JPH0826491B2 - 芯さや構造の加工糸およびその製法 - Google Patents
芯さや構造の加工糸およびその製法Info
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- JPH0826491B2 JPH0826491B2 JP59105525A JP10552584A JPH0826491B2 JP H0826491 B2 JPH0826491 B2 JP H0826491B2 JP 59105525 A JP59105525 A JP 59105525A JP 10552584 A JP10552584 A JP 10552584A JP H0826491 B2 JPH0826491 B2 JP H0826491B2
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Description
【発明の詳細な説明】 イ)発明の要約 本発明は、単繊維繊度1〜10dの実質的にポリエチレ
ンテレフタレートのマルチフィラメント(A)が加工糸
の芯部分に、そして加工糸のさや部分に、単繊維繊度0.
7d以下の極細糸のマルチフイラメントまたはそれを主と
して少量成分として前記極細糸を与えるもとのマルチ複
合フイラメント(B)を混在した芯さや構成の絡合加工
糸に関するものである。本発明の加工糸はこのような構
造であるためにフイラメント同志でありながら紡績糸の
ような軟らかい触感風合と外観を有し、織物としたとき
の光沢が上品であつて染色物は染斑を有さない。
ンテレフタレートのマルチフィラメント(A)が加工糸
の芯部分に、そして加工糸のさや部分に、単繊維繊度0.
7d以下の極細糸のマルチフイラメントまたはそれを主と
して少量成分として前記極細糸を与えるもとのマルチ複
合フイラメント(B)を混在した芯さや構成の絡合加工
糸に関するものである。本発明の加工糸はこのような構
造であるためにフイラメント同志でありながら紡績糸の
ような軟らかい触感風合と外観を有し、織物としたとき
の光沢が上品であつて染色物は染斑を有さない。
ロ)従来技術 本発明によく似た技術として特開昭55−163230号公報
に記載された技術がある。同公報に開示された技術(加
工糸)は同公報第2図に模式的に示されているような芯
さや構造の加工糸すなわち芯部分に単繊維繊度1〜2dの
ものを、さや部分に0.05〜1.5dのものと1〜5dのものと
の混繊糸を配置させている。同公報によれば「優美な玉
虫調の色調を有し、染色することによりこなれのよい杢
調の色調が得られる」と記載されているように、さや部
分に配置された極細糸と太糸の混繊効果を強調してい
る。
に記載された技術がある。同公報に開示された技術(加
工糸)は同公報第2図に模式的に示されているような芯
さや構造の加工糸すなわち芯部分に単繊維繊度1〜2dの
ものを、さや部分に0.05〜1.5dのものと1〜5dのものと
の混繊糸を配置させている。同公報によれば「優美な玉
虫調の色調を有し、染色することによりこなれのよい杢
調の色調が得られる」と記載されているように、さや部
分に配置された極細糸と太糸の混繊効果を強調してい
る。
ハ)本発明のねらいと解決した課題 本発明は前記従来技術と異なり、さや部分の繊維とし
て0.7d以下の極細糸だけを配置したものであつて、その
ねらいは糸や織物の触感風合に優れ光沢の落着いた紡績
糸用の加工糸を得んとするものである。さらに、本発明
ではかかる加工糸と前記従来技術には記載のない未延伸
糸の延伸同時仮撚法によつて得んとするものであつて、
糸の工程通過性を向上させるためにさらに空気交絡処理
によつて糸を一定間隔以下に交絡させたものである。本
発明は以下の実施例、比較例によつて示すように、さや
部分に従来技術におけるような太繊度糸を混在しないこ
とによつて、軟らかくしかも染斑のない紡績糸様フイラ
メント糸が得られる。
て0.7d以下の極細糸だけを配置したものであつて、その
