JPH0826918B2 - 低騒音歯車装置 - Google Patents

低騒音歯車装置

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JPH0826918B2
JPH0826918B2 JP63156360A JP15636088A JPH0826918B2 JP H0826918 B2 JPH0826918 B2 JP H0826918B2 JP 63156360 A JP63156360 A JP 63156360A JP 15636088 A JP15636088 A JP 15636088A JP H0826918 B2 JPH0826918 B2 JP H0826918B2
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邦彦 森川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用変速機等に適応される低騒音歯車
装置に関する。
(従来の技術) 従来の低騒音歯車装置としては、第13図に示すような
ものが知られている。
この従来の低騒音歯車装置Bは、1軸の歯車101と3
軸の歯車103とがそれぞれ噛み合う2軸の歯車102と、該
歯車軸104との間のハブ部105に緩衝部材106を介装させ
ることによって、歯車の噛み合いによる振動を緩和する
ようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の低騒音歯車装置にあ
っては、ハブ部105に介装した緩衝部材106によって歯車
の噛み合いによる振動を緩和するようにしたものである
為、この緩衝部材106によってハブ部105の強度が低下
し、高負荷の動力伝達ができなくなると共に、ハブ部10
5へ緩衝部材106を介装させるための加工が面倒であり、
コストアップになる等の問題がある。
本発明は、上記のような問題に着目し、部材強度や動
力伝達に悪影響を及ぼすことなく、且つ、新たな部材や
加工工程の追加によるコストアップを生ぜしめることな
しに歯車装置における振動(歯車騒音)を低減化するこ
とができる低騒音歯車装置の開発を共通の課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために請求項1記載の低騒音歯車
装置では、2軸の歯車にそれぞれ噛み合う1軸の歯車と
3軸の歯車との歯数が同一である3軸平行歯車装置にお
いて、前記1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合いと、2軸
の歯車と3軸の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差
が、正面法線ピッチの1/2となるように、1軸と2軸の
中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線とのな
す角を設定して各歯車軸を配置したことを特徴とする手
段とした。
また、請求項2記載の低騒音歯車装置では、太陽歯車
の外周にそれぞれ噛み合う4個の遊星歯車を有する遊星
歯車装置において、前記4個の遊星歯車のうち、第1と
第3の遊星歯車と太陽歯車との噛み合いと、第2と第4
の遊星歯車と太陽歯車との噛み合いとの作用線上の位相
差が、正面法線ピッチの1/2となるように、第1と第3
の遊星歯車と太陽歯車の3つの中心点を結ぶ直線と、第
2と第4の遊星歯車と太陽歯車の3つの中心点を結ぶ直
線とのなす角を設定して各歯車軸を配置したことを特徴
とする手段とした。
また、請求項3記載の低騒音歯車装置では、2軸の歯
車にそれぞれ噛み合う1軸の歯車と3軸の歯車との歯数
が相違する3軸平行歯車装置において、前記1軸の歯車
と2軸の歯車の噛み合い率と、2軸の歯車と3軸の歯車
の噛み合い率を一致させると共に、1軸の歯車と2軸の
歯車の噛み合いと、2軸の歯車と3軸の歯車の噛み合い
との作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/2となる
ように、1軸と2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の
中心点を結ぶ線とのなす角を設定して各歯車軸を配置し
たことを特徴とする手段とした。
また、請求項4記載の低騒音歯車装置では、2軸の歯
車軸に備えた同一歯数の2つの歯車と、2つの歯車のそ
れぞれ噛み合う1軸の歯車と3軸の歯車との歯数が同一
である3軸平行歯車装置において、前記1軸と2軸の中
