JPH0824988B2 - 等速ジョイント外輪の製造方法 - Google Patents
等速ジョイント外輪の製造方法Info
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- JPH0824988B2 JPH0824988B2 JP40827390A JP40827390A JPH0824988B2 JP H0824988 B2 JPH0824988 B2 JP H0824988B2 JP 40827390 A JP40827390 A JP 40827390A JP 40827390 A JP40827390 A JP 40827390A JP H0824988 B2 JPH0824988 B2 JP H0824988B2
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- forming
- serration
- constant velocity
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、等速ジョイント外輪の
製造方法に関し、一層詳細にはカップ部内周のトラック
溝と軸部内周のセレーション部とを中間壁で仕切るとと
もに、セレーション部に十分なセレーション有効長さを
確保して車のレイアウトに自由度を付加することを可能
とした等速ジョイント外輪の製造方法に関する。
製造方法に関し、一層詳細にはカップ部内周のトラック
溝と軸部内周のセレーション部とを中間壁で仕切るとと
もに、セレーション部に十分なセレーション有効長さを
確保して車のレイアウトに自由度を付加することを可能
とした等速ジョイント外輪の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の等速ジョイント外輪は一
端が開口したカップ体の他端部に被動軸が一体形成され
たものが一般的に用いられている。近年においては、被
動軸は、カップ体と別異に形成され、カップ体に設けた
セレーション部を介して被動軸とカップ体が連接された
等速ジョイント外輪が用いられている。
端が開口したカップ体の他端部に被動軸が一体形成され
たものが一般的に用いられている。近年においては、被
動軸は、カップ体と別異に形成され、カップ体に設けた
セレーション部を介して被動軸とカップ体が連接された
等速ジョイント外輪が用いられている。
【0003】このような等速ジョイント外輪では、加工
を容易にするための一手段としてトラック溝とセレーシ
ョン部を連通するよう製造する方法が用いられている。
しかしながら、前記方法で製造された等速ジョイント外
輪では、セレーション部側に封入したグリス等の潤滑油
の流出を阻止するためにキャップを圧入する必要が生
じ、その結果、部品点数が増大する不都合が顕在化して
いる。
を容易にするための一手段としてトラック溝とセレーシ
ョン部を連通するよう製造する方法が用いられている。
しかしながら、前記方法で製造された等速ジョイント外
輪では、セレーション部側に封入したグリス等の潤滑油
の流出を阻止するためにキャップを圧入する必要が生
じ、その結果、部品点数が増大する不都合が顕在化して
いる。
【0004】一方、グリス等の潤滑油の流出を阻止する
ためにキャップを使用せずトラック溝とセレーション溝
との間に中間壁を形成する方法も知られている。
ためにキャップを使用せずトラック溝とセレーション溝
との間に中間壁を形成する方法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法によりトラック溝とセレーション溝との間を中間壁
で隔てた等速ジョイント外輪においては、トラック溝と
セレーション部との芯ずれを回避すべく高い加工精度で
同芯性を有する成形体を得ることは相当に困難である。
また、前記中間壁の存在によりセレーション部に十分な
セレーション有効長さを確保することも困難となってい
る。
方法によりトラック溝とセレーション溝との間を中間壁
で隔てた等速ジョイント外輪においては、トラック溝と
セレーション部との芯ずれを回避すべく高い加工精度で
同芯性を有する成形体を得ることは相当に困難である。
また、前記中間壁の存在によりセレーション部に十分な
セレーション有効長さを確保することも困難となってい
る。
【0006】従って、本発明の目的は、トラック溝とセ
レーション部とを仕切る中間壁を備え、セレーション部
に十分に有効なセレーション有効長さを確保することが
でき、且つトラック溝とセレーション部との同芯性を有
する等速ジョイント外輪を形成することが可能な等速ジ
ョイント外輪の製造方法を提供することにある。
レーション部とを仕切る中間壁を備え、セレーション部
に十分に有効なセレーション有効長さを確保することが
でき、且つトラック溝とセレーション部との同芯性を有