ねらいは糸や織物の触感風合に優れ光沢の落着いた紡績
糸用の加工糸を得んとするものである。さらに、本発明
ではかかる加工糸と前記従来技術には記載のない未延伸
糸の延伸同時仮撚法によつて得んとするものであつて、
糸の工程通過性を向上させるためにさらに空気交絡処理
によつて糸を一定間隔以下に交絡させたものである。本
発明は以下の実施例、比較例によつて示すように、さや
部分に従来技術におけるような太繊度糸を混在しないこ
とによつて、軟らかくしかも染斑のない紡績糸様フイラ
メント糸が得られる。
ニ)本発明の構成 すなわち、本発明にかかる加工糸は繊度的に芯さや2
層構造を有しており、芯は1〜10dの太繊度糸(A)、
さやは0.7d以下の極細繊度糸からなり、Aが加工糸全体
重量の30〜70重量%であつて実質的にポリエチレンテレ
フタレートであり、さやは極細繊度糸単独が望ましいが
場合によつては当該極細繊度糸のもとの糸である複合フ
イラメントが少量成分(たとえば、さや成分全体の約20
重量%以内)として混在していても差支えない。そし
て、さや成分になる複合フイラメント(B)はポリエス
テルとポリアミドとの層状偏平型複合繊維であり、層の
数としては4層以上であることが効率的である。本発明
にかかるこのような芯さや構造の加工糸は、仮撚による
嵩高性とインターレース処理、タスラン処理等空気絡合
による糸間の絡合が糸長方向でピツチ間隔10cm以下で成
されているものであつて、これによつて芯さやマルチフ
イラメントが集束され、しかも仮撚加工と空気絡合個々
との個別的な組み合わせにより鞘部極細繊維の小さなル
ープ、ふくらみを生成させ、これを活かすことによって
柔軟で風合に優れ落着いた光沢の紡績糸様の加工糸とな
る。本発明の加工糸で、芯さやとフイラメントの繊度が
それぞれ1〜10dおよび0.7d以下にない場合や絡合ピツ
チが10cm以下でない場合の実例については比較例として
示したとおりである。また同時に、さや部分に従来技術
における如く太繊度フイラメントが混在した場合につい
ても比較例として示したとおりである。
層構造を有しており、芯は1〜10dの太繊度糸(A)、
さやは0.7d以下の極細繊度糸からなり、Aが加工糸全体
重量の30〜70重量%であつて実質的にポリエチレンテレ
フタレートであり、さやは極細繊度糸単独が望ましいが
場合によつては当該極細繊度糸のもとの糸である複合フ
イラメントが少量成分(たとえば、さや成分全体の約20
重量%以内)として混在していても差支えない。そし
て、さや成分になる複合フイラメント(B)はポリエス
テルとポリアミドとの層状偏平型複合繊維であり、層の
数としては4層以上であることが効率的である。本発明
にかかるこのような芯さや構造の加工糸は、仮撚による
嵩高性とインターレース処理、タスラン処理等空気絡合
による糸間の絡合が糸長方向でピツチ間隔10cm以下で成
されているものであつて、これによつて芯さやマルチフ
イラメントが集束され、しかも仮撚加工と空気絡合個々
との個別的な組み合わせにより鞘部極細繊維の小さなル
ープ、ふくらみを生成させ、これを活かすことによって
柔軟で風合に優れ落着いた光沢の紡績糸様の加工糸とな
る。本発明の加工糸で、芯さやとフイラメントの繊度が
それぞれ1〜10dおよび0.7d以下にない場合や絡合ピツ
チが10cm以下でない場合の実例については比較例として
示したとおりである。また同時に、さや部分に従来技術
における如く太繊度フイラメントが混在した場合につい
ても比較例として示したとおりである。
かかる本発明の加工糸はたとえばつぎのような製法に
よつて得ることができる。Δn10×10-3〜70×10-3、単
繊維繊度1〜10dである。85モル%以上がエチレンテレ
フタレート単位で構成されたマルチポリエステルフイラ
メント(A)未延伸糸を糸全体の30〜70重量%と、分割
後の単繊維繊度が0.7d以下となるポリエステルとポリア
ミドのマルチ複合フイラメント(B)未延伸糸を糸全体
の70〜30重量%となるように合糸し、下記条件〔I〕〜
