JPH08239568A - 衝撃強度の改良された導電性樹脂組成物 - Google Patents

衝撃強度の改良された導電性樹脂組成物

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JPH08239568A
JPH08239568A JP29943295A JP29943295A JPH08239568A JP H08239568 A JPH08239568 A JP H08239568A JP 29943295 A JP29943295 A JP 29943295A JP 29943295 A JP29943295 A JP 29943295A JP H08239568 A JPH08239568 A JP H08239568A
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resin
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composition
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Keiichi Nakazawa
桂一 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性、成形加工性、表面外観、耐熱性、
導電性に優れた樹脂組成物、特にIC部材に優れた樹脂
組成物を提供するものである。 【解決手段】 (I)ポリフェニレンエーテル系樹脂1
〜96重量%、(II)芳香族ビニル化合物系重合体9
6〜1重量%、(III)一次粒子径10〜35nm、
DBP吸油量20〜175ml/100gのカーボンブ
ラック3〜50重量%、から成る樹脂組成物及び樹脂成
形体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐衝撃性、成形加
工性、導電性、耐熱性に優れた樹脂組成物に関するもの
である。特に、IC用耐熱トレー用組成物として利用性
が高い樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】IC部品は吸湿していると、封入するエ
ポキシ材を硬化させるため100℃以上に加熱する際
に、加熱中に部品の内部に水蒸気が発生し、フクレ或い
はクラックが生じ破損するという問題がある。この問題
を解消する為、100℃以上の温度で前もってベーキン
グする。この時、ICの保護のため108Ω以下の導電
性のある材質でつくられたICトレーが用いられる。
【0003】このトレーは、従来、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂等で作られていたが、近年、生産性向上
を目的にしてベーキング温度を上昇させることによるベ
ーキング時間の短縮、及び環境問題から、従来の使い捨
てから再使用化が進められており、より高温タイプのも
のが求められている。IC用部材の成形材料として特開
平2−175754号公報には、熱変形温度が130℃
以上、メルトフローインデックスが3g/10分(JI
S−K7210準拠、300℃、10kg荷重)以上、
成形物の表面抵抗が107以下でポリフェニレンエーテ
ル樹脂が少なくとも50重量%以上含まれる成形材料が
提案されている。
【0004】具体的にこれらの物性を満たす手段として
は、ポリフェニレンエーテル樹脂と導電性カーボンとの
系に酸イミド化合物を添加するか、または固有粘度の低
いポリフェニレンエーテル樹脂を用いる二つの方法が提
案されている。また、特開平2−180958号公報及
び特開平2−283052号公報では、ポリフェニレン
エーテル樹脂と導電性カーボンとの系にA−B−A’型
水素添加ブロック共重合体エラストマーを添加した樹脂
組成物から成形されるIC用耐熱トレーが提案されてい
る。
【0005】一般に、樹脂にカーボンブラックを添加す
ると、成形加工性の低下及び耐衝撃強度の低下を生じる
ため、原料樹脂の耐衝撃性を上げてカーボンブラックの
添加により物性が低下しても、絶対値として使用に耐え
うる強度を確保する努力がなされてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、良好
な耐衝撃性、成形加工性、表面外観、導電性、耐熱性に
優れた樹脂組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような前記した状況
下にあって、本発明者らは、耐衝撃性、成形加工性、導
電性、耐熱性に優れた樹脂組成物について、鋭意検討の
結果、ポリフェニレンエーテル系樹脂と芳香族ビニル系
重合体に特定の物性をもったカーボンブラックを添加す
ることにより、上記の問題を解決することができること
を見出し、本発明に至ったものである。
