン化銀粒子が含有されており、しかもそのハロゲン化銀
粒子に更に銀以外の金属イオンを含有していることを特
徴とするカラー画像形成法。
(2)請求の範囲(1)または実施態様(1)におい
て、走査露光光源としてレーザーを用いるカラー画像形
成法。
(3)請求の範囲(1)または実施態様(1)におい
て、走査露光光源として、半導体レーザーとSH素子を用
いて得られた、第二高調波を用いるカラー画像形成法。
(4)請求の範囲(3)において、第二高調波の変換素
子として有機非線形光学材料を用いるカラー画像形成
法。
(5)請求の範囲(4)において、有機非線形光学材料
として前記一般式(VII)又は一般式(VIII)で表わさ
れる化合物を用いる事を特徴とするカラー画像形成法。
(6)請求の範囲(3)において、波長変換素子が導波
路構造を有している事を特徴とするカラー画像形成法。
(7)請求の範囲(3)において、波長変換素子がファ
イバー型構造を有している事を特徴とするカラー画像形
成法。
〔実施例〕
次に本発明を実施例に基づき更に詳細に説明する。し
かし本発明はこれらの具体例に限定されるものではな
い。
実施例に用いる露光装置を以下に示す。
(露光装置−1) 半導体レーザーとしてGaAs(発振波長、約900nm)、I
nGaAs(発振波長、約1100nm)、InGaAs(発振波長、約1
300nm)を用い、それぞれ非線形光学材料であるTRI(下
記)をガラスファイバー中で結晶としたファイバー型素
子を用いて、第二高調波(それぞれ、450nm550nm650n
m)を取り出した。波長変換された青、緑、および赤色
光のレーザー光はそれぞれ回転多面体により、走査方向
に対して垂直方向に移動するカラー印画紙上に、順次走
査露光できるような装置を組み立てた。露光量は、半導
体レーザーの光量を電気的にコントロールした。
(TRIの化学構造) (露光装置−2) 露光装置−1における緑色光源をLD励起YAGレーザー
に変えた露光装置。
(露光装置−3) 半導体レーザーとしてGaAs(発振波長、約900nm)、I
nGaAs(発振波長、約1300nm)を用い、これをダイクロ
イックミラーで合成し、これを非線形光学材料であるTR
I(下記)をガラスファイバー中で結晶としたファイバ
ー型素子に入射させ、ふたつの波長の第二高調波(450n
m650nm)、およびふたつの波長の和周波(532nm)を取
り出した。波長変換された青、緑、および赤色光のレー
ザー光はフィルターの付いた回転多面体により、走査方
向に対して垂直方向に移動するカラー印画紙上に、順次
走査露光できるような装置を組み立てた。露光量は、半
導体レーザーの光量を電気的にコントロールした。
(露光装置−4) 半導体レーザーとしてGaAs(発振波長、約920nm)、I
nGaAs(発振波長、約1300nm)を用い、これをダイクロ
イックミラーで合成し、これを非線形光学材料であるPR
A(3,5−ジメチル−1−(4−ニトロフエニル)ピラゾ
ール)をガラスファイバー中で結晶としたファイバー型
素子に入射させ、ふたつの波長の第二高調波(460nm650
nm)、およびふたつの波長の和周波(539nm)を取り出
した。波長変換された青、緑、および赤色光のレーザー
光はフィルターの付いた回転多面体により、走査方向に
対して垂直方向に移動するカラー印画紙上に、順次走査
露光できるような装置を組み立てた。
実施例1 石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウム6.4g
を加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン
(1%水溶液)を3.2ml添加した。この溶液中に硝酸銀
を0.2モル含む水溶液と、臭化カリウム0.08モルおよび
塩化ナトリウム0.12モルを含む水溶液とを激しく攪拌し
ながら52℃で添加、混合した。続いて、硝酸銀を0.8モ
ル含む水溶液と、臭化カリウム0.32モルおよび塩化ナト
リウム0.48モルを含む水溶液とを激しく攪拌しながら52
℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化アルカ