心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線とのなす
角に対し、1軸の歯車と2軸の一方の歯車の噛み合い
と、2軸のもう一方の歯車と3軸の歯車の噛み合いとの
作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/2となるよう
に、2軸の歯車軸に備えた両歯車に位相差を設定したこ
とを特徴とする手段とした。
また、請求項5記載の低騒音歯車装置では、2軸の歯
車軸に備えた同一歯数の2つの歯車と、2つの歯車のそ
れぞれ噛み合う1軸の歯車と3軸の歯車との歯数が相違
する3軸平行歯車装置において、前記1軸の歯車と2軸
の一方の歯車の噛み合い率と、2軸のもう一方の歯車と
3軸の歯車の噛み合い率とを一致させると共に、1軸と
2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線
とのなす角に対し、1軸の歯車と2軸の一方の歯車の噛
み合いと、2軸のもう一方の歯車と3軸の歯車の噛み合
いとの作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/2とな
るように、2軸の歯車軸に備えた両歯車に位相差を設定
したことを特徴とする手段とした。
(作 用) 請求項1記載発明の作用を説明する。
請求項1記載の低騒音歯車装置では、1軸の歯車と2
軸の歯車の組み合わせによる歯車対と、2軸の歯車と3
軸の歯車の組み合わせによる歯車対とにより2対の歯車
対が設定される。
そして、1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合いと、2軸
の歯車と3軸の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差
が、正面法線ピッチの1/2となるように、1軸と2軸の
中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線とのな
す角を設定して各歯車軸が配置される。
歯車駆動時には、1軸の歯車と2軸の歯車との噛み合
いによる振動と、2軸の歯車と3軸の歯車との噛み合い
による振動が生じるが、この振動原因となる歯のばね剛
さの変動周期は正面法線ピッチと対応するので、上記の
ように、両噛み合い位相差を正面法線ピッチの1/2とな
るように設定すると、振動原因となる歯のばね剛さの波
形も1/2周期位相のずれた関数となる。
従って、両振動が互いに逆位相の振動波形となり、こ
れにより噛み合い振動が打ち消され、1軸の歯車と3軸
の歯車との歯数が同一である3軸平行歯車装置における
装置全体としての歯車騒音が低減化される。
請求項2記載発明の作用を説明する。
請求項2記載の低騒音歯車装置では、第1と第3の遊
星歯車と太陽歯車の組み合わせによる歯車対と、第2と
第4の遊星歯車と太陽歯車の組み合わせによる歯車対と
により2対の歯車対が設定される。
そして、第1と第3の遊星歯車と太陽歯車との噛み合
いと、第2と第4の遊星歯車と太陽歯車との噛み合いと
の作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/2となるよ
うに、第1と第3の遊星歯車と太陽歯車の3つの中心点
を結ぶ直線と、第2と第4の遊星歯車と太陽歯車の3つ
の中心点を結ぶ直線とのなす角を設定して各歯車軸が配
置される。
従って、請求項1記載の発明と同様に、2対の歯車対
による噛み合い振動が互いに打ち消され、太陽歯車の外
周にそれぞれ噛み合う4個の遊星歯車を有する遊星歯車
装置における装置全体としての歯車騒音が低減化され
る。
請求項3記載発明の作用を説明する。
請求項3記載の低騒音歯車装置では、請求項1記載の
低騒音歯車装置と同様に2対の歯車対が設定される。
そして、1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合い率と、2
軸の歯車と3軸の歯車の噛み合い率を一致させると共
に、1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合いと、2軸の歯車
と3軸の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差が、正面
法線ピッチの1/2となるように、1軸と2軸の中心点を
結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線とのなす角を設
定して各歯車軸が配置される。
従って、2対の歯車対の噛み合い率を一致させること
で、2軸の歯車にそれぞれ噛み合う1軸の歯車と3軸の