する等速ジョイント外輪を形成することが可能な等速ジ
ョイント外輪の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、カップ部内周に位置し軸方向に延在す
るトラック溝と軸部内周に位置し軸方向に延在するセレ
ーション部を有する等速ジョイント外輪を製造する方法
であって、カップ部にトラック溝と相似形の第1の下穴
を有し、軸部にセレーション部形成用の第2の下穴を有
し、前記第1下穴と第2下穴とが中間壁で仕切られてい
る第1の予備成形体を成形する第1の工程と、前記第1
工程で得た第1予備成形体の第2下穴の底部に切削加工
を施し所望の深さのセレーション部形成用穴を穿設した
第2の予備成形体を成形する第2の工程と、前記中間壁
に対向させて、前記第1工程で得た第1下穴にトラック
溝形成用の第1のパンチを挿入するとともに、前記第2
工程で得たセレーション部形成用穴に第2のパンチを挿
入して、トラック溝とセレーション部を夫々仕上げ成形
する第3の工程と、からなることを特徴とする。
めに、本発明は、カップ部内周に位置し軸方向に延在す
るトラック溝と軸部内周に位置し軸方向に延在するセレ
ーション部を有する等速ジョイント外輪を製造する方法
であって、カップ部にトラック溝と相似形の第1の下穴
を有し、軸部にセレーション部形成用の第2の下穴を有
し、前記第1下穴と第2下穴とが中間壁で仕切られてい
る第1の予備成形体を成形する第1の工程と、前記第1
工程で得た第1予備成形体の第2下穴の底部に切削加工
を施し所望の深さのセレーション部形成用穴を穿設した
第2の予備成形体を成形する第2の工程と、前記中間壁
に対向させて、前記第1工程で得た第1下穴にトラック
溝形成用の第1のパンチを挿入するとともに、前記第2
工程で得たセレーション部形成用穴に第2のパンチを挿
入して、トラック溝とセレーション部を夫々仕上げ成形
する第3の工程と、からなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、第1予備成形体の第2下穴の底部
に切削加工を施し所望の深さのセレーション部形成用穴
を有する第2予備成形体を得た後、セレーション部を形
成することにより、トラック溝のカップ底から軸部内周
に位置するセレーション部の有効部までの長さを短縮化
することができ、セレーション部に十分な有効長さを確
保する。
に切削加工を施し所望の深さのセレーション部形成用穴
を有する第2予備成形体を得た後、セレーション部を形
成することにより、トラック溝のカップ底から軸部内周
に位置するセレーション部の有効部までの長さを短縮化
することができ、セレーション部に十分な有効長さを確
保する。
【0009】また、第2予備成形体の第1下穴と、前記
セレーション部形成用穴に夫々パンチを挿入してトラッ
ク穴並びにセレーション部を仕上げ成形する際に、第1
下穴に挿入されたパンチに予備成形体が密着した状態で
セレーション部が形成され、これにより、トラック溝と
セレーション部との同芯性が確保される。
セレーション部形成用穴に夫々パンチを挿入してトラッ
ク穴並びにセレーション部を仕上げ成形する際に、第1
下穴に挿入されたパンチに予備成形体が密着した状態で
セレーション部が形成され、これにより、トラック溝と
セレーション部との同芯性が確保される。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る等速ジョイント外輪の製
造方法について好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
造方法について好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0011】図1並びに図1におけるII−II線断面
図である図2において、参照符号10は、本発明に係る
等速ジョイント外輪の製造方法により製造された等速ジ
ョイント外輪10を示す。該等速ジョイント外輪10
は、一端部が開口するカップ部12と、前記カップ部1
2の開口側とは反対側に位置する円筒状の軸部14とか
らなる。
図である図2において、参照符号10は、本発明に係る
等速ジョイント外輪の製造方法により製造された等速ジ
ョイント外輪10を示す。該等速ジョイント外輪10
は、一端部が開口するカップ部12と、前記カップ部1
2の開口側とは反対側に位置する円筒状の軸部14とか
らなる。
【0012】カップ部12の内周には、軸線A−A方向
に延在して3条のトラック溝16a乃至16cが形成さ
れている。
に延在して3条のトラック溝16a乃至16cが形成さ
れている。
【0013】軸部14の内周には、セレーション部18
が形成され、このセレーション部18には、図示しない
被動側の軸が噛合される。
が形成され、このセレーション部18には、図示しない
被動側の軸が噛合される。