リ水溶液の添加が終了した1分後に、2−〔5−フエニ
ル−2−{2−〔5−フエニル−3−(2−スルホナト
エチル)ベンゾオキサゾリン−2−イリデンメチル〕−
1−ブテニル}−3−ベンゾオキサゾリオ〕エタンスル
ホン酸ピリジニウム塩286.7mgを加えた。52℃で15分間
保った後、脱塩および水洗を施した。更に、石灰処理ゼ
ラチン90.0gを加え、トリエチルチオ尿素を加え、表面
潜像型乳剤が得られるように、最適に化学増感を行っ
た。得られた塩臭化銀(臭化銀40モル%)乳剤を乳剤A
−1とした。
乳剤A−1とは、2回目に添加するハロゲン化アルカ
リ水溶液にヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウムを
0.1mgを加えたことのみが異なる乳剤を調製し、これを
乳剤A−2とした。
次に、石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウ
ム6.4gを加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−
チオン(1%水溶液)を3.2ml添加した。この溶液中に
硝酸銀を0.2モル含む水溶液と、臭化カリウム0.04モル
および塩化ナトリウム0.16モルを含む水溶液とを激しく
攪拌しながら52℃で添加、混合した。続いて、硝酸銀を
0.8モル含む水溶液と、臭化カリウム0.16モルおよび塩
化ナトリウム0.64モルを含む水溶液とを激しく攪拌しな
がら52℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化
アルカリ水溶液の添加が終了した1分後に、2−〔5−
フェニル−2−{2−〔5−フエニル−3−(2−スル
ホナトエチル)ベンゾオキサゾリン−2−イリデンメチ
ル〕−1−ブテニル}−3−ベンゾオキサゾリオ〕エタ
ンスルホン酸ピリジニウム塩286.7mgを加えた。52℃で1
5分間保った後、脱塩および水洗を施した。更に、石灰
処理ゼラチン90.0gを加え、トリエチルチオ尿素を加
え、表面潜像型乳剤が得られるように最適に化学増感を
行った。得られた塩臭化銀(臭化銀20モル%)乳剤を乳
剤B−1とした。
乳剤B−1とは、2回目に添加するハロゲン化アルカ
リ水溶液にヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム0.
1mgを加えたことのみが異なる乳剤を調製し、これを乳
剤B−2とした。
次に、石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウ
ム3.3gを加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−
チオン(1%水溶液)を3.2ml添加した。この溶液中に
硝酸銀を0.2モル含む水溶液と、塩化ナトリウム0.2モル
を含む水溶液とを激しく攪拌しながら52℃で添加混合し
た。続いて、硝酸銀を0.55モル含む水溶液と、塩化ナト
リウム0.55モルを含む水溶液とを激しく攪拌しながら52
℃で添加、混合した。さらに、硝酸銀0.25モル含む水溶
液と臭化カリウム0.2モルおよび塩化ナトリウム0.05モ
ルを含む水溶液とを激しく攪拌しながら52℃で添加、混
合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化アルカリ水溶液の添
加が終了した1分後に2−〔5−フエニル−2−{2−
〔5−フェニル−3−(2−スルホナトエチル)ベンゾ
オキサゾリン−2−イリデンメチル〕−1−ブテニル}
−3−ベンゾオキサゾリオ〕エタンスルホン酸ピリジニ
ウム塩286.7mgを加えた。52℃で15分間保った後、脱塩
および水洗を施した。更に、石灰処理ゼラチン90.0gを
加え、トリエチルチオ尿素を加え、表面潜像型乳剤が得
られるように最適に化学増感を行った。得られた塩臭化
銀(臭化銀20モル%)乳剤を乳剤C−1とした。
乳剤C−1とは、3回目に添加するハロゲン化アルカ
リ水溶液にヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム0.