【0008】即ち、本発明は;(I)ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂1〜96重量%、(II)芳香族ビニル化
合物系重合体96〜1重量%、(III)一次粒子径1
0〜40nm、DBP吸油量20〜175ml/100
gのカーボンブラック3〜50重量%、から成ることを
特徴とする導電性樹脂組成物と樹脂成形体、および
(I)ポリフェニレンエーテル系樹脂1〜96重量%、
(II)芳香族ビニル化合物系重合体96〜1重量%、
(III)カーボンブラック3〜50重量%から成る組
成物の成形体において、一次粒子径10〜40nm、凝
集粒子の長径aと最大内接円の直径bとの比(a/b)
の平均が1〜5であることを特徴とする樹脂成形体であ
る。
【0009】本発明で用いるポリフェニレンエーテル系
樹脂とは、下記に示す繰り返し単位で表されるものをい
い、構成単位が下記〔a〕または〔b〕からなる単独重
合体、あるいは共重合体が使用できる。
【0010】
【化1】
【0011】(式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6
炭素1〜4のアルキル基、アリ、ハロゲン、水素等の一
価の残基で、R5,R6は同時に水素ではない) ポリフェニレンエーテル系樹脂の単独重合体の代表例と
しては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン
エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル1,4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6
−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル
−1,4−フェニレン)エーテル等のホモポリマーが挙
げられる。
【0012】ポリフェニレンエーテル系樹脂の共重合体
は、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメ
チルフェノールとの共重合体あるいはo−クレゾールと
の共重合体あるいは2,3,6−トリメチルフェノール
及びo−クレゾールとの共重合体等、ポリフェニレンエ
ーテル構造を主体としてなるポリフェニレンエーテル系
樹脂の共重合体を包含する。
【0013】また、本発明の導電性樹脂組成物に用いる
ポリフェニレンエーテル系樹脂中には、本発明の主旨に
反しない限り、従来ポリフェニレンエーテル樹脂中に存
在させてもよいことが提案されている他の種々のフェニ
レンエーテルユニットを部分構造として含んでいても構
わない。少量共存させることが提案されているものの例
としては、特開昭63−301222号公報に記載され
ている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メチル
フェニレンエーテルユニットや、2−(N−アルキル−
N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエ
ーテルユニット等が挙げられる。
【0014】また、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖
中にジフェノキノン等が結合したものも含まれる。さら
に、例えば、特開平2−276823公報の第9頁右上
欄の、図を除いた、上より第7行から第10頁左上欄第
16行までの記載、特開昭63−108059公報の第
8頁左上欄第4行から左下欄第1行までの記載、特開昭
59−59724公報の第2頁左下欄下から第4行から
右下欄第3行の記載等に例示されている、炭素−炭素二
重結合を持つ化合物により変性されたポリフェニレンエ
ーテルも含む。
【0015】これらのポリフェニレンエーテル樹脂は、
炭素−炭素二重結合をもつ化合物により変性されたポリ
フェニレンエーテルが好ましい。炭素−炭素二重結合を
もつ化合物としてはスチレン、炭素数9以上22以下の
アルキルまたは、アルケニルまたは、アラルキル、また
はシクロアルキル基とのアクリル酸エステル、及び/ま
たはメタクリル酸エステルが好ましい。
【0016】本発明の導電性樹脂組成物に用いるポリフ
ェニレンエーテル系樹脂は、分子量としては、数平均分
子量で1,000〜100,000であることが好まし
い。さらに好ましい範囲は、6,000〜60,000
のものである。本発明で数平均分子量とは、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーにより、標準ポリスチレ
ンの検量線を用いて求めたポリスチレン換算の数平均分
子量である。
【0017】本発明の導電性樹脂組成物に添加するポリ
フェニレンエーテル系樹脂は1〜96重量%、好ましく
は40〜95重量%、さらに好ましくは50〜90重量
%である。次に、本発明に用いる芳香族ビニル化合物系