〔III〕を満足するように延伸同時仮撚する後で絡合ピ
ッチが10cm以下となるようにインターレース処理または
タスラン処理することによって得ることができる。
よつて得ることができる。Δn10×10-3〜70×10-3、単
繊維繊度1〜10dである。85モル%以上がエチレンテレ
フタレート単位で構成されたマルチポリエステルフイラ
メント(A)未延伸糸を糸全体の30〜70重量%と、分割
後の単繊維繊度が0.7d以下となるポリエステルとポリア
ミドのマルチ複合フイラメント(B)未延伸糸を糸全体
の70〜30重量%となるように合糸し、下記条件〔I〕〜
〔III〕を満足するように延伸同時仮撚する後で絡合ピ
ッチが10cm以下となるようにインターレース処理または
タスラン処理することによって得ることができる。
−2.32Δn+0.261<logR<−5.22Δn+0.588・・・・
・〔I〕 5×104Δn+200≦V≦5×104Δn+600 ・・・・・
〔II〕 0.6Tm≦T≦0.9Tm ・・・・・〔III〕 ここで、ΔnはAの平均複屈折率、Rは延伸倍率
(倍)、VはBの紡糸速度(m/分)、Tは仮撚温度
(℃)、TmはA、Bのうち低融点フィラメントの融点
(℃)である。
・〔I〕 5×104Δn+200≦V≦5×104Δn+600 ・・・・・
〔II〕 0.6Tm≦T≦0.9Tm ・・・・・〔III〕 ここで、ΔnはAの平均複屈折率、Rは延伸倍率
(倍)、VはBの紡糸速度(m/分)、Tは仮撚温度
(℃)、TmはA、Bのうち低融点フィラメントの融点
(℃)である。
本発明におけるかかる条件〔I〕〜〔III〕は数多く
の実績によつて求められた好適な範囲いわゆる実験式で
あつて、これらの条件を同時に満足させることが必要で
ある。
の実績によつて求められた好適な範囲いわゆる実験式で
あつて、これらの条件を同時に満足させることが必要で
ある。
本発明者らの検討結果によれば、前記のマルチフイラ
メント(A)とマルチフイラメント(B)を組み合わせ
て延伸同時仮撚するに際して、マルチフイラメント
(A)のΔnは10×10-3以上が必要であり、10-3未満の
場合には仮撚時の糸切れが多発し繰業性が悪い。また、
Δnの上限は70×10-3であり、Δnが70×10-3を越える
と、得られた加工糸の芯糸とさや糸間の糸長差が減少
し、さや糸である極細フイラメントによるフイブリル化
した表面の露出部分が少なくなり、本発明のねらいとす
る綿に似た紡績糸風の外観がなくなる。また、延伸同時
仮撚するときの適正な延伸倍率Rは前記の式〔I〕で示
され、logRが下限以下になると染斑の原因および得られ
た加工糸が染色工程で膠着しやすく、本発明のねらいと
する作用効果が得られない。一方、logRが上限以上にな
ると仮撚時の糸切れおよび羽毛の発生となり好ましくな
い。さらに、本発明で用いられるマルチフイラメント
(B)の紡糸速度Vは、式〔II〕で示されるとおり、マ
ルチフイラメント(A)のΔnの1次式で決定されなけ
ればならないことが本発明の作用効果を発揮するための
必須条件である事実が見い出された。この式が満たされ
ない場合は、マルチフイラメント(A)を加工糸の芯部
分に、またポリエステルおよびポリアミドの極細フイラ
メントを加工糸のさや部分に配することは不可能とな
り、加工糸に綿に似た紡績糸風の外観およびソフトな風
合を与えることはできない。さらに、本発明における仮
撚温度T(℃)は式〔III〕で示される範囲であり、こ
うすることによつてフイラメントに融着や膠着を起させ
ずに捲縮堅牢度の良好な糸長差を有する構造加工糸を得
ることができる。ここで、仮撚温度が低すぎるとマルチ
フイラメント(B)が分割されにくいので不適である。
メント(A)とマルチフイラメント(B)を組み合わせ
て延伸同時仮撚するに際して、マルチフイラメント
(A)のΔnは10×10-3以上が必要であり、10-3未満の
場合には仮撚時の糸切れが多発し繰業性が悪い。また、