【0014】前記カップ部12のトラック溝16a乃至
16cと前記軸部14のセレーション部18とは同一の
中心軸線を有し、またトラック溝16a乃至16cとセ
レーション部18とは、中間壁26を介して隔壁され非
連通状態にある。
16cと前記軸部14のセレーション部18とは同一の
中心軸線を有し、またトラック溝16a乃至16cとセ
レーション部18とは、中間壁26を介して隔壁され非
連通状態にある。
【0015】本発明に係る製造方法によって製造された
等速ジョイント外輪10は基本的には以上のように構成
されるものであり、次に該等速ジョイント外輪10の製
造方法について、その作用および効果を説明する。
等速ジョイント外輪10は基本的には以上のように構成
されるものであり、次に該等速ジョイント外輪10の製
造方法について、その作用および効果を説明する。
【0016】図3に該ジョイント外輪10の製造方法に
おける、各工程での成形品の形状を図示する。
おける、各工程での成形品の形状を図示する。
【0017】第1の実施例に係る等速ジョイント外輪1
0の製造方法では、第1の工程において、先ず、図3の
aに示す円柱状のビレット28aを素材として得る。
0の製造方法では、第1の工程において、先ず、図3の
aに示す円柱状のビレット28aを素材として得る。
【0018】そして、例えば、押出形成、据込形成等の
組み合わせにより図3の28bおよび28cの形成過程
の形状を経て、前記ビレット28aを図3のdに示すカ
ップ状に形成された第1の予備成形体30に成形する。
前記第1の予備成形体30は、カップ部12にトラック
溝16a乃至16cと相似形状の第1の下穴32が形成
され、軸部14には、後述の第3の工程でセレーション
部18が仕上げ成形される第2の下穴34が形成されて
いる。また、第1下穴32と第2下穴34とは、中間壁
26により隔壁されている。
組み合わせにより図3の28bおよび28cの形成過程
の形状を経て、前記ビレット28aを図3のdに示すカ
ップ状に形成された第1の予備成形体30に成形する。
前記第1の予備成形体30は、カップ部12にトラック
溝16a乃至16cと相似形状の第1の下穴32が形成
され、軸部14には、後述の第3の工程でセレーション
部18が仕上げ成形される第2の下穴34が形成されて
いる。また、第1下穴32と第2下穴34とは、中間壁
26により隔壁されている。
【0019】第2の工程では、後述の第3の工程で得ら
れるセレーション部18に十分なセレーション有効長さ
を付与すべく、前記第1の予備成形体30の第2下穴3
4の底部、すなわち第2下穴34側の中間壁26をM/
C加工等により切削加工してセレーション部形成用穴部
19を穿設する。該第2工程により図3のeに示したセ
レーション部形成用穴部19を有する成形体である第2
の予備成形体31が得られた。
れるセレーション部18に十分なセレーション有効長さ
を付与すべく、前記第1の予備成形体30の第2下穴3
4の底部、すなわち第2下穴34側の中間壁26をM/
C加工等により切削加工してセレーション部形成用穴部
19を穿設する。該第2工程により図3のeに示したセ
レーション部形成用穴部19を有する成形体である第2
の予備成形体31が得られた。
【0020】前記第2予備成形体31の第1下穴32
は、後述する第3工程において、外周面からダイにより
しごかれ、同時に内周面に密着したパンチにより押圧さ
れ塑性変形を生じ、前記パンチの形状に倣わせてトラッ
ク溝16a乃至16cは仕上げ成形される。従って、前
記第1下穴32の全周の大きさはトラック溝16a乃至
16cの仕上げ寸法より若干大きくなるよう形成する。
は、後述する第3工程において、外周面からダイにより
しごかれ、同時に内周面に密着したパンチにより押圧さ
れ塑性変形を生じ、前記パンチの形状に倣わせてトラッ
ク溝16a乃至16cは仕上げ成形される。従って、前
記第1下穴32の全周の大きさはトラック溝16a乃至
16cの仕上げ寸法より若干大きくなるよう形成する。
【0021】また、セレーション部形成用穴部19の内
径は、セレーション部形成用穴部19にパンチを押し込
みセレーション部18を形成するために、セレーション
部18の仕上げ径よりも小さくなるよう形成する。
径は、セレーション部形成用穴部19にパンチを押し込
みセレーション部18を形成するために、セレーション
部18の仕上げ径よりも小さくなるよう形成する。
【0022】第3工程では、前記第2工程により形成さ
れた第2予備成形体31の仕上げ成形を行う。第3工程
で使用される装置40を図4に示す。
れた第2予備成形体31の仕上げ成形を行う。第3工程
で使用される装置40を図4に示す。
【0023】当該装置40は、トラック溝形成用の第1
のパンチ42と、第2予備成形体31を外周面からしご
く昇降自在なダイ44と、セレーション形成用の第2の
パンチ46とを含む。