1mgを加えたことのみが異なる乳剤を調製し、これを乳
剤C−2とした。
次に、石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウ
ム3.2gを加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−
チオン(1%水溶液)を3.3ml添加した。この溶液中に
硝酸銀を0.2モル含む水溶液と、塩化ナトリウム0.004モ
ルおよび塩化ナトリウム0.196モルを含む水溶液とを激
しく攪拌しながら52℃で添加、混合した。続いて、硝酸
銀を0.8モル含む水溶液と、臭化カリウム0.016モルおよ
び塩化ナトリウム0.784モルを含む水溶液とを激しく攪
拌しながら52℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロ
ゲン化アルカリ水溶液の添加が終了した1分後に、2−
〔5−フェニル−2−{2−〔5−フェニル−3−(2
−スルホナトエチル)ベンゾオキサゾリン−2−イリデ
ンメチル〕−1−ブテニル}−3−ベンゾオキサゾリ
オ〕エタンスルホン酸ピリジニウム塩286.7mgを加え
た。52℃で15分間保った後、脱塩および水洗を施した。
更に、石灰処理ゼラチン90.0gを加え、トリエチルチオ
尿素を加え、表面潜像型乳剤が得られるように最適に化
学増感を行った。得られた塩臭化銀(臭化銀2モル%)
乳剤を乳剤D−1とした。乳剤D−1とは、2回目に添
加するハロゲン化アルカリ水溶液にヘキサクロロイリジ
ウム(IV)酸カリウム0.1mgを加えたことのみが異なる
乳剤を調製し、これを乳剤D−2とした。
次に、石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウ
ム3.3gを加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−
チオン(1%水溶液)を3.2ml添加した。この溶液中に
硝酸銀を0.2モル含む水溶液と、塩化ナトリウム0.2モル
を含む水溶液とを激しく攪拌しながら52℃で添加混合し
た。続いて、硝酸銀を0.775モル含む水溶液と、塩化ナ
トリウム0.775モルを含む水溶液とを激しく攪拌しなが
ら52℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化ア
ルカリ水溶液の添加が終了した1分後に2−〔5−フェ
ニル−2−{2−〔5−フェニル−3−(2−スルホナ
トエチル)ベンゾオキサゾリン−2−イリデンメチル〕
−1−ブテニル}−3−ベンゾオキサゾリオ〕エタンス
ルホン酸ピリジニウム塩286.7mgを加えた。52℃で15分
間保った後、さらに、硝酸銀を0.025モル含む水溶液と
臭化カリウム0.02モルおよび塩化ナトリウム0.005モル
を含む水溶液とを激しく攪拌しながら40℃で添加、混合
した。その後、脱塩および水洗を施した。更に、石灰処
理ゼラチン90.0gを加え、トリエチルチオ尿素を加え、
表面潜像型乳剤が得られるように最適に化学増感を行っ
た。得られた塩臭化銀(臭化銀2モル%)乳剤を乳剤E
−1とした。
乳剤E−1とは、3回目に添加するハロゲン化アルカ
リ水溶液にヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム0.
1mgを加えたことのみが異なる乳剤を調製し、これを乳
剤E−2とした。
こうして調製した、A−1からE−2までの10種類の
ハロゲン化銀乳剤について、電子顕微鏡写真から粒子の
形状、粒子サイズおよび粒子サイズ分布を求めた。A−
1からE−2までの乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子は
いずれも立方体であった。粒子サイズは粒子の投影面積
と等価な円の直径の平均値を以て表し、粒子サイズ分布
は粒子サイズの標準偏差を平均粒子サイズで割った値を
用いた。これ等の結果を第1表に示した。
次いで、ハロゲン化銀結晶からのX線回折を測定するこ
とにより、乳剤粒子のハロゲン組成を決定した。単色化
されたCuKα線を線源とし、(200)面からの回折線の回
折角度を詳細に測定した。ハロゲン組成が均一な結晶か
らの回折線な単一なピークを与えるのに対し、組成の異
なる局在相を有する結晶からの回折線はそれらの組成に
対応した複数のピークを与える。測定されたピークの回
折角度から格子定数を算出することで、結晶を構成する
ハロゲン化銀のハロゲン組成を決定することができる。
結果を第2表にまとめた。
次に、マゼンタカプラー(a)29.6gおよび色像安定
剤(b)5.9g、(c)11.8gに酢酸エチル30.0mlと溶媒
(d)38.5mlを加え溶解しこの溶液を10%ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム20mlを含む10%ゼラチン水溶
液320mlに乳化分散させた。
このようにして得た乳剤とカプラーの乳化分散物を混
合して第3表の組成となるように塗布液を調製し、ポリ
エチレンで両面ラミネートした紙支持体の上に第3表の
層構成で塗布し、10種類の感光材料を作成した。各層の
ゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロロ
−s−トリアジンナトリウム塩を用いた。
第一層側のポリエチレンにTiO2と群青を含む また、各塗布液には下記の化合物をハロゲン化銀1モ
ル当り125mg添加した。
こうして得た10種類の塗布試料(用いた乳剤と同じ名
前を付けた。)を用いて、作成した乳剤の性能を試験し
た。
走査露光によって露光の始めの部分と終わりの部分の
濃度差がどの程度になるかを知るために、露光装置−1
を用いて、緑光でマゼンタ発色濃度がおよそ1.0になる
ように光量を調整して均一な単色露光を行なった。露光
に要した時間は、露光開始から終了までおよそ1分であ
った。
この露光されたサンプルを直ちに(露光後約10秒)、
以下に示す現像工程と現像液を用いて発色現像処理を行
なった。
こうして作成した処理済みの試料の露光開始部の反射
濃度(DS)と、露光終了部の反射濃度(DE)を測定し、
ΔD=DS−DEを走査露光の始めと終わりの濃度変化とし
た。
これらの結果を第4表にまとめた。
〈処理工程〉〈温度〉 〈処理時間〉 発色現像 35℃ 45秒 漂白定着 35℃ 45秒 水洗 35℃ 30秒 水洗 35℃ 30秒 水洗 35℃ 30秒 乾燥 75℃ 60秒発色現像液 母液 水 800ml エチレンジアミン−N,N,N′,N′− テトラメチレンホスホン酸 3.0g トリエタノールアミン 8.0g 塩化ナトリウム 1.4g 炭酸カリウム 25g N−エチル−N−(β−メタンスルホン アミドエチル)−3−メチル−4−アミ ノアニリン硫酸塩 5.0g N,N−ビス(カルボキシメチル)ヒドラジン 5.0g 螢光増白剤(チバガイギー社製UVITEX CK) 1.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 10.05 漂白定着液 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(70%) 100ml 亜硫酸ナトリウム 18g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 3g 臭化アンモニウム 40g氷酢酸 8g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 5.5 リンス液 イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm
以下) 第4表の結果から、本発明の効果を知ることができ
る。即ち、臭化銀含有率が20モル%、および2モル%の
均一な構造をした乳剤を用いたサンプルB−1,D−1は
露光の始めの部分の濃度低下が大きく、またIrを使用し
たサンプルB−2,D−2では逆に濃度増加が大きい事が
判る。
これに対し、臭化銀含有率は20モル%、および2モル
%であるが、臭化銀が局在したハロゲン化銀乳剤を用い
たサンプルC−1,E−1では走査露光の始めの部分の濃
度低下が小さく本発明の効果が優れていることが判る。
さらにこの臭化銀の局在相を有した乳剤にIrが含まれる
と、更に効果があることが判る。
一方臭化銀含有率が40モル%であるハロゲン化銀乳剤
を使用した場合、走査露光の始めの部分と終わりの部分
での濃度変化はこれよりも臭化銀含有率の少なく臭化銀
の局在相を有していない乳剤を用いたサンプルに比べれ
ば、走査露光の始めの部分と終わりの部分の濃度変化は
小さいが局在相を有したハロゲン化銀乳剤を用いたサン
プルに比べればまだ大きい。更にこの臭化銀含有率が40
モル%の乳剤を用いると、青感層、緑感層、赤感層を有
した多層感光材料を作成した場合、色再現性上好ましく
ない結果が得られる。これについて実施例2で述べるこ
とにする。
実施例2 石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウム5.8g
を加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン
(1%水溶液)を3.8ml添加した。この溶液中に硝酸銀
を0.04モル含む水溶液と、臭化カリウム0.016モルおよ
び塩化ナトリウム0.024モル含む水溶液とを激しく攪拌
しながら75℃で添加、混合した。続いて、硝酸銀を0.96
モル含む水溶液と、臭化カリウム0.384モルおよび塩化
ナトリウム0.576モルを含む水溶液とを激しく攪拌しな
がら75℃添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化ア
ルカリ水溶液の添加が終了した1分後に、3−{2−
〔5−クロロ−3−(3−スルホナトプロピル)ベンゾ
チアゾリン−2−イリデンメチル〕−3−ナフト−〔1,
2−d〕チアゾリオ}プロパンスルホン酸トリエチルア
ンモニウム塩172.8mgを加えた。75℃で15分間保った
後、脱塩および水洗を施した。さらに、石灰処理ゼラチ
ン90.0gを加え、トリエチルチオ尿素を加え、表面潜像
型乳剤が得られるように最適に化学増感を行った。得ら
れた塩臭化銀(臭化銀40モル%)乳剤を乳剤F−1とし
た。
乳剤F−1とは、2回目に添加するハロゲン化アルカ
リ水溶液にヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム0.
