JPH08269659A - 連続溶融めっきにおけるスナウト内ドロスの除去方法および装置 - Google Patents

連続溶融めっきにおけるスナウト内ドロスの除去方法および装置

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JPH08269659A
JPH08269659A JP7640895A JP7640895A JPH08269659A JP H08269659 A JPH08269659 A JP H08269659A JP 7640895 A JP7640895 A JP 7640895A JP 7640895 A JP7640895 A JP 7640895A JP H08269659 A JPH08269659 A JP H08269659A
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JP
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snout
dross
nozzle
suction
steel strip
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JP7640895A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Takezaki
勝之 竹崎
Hiroshi Fujiwara
博志 藤原
Katsuaki Nagata
勝顕 永田
Ken Tagashira
憲 田頭
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スナウト内のドロスを効率的かつ確実に除去
することができるスナウト内ドロスの除去方法および装
置を提供する。 【構成】 スナウト内ドロスの除去装置10はスナウト
1外部の溶融めっき金属5をスナウト1内に供給する供
給手段である供給ノズル2、供給管路11および供給ポ
ンプ13と、スナウト内ドロス4を吸込む吸込み手段で
ある吸込みノズル3、吸込み管路12および吸込みポン
プ14と、供給手段を一体的に上下に変位して上下の位
置を調整する第1上下位置調整手段15と、吸込み手段
を一体的に上下に変位して上下の位置を調整する第2上
下位置調整手段16とを含んで構成される。スナウト内
ドロス4は、供給ノズル2から供給される溶融めっき金
属5の流れによって、吸込みノズル3付近に移動集積さ
れた後、吸込みノズル3から排出されるので、スナウト
内ドロス4の除去が効率的かつ確実に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続溶融亜鉛めっきお
よび連続溶融アルミニウムめっきなどの連続溶融めっき
におけるスナウト内ドロスの除去方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、還元焼鈍炉を有する連続溶融
めっき設備、たとえば連続溶融亜鉛めっき設備および連
続溶融アルミニウムめっき設備などにおいては、図7に
示すように還元焼鈍炉8と、溶融めっき金属5が貯留さ
れている貯留槽17との間に筒状のスナウト1が設けら
れている。スナウト1は、還元焼鈍炉8において焼きな
ましおよび還元清浄化された鋼帯6を還元性雰囲気で保
護したまま、溶融めっき金属5中に浸漬するための連結
装置である。このためスナウト1の一端部は、還元焼鈍
炉8に接続され、他端部は溶融めっき金属5の中に部分
的に浸漬されており、スナウト1の内部には、還元性雰
囲気ガスが満たされている。
【0003】溶融めっき金属5の浴面からは、めっき金
属の蒸気が発生する。この金属蒸気は、スナウト1の内
壁面に接触し、アッシュとなってスナウトの内壁面に凝
着する。溶融めっき金属5の浴面レベルは、溶融めっき
操業時には、若干の上下変動、たとえば±20mmを生
じるので、スナウト1の浴面付近の内壁に凝着しためっ
き金属のアッシュは、溶融めっき金属5の浴面の上昇時
に浴と接触してスナウト1の内壁から剥離し、ドロス4
となって浴面に浮遊する。また溶融めっき金属5と接触
しない高さ位置に凝着したアッシュは、次第に堆積して
塊状となり、スナウト1の振動などによって壁面から剥
離し、溶融めっき金属5中に落下して浮遊ドロス4とな
る。このようにスナウト1内の溶融めっき金属5の浴面