のパンチ42と、第2予備成形体31を外周面からしご
く昇降自在なダイ44と、セレーション形成用の第2の
パンチ46とを含む。
【0024】第1パンチ42は、鉛直方向を指向して固
定され、その断面形状はトラック溝16a乃至16cに
対応している。
定され、その断面形状はトラック溝16a乃至16cに
対応している。
【0025】第2パンチ46は、第1パンチ42と対向
する位置に配置されるとともに鉛直方向に変位自在であ
る。第2パンチ46の先端部には、セレーション加工部
48が設けられ、このセレーション加工部48には、第
2予備成形体31のセレーション部形成用穴部19に挿
入された際にその内周面を塑性変形させてセレーション
部18を仕上げ成形する歯部を備えている。
する位置に配置されるとともに鉛直方向に変位自在であ
る。第2パンチ46の先端部には、セレーション加工部
48が設けられ、このセレーション加工部48には、第
2予備成形体31のセレーション部形成用穴部19に挿
入された際にその内周面を塑性変形させてセレーション
部18を仕上げ成形する歯部を備えている。
【0026】一方、第2パンチ46の尾端部には、スプ
リング50が介装され、このスプリング50により第2
パンチ46は、図において下方に付勢されるとともに、
パンチホルダ52に案内されて所定距離変位可能であ
る。なお、ダイ44の内周には、案内用のテーパ面54
と第2予備成形体31の外径よりも小径のしごき面56
を有している。
リング50が介装され、このスプリング50により第2
パンチ46は、図において下方に付勢されるとともに、
パンチホルダ52に案内されて所定距離変位可能であ
る。なお、ダイ44の内周には、案内用のテーパ面54
と第2予備成形体31の外径よりも小径のしごき面56
を有している。
【0027】以上のように構成される装置40を使用し
て実施される第3工程について説明する。
て実施される第3工程について説明する。
【0028】先ず、図4のaに示すように、第2予備成
形体31を第1パンチ42に冠着し位置決めする。この
時、第2予備成形体31の第1下穴32には第1パンチ
42が遊嵌した状態で挿入され、これによって該第2予
備成形体31は位置決めされる。
形体31を第1パンチ42に冠着し位置決めする。この
時、第2予備成形体31の第1下穴32には第1パンチ
42が遊嵌した状態で挿入され、これによって該第2予
備成形体31は位置決めされる。
【0029】次に、ダイ44が下降して、第2予備成形
体31を外周面からしごいてトラック溝16a乃至16
cを形成する。
体31を外周面からしごいてトラック溝16a乃至16
cを形成する。
【0030】すなわち、図4のbに示すように、ダイ4
4の内周のテーパ面54が第2予備成形体31に当接
し、ダイ44がこのテーパ面54に沿って案内されなが
ら下降した後、ダイ44の内周のしごき面56が第2予
備成形体31の外周面に当接する。この状態下にダイ4
4が下降すると、第2予備成形体31は延伸するととも
に、その内周面は第1パンチ42の内周面に対して押圧
され、内周面の肉が密着するような塑性変形が生じ、結
局、第2予備成形体31ではその内周面に高い精度でト
ラック溝16a乃至16cが仕上げられ、図1に示す等
速ジョイント外輪10が得られる。
4の内周のテーパ面54が第2予備成形体31に当接
し、ダイ44がこのテーパ面54に沿って案内されなが
ら下降した後、ダイ44の内周のしごき面56が第2予
備成形体31の外周面に当接する。この状態下にダイ4
4が下降すると、第2予備成形体31は延伸するととも
に、その内周面は第1パンチ42の内周面に対して押圧
され、内周面の肉が密着するような塑性変形が生じ、結
局、第2予備成形体31ではその内周面に高い精度でト
ラック溝16a乃至16cが仕上げられ、図1に示す等
速ジョイント外輪10が得られる。
【0031】また、上記の方法とは別異の方法でトラッ
ク溝16a乃至16cの仕上げ成形を行うことも可能で
ある。
ク溝16a乃至16cの仕上げ成形を行うことも可能で
ある。
【0032】すなわち、第2予備成形体31の第1下穴
32の全周の長さをトラック溝16a乃至16cの仕上
げ寸法より小さく設定し、第1パンチ42との間に圧入
代を設ける。そして、ダイ44を固定して第2予備成形
体31を拘持し、第1パンチ42を第2予備成形体31
の第1下穴32に挿入し、内周をしごくことによりトラ
ック溝16a乃至16cを仕上げ成形する。この時、前
記トラック溝16a乃至16cの仕上げ成形と並行して
第2予備成形体31のセレーション部形成用穴部19に
第2パンチ46を挿入してセレーション部18を形成す
る。この時、トラック溝16a乃至16cとセレーショ
ン部18の加工順序は、図4のcに示されるように、少
なくともダイ44によってトラック溝16a乃至16c
の仕上げ成形が開始され、第2予備成形体31が第1パ