重合体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン等の単独重合体、これらの共重合体、他のエ
チレン性不飽和モノマーとの共重合体等が挙げられる。
また、これらの樹脂をエラストマーで補強したビニル芳
香族系の重合体でもよい。
【0018】具体的なコモノマーの例としては、α−メ
チルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、
無水マレイン酸、N−アルキルマレイミド類、N−アリ
ールマレイミド類、ビニルオキサゾリン等がある。ま
た、芳香族ビニル化合物共重合体の例としては、芳香族
ビニル化合物と共役ジエンから成るブロック共重合体、
及びその水素添加物、芳香族ビニル化合物−無水マレイ
ン酸共重合体、芳香族ビニル化合物−アクリロニトリル
共重合体、芳香族ビニル化合物−アクリロニトリル−共
役ジエン共重合体、芳香族ビニル化合物−メチルメタク
リレート共重合体等が挙げられる。
【0019】その中でも好ましいものは、少なくとも1
個のビニル芳香族化合物重合体ブロックAと少なくとも
1個のオレフィン化合物重合体ブロックBからなるブロ
ック共重合体であり、このブロック共重合体中のビニル
芳香族化合物重合体ブロックAの含有量が10重量%以
上90重量%以下であり、しかもオレフィン化合物重合
体ブロックB中のオレフィン化合物の不飽和度が20%
以下の芳香族ビニル化合物と共役ジエンから成るブロッ
ク共重合体の水素添加物である。
【0020】このブロック共重合体のオレフィン化合物
重合体ブロックとは、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン等のモノオレフィン、あるいはブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジオ
レフィン、1,4−ヘキサジエン、ノルボルネン、ノル
ボルネン誘導体等の非共役ジオレフィンのうちから選ば
れた1種以上のオレフィン化合物が重合、あるいは共重
合した形態を有する重合体ブロックであり、しかも該ブ
ロックの不飽和度は20%以下であるものをいう。
【0021】また、オレフィン化合物重合体ブロックに
は、その特性を損なわない範囲でビニル芳香族化合物が
ランダムに共重合されていてもよい。これらのブロック
共重合体は、このままでも、また従来知られている方
法、例えば無水マレイン酸等により変性して用いてもよ
い。また、これらの芳香族ビニル化合物系重合体は、単
独で、または2種類以上で用いられる。
【0022】本発明の導電性樹脂組成物に用いるカーボ
ンブラックは、組成物中に分散させ導電性を付与し樹脂
成形品の表面抵抗を低下させる目的で、一次粒子の直径
の算術平均が10〜40nmのものを用いる。一次粒子
の直径は、電子顕微鏡により観察した一次粒子の直径の
算術平均をいう。好ましくは10〜35nm、さらに好
ましくは10〜28nm、最も好ましくは15〜25n
mであるものを用いる。
【0023】本発明に用いるカーボンブラックは、DB
P吸油量が20〜175ml/100gであり、好まし
くは50〜170ml/100g、さらに好ましくは7
0〜170ml/100gである。一次粒子の直径が4
0nmを越えると耐衝撃性の改善効果が少なく、また1
0nm未満のものは作製するのが難しく、例えできたと
しても工業的に用いるのに高価なものとなる。DBP吸
油量が175ml/100gを越えると流動性が低下
し、工業的に利用するにも高価なものとなり、また20
ml/100g未満は一次粒子の直径を本発明の範囲に
しようとすると作製し難い。
【0024】比表面積は、500m2/g未満であるこ
とが望ましく、好ましくは20〜230m2/g、特に
40〜200m2/gが成型加工性の面で好ましい。こ
の条件を満たすカーボンブラックとしては、例えば三菱
化学(株)の製品から商品名の例を挙げれば、ダイアブ
ラックUX10、SA、A、N234M、N234、N
220M、I、LI、II、N339、SH、H,L
H、SF、#55、#52、#50、#47、#47、
#45、#45L、#44、#40、#33、#32、
#30、#750、#650、#850、#900、#
950、#960、#970、#980、#990、#
1000、#2200等を挙げることが出来る。
【0025】カーボンブラックの添加量は添加するカー
ボンブラックの種類により異なるが、3〜50重量%、
好ましくは5〜40重量%、さらに好ましくは、10〜
35重量%である。3重量%未満では導電性付与が不充
分であり又50重量%を越えると流動性及び耐衝撃強度
の著しい低下を招く。これらのカーボンブラックは、1
種類又は2種類以上混合して用いてもよい。
【0026】カーボンブラック自体の凝集粒子(2次粒
子)の形状は例えばASTM D3849により標準化
されている。しかし、カーボンブラックを樹脂に混合す
ると形状が変化することが示唆されており、使用した原
料の形状とは異なる。樹脂中での分散状態は従来50〜