上には、ドロス4が生成し、浮遊する。この浮遊ドロス
4は、溶融めっき金属5中に浸漬される鋼帯6の表面に
付着し、鋼帯表面の均質なめっき層の形成を妨げるの
で、溶融めっき鋼帯の表面品質欠陥を生じさせる原因と
なる。
【0004】前記表面欠陥は、溶融めっき鋼帯として
は、致命的な欠陥であるので、前記問題に対して従来か
ら次のような対策が提案されている。 スナウト1内のドロス排出作業を定期的に実施する。 スナウト1内にガス噴射ノズルを設置し、窒素ガスの
ような非酸化性ガスを噴射して浮遊ドロス4をスナウト
1の内壁面側に押しやり、スナウト1の内壁面に設置し
た吸込みポンプで、浮遊ドロス4をスナウト1の外部へ
排出する(実開平7−6260)。 溶融めっき金属5の浴面から発生する金属蒸気に、外
部から強制冷却を加えて浴面上で凝縮させ、めっき浴に
落下させる(特開昭63−277746号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、スナウ
ト1内における溶融めっき金属5の浴面上の浮遊ドロス
対策として、種々の方法が提案されているけれども、そ
れぞれ次のような問題がある。前記の対策は、浮遊ド
ロス除去作業の実施の都度、ラインを停止する必要があ
るので、溶融めっき設備の生産性が大幅に低下する。前
記の対策は、浮遊ドロスの生成量が比較的少ない場合
には、比較的有効な対策であるけれども、浮遊ドロスの
生成量が多い場合には、非酸化性ガスの多量の消費を必
要とするので、非酸化性ガスを噴射するノズルヘッダ
は、その非酸化性ガスによって冷却され、かえって金属
蒸気が凝着しやすくなり、ドロス生成量の増加を招く。
前記の対策は、めっき金属蒸気を凝縮させる強制冷却
作用の影響が、スナウト1内を通過する鋼帯6に加わる
ので、めっき性の低下等の不具合が生じる。
【0006】本発明の目的は、前記問題を解決し、スナ
ウト内のドロスを効率的、かつ確実に除去することがで
きるスナウト内ドロスの除去方法および装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融めっき金
属が貯留される貯留槽内に配置されている浸漬ロール
に、鋼帯を、溶融めっき金属の上部付近に部分的に浸漬
されるスナウト内を経て巻掛けて走行させ、鋼帯表面を
めっきする連続溶融めっきにおけるスナウト内ドロスの
除去方法において、スナウト内で溶融めっき金属をその
浴面付近に設けられる供給ノズルから供給し、供給ノズ
ルから間隔をあけて配置された吸込みノズルから溶融め
っき金属の浴面付近のドロスを吸込み、スナウトの外方
に導くことを特徴とする連続溶融めっきにおけるスナウ
ト内ドロスの除去方法である。また本発明は、溶融めっ
き金属が貯留される貯留槽内に配置されている浸漬ロー
ルに、鋼帯を、溶融めっき金属の上部付近に部分的に浸
漬されるスナウト内を経て巻掛けて走行させ、鋼帯表面
をめっきする連続溶融めっきにおけるスナウト内ドロス
の除去装置において、スナウト内の浴面付近で、めっき
されるべき鋼帯の浸漬ロール側の表面寄りで、鋼帯の幅
方向の一外側方で前記幅方向内方に開口する供給ノズル
と、スナウト内の浴面付近で、めっきされるべき鋼帯の
浸漬ロール側の表面寄りで、鋼帯の幅方向の他外側方で
前記幅方向内方に前記供給ノズルに対向して開口する吸
込みノズルと、一端部が供給ノズルを形成し、スナウト
外部に延びる供給管路と、供給管路の他端部に設けら
れ、貯留槽内におけるスナウト外部の溶融めっき金属を
供給ノズルに供給する供給ポンプと、一端部が吸込みノ
ズルを形成し、スナウト外部に延びる吸込み管路と、吸
込み管路の他端部に設けられ、スナウト内の浴面付近の
ドロスを吸込み、スナウト外部の貯留槽内に排出する吸
込みポンプとを含むことを特徴とする連続溶融めっきに
おけるスナウト内ドロスの除去装置である。また本発明
は、供給ノズルと、供給管路と、供給ポンプとを一体的
に上下に変位して上下の位置を調整する第1上下位置調
整手段と、吸込みノズルと、吸込み管路と、吸込みポン
プとを一体的に上下に変位して上下の位置を調整する第
2上下位置調整手段とを含むことを特徴とする。また本
発明の供給ノズルの開口部は、水平かつ浸漬ロールの軸
線に平行な軸線を有し、吸込みノズルの開口部は、上下
に延びる筒体をその上下の軸線に対して傾斜した仮想平
面内で分断した形状を有することを特徴とする。また本