1mgを加えたことのみが異なる乳剤を調製し、これを乳
剤F−2とした。
次に、石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウ
ム5.8gを加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−
チオン(1%水溶液)を3.8ml添加した。この溶液中に
硝酸銀を0.04モル含む水溶液と、臭化カリウム0.0008モ
ルおよび塩化ナトリウム0.0392モルを含む水溶液とを激
しく攪拌しながら75℃で添加、混合した。続いて、硝酸
銀を0.96モル含む水溶液と、臭化カリウム0.0192モルお
よび塩化ナトリウム0.9408モルを含む水溶液とを激しく
攪拌しながら75℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハ
ロゲン化アルカリ水溶液の添加が終了した1分後に、3
−{2−〔5−クロロ−3−(3−スルホナトプロピ
ル)ベンゾチアゾリン−2−イリデンメチル〕−3−ナ
フト−〔1,2−d〕チアゾリオ}プロパンスルホン酸ト
リエチルアンモニウム塩172.8mgを加えた。75℃で15分
間保った後、脱塩および水洗を施した。さらに、石灰処
理ゼラチン90.0gを加え、トリエチルチオ尿素を加え、
表面潜像型乳剤が得られるように最適に化学増感を行っ
た。得られた塩臭化銀(臭化銀2モル%)乳剤を乳剤G
−1とした。
乳剤G−1とは、2回目に添加するハロゲン化アルカ
リ水溶液にヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム0.
1mgを加えたことのみが異なる乳剤を調製し、これを乳
剤G−2とした。
次に、石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウ
ム5.8gを加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−
チオン(1%水溶液)を3.8ml添加した。この溶液中に
硝酸銀を0.04モル含む水溶液と、塩化ナトリウム0.04モ
ル含む水溶液とを激しく攪拌しながら75℃で添加、混合
した。続いて、硝酸銀を0.935モル含む水溶液と、塩化
ナトリウム0.935モル含む水溶液とを激しく攪拌しなが
ら75℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化ア
ルカリ水溶液の添加が終了した1分後に、3−{2−
〔5−クロロ−3−(3−スルホナトプロピル)ベンゾ
チアゾリン−2−イリデンメチル〕−3−ナフト−〔1,
2−d〕チアゾリオ}プロパンスルホン酸トリエチルア
ンモニウム塩172.8mgを加えた。75℃で15分間保った
後、さらに、硝酸銀を0.025モル含む水溶液と臭化カリ
ウム0.02モルおよび塩化ナトリウム0.005モル含む水溶
液とを激しく攪拌しながら40℃で添加混合した。その
後、脱塩および水洗を施した。さらに、石灰処理ゼラチ
ン90.0gを加え、トリエチルチオ尿素を加え、表面潜像
型乳剤が得られるように最適に化学増感を行った。得ら
れた塩臭化銀(臭化銀2モル%)乳剤を乳剤H−1とし
た。
乳剤H−1とは、3回目に添加するハロゲン化アルカ
リ水溶液にヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム0.