100nmの超薄切片を切り出し透過型電子顕微鏡写真
を撮影して観察する方法が採られていた。しかしなが
ら、カーボンブッラクの凝集粒子(2次粒子)は、10
0nm以上の大きさの物が多数を占めるため超薄切片を
作製する際に凝集粒子を切断しており、正しい凝集粒子
の観察が出来ていなかった。本発明では、成形体を溶媒
に溶かしキャストフィルムを作製しこれを透過型電子顕
微鏡で観察することにより凝集粒子を切断することなく
観察することを可能にし、この方法を用いて成形体中の
カーボンブラックをそのままの形で評価した結果、請求
項2の発明に至ったものである。ここでいう長径aとは
カーボンブラックの凝集粒子の最大長さ離れた点を結ぶ
直線の長さであり、最大内接円とは凝集粒子の中に円を
描くとき、その円が凝集粒子をはみ出さない最大径の円
である。長径aと最大内接円の直径bとの比(a/b)
の値が1.0〜6.0、好ましくは1.2〜5.0、さ
らに好ましくは1.5〜4.0である事が導電性、物
性、表面外観共に良好である。
【0027】本発明の導電性樹脂組成物には、その特徴
を損なわない範囲で、帯電防止剤、無機フィラー例えば
マイカ、タルク、ガラスフレーク等、各種の安定剤、可
塑剤、難燃剤、顔料等を公知の方法に従い適宜添加して
用いることができる。本発明の導電性樹脂組成物を作製
する方法については特に限定しないが、公知の方法、例
えば、単軸押出機や二軸押出機による押出等で実施でき
る。又、本発明の導電性樹脂組成物から、IC用耐熱ト
レー等を成形する方法に関しては、特に限定の必要はな
く通常行われる射出成形機による成形、または溶融プレ
スによる方法等が用いられる。
【0028】本発明でIC用部材とは、耐熱トレー、I
C用マガジン、IC用エンボスキャリアテープ、チップ
トレイ、チップトレー用カバー、及びチップトレー用静
電防止フィルム等のIC部品の製造、移送などに関わる
部材をいう。本発明の組成物はIC用部材以外にも、融
雪シート、自己温度コントロール発熱体、電磁波吸収体
及び遮蔽体、等の用途に用いることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって本発明を具
体的に説明する。なお、各測定は以下の条件により行っ
た。 ポリマーの粘度;0.5%クロロホルム溶液を30℃
の条件でウベローデ粘度管を用いて測定し、ηsp/c
で表す。
【0030】ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(以下GPC);東洋曹達工業(株)製、商品名、H
L−802RTSで測定する。GPCにおける検量線
は、標準ポリスチレンを用いて作成したものを使用す
る。 メルトフローレート;300℃、10kg荷重で測定
する。
【0031】熱変形温度;ASTM D−648に準
拠し、荷重18.6kg/cm2で測定する。 アイゾット衝撃強さ;ASTM D−256に準拠し
て測定する。 導電性;ASTM D−257に準拠して表面抵抗率
を、測定する。
【0032】表面外観;100mm角、2mm厚の射
出成形品を成形し、目視で判断する。良好なものを○、
やや不良のものを△、不良なものを×で表す。 カーボンブラックの凝集粒子の観察;成形体0.5g
を切り出しクロロホルム10gに溶解させる。この液を
ガラス板上に拡げ乾燥させて薄膜を作製する。作製した
薄膜を透過型電子顕微鏡で100000倍の倍率で写真
を撮る。任意のカーボンブラック凝集粒子200個以上
について長径aと最大内接円直径bの測定を実施しその
比(a/b)の算術平均を計算する。
【0033】
【実施例1〜3】本発明において用いるポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル(以下PPE
と略す)は、米国特許4,788,277号明細書(特
願昭62−77570号)に記載されている方法に従っ
て、ジブチルアミンの存在下に、2,6−キシレノール
を酸化カップリング重合して製造する。PPEはηsp
/c=0.42のものを作製する。
【0034】PPE、ステアリルアクリレートをヘンシ
ェルミキサーで混合し、ゴム補強ポリスチレン(旭化成
工業(株)製、商品名、H9009)、スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体の水添物(旭化成工業(株)
製、商品名、タフテックH1061)、スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体の水添物(旭化成工業(株)
製、商品名、タフテックH1081)、カーボンブラッ
ク(三菱化学(株)製、商品名、ダイアブラックSA;
一次粒子径19nm、DBP吸油量165ml/100
g)をそれぞれ表に示す量比で混合し、押出機(池貝鉄
工(株)製、商品名、PCM30mm二軸押出機)を用
い320℃で溶融混練りしペレット化する。