発明の供給管路の供給ノズルに連なる上下に延びる部分
は、スナウトの供給管路を臨む内周面に平行に延び、軸
線方向に一様な外形を有し、吸込み管路の吸込みノズル
に連なる上下に延びる部分は、スナウトの吸込み管路を
臨む内周面に平行に延び、軸線方向に一様な外形を有す
ることを特徴とする。また本発明のスナウトには、浸漬
ロールの軸線方向の少なくとも一側部に鋼帯の溶融めっ
き金属への浸漬位置付近を見るための透光性部材で覆わ
れた覗き窓が配置されることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に従えば、連続溶融めっきにおけるスナ
ウト内ドロスの除去は、スナウト内で溶融めっき金属を
その浴面付近に供給ノズルから供給して溶融めっき金属
の流れを形成し、スナウト内ドロスを供給ノズルから間
隔をあけて配置された吸込みノズル近辺に移動させて集
積し、集積したドロスを吸込みノズルから吸込み、スナ
ウトの外方に導くことによって行われる。このようにス
ナウト内ドロスは、供給ノズルから供給される溶融めっ
き金属の流れによって吸込みノズル近辺に移動集積され
た後、吸込みノズルから排出除去されるので、スナウト
内ドロスの除去が効率的かつ確実に行われる。このた
め、めっきされるべき鋼帯へのドロスの付着が少なくな
り、ドロスに起因するめっき欠陥の発生が大幅に低減さ
れる。また冷却効果を有する非酸化性ガスを使用しない
ので、非酸化性ガスによって溶融めっき金属蒸気が冷却
されドロス生成量が増大するという問題が解消される。
【0009】また本発明に従えば、連続溶融めっきにお
けるスナウト内ドロスの除去装置は、供給ノズルと、吸
込みノズルと、供給管路と、排出管路と、供給ポンプ
と、吸込みポンプとを含む。供給ノズルは、スナウト内
の浴面付近でめっきされるべき鋼帯の浸漬ロール側の表
面寄りで鋼帯の幅方向の一外側方で鋼帯の幅方向内方に
開口しており、供給管路の一端部は供給ノズルを形成
し、その他端部はスナウト外部に延びている。供給ポン
プは、供給管路の他端部に設けられ、溶融めっき金属の
貯留される貯留槽内におけるスナウト外部の溶融めっき
金属をスナウト内部に供給し、供給ノズルから吸込みノ
ズルに向かう溶融めっき金属の流れを形成する。吸込み
ノズルは、スナウト内の浴面付近でめっきされるべき鋼
帯の浸漬ロール側の表面寄りで、鋼帯の幅方向の他外側
方で鋼帯の幅方向内方に供給ノズルに対向して開口して
おり、排出管路の一端部は吸込みノズルを形成し、その
他端部はスナウト外部に延びている。吸込みポンプは、
排出管路の他端部に設けられ、前記溶融めっき金属の流
れによって吸込みノズル近辺に移動集積したドロスを吸
込みノズルから吸込み、スナウト外部の貯留槽内に排出
する。このように鋼帯の浸漬ロール側の表面寄りでドロ
スが確実に除去されるので、鋼帯が浸漬ロールに巻掛け
られて走行するとき、ドロスが浸漬ロールによって鋼帯
上に押込まれて表面欠陥が発生するという問題が解消さ
れる。またスナウト内ドロスの除去装置は、連続溶融め
っき設備の操業中にスナウト内ドロスの除去を効率的か
つ確実に行うことができるので、ドロス除去のための設
備休止が不要である。
【0010】また本発明に従えば、連続溶融めっきにお
けるスナウト内ドロスの除去装置は、第1上下位置調整
手段と、第2上下位置調整手段とを含む。第1上下位置
調整手段は、供給ノズルと、供給管路と、供給ポンプと
を一体的に上下に変位して上下の位置を調整することが
できるので、スナウト内の溶融めっき金属の浴面が変動
しても、それに同調して上下位置を調整し、供給ノズル
から吸込みノズルへの溶融めっき金属の流れを適正に形
成することができる。第2上下位置調整手段は、吸込み
ノズルと、吸込み管路と、吸込みポンプとを一体的に上
下に変位して上下の位置を調整することができるので、
スナウト内の溶融めっき金属の浴面およびスナウト内ド
ロス厚さが変動しても、それに同調して上下位置を調整
し最適位置でスナウト内ドロスを吸込むことができる。
また供給ノズルと吸込みノズルとの上下位置調整を個別
に行うことができるので、ドロスを確実に吸込むために
供給ノズルよりも正確な上下位置調整が必要である吸込
みノズルの上下位置を供給ノズルとは別個に最適位置に
調整することができる。
【0011】また本発明に従えば、供給ノズルの開口部
は、水平かつ浸漬ロールの軸線に平行な軸線を有してい