歯車との歯数が相違するにもかかわらず、1軸の歯車と
3軸の歯車との歯数が同じである請求項1記載の装置と
同様に、正面法線ピッチの1/2の位相差設定により歯車
騒音が低減化される。
請求項4記載発明の作用を説明する。
請求項4記載の低騒音歯車装置では、1軸の歯車と2
軸の一方の歯車の組み合わせによる歯車対と、2軸のも
う一方の歯車と3軸の歯車の組み合わせによる歯車対と
により2対の歯車対が設定される。
そして、1軸と2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸
の中心点を結ぶ線とのなす角に対し、1軸の歯車と2軸
の一方の歯車の噛み合いと、2軸のもう一方の歯車と3
軸の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線
ピッチの1/2となるように、2軸の歯車軸に備えた両歯
車に位相差が設定される。
従って、請求項1記載の発明と同様に、2対の歯車対
による噛み合い振動が互いに打ち消され、2軸の歯車軸
に備えた同一歯数の2つの歯車のそれぞれ噛み合う1軸
の歯車と3軸の歯車との歯数が同一である3軸平行歯車
装置における装置全体としての歯車騒音が低減化され
る。
請求項5記載発明の作用を説明する。
請求項5記載の低騒音歯車装置では、請求項4記載の
低騒音歯車装置と同様に2対の歯車対が設定される。
そして、1軸の歯車と2軸の一方の歯車の噛み合い率
と、2軸のもう一方の歯車と3軸の歯車の噛み合い率と
を一致させると共に、1軸と2軸の中心点を結ぶ線と、
3軸と2軸の中心点を結ぶ線とのなす角に対し、1軸の
歯車と2軸の一方の歯車の噛み合いと、2軸のもう一方
の歯車と3軸の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差
が、正面法線ピッチの1/2となるように、2軸の歯車軸
に備えた両歯車に位相差が設定される。
従って、2対の歯車対の噛み合い率を一致させること
で、2軸の2つの歯車にそれぞれ噛み合う1軸の歯車と
3軸の歯車との歯数が相違するにもかかわらず、1軸の
歯車と3軸の歯車との歯数が同じである請求項1記載の
装置と同様に、正面法線ピッチの1/2の位相差設定によ
り歯車騒音が低減化される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、第1実施例の構成を説明する。
第1図〜第3図は請求項1記載の発明に対応する第1
実施例の低騒音歯車装置A1を示す説明図であってこの実
施例では、2軸のはすば歯車2aにそれぞれ噛み合う1軸
のはすば歯車1aと3軸はすば歯車3aとの歯数が同一であ
り、かつ、1軸の歯車軸1bと、2軸の歯車軸2bと、3軸
の歯車軸3bとがそれぞれ平行に配置された3軸平行歯車
装置となっている。
そして、第3図に示すように、1軸のはすば歯車1aと
2軸のはすば歯車2aの噛み合い状態を示す同時接触線4a
と、2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば歯車3aの噛み合
い状態を示す同時接触線5aとの同一作用線5b上での位相
差6aが、正面目法線ピッチ(tes)7aの1/2となるように
各歯車軸1b,2b,3bが配置されている。
即ち、3つの歯車軸1b,2b,3bの中心点O1,O2,O3のなす
角Yが、 Z2:2軸のはすば歯車2aの歯数 n:整数 となるように各歯車軸1b,2b,3bが配置されている。
ここで、δは次式で与えられる。
Yg2:2軸のはすば歯車2aの基礎円半径 tes:正面法線ピッチ 尚、第3図中、4bは1軸のはすば歯車1aと2軸のはす
ば歯車2bとの噛み合い作用線、4cは同噛み合い長さ、5b
は2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば歯車3aとの噛み合
い作用線、5cは同噛み合い長さ、2cは2軸のはすば歯車
2aの基礎円、2dは同歯先円、1cは1軸のはすば歯車1aの
基礎円、3cは3軸のはすば歯車3aの基礎円である。
次に、作用を説明する。
この実施例におけるような3軸平行歯車装置にあって
は、1軸のはすば歯車1aと2軸のはすば歯車2aとの噛み
合いによる振動と、2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば
歯車3aとの噛み合いによる振動が生じる。
この振動の原因は、歯車の噛み合いにより移動する歯
の接触点と歯車中心点との間隔の変動に基づく歯のばね
剛さKの変動にあり、この歯のばね剛さKは、第4図に