ンチ42に密着した状態下で実施するものとする。これ
により、トラック溝16a乃至16cとセレーション部
18の仕上げ成形を個々の工程としてではなく、全体と
して一体性のある工程とし、しかも、第1パンチ42を
基準としてセレーション部18を仕上げ成形することが
できるために、中間壁26によって隔てられているトラ
ック溝16a乃至16cとセレーション部18の同芯性
が十分に確保される。
32の全周の長さをトラック溝16a乃至16cの仕上
げ寸法より小さく設定し、第1パンチ42との間に圧入
代を設ける。そして、ダイ44を固定して第2予備成形
体31を拘持し、第1パンチ42を第2予備成形体31
の第1下穴32に挿入し、内周をしごくことによりトラ
ック溝16a乃至16cを仕上げ成形する。この時、前
記トラック溝16a乃至16cの仕上げ成形と並行して
第2予備成形体31のセレーション部形成用穴部19に
第2パンチ46を挿入してセレーション部18を形成す
る。この時、トラック溝16a乃至16cとセレーショ
ン部18の加工順序は、図4のcに示されるように、少
なくともダイ44によってトラック溝16a乃至16c
の仕上げ成形が開始され、第2予備成形体31が第1パ
ンチ42に密着した状態下で実施するものとする。これ
により、トラック溝16a乃至16cとセレーション部
18の仕上げ成形を個々の工程としてではなく、全体と
して一体性のある工程とし、しかも、第1パンチ42を
基準としてセレーション部18を仕上げ成形することが
できるために、中間壁26によって隔てられているトラ
ック溝16a乃至16cとセレーション部18の同芯性
が十分に確保される。
【0033】また、以上のようにして得られた等速ジョ
イント外輪10は、図7に示した従来技術に係る製造方
法で製造された等速ジョイント外輪100と比較する
時、該等速ジョイント外輪10のセレーション部18が
明らかに大きく形成されている。従って、本実施例に係
る製造方法で得られた等速ジョイント外輪10はより有
効なセレーション有効長さを確保することができる。
イント外輪10は、図7に示した従来技術に係る製造方
法で製造された等速ジョイント外輪100と比較する
時、該等速ジョイント外輪10のセレーション部18が
明らかに大きく形成されている。従って、本実施例に係
る製造方法で得られた等速ジョイント外輪10はより有
効なセレーション有効長さを確保することができる。
【0034】さらには、封入潤滑油漏洩防止用のキャッ
プの役割を前記中間壁26が果たすため、前記キャップ
の分の部品点数を削減することが可能となる。
プの役割を前記中間壁26が果たすため、前記キャップ
の分の部品点数を削減することが可能となる。
【0035】なお、前記の第1実施例の他に以下の第2
の実施例を行うことも可能である。すなわち、第2工程
終了後、第2予備成形体31に別異の形成を施すことに
より、等速ジョイント外輪10にカップ部12の内側形
状が一部異なり、且つ前記等速ジョイント外輪10と同
様の機能を付与された等速ジョイント外輪を形成するも
のである。図5に第2実施例に係る方法で製造されたボ
ス部62を有する等速ジョイント外輪60を示す。
の実施例を行うことも可能である。すなわち、第2工程
終了後、第2予備成形体31に別異の形成を施すことに
より、等速ジョイント外輪10にカップ部12の内側形
状が一部異なり、且つ前記等速ジョイント外輪10と同
様の機能を付与された等速ジョイント外輪を形成するも
のである。図5に第2実施例に係る方法で製造されたボ
ス部62を有する等速ジョイント外輪60を示す。
【0036】前記等速ジョイント外輪60のボス部62
は、図5のa乃至cに示される装置41を用いて形成さ
れる。図5において、参照符号66は第2予備成形体3
1の第1下穴32に挿入されるパンチを示し、このパン
チ66には、ノックアウトピン68が装着され、ノック
アウトピン68と第2予備成形体31との間にはボス部
形成用の空間部70が画成されている。参照符号72は
第2予備成形体31のセレーション部形成用穴部19に
挿入されるパンチであり、参照符号74は第2予備成形
体31をパンチ66に対して拘束する押え部材である。
この押え部材74は、コイルスプリング76により付勢
されるとともにガイドロッド78によって案内される。
は、図5のa乃至cに示される装置41を用いて形成さ
れる。図5において、参照符号66は第2予備成形体3
1の第1下穴32に挿入されるパンチを示し、このパン
チ66には、ノックアウトピン68が装着され、ノック
アウトピン68と第2予備成形体31との間にはボス部
形成用の空間部70が画成されている。参照符号72は
第2予備成形体31のセレーション部形成用穴部19に
挿入されるパンチであり、参照符号74は第2予備成形
体31をパンチ66に対して拘束する押え部材である。