るので、その軸線は鋼帯表面に平行な軸線となり、供給
ノズルの開口部から吸込みノズルの開口部に向かう溶融
めっき金属の流れが確実に形成される。また吸込みノズ
ルの開口部は、上下に延びる筒体をその上下の軸線に対
して傾斜した仮想平面内で分断した形状を有しているの
で、開口部の高さ方向の寸法が大きくなり、ドロスの上
下方向位置が変動してもドロスを確実に吸込むことが可
能となる。
【0012】また本発明に従えば、スナウト内において
供給管路および吸込み管路の供給ノズルおよび吸込みノ
ズルに連なる上下に延びる部分は、スナウトの供給管路
および吸込み管路を臨む内周面に平行に延びている。こ
のため上下位置調整手段の上下位置調整の上昇時にそれ
らが上昇しすぎてスナウトに接触しても、スナウトの内
周面と線接触するので、スナウトに傷を付けるおそれが
ない。
【0013】また本発明に従えば、スナウトには浸漬ロ
ールの軸線方向の少なくとも一側部に鋼帯の溶融めっき
金属への浸漬位置付近を見るための透光性部材で覆われ
た覗き窓が配置されているので、スナウト内のドロスの
状況を観察することが可能であり、供給ノズルおよび吸
込みノズルの上下位置調整を適正に行うことができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるスナウト内ド
ロスの除去装置の簡略化された構成を示す側面図であ
り、図2は図1に示すスナウト内ドロスの除去装置の正
面図であり、図3は図1に示すスナウト内ドロスの除去
装置の切断面線III−IIIから見た平面図である。
図1〜図3には、スナウト内ドロスの除去装置10が設
けられている連続溶融めっき設備のスナウト1近辺の簡
略化された構成も併せて示している。
【0015】スナウト1近辺の連続溶融めっき設備、た
とえば連続溶融亜鉛めっき設備および連続溶融アルミニ
ウムめっき設備は、還元焼鈍炉8と、スナウト1と、溶
融めっき金属5が貯留されている貯留槽17と、溶融め
っき金属5中に浸漬されている浸漬ロール7とを含んで
構成される。還元焼鈍炉8は、鋼帯6を還元性雰囲気中
で焼なましするとともに、表面を還元清浄化するための
熱処理炉である。スナウト1は、鋼帯6を還元性雰囲気
で保護したまま溶融めっき金属5中に浸漬するための連
結装置であり、スナウト1の一端部は、還元焼鈍炉8に
接続され、他端部は溶融めっき金属5中に部分的に浸漬
されている。スナウト1の他端部19は、亜鉛およびア
ルミニウムなどの溶融めっき金属に対する耐食性に優れ
た材料、たとえばセラミックス、または耐熱鋼鋳鋼品に
よって構成されている。還元焼鈍炉8およびスナウト1
の内部に導入されている還元性雰囲気ガスの成分は、た
とえば50%H2−50%N2である。鋼帯6は、還元焼
鈍炉8からブライドルロール18を経てスナウト1に搬
入される。還元焼鈍炉8およびスナウト1において表面
を清浄化された鋼帯6は、スナウト1を経て溶融めっき
金属5中に浸漬され、浸漬ロール7に巻掛けられて走行
し、溶融めっきされた後、溶融めっき金属5から大気中
に搬出される。
【0016】スナウト内ドロスの除去装置10は、貯留
槽17内におけるスナウト1外部の溶融めっき金属5を
スナウト1内に供給する供給手段である供給ノズル2、
供給管路11および供給ポンプ13と、スナウト内ドロ
ス4を吸込む吸込み手段である吸込みノズル3、吸込み
管路12および吸込みポンプ14と、前記供給手段を一
体的に上下に変位して上下の位置を調整する第1上下位
置調整手段15と、前記吸込み手段を一体的に上下に変
位して上下の位置を調整する第2上下位置調整手段16
とを含んで構成される。
【0017】供給ノズル2は、スナウト1内の浴面付近
で、かつ鋼帯6の幅方向の一外側方(図2において紙面
の右側)に設けられ、鋼帯6の幅方向内方(図2におい
て紙面の左側)に開口した開口部を有している。また供
給ノズル2は、めっきされるべき鋼帯6の浸漬ロール7
側の表面寄りに設けられている。供給ノズル2の開口部
2aは、図4に示すように円形の形状を有しており、そ
の軸線は水平かつ浸漬ロール7の軸線に平行、したがっ
て鋼帯表面に平行となる。供給管路11の一端部は供給
ノズル2を形成し、他端部はスナウト外部に延びて、供
給ポンプ13に接続されている。供給ポンプ13は、供
給管路11の他端部に設けられ、貯留槽17内における
スナウト1外部の溶融めっき金属5を圧送し、スナウト