示すように周期関数をなし、その周期は正面法線ピッチ
(tes)7aと対応する。
尚、第4図において8は1軸のはすば歯車1aと2軸の
はすば歯車2aとのかみ合による歯のばね剛さKの波形
を、また、9は2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば歯車
3aとの噛み合いによる歯のばね剛さKの波形を示してい
る。
一方、1軸のはすば歯車1aと2軸のはすば歯車2aとの
噛み合いと状態を示す同時接触線5aとは、同一作用線5b
上で正面法線ピッチ(tes)7aの1/2の位相差を持たせて
いるので、前記歯のばね剛さKの波形8,9も互いに1/2周
期位相のずれた関数となる。
従って、1軸のはすば歯車1aと2軸のはすば歯車2aと
の噛み合いによる振動と、2軸のはすば歯車2aと3軸の
はすば歯車3aとの噛み合いによる振動とが互いに打ち消
し合うように逆位相の波形となり、歯車装置全体として
の歯車の噛み合い振動(歯車騒音)が低減化されること
になる。
以上説明してきたように、第1実施例の低騒音歯車装
置A1にあっては、1軸のはすば歯車1aと2軸のはすば歯
車2aのかみ合いと、2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば
歯車3aのかみ合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピ
ッチ(tes)7aの1/2となるように各歯車軸1b,2b,3bを配
置した為、1軸のはすば歯車1aと3軸のはすば歯車3aの
歯数が同一である3軸平行歯車装置において、装置全体
としての噛み合い振動(歯車騒音)を低減化できるよう
になる。
また、上記のように歯車騒音の低減化が各歯車軸1b,2
b,3bの配置を変えるだけで達成できるので部材強度や動
力伝達力に悪影響を及ぼすことはないし、新たな部材や
加工工程の追加によるコストアップを生ぜしめることも
ない。
次に、第2実施例について説明する。
請求項2記載の発明に対応する第2実施例の低騒音歯
車装置A2は、第5図及び第6図に示すように、太陽歯車
10にそれぞれ噛み合う4つの遊星歯車11,12,13,14の歯
数が全て同一である遊星歯車装置、即ち5軸平行歯車装
置となっている。
尚、図中15はリング状内歯車を示し、また、前記各歯
車の種類としては、はすば歯車が用いられている。
そして、太陽歯車10に対する第1遊星歯車1及び第
3遊星歯車13の噛み合い状態を示す同時接触線16と、同
じく太陽歯車10に対する第2遊星歯車12及び第4遊星歯
車14の噛み合い状態を示す同時接触線17との同一作用線
12b上での位相差6bが、それぞれ正面法線ピッチ(tes)
7bの1/2となるように各遊星歯車11,12,13,14が配置され
ている。
即ち、この実施例では、第1遊星歯車11、太陽歯車10
及び第2遊星歯車12の中心点O1,O,O2のなす角Y及び第
3遊星歯車13、太陽歯車10及び第4遊星歯車14の中心点
O3,O,O4のなす角Yとが、前記第1実施例と同様に、 Zs:太陽歯車10の歯数 n:整数 となるように各遊星歯車11,12,13,14が配置されてい
る。
ここで、δは次式で与えられる。
Ygs:太陽歯車10の基礎円半径 tes:正面法線ピッチ 尚、第6図中、11b,12b,13b,14bは、各遊星歯車11,1
2,13,14と太陽歯車10との噛み合い作用線、10aは太陽歯
車10の基礎円、11a,12a,13a,14aは各遊星歯車の基礎円
である。
従って、この実施例の低騒音歯車装置A2にあっては、
太陽歯車10に対する第1遊星歯車11及び第3遊星歯車13
の噛み合いによる振動と、太陽歯車10に対する第2遊星
歯車12及び第4遊星は歯車14の噛み合いによる振動とが
互いに打ち消し合うように逆位相の波形となり、遊星歯
車装置における歯車の噛み合い振動(歯車騒音)が低減
化されることになる。
尚、この実施例における太陽歯車10に対する関係をリ
ング状内歯車15との関係に適用することによって、リン
グ状内歯車15との噛み合いによる振動を低減化すること
ができるが、各遊星歯車11,12,13,14との噛み合い率は
リング状内歯車15との関係の方が太陽歯車10との関係の
場合よりも大きく、歯のばね剛さの変動は小さくなるの
で、太陽歯車10との関係で条件設定した方が騒音防止効
果は高くなる。
次に、第3実施例について説明する。
請求項3記載の発明に対応する第3実施例の低騒音歯
車装置A3は、第7図〜第9図に示すように、2軸のはす
ば歯車2aにそれぞれ噛み合う1軸のはすば歯車1aと3軸
のはすば歯車3aとの歯数が相違すると共に、1軸の歯車