1mgを加えたことのみが異なる乳剤を調製し、これを乳
剤H−2とした。
次に、実施例1で調製した乳剤A−1、A−2、D−
1、D−2、E−1、E−2とは2−〔5−フェニル−
2−{2−〔5−フェニル−3−)2−スルホナトエチ
ル)ベンゾオキサゾリン−2−イリデンメチル〕−1−
ブテニル}−3−ベンゾオキサゾリオ〕エタンスルホン
酸ピリジニウム塩286.7mgの代わりに、ヨウ化2−〔2,4
−(2,2−ジメチル−1,3−プロパノ)−5−(6−メチ
ル−3−ペンチルベンゾチアゾリン−2−イリデン)−
1,3−ペンタジエニル〕−3−エチル−6−メチルベン
ゾチアゾリウム60.0mgを添加したことのみが異なる、乳
剤I−1、I−2、J−1、J−2、K−1、K−2を
それぞれ調製した。
こうして調製した乳剤のうち、F−1、F−2、G−
1、G−2、H−1、H−2について、粒子の形状、粒
子サイズおよび粒子サイズ分布を第5表にまとめた。
また、実施例1と同様に乳剤粒子のハロゲン組成をX
線回折により求め、第6表にまとめた。
こうして得られた乳剤を用いて、第7表および第8表
に示す組成、層構成および乳剤の組合わせで多層塗布
し、6種類のカラー感光材料を作成した。塗布液は下記
のようにして調製した。
第一層塗布液調製 イエローカプラー(e)19.1gおよび色像安定剤
(f)4.4gに酢酸エチル27.2mlおよび溶媒(d)7.9ml
を加え、溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム8.0mlを含む10%ゼラチン水溶液に乳
化分散させた。
一方、第8表に示した塩臭化銀乳剤と、前記の乳化分
散物を混合溶解し、第7表の組成となるように第一層塗
布液を調製した。
第二層から第七層の塗布液も第一層塗布液と同様の方
法で調製した。ただし、第五層塗布液に用いた乳化分散
物は、乳化分散した後に40℃で減圧し、酢酸エチルを溜
去してから用いた。
各層のゼラチン硬化剤としては、実施例1に用いたの
と同じ化合物を用いた。
本実施例に用いたカプラー等の化合物の構造式は下記
の通りである。
各層のイラジェーション防止染料として以下の化合物
を用いた。
また、各塗布液には下記の化合物を青感性乳剤層には
ハロゲン化銀1モル当り50mg、緑感性乳剤層および赤感
性乳剤層にはハロゲン化銀1モル当り125mg添加した。
このようにして得られたイ〜ヘの6種類の塗布サンプ
ルについて、露光装置−3を用いて以下の2種類の露光
を行なった。
1)グレー濃度がおよそ1.0になるように露光装置の青
色光、緑色光、赤色光の光量を調整し、この露光量で、
均一走査露光を行なった。走査露光に要した時間はおよ
そ1分30秒であった。
2)イエロー発色の濃度が2.0になるような青色光の光
源を用いイエロー発色させた。
この2種類の露光を与えたサンプルを直ちに(露光後
10秒以内)、実施例1と同様に現像処理を行なった。
露光1)のサンプルを用いて走査露光の始めの部分の
濃度(DS)と終わりの部分の濃度(DE)を、イエロー、
マゼンタ、シアンそれぞれについて測定し、実施例1と
同様にΔDを求めた。
露光2)のサンプルを用いて、イエロー発色中のマゼ
ンタとシアンの混色の程度についてそれぞれの濃度を測
定することで調べた。
このふたつの結果について第9表に示す。
第9表の結果から、重層塗布サンプルでも本発明の効
果が顕著にあることが判る。即ち、臭化銀含有率が2モ
ル%の均一な構造をした乳剤を用いたサンプル、ハは露
光の始めの部分の濃度低下がイエロー、マゼンタ、シア
ン共に大きく、またIrを使用したサンプル、ニでは逆に
濃度増加が全層にわたって大きい事が判る。
これに対し、臭化銀含有率は2モル%であるが、臭化
銀が局在したハロゲン化銀乳剤を用いたサンプル、ホで
は走査露光の始めの部分の濃度低下が小さく本発明の効
果が優れていることが判る。さらにこの臭化銀の局在相
を有した乳剤にIrが含まれると、更に効果があることが
判る(サンプル、ヘ)。
一方臭化銀含有率が40モル%であるハロゲン化銀乳剤
を使用した場合、走査露光の始めの部分と終わりの部分
での濃度変化はこれよりも臭化銀含有率の少なく臭化銀