Δnの上限は70×10-3であり、Δnが70×10-3を越える
と、得られた加工糸の芯糸とさや糸間の糸長差が減少
し、さや糸である極細フイラメントによるフイブリル化
した表面の露出部分が少なくなり、本発明のねらいとす
る綿に似た紡績糸風の外観がなくなる。また、延伸同時
仮撚するときの適正な延伸倍率Rは前記の式〔I〕で示
され、logRが下限以下になると染斑の原因および得られ
た加工糸が染色工程で膠着しやすく、本発明のねらいと
する作用効果が得られない。一方、logRが上限以上にな
ると仮撚時の糸切れおよび羽毛の発生となり好ましくな
い。さらに、本発明で用いられるマルチフイラメント
(B)の紡糸速度Vは、式〔II〕で示されるとおり、マ
ルチフイラメント(A)のΔnの1次式で決定されなけ
ればならないことが本発明の作用効果を発揮するための
必須条件である事実が見い出された。この式が満たされ
ない場合は、マルチフイラメント(A)を加工糸の芯部
分に、またポリエステルおよびポリアミドの極細フイラ
メントを加工糸のさや部分に配することは不可能とな
り、加工糸に綿に似た紡績糸風の外観およびソフトな風
合を与えることはできない。さらに、本発明における仮
撚温度T(℃)は式〔III〕で示される範囲であり、こ
うすることによつてフイラメントに融着や膠着を起させ
ずに捲縮堅牢度の良好な糸長差を有する構造加工糸を得
ることができる。ここで、仮撚温度が低すぎるとマルチ
フイラメント(B)が分割されにくいので不適である。
本発明をさらに説明すると、マルチフイラメント
(A)の単繊維繊度は1〜10dである。ここで、該dが
下限より小さくなると布帛がへたりすぎるためソフトな
風合とならず、上限を越えると布帛が粗硬になりすぎる
ため同じようにソフトな風合とならないため好ましくな
い。また、芯成分となるAが加工糸全体の30重量%未満
になると布の風合調節上、反発力が不足となり、得られ
た布の風合は腰のないたらたらした風合になり不適当で
ある。一方、70重量%を越えると、さや部分の極細フイ
ラメントによるソフトなタツチに欠け、ねらいとする良
好な風合、スパンタツチにならない。
(A)の単繊維繊度は1〜10dである。ここで、該dが
下限より小さくなると布帛がへたりすぎるためソフトな
風合とならず、上限を越えると布帛が粗硬になりすぎる
ため同じようにソフトな風合とならないため好ましくな
い。また、芯成分となるAが加工糸全体の30重量%未満
になると布の風合調節上、反発力が不足となり、得られ
た布の風合は腰のないたらたらした風合になり不適当で
ある。一方、70重量%を越えると、さや部分の極細フイ
ラメントによるソフトなタツチに欠け、ねらいとする良
好な風合、スパンタツチにならない。
本発明の加工糸においてさや部分となるフイラメント
は、0.7d以下好ましくは0.05d以上の極細フイラメント
である。ここで、0.05dより小さくなると、延伸同時仮
撚時に微細な毛羽が発生し糸切れの原因となり好ましく
ない。また、0.7dを越えると、布帛の表面のタツチが悪
くなり、かつ紡績糸様の外観とならないので好ましくな
い。かかる極細フイラメントは、ポリエステルとポリア
ミドのマルチ複合フイラメント(B)の分割によつて得
ることができる。そして、フイラメントBのポリアミド
/ポリエステルの複合比は1/4〜1/1が好適である。該複
合比率が下限1/4より小さくなると、一般に安定な仮撚
分割生が得にくい。また上限1/1を越えると、ポリアミ
ドの複合比率が大きくなりすぎるため、紡糸後のフイラ
メントが水分を吸着しやすくなる。その結果、紡糸後の
糸物生の経時変化が起こりやすくなり、均一な品質とす
ることができなくなり、加工糸にした場合に染斑発生の
原因となり好ましくない。
は、0.7d以下好ましくは0.05d以上の極細フイラメント
である。ここで、0.05dより小さくなると、延伸同時仮
撚時に微細な毛羽が発生し糸切れの原因となり好ましく
ない。また、0.7dを越えると、布帛の表面のタツチが悪