この押え部材74は、コイルスプリング76により付勢
されるとともにガイドロッド78によって案内される。
【0037】次に、前記等速ジョイント外輪60のボス
部62の形成方法を説明する。前記第1実施例と同様な
方法で第2工程を終了した後、先ず、パンチ66を第1
下穴32に嵌合して位置決めする。次いで、パンチ72
をセレーション部形成用穴部19に挿入する。挿入され
たパンチ72は中間壁26を押圧し、その結果、空間部
70に肉が充満するような塑性流動が起こり、ボス部6
2が形成される。このボス部62は駆動軸64が有する
球面状端部62aの受けストッパとして利用される。
部62の形成方法を説明する。前記第1実施例と同様な
方法で第2工程を終了した後、先ず、パンチ66を第1
下穴32に嵌合して位置決めする。次いで、パンチ72
をセレーション部形成用穴部19に挿入する。挿入され
たパンチ72は中間壁26を押圧し、その結果、空間部
70に肉が充満するような塑性流動が起こり、ボス部6
2が形成される。このボス部62は駆動軸64が有する
球面状端部62aの受けストッパとして利用される。
【0038】ボス部62が形成された第2予備成形体3
1はノックアウトピン68が伸長してパンチ66から取
り出される。以後の工程は前述の第1の実施例の第3工
程に相当する仕上げ成形の工程と同様であるので省略す
る。
1はノックアウトピン68が伸長してパンチ66から取
り出される。以後の工程は前述の第1の実施例の第3工
程に相当する仕上げ成形の工程と同様であるので省略す
る。
【0039】以上のように、第2実施例においては、中
間壁26を切削してあるセレーション部形成用穴部19
を有する第2予備成形体31の中間壁26にボス部62
を形成する過程で、セレーション部形成用穴部19の深
さはさらに深くなるように塑性変形されるために、十分
なセレーション部18のセレーション有効長さを得るこ
とが可能となる。
間壁26を切削してあるセレーション部形成用穴部19
を有する第2予備成形体31の中間壁26にボス部62
を形成する過程で、セレーション部形成用穴部19の深
さはさらに深くなるように塑性変形されるために、十分
なセレーション部18のセレーション有効長さを得るこ
とが可能となる。
【0040】
【効果】以上のように、本発明に係る等速ジョイント外
輪の製造方法によれば、トラック溝とセレーション部が
中間壁により仕切られた等速ジョイント外輪を両者一体
的に同芯性を確保しながら高い精度で形成でき、しか
も、セレーション部となる穴の中間壁を予め切削するこ
とにより、セレーション部に必要且つ十分なセレーショ
ン有効長さを容易に得ることができる効果を奏する。
輪の製造方法によれば、トラック溝とセレーション部が
中間壁により仕切られた等速ジョイント外輪を両者一体
的に同芯性を確保しながら高い精度で形成でき、しか
も、セレーション部となる穴の中間壁を予め切削するこ
とにより、セレーション部に必要且つ十分なセレーショ
ン有効長さを容易に得ることができる効果を奏する。
【0041】さらには、中間壁にボス部を形成する場合
には、セレーション部となる穴の深さはより深く塑性変
形され、従って、セレーション有効長さをさらに有効に
且つ容易に得ることができる。
には、セレーション部となる穴の深さはより深く塑性変
形され、従って、セレーション有効長さをさらに有効に
且つ容易に得ることができる。
【図1】本発明に係る等速ジョイント外輪の製造方法の
第1実施例により得た等速ジョイント外輪の縦断面図で
ある。
第1実施例により得た等速ジョイント外輪の縦断面図で
ある。
【図2】図1における等速ジョイント外輪のII−II
線方向に破断した断面図である。
線方向に破断した断面図である。
【図3】本発明に係る等速ジョイント外輪の製造方法の
第1実施例の概略工程図である。
第1実施例の概略工程図である。
【図4】本発明に係る等速ジョイント外輪の製造方法の
第1実施例の第3工程で使用される装置およびその装置
を用いた概略製造工程を示す縦断面図である。
第1実施例の第3工程で使用される装置およびその装置
を用いた概略製造工程を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る等速ジョイント外輪の製造方法の
第2実施例により得た等速ジョイント外輪の縦断面図で
ある。
第2実施例により得た等速ジョイント外輪の縦断面図で
ある。
【図6】本発明に係る等速ジョイント外輪の製造方法の
第2実施例で使用される装置およびその装置を用いた概
略製造工程を示す縦断面図である。
第2実施例で使用される装置およびその装置を用いた概
略製造工程を示す縦断面図である。
【図7】従来技術に係る方法で製造された等速ジョイン
ト外輪の縦断面図である。
ト外輪の縦断面図である。