軸1bと、2軸の歯車軸2bと、3軸の歯車軸3bとがそれぞ
れ平行に配置された3軸平行歯車装置となっている。
そしてこの実施例では、1軸のはすば歯車1aと3軸の
はすば歯車3aとの歯数が相違している関係上、特に1軸
のはすば歯車1aと2軸のはすば歯車2aとの噛み合い率
と、2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば歯車3aとの噛み
合い率とが正面噛み合い率及び重なり噛み合い率におい
て共に等しくなるように形成されると共に、1軸のはす
ば歯車1aと2軸のはすば歯車2aの噛み合い状態を示す同
時接触線4aと、2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば歯車
3aの噛み合い状態を示す同時接触線5aとの同一作用線5b
上での位相差6aが正面法線ピッチ(tes)7cの1/2となる
ように各歯車軸1b,2b,3bが配置されている。
即ち、3つの歯車軸1b,2b,3bの中心点O1,O2,O3のなす
角Yが、 Z2:2軸のはすば歯車2aの歯数 n:整数 Yg2:2軸のはすば歯車2aの基礎円半径 tes:正面法線ピッチ mn:モジュール となるように各歯車軸1b,2b,3bが配置される。
尚、第9図中、4bは1軸のはすば歯車1aと2軸のはす
ば歯車2aとの噛み合い作用線、4cは同噛み合い長さ、5b
は2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば歯車3aとの噛み合
い作用線、5cは同噛み合い長さ、2cは2軸のはすば歯車
2aの基礎円、1cは1軸のはすば歯車1aの基礎円、3cは3
軸のはすば歯車3aの基礎円である。
従って、この実施例の低騒音歯車装置A3にあっては、
1軸のはすば歯車1aと2軸のはすば歯車2aとの噛み合い
率と、2軸のはすば歯車2aと3軸のはすば歯車3aとの噛
み合い率とが歯車の噛み合いによる起振力となる歯のば
ね剛さ変動を決定する正面噛み合い率及び重なり噛み合
い率において共に等しくなるように形成した為、1軸は
すば歯車1aと3軸のはすば歯車3aとの歯数が相違した3
軸平行歯車装置においても、1軸のはすば歯車1aと2軸
のはすば歯車2aとの噛み合いによる振動と、2軸のはす
ば歯車2aと3軸のはすば歯車3aとの噛み合いによる振動
とが互いに打ち消し合うように逆位相の波形にすること
ができ、歯車装置全体としての歯車の噛み合い振動(歯
車騒音)を低減化できることになる。
次に、第4実施例について説明する。
請求項4記載の発明に対応する第4実施例の低騒音歯
車装置A4は、第10図及び第11図に示すように、2軸の歯
車軸2bに備えた同一歯数の2つのはすば歯車2a,2eとそ
れぞれ噛み合う1軸のはすば歯車1aと3軸のはすば歯車
3aとの歯数が同一である3軸平行歯車装置となってい
る。
そして、この実施例では、各歯車軸1b,2b,3bの中心点
O1,O2,O3のなす角度Yが、 である場合において、1軸のはすば歯車1aと2軸の一方
のはすば歯車2aの噛み合いとのすば歯車a噛み合いと、
2軸のもう一方のはすば歯車2eと3軸のはすば歯車3aの
噛み合いとの同一作用線上での位相差が正面法線ピッチ
(tes)の1/2となるように2軸の両はすば歯車2a,2e相
互の位相をずらせた状態に設けられている。
即ち、第11図に示すように、2軸の一方の歯車2aの歯
形20aともう一方の歯車2eの歯形20eとの位相差ηが、 となるように両歯車2a,2eが配置されている。
従って、本実施例においても前記第1実施例の場合と
同様の効果が得られることになる。
次に、第5実施例について説明する。
請求項5記載の発明に対応する第5実施例の低騒音歯
車装置A5は、第12図にすよう1軸のはすば歯車1aと3軸
のはすば歯車3aの歯数が相違している点以外は、前記第
4実施例の低騒音歯車装置A4と同様の3軸平行歯車装置
となっている。
このため、前記第4実施例における条件の他に、1軸
のはすば歯車1aと2軸の一方のはすば歯車2aの噛み合い
率と、2軸のもう一方のはすば歯車2eと3軸のはすば歯
車3aの噛み合い率とを一致させるという条件が付加され
ることによって、前記第4実施例の場合と同様の効果が
得られることになる。
以上本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等が合っ
ても本発明に含まれる。
例えば、実施例では、はすば歯車を用いる場合を示し
たが、歯車の種類は任意である。
(発明の効果) 以上説明してきたように、請求項1記載の低騒音歯車