くなり、かつ紡績糸様の外観とならないので好ましくな
い。かかる極細フイラメントは、ポリエステルとポリア
ミドのマルチ複合フイラメント(B)の分割によつて得
ることができる。そして、フイラメントBのポリアミド
/ポリエステルの複合比は1/4〜1/1が好適である。該複
合比率が下限1/4より小さくなると、一般に安定な仮撚
分割生が得にくい。また上限1/1を越えると、ポリアミ
ドの複合比率が大きくなりすぎるため、紡糸後のフイラ
メントが水分を吸着しやすくなる。その結果、紡糸後の
糸物生の経時変化が起こりやすくなり、均一な品質とす
ることができなくなり、加工糸にした場合に染斑発生の
原因となり好ましくない。
本発明における加工糸の芯部分となるマルチフイラメ
ント(A)のポリエステルとしては、主成分(85モル%
以上)がポリエチレンテレフタレートであり、必要によ
り他成分が15モル%以下共重合されたポリエステルのこ
とである。
ント(A)のポリエステルとしては、主成分(85モル%
以上)がポリエチレンテレフタレートであり、必要によ
り他成分が15モル%以下共重合されたポリエステルのこ
とである。
他成分としては、ジエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、シクロヘキサン−1,4ジメタノール、イソ
フタル酸、スルホイソフタル酸、ポリアルキレングリコ
ール等の共重合成分が挙げられる。本発明で用いられる
マルチ複合フイラメント(B)はポリアミドとポリエス
テルから成る複合成分であり、ここで言う一成分のもの
としてはナイロン6、ナイロン66、ナイロン10等の脂肪
族ポリアミド、ポリキシレンアジパミド、ポリヘキサメ
チレンフタラミド等の芳香族ポリアミドが挙げられる。
ポリエステルとしては、主成分がポリエチレンテレフタ
レートであり、必要により他成分が約15モル%以下の共
重合されたポリエステル等でもよい。他成分としてはジ
エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール、イソフタル酸、スルホイソフタ
ル酸、ポリアルキレングリコール等の共重合成分が挙げ
られ、さらには添加物(例えば顔料、カーボン、シリカ
等)、制電性向上剤(例えばポリエチレングリコール、
末端に を有するポリアルキレングリコール、ドデシルベンゼン
スルホン酸等)、難燃剤あるいは染色性、改良剤を含ん
でいてもよい。
グリコール、シクロヘキサン−1,4ジメタノール、イソ
フタル酸、スルホイソフタル酸、ポリアルキレングリコ
ール等の共重合成分が挙げられる。本発明で用いられる
マルチ複合フイラメント(B)はポリアミドとポリエス
テルから成る複合成分であり、ここで言う一成分のもの
としてはナイロン6、ナイロン66、ナイロン10等の脂肪
族ポリアミド、ポリキシレンアジパミド、ポリヘキサメ
チレンフタラミド等の芳香族ポリアミドが挙げられる。
ポリエステルとしては、主成分がポリエチレンテレフタ
レートであり、必要により他成分が約15モル%以下の共
重合されたポリエステル等でもよい。他成分としてはジ
エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール、イソフタル酸、スルホイソフタ
ル酸、ポリアルキレングリコール等の共重合成分が挙げ
られ、さらには添加物(例えば顔料、カーボン、シリカ
等)、制電性向上剤(例えばポリエチレングリコール、
末端に を有するポリアルキレングリコール、ドデシルベンゼン
スルホン酸等)、難燃剤あるいは染色性、改良剤を含ん
でいてもよい。
本発明においては延伸同時仮撚の後にインターレス処
理またはタスラン処理により芯糸とさや糸とを絡合させ
ることが必要である。仮撚後の空気絡合は偏平型断面構
造を有するフィラメントの分割性を助長し、得られた加
工糸を製織編する際に織易いこと、編む時の解舒性が向
上すること等の点で好適である。
理またはタスラン処理により芯糸とさや糸とを絡合させ