【0035】このペレットを射出成形機(FUNAC
AUTOSHOT TseriesMODEL 50
D)で330℃、金型温度120℃の条件で試験片を作
成し、評価を行った。実施例2、3の成形体(試験片)
中のカーボンブラックの凝集粒子の長径aと最大内接円
の直径bとの比(a/b)を測定した結果はそれぞれ
2.42、2.87である。
【0036】
【比較例1、2】実施例1で用いたカーボンブラック
(三菱化学(株)製、商品名、ダイアブラックSA)の
代わりにカーボンブラックとして電気化学工業(株)
製、商品名、デンカブラック(一次粒子径42nm、D
BP吸油量250ml/100g)を用いたほかは、実
施例1と同様に行った。
【0037】比較例1、2の成形体(試験片)中のカー
ボンブラックの凝集粒子の長径aと最大内接円の直径b
との比(a/b)を測定した結果はそれぞれ8.35、
7.34である。
【0038】
【実施例4、5】実施例1においてカーボンブラック添
加後に、マイカ(クラレ(株)製、商品名、スゾライト
マイカ200HK)を表1に示す量比で混合する他は実
施例1と同様に行った。
【0039】
【比較例3】実施例5のカーボンブラック(三菱化学
(株)製、商品名、ダイアブラックSA)の代わりにカ
ーボンブラックとして電気化学工業(株)製、商品名、
デンカブラックを用いた他は実施例1と同様に行った。
【0040】
【表1】
【0041】表1に示すように、実施例2と比較例1と
を比較すると、実施例2の方がアイゾット衝撃強度、成
型加工性を表すメルトフローレート、表面外観、導電性
に優れ、熱変形温度も158℃と高いレベルにありIC
用耐熱トレー用組成物として有用であることが分る。
【0042】
【表2】
【0043】表2はマイカを入れた組成での検討結果を
示す。この例でも、アイゾット衝撃強度が34%アップ
し、しかも導電性、メルトフローレートに優れ、本発明
の効果が分る。
【0044】
【発明の効果】本発明の導電性樹脂組成物は、工業的に
比較的安価なカーボンブラックを使用できる成形材料で
あり、従来のものに比べて、良好な耐衝撃性、成形加工
性、表面外観、導電性、耐熱性を示し、特に、IC用部
材用品組成物として優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 1/24 H01B 1/24 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)ポリフェニレンエーテル系樹脂1
    〜96重量%、(II)芳香族ビニル化合物系重合体9
    6〜1重量%、(III)一次粒子径10〜40nm、
    DBP吸油量20〜175ml/100gのカーボンブ
    ラック3〜50重量%から成ることを特徴とする樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 (I)ポリフェニレンエーテル系樹脂1
    〜96重量%、(II)芳香族ビニル化合物系重合体9
    6〜1重量%、(III)カーボンブラック3〜50重
    量%から成る組成物の成形体において、一次粒子径10
    〜40nm、凝集粒子の長径aと最大内接円の直径bと
    の比(a/b)の平均が1.0〜6.0であることを特
    徴とする樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックの一次粒子径が10〜
    28nmである請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 カーボンブラックの比表面積が500m
    2/g未満である請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1、3又は4記載の樹脂組成物か
    ら成形された樹脂成形体。
  6. 【請求項6】 請求項1、3又は4記載の樹脂組成物か
    ら成形されたIC用部材および請求項2記載の樹脂成形
    体であるIC部材。
JP29943295A 1994-11-30 1995-11-17 衝撃強度の改良された導電性樹脂組成物 Withdrawn JPH08239568A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213767A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Mitsubishi Chemicals Corp 導電性熱可塑性樹脂組成物およびicトレー
JP2008255329A (ja) * 2007-03-09 2008-10-23 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 帯電防止性樹脂組成物

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