装置にあっては、1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合い
と、2軸の歯車と3軸の歯車の噛み合いとの作用線上の
位相差が、正面法線ピッチの1/2となるように、1軸と
2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線
とのなす角を設定して各歯車軸を配置した為、部材強度
や動力伝達に悪影響を及ぼすことなく、且つ、新たな部
材や加工工程の追加によるコストアップを生ぜしめるこ
となしに、2軸の歯車にそれぞれ噛み合う1軸の歯車と
3軸の歯車との歯数が同一である3軸平行歯車装置にお
ける振動(歯車騒音)を低減化できる。
また、請求項2記載の低騒音歯車装置にあっては、4
個の遊星歯車のうち、第1と第3の遊星歯車と太陽歯車
との噛み合いと、第2と第4の遊星歯車と太陽歯車との
噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/
2となるように、第1と第3の遊星歯車と太陽歯車の3
つの中心点を結ぶ直線と、第2と第4の遊星歯車と太陽
歯車の3つの中心点を結ぶ直線とのなす角を設定して各
歯車軸を配置した為、部材強度や動力伝達に悪影響を及
ぼすことなく、且つ、新たな部材や加工工程の追加によ
るコストアップを生ぜしめることなしに、太陽歯車の外
周にそれぞれ噛み合う4個の遊星歯車を有する遊星歯車
装置における振動(歯車騒音)を低減化できる。
また、請求項3記載の低騒音歯車装置にあっては、1
軸の歯車と2軸の歯車の噛み合い率と、2軸の歯車と3
軸の歯車の噛み合い率を一致させると共に、1軸の歯車
と2軸の歯車の噛み合いと、2軸の歯車と3軸の歯車の
噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/
2となるように、1軸と2軸の中心点を結ぶ線と、3軸
と2軸の中心点を結ぶ線とのなす角を設定して各歯車軸
を配置した為、部材強度や動力伝達に悪影響を及ぼすこ
となく、且つ、新たな部材や加工工程の追加によるコス
トアップを生ぜしめることなしに、2軸の歯車にそれぞ
れ噛み合う1軸の歯車と3軸の歯車との歯数が相違する
3軸平行歯車装置における振動(歯車騒音)を低減化で
きる。
また、請求項4記載の低騒音歯車装置にあっては、1
軸と2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結
ぶ線とのなす角に対し、1軸の歯車と2軸の一方の歯車
の噛み合いと、2軸のもう一方の歯車と3軸の歯車の噛
み合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/2
となるように、2軸の歯車軸に備えた両歯車に位相差を
設定した為、部材強度や動力伝達に悪影響を及ぼすこと
なく、且つ、新たな部材や加工工程の追加によるコスト
アップを生ぜしめることなしに、2軸の歯車軸に備えた
同一歯数の2つの歯車と、2つの歯車のそれぞれ噛み合
う1軸の歯車と3軸の歯車との歯数が同一である3軸平
行歯車装置における振動(歯車騒音)を低減化できる。
また、請求項5記載の低騒音歯車装置にあっては、1
軸の歯車と2軸の一方の歯車の噛み合い率と、2軸のも
う一方の歯車と3軸の歯車の噛み合い率とを一致させる
と共に、1軸と2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の
中心点を結ぶ線とのなす角に対し、1軸の歯車と2軸の
一方の歯車の噛み合いと、2軸のもう一方の歯車と3軸
の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピ
ッチの1/2となるように、2軸の歯車軸に備えた両歯車
に位相差を設定した為、部材強度や動力伝達に悪影響を
及ぼすことなく、且つ、新たな部材や加工工程の追加に
よるコストアップを生ぜしめることなしに、2軸の歯車
軸に備えた同一歯数の2つの歯車と、2つの歯車のそれ
ぞれ噛み合う1軸の歯車と3軸の歯車との歯数が相違す
る3軸平行歯車装置における振動(歯車騒音)を低減化
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例の低騒音歯車装置を示す側面
図、第2図は同歯車の全体配置図、第3図は同歯車の噛
み合い状況の詳細を示す説明図、第4図は歯のばね剛さ
の時間変化を示す図、第5図は本発明第2実施例を示す
歯車の全体配置図、第6図は同歯車の噛み合い状況の詳
細を示す説明図、第7図は本発明第3実施例を示す側面
図、第8図は同歯車の全体配置図、第9図は同歯車の噛