10…等速ジョイント外輪 12…カップ部 14…軸部 16a〜16c…トラック溝 18…セレーション部 19…セレーション部形成用穴部 26…中間壁 28a…ビレット 30…第1予備成形体 31…第2予備成形体 32…第1下穴 34…第2下穴 44…ダイ 62…ボス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−60839(JP,A) 特開 平3−60840(JP,A) 特開 平3−60841(JP,A) 特開 平1−62244(JP,A) 特開 平3−60838(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】カップ部内周に位置し軸方向に延在するト
ラック溝と軸部内周に位置し軸方向に延在するセレーシ
ョン部を有する等速ジョイント外輪を製造する方法であ
って、カップ部にトラック溝と相似形の第1の下穴を有
し、軸部にセレーション部形成用の第2の下穴を有し、
前記第1下穴と第2下穴とが中間壁で仕切られている第
1の予備成形体を成形する第1の工程と、前記第1工程
で得た第1予備成形体の第2下穴の底部に切削加工を施
し所望の深さのセレーション部形成用穴を穿設した第2
の予備成形体を成形する第2の工程と、前記中間壁に対
向させて、前記第1工程で得た第1下穴にトラック溝形
成用の第1のパンチを挿入するとともに、前記第2工程
で得たセレーション部形成用穴に第2のパンチを挿入し
て、トラック溝とセレーション部を夫々仕上げ成形する
第3の工程と、からなることを特徴とする等速ジョイン
ト外輪の製造方法。 - 【請求項2】請求項1記載の製造方法において、トラッ
ク溝の形成工程が進行してトラック溝形成用パンチに予
備成形体が密着した後にセレーション部形成用穴にセレ
ーション形成用パンチを中間壁に指向して圧入すること
によりセレーション部を押込形成することを特徴とする
等速ジョイント外輪の製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載の製造方法において、第2工
程の終了後、中間壁に対してセレーション部形成用穴へ
指向させてボス部を形成することを特徴とする等速ジョ
ント外輪の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40827390A JPH0824988B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 等速ジョイント外輪の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40827390A JPH0824988B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 等速ジョイント外輪の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04228238A JPH04228238A (ja) | 1992-08-18 |
| JPH0824988B2 true JPH0824988B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=18517746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP40827390A Expired - Fee Related JPH0824988B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 等速ジョイント外輪の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0824988B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7347077B2 (en) | 2003-11-27 | 2008-03-25 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of manufacturing outer ring member for constant velocity joint |
| CN102335810B (zh) * | 2011-08-19 | 2013-11-06 | 江苏森威精锻有限公司 | 一种精密细长内花键管成形方法 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP40827390A patent/JPH0824988B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04228238A (ja) | 1992-08-18 |
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