1内の供給ノズル2から噴流させる。前述のように供給
ノズル2の開口部2aの軸線は鋼帯表面に平行であるの
で、鋼帯6の浸漬ロール7側の表面寄りに溶融めっき金
属5の流れが鋼帯6の表面に沿って矢符28方向に形成
される。
【0018】吸込みノズル3は、スナウト1内の浴面付
近で、かつ鋼帯6の幅方向の他外側方(図2において紙
面の左側)に設けられ、鋼帯6の幅方向内方(図2にお
いて紙面の右側)に供給ノズル2と対向して開口した開
口部を有している。また吸込みノズル3は、供給ノズル
2と同様にめっきされるべき鋼帯6の浸漬ロール7側の
表面寄りに設けられている。吸込みノズル3の開口部3
aは、図5に示すように上下に延びる筒体である吸込み
管路12の一端部をその上下の軸線に対して傾斜した仮
想平面内で分断した形状を有している。このため開口部
3aの高さ方向の寸法が大きくなり、ドロスの上下方向
位置が変動してもドロスを確実に吸込むことが可能とな
る。吸込み管路12の一端部は吸込みノズル3を形成
し、他端部はスナウト外部に延びて吸込みポンプ14に
接続されている。吸込みポンプ14は、吸込み管路12
の他端部に設けられ、スナウト1内の浴面付近のドロス
4を吸込みノズル3から吸込み、スナウト1の外部の貯
留槽17内に排出する。なお供給管路11および吸込み
管路12の材質は、ステンレス鋼(SUS316L)で
あり、それらの直径は、たとえば80mmである。また
吸込みノズル3の開口部3aの高さ方向寸法は、たとえ
ば100mmである。
【0019】前述のように吸込みノズル3の開口部3a
は、供給ノズル2の開口部2aと対向して間隔をあけて
設けられているので、前記溶融めっき金属5の流れに沿
って吸込みノズル3付近に移動集積したドロス4は、前
記開口部3aを介して効率的に吸込まれ、スナウト1の
外部に確実に排出除去される。このため、めっきされる
べき鋼帯6へのスナウト内ドロス4の付着が少なくな
り、スナウト内ドロス4に起因するめっき欠陥の発生が
大幅に低減される。
【0020】また供給ノズル2および吸込みノズル3
は、鋼帯6の浸漬ロール7側の表面寄りに設けられてい
るので、鋼帯6の浸漬ロール7側の表面付近のドロスは
確実に除去される。前記鋼帯6の浸漬ロール7側の表面
は、溶融めっき金属5中に浸漬され、浸漬ロール7に巻
掛けられて走行するときには、浸漬ロール7と接触する
ので、前記鋼帯6の浸漬ロール7側表面付近のスナウト
内ドロス除去によって、スナウト内ドロス4に起因する
押込疵などの表面欠陥の発生が防止される。一方鋼帯6
の他方の表面では、表面付近のスナウト内ドロス除去が
行われないけれども、スナウト1の形状上、アッシュが
付きにくく、スナウト内ドロス4が発生しにくい。ま
た、鋼帯6の他方の表面は浸漬ロール7と接触しないの
で、スナウト内ドロス4に起因する表面欠陥はほとんど
発生しない。なお本実施例では、窒素ガスなどの非酸化
性ガスを使用しないので、非酸化性ガスによって溶融め
っき金属蒸気が冷却され、ドロス生成量が増大するとい
う問題は生じない。
【0021】図6は、図1に示す第2上下位置調整手段
の簡略化された構成を示す側面図である。第2上下位置
調整手段16は、スクリュー21と、ナット22とを含
んで構成される。スクリュー21は、鉛直軸線を有して
おり、その両端部付近は図示しない軸受によって回転自
在に支持されている。軸受は、ブラケット23,24に
嵌合されており、ブラケット23,24は、フレーム2
5に固定されている。またスクリュー21の上端部に
は、ハンドル30が設けられている。ナット22は、ス
クリュー21に噛み合っており、スクリュー21の回転
方向に応じて上下方向に昇降する。ナット22の上面に
は、連結アーム26の一端部が固定されており、連結ア
ーム26の他端部は、吸込みポンプ14に固定されてい
る。
【0022】このため第2位置調整手段16は、ハンド
ル30を手動で回してスクリュー23を回転させ、ナッ
ト22を上下方向に昇降させることによって、連結アー
ム26を介して吸込みポンプ14の上下位置の調整を行
うことができる。なお前述のように吸込み手段である吸
込みノズル3、吸込み管路12および吸込みポンプ14
は相互に連結されているので、第2位置調整手段16は
前記吸込み手段の上下位置の調整を一体的に行うことが
できる。したがって第2位置調整手段16は、スナウト
1内の溶融めっき金属5の浴面およびドロス厚さが変動