み合い状況の詳細を示す説明図、第10図は、本発明第4
実施例を示す側面図、第11図は同歯車の位相ずれ状態を
示す説明図、第12図は本発明第5実施例を示す側面図、
第13図は従来の低騒音歯車装置を示す説明図である。 1a……1軸のはすば歯車 2a……2軸のはすば歯車 3a……3軸のはすば歯車 4b,5b……作用線 7a……正面法線ピッチ 10……太陽歯車 11……第1遊星歯車 12……第2遊星歯車 13……第3遊星歯車 14……第4遊星歯車 7b……正面法線ピッチ 11b,12b,13b,14b……作用線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2軸の歯車にそれぞれ噛み合う1軸の歯車
    と3軸の歯車との歯数が同一である3軸平行歯車装置に
    おいて、 前記1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合いと、2軸の歯車
    と3軸の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差が、正面
    法線ピッチの1/2となるように、1軸と2軸の中心点を
    結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線とのなす角を設
    定して各歯車軸を配置したことを特徴とする低騒音歯車
    装置。
  2. 【請求項2】太陽歯車の外周にそれぞれ噛み合う4個の
    遊星歯車を有する遊星歯車装置において、 前記4個の遊星歯車のうち、第1と第3の遊星歯車と太
    陽歯車との噛み合いと、第2と第4の遊星歯車と太陽歯
    車との噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピッ
    チの1/2となるように、第1と第3の遊星歯車と太陽歯
    車の3つの中心点を結ぶ直線と、第2と第4の遊星歯車
    と太陽歯車の3つの中心点を結ぶ直線とのなす角を設定
    して各歯車軸を配置したことを特徴とする低騒音歯車装
    置。
  3. 【請求項3】2軸の歯車にそれぞれ噛み合う1軸の歯車
    と3軸の歯車との歯数が相違する3軸平行歯車装置にお
    いて、 前記1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合い率と、2軸の歯
    車と3軸の歯車の噛み合い率を一致させると共に、 1軸の歯車と2軸の歯車の噛み合いと、2軸の歯車と3
    軸の歯車の噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線
    ピッチの1/2となるように、1軸と2軸の中心点を結ぶ
    線と、3軸と2軸の中心点を結ぶ線とのなす角を設定し
    て各歯車軸を配置したことを特徴とする低騒音歯車装
    置。
  4. 【請求項4】2軸の歯車軸に備えた同一歯数の2つの歯
    車と、2つの歯車のそれぞれ噛み合う1軸の歯車と3軸
    の歯車との歯数が同一である3軸平行歯車装置におい
    て、 前記1軸と2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心
    点を結ぶ線とのなす角に対し、1軸の歯車と2軸の一方
    の歯車の噛み合いと、2軸のもう一方の歯車と3軸の歯
    車の噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピッチ
    の1/2となるように、2軸の歯車軸に備えた両歯車に位
    相差を設定したことを特徴とする低騒音歯車装置。
  5. 【請求項5】2軸の歯車軸に備えた同一歯数の2つの歯
    車と、2つの歯車のそれぞれ噛み合う1軸の歯車と3軸
    の歯車との歯数が相違する3軸平行歯車装置において、 前記1軸の歯車と2軸の一方の歯車の噛み合い率と、2
    軸のもう一方の歯車と3軸の歯車の噛み合い率とを一致
    させると共に、 1軸と2軸の中心点を結ぶ線と、3軸と2軸の中心点を
    結ぶ線とのなす角に対し、1軸の歯車と2軸の一方の歯
    車の噛み合いと、2軸のもう一方の歯車と3軸の歯車の
    噛み合いとの作用線上の位相差が、正面法線ピッチの1/
    2となるように、2軸の歯車軸に備えた両歯車に位相差
    を設定したことを特徴とする低騒音歯車装置。
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