ることが必要である。仮撚後の空気絡合は偏平型断面構
造を有するフィラメントの分割性を助長し、得られた加
工糸を製織編する際に織易いこと、編む時の解舒性が向
上すること等の点で好適である。
このためには、糸長における絡合ピッチを10cm以下に
することが必要である。また、かかる空気絡合は該加工
糸を用いた布帛の染色において染斑を少なくし、自然な
外観をかもしだす。
することが必要である。また、かかる空気絡合は該加工
糸を用いた布帛の染色において染斑を少なくし、自然な
外観をかもしだす。
ホ)本発明の効果 以下に実施例と比較例によつて本発明の効果について
説明する。
説明する。
実施例1および比較例1〜4 複屈折Δn=42×10-3にして融点約260℃のポリエチ
レンテレフタレート(PETと略す)120d/24fのマルチフ
イラメント(A)の未延伸糸と、ナイロン6/PETの複合
比率が1/2であり、ナイロン6(融点約220℃)が5層、
PETが6層の複合ポリマーを紡糸温度290℃で紡糸速度
(V)1,100m/分、2,300m/分の2種の紡糸条件下で得ら
れた125d/24fの偏平複合マルチフイラメント(B)の未
延伸糸を合糸して(A成分比率49%)、スピンドル仮撚
方式にて第1表に示すように加工温度を変えて設定仮撚
数2,211T/M、延伸倍率1.6の延伸同時仮撚条件にて加工
し、引続き空気圧4Kg/cm2下で空気絡合を行ない加工糸
を得た。なお、比較例として空気絡合を行なわない場合
の加工糸も得た。これら加工糸の丸編を行ない、ついで
この丸編をリラツクス(アクチトルR−100にて1g/l、
煮沸20分間)し次の条件にて染色を行なつた。
レンテレフタレート(PETと略す)120d/24fのマルチフ
イラメント(A)の未延伸糸と、ナイロン6/PETの複合
比率が1/2であり、ナイロン6(融点約220℃)が5層、
PETが6層の複合ポリマーを紡糸温度290℃で紡糸速度
(V)1,100m/分、2,300m/分の2種の紡糸条件下で得ら
れた125d/24fの偏平複合マルチフイラメント(B)の未
延伸糸を合糸して(A成分比率49%)、スピンドル仮撚
方式にて第1表に示すように加工温度を変えて設定仮撚
数2,211T/M、延伸倍率1.6の延伸同時仮撚条件にて加工
し、引続き空気圧4Kg/cm2下で空気絡合を行ない加工糸
を得た。なお、比較例として空気絡合を行なわない場合
の加工糸も得た。これら加工糸の丸編を行ない、ついで
この丸編をリラツクス(アクチトルR−100にて1g/l、
煮沸20分間)し次の条件にて染色を行なつた。
分散染料:Kayalon Polyester Rubine GL−SE 6%owf この結果について、加工糸の糸長差、丸編の編立性、
染色後の外観、風合等を比較例と共に第1表に示す。
染色後の外観、風合等を比較例と共に第1表に示す。
本表に示された実験結果に基づき、マルチフイラメン
ト(B)の紡糸速度V(m/分)は式〔II〕、または延伸
同時仮撚する時の仮撚温度T(℃)は式〔III〕を満た
すべきであると判断された。
ト(B)の紡糸速度V(m/分)は式〔II〕、または延伸
同時仮撚する時の仮撚温度T(℃)は式〔III〕を満た
すべきであると判断された。
実施例2および比較例5〜8 第2表に示すようにΔnを変えたPET195d/24fのマル
チフイラメント(A)の未延伸糸と、実施例1で用いた
と同じ偏平断面でナイロン6の層が4層で、PETの層が
5層配置され、その複合比率がナイロン6/PET=1/2であ
り、紡糸温度295℃で紡糸速度V(m/分)が第2表に示
す紡糸条件にて得られた195d/24fの複合マルチフイラメ
ント(B)の未延伸糸を合糸(A成分比率49%)して、
スピンドル仮撚方式にて加工温度180℃、設定仮撚数2,2
62(T/M)、延伸倍率B倍の条件にて加工し、引続き実
施例1で用いたと同じ条件で空気絡合を行ない加工糸を
得た。これら加工糸について実施例1と同じ方法で丸
編、リラツクス、染色を行なつた。