しても、それに同調して吸込み手段の上下位置を調整す
ることができるので、スナウト内ドロス4は確実に吸込
みノズル3から吸込まれスナウト外に排出される。なお
溶融めっき操業中における前記浴面の変動量は、たとえ
ば±20mmである。
【0023】第1上下位置調整手段15の構成は、前記
第2上下位置調整手段16の構成と全く同一であり、供
給手段である供給ノズル2、供給管路11および供給ポ
ンプ13の上下位置の調整を一体的に行うことができ
る。したがって第1上下位置調整手段15は、スナウト
1内の溶融めっき金属5の浴面が変動しても、それに同
調して、上下位置を調整し、供給ノズル2から吸込みノ
ズル3への溶融めっき金属5の流れを常に適正に形成す
ることができる。なお吸込みノズル3は、スナウト内ド
ロス4を確実に吸込むために正確に浴面変動と同調させ
て上下位置を調整する必要があるけれども、供給ノズル
2は適正な前記流れを形成することができればよいの
で、吸込みノズル3ほど正確に上下位置を調整する必要
がない。本実施例では、供給ノズル2と吸込みノズル3
との上下位置調整を個別に行うことができるので、この
ような調整レベルの差にも的確に対応することができ
る。
【0024】再び図1〜図3を参照して、吸込み管路1
2の吸込みノズル3に連なる上下に延びる部分12a
は、スナウト1の吸込み管路12を臨む内周面に平行に
延び、軸線方向に一様な外形を有している。また供給管
路11の供給ノズル2に連なる上下に延びる部分11a
も同様にスナウト1の供給管路11を臨む内周面に平行
に延び、軸線方向に一様な外形を有している。このため
第1上下位置調整手段15および第2上下位置調整手段
16の上下位置調整の上昇時に、供給管路11および吸
込み管路12がスナウト1内において上昇しすぎて、ス
ナウト1に接触しても、スナウト1の内周面と線接触す
るので、スナウト1に傷を付けるおそれがない。
【0025】またスナウト1には、浸漬ロール7の軸線
方向の両側部に第1覗き窓31および第2覗き窓32が
設けられている。第1覗き窓31および第2覗き窓32
は、透光性部材である耐熱ガラス33で覆われており、
鋼帯6の溶融めっき金属5への浸漬位置付近を観察する
ことができる。第1覗き窓31の視野は、ほぼ鋼帯6の
板幅中央から一端部寄りの領域W1であり、吸込みノズ
ル3を観察することができる。第2覗き窓32の視野
は、ほぼ鋼帯6の板幅中央から他端部寄りの領域W2で
あり、供給ノズル2を観察することができる。
【0026】本実施例においては、スナウト内ドロス4
の除去は鋼帯6の溶融めっき中に次のような方法で行わ
れる。前述のように、鋼帯6は還元焼鈍炉8からスナウ
ト1を経て溶融めっき金属5中に浸漬され、浸漬ロール
7に巻掛けられて走行し、溶融めっきされる。スナウト
内ドロス4を除去するに際して、第1ステップでは供給
ノズル2および吸込みノズル3の上下位置が調整され
る。供給ノズル2の上下位置の調整は、第2覗き窓32
から供給ノズル2を観察しながら、供給ノズル2の上下
位置が適正位置になるように第1上下位置調整手段15
のハンドル30を回すことによって行われる。吸込みノ
ズル3の上下位置の調整は、第1覗き窓31から吸込み
ノズル3を観察しながら第2上下位置調整手段15を用
いて同様に行われる。
【0027】第2ステップでは、供給ポンプ13を駆動
してスナウト1外部の溶融めっき金属5を圧送し、供給
ノズル2から噴流させる。供給ノズル2から噴流する溶
融めっき金属5の供給量は、スナウト内ドロス4を移動
集積させるために200kg/min以上であることが
好ましい。これによって供給ノズル2から鋼帯6の板幅
方向に沿って吸込みノズル3に向かう矢符28方向の溶
融めっき金属5の流れが形成されるので、スナウト1内
の浴面上に浮遊しているスナウト内ドロス4を吸込みノ
ズル3近辺に移動集積させることができる。
【0028】第3ステップでは、吸込みポンプ14を駆
動してスナウト内ドロス4を吸込みノズル3から溶融め
っき金属5とともに吸込み、スナウト1の外部に貯留さ
れている溶融めっき金属5中へ排出する。吸込みノズル
3から吸込まれるスナウト内ドロス4と溶融めっき金属
5との吸込み量は、適正な流れを形成するために200
kg/min以上であることが好ましい。スナウト1内
から排出除去されたスナウト内ドロス4は、溶融めっき
金属5の浴面上に浮遊するドロス27に吸収され、図1
