JPH08283571A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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- JPH08283571A JPH08283571A JP11020995A JP11020995A JPH08283571A JP H08283571 A JPH08283571 A JP H08283571A JP 11020995 A JP11020995 A JP 11020995A JP 11020995 A JP11020995 A JP 11020995A JP H08283571 A JPH08283571 A JP H08283571A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、特定の難燃剤を配合することで、従
来に比べ極めて優れた耐熱性、耐衝撃性、熱安定性をも
ち、かつ、吸湿時の寸法変化が大幅に改善された難燃性
樹脂組成物の提供を目的とする。 【構成】難燃性樹脂組成物:1)ナイロン4,6(ポリ
テトラメチレンアジパミド)42〜95重量%、2)ポ
リ臭素化スチレン3〜45重量%、および、3)熱可塑
性樹脂2〜53重量%からなる難燃性樹脂組成物。
来に比べ極めて優れた耐熱性、耐衝撃性、熱安定性をも
ち、かつ、吸湿時の寸法変化が大幅に改善された難燃性
樹脂組成物の提供を目的とする。 【構成】難燃性樹脂組成物:1)ナイロン4,6(ポリ
テトラメチレンアジパミド)42〜95重量%、2)ポ
リ臭素化スチレン3〜45重量%、および、3)熱可塑
性樹脂2〜53重量%からなる難燃性樹脂組成物。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、耐衝撃性、成
形時の熱安定性に優れ、かつ、吸湿時の寸法変化の少な
い難燃性樹脂組成物に関する。
形時の熱安定性に優れ、かつ、吸湿時の寸法変化の少な
い難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】テトラメチレンジアミンとアジピン酸か
ら得られるポリテトラメチレンアジパミド樹脂(以下ナ
イロン4,6という)は、強度、耐衝撃性、耐摩耗性など
の機械的性質が優れ、耐熱性や耐薬品性が高いといった
特長をもち、成形加工性も良好なために、自動車部品、
電気部品、一般機械部品などの種々の用途に使用されて
いる。一般にナイロンはその化学構造上アミド基の窒素
のために燃えにくい材料であり、ASTM D635に
よる試験では自己消化性(self-extinguishing)の部類に
入る。しかし、最近、家庭用品、電気機器、建築材料、
自動車の部品等、一般家庭でも利用される製品の安全性
向上の目的で、難燃化に対する要求が強くなるととも
に、難燃性に対する規制も厳しくなってきている。この
ため各国で国情に応じた規制処置がとられるとともに、
試験方法が定められつつある。アメリカでは特に厳し
く、アンダ−ライタ−ズラボラトリ−(Underwriters L
aboratory、以下ULと略記)規格では耐熱性とともに
詳細な試験法が決められて、電気機器等の安全性向上に
寄与している。電気機器等に用いられる合成樹脂組成物
の難燃性では、UL−94試験法による燃焼試験でV−
0規格に合格することが要求されることが多い。
ら得られるポリテトラメチレンアジパミド樹脂(以下ナ
イロン4,6という)は、強度、耐衝撃性、耐摩耗性など
の機械的性質が優れ、耐熱性や耐薬品性が高いといった
特長をもち、成形加工性も良好なために、自動車部品、
電気部品、一般機械部品などの種々の用途に使用されて
いる。一般にナイロンはその化学構造上アミド基の窒素
のために燃えにくい材料であり、ASTM D635に
よる試験では自己消化性(self-extinguishing)の部類に
入る。しかし、最近、家庭用品、電気機器、建築材料、
自動車の部品等、一般家庭でも利用される製品の安全性
向上の目的で、難燃化に対する要求が強くなるととも
に、難燃性に対する規制も厳しくなってきている。この
ため各国で国情に応じた規制処置がとられるとともに、
試験方法が定められつつある。アメリカでは特に厳し
く、アンダ−ライタ−ズラボラトリ−(Underwriters L
aboratory、以下ULと略記)規格では耐熱性とともに
詳細な試験法が決められて、電気機器等の安全性向上に
寄与している。電気機器等に用いられる合成樹脂組成物
の難燃性では、UL−94試験法による燃焼試験でV−
0規格に合格することが要求されることが多い。
【0003】樹脂の難燃化の方法としては、樹脂自体の
変性による難燃化の他、不燃性物質の混入、不燃性物質
および難燃性物質による被覆、難燃剤の添加などが挙げ
られ、ナイロン4,6の難燃化方法として、他の多くの
合成樹脂と同様に、難燃剤を添加する方法、具体的に
は、有機ハロゲン化合物を配合する方法が知られてい
る。一般に樹脂の燃焼過程は、加熱による昇温、溶融、
劣化・分解、気化・拡散、着火、燃焼の継続であるが、
燃焼現象の解明や難燃化機構の解明は個々の高分子材料
により現象発現の仕方が異なることから必ずしも充分で
はなく、さらに、ナイロン4,6の場合には、その高い加
工温度から、従来の有機ハロゲン化合物では、ナイロン
4,6の性能維持、耐熱性、耐衝撃性、熱安定性の点で
不十分であり、改良が求められていた。
変性による難燃化の他、不燃性物質の混入、不燃性物質
および難燃性物質による被覆、難燃剤の添加などが挙げ
られ、ナイロン4,6の難燃化方法として、他の多くの
合成樹脂と同様に、難燃剤を添加する方法、具体的に
は、有機ハロゲン化合物を配合する方法が知られてい
る。一般に樹脂の燃焼過程は、加熱による昇温、溶融、
劣化・分解、気化・拡散、着火、燃焼の継続であるが、
燃焼現象の解明や難燃化機構の解明は個々の高分子材料
により現象発現の仕方が異なることから必ずしも充分で
はなく、さらに、ナイロン4,6の場合には、その高い加
工温度から、従来の有機ハロゲン化合物では、ナイロン
4,6の性能維持、耐熱性、耐衝撃性、熱安定性の点で
不十分であり、改良が求められていた。
【0004】また、ナイロン4,6の用途の一つである
電気・電子部品の分野では、近年の電気・電子部品の小
型化および生産性向上に伴い、各種の樹脂系電子部品材
料を表面実装方式(SMT方式)によりプリント基板上
へハンダ付けする場合が増加しているが、耐熱性と同時
に、電気・電子部品であるコネクタ−等のファインピッ
チ化に伴い、吸湿による寸法変化の少ないことも要求さ
れる場合がでてきた。吸湿前後の寸法変化を少なくする
方法としては、ナイロン4,6に芳香族ポリエステル樹
脂を配合する方法(特開平3−190962号公報、特
開平3−263461号公報)、ナイロン4,6に変性
ポリフェニレンエ−テルを配合する方法(特開平3−1
31655号公報、特開平4−202361号公報、特
開平4−209653号公報)、ナイロン4,6に非晶
性共重合ポリアミドを配合する方法(特開平2−255
764号公報、特開平4−202358号公報)が提案
されているが、いずれも吸湿による寸法変化は低減され
るものの成形時の熱安定性に問題があった。
電気・電子部品の分野では、近年の電気・電子部品の小
型化および生産性向上に伴い、各種の樹脂系電子部品材
料を表面実装方式(SMT方式)によりプリント基板上
へハンダ付けする場合が増加しているが、耐熱性と同時
に、電気・電子部品であるコネクタ−等のファインピッ
チ化に伴い、吸湿による寸法変化の少ないことも要求さ
れる場合がでてきた。吸湿前後の寸法変化を少なくする
方法としては、ナイロン4,6に芳香族ポリエステル樹
脂を配合する方法(特開平3−190962号公報、特
開平3−263461号公報)、ナイロン4,6に変性
ポリフェニレンエ−テルを配合する方法(特開平3−1
31655号公報、特開平4−202361号公報、特
開平4−209653号公報)、ナイロン4,6に非晶