チフイラメント(A)の未延伸糸と、実施例1で用いた
と同じ偏平断面でナイロン6の層が4層で、PETの層が
5層配置され、その複合比率がナイロン6/PET=1/2であ
り、紡糸温度295℃で紡糸速度V(m/分)が第2表に示
す紡糸条件にて得られた195d/24fの複合マルチフイラメ
ント(B)の未延伸糸を合糸(A成分比率49%)して、
スピンドル仮撚方式にて加工温度180℃、設定仮撚数2,2
62(T/M)、延伸倍率B倍の条件にて加工し、引続き実
施例1で用いたと同じ条件で空気絡合を行ない加工糸を
得た。これら加工糸について実施例1と同じ方法で丸
編、リラツクス、染色を行なつた。
この結果を第2表に示すように、芯部を構成する
(A)のΔnは10 10-3〜70×10-3が好適であり、さら
に延伸同時仮撚する場合の延伸倍率は式〔I〕で満たさ
れるべきであると判断された。
(A)のΔnは10 10-3〜70×10-3が好適であり、さら
に延伸同時仮撚する場合の延伸倍率は式〔I〕で満たさ
れるべきであると判断された。
実施例3 Δn=30〜48×10-3のPET120dでフイラメント本数
(f)が6、8、12、24、48、96の6種のマルチフイラ
メント(A)の未延伸糸と、実施例1で用いたと同形状
の偏平複合マルチフイラメント(B)125dでフイラメン
ト本数(f)のみを12、16、24、32と変えて実施例1に
おけると同じ条件で延伸同時仮撚加工後、丸編にして風
合評価を行なつた。風合は腰の大きさとソフトを主体と
する表面タツチの良さについて5段階の官能検査を行な
い、その結果を第3表にまとめた。同表から明らかのよ
うに、芯部を構成するフイラメント(A)は単糸デニー
ルが約1〜10dが好適であり、フイラメント(B)を分
割したのち極細化仮撚フイラメントは単糸デニールが約
0.7dr以下であることが風合的に好ましいと判断され
た。
(f)が6、8、12、24、48、96の6種のマルチフイラ
メント(A)の未延伸糸と、実施例1で用いたと同形状
の偏平複合マルチフイラメント(B)125dでフイラメン
ト本数(f)のみを12、16、24、32と変えて実施例1に
おけると同じ条件で延伸同時仮撚加工後、丸編にして風
合評価を行なつた。風合は腰の大きさとソフトを主体と
する表面タツチの良さについて5段階の官能検査を行な
い、その結果を第3表にまとめた。同表から明らかのよ
うに、芯部を構成するフイラメント(A)は単糸デニー
ルが約1〜10dが好適であり、フイラメント(B)を分
割したのち極細化仮撚フイラメントは単糸デニールが約
0.7dr以下であることが風合的に好ましいと判断され
た。
実施例4および比較例9 Δn=22×10-3〜25〜10-3のPETである150d/24fのフ
イラメント(A)の未延伸糸と、ナイロン6/PETの複合
比率が1/2であり、ナイロン6が4層、PETが5層の複合
ポリマーを紡速1,500m/分で得られた実施例1で用いた
と同形状の152d/24fである複合マルチフイラメント
(B)の未延伸糸とを合糸して(A成分比率50%)、ス
ピンドル仮撚方式にて加工温度180℃、設定仮撚数2,250
T/M、延伸倍率2.0にて加工し実施例1と同じ条件にて空
気絡合を行ない、この加工糸を実施例1の場合と同じ条
件にて丸編、リラックス、染色を行なつた。
イラメント(A)の未延伸糸と、ナイロン6/PETの複合
比率が1/2であり、ナイロン6が4層、PETが5層の複合
ポリマーを紡速1,500m/分で得られた実施例1で用いた
と同形状の152d/24fである複合マルチフイラメント
(B)の未延伸糸とを合糸して(A成分比率50%)、ス
ピンドル仮撚方式にて加工温度180℃、設定仮撚数2,250
T/M、延伸倍率2.0にて加工し実施例1と同じ条件にて空
気絡合を行ない、この加工糸を実施例1の場合と同じ条
件にて丸編、リラックス、染色を行なつた。
比較例9として、マルチフイラメント(A)の延伸糸
37.5d/12fとマルチ複合フイラメント(B)の延伸糸37.