に示すように作業者29によって汲み出される。なお溶
融めっき金属5の浴面上に堰を形成して、スナウト1内
から排出されたスナウト内ドロス4を堰内に導くように
してもよい。
【0029】前記第2ステップおよび第3ステップ実施
中、供給ノズル2および吸込みノズル3の上下位置調整
が適宜行われる。上下位置調整方法は前記第1ステップ
と同様である。前述のように吸込みノズル3の上下位置
は、ドロス4を確実に吸込むために供給ノズル2よりも
正確に浴面変動と同調させる必要があるので、吸込みノ
ズル3の上下位置調整回数は供給ノズル2よりも多くな
る。
【0030】このように本実施例では、スナウト内ドロ
ス4の除去を効率的かつ確実に行うことができる。また
スナウト内ドロス4の除去を溶融めっき操業中に行うこ
とができるので、スナウト内ドロスを除去するための設
備休止が不要である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、溶融めっ
き金属の流れの形成によってスナウト内ドロスの除去が
効率的かつ確実に行われるので、めっきされるべき鋼帯
へのドロスの付着が少なくなり、ドロスに起因するめっ
き欠陥の発生が大幅に低減される。また冷却効果を有す
る非酸化性ガスを使用しないので、非酸化性ガスによっ
て溶融めっき金属蒸気が冷却されドロス生成量が増大す
るという問題が解消される。このため溶融めっき鋼帯の
表面品質および製造歩留りが大幅に向上する。
【0032】また本発明によれば、スナウト内ドロスが
鋼帯の浸漬ロール側の表面寄りで確実に除去されるの
で、鋼帯が浸漬ロールに巻掛けられて走行するとき、ス
ナウト内ドロスが浸漬ロールによって鋼帯上に押込まれ
て表面欠陥が発生するという問題が解消される。またス
ナウト内ドロスの除去装置は、連続溶融めっき設備の操
業中にスナウト内ドロスの除去を効率的かつ確実に行う
ことができるので、操業を停止してスナウト内ドロスの
除去を行う必要がなくなり、連続溶融めっき設備の稼働
率および生産性が大幅に向上する。
【0033】また本発明によれば、スナウト内ドロスの
除去装置は供給ノズルと吸込みノズルとの上下位置調整
を行うことができるので、スナウト内の溶融めっき金属
の浴面およびスナウト内ドロスの厚さが変動しても、そ
れに同調して上下位置を最適位置に調整することができ
る。また供給ノズルと吸込みノズルとの上下位置調整を
個別に行うことができるので、供給ノズルよりも正確な
上下位置調整が必要である吸込みノズルの上下位置を供
給ノズルとは別個に最適位置に調整することができる。
【0034】また本発明によれば、供給ノズルの開口部
は鋼帯表面に平行な軸線を有しているので、供給ノズル
の開口部から吸込みノズルの開口部に向かう溶融めっき
金属の流れが確実に形成される。また吸込みノズルの開
口部は上下に延びる筒体を斜め下方に分断した形状を有
しているので、開口部の高さ方向の寸法が大きくなり、
スナウト内ドロスの上下方向位置が変動してもスナウト
内ドロスを確実に吸込むことが可能となる。
【0035】また本発明によれば、スナウト内において
供給管路および吸込み管路は、スナウトに平行に設けら
れている。このためそれらの上下位置調整の上昇時に上
昇しすぎてスナウトに接触しても、スナウトの内周面と
線接触するので、スナウトに傷を付けるおそれがない。
このためスナウトの耐久性が向上する。
【0036】また本発明によれば、スナウト2には覗き
窓が配置されているので、スナウト内のドロスの状況を
観察することが可能であり、供給ノズルおよび吸込みノ
ズルの上下位置調整を適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスナウト内ドロスの除
去装置の簡略化された構成を示す側面図である。
【図2】図1に示すスナウト内ドロスの除去装置の正面
図である。
【図3】図1に示すスナウト内ドロスの除去装置の切断
面線III−IIIから見た平面図である。
【図4】供給ノズルの開口部の簡略化された構成を示す
斜視図である。
【図5】吸込みノズルの開口部の簡略化された構成を示
す斜視図である。
【図6】図1に示す第2上下位置調整手段の簡略化され
た構成を示す側面図である。
【図7】従来からの連続溶融めっき設備のスナウト近辺