性共重合ポリアミドを配合する方法(特開平2−255
764号公報、特開平4−202358号公報)が提案
されているが、いずれも吸湿による寸法変化は低減され
るものの成形時の熱安定性に問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記従来技
術の課題を背景になされたもので、特定の難燃剤を配合
することで従来に比べ極めて優れた耐熱性、耐衝撃性、
熱安定性をもち、かつ、熱可塑性樹脂を配合することで
吸湿時の寸法変化の少ない難燃性樹脂組成物の提供を目
的とする。
術の課題を背景になされたもので、特定の難燃剤を配合
することで従来に比べ極めて優れた耐熱性、耐衝撃性、
熱安定性をもち、かつ、熱可塑性樹脂を配合することで
吸湿時の寸法変化の少ない難燃性樹脂組成物の提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)ナイロ
ン4,6樹脂 42〜95重量%、(b)臭素化スチレ
ンモノマ−を重合して得られ、かつ数平均分子量(M
n)が1×104〜9×104、重量平均分子量(Mw)
/Mnが5以下であるポリ臭素化スチレン 3〜45重
量%、および、(c)熱可塑性樹脂 2〜53重量%、
からなり、熱天秤分析での315℃窒素中30分後の重
量減少率が8%未満であることを特徴とする難燃性樹脂
組成物。ならびに(a)ナイロン4,6樹脂 42〜9
5重量%、(b)臭素化スチレンモノマ−を重合して得
られ、かつ数平均分子量(Mn)が1×104〜9×1
04、重量平均分子量(Mw)/Mnが5以下であるポ
リ臭素化スチレン 3〜45重量%、(c)熱可塑性樹
脂 2〜53重量%、および、(d)無機充填材
(a)、(b)、(c)の合計量100重量部に対して
1〜200重量部、からなり、熱天秤分析での315℃
窒素中30分後の重量減少率が8%未満であることを特
徴とする難燃性樹脂組成物を提供するものである。
ン4,6樹脂 42〜95重量%、(b)臭素化スチレ
ンモノマ−を重合して得られ、かつ数平均分子量(M
n)が1×104〜9×104、重量平均分子量(Mw)
/Mnが5以下であるポリ臭素化スチレン 3〜45重
量%、および、(c)熱可塑性樹脂 2〜53重量%、
からなり、熱天秤分析での315℃窒素中30分後の重
量減少率が8%未満であることを特徴とする難燃性樹脂
組成物。ならびに(a)ナイロン4,6樹脂 42〜9
5重量%、(b)臭素化スチレンモノマ−を重合して得
られ、かつ数平均分子量(Mn)が1×104〜9×1
04、重量平均分子量(Mw)/Mnが5以下であるポ
リ臭素化スチレン 3〜45重量%、(c)熱可塑性樹
脂 2〜53重量%、および、(d)無機充填材
(a)、(b)、(c)の合計量100重量部に対して
1〜200重量部、からなり、熱天秤分析での315℃
窒素中30分後の重量減少率が8%未満であることを特
徴とする難燃性樹脂組成物を提供するものである。
【0007】本発明に用いる(a)成分のナイロン4,
6は、テトラメチレンジアミンとアジピン酸とから得ら
れるポリテトラメチレンアジパミドであり、ポリテトラ
メチレンアジパミド単位を主たる構成成分とする共重合
ポリアミドを含む。さらに、他のポリアミドをナイロン
4,6樹脂の特性を損なわない範囲で混合成分として含
んでもよい。共重合成分は特に制限がなく、公知のアミ
ド形成成分を用いることができる。共重合成分の代表的
な例としては、6-アミノカプロン酸、11-アミノウン
デカン酸、12-アミノウンデカン酸、パラアミノメチ
ル安息香酸などのアミノ酸、ε-カプロラクタム、ω-ラ
ウリルラクタムなどのラクタム、ヘキサメチレンジアミ
ン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミ
ン、2,2,4-/2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジ
アミン、5-メチルノナメチレンジアミン、メタキシリ
レンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,3-ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン、1-アミノ-3-アミノメチル-
3,5,5-トリメチルシクロヘキサン、ビス(3-メチル
-4-アミノシクロヘキシル)メタン、2,2-ビス(4-
アミノシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス(アミノ
プロシル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの
ジアミンとアジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、2-クロルテレフタル酸、2-メチルテレフタル酸、
5-メチルイソフタル酸、5-ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフ
タル酸、ジグリコ−ル酸などのジカルボン酸などを挙げ
ることができ、また混合成分として用いる他のポリアミ
ドはこれらの成分からなるものを挙げることができる。
また、本発明で用いられるナイロン4,6樹脂の製造方
法は任意である。たとえば特開昭56−149430号
公報、特開昭56−149431号公報、特開昭58−
83029号公報および特開昭61−43631号公報
などで開示された方法、つまりまず環状末端基が少ない
プレポリマ−を特定の条件下で製造した後、これを水蒸
気雰囲気下で固相重合して高粘度ナイロン4,6を調製
する方法あるいは2-ピロリドンやN-メチルピロリドン
などの極性有機溶媒中で加熱してそれを得る方法などが
ある。ナイロン4,6樹脂の重合度については特に制限
はないが、25℃、96%硫酸中、1g/dlにおける
相対粘度が2.0〜6.0の範囲内にあるナイロン4,6
樹脂が好ましく用いられる。
6は、テトラメチレンジアミンとアジピン酸とから得ら
れるポリテトラメチレンアジパミドであり、ポリテトラ
メチレンアジパミド単位を主たる構成成分とする共重合
ポリアミドを含む。さらに、他のポリアミドをナイロン
4,6樹脂の特性を損なわない範囲で混合成分として含
んでもよい。共重合成分は特に制限がなく、公知のアミ
ド形成成分を用いることができる。共重合成分の代表的
な例としては、6-アミノカプロン酸、11-アミノウン
デカン酸、12-アミノウンデカン酸、パラアミノメチ
ル安息香酸などのアミノ酸、ε-カプロラクタム、ω-ラ
ウリルラクタムなどのラクタム、ヘキサメチレンジアミ
ン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミ
ン、2,2,4-/2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジ
アミン、5-メチルノナメチレンジアミン、メタキシリ
レンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,3-ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン、1-アミノ-3-アミノメチル-
3,5,5-トリメチルシクロヘキサン、ビス(3-メチル
-4-アミノシクロヘキシル)メタン、2,2-ビス(4-
アミノシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス(アミノ
プロシル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの
ジアミンとアジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、2-クロルテレフタル酸、2-メチルテレフタル酸、
5-メチルイソフタル酸、5-ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフ
タル酸、ジグリコ−ル酸などのジカルボン酸などを挙げ
ることができ、また混合成分として用いる他のポリアミ
ドはこれらの成分からなるものを挙げることができる。
また、本発明で用いられるナイロン4,6樹脂の製造方
法は任意である。たとえば特開昭56−149430号
公報、特開昭56−149431号公報、特開昭58−
83029号公報および特開昭61−43631号公報
などで開示された方法、つまりまず環状末端基が少ない
プレポリマ−を特定の条件下で製造した後、これを水蒸
気雰囲気下で固相重合して高粘度ナイロン4,6を調製
する方法あるいは2-ピロリドンやN-メチルピロリドン
などの極性有機溶媒中で加熱してそれを得る方法などが
ある。ナイロン4,6樹脂の重合度については特に制限
はないが、25℃、96%硫酸中、1g/dlにおける
相対粘度が2.0〜6.0の範囲内にあるナイロン4,6
樹脂が好ましく用いられる。
【0008】本発明における(a)成分ナイロン4,6
樹脂の配合量は42〜95重量%、好ましくは45〜9
3重量%、さらに好ましくは47〜90重量%、特に好
ましくは48〜85重量%である。(a)成分の配合量
が45重量%未満であると(a)成分の優れた性能、加
工性が損なわれ、(a)成分の配合量が95重量%を超
えると結果的に(b)成分の配合量が少なすぎることに
なるため難燃性が劣る。
樹脂の配合量は42〜95重量%、好ましくは45〜9
3重量%、さらに好ましくは47〜90重量%、特に好
ましくは48〜85重量%である。(a)成分の配合量
が45重量%未満であると(a)成分の優れた性能、加
工性が損なわれ、(a)成分の配合量が95重量%を超
えると結果的に(b)成分の配合量が少なすぎることに
なるため難燃性が劣る。
【0009】本発明(b)成分のポリ臭素化スチレン
は、一臭素化スチレン、二臭素化スチレン、三臭素化ス
チレン等の臭素化スチレンモノマ−を1種類、あるいは、
2種類以上重合して得られ、好ましくは二臭素化スチレ
ン単位を50重量%以上、さらに好ましくは55重量%
以上有しているポリ臭素化スチレンである。本発明のポ
リ臭素化スチレンとしては、主として二臭素化スチレン
モノマ−の重合体であってももちろんよいが、二臭素化
スチレンモノマ−と三臭素化スチレンモノマ−の共重合
体も臭素含有率が上がるという点から好ましい。ポリ臭
素化スチレン中の臭素含有率は好ましくは40〜75重
量%、さらに好ましくは50〜75重量%である。また、
臭素化スチレンモノマ−の重合時に必要に応じて他の共
重合可能な単量体を用いてもよい。共重合可能な単量体
としては、例えば、オレフィンやビニルなどが挙げられ、
官能基を含有するものであってもよい。オレフィンやビ
ニルとしてはエチレン、プロピレン、ブタジエン、ブテン、
ヘキセン、ペンテン、メチレブテン、メチルペンテン、スチ
レン、アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニルなどが
挙げられ、エチレン、プロピレン、ブタジエン、スチレン、
アクリロニトリルが好ましい。共重合可能な単量体が含
有してもよい官能基としては、例えば、カルボキシル基、
酸無水物基、オキサゾリン基、エポキシ基から選ばれた1
種あるいは2種以上の官能基が挙げられ、具体的には、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、ビニルオキサゾリン、グリシジルメタクリ
レ−ト、アリルグリシジルエ−テル等を挙げることがで
きる。あるいは、上述の官能基を臭素化スチレンと共重
合したり、あるいは、ポリ臭素化スチレンの末端等に修飾
したりしてもよい。
は、一臭素化スチレン、二臭素化スチレン、三臭素化ス
チレン等の臭素化スチレンモノマ−を1種類、あるいは、
2種類以上重合して得られ、好ましくは二臭素化スチレ
ン単位を50重量%以上、さらに好ましくは55重量%
以上有しているポリ臭素化スチレンである。本発明のポ
リ臭素化スチレンとしては、主として二臭素化スチレン
モノマ−の重合体であってももちろんよいが、二臭素化
スチレンモノマ−と三臭素化スチレンモノマ−の共重合
体も臭素含有率が上がるという点から好ましい。ポリ臭
素化スチレン中の臭素含有率は好ましくは40〜75重
量%、さらに好ましくは50〜75重量%である。また、
臭素化スチレンモノマ−の重合時に必要に応じて他の共
重合可能な単量体を用いてもよい。共重合可能な単量体
としては、例えば、オレフィンやビニルなどが挙げられ、
官能基を含有するものであってもよい。オレフィンやビ
ニルとしてはエチレン、プロピレン、ブタジエン、ブテン、
ヘキセン、ペンテン、メチレブテン、メチルペンテン、スチ
レン、アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニルなどが
挙げられ、エチレン、プロピレン、ブタジエン、スチレン、
アクリロニトリルが好ましい。共重合可能な単量体が含
有してもよい官能基としては、例えば、カルボキシル基、
酸無水物基、オキサゾリン基、エポキシ基から選ばれた1
種あるいは2種以上の官能基が挙げられ、具体的には、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、ビニルオキサゾリン、グリシジルメタクリ
レ−ト、アリルグリシジルエ−テル等を挙げることがで
きる。あるいは、上述の官能基を臭素化スチレンと共重
合したり、あるいは、ポリ臭素化スチレンの末端等に修飾
したりしてもよい。
【0010】なお、数平均分子量(Mn)ならびに重量
平均分子量(Mw)は、ゲルパ−ミエ−ションクロマト
グラフィ−(GPC)を用い、テトラヒドロフラン(T
HF)を溶媒として、当該難燃剤を1mg/mlの濃度
に溶解させ、流量1.0ml/分、温度36〜40℃に
て測定することにより、ポリスチレン換算の数平均分子
量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を得ることが
できる。本発明のポリ臭素化スチレンの数平均分子量
(Mn)は、1×104〜9×104、好ましくは1×1
04〜7×104、さらに好ましくは1×104〜5×1
04、特に好ましくは1×104〜4×104である。一
方、重量平均分子量(Mw)/Mnは1〜5以下、好ま
しくは1〜45、さらに好ましくは1〜4、特に好まし
くは1〜3.5である。数平均分子量(Mn)およびM
w/Mnが本発明の範囲外のポリ臭素化スチレンを用い
た場合には、熱安定性、難燃性、耐衝撃性のうちの少な
くとも1つの性能が本発明の目的に達することができ
ず、言い換えれば、熱安定性、難燃性、耐衝撃性がすべ
てそろって本発明の目的に達することができない。本発
明は、ポリアミド樹脂としてナイロン4,6樹脂を用
い、また、難燃剤として臭素化スチレンモノマ−を重合
して得られ、かつ、数平均分子量とMw/Mnが上述の
範囲にあるポリ臭素化スチレンを用いることにより達成
される。難燃剤として、ポリスチレンを後臭素化して得
られる後臭素化タイプの臭素化ポリスチレンでは、数平
均分子量、Mw/Mnが上記の範囲にあっても本発明の
目的を達成することができない。
平均分子量(Mw)は、ゲルパ−ミエ−ションクロマト
グラフィ−(GPC)を用い、テトラヒドロフラン(T
HF)を溶媒として、当該難燃剤を1mg/mlの濃度
に溶解させ、流量1.0ml/分、温度36〜40℃に
て測定することにより、ポリスチレン換算の数平均分子
量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を得ることが
できる。本発明のポリ臭素化スチレンの数平均分子量
(Mn)は、1×104〜9×104、好ましくは1×1
04〜7×104、さらに好ましくは1×104〜5×1
04、特に好ましくは1×104〜4×104である。一
方、重量平均分子量(Mw)/Mnは1〜5以下、好ま
しくは1〜45、さらに好ましくは1〜4、特に好まし
くは1〜3.5である。数平均分子量(Mn)およびM
w/Mnが本発明の範囲外のポリ臭素化スチレンを用い
た場合には、熱安定性、難燃性、耐衝撃性のうちの少な
くとも1つの性能が本発明の目的に達することができ
ず、言い換えれば、熱安定性、難燃性、耐衝撃性がすべ
てそろって本発明の目的に達することができない。本発
明は、ポリアミド樹脂としてナイロン4,6樹脂を用
い、また、難燃剤として臭素化スチレンモノマ−を重合
して得られ、かつ、数平均分子量とMw/Mnが上述の
範囲にあるポリ臭素化スチレンを用いることにより達成
される。難燃剤として、ポリスチレンを後臭素化して得
られる後臭素化タイプの臭素化ポリスチレンでは、数平
均分子量、Mw/Mnが上記の範囲にあっても本発明の
目的を達成することができない。
【0011】本発明の(b)成分ポリ臭素化スチレンの
配合量は、3〜45重量%、好ましくは5〜40重量
%、さらに好ましくは7〜35重量%、特に好ましくは
8〜33重量%である。(b)成分の配合量が3重量%
未満であると難燃性が劣り、(b)成分の配合量が45
重量%を超えると(a)成分の優れた性能、加工性が損
なわれる。
配合量は、3〜45重量%、好ましくは5〜40重量
%、さらに好ましくは7〜35重量%、特に好ましくは
8〜33重量%である。(b)成分の配合量が3重量%
未満であると難燃性が劣り、(b)成分の配合量が45
重量%を超えると(a)成分の優れた性能、加工性が損
なわれる。
【0012】本発明(c)成分の熱可塑性樹脂とは、例
えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(P
P)、エチレン-ブテン-スチレン共重合体(SEB
S)、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS)、
アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(AB
S)、アクリロニトリル-エチレンプロピレン-スチレン
共重合体(AES)、ポリスチレン(PS)、ポリブチ
レンテレフタレ−ト(PBT)、ポリエチレンテレフタ
レ−ト(PET)、ポリエステル混合物、ポリフェニレ
ンエ−テル(PPE)、ポリメチルペンテン、ポリカ−
ボネ−ト(PC)、ポリアリレ−ト、ポリスルホン(P
SF)、ポリエ−テルスルホン(PES)、ポリイミド
(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレ
ンスルフィド(PPS)、液晶樹脂(LCP)、ポリエ
−テルケトン(PEK)、ポリエ−テルエ−テルケトン
(PEEK)、ポリオキシメチレン(POM)、フッ化
ビニリデン重合体(PVDF等)、ポリビニルフロリド
(PVF)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共
重合体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン(PCTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン
共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフル
オロエチレン・フルオロアルキルビニルエ−テル共重合
体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ナイロン4,6以外の脂肪族および芳香族ポリア
ミド、および、それらの共重合ポリアミド、架橋粒子な
ど、および、それらの変性物であり、一部のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン等にみられるようなシ
ンジオタクチック構造を有するものも含む。
えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(P
P)、エチレン-ブテン-スチレン共重合体(SEB
S)、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS)、
アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(AB
S)、アクリロニトリル-エチレンプロピレン-スチレン
共重合体(AES)、ポリスチレン(PS)、ポリブチ
レンテレフタレ−ト(PBT)、ポリエチレンテレフタ
レ−ト(PET)、ポリエステル混合物、ポリフェニレ
ンエ−テル(PPE)、ポリメチルペンテン、ポリカ−
ボネ−ト(PC)、ポリアリレ−ト、ポリスルホン(P
SF)、ポリエ−テルスルホン(PES)、ポリイミド
(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレ
ンスルフィド(PPS)、液晶樹脂(LCP)、ポリエ
−テルケトン(PEK)、ポリエ−テルエ−テルケトン
(PEEK)、ポリオキシメチレン(POM)、フッ化
ビニリデン重合体(PVDF等)、ポリビニルフロリド
(PVF)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共
重合体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン(PCTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン
共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフル
オロエチレン・フルオロアルキルビニルエ−テル共重合
体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ナイロン4,6以外の脂肪族および芳香族ポリア
ミド、および、それらの共重合ポリアミド、架橋粒子な
ど、および、それらの変性物であり、一部のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン等にみられるようなシ
ンジオタクチック構造を有するものも含む。
【0013】さて、本発明の難燃性樹脂組成物の用途の
1つである電気・電子部品の分野では、耐熱性として、
プリント基板上へハンダ付けに耐えられるということが
必要である。ハンダは錫と鉛との合金が主体であり、錫
と鉛との合金では錫約62%、183℃に共晶点がある
ことからもわかるように、一般に広く使用されているハ
ンダの融点は180〜190℃である。したがって、本
発明(c)成分の熱可塑性樹脂において、好ましい融点
の範囲はハンダの融点以上でナイロン4,6樹脂の劣化
温度未満であるから、好ましい融点の範囲は180〜3
50℃、さらに好ましくは220〜340℃である。
1つである電気・電子部品の分野では、耐熱性として、
プリント基板上へハンダ付けに耐えられるということが
必要である。ハンダは錫と鉛との合金が主体であり、錫
と鉛との合金では錫約62%、183℃に共晶点がある
ことからもわかるように、一般に広く使用されているハ
ンダの融点は180〜190℃である。したがって、本
発明(c)成分の熱可塑性樹脂において、好ましい融点
の範囲はハンダの融点以上でナイロン4,6樹脂の劣化
温度未満であるから、好ましい融点の範囲は180〜3
50℃、さらに好ましくは220〜340℃である。
【0014】本発明(c)成分の熱可塑性樹脂は2〜5
3重量%であるが、好ましくは 2.5〜50重量%、
さらに好ましくは3〜43重量%、特に好ましくは4〜
42重量%である。(c)成分の配合量が2重量%未満
であると吸湿前後の寸法変化低減の効果が認められず、
(c)成分の配合量が53重量%を超えると(a)成分
の優れた性能、加工性が損なわれる。
3重量%であるが、好ましくは 2.5〜50重量%、
さらに好ましくは3〜43重量%、特に好ましくは4〜
42重量%である。(c)成分の配合量が2重量%未満
であると吸湿前後の寸法変化低減の効果が認められず、
(c)成分の配合量が53重量%を超えると(a)成分
の優れた性能、加工性が損なわれる。
【0015】請求項2の難燃性樹脂組成物は、上記
(a)、(b)、および、(c)成分にさらに(d)成
分として無機充填材を必須成分としている。(d)成分
を用いることで、剛性、寸法安定性をさらに向上させた
難燃性樹脂組成物が得られる。(d)成分は、繊維状、
粉末状、粒状、板状、針状、クロス状、マット状を有す
る種々の無機充填材であり、代表的な例としては、ガラ
ス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維、グラファイト繊
維、炭酸カルシウム、タルク、カタルボ、ワラステナイ
ト、シリカ、アルミナ、シリカアルミナ、ケイソウ土、
クレ−、焼成クレ−、カオリン、マイカ(微細雲母)、
粒状ガラス、ガラスフレ−ク、ガラスバル−ン(中空ガ
ラス)、せっこう、ベンガラ、金属繊維、二酸化チタ
ン、チタン酸カリウムウイスカ−、酸化マグネシウム、
ケイ酸カルシウム、アスベスト、アルミン酸ナトリウ
ム、アルミン酸カルシウム、アルミニウム、酸化アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、銅、ステンレス、酸化亜
鉛、金属ウイスカ−などを挙げることができる。本発明
の目的から、ガラス繊維、炭素繊維、カオリン、マイ
カ、タルクが好ましく、とりわけその経済性からガラス
繊維、カオリン、マイカ、タルクが好ましい。本発明の
成形性や物性を損なわない限りにおいて表面処理を施し
たものであってもよく、なかでも、アミノシラン処理、
アクリルシラン処理、ビニル処理などに代表される表面
処理を施されたものが好ましい。
(a)、(b)、および、(c)成分にさらに(d)成
分として無機充填材を必須成分としている。(d)成分
を用いることで、剛性、寸法安定性をさらに向上させた
難燃性樹脂組成物が得られる。(d)成分は、繊維状、
粉末状、粒状、板状、針状、クロス状、マット状を有す
る種々の無機充填材であり、代表的な例としては、ガラ
ス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維、グラファイト繊
維、炭酸カルシウム、タルク、カタルボ、ワラステナイ
ト、シリカ、アルミナ、シリカアルミナ、ケイソウ土、
クレ−、焼成クレ−、カオリン、マイカ(微細雲母)、
粒状ガラス、ガラスフレ−ク、ガラスバル−ン(中空ガ
ラス)、せっこう、ベンガラ、金属繊維、二酸化チタ
ン、チタン酸カリウムウイスカ−、酸化マグネシウム、
ケイ酸カルシウム、アスベスト、アルミン酸ナトリウ
ム、アルミン酸カルシウム、アルミニウム、酸化アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、銅、ステンレス、酸化亜
鉛、金属ウイスカ−などを挙げることができる。本発明
の目的から、ガラス繊維、炭素繊維、カオリン、マイ
カ、タルクが好ましく、とりわけその経済性からガラス
繊維、カオリン、マイカ、タルクが好ましい。本発明の
成形性や物性を損なわない限りにおいて表面処理を施し
たものであってもよく、なかでも、アミノシラン処理、
アクリルシラン処理、ビニル処理などに代表される表面
処理を施されたものが好ましい。
【0016】本発明における無機充填材の添加量は、本
発明の構成成分(a)、(b)、(c)成分の合計量1
00重量部に対して、好ましくは1〜200重量部であ
り、より好ましくは2〜160重量部、さらに好ましく
は3〜120重量部である。無機充填材の添加量が1重
量部未満では(d)成分の添加目的が達成されず、一方、
200重量部を超えると加工性、特に押出成形性や射出
成形性が悪化する。
発明の構成成分(a)、(b)、(c)成分の合計量1
00重量部に対して、好ましくは1〜200重量部であ
り、より好ましくは2〜160重量部、さらに好ましく
は3〜120重量部である。無機充填材の添加量が1重
量部未満では(d)成分の添加目的が達成されず、一方、
200重量部を超えると加工性、特に押出成形性や射出
成形性が悪化する。
【0017】本発明の請求項1ならびに請求項2の難燃
性樹脂組成物には、必要に応じて、難燃性をさらに高め
るために難燃助剤を添加することができる。難燃助剤と
しては、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン、トリフェニルアンチモン等のアンチモン化合物、リ
ン酸エステル等が挙げられ、これらのうちで好ましいも
のとして三酸化アンチモン、五酸化アンチモンが挙げら
れる。難燃助剤の添加量は、(a)、(b)、(c)成
分の合計100重量部に対して、好ましくは1〜20重
量部、さらに好ましくは1〜10重量部である。1重量
部未満では添加目的が達成されず、20重量部を超える
と耐衝撃強度等の機械的強度が低下する。
性樹脂組成物には、必要に応じて、難燃性をさらに高め
るために難燃助剤を添加することができる。難燃助剤と
しては、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン、トリフェニルアンチモン等のアンチモン化合物、リ
ン酸エステル等が挙げられ、これらのうちで好ましいも
のとして三酸化アンチモン、五酸化アンチモンが挙げら
れる。難燃助剤の添加量は、(a)、(b)、(c)成
分の合計100重量部に対して、好ましくは1〜20重
量部、さらに好ましくは1〜10重量部である。1重量
部未満では添加目的が達成されず、20重量部を超える
と耐衝撃強度等の機械的強度が低下する。
【0018】本発明の樹脂組成物の押出加工、および、
射出成形時の加工温度は通常300〜320℃であり、
その加工温度における酸化劣化や熱分解が少ないことが
本発明の特長である。その熱安定性を評価することので
きる方法として、熱天秤分析(TGA:Thermogravimetric A
nalysis)がある。本発明で用いた熱天秤分析の測定条件
は、窒素雰囲気中において温度を315℃に保ち、その
30分間経過後の重量を測定前の重量と比較して重量減
少率として評価するものである。(a)、(b)、
(c)からなる組成物もしくは(a)、(b)、
(c)、(d)からなる組成物の熱天秤での315℃、
窒素中30分後の重量減少率は8%未満であり、好まし
くは7.5%以下、さらに好ましくは7%以下、特に好
ましくは6.5%以下である。
射出成形時の加工温度は通常300〜320℃であり、
その加工温度における酸化劣化や熱分解が少ないことが
本発明の特長である。その熱安定性を評価することので
きる方法として、熱天秤分析(TGA:Thermogravimetric A
nalysis)がある。本発明で用いた熱天秤分析の測定条件
は、窒素雰囲気中において温度を315℃に保ち、その
30分間経過後の重量を測定前の重量と比較して重量減
少率として評価するものである。(a)、(b)、
(c)からなる組成物もしくは(a)、(b)、
(c)、(d)からなる組成物の熱天秤での315℃、
窒素中30分後の重量減少率は8%未満であり、好まし
くは7.5%以下、さらに好ましくは7%以下、特に好
ましくは6.5%以下である。
【0019】本発明の難燃性樹脂組成物には、その成形
性や物性を損なわない限りにおいて他の成分、例えば顔
料、染料、着色剤、有機補強材、耐熱剤、銅化合物やヒ
ンダ−ドフェノ−ル系化合物等に代表される安定剤、変
性ポリオレフィンや変性スチレン系樹脂やエポキシ樹脂
等に代表される燃焼試験でのドリッピング防止剤、酸化
防止剤、光保護剤、耐候剤、光安定剤、結晶核剤、潤滑
剤、離型剤、可塑剤、帯電防止剤などを添加導入するこ
とは自由である。
性や物性を損なわない限りにおいて他の成分、例えば顔
料、染料、着色剤、有機補強材、耐熱剤、銅化合物やヒ
ンダ−ドフェノ−ル系化合物等に代表される安定剤、変
性ポリオレフィンや変性スチレン系樹脂やエポキシ樹脂
等に代表される燃焼試験でのドリッピング防止剤、酸化
防止剤、光保護剤、耐候剤、光安定剤、結晶核剤、潤滑
剤、離型剤、可塑剤、帯電防止剤などを添加導入するこ
とは自由である。
【0020】本発明の難燃性樹脂組成物は、上記の樹脂
組成物を公知の成形方法、例えば、射出成形、押出成
形、ブロ−成形、真空成形、圧縮成形など通常の熱可塑
性樹脂に対して用いられる成形に供することにより各種
の成形品に成形することができる。
組成物を公知の成形方法、例えば、射出成形、押出成
形、ブロ−成形、真空成形、圧縮成形など通常の熱可塑
性樹脂に対して用いられる成形に供することにより各種
の成形品に成形することができる。
【0021】本発明の難燃性樹脂組成物は、例えば、電
子部品、耐熱性容器、フィルタ−等として特に好適に用
いることができる。ここで電子部品と称するものとして
は、各種コネクタ−、スイッチ、リレ−、コイルボビ
ン、ボリュ−ム、ソケット、プラグボ−ド、端子台、セ
ンサ−、抵抗器、トランス、IC(集積回路)などの本
体、あるいは、主として、ハウジング(ケ−ス、ボデ
ィ、カバ−)、枠、電気絶縁体、スライド(スライダ
−)、ベ−ス、ウェ−ハ、レンカム、スプ−ル、カ−
ド、ヨ−クなどが代表的な例として挙げられる。その中
でもコネクタ−と称するものとしては、電線対電線(中
継)用コネクタ−、電線対基板用コネクタ−、基板対基
板用コネクタ−等のいずれでもよく、FFC(Flexible
Flat Cable)/FPC(Flexible Printed Circuit)用コ
ネクタ−、SIMMソケット、ROM用ソケット、イン
タ−フェイス用コネクタ−、カ−ドエッジコネクタ−、
ディスクドライブパワ−コネクタ−、ボ−ドインコネク
タ−、ジャンパ−ワイヤ−用コネクタ−などに代表され
るコネクタ−を含み、その形式は、ストレ−トタイプ、
ライトアングルタイプ、マルチハ−ネスタイプ、イジェ
クトレバ−タイプ、クリップ装着タイプ、ボトムエント
リ−タイプ、ストレインリリ−フ等のいずれでもよく、
その接続形態は、スタック接続、水平接続、垂直接続の
いずれでもよい。本発明のコネクタ−は、上記各種コネ
クタ−の本体、あるいは、主として、ハウジング(ケ−
ス、ボディ、カバ−)、枠、電気絶縁体、スライド(ス
ライダ−)、ベ−ス、ウェ−ハ、レンカム、スプ−ル、
カ−ド、ヨ−ク、イジェクトピン、イジェクトレバ−な
どとして使用される材料などを代表例としてを挙げるこ
とができる。
子部品、耐熱性容器、フィルタ−等として特に好適に用
いることができる。ここで電子部品と称するものとして
は、各種コネクタ−、スイッチ、リレ−、コイルボビ
ン、ボリュ−ム、ソケット、プラグボ−ド、端子台、セ
ンサ−、抵抗器、トランス、IC(集積回路)などの本
体、あるいは、主として、ハウジング(ケ−ス、ボデ
ィ、カバ−)、枠、電気絶縁体、スライド(スライダ
−)、ベ−ス、ウェ−ハ、レンカム、スプ−ル、カ−
ド、ヨ−クなどが代表的な例として挙げられる。その中
でもコネクタ−と称するものとしては、電線対電線(中
継)用コネクタ−、電線対基板用コネクタ−、基板対基
板用コネクタ−等のいずれでもよく、FFC(Flexible
Flat Cable)/FPC(Flexible Printed Circuit)用コ
ネクタ−、SIMMソケット、ROM用ソケット、イン
タ−フェイス用コネクタ−、カ−ドエッジコネクタ−、
ディスクドライブパワ−コネクタ−、ボ−ドインコネク
タ−、ジャンパ−ワイヤ−用コネクタ−などに代表され
るコネクタ−を含み、その形式は、ストレ−トタイプ、
ライトアングルタイプ、マルチハ−ネスタイプ、イジェ
クトレバ−タイプ、クリップ装着タイプ、ボトムエント
リ−タイプ、ストレインリリ−フ等のいずれでもよく、
その接続形態は、スタック接続、水平接続、垂直接続の
いずれでもよい。本発明のコネクタ−は、上記各種コネ
クタ−の本体、あるいは、主として、ハウジング(ケ−
ス、ボディ、カバ−)、枠、電気絶縁体、スライド(ス
ライダ−)、ベ−ス、ウェ−ハ、レンカム、スプ−ル、
カ−ド、ヨ−ク、イジェクトピン、イジェクトレバ−な
どとして使用される材料などを代表例としてを挙げるこ
とができる。
【0022】ここで耐熱性容器と称するものとしては、
家庭、各種食堂、喫茶店、自動車、乗合自動車(バス、
タクシ−等)、列車、航空機、船舶(小型船舶を含む客
船等)等において用いられる、各種のお盆、食品加熱用
トレ−、おしぼり・タオル・シ−ツ・衣類等の加熱およ
び運搬用容器、バスケット類、カップ、コップ、茶碗等
の食器類、灰皿等に代表される耐熱性容器が挙げられ
る。ここでフィルタ−と称するものとしては、車両エン
ジンオイルの潤滑系に設けられるオイルフィルタ−やス
トレ−ナ−、また、エンジンオイルの潤滑系以外に、例
えば、ブレ−キオイルの循環パイプの途中や、トランス
ミッション、燃料タンクの出入口、クラッチマスタ−シ
リンダ−内等にも用いることができる。また、オイル用
のフィルタ−に限定されず、空気等のフィルタ−として
も好適に用いることができる。さらに、家庭電化製品の
各種フィルタ−、工業電気製品の各種フィルタ−、工業
部材(例えば、建設機械の油圧制御系、潤滑系など)の
各種フィルタ−として好適に使用できる。
家庭、各種食堂、喫茶店、自動車、乗合自動車(バス、
タクシ−等)、列車、航空機、船舶(小型船舶を含む客
船等)等において用いられる、各種のお盆、食品加熱用
トレ−、おしぼり・タオル・シ−ツ・衣類等の加熱およ
び運搬用容器、バスケット類、カップ、コップ、茶碗等
の食器類、灰皿等に代表される耐熱性容器が挙げられ
る。ここでフィルタ−と称するものとしては、車両エン
ジンオイルの潤滑系に設けられるオイルフィルタ−やス
トレ−ナ−、また、エンジンオイルの潤滑系以外に、例
えば、ブレ−キオイルの循環パイプの途中や、トランス
ミッション、燃料タンクの出入口、クラッチマスタ−シ
リンダ−内等にも用いることができる。また、オイル用
のフィルタ−に限定されず、空気等のフィルタ−として
も好適に用いることができる。さらに、家庭電化製品の
各種フィルタ−、工業電気製品の各種フィルタ−、工業
部材(例えば、建設機械の油圧制御系、潤滑系など)の
各種フィルタ−として好適に使用できる。
【0023】
【実施例および比較例】以下、実施例および比較例によ
り本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。実施例および比較例において
は次のような材料を用いた。 成分(a):ナイロン4,6としてオランダ国DSM社
製「Stanyl」、96%硫酸1g/dlでの相対粘
度3.0を用いた。 成分(b): b−1:ポリ臭素化スチレン、臭素含有量61重量%、 数平均分子量Mn=21,000、Mw/Mn=1.8
6、 ジブロモスチレンの重合体。 b−2:ポリ臭素化スチレン、臭素含有量68重量%、 数平均分子量Mn=30,000、Mw/Mn=2.1
3、 ジブロモスチレン:トリブロモスチレン=2:8の共重
合体。 b−3:変性ポリ臭素化スチレン、臭素含有量60重量
%、 数平均分子量Mn=52,000、Mw/Mn=1.9
2、 無水マレイン酸(2wt%)とジブロモスチレンの共重合体。 b−4:後臭素化ポリスチレン、臭素含有量67重量
%、 数平均分子量Mn=84,000、Mw/Mn=2.3
9。 b−5:後臭素化ポリスチレン、臭素含有量58重量
%、 数平均分子量Mn=32,000、Mw/Mn=6.1
2。 b−6:後臭素化ポリスチレン、臭素含有量59重量
%、 数平均分子量Mn=120,000、Mw/Mn=3.3
0。 成分(c):熱可塑性樹脂: c−1:ナイロン6、アライドシグナル社「8200」、
融点220℃。 c−2:非晶性ポリアミド樹脂、エムスジャパン社「T
R55」。 c−3:ポリフェニレンスルフィド(PPS)、東レ「L21
20」、融点285℃。 c−4:液晶樹脂(LCP)、ポリプラスチックス「A
950」、融点280℃。 c−5:アクリロニトリル-エチレンプロピレン-スチレ
ン共重合体(AES)、 日本合成ゴム(株)、アクリロニトリル24%、 エチレンプロピレン32%、スチレン44%の共重合
体。 c−6:メタクリル酸変性アクリロニトリル-ブタジエ
ン-スチレン共重合体(変性ABS)、日本合成ゴム
(株)、アクリロニトリル20%、 ブタジエン25%、スチレン52.5%、メタクリル酸2.
5%の共重合体。 c−7:シンジオタクチック構造を有するポリスチレン
(PS)、融点260℃。 c−8:ポリプロピレン(PP)、三菱油化「EC9
8」。 c−9:ポリメチルペンテン、三井石油化学「RT1
8」、融点240℃。 c−10:ポリブチレンテレフタレ−ト(PBT)、鐘紡「7
20」、融点225℃。 c−11:ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、旭硝子
製、融点335℃。 成分(d):無機充填材:ガラス繊維、直径約10μm
の連続長繊維のストランドから作られた平均の長さ3m
mのチョップドストランド。
り本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。実施例および比較例において
は次のような材料を用いた。 成分(a):ナイロン4,6としてオランダ国DSM社
製「Stanyl」、96%硫酸1g/dlでの相対粘
度3.0を用いた。 成分(b): b−1:ポリ臭素化スチレン、臭素含有量61重量%、 数平均分子量Mn=21,000、Mw/Mn=1.8
6、 ジブロモスチレンの重合体。 b−2:ポリ臭素化スチレン、臭素含有量68重量%、 数平均分子量Mn=30,000、Mw/Mn=2.1
3、 ジブロモスチレン:トリブロモスチレン=2:8の共重
合体。 b−3:変性ポリ臭素化スチレン、臭素含有量60重量
%、 数平均分子量Mn=52,000、Mw/Mn=1.9
2、 無水マレイン酸(2wt%)とジブロモスチレンの共重合体。 b−4:後臭素化ポリスチレン、臭素含有量67重量
%、 数平均分子量Mn=84,000、Mw/Mn=2.3
9。 b−5:後臭素化ポリスチレン、臭素含有量58重量
%、 数平均分子量Mn=32,000、Mw/Mn=6.1
2。 b−6:後臭素化ポリスチレン、臭素含有量59重量
%、 数平均分子量Mn=120,000、Mw/Mn=3.3
0。 成分(c):熱可塑性樹脂: c−1:ナイロン6、アライドシグナル社「8200」、
融点220℃。 c−2:非晶性ポリアミド樹脂、エムスジャパン社「T
R55」。 c−3:ポリフェニレンスルフィド(PPS)、東レ「L21
20」、融点285℃。 c−4:液晶樹脂(LCP)、ポリプラスチックス「A
950」、融点280℃。 c−5:アクリロニトリル-エチレンプロピレン-スチレ
ン共重合体(AES)、 日本合成ゴム(株)、アクリロニトリル24%、 エチレンプロピレン32%、スチレン44%の共重合
体。 c−6:メタクリル酸変性アクリロニトリル-ブタジエ
ン-スチレン共重合体(変性ABS)、日本合成ゴム
(株)、アクリロニトリル20%、 ブタジエン25%、スチレン52.5%、メタクリル酸2.
5%の共重合体。 c−7:シンジオタクチック構造を有するポリスチレン
(PS)、融点260℃。 c−8:ポリプロピレン(PP)、三菱油化「EC9
8」。 c−9:ポリメチルペンテン、三井石油化学「RT1
8」、融点240℃。 c−10:ポリブチレンテレフタレ−ト(PBT)、鐘紡「7
20」、融点225℃。 c−11:ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、旭硝子
製、融点335℃。 成分(d):無機充填材:ガラス繊維、直径約10μm
の連続長繊維のストランドから作られた平均の長さ3m
mのチョップドストランド。
【0024】実施例および比較例の樹脂組成物は、バレ
ル温度300〜320℃に設定した2軸押出機(池貝鉄
工PCM45)を用い、溶融混練しペレットとした。得
られたペレットを射出成形機(シリンダ−温度295〜
320℃)にて所定の試験片を作製し性能試験に供し
た。なお、実施例および比較例中に記した試料の性能測
定は以下の方法によった。 荷重たわみ温度:ASTM D648に準ずる。(荷
重18.6kg/cm2) 耐熱性に関する評価項目。 アイゾット衝撃強度:ASTM D256に準ずる
(ノッチ付)。 熱天秤分析(Thermogravimetric
Analysis;TGA):窒素中で温度315℃に
保った場合の30分後の重量減少率。熱安定性に関する
評価項目。 吸水寸法変化率:ASTM D570に準じ、長さ1
27mm、幅12.7mm、厚さ3.2mmの射出成形試験片を用
い、成形直後(乾燥状態で半日放置)の試験片と水中
(室温)に24時間浸漬した後の試験片の寸法をノギス
で測定し、長さ方向 の寸法変化率(増加率)を算出し
た。 難燃性:UL−94試験法に準じて、1/32インチ
厚さの試験片を用いて燃焼試験(Vertical T
est)を行い、V−0、もしくは、V−2を判定し
た。ただし、当該燃焼試験において、V−0とは樹脂の
溶融滴下がない場合、あるいは、樹脂の溶融滴下はある
が下方においた綿花を発火させない場合であり、V−2
とは樹脂の溶融滴下があり下方においた綿花を発火させ
る場合である。
ル温度300〜320℃に設定した2軸押出機(池貝鉄
工PCM45)を用い、溶融混練しペレットとした。得
られたペレットを射出成形機(シリンダ−温度295〜
320℃)にて所定の試験片を作製し性能試験に供し
た。なお、実施例および比較例中に記した試料の性能測
定は以下の方法によった。 荷重たわみ温度:ASTM D648に準ずる。(荷
重18.6kg/cm2) 耐熱性に関する評価項目。 アイゾット衝撃強度:ASTM D256に準ずる
(ノッチ付)。 熱天秤分析(Thermogravimetric
Analysis;TGA):窒素中で温度315℃に
保った場合の30分後の重量減少率。熱安定性に関する
評価項目。 吸水寸法変化率:ASTM D570に準じ、長さ1
27mm、幅12.7mm、厚さ3.2mmの射出成形試験片を用
い、成形直後(乾燥状態で半日放置)の試験片と水中
(室温)に24時間浸漬した後の試験片の寸法をノギス
で測定し、長さ方向 の寸法変化率(増加率)を算出し
た。 難燃性:UL−94試験法に準じて、1/32インチ
厚さの試験片を用いて燃焼試験(Vertical T
est)を行い、V−0、もしくは、V−2を判定し
た。ただし、当該燃焼試験において、V−0とは樹脂の
溶融滴下がない場合、あるいは、樹脂の溶融滴下はある
が下方においた綿花を発火させない場合であり、V−2
とは樹脂の溶融滴下があり下方においた綿花を発火させ
る場合である。
【0025】実施例および比較例として、以下にその組
成および上記項目の評価結果を表−1〜4に示す。 実施例1〜14 上述の方法での評価を行い、表−1および表−2の結果
を得た。表−1および表−2に示した結果から、本発明
の難燃性樹脂組成物は、耐熱性、耐衝撃性、成形時の熱
安定性に優れ、かつ、吸湿時の寸法変化が少ないことが
わかる。
成および上記項目の評価結果を表−1〜4に示す。 実施例1〜14 上述の方法での評価を行い、表−1および表−2の結果
を得た。表−1および表−2に示した結果から、本発明
の難燃性樹脂組成物は、耐熱性、耐衝撃性、成形時の熱
安定性に優れ、かつ、吸湿時の寸法変化が少ないことが
わかる。
【0026】比較例1〜11 実施例同様の評価を行い、表−3、4の結果を得た。比
較例1は本発明(b)成分の使用量が特許請求の範囲を
超えた場合であり、ナイロン4,6の優れた性能が損な
われ、荷重たわみ温度、衝撃強度、熱安定性が劣る結果
となった。比較例2は本発明(b)成分の使用量が特許
請求の範囲未満の場合であり、難燃性が低下した。比較
例3、比較例4、比較例5は本発明(b)成分として、分
子量や分子量分布が異なる後臭素化ポリスチレンを用い
た場合であり、いずれも、それぞれ、実施例5、実施例8、
実施例10と比較して衝撃強度と熱安定性が劣ってい
る。比較例6および7は、実施例5および比較例3と同
じ配合で、ナイロン4,6の代わりにナイロン6,6を用
いた場合(ただし、ナイロン4,6とナイロン6,6とで
は融点がそれぞれ295℃、262℃と約30℃違うた
め、押出および射出成形時の温度はナイロン4,6より
も約30℃低くした。熱天秤分析では温度を285℃と
して同様の分析を行った。)ナイロン4,6の場合と異
なり、加工温度が300℃より低くなるため、難燃剤の
種類による差異はみとめられなかった。比較例8は本発
明(c)成分の使用量が特許請求の範囲未満の場合であ
り、吸水寸法変化率が大き過ぎる結果となった。また、
比較例9は本発明(c)成分の使用量が特許請求を超え
た場合であり、押出加工(ペレット化)ができなかっ
た。比較例10は本発明請求項(2)の(d)成分の使
用量が特許請求を超えた場合であり、押出加工(ペレッ
ト化)ができなかった。比較例11は本発明請求項
(2)の(d)成分を含む組成物において、本発明
(b)成分として分子量や分子量分布が異なる後臭素化
ポリスチレンを用いた場合であり、実施例13と比較し
て衝撃強度と熱安定性が劣っている。
較例1は本発明(b)成分の使用量が特許請求の範囲を
超えた場合であり、ナイロン4,6の優れた性能が損な
われ、荷重たわみ温度、衝撃強度、熱安定性が劣る結果
となった。比較例2は本発明(b)成分の使用量が特許
請求の範囲未満の場合であり、難燃性が低下した。比較
例3、比較例4、比較例5は本発明(b)成分として、分
子量や分子量分布が異なる後臭素化ポリスチレンを用い
た場合であり、いずれも、それぞれ、実施例5、実施例8、
実施例10と比較して衝撃強度と熱安定性が劣ってい
る。比較例6および7は、実施例5および比較例3と同
じ配合で、ナイロン4,6の代わりにナイロン6,6を用
いた場合(ただし、ナイロン4,6とナイロン6,6とで
は融点がそれぞれ295℃、262℃と約30℃違うた
め、押出および射出成形時の温度はナイロン4,6より
も約30℃低くした。熱天秤分析では温度を285℃と
して同様の分析を行った。)ナイロン4,6の場合と異
なり、加工温度が300℃より低くなるため、難燃剤の
種類による差異はみとめられなかった。比較例8は本発
明(c)成分の使用量が特許請求の範囲未満の場合であ
り、吸水寸法変化率が大き過ぎる結果となった。また、
比較例9は本発明(c)成分の使用量が特許請求を超え
た場合であり、押出加工(ペレット化)ができなかっ
た。比較例10は本発明請求項(2)の(d)成分の使
用量が特許請求を超えた場合であり、押出加工(ペレッ
ト化)ができなかった。比較例11は本発明請求項
(2)の(d)成分を含む組成物において、本発明
(b)成分として分子量や分子量分布が異なる後臭素化
ポリスチレンを用いた場合であり、実施例13と比較し
て衝撃強度と熱安定性が劣っている。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】ナイロン4,6は他のナイロンに比べ融
点が高く、成形加工温度が高い。そのために、従来のナ
イロン6、ナイロン6,6等のナイロンに用いられてい
る難燃剤による難燃化方法は、耐熱性、耐衝撃強度、熱
安定性の低下等といった問題が見られた。本発明では、
難燃剤として、臭素化モノマ−を重合して得られ、か
つ、数平均分子量と分子量分布(Mw/Mn)が特定の
範囲内にあるポリ臭素化スチレンを用いることで、上記
の問題を大幅に改善することができた。さらに、熱可塑
性樹脂を配合することによって、吸湿時の寸法変化を極
めて少なくすることができた。したがって、本発明の難
燃性樹脂組成物は、上述の問題が大幅に改良されて耐熱
性、耐衝撃性、成形時の熱安定性に優れ、さらに、吸湿
時の寸法変化が大幅に改善され難燃性にも優れているこ
とから、ナイロン4,6の優れた性能が充分に発揮でき
る用途への展開が可能となり、工業的価値は極めて高
い。
点が高く、成形加工温度が高い。そのために、従来のナ
イロン6、ナイロン6,6等のナイロンに用いられてい
る難燃剤による難燃化方法は、耐熱性、耐衝撃強度、熱
安定性の低下等といった問題が見られた。本発明では、
難燃剤として、臭素化モノマ−を重合して得られ、か
つ、数平均分子量と分子量分布(Mw/Mn)が特定の
範囲内にあるポリ臭素化スチレンを用いることで、上記
の問題を大幅に改善することができた。さらに、熱可塑
性樹脂を配合することによって、吸湿時の寸法変化を極
めて少なくすることができた。したがって、本発明の難
燃性樹脂組成物は、上述の問題が大幅に改良されて耐熱
性、耐衝撃性、成形時の熱安定性に優れ、さらに、吸湿
時の寸法変化が大幅に改善され難燃性にも優れているこ
とから、ナイロン4,6の優れた性能が充分に発揮でき
る用途への展開が可能となり、工業的価値は極めて高
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 久男 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】(a)ナイロン4,6樹脂 42〜95重
量%、(b)臭素化スチレンモノマ−を重合して得ら
れ、かつ数平均分子量(Mn)が1×104〜9×1
04、重量平均分子量(Mw)/Mnが5以下であるポ
リ臭素化スチレン 3〜45重量%、および、(c)熱
可塑性樹脂 2〜53重量%、からなり、熱天秤分析で
の315℃窒素中30分後の重量減少率が8%未満であ
ることを特徴とする難燃性樹脂組成物。 - 【請求項2】(a)ナイロン4,6樹脂 42〜95重
量%、(b)臭素化スチレンモノマ−を重合して得ら
れ、かつ数平均分子量(Mn)が1×104〜9×1
04、重量平均分子量(Mw)/Mnが5以下であるポ
リ臭素化スチレン 3〜45重量%、(c)熱可塑性樹
脂 2〜53重量%、および、(d)無機充填材
(a)、(b)、(c)の合計量100重量部に対して
1〜200重量部、からなり、熱天秤分析での315℃
窒素中30分後の重量減少率が8%未満であることを特
徴とする難燃性樹脂組成物。 【0001】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11020995A JPH08283571A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11020995A JPH08283571A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08283571A true JPH08283571A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14529830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11020995A Pending JPH08283571A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08283571A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006192188A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Kishimoto Sangyo Co Ltd | 安全靴用先芯及びそれを用いた安全靴 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP11020995A patent/JPH08283571A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006192188A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Kishimoto Sangyo Co Ltd | 安全靴用先芯及びそれを用いた安全靴 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031128 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040330 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040824 |