の局在相を有していない乳剤を用いたサンプルに比べれ
ば、走査露光の始めの部分と終わりの部分の濃度変化は
小さいが局在相を有したハロゲン化銀乳剤を用いたサン
プルに比べればまだ大きい。更にこの臭化銀含有率が40
モル%の乳剤を用いると、本来、青色光で露光してイエ
ロー発色すべき領域で、光量が多くなるとマゼンタやシ
アン発色がみられ、色再現性上好ましくない結果が得ら
れ、この現象は、臭化銀含有率が多いほうが大きくなる
ことがわかる。
以上の結果から判るように、従来の技術では走査露光
時間のずれによる、露光開始部と露光終了部の濃度差
は、臭化銀含有率を上げれば改良されるがこれにより色
再現性が低下してしまう。一方、色再現性を良くしよう
とすれば、走査露光時間のずれによる、露光開始部と露
光終了部の濃度差が大きくなるというジレンマに陥って
しまっていた。
この問題を、臭化銀局在相をハロゲン化銀乳剤粒子表
面に導入し、しかもトータルの臭化銀含有率を下げるこ
とで、ふたつの問題が同時に解決することができること
がわかる。
実施例3 実施例2で用いた塗布試料イ〜ヘを使い、現像処理工
程および処理液を以下に示すものに変えて、同様の試験
を行った。
その結果は、実施例2と同様に本発明の顕著な効果を
示すものであった。処理工程 温度 時間 カラー現像 35℃ 45秒 漂白定着 30〜36℃ 45秒 安定 30〜37℃ 20秒 安定 30〜37℃ 20秒 安定 30〜37℃ 20秒 乾燥 70〜85℃ 60秒 (安定→へのタンク向流方式とした。) 各処理液の組成は以下の通りである。
カラー現像液 水 800ml エチレンジアミン四酢酸 2.0g トリエタノールアミン 8.0g 塩化ナトリウム 1.4g 炭酸カリウム 25.0g N−エチル−N−(β−メタン スルホンアミドエチル)−3−メ チル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 4.2g 5,6−ジヒドロキシベンゼン−1,2,4−トリスルホン酸0.
3g螢光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン系) 2.0g 水を加えて 1000ml pH 10.10 漂白定着液 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(70%) 100ml 亜硫酸ナトリウム 18g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 3g氷酢酸 8g 水を加えて 1000ml pH 5.5 安定液 ホルマリン(37%) 0.1g ホルマリン−亜硫酸付加物 0.7g 5−クロロ−2−メチル−4− イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.01g硫酸銅 0.005g 水を加えて 1000ml pH 4.0 (発明の効果) 本発明によって、色再現性が良く、しかも走査露光の
始めの部分と終りの部分とで色味が均一なカラープリン
トが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】青感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハ
    ロゲン化銀乳剤層及び赤感光性ハロゲン化銀乳剤層を支
    持体上に有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を露光
    後、現像処理するカラー画像形成法に於いて、その緑感
    光性ハロゲン化銀乳剤層および赤感光性ハロゲン化銀乳
    剤層の少なくとも一方に、粒子表面または内部に臭化銀
    含有相が局在しており、かつ該乳剤層中の粒子全体の70
    〜99.5モル%(平均値)が塩化銀であり、残りが臭化銀
    で実質的に沃化銀を含まないハロゲン化銀粒子が含有さ
    れており、かつ該感材を青色光、緑色光及び赤色光で走
    査露光することを特徴とするカラー画像形成法。
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