の簡略化された構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 スナウト 2 供給ノズル 3 吸込みノズル 4 スナウト内ドロス 10 スナウト内ドロスの除去装置 13 供給ポンプ 14 吸込みポンプ 16 第1上下位置調整手段 17 第2上下位置調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田頭 憲 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社堺製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融めっき金属が貯留される貯留槽内に
    配置されている浸漬ロールに、鋼帯を、溶融めっき金属
    の上部付近に部分的に浸漬されるスナウト内を経て巻掛
    けて走行させ、鋼帯表面をめっきする連続溶融めっきに
    おけるスナウト内ドロスの除去方法において、 スナウト内で溶融めっき金属をその浴面付近に設けられ
    る供給ノズルから供給し、供給ノズルから間隔をあけて
    配置された吸込みノズルから溶融めっき金属の浴面付近
    のドロスを吸込み、スナウトの外方に導くことを特徴と
    する連続溶融めっきにおけるスナウト内ドロスの除去方
    法。
  2. 【請求項2】 溶融めっき金属が貯留される貯留槽内に
    配置されている浸漬ロールに、鋼帯を、溶融めっき金属
    の上部付近に部分的に浸漬されるスナウト内を経て巻掛
    けて走行させ、鋼帯表面をめっきする連続溶融めっきに
    おけるスナウト内ドロスの除去装置において、 スナウト内の浴面付近で、めっきされるべき鋼帯の浸漬
    ロール側の表面寄りで、鋼帯の幅方向の一外側方で前記
    幅方向内方に開口する供給ノズルと、 スナウト内の浴面付近で、めっきされるべき鋼帯の浸漬
    ロール側の表面寄りで、鋼帯の幅方向の他外側方で前記
    幅方向内方に前記供給ノズルに対向して開口する吸込み
    ノズルと、 一端部が供給ノズルを形成し、スナウト外部に延びる供
    給管路と、 供給管路の他端部に設けられ、貯留槽内におけるスナウ
    ト外部の溶融めっき金属を供給ノズルに供給する供給ポ
    ンプと、 一端部が吸込みノズルを形成し、スナウト外部に延びる
    吸込み管路と、 吸込み管路の他端部に設けられ、スナウト内の浴面付近
    のドロスを吸込み、スナウト外部の貯留槽内に排出する
    吸込みポンプとを含むことを特徴とする連続溶融めっき
    におけるスナウト内ドロスの除去装置。
  3. 【請求項3】 供給ノズルと、供給管路と、供給ポンプ
    とを一体的に上下に変位して上下の位置を調整する第1
    上下位置調整手段と、 吸込みノズルと、吸込み管路と、吸込みポンプとを一体
    的に上下に変位して上下の位置を調整する第2上下位置
    調整手段とを含むことを特徴とする請求項2記載のスナ
    ウト内ドロスの除去装置。
  4. 【請求項4】 供給ノズルの開口部は、水平かつ浸漬ロ
    ールの軸線に平行な軸線を有し、 吸込みノズルの開口部は、上下に延びる筒体をその上下
    の軸線に対して傾斜した仮想平面内で分断した形状を有
    することを特徴とする請求項2または3記載のスナウト
    内ドロスの除去装置。
  5. 【請求項5】 供給管路の供給ノズルに連なる上下に延
    びる部分は、スナウトの供給管路を臨む内周面に平行に
    延び、軸線方向に一様な外形を有し、 吸込み管路の吸込みノズルに連なる上下に延びる部分
    は、スナウトの吸込み管路を臨む内周面に平行に延び、
    軸線方向に一様な外形を有することを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載のスナウト内ドロスの除去装
    置。
  6. 【請求項6】 スナウトには、浸漬ロールの軸線方向の
    少なくとも一側部に鋼帯の溶融めっき金属への浸漬位置
    付近を見るための透光性部材で覆われた覗き窓が配置さ
    れることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の
    スナウト内ドロスの除去装置。
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