5d/12fを合糸して仮撚温度180℃、設定仮撚数3,200、オ
ーバーヒイード率0%にて加工し、空気絡合を行なつ
た。ついで、該混織仮撚糸と75d/24fのPETフイラメント
(C)とを、撚数が200T/Mになるように合撚した。この
合撚糸について同じように丸編、リラツクス、染色を行
なつた。実施例4とともに本比較例の染色後の風合およ
び外観を第4表に示す。
37.5d/12fとマルチ複合フイラメント(B)の延伸糸37.
5d/12fを合糸して仮撚温度180℃、設定仮撚数3,200、オ
ーバーヒイード率0%にて加工し、空気絡合を行なつ
た。ついで、該混織仮撚糸と75d/24fのPETフイラメント
(C)とを、撚数が200T/Mになるように合撚した。この
合撚糸について同じように丸編、リラツクス、染色を行
なつた。実施例4とともに本比較例の染色後の風合およ
び外観を第4表に示す。
このように実施例4では表面が軟らかなタツチを有し
紡績糸風様で、かつ染斑のない編地が得られたが、比較
例9では表面が硬く染斑のある編地となつた。
紡績糸風様で、かつ染斑のない編地が得られたが、比較
例9では表面が硬く染斑のある編地となつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 新司 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 審判の合議体 審判長 宮本 晴視 審判官 佐藤 雪枝 審判官 平田 和男 (56)参考文献 特開 昭57−42936(JP,A) 特開 昭57−42935(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】ポリエステルのマルチフィラメント未延伸
糸と、ポリエステルとポリアミドの偏平複合マルチフィ
ラメント未延伸糸とを合糸し、これを、延伸同時仮撚し
て該複合マルチフィラメントを分割し、ついでインター
レース処理またはタスラン処理して得られた芯さや構造
の加工糸であって、 繰り返し単位の85モル%以上がエチレンテレフタレート
単位で構成され単繊維繊度が1〜10dであるマルチフィ
ラメントが糸全体の30〜70重量%で芯部分に存在し、 さや部分に、単繊維繊度が0.7d以下のポリエステルおよ
びポリアミドのマルチ極細フィラメントが糸全体の70〜
30重量%で存在し、 これらフィラメント相互の絡合ピッチが10cm以下であ
り、 かつ実質的に羽毛がなく、染色斑がないことを特徴とす
る嵩高絡合芯さや構造の加工糸。 - 【請求項2】Δn10×10-3〜70×10-3、単繊維繊度1〜1
0dである、繰り返し単位の85モル%以上がエチレンテレ
フタレート単位で構成されたマルチフィラメント(A)
未延伸糸を糸全体の30〜70重量%、分割後の単繊維繊度
が0.7d以下となる、ポリエステルとポリアミドとのマル
チ複合フィラメント(B)未延伸糸を糸全体の70〜30重
量%となるように合糸し、下記条件〔I〕〜〔III〕を
満足するように延伸同時仮撚して該マルチ複合フィラメ
ント(B)を分割し、ついで絡合ピッチが10cm以下とな
るようにインターレース処理またはタスラン処理するこ
とを特徴とする嵩高絡合芯さや構造加工糸の製法。 −2.32Δn+0.261<logR<−5.22Δn+0.588・・・・
・〔I〕 5×104Δn+200≦V≦5×104Δn+600 ・・・・・
〔II〕 0.6Tm≦T≦0.9Tm ・・・・・〔III〕 ここで、Δnは(A)の平均複屈折率、 Rは延伸倍率(倍)、 Vは(B)の紡糸速度(m/分)、 Tは仮撚温度(℃)、 Tmは(A)、(B)のうち低融点フィラメントの融点
(℃)である。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59105525A JPH0826491B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 芯さや構造の加工糸およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59105525A JPH0826491B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 芯さや構造の加工糸およびその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60252740A JPS60252740A (ja) | 1985-12-13 |
| JPH0826491B2 true JPH0826491B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=14410003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59105525A Expired - Fee Related JPH0826491B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 芯さや構造の加工糸およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0826491B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2839294B2 (ja) * | 1989-09-05 | 1998-12-16 | ユニチカ株式会社 | 複合糸の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5742936A (en) * | 1980-08-25 | 1982-03-10 | Teijin Ltd | Raised spun like processed yarn |
-
1984
- 1984-05-23 JP JP59105525A patent/JPH0826491B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60252740A (ja) | 1985-12-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |