JPH08300136A - 減圧吸引鋳造方法及び装置 - Google Patents

減圧吸引鋳造方法及び装置

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JPH08300136A
JPH08300136A JP10383595A JP10383595A JPH08300136A JP H08300136 A JPH08300136 A JP H08300136A JP 10383595 A JP10383595 A JP 10383595A JP 10383595 A JP10383595 A JP 10383595A JP H08300136 A JPH08300136 A JP H08300136A
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JP
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pressure
flow rate
mold
decompression
opening
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JP10383595A
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English (en)
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Taichi Ikejiri
太一 池尻
Hiroshi Onuma
寛 大沼
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳型のキャビティー内を減圧し溶融金属をキ
ャビティー内に充填させて鋳物を鋳造する減圧吸引鋳造
において、チャンバー内の減圧度を制御することにより
健全な鋳物を鋳造する。 【構成】 鋳型を設けた鋳型収納室の溶湯吸引用開口部
と真空ポンプを連結する管路に介装したアナログ流量調
整手段と、鋳型収納室の溶湯吸引用開口部とアナログ流
量調節手段間の管路途中に設けた一端を大気に開放した
デジタル式流量調節手段に、目標圧力と鋳型収納室内の
圧力差を基に、各々の流量調節手段の流量を制御し、こ
れにより鋳型内圧力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳型のキャビティー内
を減圧し、溶融金属(以下溶湯とも称す)をキャビティ
ー内に充填させて鋳物を鋳造する減圧吸引鋳造方法及び
装置に関し、特に薄肉のステンレス鋳鋼、耐熱鋳鋼など
鋳造性に劣る鋳物の製造に適した減圧吸引制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来例として、以下に示すような、金型
キャビティ内を減圧することによって溶湯を金型キャビ
ティ内に吸引する吸引鋳造方法及び装置が示されてい
る。まず特開昭62−3861(従来例1)には、キャ
ビティと真空源をつなぐ連通路の途中に複数の分岐流路
を設け、該複数の分岐流路の開閉をタイマーにより種々
選択組合わせて、該分岐流路のエアー吸引速度を変化さ
せることにより、減圧調整を行う吸引鋳造方法が示され
ている。さらにその実施例として、図2に示すように、
前記分岐流路に加え、前記連通路の前記キャビティと前
記分岐流路とをつなぐ中間部分に大気へ開口したリーク
流路を設け、該リーク流路にも複数の分岐流路を設け、
前記各々の分岐流路には、流路遮断用の電磁バルブと該
電磁バルブに直列に接続され開度調整が可能な手動バル
ブを用いた構成も開示されている。さらに実公平6−4
6608(従来例2、図3参照)には、金型キャビティ
と真空源とを接続する吸引通路の途中に送気通路を接続
し、該送気通路にコンプレッサから圧送される空気の流
量を変化させるバルブ手段を設け、さらに該バルブ手段
をプログラム制御するプログラム制御部と前記金型キャ
ビティ内の圧力に応じて前記バルブ手段のプログラム操
作量を制御するPID部とを含む電子制御部を設けた構
成が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に減圧吸引鋳造方
法は、薄肉鋳物を鋳造するのに有効であるが、5mm以
下というような薄い部分を有する薄肉鋳物、特にステン
レス鋳鋼、耐熱鋳鋼など鋳造性に劣る鋳物を鋳造するこ
とは難しい。これは、鋳型との接触によって注湯された
溶湯の冷却凝固が促進されるため溶湯の流動性が悪くな
り、湯回り不良等の欠陥が発生しやすくなるためであ
り、いかに溶湯を1〜2秒程度の短時間でキャビティに
充填するかがポイントである。また、充填後に溶湯が乱
れると、凝固後の製品中に気泡を発生することがあり、
溶湯を静かに凝固させることも重要である。即ち、チャ
ンバー内を高速に、例えば指令から2秒で−0.05M
Paまで減圧し、かつ目標減圧度に到達後はできるだけ
ハンチングを抑えて一定圧に保持させる減圧制御が必要
となる。
【0004】従来例1では、分岐流路の選択組合せをタ
イマーによるプログラム制御で行っている。この制御方
法は減圧カーブを変えるという点では有効であるが、流
量変化が段階的であり、圧力変動の小さい減圧状態を保
持することはできない。また、キャビティのリーク量の
差異により、減圧カーブ及び到達減圧度は異なってく
る。さらに、減圧系流路に吸引されてくるキャビティで
発生したガスや不純物が、分岐流路の開閉を担うバルブ
等にヤニ状に付着し、その作動を不良にするという問題
がある。従来例2では、コンプレッサで圧送される送気
のみを、途中の可変バルブで流量制御をしているため、
減圧特性の変化の内、減圧値が高いものから低くなる変
化への追従は、外気が十分導入できることから良好であ
るが、急激に減圧度を高めるような目標減圧カーブへの
追従性という面では問題がある。即ち、ここでいう可変
バルブは、従来例2の詳細な説明の記載から見る限り、
いわゆる自動調節弁であり、空気圧等のアナログ駆動部
を有するグローブ弁等である。これらの弁は、調節部の
信号に対応してアナログ的に所定の流体抵抗をつくるこ
とができる。しかし、例えば指令から2秒で−0.05
MPaまで減圧する、というような急速な減圧指令を受
け、当初キャビティを大気圧状態にするように開いてい
た可変バルブを閉止動作に入ったにしても、その機構上
からくる遅れ要素により応答が遅れる。また、減圧が開
始されるには、真空ポンプはキャビティ及び可変バルブ
以降の送気管容積の他に、真空ポンプにつながる吸引管
分の容積の大気を吸引しなければならず、さらにその分
応答が遅れることになる。特に、コンプレッサにより加
圧空気を圧送するため、真空ポンプで排気する量は大気
より数倍多く必要であり、可変バルブの応答遅れと相ま
って急激な減圧カーブへの追従は難しい。
【0005】本発明の目的は、減圧吸引鋳造において、
溶湯を短時間でキャビティに充填するために、キャビテ
ィ内圧力を高速に減圧すると同時に、目標減圧度には大
きなオーバーシュート又はアンダーシュートを発生する
ことなく到達し、さらに減圧状態をほとんど変動するこ
となく保持することができるように、鋳型内の圧力を制
御することを特徴とした減圧吸引鋳造方法及び装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶湯吸引用開
口部と減圧用開口部を有する鋳型収納室に、湯道と前記
湯道に連通するキャビティを有する鋳型を、前記湯道が
前記鋳型収納室の前記溶湯吸引用開口部から突出するよ
うに配置し、前記減圧用開口部より減圧して、前記湯道
から溶融金属をキャビティに充填する減圧吸引鋳造方法
及び装置において、前記鋳型収納室の減圧用開口部と減
圧発生手段とを連結する管路に介装したアナログ流量調
節手段と、前記鋳型収納室の減圧用開口部とアナログ式
流量調節手段間の管路途中に設けた分岐管に介装し、一
端を大気に開放したデジタル式流量調節手段により、目
標圧力を基にした信号、又は前記目標圧力と前記分岐管
より鋳型側部分の圧力の差よりなる信号を基に、前記ア
ナログ式流量調節手段とデジタル式流量調節手段の流量
を制御し、前記鋳型内の圧力を制御することを特徴とし
ている。
【0007】
【実施例】
(実施例1)図1は、実施例1による減圧吸引鋳造装置
の、減圧吸引に関わる概略構成図である。鋳型1は通気
性材料からなり、内部に、鋳造製品部となるキャビティ
20と、突出した湯口部22を貫通しキャビティ20と
鋳型1の外部を連結する湯道21を有している。鋳型収
納室2は鋳型1を外部と密閉的に収納可能であり、底部
には前記湯口部22を密接的に貫挿する溶湯吸引用開口
部30を有し、上部には、鋳型収納室2内を減圧吸引す
るための管路4と密接的に接続される減圧用開口部31
を有している。また、鋳型収納室2は昇降装置(図示せ
ず)により上下昇降自在である。
【0008】前記管路4の他端部には真空ポンプ6が設
けられ、かつ前記減圧用開口部31に近接した箇所に、
調節部の信号に対応して連続的に所定の流体抵抗をつく
ることができるアナログ流量調節弁7を介装している。
さらに、前記アナログ流量調節弁7と前記減圧用開口部
31間の管路4途中には分岐管5を設け、一端を大気に
開放したデジタルバルブ8(日立金属(株)製商品名)
が介装されている。さらに圧力センサー9が、前記分岐
管5より鋳型1側の管路4又は鋳型収納室2の上部に設
けられている。
【0009】デジタルバルブ8の概略構成を図4に示
す。バルブ本体のメイン流路の途中に複数の開口面積の
異なる流路を有し、各流路個々に該流路を開閉可能とす
る電磁弁を装着している。本実施例では、5つの流路
(15〜19)と5個の電磁弁(25〜29)を持った
5ポート型を使用した。各流路の開口面積は、小さいも
のから順次2倍になるように構成されている。即ち、最
小の開口面積を有する流路15に対して、最大の開口面
積を有する流路19の開口面積は2の4乗分広くなる。
従って、5つの電磁弁の開閉組合せにより、デジタルバ
ルブ8全体としては、全開から全閉まで最小開口面積を
単位として32(2の5乗)通りの開度調整ができる。
【0010】前記アナログ流量調節弁7及びデジタルバ
ルブ8は、制御部10により開閉を制御される。制御部
10は、キーボード等により設定された時間と減圧値を
もとに目標減圧カーブを作成して出力する目標値設定部
11と、該目標値設定部11からの出力と圧力センサ9
からの出力を入力し、その偏差を変換し出力する偏差調
節部12と、前記偏差変換出力をアナログ流量調節弁7
に出力するアナログ調節部13と、デジタルバルブ8に
出力するデジタル調節部14からなっている。ここで、
偏差調節部12には、偏差に比例した出力を出す比例
(P)調節部、偏差の積分値に応じた出力を出す積分
(I)調節部、偏差の変化に応じて出力を出す微分
(D)調節部を有し、適宜、システムに合わせた調節部
の選定とその係数を設定することができる(以後PID
調節部と称する)。
【0011】次に、前記説明した構成をもとに、その動
作を図1、図4及び図6を基に説明する。制御部10
は、減圧吸引鋳造装置の起動開始とともに、真空ポンプ
6を作動させるが、鋳型収納室2は大気圧環境下にある
ように、アナログ流量調節弁7を閉止状態に、デジタル
バルブ8を開放状態にする。次に、鋳型1が鋳型収納室
2に密閉的に収納されると、その信号を受け、減圧吸引
制御のサイクルが開始される。該制御は湯面検知モード
と実吸引モードからなる。
【0012】まず湯面検知モードが開始され(この時の
制御信号は図示せず)、アナログ流量調節弁7が少し開
くと同時に、デジタルバルブ8は少し閉止される。この
時の各弁の開閉量は、湯口22が溶湯3に近接した時、
湯道21及び鋳型1を介して鋳型収納室2内に流入する
大気が、溶湯表面を乱さない程度の微少流量になるよう
に予め設定しておく。この時の圧力センサ検出値は、図
6のA部に表されるように、例えば、約−1000Pa
と微小である。続いて、昇降装置により鋳型収納室2を
溶湯3のほうへ下降させる。鋳型収納室2から突出した
湯口22の先端が溶湯に達し、湯道21が溶湯でふさが
れると、湯道21及び鋳型1を介して鋳型収納室2内に
流入していた大気が遮断され、その分鋳型収納室2内の
減圧度は高まる(例えば、約−3000Paへ)。圧力
センサ9でこの圧力変化が検出されると(図6のB
部)、制御部10は湯口22が湯面に達したと判断し、
湯面検知モードを完了し、鋳型収納室2の下降を停止さ
せると同時に、実吸引モードに移る。
【0013】実吸引モードに入ると、目標値設定部11
から目標減圧カーブが出力される。この目標値と実際の
圧力センサ9で検出された圧力は、PID調節部12に
入力され、その偏差は予め適切に選定し係数設定された
PID部により変換され、アナログ調節部13とデジタ
ル調節部14両方に出力される。アナログ調節部13に
入力された信号は、アナログ流量調節弁7に、その開閉
操作用信号に変換されたアナログ電圧又は電流のかたち
で出力される。減圧度を高めるには、アナログ流量調節
弁7を開いて、鋳型収納室2内の排気を強めればよい。
即ち、PID調節部からの0%から100%への出力値
変化に対応して、弁を全閉から全開へ比例的に開くよう
に操作用信号を出力する。ここで、アナログ流量調節弁
7はできるだけ鋳型収納室2に近い位置に設置してお
く。これにより、管路4の真空ポンプ6とアナログ流量
調節弁7間の4a部は真空ポンプ能力一杯に減圧されて
おり、その分配管中の減圧のために排気必要な容量は減
り、応答性は高くなる。当然ながら、真空ポンプ6を鋳
型収納室2から離しても問題はなく、真空ポンプ据えつ
け上の制約がなくなるという効果もある。
【0014】一方デジタル調節部14に入力された信号
は、PID調節部からの0〜100%出力値に対応し
て、デジタルバルブ8の5つの電磁弁(25〜29)各
々へのON―OFF信号に変換される。減圧度を高める
には、デジタルバルブ8を閉じて大気の流入量を減らす
ようにすればよい。即ち、PID調節部からの0%から
100%への出力値に対応して、弁を全開から全閉へ3
2段階に比例的に閉めるように計算、判断処理をし、5
個の電磁弁に各々操作用信号を出力する。PID調節部
からの出力値X%に対して、段階レベルYは比例的に計
算で求め(端数は適宜整数化する)、Yに対する各電磁
弁の開閉動作は予めテーブル化しておく。この関係を図
5に示す。
【0015】デジタルバルブ8は電磁弁で開口部を開閉
するため、開口面積調整が0.01秒単位で極めて応答
性高く行うことができる。即ち、急激な減圧指示に対し
て大気の流入量の減少が瞬時に行われ、目標減圧カーブ
追従を可能にする。さらに、所定圧到達後のオーバシュ
ートに対して瞬時に流入量を増加することができ、行き
すぎ量をほとんどなくすことができる。一方、アナログ
流量調節弁7は応答性は劣るものの、なだらかな流量変
化をさせることができ、デジタルバルブ8のステップ的
流量変化をなめらかにする。従って、両者のバルブの相
乗効果により、減圧を急速に立ち上げることができると
ともに、目標値には大きなハンチングなく到達すること
ができ、以降も鋳型収納室2等から多少のリークがあっ
ても所定の減圧度を保持することができる。図6に、本
実施例における減圧開始から一定圧力になるまでの減圧
吸引圧力変化を示しているが、約0.04Mpa/秒と
いう急激な減圧速度(C部)にかかわらず、行き過ぎな
く目標値に落ち着いていることがわかる。
【0016】上述した減圧制御により、溶湯3は、鋳型
1のキャビティ20内に鋳型との接触でも凝固すること
なく急速に充填され、かつ一定の吸引力を受けた状態で
凝固する。凝固完了した所定時間後にアナログ流量調節
弁7、デジタルバルブ8は各々初期状態の開閉位置に戻
し、鋳型収納室2内を大気圧にして減圧吸引制御サイク
ルが完了する。その後、鋳型収納室2を上昇させて、鋳
型収納室2から鋳型1を取り出して鋳造が完了する。
【0017】下表1に示す組成の鋳鋼の溶湯(1550
℃)を用いて、図6に示す減圧カーブで鋳造実験を行っ
たところ、肉厚2.5mmまで不廻りや欠肉等の鋳造欠
陥のない鋳造品が得られた。 表1 重量% C Ni Cr Fe他 0.08 8.0 18.0 残部
【0018】(実施例2)図7に、実施例2による減圧
吸引鋳造装置の減圧吸引に関わる概略構成図を示す。図
中、図1と同一番号で示す部分は同一構成であり、説明
は省略する。目標値設定部11からは、PID調節部1
2に出力する目標減圧カーブ信号32の他に、フィード
フォワード信号33を出力し、前記PID調節部12か
らの出力に加え合わせた指令を、実施例1と同様にアナ
ログ調節部13とデジタル調節部14両方に出力する。
前記フィードフォワード信号33は、前記目標減圧カー
ブを基に、対象の系と目標追従程度に応じた適切な変換
処理したものを用いるが、今回は前記目標減圧カーブと
同一信号を出力した。
【0019】本実施例2の方法は、前記実施例1以上
に、要素遅れの影響をできるだけ少なくし、目標減圧カ
ーブに急速に追従させるのに有効である。即ち、、フィ
ードフォワード信号からは制御開始時から目標減圧カー
ブが出力されており、圧力センサがある遅れ時間後初め
て圧力を検出するまでは、前記フィードフォワード信号
とPID調節部12からの偏差分(この時までは圧力セ
ンサからのフィードバック値はゼロであるから、目標減
圧値そのまま)が出力されている。これは丁度、目標値
に対しての操作の2倍の操作出力が出ていることを示
し、目標値に対する追従性を高めると言う効果がある。
【0020】前記実施例1及び2では、送気系にデジタ
ルバルブを使用したが、これに限定されるものではな
く、電磁弁と流量調整弁を有する複数の分岐流路を設
け、流量調節弁の開度に合わせて電磁弁を適宜選択する
ようにしてもよい。また、減圧発生手段として真空ポン
プを使用したが、ブロアーを用いてもよい。一方、鋳型
も材質が通気性があるというものに限定されず、金型で
あってもキャビティと外気を連通する手段、例えば通気
穴があれば適用可能である。また、減圧速度、減圧到達
度を途中で変えるような減圧パターンにも適用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明の減圧鋳造方法及び装置によれ
ば、以上説明したような手段を用いており、次のような
効果がある。 1)急速な減圧とハンチングの微小な圧力保持ができ、
薄肉のステンレス鋳鋼、耐熱鋳鋼など鋳造性に劣る製品
を不廻り、欠肉等なく鋳造できる。 2)送気系は大気に開放しており、極めて応答性の良い
デジタルバルブで開度調節をするので、送気量減少が瞬
時に行われ、真空ポンプの排気能力に相当する減圧がす
ぐに得られて、急激な減圧カーブへの追従が可能であ
る。 3)送気系を極めて応答性の良いデジタルバルブで開度
調節をするので、送気量増加が瞬時に行われ、過減圧を
即座に抑制して、ほとんどオーバシュートなく一定減圧
値に到達することができる。 4)アナログ流量調節弁は鋳型収納室近くに設置してお
り、減圧開始時、真空ポンプの排気能力がすぐにキャビ
ティに及び応答性が早まる。 5)送気系だけでなく、吸気系両方で開度制御をし、特
に吸気系はアナログ流量調節弁を用いたため、その円滑
性という特徴により、急激な減圧に対してもスムースな
設定圧の到達保持ができる。 6)吸気系にアナログ流量調節弁を用いており、その流
路構造は簡潔で、キャビティで発生したガスや不純物が
付着しても作動不良の恐れが少ない。 7)真空ポンプ設置位置の制約がなく、鋳造設備周辺が
簡潔になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減圧吸引鋳造装置の実施例1
【図2】従来例1における減圧吸引鋳造装置の実施例
【図3】従来例2における減圧吸引鋳造装置の概念図
【図4】デジタルバルブの概略構成図
【図5】デジタルバルブのPID出力値と段階レベル及
び各電磁弁の開閉動作を示す図
【図6】実施例1における減圧吸引圧力変化を示す図
【図7】本発明の減圧吸引鋳造装置の実施例2
【符号の説明】
1 鋳型 2 鋳型収納室 3 溶湯 4 管路 5 送気管 6 真空ポンプ 7 アナログ流量調節弁 8 デジタルバルブ 9 圧力センサ 10 制御部 12 PID調節部 20 キャビティ 21 湯道 22 湯口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯吸引用開口部と減圧用開口部を有す
    る鋳型収納室に、湯道と前記湯道に連通するキャビティ
    を有する鋳型を、前記湯道が前記鋳型収納室の前記溶湯
    吸引用開口部から突出するように配置し、前記減圧用開
    口部より減圧して、前記湯道から溶湯をキャビティに充
    填する減圧吸引鋳造方法において、 前記鋳型収納室の減圧用開口部と減圧発生手段とを連結
    する管路に介装したアナログ流量調節手段と、前記鋳型
    収納室の減圧用開口部とアナログ式流量調節手段間の管
    路途中に設けた分岐管に介装し、一端を大気に開放した
    デジタル式流量調節手段により、 目標圧力と前記分岐管より鋳型側部分の圧力の差を基
    に、前記アナログ式流量調節手段とデジタル式流量調節
    手段の流量を制御し、前記鋳型内の圧力を制御すること
    を特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  2. 【請求項2】 溶湯吸引用開口部と減圧用開口部を有す
    る鋳型収納室に、湯道と前記湯道に連通するキャビティ
    を有する鋳型を、前記湯道が前記鋳型収納室の前記溶湯
    吸引用開口部から突出するように配置し、前記減圧用開
    口部より減圧して、前記湯道から溶湯をキャビティに充
    填する減圧吸引鋳造方法において、 前記鋳型収納室の減圧用開口部と減圧発生手段とを連結
    する管路に介装したアナログ流量調節手段と、前記鋳型
    収納室の減圧用開口部とアナログ式流量調節手段間の管
    路途中に設けた分岐管に介装し、一端を大気に開放した
    デジタル式流量調節手段により、 目標圧力を基にしたフィードフォワード信号と、前記目
    標圧力と前記分岐管より鋳型側部分の圧力の差よりなる
    信号を基に、前記アナログ式流量調節手段とデジタル式
    流量調節手段の流量を制御し、前記鋳型内の圧力を制御
    することを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の減圧吸引鋳造方法
    において、目標圧力と前記分岐間の圧力差をPID変換
    したことを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、減圧度を高める時は、アナログ
    式流量調節手段はその流路を開くように動作させ、デジ
    タル式流量調節手段はその流路を閉めるように動作させ
    ることを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、まず前記鋳型収納室内を低減圧
    として鋳型収納室を溶湯に接近させ、前記湯道の先端が
    溶湯面に接した時に生ずる減圧度変化を検出した後、目
    標減圧カーブになるように減圧制御することを特徴とす
    る減圧吸引鋳造方法。
  6. 【請求項6】 溶湯吸引用開口部と減圧用開口部を有す
    る鋳型収納室に、湯道と前記湯道に連通するキャビティ
    を有する鋳型を、前記湯道が前記鋳型収納室の前記溶湯
    吸引用開口部から突出するように配置し、前記減圧用開
    口部より減圧して、前記湯道から溶湯をキャビティに充
    填する減圧吸引鋳造装置において、 前記鋳型収納室の減圧用開口部と減圧発生手段とを連結
    する管路に介装したアナログ流量調節手段と、前記鋳型
    収納室の減圧用開口部とアナログ式流量調節手段間の管
    路途中に設けた分岐管に介装し、一端を大気に開放した
    デジタル式流量調節手段と、前記分岐管より鋳型側部分
    に設けた圧力検出器と、目標減圧カーブを作成し、該目
    標圧力と前記圧力検出器の検出圧力の差を基に、前記ア
    ナログ式流量調節手段とデジタル式流量調節手段に各々
    制御信号を出力する制御部とから成り、前記各々の流量
    調節手段の流量を制御して、前記鋳型内の圧力を制御す
    ることを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  7. 【請求項7】 溶湯吸引用開口部と減圧用開口部を有す
    る鋳型収納室に、湯道と前記湯道に連通するキャビティ
    を有する鋳型を、前記湯道が前記鋳型収納室の前記溶湯
    吸引用開口部から突出するように配置し、前記減圧用開
    口部より減圧して、前記湯道から溶湯をキャビティに充
    填する減圧吸引鋳造装置において、 前記鋳型収納室の減圧用開口部と減圧発生手段とを連結
    する管路に介装したアナログ流量調節手段と、前記鋳型
    収納室の減圧用開口部とアナログ式流量調節手段間の管
    路途中に設けた分岐管に介装し、一端を大気に開放した
    デジタル式流量調節手段と、前記分岐管より鋳型側部分
    に設けた圧力検出器と、目標減圧カーブを作成し、その
    目標圧力を基にしたフィードフォワード信号と前記目標
    圧力と前記圧力検出器の検出圧力の差よりなる信号を基
    に、前記アナログ式流量調節手段とデジタル式流量調節
    手段に各々制御信号を出力する制御部とから成り、前記
    各々の流量調節手段の流量を制御して、前記鋳型内の圧
    力を制御することを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の減圧吸引鋳造装置
    において、目標圧力と前記分岐間の圧力差をPID変換
    して出力する手段を有することを特徴とする減圧吸引鋳
    造装置。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、デジタル式流量調節手段がデジ
    タルバルブであることを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
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